エラ・なら・これ!

引き続きエラの話題。結局、手元に残した彼女のアルバム数は把握していませんが、自分の定番を以下挙げてみました。
ella

好みの特徴としては、デッカ時代のエリス・ラーキンスのピアノ伴奏の頃、ヴァーヴのデューク・エリントンとの共演があげられます。

◎エラ・アンド・ルイ(一番右LPサイズ)
ご存知、サッチモとの共演。ふくよかに潤ったエラのヴォーカル、抑制のきいたバンド。どんな気分の時でも聴けて幸せにしてくれます。ペットの音量をもう少し抑えてほしかった。ナチュラルでカラッとしたきれいな録音。でかジャケCDでの購入。

◎ライク・サムワン・イン・ラヴ(左上)
最近、このアルバムにちなんだ日本映画が作られたそうですが。
ハリウッドで活躍していたフランク・デュボワのアレンジ&指揮によるバラード集。抑制のきいたオーケストレーションに、スタン・ゲッツのサックス。そこにエラの極上の甘いヴォーカル。
SACDで買い直したところ、音がきつすぎて、さらに国内SHM仕様の未リマスター盤に買い替えて、落ち着いた。

◎ジョニー・マーサー・ソングブック(左上から2番目)
ネルソン・リドルのアレンジは基本的に好みではないのですが、こちらはステレオ時代の試みを窺わせる左右に振った音像が美しく、しっとりしていて夜の帳が下りる頃に聴きたくなる。ジョニー・マーサーって自身でも歌う人だと最近知りました。パイド・パイパーズとの共演も多数あるようですね。

◎エラ・シングス・ガーシュイン(左上から3番目)
デッカ時代の10インチ盤を合わせた編集盤で、エリス・ラーキンスの単独伴奏と、オーケストラ伴奏のトラックが合わさって、アルバムの統一感は無いが、後年のヴァーヴからのガーシュイン集大成(ネルソン・リドル編曲・指揮)よりもこちらが素朴で好き。

◎デューク・エリントン・ソングブック(左下)
一番愛聴しているのは、これだと思います。デューク・エリントンのアレンジは古びない。うねった弦の入れ方が、ちょっとアラブのオーケストラみたい。名曲の数々をエラは快く歌い飛ばしています。
3枚組ボックスでの購入だが、3枚目はリハーサル・テイク集なので、これから買う人は2枚組があればそれで充分かと。

◎ソング・イン・ア・メロー・ムード(左下2番目)
エリス・ラーンキンスのピアノのみをバックに、30代のエラがしっとり歌いこなす。ピアノとヴォーカルのみの最も美しいアルバムは、これじゃないかと思うほど。この伴奏は素晴らしいですね。音質もとても良い。

◎ウィズ・チック・ウェッブ・バンド(左下3番目)
少女時代のチック・ウェッブ在籍時のコンピレーション。おきゃんな歌声が新鮮。イキイキしたムードは、2ビートが流行した時代でもあったからかな。バンドのインストも多く収録。音質は普通。

◎エラ・アンド・デューク・アト・コートダジュール(最下)
数あるエラのライヴ盤の中でもとりわけ愛着あるのがこちらの2枚組。エリントン作以外のスタンダードも聴ける。ライヴ名盤として挙げられる「ベルリン」や「オペラハウス」よりも、リラックスしてしかも生々しくて好き。エラとエリントンが共演してツアーするなんて、夢のようです。観てみたかったですね。

▼エリントン・ソングブックより

ムーンライト・セレナーデ

地域に古くから住んでる同級生とお茶してきました。

引き続きi-Tunesファイルの整理。エラ・フィッツジェラルドのアルバムは、当然ながらいずれも申し分無いヴォーカルだけど、コレクションを絞り込むために、バックの編成・アレンジが好みに合わないものは、少しずつ手放していった。
でも、『Sings Sweet Songs for Swingers』を手放したのは早まったかな。大お気に入りの『Like Someone in Love 』と同じフランク・デュボワのアレンジ・指揮だったと思うが、趣向の違いに馴染めなかったのだと思う。傾向的に金管の目立つビッグバンドの伴奏は外して聴いていたもので、オブリガードもちょっと古臭いんですね。エラのヴォーカルは勿論艶やかです。

▼近日、2イン1でリイシューされるようです。
ella

Hello

ウィンブルドン、始まりましたねぇ。またTV観戦してるけど、数時間観るのがいっぱいで、そのまま寝てしまう。生で実戦を観たほうが疲れないかな。でもコートサイドから首を左右に振るのはもっと疲れそう。

このところi-Tunesのファイルを整理している。中古に出したCDは、事前にエンコードしているのだ。
いい曲が入ってるのだけど、アルバム全体としてはヘビロテするに至らない、という場合、その曲だけ残して他は、軽くするために思い切って削除することにした。

以下は、この曲のために買ったライオネル・リッチーのアルバムから。よく知られたヒット曲だそうだけど、自分はポランスキーの『赤い航路』の劇中、客船の中でBGMとしてかかった時に初めて聴いた。4回劇場でリピート鑑賞して、すっかり頭から離れなくなってしまったのだ。

2001年ライヴ音源

BBCラジオで放送されたメアリー・ブラックの2001年ライヴ音源を見つけたので、自分用に貼り付けました。全11曲。

雨のマイルス

カラ梅雨かと思ったら、集中的な大雨になった。年々、じょじょに極端な気候変化を感じるのは自分だけ?
雨の日の室内干しは、ガラス戸を開けて洗濯物に扇風機を当てる。柔軟剤はあれこれ試したけど、ライオン製品が好きみたい。去年夏季限定で出たヒマワリの香りを今年も発売してほしいと会社にリクエストした。一番合わなかったのは某社のレノア。

その間、マイルス・デイヴィスを引っ張り出していた。ボックスセットは買ったまま、箱を取り出すのが面倒でつい聴かなくなるから注意。持ち物は大事にしたい。

いまは『マイルス・アヘッド』が好き。きれいな音楽はジャンルを超える。

Summer sent you

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これは'90年代にアイルランド、ダブリンのメアリー・ブラックの事務所を訪ねた(押しかけた)とき、マネージャーを務める夫のジョー・オライリーからもらった彼女の当時の最新シングル。
「Summer sent you」は、当時の最新アルバム『ザ・ホーリー・グラウンド~聖なる大地~』からシングルカット。カップリング曲「If I gave my heart to you」は、未発表だったので嬉しかった。現在は既にベスト盤に収録され、このシングル盤自体は不要といえるのですが、現地での記念として手放せません。事務所に何しに行ったの、って? 「あなたの奥さんは素晴らしい!」と褒めちぎってきたのですよ。
それから5年後くらい、名古屋クラブクアトロでの来日公演時に、国内マネージャーの野崎さんにそのエピソードを話すと、「その件、知ってる、日本から男の子がひょっこり来たってジョーが言ってたわ。」それ!それ僕です、話が繋がった。

Summer sent you(Noel Brazil)

朝が訪れたら
私は欲望を込めてあなたを見つめる
朝が訪れたら
私は全く飾り気の無い姿でいるはず
朝が訪れたら
愛する人よ
朝が訪れたら
二人とも同じ気持ちだとあなたも気づくでしょう

(中略)

時間と忍耐を使い果たして
私は人の群れに流されていた
塞ぎ込み寂しく
一人きりで

すると突然に
全く出し抜けに
寛大な心をもって
夏があなたを届けてくれた

※キングレコードより引用

快速、機能的 明快なヤルヴィ

最近の指揮者をあまりに知らな過ぎるので、動画サイトで試聴してみたのがパーヴォ・ヤルヴィのベートーヴェン交響曲。

そのチャーミングな曲想から大好きな8番を手始めに聴いてみたところ、は、速っ。こんなの聴いたことない。でも面白い。
他の演奏家を聴くと、今まで意識していなかった旋律が聴こえてきて新鮮だったりするが、この速さによってコール・レスポンスの楽曲構成が鮮明に掴み易い感じもする。

リズムの意識が高い指揮者なのだろうか。タメを作らずにインテンポでグイグイ引っ張っていく。ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンの団員達も、一糸乱れず体ごとアタックするようなタッチだ。

興味深くて一気に第9以外を聴き終えた。『運命』も、最速の演奏。今まで聴いてきた『運命』の出だしがジャ、ジャ、ジャ、ジャーーン、くらいのテンポだとすると、この人のはジャジャジャジャン!くらいの倍速(こんな説明で、伝わるのか…)。

最近録音のSACDも買ってみたいので、音も良いことだし手が出そうだが、購入後も飽きずに聴けるだろうか、というところで踏みとどまっている。目下検討中。

▼8番

River Deep – Mountain High

これは記事にしていなかったアメリカン・ポップスのCD。フィル・スペクター・サウンドのコンピレーション。
phil

一時、ライチャス・ブラザーズにハマッていた頃に、買ったんだと思います。本作にも勿論「アンチェインド・メロディ」が入っています。ザ・ロネッツの曲が一番多いでしょうか。こちらも「Be My Baby」収録。
音はいいです。いつも時々取り出してはシャッフル再生する程度でしたが、この強烈なヴォーカルは誰?と思い、クレジットを確認するとアイク&ティナ・ターナーだった。

ウィキペディアによれば【1966年、フィル・スペクターのフィリーズ・レコードと契約。「リヴァ-・ディープ - マウンテン・ハイ」(River Deep – Mountain High)をレコーディング(アイクは録音に参加せず、ティナの単独レコーディング)。 アメリカではビルボード・ホット100の88位までしか上がらずスペクターを失望させたが、イギリスで3位まで上昇する大ヒットとなり、これがきっかけとなってローリング・ストーンズの1966年と1969年のアメリカ・ツアーのサポートアクトに抜擢され、2人は国際的スターへの足がかりをつかむ。】

体をフル・スウィングしたくなります。唯一、手元に持ってるティナ。

スリム&ドラマティック

国内タワレコとEMIの共同企画によるクリュイタンスの『交響曲へのお誘い』リイシュー盤を購入しました。
andre

【曲目】
1. ベートーヴェン: 交響曲第5番 ハ短調 作品67《運命》~第1楽章
2. モーツァルト: 交響曲第40番 ト短調 K.550~第1楽章
3. チャイコフスキー: 交響曲第4番 ヘ短調 作品36~第3楽章
4. メンデルスゾーン: 交響曲第4番 イ長調 作品90《イタリア》~第4楽章
5. モーツァルト: セレナード第13番 ト長調 K.525《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》~第1楽章
6. ドヴォルザーク: 交響曲第9番 ホ短調 作品95《新世界より》~第2楽章
7. ベートーヴェン: 交響曲第8番 ヘ長調 作品93~第2楽章
8. チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調 作品74《悲愴》~第3楽章
9. リスト: 交響詩《前奏曲》
【演奏】
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1-8)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(9)
アンドレ・クリュイタンス(指揮)

リマスターの音は良いです。でもSACDならもっと奥行きが出るだろうなぁ。そういえば国内EMIとユニバーサルが合併しましたが、今後のSACDの発売動向はどうなるのでしょう。

楽章単位のプログラムなので、シャッフル再生している。やはりクリュイタンスは独墺系も明度が高い印象。解説にもある通り、スリムかつドラマティック。コンパクトにまとまっていて、もたれない。トラック(8)だけ微妙に受け付けないのは、曲のせいか演奏のせいなのか、他と聴き較べられるほど聴いてこなかったので判らない。

最も耳を捉えたのがCD収録に際して追加されたラストのトラック(9)。リストはピアノ曲での技巧的なイメージがあったが、先入観が吹き飛んだ(過去にも聴いた事があるはずなんだけど)。ご来光みたくスペクタクルです。

古風なメヌエット

ラヴェルのピアノ・ソロ作品をSACDで聴きたくて、エル=バシャの2枚組を購入(画像左)。国内SACDは価格が高いので、中古で探し当てました。
ravel

澱みないテクニック。エル=バシャのSACDは、これ以前にバッハの平均律集を買ったのだけど、演奏は素晴らしいが、どこのメーカーだったかピアノの音色があまり似合っていないような感じを受けて、売り払ってしまった。
こちらはそんな違和感は無い。過去の演奏家が弾きにくそうにしていた難所も透明なタッチで、今日のような曇天日に、風が送られてくるような涼やかさ。

自分はマルチチャンネルを聴く環境にないので、2CHで聴くが、2CHでも自分の背面に残響が飛ぶような感じ。
ラヴェルのピアノ集は、この他、フランソワとアース(画像右)を通常CDで持ってる。管弦楽の魔術師として知られるラヴェルの作品のうち、ぼくは「古風なメヌエット」だけは、スケールを豊かにし過ぎないコンパクトさで、ピアノ・ソロのほうを気に入っている。

この曲をエル=バシャは、管弦楽曲のように流麗に。フランソワは、テンポを落としてジャズ感覚を基調にしているかのようだ。
3者のうち、愛着あるのはアースかな。録音の旧さもあってか、人懐こい音色で、巧まない録音にペダリングの音まで聴こえてきそう。難所を窺わせる技術面の綻びも少々あるが、曲想の掴み方・タメの部分など、ピアノ習得者の参考になる優れた教育者の演奏だと思う。

▼アースによる「古風なメヌエット」

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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