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2012/05/04

EMI SACDのおさらい

昨年暮れ頃からリリースが始まったEMIの一連のSACDから、ここで作品・演奏・音響合わせてお気に入りのアイテムを挙げてみます。
いまのところ日EMIからはおよそ10アイテム、英Signatureシリーズは全点を購入しています。

(1)マルティノン&フランス国立放送局管弦楽団/ドビュッシー/管弦楽曲集(4SACD)
martinon
さすが'70年代録音だけあって、リマスタリングの成果は素晴らしいものがあります。最近の自分の嗜好がフランス系ということもあって、お気に入りです。
特にタンバリンやトライアングルなどの"シャラリン"系の音が抜群にリアルで、キラキラしている。こうした小物を含めたパーカッションの多用は近代音楽を聴く愉しみでもあります。目下、「小組曲」が全曲大好きで、よく聴いています。
変な譬えかもしれないけれど、ちょっとエンヤのようなサウンドの壁に似ている。カステラのような柔らかい厚み。SACDを聴く悦びがここにあります。

(2)クリュイタンス&パリ音楽院管弦楽団/ラヴェル/マ・メール・ロワ、高雅にして感傷的な円舞曲
ravel
オーソドックスなのになんでこう色気があるんだろう。奇を衒わないのにカッコイイ指揮&演奏です。「高雅にして…」冒頭の華麗かつドシャメシャな煌めきがいい。バラ売りの他のラヴェル3作ももちろん好きですが、アイテムとしてまとまり感は、これがベストだと思う。
(「ボレロ」がちょっと惜しいんですね。全体的な気品と色気は抜群なのだけど、スネアがソロに合わせ過ぎなのか、リズムがもたれがち、終盤では管がヘロヘロになってる。それでも最後、ダメ押しのドシャメシャで締めるところは締める(笑)。)

(3)オイストラフ、クリュイタンス&フランス国立放送管弦楽団/ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 
cluytens
これも'08年のリマスタCDとは較べものにならないくらい本来の鳴りが聴こえてくるようです。過去盤でさえ音楽的な魅力を嗅ぎ取っていた自分を慰労したい。もう妥協しなくていいよと。
この曲は、現代ではもっとさらりと滑らかに演奏する傾向にあるみたいですね。それだけにこちらの荘厳たっぷりで甘やかなヴァイオリンの音と、パテ埋めのようにツボをしっかり押さえたオケ伴奏が、アナログ感の厚みを湛えて充実して響いてきます。

(4)フィッシャー=ディースカウ、ムーア、エンゲル/シューベルト歌曲集(4SACD)
emi
SACDはヴォーカルにも威力を発揮しますね。声楽に興味がなかったのですが、モノ(一部ステレオ)ながら生々しい歌声と、長短を巧みに入れ替えながら四季おりおりの情感のこもった楽曲の虜になりそうです。ムーアの伴奏も素晴らしい。
ホレボレしながら聴いているが、但し一部音割れがあるので、この際、ユニバーサルからの'70年代録音による通しの歌曲集を新たに買おうかと思う。ついに4500円を財布から出すかどうかというところ(笑)。

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