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2011/01/28

ケンプとグールドの平均律

念願だったケンプの『平均律クラヴィーア曲集 第1巻(抜粋)』(中古)を入手しました。
kempff
'98年リイシュー、現在廃盤。Amazonもヤフオクも高いプレ値が付き、なかなか手が出なかったCD。
今回も、オークションで開始価格が100円だったのが、みるみるうちに当時の定価1000円を超えてしまい、結局、粘って2500円程度で落札。

いやぁ落札して良かった。ケンプのバッハ、落ち着く~。ケンプはバッハとシューマンが好きだな。
晩年の録音なので、テクニックの綻びがもっと目立つかと思ったけど、多少弾きづらそうな部分が見え隠れするとはいえ、この安心感は他では得難い。
残響をうまく味方につけ、減衰するはずの打鍵音が、増幅するように聴こえる。これがケンプのマジックであり、ご本人曰く「クレッシェンドの出来ないピアニストは真のピアニストではない」と言わしめる所以なのだ(と、自分は思う)。

特に1巻は学生時代に練習した曲ばかりで懐かしい。バッハの対位法はお手玉みたいなもので、
右手の旋律が終止すると、同じ旋律を左手で追いかけ、これが三声四声と膨らんで見事なスパイラル状態となる。
難関は、これを一人で弾くという事につきる。お手玉が3つ4つと増えるのと同じ。

しかし、ケンプのこれは2巻(抜粋)も欲しいですね。アマのマケプレじゃ6000円もしてますよ。
上記の盤を入手する以前に、昨年末、グールド録音盤を買ってみたのでした。
gould
こちらは全巻全曲4CD。グールドは、他にブラームスの『間奏曲集』しか持っていませんでした。
むろんバッハも初ですが、こんなバッハもあるのか、と意外な驚き。躍動感があり、幾分都会的な風景を垣間見る。テンポ設定がやや極端な気もするが、速い曲の超技巧には圧倒される。本人の歌う微かな声も入っています。

誰かが書いてた。「ケンプは何も聴くものが無い時に、聴きたくなる」と。そうして自分も、いつのまにかケンプに戻っていくのだった。

↓グールドの演奏から

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