トラッド・バンドが歌ったダン

street

数年前、拙宅で好アルバムとして推したイギリスのトラッド・バンド、ジューン・テイバー&オイスターバンド『Ragged Kingdom』(2011)。久々に聴いて驚愕。
ラスト・トラック「The Dark End Of The Street」は、ダン・ペンの曲だった。当時はダンを知らなかったから、今の今まで気づかなかった。不覚。しかし全くオリジナルとは異なる節回し・符割になってる。

後年、ダン自身のアルバム『Do Right Man』(1994)で聴いた時、トラッドっぽい作りだなとは感じていた。オイスターバンドもその香りを感じ取っていたのだろう。なんか出会うべくして自分の指向が無意識のうちに辿り着かせたようで嬉しい。ダンの楽曲構成はシンプルで、カントリー・ソウルに分類されるようにフォーキーなテイストがあるから、節回しのアレンジ次第で、非常に端整なトラディショナル・ソングの雰囲気を醸し出す。ソウル自体、ゴスペル、つまり教会音楽の影響があるわけで、流れ的にも至極順当で頷ける。さらにアイリッシュ・フォークと米国ソウルの影響を合わせ持つヴァン・モリソンへと、自分の中の小さき世界が循環し始めたみたいだ。

「The Dark End Of The Street」は、提供先のジェイムス・カーによって1967年にヒット。

▼ジューン・テイバー&オイスターバンド(Live)
https://youtu.be/INDpUwIJViY
▼ダン・ペン
https://youtu.be/JaEf7H8KHI4
▼ジェイムス・カー
https://youtu.be/HC3AXQ8dPJM

収納やりくりについて

CDの置き場所が無くて、新しい収納ボックスを置くスペースにも困り果てていると、ふと食器棚がデッドスペースになってる事に気付いた。どうせ人なんか招かないし、水切りセットにある食器で十分じゃないか。そうして食器棚の中を一掃し、CD棚に変更。おぉ、あともうちょっとだけCD買えるぞ。でもこれが満杯になったら、ブログやめるかも。結構今のコレクションだけでも満足してるから。

shuno

一部屋に固めたいのだけど狭くて。何枚あるか知らないけど知れてる。せめてクラシックとポピュラーくらい分類すれば良いのに。去年、オーディオ環境を変えてから、全枚一通り聴き直してるところで、その間に記事を書いてりゃ向う一年くらいは持つでしょう。
内容優先し、趣味が合わない盤でも音響が良ければ残し、最終的に質感さえ合わなければ中古に出す。数は誇れなくても、ひたすら濃いコレクションにしていきたいですね。でも自分が死んだら、どうなるんだろう。田舎の家族がオモチャ扱いでさっさと捨ててしまって金目のものだけ拾っていくんでしょうか。

壁に立て掛けるだけの収納。南海トラフがきたらお陀仏。
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過去に鑑賞したドヌーヴ

先日、TV鑑賞したカトリーヌ・ドヌーヴ出演作は劇場未公開だったためか、レビューを求めて当記事をご覧になった方が少なからずおられるようだ。それで今般、当方も他人様のレビューを幾つか拝見した。
自分が感銘を受けた作品は、誰もが迎合するだろうとつい思い込みがちなのだが、現在のドヌーヴが太り過ぎているなど、その容姿について否定的な見方であるがゆえ、物語もすんなり汲みづらかった方もいるようなのだ。

個人的には年寄って痩せ過ぎてギスギスしてみえるよりは、あのくらいふくよかなほうが貫禄も付いて良いと思いますけどね。それにあの作品はミスコンのエピソードを中盤に挟んでいるから効いている。久々に集ったメンバーの中には、美しいがなんだか人工的なオバサマも居る。その中で、目立つのを嫌ってきたドヌーヴは、田舎育ちの美に固執しない品性を体現していた。キャスティングに無理はなかったと思う。

ここで、小生が過去に鑑賞した憶えのあるドヌーヴ作品をあらためてみた。すっかり内容を忘れてしまっているものがほとんど。
・ シェルブールの雨傘(1964)
これは大学図書館で観た。ガソリンスタンドのシーンが印象に残っているが、相手役の男がイマイチだったような。
・反撥(1965)
ポランスキー監督作。ドヌーヴの鬼気迫る演技が印象に残っています。
・ロシュフォールの恋人たち(1967)
ドヌーヴ作品で、唯一DVD所有。ドヌーヴはもちろんヒロインだが、青春群像の中の一人というウエイトであり、ベタなミュージカルのようにスポットを浴び過ぎないのが逆にいい。屋外ロケが多いのも魅力。
・昼顔(1967)
ブニュエル監督作品。覗き窓の妖しげなドヌーヴの印象がなんとなくある。
・インドシナ(1992)
ベトナムが舞台でしたね。アヘンを吸うドヌーヴの姿だけ記憶に。
・私の好きな季節(1993)
ダニエル・オトゥーユ共演。ドヌーヴが昼間の公園で若い青年医師とベンチで突然愛し合うシーンが記憶に。複雑な役柄が良かった。
・ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000)
ラース・フォン・トリアー監督作、ビョーク主演だが、この作品は受け付けなかった。監督は『奇跡の海』あたりから、女性崇拝の傾向が一気に強くなった。この監督では『ヨーロッパ』 (1991)が催眠的な映像感覚の活劇でお薦め。
・8人の女たち(2002)
ミステリー&ミュージカルの趣向。面白かったですよ。

ベーシストのヴォーカル

minako

こちらは今年初めに中古購入していた吉田美奈子さんの『Stable』(2002)(CCCD)。来月初旬、久々に彼女のライヴに行く事になり、しばらく集中的に聴こうと。今回は森俊之さん(ピアノ)とのデュオ。森さんの編曲は、大貫さんのアルバムを聴いて尊敬していただけに楽しみ。今年初のライヴ鑑賞になる(1月には遊佐未森さんのライヴ招待券があったのだけど、インフル完治せず断念)。

僕が所有する美奈子さんのアルバムは『ダーククリスタル』以降の創美企画以降の盤がほとんどで、初期のRCA時代をもっと聴くべきなんだけど一枚しか持ってない。今度のライヴのセットリストは把握していないが、ひとまず手持ちから聴き返してみよう。

それで本作、美奈子さんの話題をすべきところ、ラストトラックの(10)「星の夜」では、ベーシストの岡沢章さんがデュエット参加されている。この方、名高いベーシストだが、中島みゆきさんの『はじめまして』(1984)のハーモニー・ヴォーカル参加で、僕はその声を初めて聴いていた。とびきりファンキーな男臭さで、ソロでもイケるんじゃないの?と思うほどの色気。みゆきさんの時は、控え目なミックスだったが、美奈子さんとは対等なソウル・バラードになってる。素敵なお二人だ。

'90年代の録音よりも聴きやすい音像になっている。他にお気に入りは、かの「Liberty」を彷彿とさせる(6)「音楽の言葉」など。"おんがく"という言葉の響きが優しい。

https://youtu.be/UBZN4ODYjHk

コケティッシュ・クルーナー(3)

レンタルしていたコシミハルさんの『Madame Crooner』(2013)は、最終的にCD購入。大抵、一旦レンタルしてしまうと、あらためて買う事は余り無いんですけどね。内容が良い上、録音が良く、是非ウチのささやかなコレクションに加えたい、と。
最近は、旧作だとフルでのネット試聴可能だったりするので、よく内容を把握した上でCD購入が出来るが、いざ入手してみると、音の情報量が予想より少なく貧弱に聴こえる事もあるので、今回のように結果としてレンタル代が無駄になったとしても、納得している。それに、ネット通販は有難いことにリリース日から経つと価格が下がってくれるので。

koshi

本作の帯シールには、"美しく可憐、最新のヴィンテージ、至高の夢物語"とある。さもありなん。冒頭のテンポ良い3曲で掴まれるが、他の控え目なアレンジにも耳が惹かれてゆく。越さんって、大貫さんと交流あるのかな? 細野さん繋がりでありそうですよね。

セルフ・ライナーが興味深いので、一部引用させてもらおう。
序文より【1930年代から40年代にかけての音楽はリズムとメロディーが程よいバランスで調和し、どちらが主でどちらが奴隷などということもなく、軽やかなスウィングと美しい旋律が静かに存在していることに、私は大きな魅力を感じています。】

私的に共感したのは、(1)「Polka dots and moonbeams」へのコメント、【この曲は1940年にトミー・ドーシー楽団と若き日に在籍していたフランク・シナトラの歌でヒットしました。シナトラはトミー・ドーシーのトロンボーンから歌い方を学んだということを話していますが、僅か2年間のドーシー楽団でのシナトラの声は天鵞絨のように滑らかで、その響きは音楽そのものであり、メロディーを奏でるひとつの楽器のようでした。この時代のシナトラの録音が私はとても好きです。】

そうそう! 自分もシナトラは、この時期が最も好きです。以降も博識な人柄が垣間見えるコメントが続くが、お手に取ってのお楽しみという事で。ラストのシューベルトの子守歌は、越さんの亡き母上様へのオマージュだった。

Madame Crooner コシミハル iTunesプレビュー

ドヌーヴ、69歳の女っぷり

カトリーヌ・ドヌーヴの出演作は、代表作のうち幾つか観るに留まっているが、劇場鑑賞後、天井まで届くような特大ポスターを買ったのは『インドシナ』(1992)だった。今思えば、あの映画自体は、そんなに優れていたかどうか、内容すら忘れてしまってるほどだが、既に中年であった彼女の毅然とした美しさは憶えてる。

french

そのドヌーヴ69歳の近作が『ミス・ブルターニュの恋』(2013)。WOWOWで途中から観たので、記事にするのは気が引けるが、良作だ。日本未公開。

自分が観始めた場面は、ドヌーヴが若い男と事を終えたベッドでの会話だった。40歳ほどの年齢差だろうか。男は「あんた、若い時は相当きれいだっただろ?」。どうやら行きずりらしい。ドヌーヴは表情を動かさないが、なんともいえない逡巡のようなやるせなさを窺わせる。そして、フルネームを訊きたがる男を捨て、車を走らせる…。

愛人の浮気を知り、気紛らしのドライヴに出かけたのを動機として始まるロード・ムービー。実にシンプルな素材が揃っている。娘との確執、疎遠だった孫を祖父の元へ送り届ける道すがら、かつてのミス・コンテストの仲間達との再会、初対面の祖父(娘の義父)へのときめき、、、。母親、祖母、そしてあるがままの女性としての姿を、軽妙なセリフ運びで見つめる。子役の存在がドラマを活性化させる。(『マッサン』の100倍面白い。)

祖母の世代のセックス・ライフを描けるなんて、さすがはフランス。祖父(男前だから絶対なんかあると思った)との初対面で一気に物語が回収されてしまうが、そこはドヌーヴありき、なのですよ。何もかもハッピーエンドとはいえない抜き差しならない暮らしが続くが、ラストシーンの、ベッドでの満ち足りた表情といったら。

カーリーが音楽担当のディズニー・アニメ

カーリー・サイモンのリリース情報で幾つか知り得た件を。公式サイトからは、2000年発表アルバム『The Bedroom Tapes』のスペシャル・エディションが近日リリース。新たにボーナス・トラックとして「Grandmother's House」「When Manhattan Was A Maiden」の2曲が加わります。これは多分、買ってしまうなぁ。当初の輸入盤から国内盤に続き、3度目の購入へ。

それから以前も書いた、MOBILE FIDELITYレーベルからの初期アルバム4作品のSACD発売は、国内予約受付が始まっています。ネット上での調べでは安くても一枚3800円~。やっぱり高いね。でもこれらもどうしても欲しい。ハイレゾは避けたいのだ。
他に、SONY LEGACYのツイートによると、去年末の『Greatest Hits Live』に続いて、カーリーにとってジャズ・スタンダード第2集となる『My Romance』がK2HDマスタリング盤で登場予定の模様。こちらは通常CDプレーヤー再生可能だが、販売価格はSACD並みか、それ以上になると思う。

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そのカーリーがディズニー・アニメの音楽を担当していたのはご存じでしょうか。サントラCDは、『Piglet's Big Movie』(2003)。久しぶりに聴くと、丁寧な制作で、新作が出なくなった彼女の、かつての仕事を慈しむように聴き入ってしまった。

もちろんカーリー自身が主となるプロデュースでヴォーカル入りが結構多い。ギターとパーカッション主体の子供向けの優しい編曲だ。このカーリーのパートに、他人によるオーケストラ・パート、ボーナス・トラックとしてカーリーのデモ・パートを加えた収録内容。

ところでこの作品、日本劇場公開があったのか? 調べたところ、国内DVDのみでの取扱いで邦題は『くまのプーさん/完全保存版II ピグレット・ムービー』。ざっとレビューをみると内容的にも評判良さそうだ。スタッフのクレジットには日本人名がちらほら。レンタルしてみるか。要はプーさんのスピン・オフみたいなものかな?



https://youtu.be/BA4-OdRxHGg

コケティッシュ・クルーナー(2)

先日から気になってたコシミハルさんの『Madame Crooner』(2013)、ひとまずレンタルして聴いているとこだが、買えば良かったな。とてもいい感じ。

koshi

レコーディングメンバーは、フェビアン・レザ・パネ、浜口茂外也、渡辺等、エリック・ミヤシロ、山根公男、今堀恒雄の各氏。大貫さんの伴奏でも知られるレザ・パネさんのピアノが好きなのも、本盤に興味を持ったきっかけ。

実際、ちょっと大貫さんの発声に近いような。声質そのもののピュアな感じが。コシさんは、そこに演劇性も加わったような歌い口。コケティッシュとは書いたが、いやらしい訳では無く、やり過ぎてはいない。そういう絶妙な嗜みの音楽だ。

クラリネットやミュートのトランペットが控え目に鳴る。こういうアンサンブルは憧れ。春の夜夜中、これを聴いてる自分って何者?と、ふとポツネンと微笑みが込み上げるのだった。



全曲一部試聴

シングルズ

NHK BSでATPテニス マスターズ1000 BNPパリバオープン~インディアンウェルズ~の放送をやってるんですね! たぶん錦織中心の番組編成だろうけど、これも躍進効果だね。しかし、次回の彼の試合が本日朝4時。起きれるかね。

carpenters

曲は大好きだけど、カレンのヴォーカルが憂鬱気に聴こえて、これ一枚しか持っていないという、カーペンターズの『シングルズ1969~1973』(1973)。

久々に聴くきっかけとなったのは、中島みゆきさんのリマスター盤の話題をネットで目にしたから。アルバムのリマスターが出るなら、シングル集のリマスターも出すべきだという意見だ。ファンの要望としては当然だが、恐らくアルバムと違って、通しの作業が出来ないので、まずは各シングルのマスターから寄せ集めないといけないから、高名な海外のエンジニアには依頼しづらい面があるのでは、と思う。それに洋楽の通常の感覚として、シングルよりもアルバム重視の傾向にあるから。

その時、思い出したのがカーペンターズのシングル集。この作品は既にSACD化もされてるようで、つまりはリマスタリング済みだ。洋盤でシングル集がSACDリイシューされるのは珍しいのではないだろうか。つまり、それほど通しで聴いてもコンセプチュアルなトータル性があるのだ。それはひとえにリチャードのプロデュース能力に始まって、何よりサウンドへの愛情が強く伝わるからだろう。録音時期の幅を全く感じさせない、5年間の12曲集。

For All We Know by Carpenters on Grooveshark

BLUE NOTEのヴァン

ヴァンの話題が出たついでに、CD棚からしばらく眠っていたアルバムを。ヴァン・モリソン『What's Wrong With This Picture?』(2003)。

van

ブルー・ノート・レーベルからの発表という事で話題になりました。CCCD仕様。そういえば、CCCDに関する論争の頃は、自分の仕事がめちゃくちゃ忙しく、実は未だにその内容把握していないままなんです。ミュージック・マガジンも積ん読状態だったし。自分の手元で聴く事に問題なければ、それでいいか、くらいなもの。音質面に問題あるのかな? でも本盤、音はすごく良い。

スウィング曲ばかりのノッてる本作。ヴァンはアルバム毎に少しずつグルーヴ感が異なっていて、どれか一枚にハマると数珠つなぎに買ってしまう。僕にとってそのきっかけになったのが『ヒーリング・ゲーム』(1997)。たぶん『ムーンダンス』(1970)より沢山リピートしたアルバム。ドゥワップ的なスウィング感とハーモニーがリラックスして聴けて、今作にも通じるノリがあると思う。どちらかといえば内省的なほうではない傾向のヴァンだ。

楽曲ごとにフィーチャーされる楽器がヴァラエティに富んでいるのも特徴。以下、国内盤帯のピーター・バラカンさんのコメントより抜粋。【日本では食わず嫌いの感があるヴァン・モリソンがこんなに聴きやすい人だったと、驚く方が多いのではないでしょうか。】

https://youtu.be/ie2aUnAYviM

New 'Irish Heartbeat'

これも試聴段階で迷っている。近日発売のヴァン・モリソンのニュー・アルバム『Duets: Re-Working The Catalogue』。過去のデュエット集のコンピかと思ったら、すべて再録音のようです。

ヴァンについては、ここ数作ほどすっかりご無沙汰になってる。今回、興味が出たのは懐かしい「Irish Heartbeat」が新録で聴けるというので。
こないだ、友人にダン・ペンが好きになるなんて意外、と言われたのだけど、僕にとってはヴァンに近い感覚で受け入れられたような気がする。両者に直接接点は無さそうだが、ダンのほうは、ヴァンのトリビュート・アルバムに参加しているようなのだ。

以下は、マーク・ノップラーと。リラックスして聴けそうなので、久々に買おうかな(今年はかなり精査してから購入するつもり)。



▼廃盤状態が続き、長年プレ値が付いている『Irish Heartbeat』(1998)
irish

コケティッシュ・クルーナー

なんかね、先日のオマーラと、次に買ったアベラルド・バローソの2枚を交互に聴いてるだけで、最近は満足している。特に新たに欲しいCDは無いんですよ。
バローソのようなクオリティでリマスター盤が出るならば、'50-'60年代のラテンを次々手に入れたいところなのだけどね。久々にラテンに戻ってきた機会だし。

ライヴ・ソフトでは大貫さんの40周年ビデオが今月発売予定だが、WOWOWで一度観たので、アイテム化にあたって、編集やミックスを変更しているかどうか知りたいところ。でも彼女については、ライヴはあくまで実際のライヴで味わい、スタジオ・アルバムのみの購入に留めようか思案中。

ある時、なんとなく"クラリネット キャバレー音楽"で検索したところ、成り行きで行き当たったのがコシミハルさんの『Madame Crooner』(2013)。彼女のアルバム、一枚も買ったことが無かったな。どちらかと言えば越美晴時代のテクノ音楽のイメージがあり、長いこと無縁だったのだ。
今回、試聴したところ、アコースティックによるジャズ・スタンダードをムーラン・ルージュで聴くような感覚で、コケティッシュな個性的なヴォーカル。ピアノは大貫さんでお馴染みのレザ・パネさんなのですね。

初めて買ったCD

中島さんの主題歌と、物語内容が今やすっかり乖離してしまった朝ドラ、危惧していた通り、なんとなく観続けてきた人でさえ、疑問と不満が噴出しているようだ。それでも『マッサン』が好き、ついでに映画『アメリ』、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』も好き、という人とは自分は気が合わないと思う。
ちなみに放送後半の現在、2コーラス目が流れているが、なぜかバックトラックだけ1コーラス目に差し替えられているため、歌だけ妙にテンションが上がって粗く聴こえてしまう。恐らくドラムが入っていきなり盛り上がるのは不自然だから編集したのだろう。

▼オリジナル発売から30年後、リマスター盤『御色なおし』
miyuki

『おかえりなさい』(1979)に続く、みゆきさんの他の歌手への提供曲をセルフ・カヴァーした『御色なおし』(1985)。過去に既に記事にしていますが、そういえばこのアルバム、初めて自分が買ったCDなんですよ。確か当初はLPで買い、一か月後にCD化され再購入。彼女にとっての初CD発売盤でもあったはず。
その頃にはパイオニアから5万台のCDプレーヤーが出始め、親に買ってもらった。スクラッチノイズの音が一切無くなり新鮮だったのを憶えている。

このタイミングで、再び記事にしようと思ったのは、偶然、グラシェラ・スサーナの「さよならの鐘」のアップを見つけたから。この曲だけ、提供先の歌手の音源が既に廃盤で聴く機会が無いままだったのだ。たぶん現在も、グラシェラ・スサーナのベスト盤CDにも収録されていないと思われる。

このシングル曲のB面が『おかえりなさい』収録の「髪」。このカップリングはセンス良いと思う。きちんと外国人歌手への提供にそぐうよう配慮を感じさせる、どちらも異国情緒がある作風。シャンソン風でもあり、シチュエーションは無国籍風でもあり。



御色なおし iTunes プレビュー

大貫さんの新作発売予定

大貫さんの5月発売予定の新作『tint』は、バンドネオン奏者、小松亮太さんとのコラボ・アルバムになるそうです。メーカー・インフォはこちら

芸森スタジオ、気に入られたようですね。お住まいもあちらにあるそうだし。教授とのコラボに引き続き第二弾録音になる。今回のインフォで、先に告知されているコンツート・ツアーは、アーティスト競演によるイベントみたいですね。後日、改めて日程発表となる『tint』のツアーには、是非とも駆け付けたいと思う。

愛しきあなたへ - EP iTunes プレビュー

超越的不条理

2月末で再びWOWOWの解約をする予定だったが忘れてた。3月はデビスカップがあるので、まぁいいか。ついでに映画も観られるし。
コーエン兄弟製作の2007年映画『ノーカントリー』を遅まきながら視聴。(※ネタバレ部分は一応曖昧にしています)

検索画像より
country

【(「キネマ旬報社」データベースより)
ギャングたちの大金を奪った男と、彼を追う殺し屋、事件の謎に迫る保安官の姿を描く。トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデムら豪華キャストが共演。】

これは一度の鑑賞だけでは謎が残る。とにかく殺し屋役の、おかっぱ頭ハビエル・バルデムが登場するたび思わず(コワ~)と呟いてしまった。これは映画史に残るキャラクター。気が付かなかったがバルデムは『夜になるまえに』の主演俳優だったのですね。

この作品、かなり原作小説に忠実に沿っているらしいが、小説の構成と映画は別物じゃなかろうか。ギャングの大金を横取りしたテキサス男(ジョシュ・ブローリン)と殺し屋の追跡劇が、あまりにテンポ良く活劇的で、ハラハラし通しだったから、ラストは意外。もちろんコーエン兄弟の作家性からして一筋縄ではいかないはずだが。

尤も主人公は保安官(トミー・リー・ジョーンズ)であることは承知しているつもりだ。ただ変わっているのは、映画的には見せ場となるはずの悪役との接触がほぼ無い。おまけに尺のほとんどを占めていたテキサス男は途中で・・・。その後の、保安官と先輩保安官との会話シーンから、テンションが下がっていく。

通俗的な観方をしたい自分としては、あの殺し屋を悪魔か死神のごとく見立てて、物語を汲むべきならば、あまり好きでないタイプの作品といえる。保安官の諦観は、1980年代を描いた舞台から20年以上隔てた今日も激化する麻薬戦争を予見していた? どう巡らせても中盤までのアクションと、終盤の構成のコントラストが極端なので、戸惑っている。

アベラルド・バローソ

オマーラの新作、ほんとに臨場感のある録音だなぁ。リズム隊に相当マイクの本数を使ってる感じ。このバンド、チューチョ・バルデースのバンド・メンバーと知って驚いた。バルデースさんが直接参加してなくて良かった。
それで、このオマーラの件で弾みがついて、購入保留にしていたラテンのCDを入手。キューバのアベラルド・バローゾの50年代半ばから61年までの録音集『CHA CHA CHA』。

latin

この時代のラテンはもう買わないようにしていたのです。というのもLP盤のほうが、ラテン・パーカッションの音は絶対良いに決まっているから。CDでは味気無いと感想を抱いてから、関心を寄せつつ今更アナログ盤に手が届かないままだったのだ。

そこへ本盤、あの『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の一連のアルバムで有名なレーベル、ワールド・サーキット発のリイシュー編集盤である。メーカー・インフォでは【バーニー・グランドマンによる素晴らしいリマスタリング】という記述があり、食い付いたわけだ。

バローゾの歌唱については、実際入手してみるとかなり個性的な歌い口だ。細やかなビブラートのかけ方は、けっして自分好みとは言えないが、楽天的な声質と節回しでソン、ボレーロなど陰翳を華やかに盛り立ててみせる。
音質は期待通りの◎。深いパーカッションの抜け、管楽器のリアルなアタック音、マスターテープを聴いているかのよう。ネット検索した限りではあまり知られていないアイテムのようだが、購入して正解でした。



http://youtu.be/yEz0LrXvVwU
http://youtu.be/3blg5hjW_5k

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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