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2018/05/26

ひと夏の半身

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「君の名前で僕を呼んで」が今週金曜でラスト上映と知り、レイトショー鑑賞した。TOHOシネマズなんばのミニシアターで、ネット予約の際、通路側の席がほぼ塞がっており、前列で観たが、さすがに首が痛い。

北イタリアで教授の美しい息子と、教授のアシスタントとしてやってきたアメリカ人のこれまた美しい男性の院生が登場ということで、浮世離れした平凡な内容では?と不安ながら観て来たのだが、いやどうして、何とも一言で言い表せない余韻が残った。

現実離れはしているように見える。少年の両親が知的で、彼がたくましくも頭の良い院生に恋することをタブーとはみなしてもいない。特に終盤での、息子に語り掛ける父の理解ある言葉、「彼も君も善良な人間である」というくだりが自分には印象的で。イタリアの田舎村で、ギリシャに基づく彫刻・哲学などを織り込みつつ、少年のひと夏の初恋と成長が、根源的な説得力をもって観る者にも原体験を重ねられるような豊かさを感じ取れる作品だった。

院生役のアーミー・ハマーのディスコ・ダンスがちょっと彼の体格が大きいせいか、不器用にみえたが、1980年代のフレーヴァーも楽しめる。
観客の質も時代とともに少しずつだが変わってきたようにも感じる。10年以上前、出張先の東京の映画館で『ブロークバック・マウンテン』を観た時など、主役二人のキスシーンでドッと笑い声など起きてたが。今作は続編決定らしい。

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