残念な郷(2)

tenpo170929
Panasonic DMC-G8 LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 2017.09

『やすらぎの郷』放送がまだ前半のうちだったか、みどり(草刈民代)のセリフに「すべからく」というのが出て、倉本さんがこんな誤用するとは、と意外だったが、局の制作チームは倉本さんに意見一つも出来なかったのかな? 思うに脚本はチーム体制で取り組む時代になったのじゃないかな。原案は単独でよしとしても。
先ほど、倉本氏へのインタビュー記事を読めば、笑いを重要視したとのこと、確かに笑いを創造するのは難しい。実際、ぼくもちゃっかり笑う所は笑わせてもらったのだが、手前のエピソードで気まずい気分にさせられて、とても笑う気になれないシーンもあった。なんか、倉本さんがもしサラリーマンやってたら、入社して何年もたつ社員に向かって「ちょっと、そこの女の子」と呼び掛けてるような上司のイメージなんだよな。

私生活の事情も絡めた興味深いキャスト、大物俳優と知らずとも評価されるほど、ドラマの整合性に最後まで気合を入れてくれていれば、海外からも注目されたと思うが、内輪ノリだからねぇ。(逆にそのノリが同窓会のような良い雰囲気を生んだのは、バー・カサブランカでのお嬢とマヤのウェディング・ドレス計画のシーンなどだ。)
今回は、ゆかりのある芸能人を多数出演させる条件下に、散漫なエピソード、またエピソード未回収を量産してしまったともいえる。佐々木すみ江の暴走エピソードは、あからさまにゲスト登場回で、あんなに目立つ女性なら、施設内で入居の事実がとうに知られている筈だろうに、「あの人いたんだ」ととってつけたセリフでの紹介になってる。

菊村の妻を演じる風吹ジュンの使い方も勿体なかった。最終回で、石坂演じる菊村は、かつての不倫相手(肉体関係は無い)の孫アザミに、贖罪という言葉を遣ったが、妻に対してはそんなシーンあったか忘れるくらい、オバケ程度の扱いだった。夫婦のしみじみしていた暮らしの回想が少なく、とってつけたような孫と彼氏のエピソードは、いっそのこと息子夫婦とは疎遠という設定でカットしてくれれば良かったが、ここもルリちゃんの元カレ登場させる目的のためだけに、挿入したんですかねぇ。

セックスを扱う部分において、例えば犬山小春のNY下積み生活で「ホテルのメイドをやってる時に、日本の大物監督と新進女優が密かに泊まったあとの、ベッドメイキングをした」というくだりは迫力さえ感じるほど、違和感無かったが、後半は完全に男性の独自視点に打って変わった。
終盤、大道洋子(故・大原麗子)の件を持ち出した際、合わせて再び小春のことも語られれば、虚実混同の面白さが込められたのに、倉本さんは前半に書いたこと忘れてしまってたのかな。それに大道洋子は晩年、周囲に疎んじられたという設定になってる。小春の境遇とそんなに変わらないのではないか。洋子が存命だったとして、小春とのやすらぎ入居条件のハードルの違いは何だったのか?

残念な郷

nakamon170927
Panasonic DMC-G8 LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 2017.08

『やすらぎの郷』がとうとう最終回。なんてガッカリな終わり方。観ていて心が入らないドラマだった。
ぼくは最終回の拡大版45分を、勘違いして90分だと思い込んでた。総スタッフ&演者のテロップがみゆきの主題歌に合わせて流れた後も、まだ続きがあるとは凝った構成だな、と思っていたら、本当に終わりだった。
もったいない。あんなに豪華な女優陣を揃えて、ラストはまさに御大のエッセイ・ドラマ。あの色紙は、既出の倉本さんの言葉だし、「睾丸で笑わせ、子宮で泣かせる」も、わざわざ若いアザミ役の子に"睾丸"と音読させたかったんじゃないか。

放送開始当初の視聴者の反響は、倉本さん自身は予想の範囲内と仰ってたが、後半はどうだったろう? このラストのホンは、かねてから菊村とアザミの恋バナに、視聴者が興味津々である、という前提だったのじゃないだろうか? しかし、少なくともぼくは、この若い娘とのやり取り部分にほとんど関心が芽生えなかったまま。
そしてアザミの真相。結局、アザミは、菊村の祖母との過去の告白を聴いて、何を感じたのかも解らない。でも、どうでもいい。菊村は若い娘に人知れず振られて、ようやく亡き妻を思い出した? 彼にとって妻は、只うんうん頷いてくれる使用人と大差ない存在価値?
倉本さんは、ご自分で自身のキャリアにご褒美をあげたかったのかもしれない。そう思えば、これをもって断筆するならば一応納得します。

このラストを観て、ぼくは大学時代の声楽やってた先輩のセルフ・プロデュース公演を思い出した。
合唱部全員が、持ち回りでソロを取り、最後に大団円の斉唱でプログラムが終わると思っていたら、キャンドルを手にした部員が一人ずつ舞台袖に去り、最後の最後に先輩一人が朗々とキャンドルを上げて歌い上げる、という演出だった。あの時の気恥ずかしさと何だか似てる。
別に、倉本さんの独壇場でもいいけど、今のテレビ界に風穴をあけてくれるものと思っていたら、戦争絡みのエピソードは世代ならではの説得力をかなりもたらしたのに、女性が受け身に描かれ過ぎた。せめてハッピーちゃんに「今時、そんな価値観は古いです!」と若者との論戦に繋げるような柔軟さがあれば、御大の自己満足との批評は逃れられただろうに。

冨士眞奈美さんが演じた犬山小春が、振り返ればぼくにとって最も感銘受けたエピソードだが、こうして全体を振り返ると、小春が唯一報われなかったのは、まるで倉本さんの考えるところの「可愛げない女はこうなる」象徴に単にしたかったのか、とも取れてしまう。あの小春の濃厚なNY演劇界のモノローグ。あそこまでで視聴を止めるべきだったか。

緊迫と色恋

street170928
Panasonic DMC-G8 LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 2017.09

WOWOWで海外ドラマ『スキャンダル6 託された秘密』が始まった。飛ばし飛ばしの視聴だが、大統領と不倫に落ちるフィクサーを中心に政治陰謀のストーリー展開。
ストーリーといえるかどうか、ホワイトハウス内で、よくまぁそんな色ボケこけるわ、と呆れるくらい、仕事そっちのけのラヴ・シーンがちりばめられる。が、緊迫感を煽るのが巧いんだよね。けっこう度肝を抜かれる場面もある。
ヒロインのフィクサー女性の父親が鬱陶しい。裏で娘のために手を回してくれるが、悉く不粋な計らいな気が。おかげで吹き替えの声まで気に障る。

ボッサ・セッション

fuyo170917
Panasonic DMC-G8 LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 2017.09

ポチッとやっちまった。最も長い間、入手保留にしてたパナライカのノクチクロン(中古)。上記写真がそのデビュー画像。既に有る25mmと描写は同じ傾向ですが、さらにコクと繊細さが増したよう。レンズ購入はこれで締めなければ・・・。
このレンズはちゃんとモデルさんを立てて、じっくり被写体と向き合わないと、クオリティ高いだけにかえって難しい。花撮りばかりではちょっと勿体ない。モデル撮影会とかやってるらしいけど、参加費をケチってしまう。自撮りするか。AFロックの使い方を覚えて、ひと気のない場所でポーズ取りまくるとか。



HMVのボッサ・ノーヴァ紹介ページを参考にSpotify試聴。シルヴィア・テリス、ルシオ・アルヴェス他『ボッサ・セッション』(1963)。
久々いいの見っけ。やはりジャジー・ボッサが好みのようです。セルジオ・メンデスの初期作などと近い香り。男女がそれぞれのソロとデュオを聴かせます。音質は当然古く、音割れが顕著でシャリシャリしてるが内容がいい。

初めて聴くシルヴィアは、シロ・モンテイロとデュオを組んだころのエリゼッチ・カルドーゾを思い出させる。シルヴィアのほうが聴き易いか。
ところで近ごろのAmazon、洋楽CD販売の不振からか、Amazon.comから海外のユーザー・レビューをリンク引用してるようです。確かに国内レビューは目に見えてめっきり減ってしまいましたからね。

https://youtu.be/dSKKBGg9rco

ジョイフル・ノイズ

jr170923
Panasonic DMC-G8 LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 2017.09

中崎町を訪れて、こじゃれた店のスナップでも、とブラブラしてみたのだが、お店の人に断りもせず撮るのも何だし、買うもの無い場合でも、一言いえば撮らせてもらえるものなんだろうか? 結局スルーして梅田に辿り着いてしまった。
今年のデビスカップは、錦織選手が不出場だからという訳では無く、単に節約してWOWOWにて観戦。ちょうど一年前のこのデ杯が、ぼくのデジ一眼デビューだった。2年目は新たな風景を求めて府外まで足を伸ばしてみたいもの。



ジョン・ピザレリの『Bossa Nova』のアレンジが好きで、ピザレリのヴォーカルがよく映える。このうち、ストリングス・アレンジを担当したドン・セベスキー自身のアルバムから、Spotify試聴可能なものをピック・アップ。
軽く調べたところ、弦アレンジどころか、自身ジャズ・ピアノ、トロンボーン奏者、ビッグバンドの編曲と、超人なのですね。エリントンのトリビュートである本作は、編成の大きさを何故か感じさせないスマートなモダン・アレンジ。このところ、ろくに一枚通して聴けないほど気が散っていたが、乍らなりについ惹き込まれた。スコアを取り寄せる機会があるならば、是非見てみたいもの。

あと一週間

higan170921
Panasonic DMC-G8 LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 2017.09

倉本作品『やすらぎの郷』もあと一週間。過去のドラマはもちろん、中・高時代に没入した理論社刊のシナリオ集への思い入れの他、みゆき姐が主題歌担当とあって、視聴完走できそうだ。

特に毎日の連ドラは、根気よく観た事が無く、みゆき絡みの『マッサン』が初めてだった。しかしあのドラマは酷かった。終盤は、もう脚本家の手詰まり感がありありとしていて、主演外国人女優も、途中から手を抜いたとみえて、病気の演技をしつつカンペに目を落としていたように映った。
史実を取り上げるなら、今回の『やすらぎ・・・』のような虚実を交ぜた展開は大胆でユニークだ。ただ、ぼくが漠然と予想していたほどの深みは感じずに終わってしまいそう。ドンデン返しの結末があるそうなので楽しみにはしているが。

エピソードを広げすぎたようにも思う。今思えばスタート時の化け猫の件は、キャスト陣を引き合わせる動機に過ぎず、戦争背景へと追い込む姫(八千草)と加納(織本)を軸にした物語の重厚さに反し、軽妙な芸能人たちのスキャンダルの好奇心の煽りは面白いが、若い世代の描写が、どうもぎこちなく見え(レイプ、孫の金の無心)、もっと入居者のエピに集中しても良かったように思う。

老人を主役陣に、戦争とテレビ文化を巧みに取り上げ視聴者を惹き付けた成功作だと思うが、以前にも書いたようにジェンダー要素は古臭くて、ぼくはかつて仕事で扱った「保健体育」のテキストを思い出してしまう。
テキストの執筆者は既に他界しており、活字そのものからして古い。「男は男らしく・女は女らしく・・・」。ほんの10-15年前のこと。こんな記述、今時の学生が読めばクレーム付くんじゃないか?
案の定、あり得ないとの意見が寄せられ、現担当者に修正用の校正依頼。レポート・単位取得のために、授業料払ってこんな内容覚えさせられるのは気の毒。
他の教科でも「ソ連」なんてあったけど。

視聴感想が、今では放送直後ネットで観られるが、倉本ドラマへの感想はさまざまだ。石坂に託した脚本家の実人生の思いは、真に迫るが、介護や認知症に関する知識について疑問の声も。ぼくは、ドラマに倣って男気についてや「私ももっと女らしくなろう」といったツイートに違和感を覚えた。

スルーしていたチェット

tenpo70918
Panasonic DMC-G8 LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 2017.09

ジョアン・ジルベルトが歌ってた「エステート」、この曲をチェット・ベイカーが吹いているアルバムをSpotifyで探したが見当たらないので、ついでにチェットの他アルバムを、ジャケの雰囲気から選んでみた。『Someday My Prince Will Come』(1979)。



チェットは、かの名盤の歌唱が苦手で、受け付けないと彼自身のペットもろくに聴かず遠ざかったままでした。今般、聴くとすごいテクニック! 拍手が後から入ってライヴだと知る。ぼくの場合、インストは優先的に聴かないだけに、録音の感触に大きく左右されやすいのだが、ほとんど残響が入らないこの乾いたアンサンブルが好感触。

緊密な演奏だが、どこかほのぼのしたスムーズなイメージ。まぁ、どの演奏家もそうだが、とりわけチェットには独りでひたすら練習する絵が浮かぶ。
あああ、終盤で1曲歌っているのね。このヴォーカルにはどうも馴染めないが、このペットとのバランスが彼の芸風なのだ。

ジャズ・ヴォーカルに探す面影

hagi170915
Panasonic DMC-G8 LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 2017.09

イリアーヌ・イリアスを調べていると、かつてやり取りした事のあるブロガーさんが、似たタイプとしてジャズとボッサ・ノーヴァをアルバム収録したシンガーを紹介する記事が見つかった。更新が途絶えたブロガーさんの消息は知れず。サスキア・ブルーイン『Step Inside Love』(2009)。

記事によればオランダ生まれのイギリス在住、なるほどイリアーヌの影響といわれれば頷ける。Spotify試聴で思わず音量を上げる。バンドとストリングスのアレンジも申し分ない。ヴォーカルは、ややハスキー&シルキー。優しい安定した歌い口。



しかし、ぼくの脳内ではコンテンポラリーな女性ジャズ・ヴォーカルといえば、常にカーリー・サイモンが回っている。カーリーはジャズ歌手では無いし、けして抜群に上手いというわけでは無いが、フィーリングが豊かで印象が強い。
イリアーヌのブラジリアン・アルバムを聴いた時と同じく、このアルバムを聴きながら、一方でカーリーの節回しをイメージしてしまったり。人生のアップ・ダウンまで反映させたようなスタンダードには、そうそう巡り合えないということか。

https://youtu.be/JVsw-IOfghU

メランコリック・カントリー

ame170914
FUJIFILM X-Pro2 XF35mmF2 R WR 2017.07

どこで見つけたか、ノスタルジックなジャケに惹かれて試聴。ニコール・アトキンス『GOODNIGHT RHONDA LEE』(2017)。
日本でもよく知られた人? 全く先入観無しで触れたところ、(ポップ)カントリーだった。コンテンポラリーな味付けもしつつ、エフェクトが素直で、ヴォーカルとバランスのいいオーセンティックなバンド・サウンド。
きっと本国ではアイドル的な存在でもあるのだろう(でもキャリアは長そう)。とても聴き易く、久々に音楽で寛いでいる。



https://youtu.be/_6G5UpbYre8

伊達選手の引退試合

ominaesi170912
FUJIFILM X-Pro2 XF35mmF1.4 R 2017.08

有明で行われているジャパン ウィメンズオープン、伊達公子選手の対クルニッツ(セルビア)戦をTV中継で観戦。これに勝たなければ、引退試合となる。雨による遅延が再々続き、ようやく開始。
ぼくは初期の全盛期の彼女の活躍については、もちろんニュースでは知っていたが、そのころまだテニスに関心が無かった。復帰以降のウィンブルドンでのセリーナ戦などの活躍が思い出される。セリーナには負けたが、本戦でまた戦えること自体すごいと感嘆したものだった。

今試合、膝の手術明けの彼女のプレーを久々に観られたが、フィジカルが落ちたなぁ、というのが率直な感想。自身、インタビューでも答えていたが、振られるともう足が追い付かない。まさかのダブル・ベーグル。1ゲームも取得できなかった。サーブは決意のきっかけとなった右肩の故障にしては、かなり調整してきたようだったが。
それでも幾つか、彼女らしいポイントを観ることはできた。観客は、初期からのファンが多く駆け付けたことだろう、暖かい声援が続いた。加齢と怪我によるフィジカルの低下に反し、彼女が自身、語ったように、復帰後のほうがメンタルは充実し、よりテニスを愛しているのが伝わった。

試合直後、若いクルニッチが伊達選手に敬意を表して、ヘッドバンドを取り去り、日本式に深々一礼したのが、とても印象的だった。彼女は、往年のトップ・プレイヤー相手に手を抜くことなく、伊達選手を下した。この後、現役・引退選手の仲間がセレモニーに揃い、スポーツマンシップらしい笑顔で抱き合い、ときおり万感の思いに涙しつつ、伊達選手は女性が活躍できるスポーツとして力説もした。挨拶後、数々の人々とハグを交わし、虹をバックに、彼女はコートを去った。

『やすらぎ・・・』のインタビュー記事

kao170911
FUJIFILM X-Pro2 XF35mmF2 R WR 2017.06

畳が擦り減って荒れているのが白黒でも分かりますね。もうちょっとトリミングしても良かったけど、猫よりもサーキュレーターが目立ってしまうのでこのままに。

数ヶ月前から断続的に始まった蓄膿の排膿は、まだ続いている。明らかに鼻水とは違う異物感があり、疲れた時や、よく眠った後、俯いた拍子に、急に込み上げてくるのだ。
飽和状態だったのだろう、ピーク時のような頭のモヤモヤ感は徐々に薄れ、体が軽くなっていくのが分かる。6.7年かかった。その頭のモヤモヤの原因不明の時期に、タンスの引き出しの高さ位あるような聖書を知人から送られて困惑したのだった。
もちろん信仰はその人の自由ですが、入信するつもりが無いと見てとると態度が急変、先方のTwitterに"心が醜い"と書かれたのには怒った。なんというか、信心深い人の中には、極端な語彙で人を脅かす物言いする。
体調不良の愚痴さえも弱味として付け込まれるものなのか、と他にも参ったのは、姉からの大はしゃぎのメール。何千字も何通も届き、度肝を抜かれた。なるほど、父が死ぬとこういう事態になるのか、と思い知らされた。世間ではよくある話らしいが、それまで何の確執の憶えも無いだけ、ショックだった。結果こそ、蓄膿で済んだが、重篤であってももう気を抜いて打ち明けられない。
兄のほうも不要と感じる人について「あいつ、早よ、死んだらええのに」とポンと言い放つ性分。上ふたりはよく似ている。
逆に上から、重篤の報せがきた場合、心を寄せることができるだろうか?

いよいよクライマックス。老い、認知症、戦争、震災、性犯罪…まで 『やすらぎの郷』はどこに向かうのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimatafuyu/20170911-00075541/

フリーライターによるテレ朝『やすらぎの郷』のプロデューサーへの興味深いインタビュー記事が掲載。やはりあのレイプ・エピソードは反響があったんですね。
視聴者に意図が伝わらなかったのであれば我々の力量不足、とあるが、なにせ登場人物が多い中、限られた若者達の描写があれだったので、特異な立ち方をした感はある。実際、大立ち回りを老優達に演じさせる狙いがあった筈で、それまで悲喜劇を織り交ぜながらも、のんびりと観ていられたものだから、ぼくはこの後の2.3エピソードは上の空で見送ってしまった(佐々木すみ江の暴走あたりまで)。キャラクターへ試練を与える事自体、全く無問題だが、創作のセンスとして意見が分かれるところだろう。
視聴者はよく見ている。"菊村先生は、ハッピーのその後の様子に興味津々で店に集うのに、我が孫のプライバシーに関しては人目を気にして喫茶室を引き揚げ、自室のコテージに孫を閉じ込めるんですね"のツイートに同感。まぁ、出来た老人など居ないのだ。

ロックの寂寥感

key170909
FUJIFILM X-Pro2 XF35mmF1.4 R 2017.09

今回の南港での夜景撮影に、ケンコーのフォギー・フィルターを装着。こういうフィルター等のアクセサリーも集め出したら、キリ無さそう。出来るだけレタッチソフトで対応しようと思うが。
フォギーを選んだのは、カメラ内臓のソフト・フォーカスのフィルター効果がクド過ぎて、わざとらしく感じるので、もっと効果の弱い物を探していた。どうせ買うなら、普通のソフト・フォーカスより特徴的な霧がかったほうにしてみようかと。
夜景写真は、例のウニの形の光芒がいびつな印象にも感じられたので、フォギーを使うと、それが和らぎミストを散らしたような光芒に変化する。当分、今後の夜景に常用しても良いかと。

しかしまぁ、南港の寂れ感は、加速的なのではないか。金曜の夜、もうちょっと人気があるかと思っていたが。お陰で撮影しやすかった。ATCの閑散としたモールを訪れるのは、近くのハイアットに泊まっている中国人観光客くらいか。



一連のザ・ビートルズのリマスターCDが発売された頃、ボックスと合わせて入手した『レット・イット・ビー』。このリマスタ・アイテム記事を書いた頃は、レコード店のリンク集を通じて、"レコード会社のリマスタ商法にまんまと乗せられて"など書かれたのが不愉快だった。リンク集から外してもらった理由の一つだ。
一度もやり取りした事が無いブロガー達からは、その他、"試聴と視聴の使い分けが違う"と指摘されたのも、ウチのことかなぁと思いつつ、確信が無いもので、試しに"レストランでの食事を誇らし気に一眼で撮ってアップしてるブログは、お店や周りに注意を払っているのか?"と書いてみたら、そのタイミングでピタッとレストラン通いの記事が止まった。
たぶんほぼ僕より一まわり以上は年上の人達だったと思うが、ぼくのビートルズの一連購入は今回が初めてで、買い直しは『アビイ・ロード』だけだったんだよ。みな自分の感覚に引き寄せて語りがちなんだけど。ずっと以前、学生時代に図書館通いの貸し出しで聴き漁ったままだったのだ。アナログ盤まで買う程のファンでは無いが、リマスター結果には非常に満足している。

シーズン3も好調な滑り出し

sun170907
FUJIFILM X-Pro2 XF35mmF1.4 R 2017.09

愛用中のX-Pro2、なんでもメーカーが4k動画に対応するファームアップのサービスをしてくれるそうで、カメラ業界のアフターサービス自体、普通どのようなものか知らないが、頼もしいね。これってケチなメーカーだと、最新ボディに買い替えろ、ってハメになるんじゃないの?
その他メーカー独自のRAW現像ソフトも提供してくれる予定など、素晴らしい。まだ動画を使うところまでは行ってないんだけどね。新商品の性能に足並みを揃えてくれると、長く使いたいと思うようになるし、気を良くしてレンズを買い増ししようか、と思える。
ただ、年内発売の欲しいと思ってた80mmマクロレンズ、実売で13万かぁ。やはり高いねぇ。来年以降まで様子見だ。

画像のみ
narcos170907

ネトフリ・ドラマ『ナルコス シーズン3』は、第5話くらいまで観た。ドラマの中心として登場していた麻薬王のエスコバルが殺害され、新シーズンではすっかり姿を消してしまった。が、既に後発のカルテルの台頭も並行して描いていたから、ドンが交代してもシラけることなく、ドラマの流れに乗っていける。
そういえば、ペーニャと行動していた若手刑事も、すっかり見えなくなった。マコーレー・カルキン似のあの俳優は、何だったんだろう。
幾つかネトフリのオリジナル作品を鑑賞すると、ラヴシーンで女性と男性の尻が同等に露出されていることに気づく。つまり視聴者のニーズに応えているということだろう。古い体質の製作現場だと、男性監督が「男のケツなど見せるな」など却下しそうなものだが。
この『ナルコス』でも、カルテルの幹部の一人がゲイであり、男性同士の激しいダンスシーンが登場、周囲の視線がさほど侮蔑するでもない様子なのは、カルテルに対する恐れからか。物語の時代的にみれば、露骨なリアクションがありそうなものだが。現代の視聴者を意識して慎重に演出のバランスをとったのではないか。

ジェンダー・セクシャリティという言葉は遣い慣れないのだが、そういう視点でいえば、倉本さんのドラマは、昭和回帰がテーマになっているせいもあって、古臭い感覚が残るが、先生も歳だし、そこまで求めるのは無理だろう。『やすらぎの郷』が終了したら、いよいよネトフリ一本になってしまうか?

ハッピーの葛藤

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FUJIFILM X-Pro2 XF35mmF1.4 R 2017.08

『やすらぎの郷』が大詰めを迎えている。本日回の放送では、松岡茉優演じるあのハッピーちゃんがカサブランカに集った老人たちを初めて叱咤するシーンが見られた。彼女があれほど激昂する表情は初めて目にした。
施設内でバーテンダーとして勤める彼女は、以前、深夜の帰宅途中、地元のワルたちに襲われてレイプされてしまった。その回は衝撃的で、その後、藤竜也ほか演じるヒデさんの任侠モノのリベンジでいったんエピソードが終了するのだが、これには釈然としないという視聴者の意見がけっこう噴出していたようだ。
ぼくも、石坂さん演じる栄ちゃんの「忘れてやってください」とのナレーションで、ハッピーちゃんの酷い体験を済ませてしまうのはいかがなものか?との戸惑いを感じなくもなかった。

あくまでこのドラマは老人達が主役と理解しつつ、出番が少ないとはいえ愛着あるレギュラー出演のハッピーでなく、施設職員が偶然通りかかった折に、初対面の女性を介抱する設定ならば、視聴者の反感はそれほど買わなかったのではないか?と、脚本の作りに疑問を感じたりもしていた。
しかし、倉本さんなら何か考えてるはず、わざわざハッピーちゃんというネーミングにしたところから何か意図があるはずだと睨んでいた。

その回答は前回と本日回で得られかけたように思う。一つは、認知症が進み別施設に送られた有馬稲子演じる及川しのぶが再登場したことだ。もちろん症状はよくなっておらず、遠距離タクシーではるばるやすらぎの郷を訪れ、旧友の姫(八千草薫)を見舞う。しのぶの脳の中の去来に、誰もが持て余すほどで、何の解決にも向かわないのだがユーモア交じりで、一連の彼女のエピソードとしては、これでようやく回収のメドが付いた。
ハッピーの今回のセリフは、明らかにジェネレーション・ギャップを示していた。そこに彼女の個人的な葛藤が込められていることも表されていた。やはり上手い。この脚本にカウンセリング効果を求めていた視聴者は、彼女にどんなセリフを創ってあげるだろう? 「私のほうがもっと大変な思いをしてるんですよ!」とでも?

しかし、凝ったドラマだね。次回予告では、後の番組ワイドスクランブルの大下さんが、虚構の姫(八千草さん)の訃報を伝えている。そうそう、姫の付き人が、姫の長年の思い人である映画監督の爪の件を知った折の、少しばかり嫌そうな表情、これも見逃せない演技だった。

アヴァンソ

showa170830
FUJIFILM X-Pro2 XF35mmF1.4 R 2017.08

ブラジル音楽も、なんでもこいというほど受け付けられないので、名曲込みのアルバムからが入りやすい。こちらも以前から聴かなければとSpotifyに保存のままだった男声グループ、タンバ・トリオ『アヴァンソ』(1963)。



アタマの「イバネマの娘」から、溌剌としたアコースティック録音に奪われる。先のオス・カリオカスが合唱クラブなら、こちらはジャズ・クラブの趣向の違いかな?
こういうの聴いてると、モノ録音だからといって、ちっとも不利じゃない。むしろ張りがあって生々しい。要はノリとカオスが一体化したような。オス・カリオカスと並んで、ぜひ1枚は手元に置きたい。購入候補。

▼(4)マリアの夢
https://youtu.be/slaJLbLpa6E

欠場者多しの全米OP

deiko170901
Panasonic DMC-G8 M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 2017.08

接写リングを入手してみた。レンズに着けると、被写体にさらに寄れる。マクロ的に使えるね。ただしMF(マニュアル・フォーカス)のみになる。
被写体が風になびく様子を撮りたいのだが、なかなか難しい。シャッタースピードを落として、風でブレている写りを醸したいのだが、全てブレると単にピント外れのヘタクソにしか見えない。一部ピントが合っている箇所を残せば、鑑賞に堪えうると思うが、どうだろう?

最近グチってた近隣の件は、ひとまず管理会社より貼り紙を出してもらった。なにせウチだって生活音を全く出さない訳じゃなし、相手を問題視するまでには、そこそこ状況をコツコツ記録してからでないとねぇ。
15年ほど暮らして、ほとんど困ったことは起きなかったが、過去に1件、退去して住所を隠してから嫌がらせしてきた人については、こないだ偶然見かけたんだよね。その後のことは、ここに書くのは控えておきますが。

年間最後のグランドスラム、全米OPが始まったのでWOWOW加入。錦織選手含め、トップ10選手のうち半数が怪我で欠場という異例の大会となった。
この件で、マッケンロー氏が苦言、という記事見出しを見かけて、何を偉そうに、と思いかけたが、よくよく読むと、かつてに比べて、各段にハードヒットするようになったぶん、選手に負担がかかるから、大会日程を見直すべき(大意)、とのコメントだった。そうだよ、タイト過ぎるわ、時差ボケの調整とかどうやってるんだろう、っていつも思うし。

日本人選手では、男子は既にダニエル、杉田選手が敗退。杉田選手の試合はライヴ視聴したが、セカンドサーブを突かれてしまいましたね。ラリー戦での粘りが持ち味だが、戦術のヴァリエーションがもっと欲しいところ。素人意見ですが。
女子では、久々に奈良選手の快勝を目にした。しかもトップ8のクズネツォワを相手に。このところ、単調な戦いぶりに見えたが、今回、見事に攻略。そして大坂選手のダイナミックなプレーの勝ち上がり。昨年の対キーズ戦が勝ちを目前にした敗戦だっただけに、どんどん伸びていってほしい。

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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