ロンロコ

今月から断捨離を始めている。こないだの祝日、マンションの複数世帯で水のトラブルがあり、床が汚水浸しになってしまったのだ。幸い楽器はクッションをかましていたので無事だったが、これを機にモノを減らそうと。
途中まで定期購読していた古いミュージック・マガジンの山も、もう一度だけ目を通して気になるアーティストだけ順次Appleで試聴し、廃品へと。

まぁ購読といっても飛ばし読みで、ほとんど自分のアンテナに引っかかっていない。ただ、しばらく寝かせておいて読み返した時、その間に蓄えたわずかな知識から、あらたに目に留まる箇所もあったりする。

Gustavo Santaolalla/Ronroco Apple Musicにてジャケ違いで聴ける
ronroco

グスタボ・サンタオラヤの名前を見つけた。当時は知らなかったが、後に『ブロークバック・マウンテン』のサントラ担当で、アカデミー作曲賞受賞したことで初めて自分の記憶に刻まれた。
この方、ギター系中心のクラシック作曲家だと思っていたが、古いMM誌でアルゼンチン・ロックの重鎮だと今更知る。映画界からのオファーは立て込んでいるようで、他に『バベル』でも同作曲賞、最近作ではペドロ・アルモドバル監督『人生スイッチ』を担当。

サントラ以前は幾つか自身のオリジナル・アルバムが発表されており、『ロンロコ』(1998)という民族系10弦ギターによるソロ・アルバムをAppleで聴いた。なるほど、このアルバムを聴いたらリスペクトされるのも頷ける。
聴き覚えのある(6)「De Ushuaia A La Quiaca」は、後にハリス・アレクシーウが自身で歌詞を書き、2010年のアルバム『Love Will Find You..』に収録した。この曲は映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004)サントラでもサンタオラヤが再録音しており、ハリスはこれらのどちらかを聴いたのだろう。

▼『モーターサイクル・ダイアリーズ』より


▼ハリス・アレクシーウ版
https://youtu.be/-WHvgs0wiLE

Apple Musicで聴けるよ!(10)

利用し始めてほぼ一ヶ月、気に入ったアルバムは未だほんの2.3枚。このペースなら、最終的にCD購入してもいいかな、と思う。常に山ほど試聴できる環境にあるのは疲れるので、トライアル期間終了後は一旦解約するつもり。解約後、急に聴きたくなったらYouTube使ってそうな・・・。
さて、今月連載の「Apple Musicで聴けるよ!」は、今回で一区切り。まだまだオススメはありますが、同じアーティストばかり巡ってくると思われますので、以降は不定期で。

◎英国フォーク、不世出の女性SSW
sandy
「Sandy Denny/Like An Old Fashioned Waltz」

◎ビーチボーイズの重鎮、初ソロ
brian
「Brian Wilson/Brian Wilson」

◎映画愛は映画音楽の美しさから
cinema
「Ennio Morricone/Nuovo Cinema Paradiso」

◎ビギンを歌う女性歌手、'60年代のアルバム
lora
「Lola Martin/Lola Martin」

◎ポピュラー歌手のジャズ・スタンダード挑戦の草分け的アルバム
torch
「Carly Simon/Torch」

エレノアの新作情報

先日話題にしたアイルランドのトラッド&フォーク系SSWのエレノア・シャンリー、新作が9月25日発売予定になっていて、これが部分試聴したところ、良いんですわ。

shanley

アルバム・タイトル『Forever Young』。ボブ・ディランの他、ビートルズ、リチャード・トンプソンなどの曲をカヴァー。トラッドも歌っているようです。
先日記事のアルバムでは、各曲のゲストとの相性によりトータル・バランスに欠ける印象を持ったが、今度の新作はソロ一本だけに好プロデュースなのでは、と期待。僕が今まで好んで聴いた女性ヴォーカルの中では線が細いタイプだが、キャリアを積んで表現の幅が広がっているのが伝わってきて、嬉しくなってきたのだ。
発売予定日はいずれもAmazon、iTunesのダウンロード販売取扱い。CD情報は現時点では不明。

▼部分試聴URL
Amazon http://u444u.info/mOiE

Apple Musicで聴けるよ!(9)

気になるのは、定額制ストリーミング開始によるアーティスト側の印税収入の計算システム。きちんと歩合制で換算されるのでしょうか? でないと聴かれる曲も聴かれない曲も一律支払扱いでは、アーティストは浮かばれませんよね。ユーザーが再生クリックするとカウントされる内部データ管理の仕組みとか、あるのかねぇ?

◎ギリシャ歌謡ライカをふくよかなアコースティックで
haris
「Haris Alexiou/Odos Nefelis '88」

◎共演者達とのリラックス・ムードが伝わる新作
van
「Van Morrison/Duets: Re-Working The Catalogue」

◎秋口あたりから聴きたくなるアコースティックAOR
liv
「Livingston Taylor/There You Are Again」

◎アイリッシュ・トラッドの女王が夫と創り上げた幸福なアルバム
keane
「Dolores Keane & John Faulkner/Sail Og Rua」

◎全て既成曲からチョイスされたハワイアン・サントラ
hawaii
「Descendants/Various Artists」

Summer of My Dreams

レコードはもちろんCDも知らない世代が、Apple Musicが自動的にユーザー好みの音楽を薦める"For You"なる機能だけを駆使し、自身の音楽センスを形成していく、なんて事も有り得るのだろうか。Apple以前、音楽雑誌でせっせと知識や情報を蓄えて、なかなか試聴機会に有りつけないワールド系など、評論家のレビューを頼りに、他の無難な買い物を渋ってまで一か八かで取り寄せた経験を持つ者には、想像もつかない。
少なくとも豊富なカタログとはいえ完全ではない。例えばレーベル移籍などにより、一部しか扱われていないアーティストなど、全ディスコグラフィと誤解されそうだから、別途アーティストの公式サイトを参照したほうがいい。
それから、AmazonのCD在庫が心なしか以前より抑制されてきた気がするんだけど、どうなんでしょう? 入手困難になれば、我々も最終的にストリーミングに落ち着くしかなくなりますね。

shanley

数ヶ月前、ふと思い出して記事にしたエレノア・シャンリー、Appleで近作を試聴すると、以前より表情豊かなヴォーカルになっていて驚いた。デ・ダナンの歴代ヴォーカリストの中では最も線が細く印象が薄かったのに。そのデ・ダナンに再加入したアルバムも出ているようだ。

『Eleanor Shanley & Friends』(2001)は、ゲスト・ヴォーカルを迎えたフォーク&トラッド・アルバム。たとえばヴァン・モリソンの『デュエッツ』は共演者が粒ぞろいだが、こちらはかなりローカルな印象をもたれるだろう。やはり、そこそこアイリッシュ音楽を聴いてきていないと、ベテランに対するリスペクトなどの意図はなかなか伝わらないと思う。
(1)など、老齢のしゃがれた声はダブリナーズ創始メンバー、故ロニー・ドリュー。(8)は、ドロレス・ケーンが入ってるが、既にピークを過ぎているので、知らない人は何故こんなゲストが?と首をひねるかもね。現役では(3)のエディ・リーダーが白眉。
全体的にトータル性を保つところまではいかないが、良いアルバム。ピアノをバックにソロで歌われる「Summer of My Dreams」は以前からドロレスの歌唱で親しんできた曲だ。

エレノア・シャンリー&エディ・リーダー
https://youtu.be/9v8ZI5n3WlI

Apple Musicで聴けるよ!(8)

友達のバーに寄ったらマスターが佐野元春の新作CDを買ってきたばかりで、これがすごい豪華ボックス。僕が代わりに封を開けてあげようとしたら、駄目なんだってさ。他の客がiPhoneを取り出し「Appleでもう全曲聴けるで、今流そうか?」って言ったら、待てー、要らん、だとさ。

◎バグパイプ奏者が放つケルトとブラジルの融合
carlos
「Carlos Núñez/Alborada Do Brasil」

◎キューバとブラジルの歌姫の共演盤
omara
「Omara Portuondo e Maria Bethânia」

◎ジャケの雰囲気そのままのアイリッシュ・コンテンポラリー・フォーク
mary
「Mary Black/By The Time It Gets Dark」

◎風刺を効かせながらも音楽性高いフォーク・ロック
loudon
「Loudon Wainwright Ⅲ/Social Studies」

◎コロムビア録音からのベスト・チョイス
doris
「Doris Day/Golden Girl」

ケンプのゴルトベルク

今月、初めてのCD買物。ヴィルヘルム・ケンプ(1895-1991)のタワレコ限定第2回発売アイテムから数点チョイス。その一つが『J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 他』。
従来盤からの買い替え。いわゆるリマスター盤では無いが、オリジナル・アナログ・マスターよりハイビット・サンプリング(24bit/192kHz)化したマスターを使用。

従来盤とタワレコ盤
kempff

gold従来盤と聴き比べてみたところ、ボリューム・レベルが上がり、逆にテープ・ノイズが低減している。目を瞠るほどではないが、アナログの音質が自然なまま、高密度で伝わる感じ。
まずは低価格帯から手始めに買ったが、これなら別アイテムのベトソナ全集等も買い直していいかな、と思う。まぁ内容知ってるし、一年くらいかけてコツコツ集めるか。

一応、Apple Musicにも、この「ゴルトベルク」はあるが、もちろん従来盤音源。
ケンプのその第一音から、スッと入っていけるのだ。演奏家の個性は念頭に置かず、気持ちが安らいだ後、ケンプが弾いている事をひしひしと実感する。バッハはバスの旋律から耳を傾けると楽しい。

解説文より
【バッハの弟子のヨハン・テオフィール・ゴルトベルクはヘルマン・カール・フォン・カイザーリンク伯爵に仕える若いクラヴィーア奏者で、伯爵が不眠に悩むときはいつもクラヴィーアを演奏させられていた。その伯爵が1741年に公用でライプツィヒを訪れた際、かつてないほどの不眠症に悩まされ、そこでゴルトベルクは伯爵が眠れない夜を慰めるための曲をバッハに書いて欲しいと頼んだのである。】

https://youtu.be/Y2w-jBKYDWk(約60分)

Apple Musicで聴けるよ!(7)

ひどい連休最終日だった。イレギュラーの雑事が入り、音楽がゆっくり聴けない状況に。しばらく緩めの更新ペースになるかも・・・。

◎スコットランド人の名プロデュースによるアメリカ女性のケルト
dover
「Connie Dover/THe Wishing Well」

◎'90年代のアコースティック回帰作
joni
「Joni Mitchell/Night Ride Home」

◎ヒッチコック映画の傑作『めまい』サントラ
vertigo
「Bernard Herrmann/Vertigo」

◎アフロ・キューバンの名歌手
cuba
「Miguelito Valdés/Vintage Cuba」

◎'60年代のアルバムをコンパイル
joao
「João Gilberto/The Legendary Joao Gilberto」

続編の浚いと展開

以前、手堅い作りが楽しめた英ドラマ『ブロードチャーチ~殺意の町~』のシーズン2がWOWOWで一挙放送された。全8話、録画すればいいものを、午後1時半から8時頃まで連続鑑賞。疲れた。

WOWOWサイトより
drama

海辺の田舎町で少年が殺害され、驚愕の犯人逮捕と真相からの続編となる今シーズン、犯人が突然、無実を主張したことにより、裁判へと持ち込まれる。一方、本件以前、ブロードチャーチ赴任前に主役刑事が抱えていた未解決事件の解明が再び始まる。ドラマ進行は、この裁判と未解決事件を交互に巧みに交差させながら緊張を持続する。

少年殺しの裁判のほうは、新事実の発覚が無い以上、新たな展開が望めないため、後日談として復習の機能を果たしながら人間ドラマを作り、未解決事件のほうに新味を持たせるが、こちらがちょっと取ってつけた印象で、新たに登場する怪しい中年夫婦になかなか興味がそそられないのだ。何より主役刑事コンビ、勝手に人を匿ったり捜査していいわけ? 次々新事実が発覚していくのは見応えがあるようで、初動捜査が相当まずかったようだ。

この不自然さを一蹴してくれたのが、裁判エピソードの原告側弁護人を演じるシャーロット・ランプリングの登場だ。彼女の存在が、最後まで見届ける興味を持たせてくれた。
怪しい中年夫婦役のジェームズ・ダーシーも人気俳優とみえて(映画『ヒッチコック』でアンソニー・パーキンス役だったね)露出も多かったから、そのへんも視聴率のバランスが取れたのだろう。
少年殺しの被告に証言シーンがあれば、どうなっていただろう。そちらのシナリオも想像してみたい。

Apple Musicで聴けるよ!(6)

アーティストとしては、「CD聴きましたよ!」「ダウンロード購入しましたよ!」と言われるように、「Apple Musicで聴きました」と声掛けられたら、同じように喜べるだろうか。
私見では、ダウンロード販売がCDよりも中途半端な販売形態になる気がするが。手売りか聴き放題かの極端な選択肢になるのでは?

◎マッスル・ショールズ録音によるアメリカン・ポピュラー絵巻
paul
「Paul Simon/There Goes Rhymin' Simon」

◎「One Fine Day」に並ぶ2000年代名作
note
「大貫妙子/Note」

◎3人のベテラン歌手が織りなすカントリー
trio
「Dolly Parton, Linda Ronstadt, Emmylou Harris/Trio」

◎梅林茂らスコアが美しいサントラ
single
「A Single Man/Various Artists」

◎スーダンのバンド、驚きの名録音
abdel
「Abdel Aziz El Mubarak/Abdel Aziz El Mubarak」

サントラが不便

Apple Musicでは、アルバムの録音データやパーソネルの情報が得られないが、とりわけサントラが不便。特にクラシック映画では、映画公開当時のオリジナル録音なのか、現代の新録音によるものなのか、指揮者名もオーケストラ名もタイトル表示が無い。"Original Motion Picture"とだけ。
そこへきてどれも似たような映画の1シーンのジャケばかり。これでは録音の新旧など分かるはずもない。逆に、ジャケ違いだけど、どっちも同じ音源なのでは?というものも。これはクラシック音楽の新装リイシューにもありがちだが、クラシック音楽の場合は、最低限演奏者名を表記しますからね。

検索画像
north

バーナード・ハーマンを検索するとAppleでは"ベルナルド・ハーマン"という表記でヒットする。LP時代、『サイコ』と『北北西に進路を取れ』の抜粋スコアが片面ずつ収録されたレコードを持っていたが、今回、完全スコアのディスクが見つかって嬉しい。よくよく聴き比べると、新録音同士でもテンポや音響の違いがあるから、こういう試し聴きが出来ると有難い。誰が弾いてるのか不明だが。

ちなみにデッカのクラシック・レーベルからハーマン自身の指揮による映画スコア集がリマスター盤で2010年に発売されているようだ。そちらはAppleに入ってないから、CD購入検討だ。

▼北北西に進路を取れ

Apple Musicで聴けるよ!(5)

Macユーザーの記事で、AVアンプで聴いても音質に遜色ないという件を見つけると、ちょっと考えてしまうなぁ。ここへ来て自分のモバイル持たない主義もネックになりそう。音質の追求にコンピュータの互換性や汎用性が絡むのがなんだか口惜しい。

◎由紀さおりがオレゴンの名バンドと共演した'69年曲カヴァー集
pink
「Pink Martini & Saori Yuki/1969」

◎ブラジルSSW、'90年代の傑作
livro
「Caetano Veloso/Livro」

◎アイルランドの兄弟姉妹ハーモニーによるフォーク・ソング集
black
「The Black Family/Time For Touching Home」

◎ヨーロピアンテイストを感じるアフリカ音楽
keita
「Salif Keita/Moffou」

◎エラ&デューク、極上のスウィング
ella
「Ella Fitzgerald/sings the Duke Ellington song book」

ダン・ヒックスを思い出した

ダンといえば、最近はダン・ペンを好んで聴いていますが、今日俄かにダン・ヒックスのことを思い出した。コーラス・ガールを従えて、怪し気な風采の男が、カントリー、ジャズ、ブルースなどをミックスした個性的なグルーヴを聴かせる。
Appleでも一部アルバムが取り扱われていた。このバンドの映像は、てっきり無いものとばかり思っていたが、当時のTVショーの出演動画があり興味津々で観た。やはり面白い。

▼& the Hot Licks


▼& his Acoustic Warriors

Apple Musicで聴けるよ!(4)

Apple Musicの話題をリアルタイムに検索すると、国内アーティストらしき人の「私の曲も入ってる。そんな話聞いてない!」などというツイートを、ちらほら見かけたんだけど。実際に許諾交渉をどれだけ丁寧に行われているんだろうか。レーベル側の回答次第で、本人には通達が行ってないとか?

◎現役キューバ女性歌手、70代のころの艶やかな歌謡集
omara
「Omara Portuondo/Flor De Amor」

◎穏やかでイマジネーション豊かな傑作
friend
「The Beach Boys/Friends」

◎古き良きアメリカン・ポピュラー・ハーモニー
pipe
「The Pied Pipers/Dreams From The Sunny Side of The Street」

◎海をテーマに英国トラッド系シンガー、円熟の極み
june
「June Tabor/Ashore」

◎フレンチ・カナディアン姉妹のフォーキーな混合音楽
kate
「Kate & Anna McGarrigle/Kate & Anna McGarrigle」

チャオ!

今のところ、メル・トーメとマリア・ベターニアはCDであらためて欲しいかな。プレイリストの再生回数を目安にするのも面白いかも。だが、3ヶ月の試用期間中に好んで聴いたにも関わらず、いざCDで買い直すと何故かパッタリ聴かなくなる、なんてことにならないかな。まるで、同棲中はうまくいってた恋人同士が、いざ結婚すると相性が合わないと気づくように。

CDでは既に廃盤らしき東芝EMI時代の大貫妙子さんの『Tchou(チャオ!) 』(1995)がApple Musicで、初めて聴けました。
onuki

ブラジルのミュージシャンとのセッション・アルバム。こないだ入手したアニバーサリー・ブックによると、プロデュースは本人と宮田茂樹氏、アレンジはオスカー・カストロ・ネヴィス他。

'90年代トレンドから離れたサンバやボッサ・ノーヴァの心地良さ。1曲目は、キーが高いぶん、やや歌が硬く聴こえたが、以降は自然なヴォーカル・トラックで、他のアルバムでは聴けないセッションが新鮮で涼やか。
僕はブラジル音楽に限り、なぜか好きな女性ヴォーカルがなかなか見つからず、最近やっとマリアを聴くくらいで、ジョイスなど凄く巧いのに、なかなか魅かれない。大貫さんの塩梅がいい。ブラジル音楽の影響は、その後のアルバム『One Fine Day』の中の「Deja Vu」などにも表れているね。

Apple Musicで聴けるよ!(3)

Apple Musicの利用開始から1週間余り。あらためて感じたのは、アルバムは46分程度が一番ってこと(クラシック除く)。カセットテープの時代を思い出しますが、あの長さが僕には丁度だった。54分でも長い。CD収録ギリギリの70分以上はかなり疲れる。

◎同時録音による清々しいポップス
onuki
「大貫妙子/One Fine Day」

◎2000年代のJTの名作
james
「James Taylor/October Road」

◎アイルランド女性歌手の出世作にして最高作
black
「Mary Black/No Frontiers」

◎ウエストコーストのひねりがきいた美しいカントリー・ロック
simon
「Carly Simon/Another Passenger」

◎ギリシャのベテラン歌手の国際的評価を高めた名作
haris
「Haris Alexiou/Di' Efchon」

&フレンズ

Apple Musicがきっかけで久々にiTunesを活用し始めたので、次に去年買ったAVレシーバーに音楽を飛ばして、モニタースピーカーから聴くAirPlayを試してみたいが、これってiPhoneとかアップル製品を持ってないと駄目っぽいですね。

black

メアリー・ブラックの妹、フランシス・ブラックの『This Love Will Carry』(2006)は、過去のアーカディ、ブラック兄弟やキーラン・ゴスとの録音アルバムから、フランシスのソロ・トラックを集めた2枚組コンピレーション。
メアリーはもちろん、フランシス関係のCDもほぼ持ってるので、このコンピに収録された、わずかな新録のために新たに買うのは躊躇われた。Appleがいい機会だ。
(1)の表題作が歌い直しの再録音。彼女のちりめんビブラートが苦手でなければ、清純なトラッド&フォークを楽しめるだろう。

▼Weave and Mend
https://youtu.be/joflMTTPE3s

ルカ・ブルーム

ルカ・ブルームというシンガー&ソングライターの名前は、アイリッシュ音楽に関心がある人しか目にしたことが無いかもしれませんね。確か来日は一度もしていないかと。
実兄のクリスティ・ムーアのほうが有名なのでしょうが、僕はクリスティの歌い口は頑丈で堅い感じがして苦手で、ルカ・ブルームのほうがソフトに歌ってて好きなのだ。声質はやはり似ている。

ルカのアルバムに関しては最初に『アコースティック・モーターバイク』(1992)を当時入手した。安定したギター・ストロークとヴォーカルのパフォーマンスが好ましいが、彼自身の書く曲の魅力がいまひとつ解らなくて、この声でトラッドを歌いまくって欲しいなぁ、などと思っていた。

luka

Apple Musicで彼の既発アルバムをチェックしたところ、トラッド集は見つからなかったが、他人曲のカヴァー・アルバムがあった。『Keeper of The Flame』(2000)。オープニングはボブ・ディランの「Make You Feel My Love」、他にジョニ・ミッチェルのシングル発表曲「Urge For Going」、ボブ・マーリー「Natural Mystic」など。ラストには何故かアバの「ダンシング・クィーン」が。フィドルをフィーチャーしながら、素朴な味を出している。

▼To Make You Feel My Love (Live)

Apple Musicで聴けるよ!

定額制ストリーミングで、多種のアルバムが纏めて簡単に聴ける時代に。当ブログがコツコツと紹介してきた、お気に入りアルバムをランダムに再度ご案内。

◎カナダのトラッド&フォーク・ユニット
mary
「Mary Jane Lamond & Wendy MacIsaac/Seinn」

◎サザンソウル興隆の一翼を担ったSSW
penn
「Dan Penn/Do Right Man」

◎カタルーニャ女性SSWが歌うオール・ハバネーラ
marina
「Marina Rossell/Vistas Al Mar」

◎ケルトやカントリー風味を湛えたリヴの近作
taylor
「Livingston Taylor/Last Alaska Moon」

◎アーティとの再結成が幻となったが名盤
paul
「Paul Simon/Hearts and Bones」

マリア、モライスを歌う

Apple Musicを使い始めると聴きたいアルバムがあり過ぎて、「こんなのまである」という初めの喜びから、この調子じゃとても聴き切れないという、まるで宿題が溜まるような苦痛に変わりそう。

この試用3ヶ月のうちに、手持ちのCDから、繰り返し聴いてこなかったアルバムについて、Apple Musicにあれば中古に出してしまおうか、と振り分け整理を始めた。手放したのち、再度聴きたくなればApple Musicで聴けばいいわけだから。
ヘビロテしたCDは絶対手放さない。高音質指向のSACDやリマスターCDなど、わざわざ買い直したアイテムももちろん維持。その次に、それほど愛着は無いが、レアなものなど現在Appleに無ければ一応残しておく。この整理方法で、本当に自分の好きなソフトを再確認する作業にしようかと。

実際、今後のソフト購入の出費は以前より抑えられそう。保留状態のウィッシュリストのアルバムを今回幾つか試聴出来て、買わなくて正解なものもあった。例えばライヴ盤は、オーディエンスの喝采が時に邪魔で、買うかどうかよく迷うのだが、聴いてみて演奏自体が予想よりラフな印象だと、買うまでに至らなかったと納得したりする。

maria

オマーラ・ポルトゥオンドとのデュオなど、その存在はかねてから知りつつ、ソロ・アルバムを手にしたことが無かったマリア・ベターニア。2000年代を中心に幾つか試聴して、この『Sings the Vinicius De Moraes Songbook』(2006)を気に入った。「イパネマの娘」など作詞のヴィニシウス・ヂ・モライス作品集。
過去にジョアン・ジルベルトの歌唱で親しんでいた曲の幾つかが、ノーブルなストリングスとギター、そしてマリアの肩の力の抜けたベテラン歌唱によって美しく新鮮。ピアニストのマリア・ジョアン・ピリス(ピレシュ)が参加らしい。

▼A Felicidade
https://youtu.be/Zn28ekHjVD0

テイバーのソロ・デビュー作

そういやダウンロードやストリーミングの曲・アルバム購入では、裏ジャケは見られないんだね。ジャケの表と裏で対の意味を成してる作品もあるのにね。

tabor

ジューン・テイバーの全アルバムの中で、唯一持っていなかった初期作品を、Apple Musicで聴きました。『Airs and Graces』(1976)。マディ・プライアとのデュオ、シリー・シスターズが好評を博し、同年、テイバーの初ソロとなったのが本作。

クレジットなど資料が無くて不便だが、トラッドとブリティッシュ・フォークそれぞれからの選曲で、ニック・ジョーンズのギターを基調にしたバッキング。エリック・ボーグル作の反戦歌など取り上げている。

現在、70歳近いジューン・テイバーは、不変の硬質なヴォーカルを聴かせるが、最近は、より深みと密度を増した。初期は、逆に若い頃ならではの澄んだヴォイスで、無機質なほどピュアなシンギングに耳が惹かれていく。しんどい時でも、彼女だけは聴いていられる。

▼Bonny May
https://youtu.be/IHY8VQYMFts

Apple Music~試聴と購入の狭間(2)

Apple Musicは、かねてから聴いてみたかったが購入に踏み切れなかったアルバムを聴くには便利ではある。以前使ってた試聴サイトGroovesharkの利用感覚に近い。(Groovesharkは、数ヶ月前に訴訟による、和解条件として閉鎖された。)

ダウンロード購入に比べると、割り切って使えそうな気がする。僕は基本、パッケージ派だが、ダウンロード販売が始まってからは、シングルやコンピレーション・アルバムなど特定アーティストの一部楽曲に限り欲しい場合の単品購入に利用してきた。フル・アルバムの購入としては、輸入盤(中古)ならパッケージのほうが安く手に入ったりするので、単純な価格比較の判断からも、ダウンロードは避けてきた。

だが、そうした買い分けは、聴き放題ストリーミングによって、躊躇することなくコンピレーションをフル・アルバムで聴いてみることが出来るようになった。思いのほか、ついでに他のアーティストへの関心へと、裾野を広げる機会にはなる。数百万曲をすべて聴き切ることは到底不可能だが、換算してみると月1曲あたり0.0005円とかそのくらい?

三か月後、課金される直前に一旦解約してみるつもりだが、その時どういう感覚に変わっているかだな。僕の場合、WOWOWと同じように、観たい番組がある月だけというふうに、ウィッシュリストが溜まった頃に、都度加入脱退を繰り返して、メリハリつけながら利用していくんじゃないかな。頻度の多少が気にならない人は、継続支払すればいい。

例えばタワレコ限定CDのように、マスター音源に特化したリイシュー・アイテムなどは、同じアルバム内容でも高音質指向として、今後もパッケージは買い続けるだろう。SACDも然り。何より、贔屓のアーティストは、変わらず優先的にCDになるだろう。

ストリーミング・サービスは解約期間は聴けなくなってしまうが、再契約すればプレイリストはデータ復活するのだろう。考えてみたら手持ちのCDだって、長らく聴かないものも少なからず常備しているわけで、これは自身の音楽環境を整理して見直す好機じゃないだろうか。

mel

先日、伊藤銀次さんと大貫妙子さんとのラジオ番組での対談で、マーティ・ペイチの話題が出た時、銀次さんが言ってたメル・トーメのアルバムが、これだと思う。『フレッド・アステアを歌う』(1956)(2013年リマスター)。早速Apple Musicで聴いてみた。
パーソネル記載が無いのが不便ですね。内容的には知ってる曲ばかりで、メル・トーメの誇張の無い節回しと、軽妙なアレンジに、すんなり親しめました。

Mel Tormé Sings Fred Astaire (Remastered 2013) iTunes プレビュー

Apple Music~試聴と購入の狭間

1日から利用可能になったApple Musicの最初の3ヶ月無料お試しを始めてみました。
数百万曲、月額980円聴き放題。有難いサービスだが、従来の音楽アイテムの購入システムと全く異なるので戸惑ってる。今までのCD購入は何だったのか? と思うようになるのかな?

フォーマット詳細未確認だが、ひとまずPC用のスピーカーで聴くぶんには、これまでのiTunes Storeと変わらぬ利用感覚で音質の違和感はなさそう。これまでのMy Musicの曲と合わせてシャッフル再生も可能なようだ。
問題(?)は、解約すると当然ながら途端に試用期間の音楽も手元から無くなるわけで、その時は、あらためてお気に入りアルバム・曲だけ単品購入するか? いや、そうするくらいなら、やはり契約続行したほうが・・・、と気持ちが変わるだろうか? なんというかマテリアル的に自分だけのお宝であるという、買い物の実感が薄くなるところがどうも気になる。が、音楽そのものの価値を左右するものではない。

まずは、ウィッシュリストのアルバムが聴けるかどうかだ。試しにCDでは既に廃盤になってるソウルのコンピレーション『Testifying』、検索すると・・・あった! これにダン・ペンが2曲参加してるのだけど、アルバムごと中古で買うか迷っていたのだ。やっとフルで聴けた。が、ついでに他の自分のお気に入りアーティストをざっと調べたところ、有名アーティストでもまだほんの一部のアルバムしかラインナップされていない。これから続々、といったところか。

testifying

ダン・ペンの録音は、近年、自主制作のデモ音源がほとんどで、それはそれで味があるのだが、それだけにメジャーのスタジオ録音は貴重だ。これら2曲のパーソネルは未確認だが、『ドゥ・ライト・マン』のメンバー構成に近いのではないか?

https://youtu.be/Q_Viu43TTJE

Pagination

Utility

別宅のご案内

sake moge Flickr(オリジナル写真集)                   ●手さぐりのリボン結び(オリジナル楽曲集)

プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

月別アーカイブ

全記事(数)表示

全タイトルを表示