キティホーク

liv
Livingston Taylor 公式サイトより

リヴィングストン・テイラーの新作の詳細情報まだだろうか、と公式サイトを開いてはソワソワ…。
子供の頃から同じこと繰り返している。まだネットも無い時代、レコード屋に立ち寄り、発売日前で未だ店頭に並ぶはずもないというのにアーティストの棚を繰りながら、まだかまだかと心待ちにする。発売前日に限って最寄りのレコード屋が定休日に当たると、ならばと次に近い店まで自転車を飛ばしてフライングゲット!

リヴの歌声に泣かされ救われたのは自分だけ?と、検索して他を当たったところ、やっぱりそういう人達いるんですね。そりゃテイラー兄弟は有名なジェイムスはじめミュージシャン一家だから、日本人にもファンは居て当然なのだけど。
今思うと京都の磔磔でのライヴ、行っときゃよかったと後悔するけど、まだその頃リヴの曲をまともに聴いた事がなかったんだよね。

April 06 at 9:00 AM に STAGEIT.にて、リヴの限定ライヴ配信があります。以前、カーリーがハリケーン災害のチャリティのために行った番組サイトですね。来日予定がないならせめて、こちらのチケットを買うか思案中。このライヴ形態、TVと違い映像のムラは出るが、音質上の問題は無かったと記憶している。

以下は、アルバム『Last Alaska Moon』より「Kitty Hawk」の弾き語りライヴ音源。内容はライト兄弟をはじめとする飛行賛歌といったところか。
一般ユーザー作成と思われるこの動画は、歌詞になぞって分かり易い編集がなされています。アルバム音源ではミュージカルの1シーンのような、コーラスを従えた大スケール。



『Last Alaska Moon』の全曲一部試聴

ライン

久しぶりにクラシックSACD購入。パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィルハーモニー、シューマン交響曲第1番『春』、第3番『ライン』。
ほんとは大好きな四番が欲しかったのですが、廉価輸入盤は5月発売とのこと。国内盤のお高いほうは既に出てるんだけどね。(最近は2千円以上もするCDは買ってません。)

jarvi

現代演奏家のSACDはロクに持ってないから、いちどヤルヴィのベートーヴェン交響曲の購入を検討していたのだけど、過去の指揮者とあまりに解釈が違うので、繰り返し聴ける自信が無く見送り。
シューマンに関しては、子供の頃ピアノ独奏ばかり親しんでいて、交響曲は四番しか聴いていなかった。それで先入観なく聴けそうなシューマン・プロジェクトを選んだ。

シューマンのオーケストレーションについては昔から指摘があるそうだけど、自分は好きだな。豊か過ぎないから、というと変だけど、オケが多層的になり過ぎないのがかえって合っているような。ピアノ曲は繊細でむしろ線の細いタイプが多いし(けど、弾きにくい)。

三番『ライン』も有名だけど冒頭の主題しか記憶になかった。3拍子のさざ波を表したような穏やかな旋律に、視界良好で、沿岸を見はるかす情景が思い浮かぶ。
かつてTVのドキュメンタリーで、たしかライン川だったと思うけれど、国境を越えながら自家用船で旅する夫婦や家族を取材していた。閘門(ロック)は手動式から大掛かりな電動式まで整備されている。あんなふうにいつか旅したいものだ、と一瞬憧れたものだった。

第四楽章の沈みがちな荘厳さがたまらない。
SACDは2chでの再生。未だマルチチャンネルの環境にありません。

▼参考

幸福追求の"K"

【世界の映画評論家が選ぶ歴代の名作映画ランキングで、アルフレッド・ヒッチコック監督の「めまい」がトップに立った。長年首位を守ってきたオーソン・ウェルズ監督の「市民ケーン」は2位に後退。】(CNNより一部引用)

『めまい』は自分にとって長年ベスト1だが、『市民ケーン』は今般やっとレンタルで観ました。

keane

ラスト・シーンで自分はミスをおかしてしまった。映像がボケすぎてて、あのキーワードが椅子の背もたれに見えてしまったのだ。いずれにせよ子供の頃の思い出の品であろう事に間違いないのだが。

監督オーソン・ウェルズ自身が演ずる主人公ケーンの人物像に、観ていて興味をなかなかそそられなかったが、取り巻く周囲の人物の証言から、確執が描かれるようになると、じょじょにストーリーにのめり込めた。富にモノをいわせ私物化できても裸の王様。幸福の限界は必ずやって来る。キナ臭い政治を題材にしたフィルム・ノワールかと思いきや、意外にもピュアなテーマだった。

巨大な城の内部の遠近法や、影を効果的に使った撮影は、かなり斬新だったことだろう。24歳の初監督でこれだけ撮り、また自ら老け役まで怪演し切れるとは。俳優も映画初出演といいつつ、ジョセフ・コットンの冴えた曲者ぶりといったら! そうそう、ヒッチの『めまい』の和声感覚が漂うと思ったら、こちらも音楽はバーナード・ハーマン。歴代1.2位の作品がハーマン絡みなのが嬉しい。

けれど自分はまだ『市民ケーン』の高評価について頷けるほど吟味できていない。もう少し高画質で観られないものか。例のキーワードは、当時の世相・背景を踏まえるとなるほど裏意味も見えてくるという。

ピンク・マティーニ&トラップ・ファミリー(2)

前回のピンク・マルティーニの記事で、3曲中2曲の試聴ができなくなっているようなので、他の曲を探してみました。
この新作は、リズム楽器よりもハーモニー中心のトラックが多く、タイトル通りドリーミーな雰囲気です。





ピンク・マティーニ&トラップ・ファミリー

昨年発売されたピンク・マルティーニの新作、買おうかどうか迷ってるうちに、今年に入ってもう次の新作が! 2014年作『Dream a Little Dream』。
今作の名義はPink Martini & The Von Trapps。なんと『サウンド・オブ・ミュージック』の実在のトラップ一家のひ孫たちとのコラボ・アルバム。

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これは試聴して即購入。共同名義は由紀さおりさん以来、第二弾ではないでしょうか。 前作からインターバルが短いのは、並行してプロジェクトが進んでいたからでしょうね。
ピンク・マルティーニに関しては、その由紀さんの歌唱含むベスト盤は持ってるけど、オリジナル・アルバムにはなかなか手が伸びず。というのもメイン・ヴォーカルのチャイナ・フォーブスさん、素敵なヴォーカルなのだけど、アルバムのメインとして聴くには、あと少し味が足りない感じがして。

今回のコラボ相手のトラップ・ファミリーは女声3人、男声1人の若い清涼感のあるハーモニーで、バンドに新たな華を添えた。ジャズ・スタンダードにヨーデルなど披露。ザ・チーフタンズとの共演も。中にはABBAのカヴァー、「黒ネコのタンゴ」も(ややカタコトだが)!。
終盤ではお馴染み「エーデルワイス」を。初めにリード・ヴォーカルをとる老女は、映画の中でトラップ大佐の娘の一人を演じたシャーミアン・カー。

バンド自体はジャズ・カテゴリーに属しているが、トーマス・ローダーデールは原曲のコード進行を、変にテンション積んで改悪しないのがいい。他国の歌謡曲を混ぜてもオーヴァー・プロデュースにならないのはさすが。

▼タイトル・トラック
https://soundcloud.com/heinzrecords/dream-a-little-dream-1

▼ABBAのカヴァー
http://www.usatoday.com/story/life/music/2014/02/19/pink-martini-von-trapps-abba-cover/5602461/

▼Kuroneko no tango


「黒ネコのタンゴ」のB面って、たしか「ニッキニャッキ」だったっけ?

滑らか・・・ビングのレア・ライヴ

2013年発売、ビング・クロスビーの1937-1946年、クラフト・ミュージック・ホールでのライヴ音源集『IN THE HALL』です。

bing

どれを買ってもほんとハズレがなくて。歌のうまい人はライヴ音源がいい。今まで集めた中で本盤が最も古い時期にあたる。さすがに古びた音質感で空間性が感じられない程、伴奏とヴォーカルの音がベッタリしているのだが、聴き進めるにつれて慣れると、やはり歌の滑らかさに関心してしまう。1曲、アクシデントで楽器が倒れたのか、モノがドタッと落ちる音が。

かつて自分がカーリー・サイモンの歌唱で馴染んだ「I Get Along Without You Very Well」、ビングはそれは滑らかに優しく。
収録曲はいずれも、レアと銘打たれてるだけあり、従来の手持ち盤とダブらない。正真正銘の初出音源なのか、動画流出も見受けられない。オーディエンスのリアクションはカットされているので、ランダム再生もしやすい。

▼後年の別音源より


▼楽曲の美しさではこの曲。こちらはビングの動画が見つからず、アンドリュース・シスターズの歌唱で。

グラビティ館

parks

封切作品を観ようとして時間が合わなかったので、こちらに変更。ご存知『ゼロ・グラビティ』。いつもはレイトショーか1000円デーで利用するものだから、一般料金+3D料金価格がえらい高く感じた。3D映画鑑賞は、今回が初めて。

今回のアカデミー賞関係作品は、どうやら直線的なストーリーが多いですね。こちらは実話ではないが。登場人物はほぼサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーのみ。(声のみ出演にエド・ハリスってのが渋いね。)

おお、モノが飛んでくるわ飛んでくるわ。現実感とはどこか違う立体感だ(宇宙空間だから?)。カメラがフォーカスする対象物を観客は、2Dなら視線だけ動かせば間に合うところ、3Dでは物体の行方を追いかけようとして頭まで左右に振ってしまう。前列に座っていた客は、それは忙しくかぶりを動かしていた。

非常に鮮烈な映像で、近日、ビデオ発売もされるらしいが、本作こそ劇場に足を運ぶ価値を示していると思う。だが、どこか懐かしく感じるのは何故?と思ったら、ポートピア博のダイエー館でこんな趣向やってたような…3Dではなかったが。ヘタに歳を食うと、若者には斬新でも、ぼくにはパビリオンの追体験だったりして。
体感がアピール点であるだけに、体感している間しか共感できないような気も。限られたセリフの中でキャラクターを巧く造ってたとは思うが。スコア、音響はとても良かった。

映画を観た後で、ネット動画の予告編を確認してみると、2Dでは全然違う感じ。浮遊感が感じにくそう。

フィギュアの男子ペア

町山さんが出演するラジオ番組で、2007年アメリカ映画『俺たちフィギュアスケーター』の話題が出て、面白そうなのでレンタルしてみた。

Glory

ソチ・オリンピックのフィギュア・スケートでは、女子シングルの時だけ深夜まで起きて観ていた。特に熱心なフィギュア・スケートファンでもない自分は、この競技に何か独特なものを感じる。

スケート界の常識を覆す(?)コテコテのコメディが本作。優美な演技を見せる美青年スケーター、ジミーはかつてのダイアナ妃ごときブロンド・ヘア・スタイルでアイドル並みの大人気。クジャクの衣装で演技の終いには袖から鳩が出る。
一方、荒くれセックス依存症のチャズは、ハードロックをBGMに卑猥な演技を見せつけ、コアなファンに大人気。演技の終いには手から炎を吹く。

そんな二人が互角の評価で同時に金メダルを獲り、表彰式で表彰台を争って大喧嘩したことから、スケート協会から処分、追放される。
二人の再起のきっかけは、ジミーのストーカーの提案、「ペアなら出場できる!」。ところが大会目前に相手がいない。そこで思い立ったのが、宿敵チャズとの男同士のペア。

相容れない二人が互いの手を取り、華麗なリフト、究極の秘技を披露するまでに至る物語。製作にベン・スティラーが携わっている。

英語版予告

ロスト・ラジオ・パフォーマンス

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ビング・クロスビーの1944年から53年頃までのラジオ録音を収めた3枚組ボックスセット『Swingin' With Bing: Bing Crosby's Lost Radio Performances』を購入。レーベルはShout! Factory、2004年発売。
ボックスの作りは予想に反して豪華。カラー・ブックレット&ライナー・ノーツP40付き。

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3枚の内容は以下の通り。
Disc 1:ナット・キング・コール、アンドリュース・シスターズとの共演が中心。伴奏はジョン・スコット・トロッター&ヒズ・オーケストラ他。
Disc 2~3:エラ・フィッツジェラルド、ルイ・アームストロングとの共演。他にダイナ・ショアも。伴奏はジョン・スコット・トロッター&ヒズ・オーケストラ他。

Disc1の冒頭2曲のみ、先に入手した『CBS RADIO 1943/1944』の「Swinging On A Star」「Don't Fence Me In」とダブリ。「Don't Fence Me In」は、本ボックスでは拍手の被ったピアノのトレモロのイントロ部分も完全収録されています。
これらの2アイテム合わせてコンプリートにしてくれりゃ良かったけど、レーベルの違いもありますからね。

▼『CBS RADIO 1943/1944』ではビングのみの大写しだったジャケ、全体写真はナット・キング・コールとのショットだったんですね!
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そのナット・キング・コールとのデュエットもある。コールの有名盤は1枚だけ持ってたけど、手放しちゃったんだよね。ヴォーカルが無難すぎてどうもピンとこなくて。ここでの2人を聴いてると、ビングに対してコールはえらく薄味で、そりゃ好きになれるわけがないと納得。

エラに関しては彼女のドキュメンタリーDVDの中で、シナトラとデュエットするTVショーを観た事があるが、シナトラはほとんど食われていた。が、ビングとはバッチリなんですよ。何故でしょう。エラのほうが声量は勝っているはずだが。ビングの明るく甘い低音にエラの可愛らしい歌い口。エラはサッチモの物真似も。
ビングがサッチモとこれほど縁があったとはビングを聴くようになるまで知らなかった。二人の掛け合いにスタジオの聴衆は大ウケ。子供の頃、サンテレビのくすんだ映像で観た憶えのある『上流社会』、あらためてレンタルしてみるか。
結果、充実の聴き応えあるボックス。ヘビロテ上昇中。

▼レコード音源より


▼収録音源より

ビングのベスト2CD~時の過ぎゆくままに

先日の音飛びのビング・クロスビーのCD、3枚目にして良品が届きました。やっぱりいいワ、あのラジオ録音。
さて、そのビングの2枚組ベスト盤をもう一種入手しました。2003年発売『Forever Bing』。廃盤中古。

bc

以前入手した絶頂期ベスト盤は40曲入り、こちらは'70年代までの録音から50曲。ダブリは10曲程度(重複チェックめんどくさい)。異なるレーベル間ですが、これだけダブリが少ないのは、録音点数自体が膨大であり、また名唱が多いことの証明でもあるでしょう。

今回この盤を選んだ決め手は動画試聴した「As Time Goes By(時の過ぎゆくままに)」の新録がいい感じだったから。ただ、収録オリジナルアルバムが見つからず、調べた限りではどうやらシングル発表みたいなんですね。そこで収録コンピレーション盤を探す訳だが、往年の名歌手は同じ曲を何度も録音している。動画サイトの演奏時間を手掛かりに区別してようやく本盤を探し当てたというわけ。

以前の絶頂期のベスト盤と違って、この盤は録音年代順の収録ではないので、音質感にはかなりバラつきを感じる。ヒット曲をまんべんなく散らす意図があるのだろう。
1976年録音の「時の過ぎゆくままに」は、とても晩年とは思えない盤石のフレージング。ステレオに分けられたオーケストラ・サウンドも魅力的。

オリジナル・アルバムの復刻が限られているようなので、いずれこうした短期~長期別のベスト盤を合わせ持つのは仕方ないところ。気分で聴き分けるようにしている。



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リヴの新作発売予定

リヴィングストン・テイラーの新作『Blue Sky』が4月に発売予定だそうです。この情報はリヴ本人によるTweetから得ました。最終段階に入ってるようで、自身の出来に興奮した様子。
前作『Last Alaska Moon』から5年ぶり。何だか報せを聞いただけで泣けてくる。音楽=優しさをこの人ほど表現できるSSWは他にいないかも。

▼再プッシュ
liv

リヴの動画を久々にチェックしたところ、最近の弾き語りライヴの模様がギターとピアノを交互に1時間ぶんアップされていた。時折映し出される観客は、ほとんど中高年中心だが、どの客も子供のように目を輝かせてリヴに観入っている。
リヴのコード進行を聴いていると、バークレー音楽大学で教鞭をとっているだけあって、ジャズ・スタンダードの楽曲分析など相当やってそうな感じだ。

他にマーサズ・ヴィンヤードでの自家用飛行機の操縦シーンもあった。ミュージシャンの操縦って大丈夫なのか?と思うが、慣れたもの。リヴは空が好きそうですね。カーリー・サイモンと住居が近いため、カーリーのクリスマス・パーティに招かれるなど行き来があるようです。

▼『Last Alaska Moon』収録曲ライヴ

♪ジャンゴ

レンタル半額券を利用して準新作の中からクエンティン・タランティーノ監督'12年作『ジャンゴ 繋がれざる者』を選びました。監督作品の鑑賞は映画館での『レザボア・ドッグス』、『パルプ・フィクション』以来。その他脚本参加作品など幾つか観ています。
(以下、支障ない程度のネタバレあり。)

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ああ、おもろかった。創作仕事でこれだけ遊べるって、素晴らしいですね。奴隷制時代の物語を'60年代西部劇映画の感覚でユーモアたっぷりに撮った感じ。

・オープニング曲から'60年代テイストで、♪ジャンゴー、と歌う低音ヴォーカルがインパクト大。ロイ・オービソンの「シャダローバ」を思い出しました。
ジム・クロウチの「I Got a Name」が一服の清涼剤のような場面で挿入。選曲が心憎い。
・血しぶき量が案の定ハンパないが、ストーリーを追うにつれて痛快になってくる。格闘技の場面は観ていて辛かったが、あくまで活劇の一部シーンと捉えた。
・主演のジェイミーが筋肉美でかっこいいんだけど、どこか可笑し味がある。脚本のハズシ方が巧いのだ。
・レオ様の性悪ぶりが堂に入ってた。この人は助演クラスのほうが映えるような気がしてならない。
・ドクター・シュルツのフラッシュバックのシーンがやや野暮ったく感じた。フラッシュバックを使わないで、彼の中の込み上げる怒りを表現する手法は無かったのだろうか。
・ラストのカップルが屋敷を出るシーン、いかにもセット撮影という雰囲気だが、あえて虚構を演出する狙いだったのだろう。

30年を隔てて

『ダラス・バイヤーズクラブ』を鑑賞しました。主演のマシュー・マコノヒーの役作りのための減量が話題になっていますが、この人の出演作を観るのは今作が初めて。

club

公式サイトより引用
【1985年、アメリカで最も保守的とされるテキサス州で、HIV陽性により余命30日と宣告された男がいた。男の名前はロン・ウッドルーフ。同性愛者でもないのになぜ!?と怒りを周囲にぶつけるロン。『ジャイアンツ』『武器よさらば』などで知られる俳優ロック・ハドソンが実はゲイであり、エイズに冒されたという当時の報道は、驚きと共に、ゲイ=エイズという盲目的な偏見に拍車をかけた。・・・】

'93年にトム・ハンクス主演の『フィラデルフィア』も映画館で観た記憶があるが、あの作品よりも年数を隔てて、鑑賞者にいくぶん認識があることと、マコノヒー演じる役柄がストレートであることから、鑑賞者の支持を得やすいのではないかと思う。

実話に基づいているだけに、ストーリー展開は直線的。無認可の治療薬を奔走してかき集める男が、周囲の人々を巻き込んでいく。顧客を得るためにやむなくビジネス・パートナーを組んだトランスジェンダーとの掛け合いはユーモアもあり、やがて双方の間に絆が出来ていく。
アメリカ政府の対応遅れの件は、この映画で初めて知った。

30年前の日本での報道はどうだったでしょう。2点ほど記憶に残っている件がある(曖昧な記憶だが)。
一つは、久米さんが司会を務めていた頃の「ニュースステーション」。週末の金曜のみエンタメ趣向で、ゲストに芸能人などがコメンテイターとして出演していて、その時の男性俳優の顔も名前も忘れてしまったが、彼は「神の裁き」と発言していた。
その後、写真週刊誌で国内初の女性死亡者が取り上げられた。さらに後年、女性の両親が取材にこたえ、外出先で「これからその家、見に行くか」などと誘い合わせる人々の姿に胸を傷めたという記事を見かけた。

ダラス・バイヤーズクラブ公式サイト

第二章 静かなる熱

ロバータ・フラックのCDはベスト盤と『Quiet Fire』だけ持っています。先日、珍しく雪が積もったあたりに『Quiet Fire』を聴き返していて、彼女の初期アルバムがもう一枚欲しくなった。

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1970年のセカンド・アルバム『第2章』。国内廉価リマスター盤。日本語解説はありますが、訳詞は無し。リマスター音質は、無難な印象。'70年代音源はリマスタ無しでもいい場合もあるような気がします。

ファンキーな1曲目の後、ピアノ基調のバラードが続く。真冬に合う感じがするのは、その歌い口に静かな情熱のようなものが湧きあがる印象を持つからか。スローなリム・ショットに抑えたストリングスが素敵。
自分はソウルはめったに聴かないが、こういうハーモニー感覚ならまだついていけますね。ディランのカヴァーもある。『Quiet Fire』の甘いフレーヴァーのイメージが強いので、ロバータのプロテスト・ソング云々についての解説はぼくには解らない。ただ終曲のトラッドをイントロに置いたあたり、そうした意思のようなものが伝わる。
なぜかタイプは違うのにサンディ・デニーとかぶる瞬間がありました。高音の伸ばし方などに。そういえばサンディにも後からこみ上げてくる熱があります。

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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