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2009/12/27

下半期 よく聴いた5枚

今年後半のベストCD5枚です。
例によって新旧混合。「それ、今頃聴いたの?」と言われてしまいそうな旧作も、臆面なくラインナップ。オーディオ一新により手持ちを聴き直していた事もあって、購入枚数は少ないです。新作に関しては、12月頃になってドドッと興味深いものが出てきました。まぁ、ほとんど贔屓のアーティストばかりですが。

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①モーラ・オコンネル/Just in Time(1988年)
今年グラミー賞にノミネートされたフル・アカペラ新作も良かったが、遡って聴いた本作に入れ込みました。
ナッシュヴィルを拠点に活動するアイリッシュの彼女が、トラッドやビートルズ、シャンソンを歌い上げる。他作ほどカントリー色を出さない薄味のアレンジに、かえってヴォーカル・アルバムとして瑞々しい魅力を感じた。
モーラはポピュラー・シンガーにしては声に強弱があり、マイクから距離を置いた録り方が遠近感を生んで、なんとも言えない郷愁感を醸し出している。普遍的な美しいフォーク・アルバム。どんな気分の時でも聴いています。

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②カルロス・ヌニェス/ALBORADA DO BRASIL(2009年)
初めて買ったスペインのケルト文化圏のガイタ奏者カルロス・ヌニェスのCD。ブラジル勢との混合を試みた快作。ケルトの良い意味での淡泊さと、ブラジルのドライな風合いがマッチして、旋律・リズム・音色ともにとても印象的。正直、チーフタンズのコラボ・アルバムよりユニークでいいんじゃないか。カルロスのホイッスルのピッチの良さにも感心。夕飯時に聴くとゴハンが進みます。

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③大貫妙子/プリッシマ(1988年)
20年前に日本にこんな素敵なアルバムがあったとは。20数年続けられたピュア・アコースティック編成の活動は、いわゆる彼女のベスト曲を網羅したものだが、本作はその形態に近い唯一のオリジナル・アルバム。収録曲から既にリメイクされている曲もあるが、聴き比べると本作当時のほうが、若いだけあって微妙に尖っているのが興味深い。彼女はワールド系に分類してもいいんじゃないでしょうか。今年のライヴのオープニングに歌われたジャジーなワルツ曲②「Monochrome & Colours」がカッコいいです。月の輝く夜に聴いています。

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④リヴィングストン・テイラー/Last Alaska Moon(2009年)
年末滑り込みのランク・イン(笑)。どうしても彼を讃えたかったのです。自分の知る限りアメリカで年をとるほど良くなるSSWは、ラウドン・ウェインライトⅢとこのリヴ・テイラー。本作は、タイトル・内容も相俟って素敵なクリスマス・プレゼントとなりました。フォーキーながらバランスの取れたAOR感覚で、これほどまでに音楽が優しさであると教えてくれる人はいないかも。心温まりたい夜にどうぞ。

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⑤ハリス・アレクシーウ/LOVE WILL FIND YOU WHEREVER YOU MAY BE(2009年)
待望のオリジナルは、自作曲を中心としたソフト・ロック、タンゴ調を織り交ぜたモノクロ&モノローグの世界が広がる。地味なほどシンプルに練り込まれたサウンドに、ハリスのヴォーカルは円熟の極みをも超えたよう。Aメロがややパターン化して聴こえるが、プロデュース感覚にも感心します。ちょっと個人的な不景気モードと重なって、聴いててやや沈痛になる時も。③-④の流れが好き。

次回、その他お気に入りアルバム紹介です。
上半期 よく聴いた5枚

コメント

非公開コメント

Re: No title

おやぢ 様

こんばんは、いつも有難うございます。

> お~、「Just in Time」が1位ですか!
> このアルバム、最初に聴いた時はさほどでもありませんでしたが、聴き込むにつれ良さが分かってきました。

最初は目新しいものに耳が行きがちですが、最後はこういうのに
戻ってくるんですよねぇ。普通な演奏がイイです。

> リヴは試聴で聴かせていただきましたが、相変わらずいい作品を作っていますね。
> Amazonで取り扱ってないのは許せないなぁ(笑)

正式なリリース日もよく分からないんです。
公式サイトのショップ内で売るだけ売ってから、配給していくのかなぁ。
ライヴは弾き語りで稼いで、レコードは豪華メンバーで、というパターンのようですね。

No title

シャケ 様

お~、「Just in Time」が1位ですか!
このアルバム、最初に聴いた時はさほどでもありませんでしたが、聴き込むにつれ良さが分かってきました。
今では「Western Highway」と並んで好きな作品です。

リヴは試聴で聴かせていただきましたが、相変わらずいい作品を作っていますね。
Amazonで取り扱ってないのは許せないなぁ(笑)。

Re: No title

Astral 様

こんにちは、コメント有難うございます。

> らしいベスト5ですね。
ふっふ。ありがとうございます。ブログ始める頃にはケルト方面が沈滞してたので、この機会に押し上げました。

> リヴはジェイムスの弟という認識しかありませんでしたが、試聴して我慢できなくなりオーダーしてしまいました。まず、タイトルがなんともイマジネイティブでいいです。年内に届くといいなぁ。

おー、素晴らしい! いい感じ! なんか嬉しいですね。
冬の山小屋で独りで聴くとピッタリです、とても親切さが伝わる音楽です。
ジェイムス自身も、リヴから影響受けたという発言もあるそうです。
アーティストの心づくしを感じましたよ。

> ハリスはシャケさんとは逆に、今の個人的モードとは合わないのであまり聴いてませんが、風格を感じさせるよいアルバムですよね。

僕も最初はとっつき良くなかったんです、実は。何せ全曲マイナーですから。
繰り返すとだんだん沁みてきました。切り口の一つとして、これもシブイと思いました。

拙文、読んでくださり恐縮、感謝! 来年もよろしくお願いします。

No title

らしいベスト5ですね。

リヴはジェイムスの弟という認識しかありませんでしたが、試聴して我慢できなくなりオーダーしてしまいました。まず、タイトルがなんともイマジネイティブでいいです。年内に届くといいなぁ。

ハリスはシャケさんとは逆に、今の個人的モードとは合わないのであまり聴いてませんが、風格を感じさせるよいアルバムですよね。

今年も楽しくブログ読ませてもらいました。では、よいお年を。