2chの悩み

SACDの話題を続けたら、ここ何年も保留にしているマルチチャンネル再生環境について気になり出し、久々にメーカー情報をチェックしてみた。
が、依然、マルチチャンネル対応のSACDプレーヤーが、国内各メーカーから発売されるフシは無さそうだ。やはり今やユニバーサル・プレーヤーでないと、SACDマルチチャンネルの再生は不可能なのか? SACD専門レーベルの現代録音はマルチのソフトばかりだというのに。皆、自分のように2ch再生で妥協しているのだろうか?

これはプレーヤーを入手した時期にもよるのだろう。2000年代に入手した人々は、オーディオ専門メーカーの高価な機種のみ対応したマルチチャンネル出力が可能だったに違いない。2010年以降に初めてプレーヤーを入手した自分は、マルチチャンネルについての知識が無く、聴きたいソフトがアナログ時代録音のSACD化だったので、その時点では2ch再生で十分だった。

調べた限りでは唯一、ソニーが2008年頃に出したプレーヤーが10万円台で今でも売っている。しかし値段的には既にユニバーサル・プレーヤーのほうが手頃な価格で出ている。
そのユニバーサル・プレーヤー、OPPOあたりを注目しているのだが、購入者レビューは専らブルーレイの画質など中心で、SACDのことなど語れておらず。ここはひとつリアル店に試聴に行くしかないか。映像に力を入れていない自分としては、オーディオのみに特化した最新のハードを出して欲しいところだが。



このパーカッション録音盤を聴くと、マルチ再生環境があればずっと面白いだろうなと思ったのだ。マルチマルチ・・・、うーん聴きたい。
諦めるには、ウチの居住空間でリア・スピーカーを設置する場所が見当たらないこと。もし設置しても落ち着き無い自分は、再生中、あちこち立ち動いて気がつけばリア・スピーカーの裏で聴いていたりするんじゃないか。なら、スピーカーは従来どおり一方向に置くのがよろしい。何よりお金が無い! その結論が一番てきめんだった・・・。

ブログ10周年 私の無人島アルバム(クラシック)Vol.1

早々の再購入

かつてはワールド・ミュージック専門店のリンク集に入れられた関係で、その筋のブロガーさんからのアクセスが一時多くあったが、もうだいぶん減ってくれたかな。
思うにブログは"誰かが誰かのブログを読んでる"くらいの巡り合わせ感覚で良いんじゃないかな。双方向を続けると、どうも相手の、"オレのほうがよく知っている"という自負を間接的に押し付けられてるようで、次第に付き合いづらさを感じるんだよね。こちらは他人がいかに音楽狂かなど関心が無くて。自分のペースで探して聴けばいいんじゃないですか。
ある盤の紹介記事を書いた時など、その数日後に先方記事には同じ盤について大層に「皆さんにとっておきを紹介しましょう!」と臆面も無くあって、ウチを参考にした件を記さないのは別に構わないのだけど、どうコメントさせてもらえばいいやら、こっちが気恥ずかしくなってしまった。そうまでして"オレが一から探して見つけてきた"と誇りたいのかと。だから"読み合い"は止めました。好きな音楽の話は、やはり直接の友達とするのが良いかもねぇ。



愚かにもいったん通常CD(900円程度)で入手していたエサ=ペッカ・サロネン&ロスアンジェルス・フィルハーモニック『バーナード・ハーマン:ヒッチコック映画音楽集』、内容が充実していてどうしても良い音をさらに望んでしまい、当初躊躇したSACD盤に早速買い替えてしまった。
SACD盤、Amazonでは廃盤と見受け、プレ値が付いていたのですが、国内ソニーの通販サイトをチェックすると取り扱い中で、通常価格では3150円、さらに調べるとヨドバシのサイトでは割引扱いとなっていて、2840円(送料無料)でゲット。3000円切ると、急に買い求めやすく感じるのはLP時代の感覚がまだ残っているからでしょうか。たった数百円の違いなんですけどね。

SACD再生すると、オケがキメ細やかになり、演奏全体の輪郭がくっきりする。本来あった情報量に近付いて聴くことができる。ヒッチのファンの中には、実際に映画で使用されたサントラのイメージに囚われる人もあろうが、この透明度の高い演奏と録音は群を抜いている。選集の決定盤としたい。

▼日本語収録リスト拡大可
salonen

ダブル・ベース入り弦楽五重奏

こないだ初めてSACDで聴いた室内楽の音が、やはりCDより格段に良くて、今後しばらくアーティスト名に拘らず、安価なアイテムに絞ってSACD蒐集に走ろうかと。幸いにも気に入っているPENTATONEレーベルには、輸入中古なら千数百円で買えるものがあり、新品でも二千円未満で買えるものも多い。LP、CDを凌ぐ音質でこれは有難い。

レーベル固定で集めようと思ったのは、価格が理由として大きいが、手持ちオーディオとの相性が良くないのもあるのだ。うちではLINNとかLSOあたりはどうも。やはりLINNなどデッキを合わせて揃えるべきなのか。ウチがフィリップス系の音と相性が良いのは、マランツのデッキと関係あるのだろうか?



これは中古で1100円程度。ベルリン・フィルハーモニー弦楽五重奏団によるドヴォルザーク『弦楽五重奏曲第2番、第3番~第2楽章、ノットゥルノ』。
初めて聴いた曲だったが、思いの外、親しみやすく、一度目でスウッと馴染んだ。この土着的な香りは、ドヴォルザークの他作品でも聴かれる民俗舞曲(スラヴ系)の感覚ですね。2011年録音で、もちろん音響に遜色無い。
通常、弦楽五重奏の編成は、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロに、もう一本ヴィオラあるいはチェロを加えるものだが、ここではダブル・ベースが加わっている。

dvorak

ハーマンの転進

サロネン&LAPO/バーナード・ハーマン映画音楽作品集が届きました。

taxiherrmann

ハーマンは現代作曲家ゆえ、現代音楽にカテゴライズされる向きもあろうが、音楽性そのものは僕は近代音楽に属するのではないかと思っている。が、映画音楽の作曲は、映画製作側、つまり監督のオーダーにより作られるものであろうから、本来のハーマンの作曲の引き出しは、もっと無限にあったに違いない。

ヒッチコックと袂を分かつきっかけとなった映画『引き裂かれたカーテン』の未使用スコアがこの盤で聴けた。要はボツ曲で、実際に起用されたのはジョン・アディソン。この時の具体的な経緯が分からない。ヒッチは、ハーマンにどういうオーダーをしていたのか?(過去に『映画術』を読んだ筈だが、ハーマンとのこの時期の確執については触れられていなかったと記憶する。)

僕の推測では、単にハーマンのスコアに古臭い印象を持ったのかな、と。それはハーマンが悪いのではなく、映画業界のムードが変わりつつあったからなのではと。アメリカン・ニューシネマの台頭により、ヒッチの作風も東西冷戦のリアリティを求めた結果、サウンドについても刷新すべきだと意見でも出たのでは?
しかし、この12本(16本説もあり)のホルンを使用したという未使用曲、ハーマン贔屓のせいか、こちらのほうが今となってはマッチしていたと感じる。当時、オーケストラ編成の重厚さを嫌い始めた風潮にあったのじゃないか。

この作品を最後に、ハーマンはヒッチを離れ、トリュフォーやデ・パルマ監督など映画音楽を担当。僕はデ・パルマ作品は、ヒッチ作品の延長で鑑賞したが、どうしても見劣りを感じてしまい、ゆえにハーマン絡みとはいえサントラも集めてはいない。

終曲のスコセッシ監督の『タクシードライバー』のサントラはオーケストラにサックス独奏が鮮烈。サックスは比較的新しい楽器なので、主に近代音楽から使用され始めた。ここでハーマンのクラシックのマナーを押さえたジャズの感覚が、ある意味、ヒッチの活劇からニューシネマへのマッチングに見事に転進したのではないだろうか。

カエターノ大阪公演決定

リオ・オリンピック開会式にも登場したカエターノ・ヴェローゾの来日単独公演が決定しました。→詳細
先に、東京開催のMONTREUX JAZZ FESTIVAL JAPAN 2016での出演が決定していたのは知っていた。しかも、テレーザ・クリスチーナも出るという。他に八代亜紀さんなど、魅力的な出演陣だったが、遠方だし単独で無いからとチケ購入は断念したばかりだったので、今回の大阪情報にはびっくり。しかも、テレーザの出演予定もあるじゃありませんか(現時点では予定となっている)。

今年前半、テレーザの10年前のライヴ盤に夢中になって、今更来日は叶わないよな、と諦めていただけにこれは嬉しい。カエターノの近作は聴いていないが、すっかり白髪になった彼をもう一度見聴きしてみたいもの。

彼のヴォーカルはめちゃくちゃ好きというほどでもなく、柔らかいが芯の無さに物足りなさも感じるのだが、他の同国シンガーと聴き比べていくと、彼のアルバムには、やはり最後まで聴き通せる魅力が備わってると気づいた。

現在の先行受付は申し込み数により抽選になるらしい。外れたら高額を言い訳にあっさり諦めよう。

メンタルの不思議

オリンピック放送は、欲張って観ようとしても、ほとんどの種目に対してルールに疎いことに気づかされる。フェンシングなど、一方の選手の痛恨の表情から、もう勝負がついたのだと教えられた。
注目していたのはテニスだが、放送時間が他の種目と重なりチェックしづらい。テニス競技場には屋根が無いので、雨天順延も。もちろん前の出場選手の試合がずれ込むなど、オリンピックに限ったことではない。丸半日の時差に、今か今かと開始を待ちわびて、結局夜通し起きる羽目に。

錦織選手への期待はもちろんだが、今回3回戦まで勝ちあがったダニエル太郎選手と今期から復帰したデルポトロの大一番はせめて放送してあげてほしかった。ノーシードのデルポトロは1回戦からジョコビッチを倒す快進撃で結果、マレー戦で銀を獲得。
かと思えば、3位決定戦の錦織の対ナダル戦の直前には、思いがけずミックス・ダブルスの視聴が叶った。チェコのステパネクのペアがここで観られるとは。ベテランの優勝をリアルタイムに見届けた。

さて昨夜の対ナダル戦ですが、今年のマイアミでの接戦を彷彿とさせたモンフィスとの準々決勝を上回るハラハラドキドキでした。ハラハラというか優劣のギャップが激しく観てるだけで疲労困憊。
6-2,5-2と来れば、あとは楽勝の筈でした。連戦の疲れも感じさせるナダルの先手を取り確かな手ごたえでポイントを重ね続け、残すは1ゲーム。ここから痛恨のダブルフォルト、凡ミスを多発。勝ちビビリか? 隙を見逃さないナダルにとうとう追いつかれタイブレークも1-7と突き放されまさかの2セット目ダウン。

TVの応援がむなしくなってきたところへ、さらに彼はセット間のトイレットブレークから帰ってこない。これには慌てました。まさかここで棄権?失格?
ようやく戻ってきました。ほぼナダル側に付く大勢の観客は彼に大ブーイング。けど彼は、いつもの天然な感じに見えた。規定ではトイレットブレークは5分らしいですが、この時、11分だったそう。(誰もが大便を想像したが、後のインタビューでは一式着替えていたらしい。)【追記:係員が錦織を遠くのトイレまで連れてったとの情報あり。】
それまで臨戦態勢だったナダルはここでタイミングを外されたのか直後のブレイクダウン後、主審に再抗議。しかし主審は、錦織に対し警告を与えなかったし、大会責任者の説明もなされているシーンもあり、試合続行。

ナダルは自身のサーブ直前、劣勢のフラストレーションからか、マナー悪く立ち動く観客に一喝。あんな彼を観たのは初めて。ただ、それほどオリンピックでのテニス観戦態度は、サッカーファンが乗り込んできたのもあって、通常ツアーにはみられない盛り上がり方だった。
いやぁ、ファイナルできっちり錦織選手は修正してきましたね。1セット時のリズムに戻してきた。彼のメンタルは、もはや理解しがたいわ。銅獲得おめでとうございます! デルポトロとの対戦も久々に観てみたいね。

夕立頃のハートマン

連日のカンカン照りに、やっと夕立。遠雷はそのまま、引きあげてしまった。ガラス戸を開けるとアスファルトの熱気が湿気と共に一層立ち上るばかり。



雨上がりに聴くならこれ、と取り出しのがジョニー・ハートマン『Thank You for Everything』(1978)。最後のハートマン収集のつもりで買い求めた中古盤。手持ちの中では最も新しい録音。音質は平凡で、'60年代の一連のインバルス録音と較べるとくすんでいてリマスタ処理は無さそうだが、オールド・タイムの雰囲気を醸し出して、雨に惑って駆け込んだバーで鳴っているとぴったりなイメージ。それは、あなたを以前から穏やかに待ってくれていたかのような。

実際、バッキバキの名盤の類いに数えられていないかもしれないが、知られた曲も多く、「Take the "A" Train 」「Lush Life 」「I've Got You Under My Skin」「Ev'ry Time We Say Goodbye」など全てピアノ・トリオのアレンジで。何処からかさりげなく流れてくると掴まれそうなハートフルな感触は、ハートマンのアルバム中でもとりわけ優れているのでは?
こういう"歌い過ぎないで、よく歌えている"シンガーって、すぐに見つけられそうでなかなか。

tahnkforhartman

ブログ10周年 私の無人島アルバム(ポピュラー)Vol.8

ブログ10周年 私の無人島アルバム(ポピュラー)Vol.7

ブログ10周年 私の無人島アルバム(ポピュラー)Vol.6

ジュンク堂のトーク・イベント

  • 2016/08/08 00:01
  • Category:
ジュンク堂難波店の『弁護士夫夫(ふうふ)のシアワセの秘訣 ~生きにくい世の中を自分らしく生きるために~ 南和行・吉田昌史『僕たちのカラフルな毎日』(産業編集センター) 刊行記念トーク』に行って来ました。

予約無しで行くと、だだっ広い書店の一角に老若男女の人だかりが出来ていた。
彼らの存在を知ったのは、去年くらいだったかテレビ東京系の池上彰氏の看板番組で、憲法に関する話題の中でVTR紹介をやっていて、公私を共にする彼らの生活ぶりが取り上げられていたのだが、番組側の扱い方に違和感を感じた部分があり、本人達のサイトを辿ったのがきっかけだった。
先日、ニュースになったばかりの、一橋大ロースクール生の自死の件で、彼らは遺族代理人として同級生と大学側を提訴している。この訴訟件で僕が首を傾げる一つに、大学は、窓口相談に来たゲイ男子学生に、どうして性同一性障がい専門のクリニックを勧めたか?ということだ。

彼らの出で立ちは普段着で、大阪人らしいボケとツッコミによる成り行きのトークのようにみえて、要所を押さえた家庭的な構成内容だった。
親しみやすい語り口だったが、一つ少し気になったのが、「治そうと悩んだ」という過去体験のくだり。成長過程として内容的に理解したが、「治る・治らない」という言葉の遣いは、かつての内的な悩みに対し、現在の認識と明確に二分した説明を添えないと、ジェネレーション・ギャップや混乱を招く恐れがあるかもしれないと感じた。今の若い世代の中には病気で無いことを既に理解した上で、周囲にいかに受容されるかを命題にしているかと思われるので。特にレクチャーする立場としては引き摺らないほうが良い表現かもしれない。お二人が自身でどれだけ自覚しているか知らないが、その肩書きを強みにリーダー的存在になり得るだけに。

ネットで批判されている室井滋の件は、僕も番組を観ていないから何とも言えないが、個人的に、中年期に入ってから異性と付き合い始めたという立ち呑み屋のご主人を知っているものだから、出会い次第で変わり得ることもあるらしいのだ。つまり、誰を選ぼうが幸せなカップルが増えるにこしたことはないってこと。が、室井某の場合、あるがままを示す若い出演者の彼に対し、異性との出会いをアドバイスし矯正を促したのだろう。

それにしても例の大学の対応は謎だ。学内のハラスメント相談室に行き、教授や職員、保健センターと、何箇所も何人も渡った案内先が、なぜに性同一性障がい専門のクリニック?

ブログ10周年 私の無人島アルバム(ポピュラー)Vol.5

到着前から無人島

何気に"ハーマン SACD"で検索すると、こんな商品が出ていた事を知った。フィンランドの作曲家・指揮者、エサ=ペッカ・サロネン&ロサンジェルス・フィルによるバーナード・ハーマン映画音楽集(2005)。'90年代録音盤のリイシューらしい。



動画サイトでほぼ試聴したところ、ハーマンの弦楽器の重層さを堪能できる精緻で繊細なサウンド。何より現代録音で聴けるだけでも嬉しい。同じ'90年代に録られたジョエル・マクニーリー&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラによる『めまい』以来だろうか、これほど感激したのは。主にヒッチコック各映画作品からの抜粋だが、納得の選曲だ。特に冒頭の『知りすぎていた男』の前奏曲を音源で聴くのは初めてだった。

他にハーマン自身のタクトによる録音盤や他の作曲家とのカップリングだの、手持ち盤はそこそこある。が、手慰みって訳でもないのだろうが、どうも映画音楽がクラシック畑から軽んじられているような大味な演奏(もちろんハーマン本人は別として)に感じられなくもない印象が残りがち。
本盤は、純クラシックのコンセプトから取り組まれた透明感のある演奏。ネット試聴だけでもかなり満足できた。
本来、SACDで入手したいところだが、価格が高すぎて断念。千円以下の通常盤で注文。到着が待ちきれず記事にしてしまった。

ブログ10周年 私の無人島アルバム(ポピュラー)Vol.4

ブログ10周年 私の無人島アルバム(ポピュラー)Vol.3

ブログ10周年 私の無人島アルバム(ポピュラー)Vol.2

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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