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2019/04/30

誰にも奪えぬこの想い

flower190429
Panasonic DMC-G8 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 2017.03

GF7に続き、同じくパナのG8(中古)を下取りに。G9を買っちゃったから、予想より短い付き合いになっちゃったけど、良い写りでした。近日、このG8の上位機種で、G9の弟分にあたるG99が発売になるそうです。



ジョン・ピザレリのDeezerで聴けないアルバムを、CDで集めることにした。リスニング時間帯に制限があるアルバムについても、もうまどろっこしいから良い作品は買っちゃえと。

このライヴ盤(2CD)は、DeezerにもSpotifyにもありませんでした。ピザレリのトリオ結成10周年を祝しての、バードランドでのライヴ・パフォーマンスをDSD録音。トリオのパーソネルはピザレリのギター&ヴォーカルに、ピアノがレイ・ケネディ、ベースが兄弟のマーティン・ピザレリとなります。音楽一家で、父上もギタリストなんですね。
音響はきれいでクラブの緊密感が自然に。客席のリアクションも気にならない。

盤石のプレイはライヴでさらにエキサイティングに、軽妙洒脱な各ソロもたっぷりと。MCはまるで漫談のように客席が湧き、そのまま小噺でも聞かせるかのようにジェイムス·テイラーのカヴァー「ミーン·オールド·マン」を。さすがにジェイムスのような深みは無いが、この人はこの軽さでいいのだ。
2019/04/28

泥足のSF

minami190427
Panasonic DC-G9 LUMIX G 20mm F1.7 II ASPH. 2019.04

いつも通る坂の上から、スキンヘッドの見知らぬおっちゃんが、"明日から10連休やーー"と喚きながら自転車で疾走してった。すれ違いざま目が合ったが、ほんとに嬉し気だった。意外と自宅で過ごす人が多いそうですね。自分だけかと思ってた。



ネトフリでアルフォンソ・キュアロン監督の『トゥモロー・ワールド』(2006)を視聴。2027年、世界恐慌の中、人類は不妊により18年間、子供が出来なくなった状況からドラマは始まる。

ひたすら泥足で逃避行する異色SF。好みでは無かったが、見応えある描写力だった。主演のクライヴ・オーウェンにジュリアン・ムーア、マイケル・ケインも好演。
基本的にSFを観ないもので、まず奇跡的に妊娠した不法入国の女性について、攻防戦が繰り広げられる訳自体、呑み込めていないという。だが、実際に生まれてきた赤ん坊を目にして有難がる人々のシーンを観て、未来に希望が無ければ、人の心はこんなにも荒んでしまうものかと感じ入らずにはいられない。

ある海外ジャーナリストが50年後の日本は犯罪大国になっている、と予想してたが、それと重なるようなイメージで身震いしそうだ。
2019/04/25

迫力勝ちとは真逆の

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Panasonic DC-G9 LUMIX G 42.5mm F1.7 ASPH. POWER O.I.S. 2019.04

映画鑑賞迄にミナミを久々のパナG9で撮影。昼間はフジ、夜はパナという使い分けでいいかもしれない。センサーサイズ的にパナは高感度ノイズ耐性が弱いことになるが、その代わりボディ側に強力な手振れ補正が付いてるから、それほど感度上げずとも、シャッター速度1/60秒以下でも全くブレない。



Deezerには無いジョン・ピザレリのこの『Let There Be Love』(2000)。中古CDで安く出ていたので入手。送料別で85円。まだ国内盤が出回ってた時期ですね。国内盤ではタイトルが『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』となっています。日本では「時の過ぎゆくままに」で有名ですが、この曲自体は収録されていません。紛らわしいですね。このDSD録音、スタジオ空間性が活かされていて好感触。

ピザレリに関しては一番気に入りの『ボサ・ノヴァ』を取り上げた際、彼との付き合いはこの盤だけ、などと冷たいこと書きましたが、以降なんやかやと聴き続けています。
現代男性ジャズ・ヴォーカルといえば、比較対象としてはせいぜいハリー・コニック・ジュニアしか浮かばないのですが、ハリーのウェットな歌い口より、ピザレリのカラッとした溌溂さが好みですね。
いずれも、かつてならシンガーはもっと声量のあるほうが好きなのだが、これは元知人のバーのマスターに対する反発も影響しているかもしれない。
そもそもの違和感のきっかけは、コシミハルさんのジャズ・アルバムがいいと聴かせたら、「えっ、こんな地味なのが?」というリアクションだったかと思う。
編成でいえばもっと地味な単独弾き語りのマスターにそういわしめるのは、彼の中に"音楽には迫力が必要"という表現方法の捉え方があるからではないか、と。けれど実際の演奏ぶりは、まだまだ無神経。それゆえ普段の人となりがもうちょっと謙遜するタイプなら、もう少し付き合い続けられたかもしれないが、どうも'俺を師と呼べ'的なドヤ顔で、(この人は音楽が好きというより、カリスマ志向なんじゃないか?)という疑問を持った。
だから音楽的なマナーに厳しい姿勢で、繊細なパフォーマンスする大貫さんやら、このピザレリに尚更傾倒したくなる。てか、プロは皆そうだよね。

▼Follow
https://youtu.be/1radI2-ct1o
2019/04/24

善行の追い詰め

▼住吉大社にて
festival190423
FUJIFILM X-T30 XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS 2019.04

まぁ、観て面白がる類いの映画ではないことは確かだ。レイトショーにて『ある少年の告白』(原題:"Boys Erased")鑑賞。出演は、ルーカス・ヘッジズ、ニコール・キッドマン、ラッセル・クロウら。



福音派の両親の元で育った主人公は、大学の寄宿生活で、同輩の男子学生にセックスを強要された件をきっかけに、牧師の父の判断で、福音派の矯正施設に入所することとなる。
実在人物、ガラルド・コンリーの経験談に基づいた内容で、映画はここからフラッシュバックを交えて進行、主人公が自ら男性を求めていたエピソードなども明かされていく。

シーンは主に矯正施設でのコンバージョン・セラピーなのだが、これが酷い。というか何で腕立て伏せなの? 球足の鋭いマシンから繰り出されるバッティングの特訓だの、つまり肉体改造により男性性を造り上げる? 三角は男らしさの象徴とかいって仁王立ちさせられたり。
グループ・セラピーでは指名された者から、懺悔を強いられるのだが、「男性を好きになった問題…」と言いさしたところ、所長に「問題では無く、'間違い'だ」と言い直させられる。聖書で尻を叩かれるシーンなど、目も当てられない。主人公は、SOSを母親に送り、ようやく母親が判断の誤りに気付いたが、そうでない親元の少年は、継続的に希望の無い施設生活が続く。親や妹にまで皆の前で聖書で殴られるのだ。いうまでも無くその際のキーワードは、"地獄に落ちる""悪魔を払う"等々。

母親に救われ脱出した主人公だが、父親は説教の際、治療を終えずに戻ってきた息子を遠回しに人々の前でなじる。息子が施設について暴露した新聞記事を読もうとしないのが理解に苦しむ。州法では禁止されたところもあるが、それ以外では現在も療法が続けられているという。
2019/04/22

やっと観たラ・ラ・ランド

▼住吉大社にて
sumiyosi190420
FUJIFILM X-T30 XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS 2019.04

昨日のATPマスターズ、モンテカルロでのフォニーニ(イタリア)優勝、その前日にナダルを圧倒しての勝ち上がりだけに、素晴らしいね。決勝相手のラヨビッチ(セルビア)など、ここのところ錦織選手を負かした若手が伸びてきているのも気になる。



ネトフリで映画『ラ・ラ・ランド』をようやく視聴。印象としては、最初が肝心という所と、終わり良ければ総て良し、の所をきっちり押さえての成功作といった感じかな。
アメリカでは、ミュージカルの成功作が意外と少ないそうで、『シカゴ』などブロードウェイの映画化以外に、名監督によるミュージカル作品は悉くコケてるらしい。その中でドラマーの物語『セッション』(当方未見)を当てた31歳の若手監督ダミアン・チャゼルの功績は大きいと(町山氏の解説の書き起こしサイトを参考にしました)。

その監督の年齢を知って、やっぱりまだ若いからかな、と思う所はある。やたらとヒネリをきかせた印象と、平坦な印象がアンバランスに同居してる。主役男女の関係は、恋人よりむしろ目的は異なるが共にハリウッド目指す盟友であるところにあり、それゆえ二人を引き裂く現実が待っている訳だが、セバスチャンが初心に返って成功したのに対し、ミアがすっかり大女優の気取った振る舞いの変貌してしまうのには、キャラクターを弄っているクリエーターは愉しいかもしれないが、後味はよろしくない。ミュージカルは物語に深みを求めづらいだけに、観るほうの好みによりけりか。

主役二人のダンスは、専門じゃないのだから映画ではあのレベルで充分でしょう。舞台だと弱いと思うが。エマ・ストーンは今や売れっ子だし、ライアン・ゴズリングは、そんな男前とは思わないが、かの名優ジェームズ・スチュアートのような優しい眼差しをする。

楽曲は、テイスト自体は、往年の名作へのオマージュが感じられ全体に好感は持てた。ミアがパリに住む叔母について歌った曲は、印象に残っている。
個人的には『ロシュフォールの恋人たち』のように一度観ただけで、全曲口ずさめてしまうほどの必殺メロは感じなかった。そろそろ同性同士のミュージカル良作品も生んでほしいね。
2019/04/20

Better Together

tree190419
FUJIFILM X-T30 XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS 2019.04

フジのX-T30の、サムレスト近くに付いてるQボタン(カンタン設定用ボタン)は、誤って触れてしまう件でリクエストが多いのか、近日ファームアップで、長押しして切り替わるように改善されるそうだ。確かに自分もファインダー覗いたままだと誤操作しやすいので、これはいい対応。



マティス・ボックスの57枚目『Better Together: The Duet Album』は、過去音源からデュエット曲のみを網羅した編集盤。テイク6は、デュオというよりゲスト・ハーモニーですね。彼らのコラボ曲はマティスのアルバム『In The Still Of The Night』からの選曲になるが、全曲このテイク6をフィーチャーしたアルバムを作るべきでしたね。ソフトなスウィング曲をたっぷり揃えてさ。

ディオンヌ・ワーウィックとの相性もいい。ディオンヌは、ぼくはバカラック曲を歌った時代しか関心無いが、あちこちデュエット参加しているから自然と耳にする。さすがの合わせ上手だ。
逆にちょっと謎なのが、デニース・ウィリアムス。今も現役だそうだが、声質が甲高くて特徴的過ぎて、ハモリ自体問題無いのだが、、マティスとは1枚まるまるデュオ・アルバムを作っていて、このボックスにも入ってるが、今のところあまり手が伸びない。

デュエット集ということだが、そのウィリアムスとのアルバムから3曲、ディオンヌは2曲など、参加アーティストがそれほど散らされていないのが、コンセプトとしてどうかといったところ。シングル曲や未発表だと意義があった企画だと思うが。

▼It's All In the Game(with Take 6)
https://youtu.be/rgxPJmMf2e0
2019/04/18

ザ・テキサス・レンジャーズ

映画『キングコブラ』が後味悪かったので、すぐさま他の作品視聴。ネトフリ・オリジナルドラマ『ザ・テキサス・レンジャーズ』(2019)。主演はケヴィン・コスナー、ウディ・ハレルソン、キャシー・ベイツ。

ネットフリックスより(画像のみ)
texas190417

これは良かった。ネトフリはこういうテレビ映画規模の作品をもっと出して欲しいね。シーズンものは途中でキャスト降板したり、筋をすっかり忘れて途中から視るのが面倒になるから。
ケヴィン・コスナーも久々に目にする。確かに老けはしたが、川辺に座り込み煙草吸うだけでキマッている。古い男の役がさすがにハマる。昔の太い型のスーツのシルエットもよく似合う。
相方演じるウディ・ハレルソンは『スリー・ビルボード』以来だが、こちらも老いぼれ掛けのヨレヨレの役どころをしっかり作り上げてきた。いずれも実在の人物に近づけたルックスなのだろう。

物語は、かのボニーとクライドが主役ではなく、彼らを追跡するために、知事(ベイツ)から駆り出された伝説のテキサス・レンジャーズ。老いぼれと現役刑事達に揶揄されながらも、再び銃を手に敏腕ぶりを徐々に発揮。追跡劇だから、話は一直線で分かり易く、途中、ボニーとクライドを捕え掛け逃す見どころ含め、ラストへとまっしぐらだ。

ボニーとクライドの顔は、ラストで蜂の巣にするまで、画面に鮮明に現れることが無い。レンジャーズの男達の目線と同様だ。かなり小柄なカップルだったんだね。当時の庶民の熱狂がいかに捜査を煩わせていたかも窺える。
2019/04/17

キングコブラの謎

ネトフリ再加入し、米映画『キングコブラ』(2016)視聴。以下、ネタバレあり。
まぁ、スリラーの趣向じゃないんだろうけど、プロットの弱い内容だった。主演にジェームズ・フランコ、クリスチャン・スレーター。



クリスチャン・スレーターは、数十年ぶりに見る思いだ。本作の役柄のせいもあり、若手アクション・スターの面影もない冴えない中年にみえた。
このスレーターとフランコがそれぞれゲイポルノ・ビデオの製作者で、未成年の美少年をめぐって業界の縄張り争いのような構図・展開となるのだが、フランコのカップルがスレーターを殺害する動機が弱くて、説得力が無い。
フランコはキレやすく、フランコの恋人も、少年時代に義理父からレイプされ、スレーターをまるで身代わりのような妄想で殺め、イカれたカップルとしかいいようがない。その後TVなどでスレーター殺しのニュースを観て動揺するシーンも無く浮かれてる。
かたや、渦中の美少年は、スレーター殺害事件に慄くあたりは、それなりの葛藤を表しているのだが、警察の囮捜査に協力後、何事も無かったようにふっ切れている。これらを観ていてどう受け止めたものか、人物の心理を探りたいという欲求に駆り立てられるほどの魅力が見当たらず、閉塞的なムードを感じるのみであった。演技自体、出来る人たちばかりなのに、何故作ったんだろう。実話に基づいたらしいが。
2019/04/15

ファルセット涼やかに

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FUJIFILM X-Pro2 XF23mmF1.4 R 2019.03

CTスキャンの結果、投薬治療(抗生物質)で済みそう。ホッとした。てっきり鼻茸(ポリープ)でもできてるかと。いろいろ悩みある中、一つだけ片付いた気分。思ったより膿の量が少なく写っていたのは、これまでに相当自力で排膿してきたからだと思う。
結果を知れば、なんだもっと早く診てもらえば、といつも思う。しかも過去に手術してくれたその先生、偶然、ウチの目と鼻の先に数年前に開業出講してるんだよね。CTスキャンは大病院にあるからと、再び辺鄙なそちらまで電車・タクシー乗り付けて行ったが、以降は、自宅のすぐ傍で診てもらえる。同じ先生なのに紹介状を行き来させるという。

副鼻腔炎は風邪に伴いやすいから、リアルタイム検索すると他人の悩みもいっぱい出てくる。ネットはこういうとこ助かる。昔なら『家庭の医学』が頼みだったが、そこには同じ悩みを抱える他人の現況には触れられていない。
去年、「生活時間帯が合わないねー」と、一回こっきりのデートで終わった相手、以降たまにメールやり取りしていたが、ある時期からプッツリ途切れ、まぁそういうもんさと割り切っていたら、どうやらギックリ腰で一か月ほど辛かったそうだ。独り暮らしで困ったが、動けぬ間、ネットで調べまくってなんとか対処できた、と。



抗アレルギー薬で倦怠、生活もうガタガタよ。そんな時だから、こういう個性が出すぎないヴォーカルが合うのかも。ジェーン・モンハイトの『Surrender』(2008)。以前から試聴してはいた人ですが、少しずつ慣れて好意的になってきた。『ホーム』(2010)というアルバムで以前初めて拙記事にしました。
「ムーン・リヴァー」良し、ボッサ・ノーヴァ系のシンコペーションも良し、ファルセットの比重高い力の抜けたフレージングは涼やかで、夏ごろにまた聴き直してみたくなりそうです。
2019/04/13

生きる手だては

mono190412
FUJIFILM X-Pro2 XF35mmF1.4 R 2018.02

この写真を撮ったビルの上から、今月初め飛び降りがあったらしいんだよね。幾つの人か知らないけど可哀そうに。年度変わりの関係で辛いことがあったのだろうか。

今年の花粉症状にかねてからの慢性蓄膿のダブルパンチで、ついにCTスキャンを受けることにした。この段でまだ悲観することは無いのだが、手術になるのでは、という不安で気が重い。何年か前、翼突管神経切断術を受けたばかりなのに。父も生前に口腔外科で歯の上に溜まった膿を除去する手術を受けていて、骨格的に溜まりやすい家系なのかもしれない。



元号が変わるまでに日本の歌謡&フォーク史に残る盤からピックアップしてみようと、中島みゆき『親愛なる者へ』(1979)を取り出してみた。
そういえば、この春から昼帯で去年の倉本ドラマの続編の放送が始まり、また中島さんがさらに2曲書下ろし、計3曲の主題歌が起用されるらしい。新曲は聴いてみたいが、ドラマの内容には期待薄で、観る気がしない。作家の個人的な恨み節の部分に、だんだん付き合い切れなくなってきたからだ。今年さらに年間放送に拡大しているそうだが、視聴者をキープできるだろうか。

本アルバムは彼女の通算5作目、リリースから数年後にぼくはLPで初めて手にした。LP盤の歌詞カードには、彼女自身による手書きのメロ譜とギター・コードが各曲付されていて、実にシンプルなコード使い。サウンドも含め、アマチュアにとって、表現次第で誰でも幾通りでも作れるという励みになりそうなほど、基本コードばかり。
個人的には、メロディ先行で聴くタイプで、当時は「小石のように」の軽快さが好きだった。後のコンサートでは、フルートをフィーチャーし、せせらぎのようなアルペジオに乗せた別アレンジで印象的だった。「根雪(ねゆき)」は、フルコーラスのギター弾き語りの後、オーケストラによるフィナーレに鳥肌が立つ。

真骨頂は、まだ20代半ばだった彼女の言語表現。終曲の「断崖-親愛なる者へ-」から。珍しく8ビートが被さり、サックスが徐々に煽り立てる。

"生きる手だては あざないものと
肩をそらして 風を受けながら
いま 崩れゆく 崖の上に立ち
流し目を使う 昔惚れてくれた奴に、ああ情けないね"

この気風、なんと40年後の今なお一貫しているのだ。

"だけど 死ぬまで春の服を着るよ
そうさ 寒いとみんな逃げてしまうものね"

"そうさ 死んでも春の服を着るよ"

中島みゆき「断崖-親愛なる者へ-」より引用
2019/04/11

Mathis Is...

june190410
FUJIFILM X-Pro2 XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro 2018.06

某大臣の辞任にあたり、過去映像が流れていたのを見て、ふと笑ってしまう。失言の連続で、途中から部下が作成した資料の棒読みに替わって、取材に応えていたからだ。
学校事務員当時、新しい事務長が予想以上に全然出来なくて、卒業式の日、この人しゃべる用意してんのかな?と、見守っていたら、いざ、その式辞の場面で棒立ちで黙ったまま、固まってしまっている。長の下の補佐達も何もしないし、仕方ないから急場の為にと、自分なりに用意しておいたカンペをサッと脇から渡してあげると、長はそのまま目を落とし一字一句なぞって読み上げ始めたのだが、予め目を通していないから、読み方がなんともギクシャク。生徒はハァ?と首傾げた感じでポカーンとして見ていた。

(画像のみ)
mathis190410

ジョニー・マティスのボックス38枚目『Mathis Is... 』(1977)。マティスの'70年代盤は実に20枚ほどあり、ほぼ半年1枚のペースでリリースされていたことになる。この中で特に気に入ったのが『I'm Coming Home』(1973)という作品で、ライター&プロデューサーがトム・ベル。ここで初めて目にした名前だったが、ジャマイカ出身のソウル系で'70年代を中心に有名アーティストを幅広く担当したらしい。

『I'm Coming Home』の他にマティスともう一枚組んでないかな、と探したら画像の『Mathis Is...』で再タッグしてた。曲の魅力は、さすがに小粒になるが、穏やかな美しい佳品で、やはり好きなタイプだ。ストリングス・アレンジは前作より洗練されてはいるものの、ユニゾン重用のベタさは、今時ないと感じるほどのもので、弦のスペシャリストで無いことが窺える。
トム・ベルの検索すると、目立つキャリアの中に、このマティスとの作品は全く挙がっていないようだ。少なくとも『I'm Coming Home』は、名盤の一つに含ませてもいいだろう。
2019/04/09

ヘッドフォンの新調

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FUJIFILM X-T30 XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro 2019.04

例の中古CD購入者には、返金を申し出たところ、詫びが届くとは思わなかったようで、「これで充分です。問題無いです。」と返答された。たぶん今では貴重盤だから、手放したくはない、といったところか。どうも1000円台の価格帯よりも、10円とか数百円で購入する方のほうが、意外と手厳しいかも。一応、今後またお世話になります、とも返して下さったが、また巡り合うとバツが悪いので、ケルト関係のCDは一旦出品リストから外して、元の私物に戻すことにした。急いて売りさばく必要も無いし。



昨日の寒暖差で症状が悪化し、最寄りの内科で診てもらった。舌下投薬の治療について尋ねてみたところ、あれは耳鼻科専門らしい。今年の桜撮りは諦めた。もう完全に鼻が壊れた。
自分の鼻かむ音がうるさくて、音楽もまともに聴けないので、機器類の記事を。久方ぶりのヘッドフォンの新調。今まで6千円クラス止まりだったが、初めて2万ほどのクラスを選んでみた。中古購入。4-5万くらいのやつって、どんな音なんだろうね。今回も試聴もせず価格帯で適当に見繕った。オーディオ機器は、大体価格帯に見合ったクオリティなので。
実際に聴いてみると、スピーカーから出る音とのバランスのギャップを感じず、なかなかナチュラルだ。もっと以前から思い切ってこのクラスのに手を出しておけば良かった。
2019/04/08

検盤の見落とし

park190407
FUJIFILM X-T30 XF23mmF1.4 R 2019.03

ストリーミング利用するようになって、重複する所有CDをネット上で中古取引を始めたのだが、初めてクレームと辛い評価が付いた。説明にある盤の擦れ痕の度合いが、もっと酷いものだ、と。今まで100点満点だったが、この1件で93点に下がってしまった。
本来、いったん盤を引き取り直し、再チェックの上、その後のやりとりをはかるべきなのだが、実は心当たりがあった。
その出品当時は、一貫して検盤を自然光に当てて行っていたので、反射が強く、レースのカーテンが映り込んで、よく見えていなかったのだ。
ごく最近になって、蛍光灯の下で検盤するほうが、よりスクラッチの状態が見えるようになると気づき、これは、既出の出品物は、一斉に再チェックしたほうが良いのでは、とうすうす気にしてた筈だったのだ。
基本的に、ほぼ投げ売りの価格帯なので、つい底値同様だから、それで購入者も相殺してくれる、などといつしか甘く考えていたようだ。
かつて下取りに持って行ったリアル中古屋はとうに潰れて、ブコフはまた極端な買取値で、あんまりだから、個人で捌き始めたのだが、いかんせん自己査定にはムラが生じがちだ。気を付けよう。
2019/04/06

ホーリー・グラウンド再び

boarder190405
FUJIFILM X-T30 XF23mmF1.4 R 2019.04

市内中心部にいると一時間も経たないうちに鼻ズルズルになるのに、港のほうは大丈夫だった。しかし今年は最悪。腸にきます。
フジのカメラを新しくX-T30にして、今後可能な限り撮って出しでフジの色をそのまま活かせるよう目指すつもり。従来は、とりあえず撮ってみて、後に現像ソフトで弄ってしまいがちだったが、現場で設定をもっと追い込んで、そのまま本チャンとして使えるようにしたい。
フジの新機が気に入ったので、一瞬、パナを売り払ってフジ一本にまとめてしまっては?と思案したが、両者はセンサーサイズの違いから写真サイズが異なるんだよね。パナの操作性は評価しているので、やはりこの2メーカーの使い分けということになる。



Twitterで、いつまでも愚痴ってても仕方ないので、スナップ写真とオススメの音楽アルバムを交互にツイートするようにした。メアリー・ブラックのこの『ホーリー・グラウンド』(1993)を紹介したとき、シドニーでのライヴやダブリンでこのジャケのバスが走ってたことに触れると、インパクトがあったのか、そこそこアクセスがあった。ま、そこまで追いかける人は、あまりいませんものね。

この盤、再び取り上げたのは、中古CDとして売り出そうとした矢先、Deezerで念の為テストすると音が悪かったのだ。たぶん盤起こし。ラストトラックでは"ザザッ"とノイズも入る。CDと同質の触れ込みだが、提出されたレーベルからの音源が粗悪だと、どうにもなりません。かといってメアリーの作品すべてがそうかというと、そうでもなく新作・近作は大丈夫な確率が高い。大手レーベル所属で無いアーティストや、旧作は要注意だ。
間一髪で手元に置くことにした本作。バンドもメアリーのヴォーカルも精度が最も高かった。当時のダブリンではまだまだCDプレーヤーが普及していなかったのか、ショップにはこのジャケがレコードで飾ってあったね。
2019/04/04

Tempo Di Chet

april190403
FUJIFILM X-T30 XF23mmF1.4 R 2019.03

チェット・ベイカーを聴いていたら、Deezerが現代トリオによるアルバムを薦めてきました。Paolo Fresu, Dino Rubino, Marco Bardosciaによる『Tempo Di Chet』(2018)。



ふるい録音ばかり聴いてたせいもあって、まずこの音の響きの豊かさが新鮮。しっかり弾力があって疲れない、単にピカピカの最新録音だけでない、豊かさを感じた。
このトリオ、ネットでザッと検索したところ、日本語の出典は見つかりそうもない。デジタル・アイテムの取り扱いが国内Amazonではある。
チェットのトリビュート・アルバムの趣向でしょう、チェットのオリジナル録音との比較まで出来ないぼくですが、何も考えずに何度もリピートしました。
演奏側の立場でも、あれこれ考えながら弾いてるようじゃ、お客さんには通じないはず。緊張を超えて盤石に届けるためには、繰り返しリハしないと。なんて、そろそろ自分を戒めるか。
2019/04/02

This is Love

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FUJIFILM X-T30 XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro 2019.03

ジョニー・マティスのコロムビア・ボックスセットには、当然ながらマーキュリー音源は収録されていないので、別途、唯一国内Amazonで新品入手可能だった2イン1『This Is Love/Ole'』を2ヶ月ほどかけて取り寄せ。
ボックスセットだけでもお腹一杯ですが、特に『This is Love』(1964)は、どうしてもCDで聴きたかった。Spotifyでは聴けますが、Deezerでは現在のラインナップにも無さそうです。

(画像のみ)
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さすがにコロムビアの最新マスタリングには適わないものの、作品自体の良さは伝わる。名曲「モア」などバラード収録。アレンジ&スーパーバイザーのクレジットは、作曲家のAllyn Ferguson。このオーケストラとヴォーカルの相性の良さは、コロムビアでの『Rapture』(1962)で感じたマジックに近い。もちろん他にもオーケストラをバックにしたアルバムは沢山あるのだが、特にこの2作は一聴しただけでも、陶然とさせる魅力がある。録音年が近いから、ヴォーカルの状態がとりわけ良かった頃だろう。
コロムビアでは『Rapture』の後、同じドン・コスタの担当でアルバムが2枚出ているが、なぜか『Rapture』ほどの甘い魔法は感じられない。