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2016/11/01

トリオを連れたマダム・クルーナー

再びビルボード大阪。コシミハルさんのライヴ『「マダム・クルーナー6」 Special Guest:村井 邦彦』を2ndステージにて鑑賞。※以下、公演内容、一部曲目に触れています。

kaijo103116昨年、拙宅にて購入したアルバム中の1位に選んだコシさん、彼女の大阪ライヴはなんと20数年ぶりだそう。彼女のサイトをチェックしても、ライヴ情報は首都圏ばかりだっただけに、今回は楽しみだった。ぼくはこの一連のジャズ&シャンソン集から聴くようになったばかりだが、ずっと待ち侘びていたファンは嬉しかったでしょうね。

オープニングはピアノ・トリオでの序奏。メンバーはピアノが大貫さんでもお馴染みのフェビアン・レザ・パネ、コントラバスは渡辺等、ドラム(バトリー)は山口新語。
そしてコシさんが、古き良きキャバレー時代に彼女のオリジナリティを加えたようなコケティッシュなグリーン基調の衣装を纏って登場。アルバムでは完璧だったピッチは、「ス・ワンダフル」などステージでも見事に再現。声がきれい。可憐で妖艶な歌い口に、ファルセット部のクラシカルな発声が、気品を添える。

miharu103116けっこうアルバム以外のスタンダード「チーク・トゥ・チーク」や、ディートリヒも歌ってくれた。小さなランプに囲まれた鉄琴を鳴らすシーンなど、彼女独特の瀟洒な世界へ惹きこまれる。振り付けのあるシンガーにはなかなか縁がないだけに釘付けになった。ぼくは一番後ろの席だったが、大胆に足を開いててドキドキ。彼女自身、初ビルボードらしいが、これくらいのハコに向いてる魅力的パフォーマンスだ。

アコーディオンやピアノ弾き語りなど多芸を発揮し、途中ゲストにアルファ・レコード創始者でもある作曲家、村井邦彦氏が登場。
この間のお二人のやり取りは興味深く、なかでも驚愕したのが、'70年代にカナダ少年、ルネ・シマールが日本語で歌ってヒットした「ミドリ色の屋根」の作曲が村井氏だったこと。ルネがその曲で受賞した際の審査員の一人にフランク・シナトラが居たこと。そしてなんとその曲をコシさんと村井氏のジェントルなピアノ伴奏で生披露! この曲が演奏されたのはビルボード史上、初めてでしょう。ぼくは高校時代の文化祭で、この曲をギター弾き語りしたのだけど、周囲は皆知らなくて「何それ?」てな感じでポカンとしてた。この曲が大好きだというコシさんに、やっぱりぼくは出会うべくして惹かれたんだと思った(思い込んだ)。
参考:「ミドリ色の屋根」https://youtu.be/oQVJnId9z-U

彼女はコルセットが大好きで、ステージではいつも身に着けるという。コルセットの着け外しを近所の窓から男性に覗かれるさまを想像して書いたという「コルセット」など、オリジナル曲の個性も凄まじい。終盤は、やや息が上がった感じではあったが、美しい声は保たれていた。どんなふうに普段からケアされているんだろう。クルーナー第3集も期待しています。

コメント

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Re: タイトルなし

> 東京は昨夜でしたが、ビルボードということでパスしてしまいました。彼女には似合いのシチュエーションだとは思いますが。

美しかったですよ、音も絵も。ピアノトリオはグルーヴがあって、ヴォーカルものには充分でした。なんか別世界でしたわ。
ビルボードの、ディナー優先のあのシステムは嫌ですね。別の回を観た、高い年会費を払える客がいい加減な感想記事を書いているのを見つけて気分が悪くなりました。東京では過去に下北沢でやったそうなので、そのへん今後チェックですね。

> Youtubeで「マダム・クルーナー」のステージが少し見れます。けっこうシアトリカル?想像しながら「MOONRAY」を聴きます。

既に次の録音ストックに充分な、アルバム外のレパートリーも沢山やってました。繊細でフェチだけどタフだなあ、彼女。

あぁー羨ましい。素敵なショウだったようですね。
東京は昨夜でしたが、ビルボードということでパスしてしまいました。彼女には似合いのシチュエーションだとは思いますが。

Youtubeで「マダム・クルーナー」のステージが少し見れます。けっこうシアトリカル?想像しながら「MOONRAY」を聴きます。