ibaragi

言葉は単なる記号であり、文章は単なる言葉の組み合わせに過ぎない。
けれども、この行間を含んだ羅列から、どれほど居住まいを正すほどの鮮烈な感動を与えられたことか。

今年の2月、詩人の茨木のり子さんが亡くなった。
ニュース番組では、筑紫哲也さんが哀悼の意を込めて茨木さんの詩を朗読した。

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

(中略)

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ


(「自分の感受性くらい」茨木のり子著・花神社 より)

4.5年前だったか、大学の仕事関係で、教授が茨木氏の作品をテキストに使用したいというので、出版社を通じてご本人と連絡を取らせていただいたことがある。
依頼当初は、あくまで事務的な立場で関わっていたつもりだったが、参考までにと作品を読んでみた途端に感銘を受け、依頼文の中に、つい私的な感想を込められずにはいられなかった。
折り返しいただいたお葉書には「どうぞお使い下さいませ」と、実に人柄が滲み出るような、たおやかな文字が綴られていた。

 
Comment
  シャケ [URL] #-
メグさん

コメント有難うございます。
僕は茨木さんのことは、それまでずっとなんとなく名前だけ聞いた事があるくらいだったんですが、出会えて良かったです。
交渉時、茨木さんはすでにご病気中だったようで、手紙のみのやり取りでしたが、直筆のお返事に感激したものです。
そんなに難解なほうではないと思うので、僕もできるだけ多くの方に読んでいただければ、と思います。
 2006.10.29 Sun 22:03 [Edit]
  メグ [URL] #-
シャケさん★茨木のり子さんとお話なさったことがあるのですね!それはすばらしいご経験だったこと。
「自分の感受性くらい」を取り上げてくださってありがとうございます。
私もこの詩と初めて出会ったときは“魂が揺さぶられた”というか、大きな衝撃と感銘を受けました。以来ずっと「この詩は中学の現代国語の教科書の1ページ目に掲載すべきだ」と考えてきました(でも最後の一語『ばかものよ』の『ばか』が放送コードならぬ教科書コードにひっかかるのでしょうね)。
できるだけ感受性が豊かな年頃の人たちに、この詩と出会ってほしいと今でも願い続けています。
この詩は、シャケさんが省略なさった(中略)の部分が特にいいのですよね。「わずかに光る尊厳」を放棄することがないように、私はできるだけ「時代が悪いんだ!」というヤケっぱちな言葉は吐かないように気をつけています。
わずかに光る尊厳★ 2006.10.29 Sun 01:06 [Edit]






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 シャケ

Author: シャケ
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

15年勤めてきた会社を辞め、
実家の家業を手伝うフリ?しながら、
歌など作って遊んでる