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2015/04/14

上下階の構図

『ダウントン・アビー/シーズン1』をレンタルで観終え、現在放送中のシーズン3が選挙特番で休みになったタイミングで、同じ脚本家で一代貴族である、ジュリアン・フェロウズと、ロバート・アルトマン監督による映画『ゴスフォード・パーク』(2001)をレンタル鑑賞。マギー・スミス、ヘレン・ミレン、クリスティン・スコット・トーマス他出演。

park

やはり貴族屋敷を舞台に、主人と使用人、特に使用人の仕事現場をつぶさに描写した、階上&階下の物語である。『ダウントン・アビー』との大きな違いは、本作はミステリー要素を絡めてあるということ。そして、ドラマと映画の尺の違いが、物語のトーンを大きく違えているようだ。連続ドラマの長尺となれば、主従関係の親和性も覗かせないと長く持たないという判断だったのかは知らないが、当主の好悪のキャラクター設定に隔たりがある。

また『ダウントン』では、エピソード進行に主要な人物にきっちり照準を当てた撮影になっていて解りやすいが、本作は一堂に会した各人各様のドラマがスピーディーに風俗描写を合わせて収められ、画面の端々まで緊張感が漲り目が離せない。
序盤から、一気にキャストが出揃うため、相関関係についていけなかったが、事件発生後あたりから、なんとか分かり始めた。たとえ飲み込めなくとも、「下の者」の目線に立てば、「上の者」たちは、しょせん金に群がる雑魚に過ぎず、さらに事件の真相を知れば、尚更、憶えるに値しない印象を与えられるのも、監督が意図した絶妙なる塩梅だったか。

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