George Smiley

元気を取り戻してきて、症状が絞られた事でやっと病名が判った。逆流性食道炎みたいだ。漢方内科に処方してもらって、当座は漢方路線で治すつもり。そりゃ声出んわサ。
ここ数年で、合わない食べ物をメモした結果、カレーなど辛い物、カフェイン、甘い物、油もの…。あぁ、カレー食べたい。コーヒーがぶ飲みしたい。
バーベルを肩に背負ってスクワットした後は、てきめんに胃酸がこみ上げてくる。元気があるんだか無いんだか(笑)。

こないだ『裏切りのサーカス』のサントラ記事の際、肝心の収録スコアを紹介し忘れていました。作曲家のアルベルト・イグレシアスは、フリオ・イグレシアスと縁戚関係ではないようです。ロンドンの湿り気を纏ったジャズ。

11thが美しい

taeko
最近、妙子さんを聴き返してみて、やっぱり素敵な曲を書く人だなぁと。

知る範囲のアルバムの中で、最も好きなのは『One Fine Day』。
妙子さんの曲作りは勿論のこと、アレンジがすっきりしていて、ソフトなのにグルーヴ感がしっかり伝わってくる。
特にアレンジャーの森俊之さんのサウンド・デザインは素晴らしい。

収録曲の「Time to go」のイントロがきれい。
timetogo

C7(♯11)、Em7(11)、C♯m7(11)と、11thを加えた音の響きが耳を捉える。これは同じコード楽器のギターよりも、ピアノのほうが実感できるかも。※11thは根音から数えて11番目の音。C(ド)ならF(ファ)、E(ミ)ならA(ラ)

イントロから歌入りのキーがニ長調からロ長調になっている。よく考えてあるなぁ。かっこいいね。

大東市の無料コンサート後の、大貫さんへの公開インタビューによれば、彼女の駆け出し当時は、7thコードを使うだけで邪道みたいに言われた時代だったそうだ。いくらフォーク・ソングのブームだったとはいえ、曲に合った伴奏付けをするだけで否定的な見方するなんて、変な時代だったんですね。

この静謐に熱狂(4)

tabor

ジューン・テイバーが盟友のピアニスト、ヒュー・ウォーレンと、サックス奏者のIain Ballamy(何とお読みするのでしょう)と組んだ2006年ライヴの新作『Quercus』では、幾つかテイバーが過去にも録音したトラッドが再び取り上げられている。
この新作、サックスがヴォーカルと同等にフィーチャリングされているのが良い。一般的にヴォーカル・アルバムでは、楽器類はヴォーカルの後方に配したようにミックス・ダウンされるものだが、今回のサックスは、奏者が音量もコントロールして、レンジのある広がりを聴かせる。

再録の「As I Roved Out」も美しいトラッド。画像右は、オリジナルが収められたBBC発のテイバーの'98年コンピレーション、『On Air』。
▼『On Air』より
http://youtu.be/TSPI6FyBs_A

ムスタキさん逝く

ジョルジュ・ムスタキさんが5月23日に亡くなったそうです。

ぼくはムスタキさんの歌をほとんど知らないまま、去年になってマリーナ・ロセールの歌唱集で、初めて美しいメロディの数々に触れたのでした。ありがとう、ムスタキさん。

▼マリーナとムスタキの歌唱を交互に


mr

プリッシマ、ふたたび

本日発売、ミディ時代の大貫妙子さんの'88年作品、『プリッシマ』のリマスター盤を再購入(もう少し、価格を下げてもらえると嬉しい。個人的に好きなレーベル。)。
onuki
▲CDラベルには、33 1/3rpmの表記が。

1. Tema Purissima
2. Monochrome & Colours
3. Cavaliere Servente
4. Voce e Bossanova
5. 恋人とは・・
6. Rain Dance
7. Good Luck!小さなショーウィンド
8. 或る晴れた日
9. Tema Purissima -Cool Sax Version-
10. 月のきざはし

このアルバム、僕は数年前に知ったばかり。『ブックル・ドレイユ』以来、遡って同じアコースティックの旧作にも惚れ込んだのでした。
初CD化の音質は、高域がギスギスしてきつめだったが、今回バランスが取れている。

ヨーロピアン・テイストが溢れる。特に前半は手を変え品変え、次々に魅力的な楽曲が展開。メロディ作りそのものがきれいな人だけど、コード進行だけ追っても、とても凝っていて綺麗に流れる。後半はさらにしっとり落ち着いて、月明かりの下でぽつんと聴いている気分に。ヴォーカルは現在のほうが、より厚みと柔らかさがありますね。

トラスト・イン・ミー

'60年代前半のアメリカを描いたTVドラマ『マッドメン』はシーズン4まで観終わりました。最後のほうのエピソードで、エタ・ジェイムス(1938-2012)の『Trust in me』がかかりました。
etta

'60年アルバム『At Last!』収録。たまたま先日、買ったばかり。動機は映画『シングルマン』サントラの影響。この映画でかかるエタ・ジェイムスの「Stormy Weather」が雰囲気良くて。

R&Bはほとんど聴かないですが、彼女はこのジャンルのシンガーならではのパワフルな歌い口に、スウィートな柔らかさが、歌の巧さ以上に伝わります。
収録トラックはシャッフル・ビートがほとんどで、ストリングスのオブリガードが悶絶せんばかりに甘く流れます。

Trust in me
(Ned Weaver-Milton Ager-Jean Schwartz)

私を信じて
それだけでいいから
私もあなたを信じてるわ
愛があれば乗り切れる
私を信じてくれさえすれば
どうか私を信じてほしいの
困ったらここに来ればいい
そばにいてダディ
そうすれば強くなれる
2人なら乗り切れるはずよ
私を信じてくれさえすれば
・・・・

※米TVドラマ『マッドメン』日本語版より

Gambit

公開初日の『モネ・ゲーム』をレイトショーで鑑賞。主演はコリン・ファース、キャメロン・ディアス、アラン・リックマン。
colin

男性客ならキャメロンが目当てだろうけど、僕はコリン・ファースの目。目の演技が好きなのです。
この作品、シャーリー・マクレーンが主演した『泥棒貴族』のリメイクらしいが、本国では評判が今一つなのでどうかな、と思っていた。が、やっとスクリーンでファースさんを観られるので・・・。
モネの贋作をにっくき大富豪に売りつける、という喜劇。

面白くなかった。良くないと思う映画は、キャラクター間に絆が見えてこない。でも具体的にどこが悪いかと訊かれると…。
題材自体が古いんじゃなかろうか? 現代的にアレンジしている部分もあるだろうが。
コーエン兄弟の脚本も、テンポが良さそうに見えて、サクサクと話が勝手に進むばかりで、ラストのドンデン返しも痛快感はあまりない。

唯一、一貫して笑いが起こったのが英国高級ホテル、サヴォイでのファースの下半身下着のシーン。これがハイライトだろう。ファースの目の演技はやはりいい。
キャメロンもリックマンも魅力的なのに、作品全体を通すと上っすべりしている。リスニングが出来れば訛りのチグハグさでもう少し楽しめたかも。

日本のビジネスマン役には、日本人俳優を雇ったようで、発音に問題は無し。今、継続鑑賞中の米TVドラマ『マッドメン』では、広告代理店を舞台にラッキーストライク、クレアラシル、ポンズなど実在の企業が登場するが、劇中、ホンダの社員の日本語のひどいこと。日本語監修者を立てなかったようだ。あれほど細かい作り込みをしているドラマなのに、このシーンだけは詰めが甘かった。

『モネ・ゲーム』コリン・ファースの1シーン
http://cinema.pia.co.jp/news/161246/51064/

シャダローバ

米TVドラマ『マッドメン』を引き続きレンタル鑑賞していたら、シーズン3(現在、日本盤はシーズン4まで)の最終話で驚く急展開。今までの出演者のほとんどが消えてしまった。こういうTVシリーズでは、登場人物が増えていくものだが。なかなか意表をつく。

このドラマでは、エピソード毎に'60年代前半の音楽がフィナーレを飾るのだが、今回、主人公の激動の運命にピッタリの曲がかかった。'63年、ロイ・オービソンによる「シャダローバ」。

♪シャダローバ、シャダローバ/未来は過去よりずっと素晴らしいはず/シャダローバ、シャダローバ/未来で永遠に続く愛を見つけるはず
(AXNサイトより引用)

ロイ・オービソンって、恥ずかしながらこの件で初めて名前を知った。この曲だけ聴いた時点では、てっきりラテン歌手だと思ってた。明暗が交錯するようなキーの転調と、ストリングスの裏メロが利いてる。
彼の他の曲も試聴したところ、あまり自分好みのタイプでは無かったが、この曲に関しては覚え易さとインパクトで耳から離れなくなりそう。

キルケリー

手持ちのアイリッシュCDを聴き直していました。
kilkelly

これは'90年代初頭にアイルランドを旅した時にまとめて買ったCDの一枚。ザ・チーフタンズのマット・モロイのパブでの様々なアイリッシュ・ミュージシャン達によるライヴ・コンピレーション。拍手の音も直に入っています。

ザ・チーフタンズは去年末に西宮に来てたのだけど、チケット取ろうとした時には安い席が売り切れで、パスした。過去に一度、京橋で観たきり。
アイリッシュはパブで聴きたいですね。ジグ、リール収録がほとんどだが、僕はやはりソングに耳がいく。(13)「キルケリー」は、トラッドの典型ともいえるA-A-B-Aの二部形式。旋律が憶えやすく、きれい。

ディテールを見つめる定点

米TVドラマ、'07年スタートした『マッドメン』のシーズン1~2を遅ればせながらレンタル鑑賞しました。
mad

大手広告代理店を舞台に、当時の政治・文化・風俗を交えながら男女の欲望や、中流家庭の葛藤など描く。
映画『シングルマン』と同様、'62年が背景で、同じデザイン・チームによる、この『マッドメン』を、まとめて観ようと。

おそらく当時の物品、内装など忠実に再現している筈で、当時を生きたアメリカ人なら懐かしさに声を上げたことだろう。僕も、'58年映画『めまい』で、主人公が高所恐怖症を矯正するために使った、黄色の脚立椅子が、このドラマでも出てきて、妙に嬉しくなった。今も売ってますね。

▼Cosco Chair with Step Stool
chair
このドラマ、変わっている。通常のドラマならあっさり飛ばしてしまいそうなシーンを丹念に描く。例えば、会社のエレベーターが故障し、高層階まで歩くシーンなど、映画では考えられない尺。後に、これが重役の心臓発作に繋がるのだが、伏線にしては生々しいほど人物を観察する。
他には主役一家が、ピクニックをして、帰りに全くゴミを拾わず散らかしたまま引きあげるシーンが、長めに映される。当時の環境配慮への意識の低さを物語る。

企業内描写がメインだが、男尊女卑著しくセクハラ、浮気だらけ。人種・セクシュアリティ差別の会話も当然として淡々と。こんな当時の企業に勤めたくないものだ、と辟易するが、非の打ちどころのないキャラクターが一人も出てこず、些末な出来事で虚栄心が見え隠れするところが意外性あって面白い。時代考証に裏打ちされた定点観測が、作品をたくましくしている。

この静謐に熱狂(3)

ジューン・テイバーの新作『Quercus』の現物がUKから届きました。初ECM作品。
tabor

新作ということですが、クレジットを確認すると2006年のライヴ録音でした。なるほど、何曲か既発の曲を再録しているのは、同じタイミングで当時のレパートリーを演じたからですね。
ひょっとすると前作『Ragged Kingdom』の成功が今作リリースの追い風となったのかも。現に今作、知り得る限りでは本国Amazonの50位台にチャートインしている。彼女はフォークシーンではよく知られた人だが、60代半ばにしてこれほどチャートを賑わす事になるとは。

今作に関しては、ジャケ記載にある通り、3人並列の名義(テイバー、Iain Ballamy, Huw Warren)で捉えるべき内容で、過去のテイバーのフォーク・サウンドもほとんどジャズ編成だが、これほど大々的にサックスをフィーチャーしたアルバムは初めてのはず。響きとノイズがどこまでも美しい。ピアノも上手いな、やっぱり全部譜面にしてるのかな。

ジューン・テイバーとの出会いは、大学生になった頃。大阪アメ村の某店で当時の彼女の新作CDをレジに持っていくと、「これトラッドですよ」と、つっけんどんに言われたのが忘れられない。まるで「おまえみたいなガキに解るのか?」って言いたげだった(笑)。

今作、一通り聴き終えたところで、また凄いもの出したな、という印象。彼女はフォークの素養に留まらないユニークな人だと確信していたが。音響的にもMP3で聴くなどもったいない、自室のオーディオ環境でじっくり聴きたい。

tabor

「召使」

晴れやかなGWに陰惨そうな映画が観たくって'63年イギリス映画『召使』をレンタルしました。
servant

ゲイリー・オールドマンがリメイクに興味を示しているというネット情報(噂?)を知って、気になっていた作品。ジョゼフ・ロージー監督、ダーク・ボガード主演。
召使として雇われた主人公が、主人の立ち場を乗っ取るという逆転劇。予想より大胆な展開でした。

どこまでも計算ずくで巧みに近づく主人公が怖い。主従が再会して、また同居を始めた頃のエピソードが、もう少し充実していたら良かったが、当時としては描写に制約があったのだろうか。
階級制度への皮肉と批判が込められているが、身近な経験としてはゴマスリに弱い経営者のボンクラぶりと重なる。

真夜中の芸術家達

ウディ・アレン監督『ミッドナイト・イン・パリ』をレンタル鑑賞しました。
paris

監督の作品で、僕が最初に観たのは『カメレオンマン』。大学図書館で声が出そうになるのを押さえながら笑って観たものでした。その他、数作ほど観たはず。

変わらず脚本が面白い。饒舌なセリフが特長で、言い合いさせながら男女の機微を浮き彫りにする。主人公の小説は、推敲するうち…そこで伏線になっていましたか。さすが。

「現在」を生きる人の不満はいつの世も。ファンタジーながら、妙に向上心を駆り立てられもしたのでした。

春におすすめの一枚

春になったら取り出す1枚がこれ。大貫妙子さんの'05年作『One Fine Day』。
onuki

このアルバムは、ポップ&フォーキーな彼女の楽曲(一部他の作曲家)をアコースティック中心に、同時録音の緊張感が風通し良い。

彼女って、名前はよく知られているけど、実際にちゃんと聴いてる人ってどれくらいいるのかな。おっとりした音楽のようにみえて、聴き込んで譜面をチェックすると、おっとりどころかえらい貪欲な方だと分かります。むしろ男気の世界。

ここ数年で5.6回くらいライヴに通った。印象に残った一つは大東市でタダで観られた森俊之さん(大東市出身)らとのユニット。一列目かぶりつきで感激。

エドワーディアン音楽?

連休中に部屋の整理をしていたら、ちゃんと聴いてあげていないCDがいろいろと。ブログやってるわりにCD所有枚数は少ないですけどね。記事にしたCDは大抵保管しているけど、水面下で中古処分を繰り返しているから。
しばらく買い控えよう。体調がこのまま上がるようであれば、更新頻度も下がるのでよろしく。

こちらは最新中古購入のサントラ。先日、映画感想記事にした『アーネスト式プロポーズ』の輸入盤。
earnest

映画音楽は映画のトーンの大部分を構築しているといってもいいんじゃないかな。サントラも侮れない。
今年最もヘビロテしているのが『シングルマン』で、映画と切り離して単体としても充分美しいと思う。もしかすると遅ればせながら今年のベスト1になるかも。

こちらは、吹奏楽~初期ジャズのテイストが全編に溢れていて、ほんわかして心地良い。作曲チャーリー・モール。ファースとエヴェレットのデュオは、俳優の手慰みとはいえ、調子外れがたのしい。
CDをストッパーから取り出すと、なぜか下からジュディ・デンチのアップが…(笑)

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プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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