ビングのベスト2CD

ビング・クロスビーの2枚組ベストCD『GOLD』購入。先にAmazonで買った廉価10枚組でレビュアーさんが、絶頂期として別途おすすめされていたので入手してみた。

bing

▼いまPCの壁紙はこれ(拡大可) 検索画像から
bing

リマスター良好。本盤は1931年から1951年まで40曲を年代順収録。データを見ると凄いですね、ほとんどNo.1ヒット。
'30年代と'40年代では録音の質感が少し異なる。それに伴ってビングの歌い方も微妙に変化してきている気がする。
というのは、ふつう貫禄づいた歌手ほどポルタメントをかける癖が付きそうなものだが、彼は反対。初期のポルタメントが、影をひそめてくる。
これはマイクの精度や録音技術の向上による影響で、常に生声を響かそうとする意識から、時折、しゃべるような歌い口を混ぜるようにして、以前よりモダンで聴きやすい表現に変わってきたんじゃないかと推測。このへん実に興味深い。既に録音技術が発達している今日と違い、ビングは歌について沢山のことを思考してきたのではなかろうか?

Disc2は、最近ぼくが愛聴している'43-'44年ラジオ録音CDと曲目が多数重なり、レコード用録音とのアレンジ、共演者の違いが少しずつ楽しめる。やはりラジオのほうが同時性の強味というのか、心なしかパフォーマンスが溌剌としているように感じる。当初からラジオ音源のほうに目を付けていた自分の嗅覚は当たっていた??

▼ブラスアレンジが優雅


▼コール・ポーター作

マッドメンの観察眼

2007年より放送開始の米ドラマ、『マッドメン』のシーズン5の第5話を鑑賞したところ。去年の秋にやっと国内レンタルが始まって、見なきゃ見なきゃと思っていた。

検索画像より
mad

前シーズン以来、久々だが、いざ続きが始まるとスッとドラマの世界に入っていけた。やはり面白い。この作品、何故か観ていて心地が良いのだ。1960年代のNY広告業界を舞台に、権力と愛欲が渦巻くストーリーだというのに。全シーズン終わったら、買い揃えたいくらい。

当時の風俗・文化・事件を入念に描いたスタイリッシュな魅力は大きい。携帯電話やコンピュータが登場しない懐かしさはある。だが、そうしたドラマは他にも沢山あるはず。観始めたきっかけは、コリン・ファース主演の『シングルマン』に感銘を受けた人ならと、この作品を勧める映画の翻訳業の方の記事を読んだことからだったと思う。

どうやら自分はこの作品の、登場人物を追う観察眼がたまらなく好きみたいだ。人は他人の妙な癖を記憶に留めていたりするもの。過剰に感情移入しない視点によるディテール描写が、ドラマを活き活きとさせている。まるで自分の身辺の相関関係のように、複雑なキャラクターもリアル人物のような生々しさ。ことさら煽りたてない音楽の導入も見事。

またもや音飛び・・・

年始あたりから少しずつブログ内の整理をしていまして、カテゴリーなどメンテしてると、整理どころかますます体系が増すばかり。
そこで恐縮ですがリンク一覧は削除しました。実際ほとんどリンク先を訪問することが無いもので。ブログ開始当初は、もちつもたれつみたいな意識があったのが、年々、一方通行でいいんじゃないの?と捉えるようになった。
つまり、自分が参考にしたいサイトさんを積極的にチェックし、仮にコメントするとしても、相手にも等しくこちらのブログを訪問していただくという予定調和を期待しないこと。既にSNSでは当たり前の感覚になっています。当宅内でのやり取り法は従来通りです。

▼近日、3枚目到着予定…
bing

マケプレで海外から購入したビングのラジオ音源CD、最後の2曲が音飛びで再生不能になるので、再度新品を送付してもらった。
が、またしても音飛び。今度は最後の3曲。新品でこんな事象は初めて。終盤で同様の不具合が起きるのは、製盤上の問題か?

そろそろクレーマーと間違われるんじゃないかと思いながら、再度購入先に申し入れ。あらためてお詫びとともに、再々送付となった。開封してもいいから予め再生確認して欲しいと伝えてるんだけど。

一連の不良品対応にあたり、海外とのやり取りということもあって、返送は不要とのこと。当初先方からは返金という形での申し入れだったが、ぼくが再送をつよーく希望した。なにしろこのアイテム、今年購入分で最もヘビロテしたといってもいいくらいだから。

このラジオ録音、かつてレコード化していたのかさえ分かりませんが、あまり流通してなさそうで動画サイトにも出ていないようです。プログラムがいいんだよね、しかもゲストが多彩。ジャズ・スタンダードはもちろん、ラテンの「Amor」もあって渋い。
中でもハロルド・アーレン&ジョニー・マーサーの曲「Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive」、メロディもビングの歌い口もかっこいい。

▼こちらはレコード音源から

メアリーのベスト盤~裏熱血編

5月のメアリー・ブラックの最後の来日ライヴに合わせて日本国内独自ベスト盤が発売予定されてるそうです。でも、あまり変わり映えしない選曲になりかねない気が…。
少なくともJR東海のCMに起用された曲とか、今さら名刺代わりみたいに収録しないでほしい(キング契約時代のベスト盤で既にやってるし。もちろんあの曲もいいですけどね。)。

今度のベスト盤の選者さんは、かつて日本独自にいちはやくメアリーの'95年アルバム『サーカス~時の交差点』レコーディング際の未収録曲を編集して8曲入りのミニ・アルバム『Wonder Child』を出してくれた方。あれは曲順も良かった。

ここでひとつ、私メも一ファンとしての想いの丈を密かに託すべく、今度のベスト盤の選曲に関する企画案を以下、妄想して挙げることにします。


◎国営放送局の収録音源からの選曲
たとえば「ノー・フロンティアーズ」は間違いなく選曲されるだろうけど、これはBBCドキュメンタリー『Bringing It All Back Home』からはどうかな? 同じライヴ音源でもロイヤル・アルバートホールの音源はよく知られているので、ここはBBCを選びたい。スタジオ・ライヴのほうがある意味、聴き良いし、オリジナルにはないサックスのフィーチャーも新鮮。

他に「スクールデイズ・オーヴァー」は、アイルランドのTVショー『レイト・レイト・ショー』('93年)のシャロン・シャノンのトリビュート番組から。ここでザ・チーフタンズとメアリーの共演が聴ける。他にはヴァン・モリソンも出演していて豪華だった。DVD化されていないだけにベスト収録の価値あり。

▼レイト・レイト・ショーから。間奏でチーフタンズのパディがたぶん間違って小節遅れで吹いていますが、皆さん臨機応変に合わせてます。


◎ジミー・マッカーシー作品の再発見
「ノー・フロンティアーズ」の作者であり、自らSSWでもあるジミー・マッカーシーの作品を、メアリーは多く取り上げており、その全てがピタリと彼女にハマった名録音ばかり。それでも過去のベスト盤で未だに選曲されていない彼の名曲があります。それは「ダイアモンド・デイズ」。シンプルな曲に愛らしい詞。聴き逃していませんか?
ちなみにこの提案に沿って、ベスト盤タイトルも『Diamond Days~メアリー・ベスト』にして欲しいです。いい感じでしょ?

Diamond Days by Mary Black on Grooveshark

◎テンポの良い曲
メアリーはバラードの曲数が多いので、メリハリを付けるためにテンポのよい曲も必要になります。コンピレーションのみで発表された「イントゥ・ザ・ブルー」、「ソー・ユー・ランニング」など、この際ベスト扱いにしみてはどうでしょう。



◎ヴァージョン違いなど
「パスト・ザ・ポイント・オヴ・レスキュー」はシングル・ヴァージョンではテンポの異なる演奏。また、ノエル・ブラジル作「ローシン」は、アルバムではラップ・アレンジだが、'92年ベスト盤『The Collection』に唯一収録のオリジナル・ヴァージョンは穏やかなフィドル入りのフォーク・ソング。ノエルのコーラス参加も貴重。
'98年オムニバス『ロング・ジャーニー・ホーム』にはデ・ダナンでも歌われていたトラッド「パディの嘆き」の新録音がある。



◎ブラック・ファミリーの音源から
メアリー・ブラックのソロCDは全部集めていても、彼女の兄弟ハーモニー・グループであるブラック・ファミリー名義のアルバムまでも集めていない日本のファンもいるかもしれません。兄弟が亡きお母様に捧げた'04年アルバム『アワ・タイム・トゥギャザー』から例えばメアリーがリード・ヴォーカルをとる「ソー・ヒアーズ・トゥ・ユー」など選ばれてはいかがでしょう?

▼ファミリー・ライヴの生録り


他に、先述のロイヤル・アルバートホールのライヴDVDの音源のみのCD化も実現していない企画じゃないかと。あれは画質の問題で、国内DVD化を見送られた経緯がありますので、今般CD化するいい機会かと。VHSからDVD化にあたりリミックスされて音質は良いですから。

苦しみを夢にかくして

NAXOSノスタルジア・シリーズから出ている、ビング・クロスビー初期音源集の第2弾『苦しみを夢にかくして(BING CROSBY:Earliest Recordings Vol.1)』(1927-1931)を中古入手しました。

bing

収録内容はリズム・ボーイズからソロ名義に至るまでの過渡期の音源のようです。第一弾と時期が部分的に重なってるところをみると、リズム・ボーイズの時代にリード・ヴォーカルを取っていた曲は、まとめてこの第二弾に収録したと思われます。

ビブラート~ポルタメントのかけ方がノスタルジックな響き。他に知ってるシンガーではモーラ・オコンネルもこういう伸ばし方をする。メロディが各曲楽しくってロマンティック。
「Wrap Your Troubles in Dreams」って題名、好きだな。他に「君のトーキーがあったなら」って、多分、無声映画の女優に恋した歌の内容だと思うけど、時代を反映していて面白いですね。

サウンドは全体的に弦のリズム役割が大きく、管が旋律を担っている。打楽器らしき音は裏拍のシンバルくらいか。
ビングのこのシリーズ、とても気に入ってあともう一枚買い足しました。そちらは後日あらためて。

Amazon商品説明より
【リズム・ボーイズの一員として人気を獲得したクロスビーが、歌手として上り坂にあった頃の録音を集めたアルバムです。当初、影響を受けていたアル・ジョルスンから、ルイ・アームストロング路線へと舵を切り、やがて囁くように甘く歌い上げるというスタイルを完成する時期にあたっていることもあり、《ルイジアナ》、《月光値千金》など、ポール・ホワイトマン楽団と吹き込んだナンバーのスウィンギーな味わいが実にご機嫌です。その一方で、《苦しみを夢にかくして》、《マイ・カインダ・ラヴ》といった自己の名義によるディスクでは、生き生きとした表情を湛えつつ、しっとりした歌い口が楽しめるなど、若き日のクロスビーの魅力が堪能できます。】

クロスビー×ケリー×ホールデン

ビング・クロスビー、グレース・ケリー、ウィリアム・ホールデン主演による1954年映画『喝采』をレンタル鑑賞しました。

検索画像より
girl

グレース・ケリーはぼくが最も好きな女優さんですが、今までヒッチ作品の範疇でしか観た事がなかったのでした。最近のビング・クロスビーへの興味が今回のきっかけ。『モガンボ』も観ないとね。
ホールデンも『ピクニック』での追いつめられる異端児の役が野性味と切なさを醸し出して印象的だった。3人まとめて観られるなんて遅まきながら楽しみ。

あらすじはallcinemaより一部引用
【かつてミュージカル・スターとして活躍していた俳優のフランク(ビング・クロスビー)。だが今では酒に溺れ、演技に精彩を欠いていた。そんなある日、彼に舞台演出家バーニー(ウィリアム・ホールデン)から新作舞台の出演要請が入る。しかし、稽古に参加するものの落ち着かないフランク。彼は、数年前に自らの不注意で当時まだ幼かった一人息子を事故死させてしまったことと、それが原因で献身的だった妻ジョージー(グレース・ケリー)が何度も自殺未遂起こし、いつも悩まされていることを打ち明けた。こうしてフランクは、複雑な心境が払拭されないままカムバックを果たすのだが…。】

以下、クラシック作品なのでネタバレ気にせず書きます。

いきなりラストの話題。フランク(ビング・クロスビー)がついに成功を収めるミュージカル・シーンは、もっと華々しい長回しなどがあるだろうと想像していただけに、あっさりスルーされて意外でした。これは、既にケリーとホールデンのメロドラマに物語が移っているからで、舞台に立つビングのほうが疎かになってるようで、観ていて慌てました(笑)。
もちろんビングは罪と不安に苛まれるアルコール依存の役柄ながら、しっかり歌の聞かせどころも用意されている。

ビングとケリー扮する夫婦の息子に起きた事故~夫婦の破綻生活についての真相の件で、鑑賞者とホールデン扮する演出家に知らされている事実が異なっており、これが展開の仕掛けとなっている。さらにホールデンのケリーに対する恋慕が絡んで、ややこしくなる。このキス・シーンにもっていくための伏線だったのかぁ。
事の総てが明らかとなると、ホールデンは演出家なのに、ビングの近況を事前に同業の事情通から仕入れられなかったの?と突っ込みを入れたくならなくもない。

ともあれビングのシリアスな役柄は意外だった。もう悲しいほどにイライラするほどボロボロ。普通の男によくある虚栄心・自尊心と、エンターテイナーとしての孤独をシンクロさせて演じるという難役。そして何よりケリーの女性を取り戻す前と後との、表情のギャップに心を掴まれる。本作で彼女はアカデミー主演女優賞を獲ったのですね(ジュディ・ガーランドとの賞レースの裏事情もあったそうだが)。

ケリーとホールデンの仲を悟ったビングに、ケリーが切り出すセリフはいささか唐突。これもハリウッドのメロドラマならではか。今の感覚で観ると脚本に一部ぎこちなさを感じるものの、予想外に心理劇の趣向だった。

当時のご婦人方はどう観たのかしらん? 私ならホールデンに行くわーとか、それでもビングでしょーとか?

イン・カリプソ

ピート・シーガーさんが先日亡くなったそうです。フォーク音楽は大好きだけど、未だこの方の歌声はアルバム単位はおろか、ちゃんと聴いた事がなくて。
手持ちでは、ドロレス・ケーンのベストCD、ジョーン・バエズのベストLP収録の「花はどこへ行った」のカヴァーあたりか。
すると聴き直していたCDの中から、意外にもシーガーさんがカリプソ歌手の録音に参加している曲を発見。

lord

2000年発売、ロード・インヴェイダーのコンピレーション『カリプソ・イン・ニューヨーク』です。輸入盤購入。ロード・インヴェイダーの存在は、かのオーディブック『ゴールデン・イヤーズ・オヴ・カリプソ…2』で知りました。
『カリプソ・イン・ニューヨーク』は、なんでも昨年、国内盤でリイシューされ、2013年度レココレ・リイシュー・ベストに選ばれたそうで。
この盤、レーベル側の愛情が詰まっている感じがよく伝わります。自分はカリプソは、単にノリで聴いているだけで、ほんとは歌のメッセージもダイレクトにリスニングできればいいのですが。

この収録曲のうち、ピート・シーガーが(spoken/banjo)で参加したトラック(13)「God Made Us All」という未発表音源があります。メロディが素朴で楽しい。

メアリーのベスト盤

アイルランドの国民的シンガー、メアリー・ブラックの来日決定にちなんで、彼女のベスト盤について軽くご案内しましょう。
公式ベスト盤は3種でていますが、直近の2作を取り上げてみます。

ジャケ画像は公式サイトから
mary
Twenty-five Years - Twenty-five Songs(2008)

メアリーの最新ベスト盤(2CD)。デビュー25周年を記念してのリリース。ぼくはオリジナル・アルバムを全て持っていますが、新録が2曲収録と初期の代表曲がリミックス&リマスターされていて結局買った。代表曲の一つ「ソング・フォー・アイルランド」はフィドルが入った、ヴォーカル別テイクが初収録。
アイルランドでは発売当初チャートの1位を記録したそう。また、このベスト盤と同時に過去の映像から選曲されたDVDも別途発売されている。

ケイティー
Katie by Mary Black on Grooveshark


mary
The Best of Mary Black 1991-2001 & Hidden(2001)

先述のベスト盤の7年前にリリースされた(2CD)。この間にオリジナル・アルバムが1枚しか出ていない。が、こちらはいわゆる代表曲を集めた表ベストと、もう一枚は未発表曲や未発表ライヴ音源を集めた裏ベストの構成。
ファンとしては、この裏ベストは貴重で、おすすめです。ライヴ音源など、いかに彼女がスタジオ録音以上に歌のうまい人か分かっていただけるかと思う。
ただ、こちらに初期音源は網羅されていないので、その点、先述ベスト盤は25年間分フォローされている。

時の流れを誰が知る


宵の空を渡って
鳥たちは去っていく
どうしてわかるんだろう
今が旅立ちの時だ、と
暖炉に火が入っても
私はまだ夢を見ているだろうに
私は時を数えたりしない
時の行方など、誰にもわからないから
時の行方を誰が知る?

人気のない寂しい海岸
気まぐれな友人たちは去っていく
そして、あなたは悟る
彼らはもう行かなければいけないのだ、と
けれど私は、まだここにいる
別れなど、考えていない
私には時の概念がない
時の行方など、誰にもわからないから
時の行方を誰が知る?
(後略)

※メルダック国内盤より一部引用

リズム・ボーイズの時代

もう少し、ビングを買い足すことにしました。
これはビング・クロスビーの初期中の初期、グループ・コーラス、リズム・ボーイズに在籍していた頃の音源集『リズム・キング(BING CROSBY:Earliest Recordings Vol.1)』(1926-1930)です。

bing

レーベルはNAXOS。全20曲、約62分。先日買った10枚組廉価CDのトラックリストとざっと照合したところ3曲ダブリだったので、この位ならもう一枚買ってもいいなと。
音質は廉価盤より良いです。古いが頑張ってリマスタした感はある。低音もしっかり出て、ふくよかでキレがある。リマスタのやり過ぎでドンシャリみたいなことになってない。

廉価盤に収録されたリズム・ボーイズの音源はビングが稀にリード・ヴォーカルを取っている曲が選曲されたとみえ、本盤では、全体的にビングのパートが分からない程、ハーモニー主体。それゆえビングのヴォーカルと一目(一耳)で分かり辛いぶん、先入観なく聴けて、逆に入門用としていいかも。

実際、このころの音楽って、近頃のポピュラーにはない弾んだ楽しさを感じる。なんとも健康的。それは鈍感な意味ではなく、情緒的な清々しさというか。
バンドの形態は何と呼べばいいのだろう。ラグタイム・バンドかな。いずれにしてもマーチング・バンドから派生したものだろう。

Amazon商品説明より
【大学を中退したクロスビー青年は、25年にはロスアンジェルスに移り、音楽仲間のアル・リンカーと組んで、メトロポリタン劇場に出演。それが契機になって、当時、人気を誇ったポール・ホワイトマン楽団に加わることになります。27年にはハリー・バリスを加え、リンカーとともに、リズム・ボーイズという名のヴォーカル・トリオを結成し、これが大成功!楽団との共演盤に加え、リズム・ボーイズのディスクもリリースされます。そんなクロスビーの出発点にあたる時期の録音を収めた当ディスクでは、後年の彼の特徴である甘く囁くような歌い口とは異なり、トリオの一員としてリズミックでコミカルな快唱を披露している点が聴きものになっています。 】

ビングのCBSラジオ・レコーディング(4)

昨年入手したビング・クロスビーのCBSラジオ・レコーディング7CDボックスは、1954-56年の録音集でした。今回はさらに10年遡って、1943-44年のCBSラジオ録音集を入手。これは一枚モノ。

bing

去年から気になっていた盤だったのですが、先に購入した7CDボックスを聴くだけで満足と、いったん買い控えていました。
それに本盤については情報が少ないのです。試聴ページもレビューも見当たらない。ビングのラジオ音源は、トークを含めた完全収録CDも大量に発売されている中で、パチもん臭い(紛い物臭い)音質だったら嫌だなと思いつつも、いちかばちかの購入に踏み切りました。
もし失敗すればジャケ買いだったと割り切ろう(このジャケ、かっこいいですよね)。

・・・音、イイ! 予想外に良いです。もちろん'50年代より古い質感になるが、思ったより中低音域の豊かなあたたかい広がりで、ブロードキャストの臨場感を感じる。昔に戻って生でビングの歌を聴いているみたい。レーベルはNEWSOUND 2000。

▼トラック・リスト拡大できます
bing

ゲスト共演に、アンドリュー・シスターズ、ボブ・ホープ他。伴奏は全てジョン・スコット・トロッター&オーケストラ。
先に入手の'50年代ラジオ録音は、ディキシーランド・バンド以外は、トリオ編成程度で、ストリングスが一切無く、オルガン代用していたのがやや物足りなくもあったので、こちらはゲストに、オーケストラの編成が華やかなぶん、とっつきやすさはある。代表曲「星にスウィング」「我が道を往く」なども入ってる。

うん、これイイよ、とお得な買い物に満足していると、終盤2曲のクリスマス・ソングで音飛びが。もう一台のプレーヤーとPCのエンコードで試してもやはり駄目。そんなぁ、シーズンが来るまで聴けないとか?!
まさかそんな筈はないので、面倒だけど購入先に返品交換申し入れ中。新品で瑕が無くても、たまにこういうことあります。

メアリー、来日決定!

たまにamassを何となくチェックして音楽ニュースを仕入れるようにしてるのだけど、まさかメアリー・ブラックの再来日ニュースを目にするとは! いやぁ仰天しました。15年ぶりになるのか…。最後のワールド・ツアーだそう。

コットンクラブ
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/mary-black/

THE MUSIC PLANT
http://themusicplant.blogspot.jp/2014/02/15.html

東京のみ2日間、一日2公演か。こないだの大貫さんと同じ形態のハコですね。ホール公演のセットリストより少ないはず。
どうしようかな…。って、アイルランド~オランダ~オーストラリアと追っかけしておいて、東京行きを躊躇する理由はないだろう?(笑) それ以前に公演チケット取れるかどうか。

▼2005年メルボルン公演会場にて
mb1



▼メルボルン公演後、それは緊張しました
mb3

カエターノのボッサ

カエターノ・ヴェローゾの新作ライヴソフトの予告映像を観ると欲しくなってきた。アルバム『セー』が自分の趣味に合わず、以降ご無沙汰だった。今回のライヴもいわゆるセー・バンドの一環のようだが、マルチショウと銘打たれた内容は視覚的にも斬新そうで、歳を取ってもカエターノはかっこいいですね。(予告映像はコチラ)

caetano

画像はそのカエターノのボッサ集『a bossa de caetano』。2000年発売の過去音源のコンピ。
ライヴ、スタジオ録音など混ざっているが、やはりジョアン・ジルベルト作「想いあふれて」がイイ。『セー』以降、カエターノの音楽と疎遠だった間、ジョアンの'60年代音源にすっかり夢中になった。もちろんカエターノのオリジナル曲(傑作『リヴロ』など)も良いけれど、「想いあふれて」は完全無欠のメロディだなと思う。

カエターノはヴォーカルにもう少しキレがあればなぁ。鼻が悪いんじゃないかと勝手に推測してるんだけど。歯茎を見せるように口角を吊りあげてピッチの取り辛さをカバーしてるんじゃないかな。それにしても現地のオーディエンスのリアクションの良さは凄い。

クルーナー・スタイルって、

動画に基づいた記事は、リンク切れのことを考えて極力書かないようにしたいのですが、珍しい共演映像を見つけました。ビング・クロスビー&デヴィッド・ボウイのデュエット曲「リトル・ドラマー・ボーイ」。ビングの晩年ですね。



最近、ビングにすっかり傾倒しているからか、ビングが終始、主旋律を歌っているように聴こえてならない。以前にも書いたように、高音部を歌えば低音部より映えるとは限らないんですね。
尤も二人のヴォーカル・スタイルは違う訳で、どういう経緯でこの組み合わせが実現したんでしょう。レコード・リリースもされているようですが。

ビングはクルーナー・スタイルの草分け的存在だが、その唱法がシナトラに継承されたかというと、後進の歌手がおのおのに、自分のスタイルに消化していったまでで、系譜はあって無いようなものではと思う。
中でもビングは、第一人者の強味というか、声楽に近い発声法でマイクロフォンにも流暢に乗せるという、絶妙な声量とフレージングのコントロール・バランス。マイクが発達してからのクルーナー歌手とは、一線を画しているように感じる。

1920年代から活動していたビングは、自らも録音機器の開発に乗り出し、会社まで興していたという。軽やかなエンタテイナーに見えて、自分の歌が如何なる伝わり方をするか、徹底管理していた人なのじゃないだろうか?

予知夢は我を知らず

WOWOWの録画で映画『危険なメソッド』を鑑賞。デヴィッド・クローネンバーグ監督、マイケル・ファスベンダー、ヴィゴ・モーテンセン、キーラ・ナイトレイ出演。
第一次世界大戦前夜、精神科医ユングとフロイトが女性患者ザビーナを巡って確執する物語。

▼『危険なメソッド』のシーン 検索画像より
method

冒頭、ユングの病院にヒステリー症状を起こしたザビーナ(キーラ)が運ばれてくる。この時の彼女の顎が凄いことになってる。
二人は後に愛人関係に陥るが、フロイトを絡めた3者の確執は学術的な論議が中心。その論議のシーンは、興味深いが一度きりでは消化しづらい用語が登場する。

フロイトがユングの病院に送りこんだジャンキーの男性患者は、フロイトが故意にユングの神経を揺さぶるため?
裕福な妻を持つユングは、妻から贈られた素敵な船で、ザビーナと横たわる。また、米国行きの客船ではフロイトとは別々に妻が予約した一等客室に泊まる。そうしたユングの無神経さ。二人の医者の生き方と学説との狭間で、ザビーナは自らも精神科医へと成長する。

終盤、フロイトが倒れユングが介抱するシーンの直後、両者は訣別。また、時間の経過を示すテロップの後、ザビーナは妊娠中で、既に他の男性と結婚したことが解るが、これらはスキップしたようにいささか唐突な流れに感じた。事実に基づいた作品だけに、これ以上求めたくても表現上の壁があるのかもしれない。
映像がとてもきれい。運命と皮肉がひた隠されたような、気になる映画だ。

Pagination

Utility

別宅のご案内

sake moge Flickr(オリジナル写真集)                   ●手さぐりのリボン結び(オリジナル楽曲集)

プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

月別アーカイブ

全記事(数)表示

全タイトルを表示