FC2ブログ
2020/05/31

素通りしていたキャロル

20200530

今月末をもっての休館を知り、駆け込みでリバティおおさかを訪れた。かつて研修の一環でこの地を訪れたが、この建物に入った記憶は無かった。(休館に至る経緯はネット検索で出てくると思う。)
地域に特化した展示物に留まらない、幅広い取り上げで、来場者の多さもあり全てに目を通しきれなかった。是非とも再開してほしいもの。
時代を経ても苦しむ人がいる。遺書(遺族の同意を得て公開)の少女の言葉が忘れられない。"人間はカン違いしてる"。



Deezerに加入。久々の契約のため1ヶ月無料らしい。CDの音質だが、先日まで利用していたmora qualitasよりも若干劣って聴こえる。

ピーター・アレン繋がりで、彼との楽曲の共作者でもあるキャロル・ベイヤー・セイガーの1stアルバムを試聴。有名な人なので、自分の学生時代、初CD化された際に図書館で一通り聴いてみた覚えはあるんですが、ピンと来ず素通りしてたようです。
今回ピーターとの名曲2曲「Don't Wish Too Hard」、「I'd Rather Leave While I'm in Love」が収録されている事を意識しながら、もう一度聴き直してみたが、ヴォーカリストとして彼女を捉えるのはぼくには難しい。あくまで作家の歌声に過ぎない印象なのだ。

この発売当時で30歳らしいが、相当酒飲みなのかしゃがれている。「Don't Wish Too Hard」などは、一定以上の声量が無いと厳しい。アレンのようなリズムの切れも無く、バッキングの厚みでかろうじて聴かせてる印象。もちろんライティングの功績と人徳があってこそのサポートの顔触れであることは間違いない。
2020/05/29

ピーターは踊り狂う(2)

20200528

PCで再生する音は、ずっと外部スピーカーで鳴らしていましたが、夜中や気分を変えたい時のためにとヘッドフォン・アンプを購入。
憧れの真空管ですが原理は解っていませんw オレンジあるいは青色ランプのスイッチ切り換え可能。入力はUSB、RCA、Bluetoothを装備。
元々ヘッドフォンそのものも数万以上する物すら使ったことが無く、今回の製品もそこそこ出ていれば気にしない。実際、なかなか良い音です。ボリューム・コントロールが少し微調整しづらいくらいか。

▼Everything Old Is New Again(8分)


引き続きピーター・アレンの映像検索。上記の1コマに"これどういうシーン?"と興味津々。1974年アルバム『Continental American』収録のジャズ・チューン。
歌い始めは、いわゆるコンサートの型通りなんですが、歌い終わった途端、予想外のステージ展開に。画質はボケていますが、見せ場たっぷりですわ。
AOR系アーティストの中で、とりわけ彼の音楽が好きになった理由は、こうしたクラシック・ジャズの素養があるからかなと思う。
2020/05/28

ピーターは踊り狂う

遅まきながら最近になってヘビロテしているピーター・アレン、CD化されていない1975年のアルバム『Taught By Experts』は、次作『I Could Have Been A Sailor』に並ぶ傑作だと思うので、中古レコードを探そうか迷ってる。というのもダウンロード取り扱いもあるが、今のところmp3かAACだけみたいなんだよね。もちろんハイレゾは一作も無い。
いっぽうmora qualitasでは、CDの音質で聴ける。ただし、サブスクでしか聴けないことになる。せっかく国内では今年このピーターを題材にしたミュージカルが再演予定になるほどなのだから、一斉CDリイシュー企画でもしてくれたらいいのに。
一応、去年暮れに買ったKORGのDACが、レコードの取り込みもOKなので、いよいよ試した事なかったレコード盤データのDSD変換を試みる機会にしようか、とも思う。ただ、所有するレコードプレーヤーが貧弱なのでね。

ピーターを音源中心に鑑賞を繰り返してきたところで、先日から本人の映像をようやくチェックし始めた。サンバのビートが楽しい「I Go To Rio」のステージアクションにびっくり。日本の熱心なファンの方のサイトを参考に予想はしてたが、ここまでとは! ピアノ椅子に跨いで大股開きなんぞ朝飯前。ピアノを弾きながらのけ反りリンボーダンス、挙句はピアノの上で踊り狂うわ!
特にこの曲は代表曲とあって、幾つか他の記録も合わせて視聴したが、別の公演では壮観な女性のラインダンスのあと、ラクダに乗った本人登場、とか。これは今まで自分が好んで来たSSWに居なかったタイプ。

ルックスはかなり身長が高そうで首が太い。エンタメをやっていなければきっと強面にみえる。が、パフォーマンス中は夢いっぱいといった表情で、彼自身がいろんなスターに憧れてきたであろう足跡も窺える。ライヴではかなり自由に崩してラフに歌っているので、スタジオ録音盤で先に馴染んでいるファンほどたまらないだろう。

2020/05/26

エンタメ発のSSW

20200525

サブスクって、いったん気に入ったアルバムが見つかると、そればっかり聴いちゃって、年間契約しない自分にとっては、別途ディスク購入したほうが効率良さそう。
ピーター・アレン『アイ・クッド・ハヴ・ビーン・ア・セイラー』(1979)を中古CDで入手。3000円超えのプレ値に一旦は躊躇したが、内容が好き過ぎて。メロディが旨い。

全10曲。本人作曲で、うち4曲がキャロル・ベイヤー・セイガーとの共作。
マーヴィン・ハムリッシュとマイク・ポストが半々でプロデュース担当。調べるとハムリッシュは映画『007 私を愛したスパイ』の主題歌(歌:カーリー・サイモン)を作曲した方だったんですね(キャロル・ベイヤー・セイガーとの共作)。他に『スティング』、『コーラスライン』も手掛けた人だったのか。
なるほど、ピーターの本盤表題作(1)「I Could Have Been a Sailor」のストリングス・アレンジの感覚に共通するものがある。近年のトレンドからすればオブリガートの装飾が過多気味だが、メロウで優美でイメージが情感豊かに膨らむ。

このころのディスコ調はストリングス入りで結構好きなんです。カーリー・サイモンの「Attitude Dancing」なんか、いかにもアルバムのB面1曲目に相応しい華やかさだった。
ピーターの(2)「Don't Wish Too Hard」が正にそれ。ミラーボールの下でパンタロンで踊りたくなる。また歌詞が、恋愛に臆病ないじらしい内容で。
(5)ヒット曲「Don't Cry Out Loud ~あなたしか見えない」は過去記事にて取り上げ済みなので割愛して、もう1曲、他の歌手に取り上げられた(8)「I'd Rather Leave While I'm in Love」は、この機会にリタ・クーリッジ、ダスティ・スプリングフィールドも聴いてみましたが、どちらも良い雰囲気。

シンガー&ソングライターといえば内省的なタイプが多いが、封入の解説でピーターの経歴を読むには、本国オーストラリアでショーマンからスタートし、香港でジュディ・ガーランドに認められ前座を務め、L.A.のトルバドールでローラ・ニーロの弾き語りを聴いて触発され、N.Y.のグリニッジ・ヴィレッジから腰を落ち着けて活動始めたという。アジア公演の仕事柄、日本語も話せたそうだから、是非とも長生きしてステージを見せて欲しかったなぁ。

▼(2)Don't Wish Too Hard
https://youtu.be/eiivmeuaOKg
2020/05/23

ニセの妊娠

20200522
FUJIFILM X-T30 TTArtisan 50mm f/0.95 2020.05

昨日、知事が妙な発言をしていた。医療現場で雨合羽など使用していない、デマだと。
あれぇ、大阪は医療関係の備品が底をついたのに気づいて、市長(呼びかけ自体は市長)と並んで寄付を募ったのはついこないだのこと。庁舎を埋め尽くす合羽を整理しつつ、既に一部の病院に送られたとも報道で知っている。
なぜこのようなあからさまな事実誤認に、雨合羽の使用についての言及者をこぞって敵に回そうとするのか。推測してみるには以下だ。
・現時点で防護服の供給が安定してきたため、もう要らなくなった
・大阪では各家庭から供出させた雨合羽を医療従事者に着させている、との世評に恥ずかしくなった

いずれにしても、当初の募集の強い意向からすれば、首長の側で気が変わったとしか思えない。SNSでは最初から不衛生かもしれない物を規格も揃えず無闇に募るより、然るべき機関・企業から尋ね当たってみるべきではなかったか?と意見されてきていた。実際、見兼ねた台湾在住日本人が、まとまった防護服の数を追って寄付、その後、中小企業からの提供など。行政としては手順がなんとも要領悪かったのだ。

ぼくはそもそも合羽を持ち合わせてない上、そのようなアバウトな募集方法を真に受けなかったもので手数は取られていないが、中にはポケットマネーでわざわざ近所から買い占めて送料自己負担してまで庁舎に送った人もいるらしいのだ。あれは今頃どうなってるんだろう? 実際に使われているのだろうか?とずっと気になってた人は多かった筈。
その報告がいきなりデマ扱いだと?! まるで合羽など体裁の悪い、と手のひらを返されてしまったようなものだ。クオカードには"俺が集めた金"といわんばかりに直筆サインを込めるのにさ。

供出際の手間賃は払う、との口約束もうやむやに余剰備蓄となった今、せめて今後のイベントの雨天時の用途にさせていただく、など寄付者に向けて恐縮しきりの一言くらい言えないものなのか。度重なる寄付依存の上、失礼千万では、税金の無駄遣いの糾弾よりも、後々こじれると思うがなぁ。
ついでにこの一連のコロナの件をきっかけに市長のtweetも久々覗いてみたのだが、この方の文脈が読めない。この9月を入学期にすれば高校野球実施が可能、って何言ってるのか解らない。自分が阿呆だからか?と悩ましくなったが、どうも市長の言語能力が乏しいようで、見受けられる誤字に教養不足が散見される。なかでも"更迭"という単語を"更送"と間違えていたのには驚き。

画像のみ
20200523

ネトフリでここ数作、視聴してみたサスペンスが今ひとつで、映画作品に切りかえるか、と思案しつつ、あと一作ダメ元でトライしたところ、一気に8話中の4話まで観終えた。『ザ・ストレンジャー』。

主人公の中年男性が子供達を連れて地元のサッカー試合に興じていたところ、現われた見知らぬ野球帽を被った女から、"あなたの奥さんは、かつて流産のフリして、実は妊娠していなかった"と吹き込まれる。また"子供達のDNA検査をしなさい"と。
帰宅後、共有クレジットカードの払込先が怪しい明細を夫が独自調査したところ、フェイクで妊婦になれるグッズ販売サイトを妻が利用していると知る。問いただされた妻は、明くる日、忽然と姿を消す・・・。肩透かしにならない結末を期待。
2020/05/21

巧さを重ねて

20200520
FUJIFILM X-T30 TTArtisan 50mm f/0.95 2020.05

検事長辞任意向のニュースは、既にこの年間ニュースのトップに位置するくらいなんじゃないの? なんかもう皆ズブズブだね。第一、時の人ありきの法案って、浅知恵過ぎない?



'90年代に発表されたボズ・スキャッグスのセルフ・カヴァー集『Fade Into Light』。代表作『シルク・ディグリーズ』(1976)などの名曲がインティメイトなバンド編成による新録で堪能。オリジナルがハード目だった楽曲も、ミディアム・テンポの抑えた傾向で、ロックを好んで聴かない自分には聴き易い。
素地があるうえ歌が巧いから、どういうコンセプトを打ち出しても説得力があるわぁ。何といってもこの色気。
'90年代に入って、各パートがダイレクトに届くクリアな録音になったが、逆に『シルク…』のような、アナログならではの奥行きある音像への郷愁も募って、再び取り出して聴くのであった。
2020/05/18

ピーターのファースト

20200517
FUJIFILM X-T30 TTArtisan 50mm f/0.95 2020.05

再開園したので久々に長居植物園。この時期になるとさすがにマスクが暑いや。ジョギングでこれはきつそう。そういえばアベノマスクが着いてたわ。開封は未だだけど表面を見たところは大丈夫そう。
部分解除を受けて、市内のとある馴染みだったお店が部分営業を開始したのだが、店のネット掲示板に"通報しました"と書き込みが。"なに自粛ポリやってんだ"、など賛否が行き交い。結局、国の非常事態令との差異が生じるからこうなる。知事は、国の権限をこちらによこせ、と言い始めてるが、彼に任せるの、怖い。
いっぽう国は国で大臣が"気の緩みが"どうとか。解除へのミッションに精神論では心もとない。



ピーター・アレンの1stアルバム『Peter Allen』(1971)を中古CD入手。この作品はサブスクでは見当たらなかったので、今のうちにと。
前もって試聴せずの購入で、一通り聴いた時点だが、予想以上に美しい仕上がり。どのアーティストにも共通するものだが、後年ほどの歌い口が確立されていない、瑞々しい淡白さが味わえる。インナー写真には、ライザ・ミネリとのツーショットも。

初リイシューCDとみえて、音圧が低く、奥に引っ込んだような古い音源だが、内容はストリングスもフィーチャーされ充実。1曲聞き覚えがある(8)「Six Thirty Sunday Mornig」は、後のアルバム『Taught by Experts』でもメドレーとして再録音された。
40代で亡くなってしまったなんて、惜しい人。もっと一杯、短篇集のような場面やミュージカルの一コマを観るような素敵な楽曲を残してほしかった。

▼Six-Thirty Sunday Morning/New York I Don't Know About You (Medley)(1975)
https://youtu.be/AmypfwdEhg4
2020/05/15

泥棒を消せ

20200515

知事が今度はWi-Fiルーターの寄付を募り出した。雨ガッパの件といいある面、行政側としては形無しの行為だが、尤もらしくアピール出来てしまえるのが彼の凄いところ。
でもこれ、先般彼が力説してた9月入学期の話題より以前に、取り上げるべき喫緊の課題だったのでは? オンライン学習の普及の問題は、9月にリスタートするから良いや、と楽観してきたのだろうか?
どんなにぼーっとした頭で視聴していても、先日知事が言ってたアレと、今回のコレはどう連動しているのだろうか?と、さすがに疑義が浮かぶ。もっと取り纏めてから出演してくれないかな。
とりわけ驚いたのが、先日から寄付を募っていた医療従事者対象の支給金の件。結果は感染患者へのタッチ数を条件に、何故かクオカード取扱いで、知事が自身の直筆メッセージを添えるという。
まるで寄付者に成り代わったようで、政治的意見レベル以前に、生活感とか常識の尺が自分とは全然違うんだろうなと思った。

画像のみ
20200514

TVドラマ『スパイ大作戦』のテーマ曲などで知られる作曲家、ラロ・シフリンのサントラを何の気なしに聴き始めた。かつて、トムの『ミッション・インポッシブル』の時に、再録音のサントラを買った憶えがあるんだけど、もう手放しちゃったか。

画像の『Once a Thief』は邦題『泥棒を消せ』という映画のサントラだったらしい。クレジットを見ると、主演がアラン・ドロン、撮影がヒッチコックのカラー名作でも知られるロバート・バークス。これを機に観てみたい。
いわゆる'60年代ジャズのテイスト、女性シンガーのトラックも。録音状態が良く、乾いた泣き別れステレオ気味の音像が、昼下がりのコーヒーに合ってるようで、ここ数日リピート。
2020/05/13

新録? 未発表音源?

昨日、音楽ブロガーさんの記事でハリス・アレクシーウのニュー・リリースがあると知り驚き。早速Spotifyで試聴しながら、完全復活ですねぇと意見やり取り。
大掛かりなサウンド・プロダクションを排し、レンベーティカ~ライカをアコースティック・バンドで歌う彼女は、しなやかで、あの不調をどう克服できたのか、と。

今日、そのアルバムがmora qualitasでもアップされているのを見つけ、2度目のリスニングをしてみた。いわばCD同等の音質なのだが、どうも音源が古い感じがしてきた。
このストレートな録音の感触は、初期のミノス・レーベルではないか? '70年代か'80年前後くらい。彼女の声がスッと憑き物が落ちたように聴こえたのも、そのせいなのでは?
そこで、公式サイトを確認したが、このリリース情報がアップされていない。YouTubeの公式チャンネルに全曲アップされているから、正規品であることは間違いないのだが。Twitter更新は2017年で止まったまま、Facebookは未確認、どうも活動は休止したままのように思える。

全曲、質感のムラは感じられなかったので、ある時期に集中して録られたまま商品化されなかった音源をまとめた編集盤的な立ち位置のアイテムなのだろうか(もしかして手持ちの初期CDとダブってたりして。初期の初期はあまり聴いていないもので)?
最新の歌声ならもちろん嬉しいが、これはこれで彼女の原点が堪能できるギリシャの伝統芸には違いない。ある意味、判断つかねるのは若い頃の歌声が圧倒的に熟成されていたがゆえだね。

https://www.youtube.com/playlist?list=PLwh7a098nZD45PswjKCII55gm9BlAyPG5
2020/05/12

ピーターの熱量

20200510
FUJIFILM X-T30 TTArtisan 50mm f/0.95 2020.05

現在、有料の音楽・動画サービスではmora qualitasとNetflixを利用していますが、画面に集中せざるを得ないドラマ鑑賞に対して、近年、音楽については専ら"乍ら"になってる。これでは、ほとんど耳に入っていないのでは?と。子供の頃はステレオの前で正座して聴いたものだったがねぇ。
雑用を沢山抱えているので、なかなかじっくり向き合えないものだが、せめてネットサーフィンなど文字情報を目にしながら聴くのは止めてみる。



ピーター・アレンの1984年ライヴ録音盤『Captured Live At Carnegie Hall』(1985)を鑑賞。この方のオリジナル・アルバムは未だCDリイシューが揃わず、一部の曲しか知らない段階だが、スタジオ録音以上の熱量が伝わる良録音だった。
初めて彼のヴォーカルを聴いた時点では、クセの強い声かなと思ったが、音楽のメリハリの付け方がオーセンティックで、すっかりその才能の虜に。
チャート・アクションは良くなかったらしいが、常連ファンに「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」のオスカー受賞の知名度も手伝ってか、伝統ホールの観客のリアクションは頗る良い。
音源の一部差し替えは一切無さそうで、ラフ気味なセッションに聴こえるが、歌心が伝わるシンプルなセットで、クラブ出演等で叩き上げた芸風が活かされているようだ。
2020/05/09

もう従姉妹とは呼ばない

20200508
FUJIFILM X-T30 XF23mmF1.4R 2020.02

なんかね、外国の女性政治家が感染症対策を手際よく纏めているのを知ると、ひょっとして保健衛生の分野は、女性のほうが強いのかな、と。この考えは偏っているね。でもこの国のまずさは、ジェンダー・ギャップ指数が最下位に近いことと関係しているような。

画像のみ
20200509

ネトフリにてドキュメンタリー『シークレット・ラブ:65年後のカミングアウト』視聴。オープニングは、かのドリス・デイのヒット曲「Secret Love」に乗せて。

シカゴで65年半をパートナー暮らししてきた2人の女性。一方の女性(かつて初のプロ野球リーグの女性チームに所属していた)のパーキンソン病をきっかけにライフスタイルの変化を余儀なくされる状況に始まり、出会いの経緯から慎重を重ねた暮らしぶりなど綴られる。

施設への引っ越しを決心した二人が、家財道具を整理する中、若いころやり取りしたラブレターを発見。しかし何故か破られている。その理由は、家族に見つかった場合のことを考えてとのこと。
親族はつい最近になってからのカミングアウトに最初は狼狽しても温かく受け入れ、姪が甲斐甲斐しく施設探しをヘルプ。しかしもう一方の彼女の実家は、仲の良い弟から長い沈黙の後、「一家の恥になる」と告げられる。
もちろん彼女たちは、それで絶望はしない。「彼は保守的だからね」と。しかし、受け入れない家族を持つ彼女のほうが、どことなく沈んだ面持ちに画面からは感じてしまう。

ゲイ・バーの手入れから、逮捕、密告による職場解雇などにより、家族から絶縁される時代をくぐり抜けた彼女たち。晩婚の誓いの後、司祭から掛けられた声は「もう、従姉妹と偽ることはありませんよ」。
70年目、妻に先立たれた彼女にとって、カナダは無縁の土地だが、妻のあの親族なら世話をしてくれるだろう。
2020/05/06

夫婦の戦慄

20200505
Panasonic DC-G9 M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 2020.03

大阪の知事は連日、次々とトピックを繰り出してくるが、独自の解除基準を示した例の大阪モデルは、同じタイミングで示された厚労省の見解では異なり「現状では特定警戒地域からの解除シナリオを考え難く、再流行のリスクが高い地域の1つである。特定地域への移行後もハイリスク環境の休業など、徹底した対策を要する。」と資料に記されてある。
恐らく、休業補償が東京都のような補償延長に対応すら出来ず、国に先んじての発表となったと推測するが、現実的な経済対策の問題に対して、感染対策の現状、つまり待機者を抱えてPCR検査が進まぬ限り、きょうの感染者確定すらもままならないのだから、スケジューリングは後倒し計画でしかありえないと思うのだ。だいたい大阪のような都市部ほど終息に時間がかかるのだから。


GW中は、ずっとネトフリのオリジナルドラマ『オザークへようこそ』を視聴、最新シーズン3まで終えた。ネトフリのサスペンスの中でも屈指の作品でしょう。
カルテルものでは同ドラマでは『ナルコス』が暴力シーンにウエイトが置かれていたが、本作は知性的な主人公夫婦による資金洗浄に端を発した人間模様の描写が魅力的。
1シーズンにつき全10話、1話約60分でもちろんCMは入らない。映画の尺と異なり時間をかけながらキャラクターが身近に馴染んでくる。馴染んできた頃に犠牲者が出てショック。
青味を帯びた画面に、オザーク湖地域に住まうモンスターたち。ボスの激昂に怯える夫婦もまた互いの冷酷さに打ちのめされる。頼りは子供達への愛。

2020/05/04

春のクリストファー

20200503
FUJIFILM X-T30 XF56mmF1.2 R 2019.05

大阪はPCR検査待ち最長10日だって。入院以前に患者本人が崩壊しそう。病床確保してもこれでは。検査の民間委託が急がれるとニュース記事にはあったが、今からの手配じゃ他県の自治体に先手打たれてしまってるのでは?と邪推する。TVなどで採取した検体を輸送する場面を見る限り、輸送網さえあれば委託先地域は問わない筈。39度熱続きで4日待機してもまだ尚、って辛いよね。



Amazon Music HDも排他モード装備したそうで、現在利用中のmora qualitasを解約したら今度試してみよう。
最近のピーター・アレンの試聴続きで、クリストファー・クロスのことを思い出し、ランダムに選んでみた。画像の『Back of My Mind』(1988)がいい。

CDは一枚も持っておらず、EP盤でかの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」だけ所有。本作は、アルペジオや8ビートを基調とした純製ポップスがずらりと。'80年代のサウンドはおしなべて僕は嫌いなのだが、この人は逆に合ってる。一声で誰か分かるハイトーン・ヴォイスは実直な歌い口で、妙に吐息まじりに切なくマイクに吹きかけたり、しゃくり上げたりしないのが好感。

ついでに他のアルバムで、ライヴ録音トラックの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」を聴いたが、なかなかライヴ再現の難しい曲だと思う。バリー・マニロウも近年カヴァーしたが、キーに合わせ転調を余儀なくされてしまうんだね。
2020/05/02

空気の底

20200430
FUJIFILM X-T30 XF56mmF1.2 R 2020.05

猫ちゃんの足は良くなってきて、老いのせいでもう戻らないと悲観してただけに一安心。相変わらず飼い主の寝床でベチャアと凭れ掛かってきます。体毛の匂いは洗っていない絨毯のようだが、体温のせいで甘い優しい匂いがする。



先日、復刻本が話題になってて気になっていた手塚治虫の短編集『空気の底』、印刷本は豪華すぎて手が届かなかったので、割り切ってkindleでダウンロード。300円弱。

小説のような凝ったタイトル群。もともと絵柄は好きでは無かったのですが、分かりやすいし、大人の寓話を読むようで時代のギャップもほとんど感じさせない。
第1話では、ベトナム戦争で爆撃に遭った白人の米兵が、回復後、爆死した部下の黒人兵から内臓移植してもらった事を知り、激しく嫌悪し、自分は恋人や家族にもう会えないと嘆く。
そして、移植の件を他に知らされている黒人一家の元を訪ね、事実を記した手紙を取り上げ処分してしまうが・・・。

その他、長年、自分の敵だと思い込んできた相手が本当は身内だったり、愛し合う実の兄妹が苦悩し性転換を試みようとしたり、敵対する学園紛争の男女が奇妙な電話を通じてあの世で結ばれたり。どちらの言い分が正しく、どちらが狂っているか分からなくなったり。