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2007/12/08

If Ever I Return/コニー・ドーヴァー

先日、アイリッシュ・トラッドのDVD「COME WEST ALONG THE ROAD 2」を、ちゃんと鑑賞していない時点で、取り上げましたが、一組だけ苦手なアーティストが。クリスティ・ムーア。
なんででしょう。アイリッシュについては極力食わず嫌いにならない姿勢で聴くようにしてるんですが、この人の歌だけは受け付けなくて・・・。単調で楽しくないんです。硬いドイツ語の発音みたいに聴こえる。しかもトラッドで、十番くらい歌詞が続くから、苦痛の極み。映像では額に汗滲ませて、頑張って歌っているのに申し訳ないですが、この人だけは駄目。一枚だけ、ダブリンで買った彼のソロ・アルバムがあるが、これもやはりほとんど聴いていない。

たぶん、一拍目にアクセントを置くワンパターンの歌い方が、つまらなく聴こえてしまうのだと思う。もっともどんな拍子でも一拍目を強拍にするのは普通だが、そこにメロディー・歌詞が加わることで、アクセントの位置がリズム以上の綾を生み出すのだ。息継ぎの箇所が、それに応じて変わるように。
ところが、クリスティさんは、何を歌っても、一拍目がアクセントだから、面白くないのだ。お経みたいだ。きっとボサノヴァのようなシンコペーションの曲は似合わないだろう。でも、本国では大ベテランなんだよねぇ。アイルランドで、こんな批評をしたら袋叩きに遭いそう。

connie

話は変わって、こちらはアメリカ在住のトラッド・シンガー、コニー・ドーヴァーのサード・アルバム「If Ever I Return」。

コニーについては、日本での情報は皆無だと思っていたが、こちらにご本人への現地インダビューと、コンサート・レポートがあり、興味深く読ませていただきました。彼女の音楽のバックグラウンドをうかがい知る事ができます。

さて、前作「Wishing Well」に続く今作も、スコットランド人のフィル・カニンガムのプロデュース。僕はこのプロデューサーの音、好きだな。ブラック・ファミリーの最新作も手がけていたが、透明度の高いアレンジで、特にピアノとギターの絡ませ方が巧い。リズム・アレンジも洗練されているし、もしかしてドーナル・ラニーよりも好きかも。ソロ・アルバムもあるようなので、購入してみようかな。

おいしい聴き所は前作のほうが多いかもしれないが、対して今作は7分台のバラードを中心にじっくり聴かせる。まだまだ知らない、けれど親しみやすいトラッドの宝庫だ。コニーは他のジャンルもやれそうな、ちょっとコケティッシュで透明感のある声だ。新作はもう出ないのだろうか。

1. Fear an Bhata
2. Lady Keith's Lament
3. Peggy and the Soldier
4. Ned of the Hill
5. Holland Handkerchief
6. Fontaine
7. Mally Leigh
8. Who Will Comfort Me?
9. Shady Grove
10. Miss Lillian Williams [Instrumental]
11. How Can I Live at the Top of a Mountain?

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