モントゥーのラヴェル(SACD)

急に蕁麻疹が出て困っておりました。だいぶ治まったけど原因がよく分からない。にんにくの食べ過ぎ?ポテチのドカ食い?緊張感の無さ過ぎ?
3.の可能性大。

昨年、50枚組デッカ・サウンドの購入で遅まきながらクラシックのベスト1にしたモントゥーのラヴェル『ダフニスとクロエ』。ユニバーサルからのSACD化が中止になって残念に思っていたら、口コミのお陰で今年の春、海外レーベル、プラガから発売されていた事を知り、思わず飛びついた。
ravel

自分の場合、クラシックを沢山聴かないし、SACDを買うとしたら、ほぼ懐古趣味的な集め方になるだろう。アナログ時代の音源のほうが、どう再現されているか興味深いのだ。
'59年録音『ダフニスとクロエ』は、通常CDよりずっとふんわりして、ホールの空気を一杯吸った空間性が際限ない感じ。弦よりも管楽器がより精緻に聴こえた。
この曲の前に、『スペイン狂詩曲』『亡き王女のためのパヴァーヌ』が収録されており、こちらは初聴きだった。聴き始めはヒスノイズが目立つ感じがするが、すぐ慣れていく。『スペイン…』は、ラテン・リズムがクリュイタンスのほうがスリリングで好きだが、一触即発ゆえのズレもやや気になるところで、対するモントゥー盤は、常に精緻でシックな深遠を感じる。

▼亡き王女のためのパヴァーヌ

渚へ

たまに取り出して聴きたくなるのが、みゆき姐の「渚へ」。'91年『歌でしか言えない』収録。
miyuki

歌詞の中の、

≪騙されたのよと騒ぐな外野 気持ちはわかるとわかるな学者≫

この半ば強引な韻の踏み方が、少し笑えるというか、主人公が泣き面にヤケっぱちで海岸へ車を飛ばす心情が痛く伝わる。

曲はサビでフワッとメジャー・キーになるも束の間、すぐにマイナー・キーに。恨み節の歌い口とスカッとするカウベルのロックとのギャップが、かえってこの曲のシチュエイションを際立たせる。ロックといっても、歌謡曲的な曲作りが覚えやすい。ミュージシャンは日米混合。

≪追いかけて手練手管は裏目のダイス/海よ教えてよ大人しくしてりゃ戻ったの≫

なんて、自嘲的でかっこいい表現しますね。

ビングのCBSラジオ・レコーディング(2)

こちらは、ビング・クロスビーのボックスセットの他に、別途注文して入手したディキシーランド集。
bing

しまった、てっきり過去のオリジナル・アルバムからディキシーものを集めたコンピレーションだと思っていたら、こちらも今回ボックスで買ったCBSラジオ・レコーディング('54-'56年)からの選曲だった。ボーナス・トラックの7曲(エラ・フィッツジェラルドとのデュエット含む)以外、つまり本編はほぼダブリ。

どうやらCBSボックスを機に、ビングの歳の離れた未亡人であるキャスリン・クロスビーがここ数年の間に、これらのラジオ音源を新たなコンセプトで、バラ売りでプロデュースしているようだ。危うく他に近年発売されたシナトラ集や、ブロードウェイ集も買い込むところだった。厳密に確認はしていないが、同じ音源の使用で、ほんの数曲やボーナス・トラックの内容の違いだけだろう。

CBSボックスの楽器編成は、ほとんどがトリオだが、CD6のみ各ディキシーランド・グループとの華やかなセッション・トラックが中心となる。7グループの中にはルイ・アームストロング楽団も。軽いノリで聴きたい人は、単品のこのディキシーランド集のみを買うのもいいだろう。ジャケットもいい雰囲気だしね。音が乾いていて、管楽器群のオブリガードが気持ちいい。ビングのヴォーカルは悠々と弾んでいます。

全曲一部試聴は、コチラ

ビングのCBSラジオ・レコーディング

ケンプのベトソナの東京ライヴ・ボックスセット購入を止めて、こちらに変更。今年最大の買い物。
bing

ビング・クロスビー『CBS Radio Recordings (1954-56)』(7CD)です。Amazonでも売ってますが、販売元のMosaic Recordsから直購入しました。このほうがかなり安いと思います。梱包も丁寧でした。しかし、独特の匂い。なんか倉庫臭い(笑)。ちなみに限定20,000セット。

購入経緯は、2年ほど前にドリス・デイのラジオ音源を集めたコンピを聴いて、すっかり気に入り、他の歌手でも同じようなラジオ用録音がないか探していたところ、これを見つけた。けれども、ビングをロクに知りもしないでいきなりボックスは我ながら生意気過ぎると、いったんは諦めていたのでした。

それが、先日のローズマリー・クルーニーとのラジオ音源集を聴いて確信し、即決。ラジオ録音のストレートな質感、トリオ中心のコンパクトなサウンド、無駄なエコーを省いた太いヴォーカルが聴きたくて。ビングに限り、オリジナル・アルバムよりラジオ・ソースを優先することにしました。

まだCD3を聴いてるところ。音質はやはり新鮮で傍で歌われているみたい。先述のロージーとのデュエット集とのダブリなし。また続きの記事を書きます。

ドーシー楽団と歌手たち(4)

世界水泳は、いわゆるリポーターと解説者のみで番組進行していたのに、世界陸上はなんで司会者まで立てるんだろう。種目が多いから? 司会者の歯が眩しい。

td
上の2組のCDはいずれもトミー・ドーシー楽団のベスト集。左はフランク・シナトラが在籍していた頃のヴォーカル集で、右の全体ベスト集と曲が一部ダブるが、音質に違いがあるようだ。

当初、左のシナトラ集はノイズが除去されてきれいな音に聴こえていたが、ヴォーカル中心のマスタリングとみえて、バックのサウンドは引っ込んで聴こえる。右のベストはノイズがそのまま入っているがヴォーカルとバックのバランスが自然だ。
マスタリングの方針によって、聴こえ方が随分変わってくる。

ファミリー・ツリー

以前から気になっていた映画『ファミリー・ツリー』(日本公開'12年)が、WOWOWで放送されていたので鑑賞。ジョージ・クルーニー主演。
tree

妻がボート事故で昏睡状態となり、祖先から継ぐ広大な土地の売却問題など、二人の娘を抱えながら苦悩するハワイ人の男とその家族のストーリー。

ハワイは楽園だと人は言うけれど…、といった主人公のモノローグから世知辛いドラマは始まるが、BGMに流れるハワイアンがのどかで、親族会議やシリアスな場面でさえサンダル履きや裸足なのがのんびりしている。縮図のような人物相関は、狭い土地だからこそ効果的だ。

妻が昏睡の間に、上の娘が母の浮気について吹き込む場面が展開のポイントとなるが、これが自然に映るのは、娘が多感な年頃であるからであって、子供も幾分歳を取っていると、父親に言うべきかどうかの克明な描写が必要だったはず。
妻の浮気相手とどう果たし合うのかが見どころ。この主人公は優しい。それでも土地の件の決断は、やはり男ですな。

サントラがベストチョイス。ハリウッドのオーケストラが入らないのが良い。

ドーシー楽団と歌手たち(3)

愛犬が空輸中に熱中症で死んでしまったという件、わりにきついコメントをしてる人が多くて驚いた。預けるほうが悪い、と。
私自身、動物を旅行に連れていく発想は無いが、大手の航空会社のペット専用サービスがあるなら、利用する人もいるだろうくらいに思っていた。
「いい勉強代になりましたね。」飼い主に後悔させたくてわざと堅実な素振りで意見をぶつけている?

tommy

以前に1曲紹介したイディス・ライト、そのアルトの安定したヴォーカルが気に入って、続編CDを取り寄せ中。後でジャズ批評別冊を読んだら、オールラウンダーの実力派との折り紙つきだった。1935-1939年、トミー・ドーシー楽団、およびそのピックアップ・コンボ「クランベイク・セヴン」在籍。

▼The Big Apple

グッドマンと歌手たち

洗濯槽用の液体カビキラーを買ってきたが、排水状態で注入してしまった。どんくさ。

benny
先日、コメント欄にて教わったベニー・グッドマンの専属歌手の一人、ヘレン・ウォードについては、手持ちのベスト盤に2曲だけ入っていました。
ジャズ批評別冊によると、グッドマン・バンド専属期間は'34年秋~'36年末までの2年余。あだっぽい歌い口に惹かれた男性ファンが多かったとの事だが、今の感覚で聴くと、まったくもって健康的ですね(笑)。リズム感と音程に優れ軽快に歌い飛ばす。

ところで最近、アーリー・ジャズを聴くようになり、記事では'20年とか'30年とか表記していますが、じきに2020年がやって来ます。そろそろ1920年、1930年と記すべきでしょうか。

女性ジャズ・シンガー入門

おととい、地震速報があったそうですね。

コメント欄で教示いただいた、ジャズ批評別冊『女性ジャズ・ヴォーカル入門/ジャズ批評編集部編』を中古購入しました。
jazz

女性シンガーだけでもこんなに居たのね…。見開き扱いの歌手は大体名前は知ってたけど、アルバム単位はもとより、片頁で特集された歌手でさえ誰だか分からない。これから探し甲斐がありそう。

個人中古のこの本、真面目な書き込みやアンダーラインがそのまま残ってる。当時はまめにFMをチェックしていたのだろう。放送時間のメモなども。
音楽情報をペーパーで購入したのは久しぶりだが、ネット試聴と併用する価値があるな、と再認識。カタログ表示はペーパーのほうが、画面スクロールと違って見やすいかも。

エラはやはり大絶賛ですね。持ってるけど未だ記事にしていないヘレン・メリル、ビリー・ホリデイ、ダイナ・ショアなど、また聴き直してみよう。

▼スイングしなけりゃ意味がない
http://youtu.be/MgUVxhQDeVI

▼猛暑でも元気です
kao1

ビング&ロージー

ビング・クロスビーのCDは、未だ1枚も持っていませんでした。'40年代中心に探しているうち、こちらを試聴して思わず衝動買いしてしまった。
bing

'52-'61年、15分のラジオ番組のために録音したローズマリー・クルーニー(ジョージ・クルーニーの叔母)とのデュエット集。'10年発売。
ロージーのCDは、エリントン集だけ持っています(あまり聴いてないんだけど)。今回、この2枚組を試聴して驚いたのは、音の良さ。
以前、ドリス・デイの'50年代ラジオ・セッション音源も、非常に気に入っていたが、本盤のストレートな音の録れ方も好ましい。同じ同録でもホール・コンサートのような残響がまとわりつかず、生々しい。調整卓のすぐ目の前で彼らが歌っているかのような音場です。

1曲目の終わりにオーディエンスの拍手が入るので、(もしや全曲拍手入り?)と戸惑ったが、トラック(1)のみのオープニング演出だった。粋ですね。曲間にしばしば二人のやり取りや、キーの確認、演奏後の笑いなどが軽く入っていて、和やかな現場の空気も伝わってくる。
小~中編成をバックに、親友の二人は息が合っている。リラックスしてユニゾンするかと思えば、途中からビングが3度スライドしてハモったり。

これが初めてのビングとなったが、こうして聴くとラジオから出てきたシンガーって、音楽性もさることながら、"音声"そのものに関しても熟慮しているのが分かる。とても聴き易い。ロージーは快活な歌い口が、ドリスを思い出させる。全61トラック2時間強、至福のラジオデイズ。

全曲一部試聴は、コチラ

造形の罠

公園をウォーキングしていたら、前を行く年配男性のTシャツに見覚えのある顔が。スノーデン氏だ。

今月末から全米オープンテニスが始まるので、再びWOWOW加入。そのWOWOWでペドロ・アルモドバル監督の'11年作(日本公開'12年)『私が、生きる肌』を観ました。
live

監督の近作は全然観ていなかったので久しぶりだったが、相変わらず色彩豊かですね。アントニオ・バンデラスも『アタメ』以来。脂が抜けて中年のいいムードを醸しだしている。

交通事故が原因で失くした妻を再現すべく、主人公の医師が他人を連れてきて人工皮膚形成する設定は、俗っぽい怪奇モノみたいだが、愛した女を蘇らせるテーマはヒッチコック『めまい』にも通じる。登場人物間の関係性がトリッキーに描かれ、ボンヤリ観ていると、後半、過去の再現シーンの種明かしに、度肝を抜かれてしまう。

そっくりに作り上げた女を、主人公は隣の部屋のモニターで観賞する。このあたりも、『めまい』のジェームス・ステュアートがマデリン追跡中の覗き見から愛情を募らせるプロセスに似ている。

この奇想天外な物語に、ネットの口コミでは批判もあるようだ。荒唐無稽、リアリティが無い、と。
この作品、演じた女優が、前半と後半でまるで違って見えてしまう(ネタバレになるのでこれ以上書けない)ところが、肝なんじゃないかな。
造形と魂。虚実皮膜って、こういう意味だったのかも。

グッドマンのリズム感覚

ストレス解消に、時々「わお~ん」と吠えています。効果あり。場所なし。

ベニー・グッドマンのベスト・アルバムを購入しました。
benny

購入画面と違うジャケで届きましたが、何でもいいや。この時代の名バンド、オーケストラのコンピレーション盤は数知れず、どれを買うべきか悩みますが、一番安いやつね(笑)。
本盤は、1930年代後半のカルテット、もしくはオケ編成のトラックで、インスト中心にペギー・リー他、ヴォーカルも入ってる。

トミー・ドーシー楽団をきっかけに、こちらのグッドマン楽団を聴くと、リズム感覚の違いが明らかな気がする。
ドーシーは、アフター・ビートを強調するが、グッドマンはあくまで4ビート感覚。つまり、同じ4拍子でもドーシーは、偶数拍にアクセントを置くが、グッドマンは均等に4拍を刻む。ドーシーにはドゥー・ワップに共通するものを感じるんだけど、グッドマンにはあまり感じないような。ブギウギに近いのかな。

グッドマン関連では、ドーシーのような歌手別コンピはペギー・リー以外ではなかなか見当たらない。以下はビブラフォン奏者、ライオネル・ハンプトンによる渋い歌唱。

ドーシー楽団と歌手たち(2)

3夜連続オムレツ作り。やっとうまく出来たので気が済んだ。

tommy

トミー・ドーシー楽団とその歌手達。第二弾はジャック・レオナード(Jack Leonard)。楽団初期の看板歌手だったそうです(記述が曖昧ですみません。資料がなかなか見つからないもので。)。
「All the Things You Are」は自分の好きなスタンダード。ジャック・レオナードの歌い口は、ポルタメントをかけた甘い唱法。この人の後にシナトラ聴くと、シナトラがあっさりして聴こえます。

▼こちらは廃盤。mp3なら入手可能か?
jack

Pagination

Utility

別宅のご案内

sake moge Flickr(オリジナル写真集)                   ●手さぐりのリボン結び(オリジナル楽曲集)

プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

月別アーカイブ

全記事(数)表示

全タイトルを表示