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2020/09/29

ソロに産毛が立つ

20200928

全仏の観客数は最終的に1日1000人に限定して開催、せっかくのセンターコートの屋根付きのお披露目となる年、トップ選手の試合にまばらな客入り光景が少々寂しい。例年と異なる季節に選手達はコンディション維持に戸惑っているようだ。

ケネス・ブラナー主演のスウェーデン発の刑事ドラマ『刑事ヴァランダー』を視聴。刑事モノは演出過剰な部分に辟易するが、どのエピソードも手堅い出来栄え。主役警部は繊細なキャラクター設定で、例によって向こう見ずな行動で、周囲に迷惑掛け通しだが、何故か地元で評判高いという。直感タイプなのだね。

何点か試聴したダイナ・ワシントンのアルバムのうち、少なくともこれはと入手したのが『フォー・ゾーズ・イン・ラヴ』(1955年録音)。これ当初は180gの新品LPで購入したが、針飛びにより返品。気を取り直して中古にした。このところ当たりが悪く、新品の輸入盤に傷が多くて閉口する。

先に聴いた『The Swingin' Miss "D"』同様、こちらもクインシー・ジョーンズが編曲担当で、こちらはコンボ編成のインティメイトなムードが特徴。ダイナさんは、やはりビリー・ホリディの影響を受けているんですね。国内解説でも随所に触れられている。名スタンダード群の中、「You Don't Know What Love Is」が収められていることも、本盤購入の個人的きっかけで、ビリーの歌唱は沁みるけれど聴いてて辛くもなるので、聴き易いダイナのほうを今後リピートするだろう。
各楽器のソロがまた魅力的で、Spotifyの試聴段階で思わず産毛がそそり立った。乏しい我がコレクションの中では、サラ・ヴォーンの『ウィズ・クリフォード・ブラウン』に近い印象か。
2020/09/27

AORの男声グループ

20200926
SONY DSC-RX1R Carl Zeiss Sonnar T*35mm F2 2020.07

今日からやっと通常運転。3週間くらい突っ伏してしまった。いつの間に朝夕冷え込んで、衣替えなど手入れで洗濯機を回す。ちなみに猫アレルギーは大丈夫。



こちらは中古LPで探したが入手困難そうで諦めた。Spotifyで一度聴いただけでお気に入り。Imperialsの1979年アルバム『One More Song For You』。
SpotifyではThe Imperialsというアーティスト名の取り扱いになっていますが、正しくは"The"抜きのImperialsのようです。

AORアルバムの系統で探して知ったのだが、とても上手い。どうも出自はベテランのゴスペル・グループらしい。どの曲も覚えやすそうで、ぼくはジョニー・マティスが'80年代に録音した一連のAOR系のアルバムに近い感触を思い出した。いわば歌謡性に近い感じ。力強く、しなやかなパフォーマンスは文句の付けようもない。
今、調べたところ、グラミーのゴスペル部門のノミネートの常連だったらしい。いや、本当に楽しいわ。やっぱりLPで手に入らんかなぁ。

▼(3)All My Life
https://youtu.be/6mwvvCuYRZ8
2020/09/25

きれいな男の声

20200924

年代別AORの代表作を検索していて、ジャケの雰囲気でなんとなく選んでSpotify試聴したところ、ヴォーカルがきれいで気に入りそうで早速中古LP入手。ロビー・デュプリーの1980年アルバム『Robbie Dupree』。Spotifyでは、アルバム中1曲だけEP盤のファイルからの流用なのか急に音量が大きくなり通しで聴きづらかったので、アナログで見つかってよかった。

AORをジャンルとして意識するのが遅すぎる私ですが、今でも歌手の声が良いと思わないと、とっつきが悪いのは変わらずみたい。コードの弄り方もセンスが悪いと似非アーバンっぽくなっちゃうし、難しいジャンルだね。ま、音楽は頭と体、使いますね。アスリートと同じ。
'80年代は、ドラムにリバーブを多めに付けてごってり響かせる傾向だったので、このぎりぎり'70年代のストレートな感触を残した録音はこの世代の集大成にも聴こえる。フュージョンのテイストが入ってきているのも特徴的。まだ聴き流している段階だけど、この清涼感に、グズグズの鼻の通りも良くなりそう・・・。
2020/09/23

ジャスト・メル・トーメ

20200922

今週末から、延期開催となった全仏が始まるので、10月中旬頃まで再び2.3日おきの更新になります。この連休中は花粉症状が酷く、ほとんど寝込みっぱなしで。まぁ例年通り。
このしんどい時に、誰か傍に居て欲しいか?というと、誰も要らないと思う。ただ、今年、コロナの件があって、ある意味、家庭内で家族同士が距離を置く方法について学んだ訳で、話し合えば、時季により家庭内別居が確立できるかもしれない。長らく、この症状に関する理解を他者に求める事を諦めていたが、出会いによっては可能性が残されているかも。鬱陶しいところを見せたくないし、疎ましがられるのも辛いからね。

メル・トーメの1956年アルバム『With The Marty Paich Dek-Tette』を中古LP入手。マーティ・ペイチ率いるブラス重用の十重奏団によるアレンジがベトつかず、トーメの快唱がいきいきとした気持ち良い録音。編成をあらためて記すと、
ペイチのピアノの他、トランペット、トロンボーン、アルト・サックス、テナー・サックス、バリトン・サックス、フレンチ・ホルン、チューバ、ベース、ドラムス。
選曲は有名スタンダードで、「カリオカ」「バードランドの子守唄」など、洗練されながらも情緒が溢れる演奏。
この作品と、もう一枚、『Sings Fred Astaire』もまたペイチとの共演で、こちらはアナログでは今のところ見つからないんですね。
2020/09/22

不定住の男

20200921

Google Discoverは普段、自分がよく検索するカメラやオーディオ機器の情報が自動システムの検知により送られてきて、便利ではあるんだけど、それらの情報の間にグラビアアイドルの記事が挟まれるのが鬱陶しい。なのでそのアイドル名の記事を表示せぬよう逐一、設定し直すのだが、またあらたにバストサイズの大きな娘とか次々登場してくる。これって、ユーザーの性別登録だけで勝手にお好み情報と判断して流してくるのかな? 失礼だなと思って使用中止。グーグル社に意見しておいた。

ジェイムス・テイラーのワーナー初期6作品のリマスターLP BOXセットをランダムに聴くうち、一聴してヒット性は低く地味な印象ながらも全体の雰囲気がとても良いと感じたのが4作目(通算5作目)の『Walking Man』(1974)。
彼にとって初の外部プロデューサーを迎えたアルバムで、ギタリストのデヴィッド・スピノザが担当。アレンジは二人の連名クレジットとなっている。
陽だまりを歩くような穏やかなテンポ感のプログラムは、従来通りのフォーク、ブルースの感覚を孕みつつ、いずれも不思議な聴感を残す。
オープニングでもある表題曲「Walking Man」だけ自分なりに訳してみた。訳しづらいくだりもあり、自己流解釈となるが、たぶん、内容は夢追い人の歌。暮らしのために生きるより、憧れの為に変化を続ける男の話。制作上のターニング・ポイントでもあり、ジェイムスのこの時期のスタンスと重なるようで興味深い。

【Walking man, walking man walks
Well, any other man stops and talks
But the walking man walks】
※James Taylor "Walking Man"
2020/09/19

十数年後のトリオ

20200917

せっかくWOWOW加入してるうちにと、欧州ミステリー『オルデンハイム~12の悲劇~』(全12話)を一気に観た。初めて視聴したオランダのドラマだったが、風車や農家のビニールハウスだのいかにもなシチュエーション。結末は肩透かし気味だが、映像はフェアで視聴者の記憶をうまく攪乱してくれた。オランダの家って、やっぱり夜でもカーテン閉めないんだよね。実際に、アムステルダムで泊まったホテルで、向かいのマンションの一室が舞台劇のように丸見えだったのを思い出した。

返品・交換希望していたドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリスのLP『Trio 2』(1999)がやっと届いた。前のは、プレス斑で、外周から内周に向かってペンキの雫のような小さな痕が続いて、そこを針が通るとボコボコ鳴るので、針飛びは無いものの、妥協すまいと手続した。HMVからの購入だったが、返品が生じた場合はAmazonのほうが業者をよこしてくれるので楽だね。
しかし今回の盤も、新品のわりに細かな穴が盤にボツボツみられ、いちいちノイズがして気になる。アナログはこれが悩ましい。

1987年「Trio」の続編で、両作ともグラミーを獲得。ぼくが最初にCDで手にしたのがこの「2」のほうで、店頭で買えたメジャー作品だったが、エミルー・ハリスは、ドロレス・ケーンが歌った「Never Be The Sun」という、アイリッシュのライター、ドナ・ロングによる楽曲を選曲、リンダ・ロンシュタットも、ぼくがかねてから好きだったカナダ姉妹、ケイト&アンナ・マッギャリグルを初期から取り上げるなど、出会うべくして出会ったかのような盤。

【空を渡る太陽になんて
あなたはなれやしない
月の夜に私たちの頭上に輝く
お月様にだってなれやしない
どれほど明るく燃えていようと
天上の星にだってなれやしない
だけど、海のいちばん深い底では
あなたが、光となるでしょう

悪意の嵐の中で
あなたはいつも輝いているわけじゃない
誰かと長いこと一緒にいられるかもしれないし
一人寂しく歩いているかもしれない
愛はすぐ手に入るものじゃないし
愛は常に正しいものとは限らない、とあなたは悟る
だから暗い雲が集まってきた時には
あなたが、光となるでしょう】
※ドロレス・ケーン国内盤『ソリッド・グラウンド』より引用、訳 茂木健
2020/09/17

バラードの名手

20200916

現在、ローマでやってるクレーコートの試合も無観客で放送している。全仏は有観客予定らしいが、パリではまた最近、感染者が増加していると聞く。全米をあえてスキップしたヨーロッパ選手が、全仏出場して感染する可能性もあるのでは。

先日のネット・ニュースによれば米国でレコードの売り上げがCDを抜いたと。もちろんストリーミングのシェアが占めているのだが、ある意味、ディスクで高音質を求めれば自然な結果ではないかと。SACDとBlu-layオーディオは買っても、CDだけは今後買わなくなると思う。

『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』も、最初はCD購入して、次にハイレゾをダウンロード購入したんだけど、やはりアナログに替えた。ダウンロード購入に転換しかけたが、止めて良かった。
何でもハイレゾの音って、アナログの自然体を目指しているとか。あえてノイズ成分を入れたりと。アナログはそうした作為を意識せず、美しい音を端的に引き出していると思う。

本盤は全6曲。ハートマンのバラード歌唱に、コルトレーンのサックスがまるまる1コーラス分入るだけに1曲が長め。ハートマンの歌をこの名盤を入り口に聴く人は多いと思うが、是非とも他のフルアルバムも試してほしい。
個人的にはビッグバンドをバックにしたアップテンポの歌唱よりも、バラード向きだと思う。あと一枚、CDでも出ていない高額の彼のLPが、どうしても欲しく注文してしまった。
2020/09/14

ダイナのキャラバン

20200913
SONY DSC-RX1R Carl Zeiss Sonnar T*35mm F2 2020.08

今朝、男子の優勝者も決まり、異例ずくめの開催となった全米が終わり、こちらも異例の秋開催となるクレー・シーズンが始まった。今夜、ローマでの錦織選手の1回戦を視聴しなくては。
大坂さんが全仏出場するか定かではない時点だが、彼女は当面、先刻までの啓発のアピールは大会ではやらないと予想する。彼女は直感的だが控え目で賢く、コロナ禍をいわば逆利用しマスクで表現したまでで、次年度の有観客開催までにやれる形を取ったのだ。
テニス界は、著名なトップ選手に限らず、恵まれない子供への支援等の活動を行っている現役選手が多いらしい。大坂さんも既に3度も優勝していることだし、いっそ財団を設立すれば支援者も間違いなく集うだろうね。



最近、既知のアルバムのアナログ買い替えばかりやってるので、Spotify契約して新たな音楽を仕入れることに。といっても、古き良き時代をまだまだ知り尽くしてもいないので、今般、ダイナ・ワシントンの『SWINGIN' MISS 'D'』をピックアップ。今までダイナ・ショアと混同して(!)聴いた事がありませんでした。
快活な歌い口で、声質そのものが明るい。ポルタメントの仕方にビリー・ホリディからの影響が窺えた。クインシー・ジョーンズ率いるオーケストラも、ニューヨーク・ジャズのスウィンギーな感覚がとてもマッチしている。他にホピュラー録音もあるそうで、聴き易い傾向に感じる。遅まきながらレコードでも聴いてみたくなるね。
2020/09/12

悲しいワルツ

20200911

大坂なおみ選手は、アメリカの大学出身の好調なブレイディとの質の高い試合を制した。ここ数年で3度もグランドスラムの決勝ステージに上がれる日本人は彼女だけ。しかも既に2度優勝経験という。次の決勝相手はセレナを下したアザレンカ(ベラルーシ)。前哨戦で本来、対戦する相手だったが、大坂の棄権により、月送りで対戦が叶う。
ゆうべの報ステでは彼女を特集してたそうで、7名のマスクについて詳述があったとか。松岡氏がきっと頑張ったんだね。今回の全米の件ではジョコビッチがボールを当ててしまった線審も気の毒で、この年配女性にも批判が集中したらしい。どうやって批判するんだろう、其処に立ってるのが悪い、と?

実家から持ち出しのクラシック盤。1960年代半ば頃のカラヤン&BPOによるシベリウス名演集。曲目は
・交響詩「フィンランディア」・悲しいワルツ・トゥオネラの白鳥・交響詩「タピオラ」。
当時2000円の廉価盤だが、今、アナログ・リイシューされればもっとお高いでしょう。
多分「フィンランディア」が好きで、わざわざ持ってきたんだろう。ただ歌曲部分以外の旋律はあまり好みではない。その美しい歌曲のテーマが訪れるまで、冒頭から山の威容と、その頂を目指す勇壮な人間賛歌がイメージできる。背景にロシアに対するフィンランド人の独立への願いがあったようだ。
元々、学校教科書で知り得た楽曲だが、現在の音楽の教科書でも使われているのだろうか。日本語歌詞も今でも覚えている。
今回、本盤を聴き直して良かったのが「悲しいワルツ」。コントラバスがボツンボツンと、全編ほぼピアニシモでそれはもう人々に置き去られたように物哀しい。
2020/09/09

メアリーは今

20200908

全米OPを欠場した錦織選手が、オーストリアのクレーコート試合で復帰。実に一年ぶりの実戦だが、残念ながら格下相手に黒星を喫した。本人は手応えあったそうだが、有望な若手達の台頭により勢力図を塗り替えられており、今の彼らに敵うのかどうか何とも。相変わらず1stサーブの入りが悪いねぇ。あれで自ら試合のリズムを狂わせている部分もあると思うんだけど。

メアリー・ブラックの円熟期のアルバムはほぼLPでも持っていて、1987年アルバム『By The Time It Gets Dark』も、当初CDを1-2週間ほどヘビロテした挙句のLP購入。まだネット普及しておらず、英米のミュージシャンのように情報が入ってこない時代だ。京都のカントリー専門店で店主が座っている頭の真後ろに僕が持ってないメアリーのブロマイドが飾ってあり、欲しい!とせがんだが店主もファンだからくれなかったっけ。

本作ラスト収録の「Moon River」は本来ボーナストラックで、この初出LPには未収録。拙宅で初めて本CDを取り上げ、この「Moon River」の試聴サンプルを紹介した頃、ウチの影響なのかどうか、東京の取り扱い専門店に、急に注文が押し寄せたらしい。実際のところウチが元だったのか分からないのだが、メアリーの飾り気ない歌唱は、アイリッシュ・シーンに関心無い人の耳も惹き付けた事だろう。

現在の彼女、歌唱力は落ちたものの、お元気そうで、ジャニス・イアンの曲をカヴァーした新曲など聴くと軽やかで、歌い口は以前と変わらないように感じる。ただ、最近のアイルランド公共放送のTV出演での、実妹フランシスとの共演を観ても、声の出が悪く、ライヴで聴くのは辛い。フランシスも、最近全然歌ってないだろ、と指摘したくなるほど声が出てない。シャロン・シャノンらのバッキングでかろうじて支えられているといった印象。
2020/09/05

雷鳴のハートマン

20200904

ゆうべの3回戦の大坂なおみ選手の対コスチュク(ウクライナ)戦にはヒヤヒヤ。格下の若手の強気の攻撃に押され気味で第3セットにもつれ込み。ラケットを叩きつけたりしてはいたが、彼女、冷静さを取り戻すのがうまくなったようだ。
この、ラケットの叩き付けも日本ではとやかく言われがちなのだが、欧米選手たちだと頻繁に目にするシーンで驚かない。そりゃ商売道具を大事にするに越したことは無いが。テニスは体力の配分が難しく、セット連取で勝ち切れず逆転負けするパターンも多いだけに焦りや悔しさも大きい。
日本時間深夜だったためかタイムラインでは勝利結果のツイートが僅か。皆、あれだけとやかく言っといて、大して有料視聴してないんだよなぁ。WTAに関しても映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』を観ているだけでも、選手のストライキに対する見方も変わってくるかもしれないよ。

ジョニー・ハートマンの1955年ベツレヘム・レーベル録音アルバム『Songs From The Heart』の2018年アナログ・リイシュー盤を取り出した頃、暗雲が垂れ込めてきた。稲光の差す夕方、渋いバリトン域のバラードが乱雑な室内を満たす。ジムのトレーニングの帰りに買った太巻きをつまみながら、猫ちゃんと聴く。
このアルバムも何度も買い替えた。国内エンジニアによるリマスターCDが気に入らず、わざわざ初CD化の盤に遡って求め直し、HQCDで最新リマスターが出るらしいと、さらに買い直したものの、また国内エンジニアによる高域を強調したキツイ音質でガッカリ。
それでアナログとしては初入手となる本盤、これが誰によるリマスタリングかは不明(リイシューはWAXTIMEレーベル)。もしかすると例の日本人エンジニアのヴァージョンと知らず、気に入って聴いてるかも。レコード・プレーヤーで聴くと全てがスペーシャスな音像に飛躍するものだから・・・。
2020/09/03

夜陰のふたり

20200902

今年の全米OPの無観客試合は他の今後控える大きな大会運営の関係者も注目しているらしい。選手とその陣営はホテルと会場の往来のみに厳しく制限され、選手は試合中以外はほんのインタビュー等でもマスク着用が求められる。
恒例の伊達氏、松岡氏らの現地中継も無し、東京のスタジオ出演となり、縮小された感が少し寂しい。N.Y.C.の巨大会場の観客席は選手の陣営がマスク着用でまばらに着席、最上階のスイートルームは各選手に割り当てられ、観戦と食事中のオフショットが垣間見られる。
一応、オンライン参加の観客達の拍手が場内に届く設定されているようで、選ばれた一人が試合勝者と巨大モニターを通して対面できるサービスをやっているようだ。
一部のトップ選手の欠場は残念だが、ナダルは欠場して正解かも。というのも感染防止のため汗拭き用のタオルをボールボーイが渡してくれなくなり、選手自らコートの端まで毎回取りに行かなくてはならなくなったため、サーブの時間制限を超過する恐れがあるからだ。既にこの2日間で何人かが警告をとられていた。

春に入手していたピーター・アレンのCD『I Could Have Been A Sailor』を、中古LPでも入手。当初わざわざ3000円以上ものプレ値でCDを買い求めたのに、急遽アナログ転向により500円のレコードに落ち着くという。本作のCDのリマスターのバランスは良く、聴き易かったが、LPの音はもっと低音が利いて野太い。
繰り返し聴くほどに楽曲に奥行きを感じるのがB-(4)「We've Come To an Understanding」。陰影のあるエキセントリックな歌詞とジャジーなハーモニーの運びに、ふとジョニ・ミッチェルが歌うさまが被る。
束縛しない、互いの自由を尊重しながらも、相手が傍にいない時の感情が聴き手にじわりと伝わる。彼に同性婚が叶う時代を見て欲しかったね。

【だけどおたがいを自由にし合ってから
何かがかわってしまったみたいなんだ
感じていいはずの喜びを感じないんだ
君のように僕を愛してくれる人はいないから
だから、もしよかったら
僕はこの自由を返上したい
そして君のただ一人の男でありたいんだ
僕 わかってきたよ】
※ピーター・アレン国内盤『あなたしか見えない』より、対訳さとうみほ