インド主婦の"やればできる"

インド映画『マダム・イン・ニューヨーク』(2012)を録画鑑賞。単純明快なストーリー、締めの歌とダンスで、とても楽しめました。

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ニューヨークに住む親戚の結婚式の準備のため、インドから初めて駆け付けることになった良妻賢母の主婦がヒロイン。家族の中で唯一人、英語の教育を受けていない彼女が、一足早く単身で出発することになり、ゆく先々で様々な経験を通して、自立心が芽生えていく。

序盤のインド家庭の描写に始まり、ほぼニューヨークが舞台となるが、丁寧な撮影とストーリー運びで、英語コンプレックスだけで、こんな微笑ましい作品が作れるんだ、と感心。料理と子育てばかりを求められる専業主婦はもちろん、英語に苦心する大抵の日本人には、カフェでのオーダーのシーン一つとっても共感できると思う。

キャラクターにも無駄が無く、転機を生む姪の役割、語学学校のコミュニティのメンツ(言い寄るフランス男性がいかにも)が場を盛り上げる。他のミュージカルなら唐突な歌とダンスシーンには違和感を覚えるのに、インドの踊りだと不思議と吸い込まれていく。サリーを纏うヒロイン(シュリデヴィ)は50歳には見えない若々しさで、つつましくもチャーミングな演技に魅了された。

▼挿入歌プロモ

フランキー来阪!

元デ・ダナンのフィドル奏者、フランキー・ギャビンの来日情報を公演間際に知ってしまった。先日、アイリッシュ音楽鑑賞には一区切り、と宣言したばかり・・・。なんと大阪公演もあるじゃないですか。しかも友達の店のすぐ近所。前売り料金に間に合い、本日行ってきました。

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デ・ダナンはあのドロレス・ケーン、メアリー・ブラック、モーラ・オコンネルなど名シンガーを迎えて活躍したアイルランドの伝統バンド。フランキー・ギャビンが再びメアリーと共演した映像が、昨日のことのように浮かぶ。
イリアン(アイリッシュ)・パイプのパディ・キーナンは、ボシー・バンドのメンバーだったらしい。このバンドもとても有名だが、僕は未聴のままだった。そしてギターは日本人でサンフランシスコ在住の城田純二さん。3人は、かつてアメリカ西海岸でツアーをし、今回、リユニオン・ツアーとなった。個人的にはフランキーの来日は、今後そう無いのでは?という思いが強くなったのだ。

開演直前にトイレに立ったら、なんとメンバーと鉢合わせしてしまった。フランキーは手を乾かしながら、いかにもトラッドなメロディを口ずさんでいたね。
プログラムは行き当たりばったりで即応。フランキーは、ゆうに1000曲はレパートリーがあるという。城田さんの通訳MC付きが分かりやすい。リール中心で、ジグはライヴでは、ダンサー抜きではあまり演奏しないものなのだろうか。
知っている曲は2曲くらいだったが、休憩入りで2時間近くのギグは自然に手と足に拍子を取らせ、旅行時の風景が懐かしく思い出された。
24日の恵比寿でのバラカンさんのイベント演奏から、休みなしの強行軍だが、酒が入ってもテクニックは堅く、タフなミュージシャン達に客席は和やかに沸いた。

所有するデ・ダナンのアルバム(一部)。『ボールルーム』(左下)が私的オススメ。
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▼アイルランドTV番組『レイト・レイト・ショウ』出演時のデ・ダナン

完訳盤 フェイム・スタジオ・ストーリー(4)

年末恒例の年間購入CDベストの発表記事についてですけど、今年はパスワード設定での公開にしようと思っています。普段からマメに覗いて下さっている方と、その時だけこぞって見に来る人との差別化を図りたいなと。
別に、購入枚数が大量じゃなし、それこそ25枚中の10枚選出だったりするので、限定公開するほどの価値もないんですけどね。まぁせっかく機能が付いてる訳だし、いっぺん使ってみようと。
方法としては、固定読者さん宛てのパスワード通知が不可能なことから、今般ヒントを以下に記しますので、12月まで覚えておいてください(笑)。
パスワードは、僕が今年前半行ったライヴで感銘を受けた女性アーティストのファーストネームのアルファベット小文字6文字に続けて、当ブログの運営開始年を西暦4桁で。いずれも半角、スペース無し。
年末にその限定記事をアップする際、あらためてヒントとしてパスワードが10月中記事に仄めかされていた事(つまり本記事)を伝える予定です。ご贔屓で無い方には、さらに遡って今年前半の記事を隈なく探していただく事になりますね。
充実した記事になるよう、あと少しでも聴き込んでおこうと思います。

sudiosory

引き続き『フェイム・スタジオ・ストーリー』からDisc2~3収録のダン・ペン作品をピックアップ(共作者記載省略)。Disc3の1970年前後になると、サウンドもかなり発展してきて、僕が物心ついた頃のソウルのイメージと重なってくる。その時期にはダン・ペンのクレジットが無くなっていくが、彼はプロデュース業や自身のソロ発表に移行していったんですね。
全体通しては、'60年代中頃までの音源が、ソウルといってもオールディーズやポップスと境目の無いようなフォーキーな作風で、素朴で好きです。

Disc2-
(1)Otis Redding/You Left The Water Running
https://youtu.be/gCB9eHCbAug
(3)Art Freeman/Slipping Around With You
https://youtu.be/CTPP66eDisg
(4)Kip Anderson/Without A Woman
https://youtu.be/hRNYe05juEo
(12)Irma Thomas/Cheater Man
https://youtu.be/bG91VTbgL3A
(14)Linda Carr/Everytime
https://youtu.be/d6jQ6mkHtxo
(19)Otis Clay/Do Right Woman,Do Right Man
https://youtu.be/JC98Y_betiw
(22)Mitty Collier/Take Me Just As I Am
https://youtu.be/q6h7chP801g
Disc3-
(3)Unknown Female/Another Man's Woman, Another Woman's Man
https://youtu.be/x5GQK_N4TdY

完訳盤 フェイム・スタジオ・ストーリー(3)

この3枚組コンピ、太くて暖かな良い音をしている。ともすると現代録音よりいいんじゃないか。フェイム・スタジオのリック・ホールは分かっていたのだ。
演奏は初期はまだ、ところどころリズムが甘かったり、ギターのチューニングがズレていたり、ポップガードを使っていないからヴォーカルがマイクを吹いていたりするが、どのトラックも溌剌としていて美しい。

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Disc1のラストトラック、ウィルソン・ピケットの「ダンス天国(Land of 1000 Dances)」は、爆発的なサウンドで今聴いても圧倒される。当時としても新鮮だっただろうな。ブックレット解説もさすがに見開き扱いになっている。

以下、本曲に関するリックの証言
【あの頃は燃えていた。金は問題じゃなかった。だから3人もやらせたんだ。鍵盤に3人、ベースに3人、何人だろうが構いやしなかった。最初にやったのはジュニア・ロウだったんだが、あいつの指は一本短くて、それで何度もつまずいていた。
俺は悪役だった。だから言うしかなかった。「ジュニア、悪いけど外れてくれ」。で、次のやつを連れてきた。だけどそいつは半分くらい行ったんだが、やっぱり途中で引っかかる。そうしたらチップスが「トミーならやれるぜ!」。
(トミー・)コグビルは新品のワセリンの瓶に指を突っ込んだ。そうすると弦が弾きやすくなるという。おれはそんなのは見たことも聞いたこともなかったんだが、やらせてみたら一発で決めてくれた。そこからは一気だった。こいつはおれがプロデュースした中で最高のレコードだと思ったのを覚えている。】(P-ヴァイン国内盤より一部引用)

https://youtu.be/3mz_EXHKGHs

完訳盤 フェイム・スタジオ・ストーリー(2)

3枚組『フェイム・スタジオ・ストーリー』からダン・ペンがらみのトラックを抜き出してみました。Disc1だけでも25曲中9曲もあり、いかに彼が主要人物であったかが窺える。
このKentレーベルでは、他にダン・ペンの楽曲を他人歌手が歌ったコンピが出ているが、日本の演歌のカヴァーみたいに色んな歌手が歌っているので、ほぼ音源がダブらない。アレンジの違いや節回しの違いなど楽しめ、なかなかキリがないよ。
以下の曲群の中で、僕が今気に入ってるのが、ジューン・コンクェストという黒人女性で、ローラ・ニーロを思い出してしまった。

danpenn

カッコ内の数字は収録トラックNo、共作者のクレジットは省略(ほとんどがスプーナー・オールダムと。他にドニー・フリッツ、ロジャー・ホーキンス。)

(5)Arthur Alexander/I Hope They Get Their Eyes Full
https://youtu.be/MEcaP9LjjUo
(7)Dan Penn/Let Them Talk ※他人作をダンが歌唱
https://youtu.be/6mAHnPBYhG8
(12)June Conquest/Almost Persuaded
https://youtu.be/orn4_KJcdhY
(14)James Barnett/Keep on talking
https://youtu.be/KkJcDjMDEV4
(16)Spooner & the Spoons/Wish You Didn't Have To Go
https://youtu.be/pR4wOixQF9Q
(17)Joe Simon/Lets Do It Over
https://youtu.be/ggtloo_ZZw0
(19)Billy Young/Feed the flame
https://youtu.be/FZoE4Ut2bI8
(20)James & Bobby Purify/I'm Your Puppet
https://youtu.be/X9uvmca5WF4
(21)Arthur Conley/I can't Stop(No, no, no)
https://youtu.be/sO8ctg3a-WE

完訳盤 フェイム・スタジオ・ストーリー

先日行ったライヴの主催者の更新ブログに、イベント開催やツアーの告知をすると、決まって「その日、行けなくて残念!」などというコメントやリプをわざわざ送ってくる人がいて困惑する旨の記事があった。
そりゃ感じ悪いよね。これから当日に向けて士気をあげている当事者達に水を差すようなメッセージだと思う。ファン感情などからの悪気が無いものとはいえ、それは言い換えれば「私に合わせた日程にしてくれれば、行ってあげるのに」という厭味にも取れることくらい、クリックする迄に気が付かないと。
そういう僕も以前、ライヴ日程終了してから「行けませんでしたが、アーティストが無事に帰国されるよう祈っています」と主催者さんに送った事はある。このブログででもそうなのだが、どうあれ当日まで調整とってみたが断念したという体裁を取らないと、アーティスト名に触れておいて行く気も無い理由を開催までに書いてしまうと、たとえ影響力が少ないとはいえ営業妨害してるような気分になるからね。

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届いたばかり。衝動買いしてしまった。以前から目は付けていた『フェイム・スタジオ・ストーリー 1961~1973』(3CD)。ハードカバーで長文解説と各曲のレコード・ラベルやアーティストのポートレートなど多数カラー掲載。
いつもは輸入盤で安く買うのですが、あえてP-ヴァインの訳付きを選んでみた。他に、ドキュメンタリー映画『黄金のメロディ~マッスル・ショールズ』のサントラ盤として発売されたコンピも検討していたが、一枚モノじゃ物足りんだろうと思っていた。

ダン・ペンはもちろん、アーサー・アレキサンダーとパーシー・スレッジに関しては、この時期の単独集を持っているが、ウィルソン・ピケットやジョー・テックスなど、なかなか集め切れないから、3枚組全75曲はサザンソウルの初心者には良い機会。このKent Recordsはロンドンのレーベルで、とても安定した音質。

▼まずは1曲目「You better move on」
https://youtu.be/5BGnvsunuFU

ミッシングリンクをうずめて(2)

backhome

こちらが『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』のCD版(2枚組)。映像版より曲数は多いですが、MAXの収録というわけではなく、CDの収録に無いトラックが幾つか映像版にあります。
画像のCDはオリジナル盤のほうで、当時アイルランドまで旅して、首都ダブリンの大通り、オコンネル通り近くのヴァージン・メガストアで入手。まだユーロ以前の旅行で、いったんイギリスポンドを持ち込んでからのアイルランドポンドへの換金だった。日本からのツアーは無く、アイルランド・バブル以前の話で、アジア人などほぼ見かけなかった。

この国が自身初の海外単独旅行先で、出発の伊丹空港ではエキサイトし過ぎて、荷物預けの際の行先の問いに「ダ、ダ、ダ、ダブリンです」と上ずってしまい、係から笑われたのだった。
当時、周囲からは「テロに気を付けて」と言われたものだった。実際、共和国はほぼ間違いなく安全だったが、北はまだ終息していない時期だった。現在、ピースラインという大きな壁で街は隔てられ、住み分けによって和平が維持されているらしい。

このBBCドキュメンタリーのDVDとCDを久々に流すと、アーティストの旬の記録を実感。やはりドロレス・ケーン、メアリー・ブラック、モーラ・オコンネルは、最も良い時期のヴォーカルといっていい。
フィリップ・キングのプロデュース、ドーナル・ラニーの音楽プロデュースのもと、ポール・ブレイディ他の出演者に、エミルー・ハリス、エルヴィス・コステロ、リッキー・スキャッグス、ホットハウス・フラワーズ、ザ・ウォーターボーイズ、リチャード・トンプソン、ルカ・ブルーム、シャロン・シャノンなど。

▼向かって左からエミルー、メアリー、ドロレス

ミッシングリンクをうずめて

先日のポール・ブレイディのライヴ鑑賞をもって、アイリッシュ系には一区切りつけて、他の音楽を積極的に探そうと思う(まだ記事にしてないCDについては更新続けます)。好きだったアイリッシュの女性シンガー達はアルバム発表やライヴの露出が次第に少なくなり、後進のアーティストの情報、知識が自分の中で途切れてしまった状態なのだ。たとえばメアリーの子供達も、既に本国でトップのロック・バンドやシンガーとして活躍しているらしいが、親子といっても、音楽性や個性は異なるからね。10歳ほど上の世代の音楽を羨みがちな自分が、唯一リアルタイムに傾倒できたケルト・ムーヴメントだった。

それにしても、'90年代頃の来日ラッシュを思えば、大阪公演はすっかり無くなってしまった。先日も音楽系友人たちと話していると、「大阪での興行は敬遠されやすい」らしい。それ、解る気がする。京都へ行くと、文化度高いなと思うもの。同じ関西でもそれぞれ空気感が違うのだ。
そういえば、今年からテニス女子オープンも大阪から東京に会場が変更されたね。事情は知らないが、数年前に会場で観戦した時、二番目の大都市での連休開催で、この程度の集客なのかと呆れたものだった。

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さて、そのポール・ブレイディ京都公演で、これは歌詞の意味を知らずして聴けんだろう、という彼の代表曲「NOTHING BUT THE SAME OLD STORY」、自分で訳してみようとしたが、過去購入のビデオに同曲の日本語字幕が付いていたのを思い出した。当時はメアリー・ブラック目当てで入手したアイルランド~アメリカ音楽のルーツ探究プロジェクト『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム~アイリッシュ・ソウルを求めて』。そこそこ系統的に集めたら、こういう時に役立つ。



結局はいつも同じこと(ポール・ブレイディ)

俺はまだ19だった
イギリスに来たものの眼を丸くするばかり
先輩たち同様 俺も考えた 絶対成功するぞと
船を下りる時は笑っていたが そんな笑顔はすぐに消え失せた
俺はやつらの街で何年も働き 何百軒も家を建てた
飲んだビールは ざっと100万パイント
変な目でじろじろ見られ
怒り 恐怖 嘘を じっと我慢した
やつらから見れば俺たちは 人殺しも同然なのさ
ただの人殺しなんだ
※ヘイ ジョニー
土曜の夜まで待てないぜ
喉が渇いて しかたがない
いつもの場所で渇きを癒そう
悩み(悔しさ)を洗い流そう
怒りの炎を消そう
でも用心しろ
俺をなめたらズタズタにしてやる※

虫酸が走る笑い方だ ラジオは俺たちをコケにし
やつらは大笑いする
笑えば自分の足もとが崩れる音を聞かずにすむから
この国はもうダメだ
でも やつらは信じようとしない
救いようがないぜ
面白いことを言うやつだと 俺を気に入ってる連中は
見世物のサルのように 俺をパーティーに連れまわす
俺はアコーディオンを弾く だけどワインが利いてくると
結局いつも同じこと
いつも同じ結果になってしまうんだ
※-※ref.

俺に近づくんじゃない・・・近づくな

ボストンに兄弟がひとり
手紙には旅費は心配するなと
あっちで成功してるらしい
車は2台持ってるし
海辺には夏の別荘
俺にも朝飯を出してくれるかな
よく考えてみた
やっぱりボストンは遠すぎる
冬は雪に埋もれ 道がなくなるところだ
同郷の彼女にもう一度
くにでやり直そうかと話してる
だからボストンには行かない
行く気になんか絶対なるもんか
ヘイ ジョニー
土曜の夜まで待てないぜ
喉が渇いて しかたがない
いつもの場所で渇きを癒そう
悔しさを洗い流そう
怒りの炎を消そう
でも用心しろ 用心しろ! 用心しろ!
俺には近づかないほうがいい

近づくな

※バップ国内版より引用しました(改行任意)

弾き語りのショウ・マン

京都河原町までポール・ブレイディの来日ライヴ鑑賞に行ってきました。京都は数年ぶり。

結局、ほとんど予習せずにチケット取った勢いでの初ポール。ほぼ2時間公演の中で5曲くらいは知ってたかな。ギター弾き語り中心に、時にローランドのキーボードに持ち替え、渾身のパフォーマンスを聴かせてくれる。
あれだけマイクから距離を置いて歌う人は、日本では故・尾崎紀世彦くらいじゃないか? それほど圧倒的な声量。

トラッド系などキャリアを積んだSSWだが、ブルース、カントリー、ポップスなど消化したセルフ音楽史のようなレパートリー。各曲のアレンジもバリエーションが熟考されていて、弾き語りといえどけっして飽きさせない。かねてから思い入れのあるアーティストではなかったので、わりと客観的に観ていたのだが、ショウ運びの盤石さは、さすが本国で数千人キャパの会場を満たせる大物のゆえんを実感。この人をこんな小さなハコで観られるなんて、本国のファンは羨ましがるのでは?

モーラ・オコンネルの歌唱で知っていた「Crazy Dreams」が圧巻。ドロレス・ケーンの歌唱で親しんだ「The Island」は、キーボード弾き語りで抑制を利かせながらソフトな絶品。鍵盤曲は、やはりAOR的なコードを扱った楽曲メイン。楽屋に引き揚げる階段の昇りぶりはアイルランドの聖人そのもの。歌い上げ揚々としていた。

終演後、会場で一枚CDを来日中セール価格で購入。販売係は、なんとライターの五十嵐さん。そして日本家屋の並ぶ路地を引き返しながら、また自分のこととかあれこれ悩んで帰途についたのだった。

paulbrady

▼Crazy Dreams
https://youtu.be/tr1KbMWfnX0

テレーザ・クリスチーナのライヴ映像

本日は、秋花粉症で仕方無く籠って、サンバを試聴。先日買ったマリアーナ・バルタールの国内盤解説に、彼女と同世代の新進アーティストの名前が並べられており、その中からテレーザ・クリスチーナを聴いてみました。

O mundo é meu lugar
teresa

まず一枚アルバムをフル動画で試したところ、先のマリアーナより巧くて開放感はあるなぁ、と。次に上記画像のライヴ映像作品を視聴。これが、とても良い。
サンバに詳しくないが、ルーツ寄りの素朴な旋律に一聴して魅かれる。ロックバンドよりも人数の多いグループでチキチキやってるのが好きだなぁ。オブリの入れ方も、しっかり押さえたプロ集団だ。

ブラジル音楽のライヴ映像は、ステージングから編集までストレートでいい。ブラジルのコンサートって、緞帳が横に開く昔ながらのコンサートの雰囲気。
これは2005年頃のライヴで、それから10年後の2014年頃のライヴ映像作品も観てみた。画像はグレードアップしているが、テレーザの声は少し荒れた感じ。悪くは無いが、10年前のほうが瑞々しい。ヴォーカルの維持はほんとに難しいね。

2005年映像は既に在庫切れのようだが、CDだけでも入手したいくらい良いプログラム。このころ来日もあったようだが、どれだけの人が彼女を知ってるのだろう。

Follow me down

ワウリンカ(スイス)が日本の大会で優勝して嬉しい。ペール(フランス)とはかなり仲良しなんですね。仏語でなく英語でのスピーチを余儀なくされ、互いに照れ臭そうに讃え合っていました。

このアルバムは記事にしていなかったようです。ヴァン・モリソン『Back on top』(1999)。
backon

この季節に合ってて、ヴァンの中でもとりわけ好きな作品。このアルバムはロマンティックなスローが多く、以下のリズム・パターンなど心地良い。
ontop
今聴き直すと、かなりバッキングが抑えめで、最近録音ほどの迫力は無いが、深まる秋に合ってる。全曲スッと入っていける。

ちなみにヴァンの作品中、アルバムのカラーがあまり好きになれず、既に手放したものもある。『ペイ・ザ・デヴィル』と、タイトル忘れたがリンダ・ゲイル・ルイスとのデュオ・アルバム。どちらもカントリー系かな。

▼When the Leaves come Falling Down
https://youtu.be/Z7pAhNumuvo

またもやペールに・・・

本日、楽天オープンの準決勝、ペール(フランス)対錦織戦は
第1セット 1-6
第2セット 6-4
第3セット 6-2

錦織は全米1回戦負けの雪辱を果たすことは出来なかった。第2セットからペールが勢い増して巧かった。これは、全米のペールがまぐれ勝ちでは無かったことが証明されたような試合だったと思う。
ペール選手は、本当に掴みどころが無い。他の外国選手にありがちな、激昂したまま自爆するタイプとは違って、むしろ芸術家肌タイプというのか、意外と冷静にゲームを立て直す不思議な人。
多くの長身相手に勝ち上がってきた錦織選手、前試合のチリッチ戦は、チリッチのミス増加によるゲーム・ポイントが多かった。が、今回のペール、角度のあるハードヒットとコーナーぎりぎりの得意のバックハンドに加え、フォアの精度も高かった。錦織のプレイが押されてだんだん単調になっていたのは、素人目にも明らか。

素人の要望としては、錦織選手に毎試合感じることだが、ファースト・サーブの入りの確率を上げてもらえないだろうか。以前よりも良くなっているが、他のトップ選手はもっと決めどころでファーストをきっちり入れている。セカンドからのラリー勝負に自信があるのだろうが、ペールにセカンド・サーブをリターンで決められ過ぎ、逆に錦織はペールのセカンドをリターン・ミスし過ぎていた。これでは勝てない、ペールに素直に拍手を贈った一戦だった。

Boys in the trees(a memoir)

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カーリー・サイモンが自身の子供時代の想い出を綴った新作本『Boys in the trees』を11月に発売するそうです。国内通販取扱いもあり、完読する自信は無いが予約した。だって彼女の新作アルバムはもう出ないだろうし。せめて文章でも触れたい。
ここ数年、彼女はマサチューセッツ州の自然に囲まれた大邸宅内外や自撮り画像を、よくInstagramにアップしている。本のタイトルは、1978年アルバム『男の子のように』(邦題)の収録曲から採られたものだ。

▼男の子のように(フル試聴可)
https://youtu.be/5vsFUtH6Jso

inthtreeまた家に戻って来て、こうして狭いベッドに入っている私
このベッドで私は大きくなって、そう、足が外にはみ出しちゃうほど成長したの
薄暗い部屋・・・ 柔らかい夏の庭を見わたせる窓がついている部屋
男の子達は木の中で大きく育ったんだわ

ここで私は自己嫌悪におちいったの
誰のせいでもない
ただ無邪気な発想の一つ一つにある力におののいていただけ
娘達はみな、何も言わずに黙って理解していたわ
木の中で伸び伸びと成長するのは男の子だって

あなたは彼らの元へ自ら出かけて行くタイプ?
それとも彼らをあなたの所へ来させるタイプ?
あなたは自分が押しつけがましくなるんじゃないかと心配して、後ろにさがっているタイプ?
自分を否定し、でもいつか誰かがわかってくれることを望みつつ
男の子達が木登りして伸び伸びしている時に花のように生きる人?

夕べ私は、火のように赤いシーツの上で眠ったわ
そして今夜もまた、一人で横になって、自分の欲望を呪うんだわ
初めは燃えて、そして氷のように冷たく冷めてしまうの
そして窓辺に立って
男の子達が木登りをして大きくなった庭をながめるの

(ワーナー・パイオニア国内盤より引用)

ア・レディ・イン・サンバ

こないだ試聴して気に入ったマリアーナ・バルタール『ア・レディ・イン・サンバ』(2007)をレンタル落ちで安く入手。

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ヴォーカルにめちゃくちゃ惚れたというより、歌と伴奏の関係が明快でいいな、と思った。彼女のライヴ動画を観ると、そんなにライヴ慣れしていない感じだったのだが、このアルバムの録音に関しては素足でリズムを取るような魅力が伝わってくる。
サンバって、歌心にごまかしが利かないような気がする。巧くやるよりもフレッシュな気持ちが大切なんだと。

マリアーナは、元々ダンサーで、所属するダンス・カンパニーのショウに出演する中で、バック・シンガーに抜擢されたのをきっかけに、歌手活動を始めたということらしい。
そして、多彩でバランスに優れたアレンジはパウローン・セッチ・コルダスが筆頭。ジョイス、カルトーラ他、カルメン・ミランダやエリス・レジーナが歌った曲、カエターノ・ヴェローゾが好んで取り上げた曲など、新旧を織り交ぜた14曲。どうもジャケットがパッとしないから損しているようだが、本人の公式サイトを覗くとダンサーらしい華やかなビジュアルがみられた。

▼(2)デイシャ・コミーゴ
https://youtu.be/n40M_UP6_3Q

カオ近影
kaochan

陽水さんの3枚

井上陽水さんのカヴァー・アルバム第2弾に、森さんがアレンジで加わっているとの情報を知り、トレイラーをチェックしたのだが、さしもの陽水さんも衰えたなぁ、という印象。その新作を中心としたTV出演番組も最初だけ観て止めてしまった。もう20年ほど彼のアルバムを聴いていなかったから、急な変化を感じてしまったみたいだ。

陽水さんを聴くきっかけは上のきょうだいが持ってたLP『氷の世界』(1973)。その後、自分で購入したアルバムの中で収録全曲お気に入りは以下3作。
yosui
左から
・LION & PELICAN(1982)
「リバーサイド ホテル」「とまどうペリカン」の他、沢田研二への提供曲など。川島裕二ほか、星勝、後藤次利、伊藤銀次らが編曲。星勝さんのアレンジは好きで、中島みゆき担当曲への関心に繋がりました。ヴォーカルが若々しい色気。

・永遠のシュール(1994)
ロック的なサウンドのアプローチでありながら、童謡的な愛らしさも持つ佳品揃い。この作品をひっさげたツアーを大阪フェスで鑑賞した。ドラムが山木さんだったのを憶えてる。ライヴもさすがの巧さ。

・ガイドのいない夜(1992)
「東へ西へ」「白い一日」「とまどうペリカン」などセルフ・カヴァー。聴き直して絶品と感じた。アコギ主体のオリジナルが瀬尾一三、萩田光雄らのリアレンジにより映像的な幻惑をもたらす。深いリバーブがヴォーカルによく合う。

Apple Musicを終えて

Apple Musicのトライアル期間終了。先ほど再アクセスを試みたところ、見事に利用履歴は消滅。過去にiTunes Storeでダウンロード購入したアルバム・リストのみ元通り反映している。
3ヶ月間の試聴で、CD購入候補に残ったのは、約10枚。順次、通販セールなどを利用して購入手続予定。HMVまとめ買いは、クラシックをガツガツ聴いてた頃に活用していたが、ポピュラーとなるとなかなか纏まったタイミングが無かったので、今回Appleでの集中試聴が、まとめ買いへの弾みになった。

解約してアクセス不能になって憑き物が落ちたような、すっきりするような感覚。これでPCでは無く、手持ちのオーディオ環境でじっくり聴ける。今後は年1.2回の頻度で、リサーチがてら月契約し、集中利用しては、CD購入で総括して節目とする、という自己流の繰り返しになるんじゃないかな。

Apple Musicは大量のアルバム・データを保有しながらも、全ジャンルの音楽を網羅できている訳ではないので、レーベル、アーティストの許諾有無の動向を睨みつつ、ユーザーは他の提供各社も抱き合わせながらアルバムの単体購入と、月額フリー購入の住み分けをしていくことを、予め想定しておく必要がある。

理想のリスニング形態を探しつつ、いずれも縁次第だな、というのが現時点での感想。先にCDで持っていたメアリー・ブラックなど、Apple Musicで聴くと、ノイズがパチパチ入って音がボヤけて、どうもレコード盤からの盤おこしの音源のように聴こえるのだ。レーベル側から音源が提出されている筈なのに、ストリーミングでは劣化している。
かたや、LP盤時代からの復刻CDが、知らぬ間に最新リマスターとしてAppleで聴けて、ストリーミングで音質向上が確認できたといった再会パターンもあった。

ローラ・リニー

TVで米映画『トゥルーマン・ショー』(1998)を放送していて、当時映画館で観たものだったから、懐かしくて途中から観てしまった。一度物語を知ってしまうと、再見する価値があまり無い作品だと思っていたが、評価は高いらしい。
なるほど予見的な内容かもしれない。「やらせ」という言葉が流行ったのは、本作よりずっと後だし(追記:ウィキペディアによれば用語の一般化は、それ以前かららしい)、観客自身に身近に引き寄せて自立性の普遍的なテーマを汲むこともできる。

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出生間もない男児が成人するまでを24時間隠しカメラ監視し続け視聴者に贈るリアリティ・ショー。周囲の人物はすべて俳優で、生家も町も巨大セットの中にあることを、本人だけが知らない。就寝中もずっと撮られてるなんて、いやだなぁ。
番組中、CMは挟まれない代わりに、主人公の友人が持ち込むビール銘柄がズームアップ・ショットになったり、ニセの家族が生活用品の宣伝を、セリフの中に滑り込ませたり。

以下の動画では、ローラ・リニーがジム・キャリーに向かって、不自然なココアのコマーシャルをしてしまい、周辺に疑いを持ち始めたジムに問い詰められるシーンが面白い。ローラ・リニーは現在NHK海外ドラマの主役登場してますね。いい女優さん。

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プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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