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2015/03/04

超越的不条理

2月末で再びWOWOWの解約をする予定だったが忘れてた。3月はデビスカップがあるので、まぁいいか。ついでに映画も観られるし。
コーエン兄弟製作の2007年映画『ノーカントリー』を遅まきながら視聴。(※ネタバレ部分は一応曖昧にしています)

検索画像より
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【(「キネマ旬報社」データベースより)
ギャングたちの大金を奪った男と、彼を追う殺し屋、事件の謎に迫る保安官の姿を描く。トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデムら豪華キャストが共演。】

これは一度の鑑賞だけでは謎が残る。とにかく殺し屋役の、おかっぱ頭ハビエル・バルデムが登場するたび思わず(コワ~)と呟いてしまった。これは映画史に残るキャラクター。気が付かなかったがバルデムは『夜になるまえに』の主演俳優だったのですね。

この作品、かなり原作小説に忠実に沿っているらしいが、小説の構成と映画は別物じゃなかろうか。ギャングの大金を横取りしたテキサス男(ジョシュ・ブローリン)と殺し屋の追跡劇が、あまりにテンポ良く活劇的で、ハラハラし通しだったから、ラストは意外。もちろんコーエン兄弟の作家性からして一筋縄ではいかないはずだが。

尤も主人公は保安官(トミー・リー・ジョーンズ)であることは承知しているつもりだ。ただ変わっているのは、映画的には見せ場となるはずの悪役との接触がほぼ無い。おまけに尺のほとんどを占めていたテキサス男は途中で・・・。その後の、保安官と先輩保安官との会話シーンから、テンションが下がっていく。

通俗的な観方をしたい自分としては、あの殺し屋を悪魔か死神のごとく見立てて、物語を汲むべきならば、あまり好きでないタイプの作品といえる。保安官の諦観は、1980年代を描いた舞台から20年以上隔てた今日も激化する麻薬戦争を予見していた? どう巡らせても中盤までのアクションと、終盤の構成のコントラストが極端なので、戸惑っている。

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