ダブリンのボス

ジムで知り合ったある人と、よくよく話せば音楽好きだと分かった。その方、ブルース・スプリングスティーンの大ファンで、そもそも筋トレを始めたきっかけだとか! ご自身でやられてるバンドのライヴ雄姿の画像も見せてもらった。
その方は、いわゆるロックのビッグ・ネームを中心に聴いていて、それらを悉く外して聴く僕とは対照的なほどで、唯一、5.6年前のビリー・ジョエルのライヴに行った事だけが共通点。
こちらの嗜好について、どう答えようか迷ったが"アコーディオンが似合いそうなジャンル"と答えると、このCD+DVDを貸して下さった。'07年作『ライヴ・イン・ダブリン』。

↓借りたCD
boss
初めてまともに聴いたスプリングスティーン。意外と聴きやすい。ルーツ・ミュージック回帰をコンセプトに行われたワールド・ツアーらしく、ダブリンでのライヴ録音は、そうした帰着先の意味も込められているのかなと思った。

いわゆるロックの8ビート系から逸れた、トラッド、カントリー系の多様なリズムのセット・リストで、キャリアとしてはアナザー・サイド的な立ち位置なのだろうが、自分にはとっつき易い。バンジョー、フィドルはもちろん、ブラス導入のアレンジが、ショー・アップに貢献。

アクの強いしゃがれ声のイメージだったが、音楽的なマナーが良いから、アクのみに陥らないのは流石。先入観が覆りそうな親和的な内容だった。

ハリスのNew CD

ハリス・アレクシウとディミトラ・ガラーニのライヴCDがリリースされているようです!
haris

ジャケットのハリス(左)、なんかいい笑顔だな。ディミトラ・ガラーニ(右)については、ソロで集めるほどのめり込まなかったけど、かつての二人の共演アルバムは好きでよく聴いた。

二枚組。ひとまずダウンロード・サイトで部分試聴できますが、ハリスのヴォーカル、ついにピークを過ぎたと感じました。
数年前に出たラップなどをフィーチャーしたスタジオ録音以降、ギリシャの生番組の動画などをチェックすると、節回しが思い通りにいかない感じだった。ダラーラスはまだ頑張ってるので、なんとか持ちこたえてほしい。

観ようとして忘れていた1本

公開当時、観たかったのにすっかり忘れていたこの作品、最近になって初DVD化。レンタルで観賞しました。
'87年作『冬の嵐』。アーサー・ペン監督、メアリー・スティーンバージェン主演。
winter
(Amazonより画像引用)

代役オーディションでオファーを受けた女優が、雪深い郊外に住む製作者の屋敷に閉じ込められてしまうスリラー。
犯罪の匂いに気づいたヒロインは、脱出を試みるが敢え無く昏睡させられ、翌日目覚めると薬指がなくなっていた。・・・・

ヒッチコックへのオマージュが散見されるとの評判通り、ヒロインの夫は足を骨折したカメラマン(裏窓)であったり、街並の俯瞰ショット(サイコ)であったり、執事が盆のミルクを持って階段を上がる(汚名)シーンなど、ニヤリとさせる。

密室でじわじわ顕れる狂気がリアリティをもたせる。これはイライラさせ上手な映画。
ヒロインが夫に電話をして助けを求めても、骨折中だからなかなか出てくれなかったり、事態を掴めぬ夫の受け答えが呑気だったり。脱出を試みるヒロインは、雪山をいちいち躓き倒れる。ほら、追手がそこに!
伏線たっぷり、カメラワークの妙味が楽しめた。

助演女優として名高いメアリー・スティーンバージェンの3役が見もの。惜しむらくは死体役のゴム人形でしょうか。

スピーチで流れる7番

ポランスキーの『おとなのけんか』DVDをレンタルしたかったが、全部貸し出し中だった。
この映画、以前、大竹しのぶさんの舞台で観た『大人は、かく戦えり』と同じ原作なんですね。

他に、過去のウィンブルドンのビデオがあれば観たかったけど、近所のツタヤは店舗が狭い為か、格闘技以外はほとんど置いていない。
でも、旧作100円キャンペーンのパスカードをくれたので、来月まで通おうかな。

代わりに『英国王のスピーチ』を遅まきながら鑑賞。
king
プロットは想像以上にシンプルだった。他国の女性と結婚して去った兄の後を王位継承するヨーク公の吃音を治すべく、言語聴覚士と葛藤してゆくストーリー。
伏線も複雑な人間模様も窺わせず、"吃音"ネタにすべてがかかっている。それゆえ主演の二人の演技にかかっているわけだが、コリン・ファースとジェフリー・ラッシュが見事に応えている。
後は脇役のキャスティング、王室の内装など視覚的なディテールでリアリティを固めている。

作品そのものに深みは感じないが、当人のシリアスな悩みにクスッと笑える箇所があり、ハンディを演じる役者の成長プロセスの演技力に驚く。
見せ場はラストの戦争スピーチ。英語に強い人は、発音含めて楽しめるのだろうけど、自分は、バックに流れるベートーヴェンの交響曲第7番第2楽章に耳が惹かれた。厳粛な場面にマッチしていたと思います。

サイモンのミュージカル作品

paul
前回、ポール・サイモンがプエルト・リコ音楽に挑戦していたら…と書きましたが、'90年代後半にミュージカル作品のために書いたアルバムが出ているんですね。ネット試聴で以前から気になっていたので今般中古入手(現在廃盤)。'97年作『Songs From The Capeman』。

物語をネットで軽く調べたところ、プエルト・リコ出身の殺人犯が刑務所収監後に詩人となっていく内容で、実在の人物に基づいているそうです。
ヒスパニックが主人公(主演はルベーン・ブレイズ!)なので、プエルト・リコ音楽に始まりサルサ、ドゥ・ワップなど、世相を反映するように多彩な音楽が、すべてサイモンのペンによって詰め込まれています。

舞台自体は、初日から酷評を受け、急遽演出を大幅変更し、ヒスパニックからの熱烈な支持を受けたそうですが、興行的には芳しくなかったようです。
ただ、CDで音楽のみ通して聴くと充実している。ソロ・パートはポール以外にミュージカル・シンガーも起用され、説得力のあるハーモニーでサントラ扱いにしておくにはもったいないほどのラテン・フレーヴァー。
ルベーンのパートをここではサイモンが歌っているためか、ルベーン参加のトラックは1曲のみ。

以下はEdnita Nazarioがリード・ヴォーカルをとる「Sunday Afternoon」

1日1曲(36)

paul

ポール・サイモンの'83年作『ハーツ・アンド・ボーンズ』は、ガーファンクルとの再結成企画が流れたこともあって、商業的にはやや芳しくなかったそうだが、これも最高作だと思う。
リマスター盤では'80年代の最新サウンドが古びず、サイモンのナイーヴで若々しいヴォーカルが、梅雨期の晴れ間の湿度に合っている。
惜しむらくは、家電の量販店前で撮ったようなジャケでしょうか。

この後、プエルト・リコ系の音楽に行ってたら、個人的にはもっと好きになっていた。アフリカ音楽への挑戦は飛躍しすぎた(商業的には大当たりだったが)。中南米のフォークに照準を当ててほしかったな。ブラジルも小編成のサンバが似合いそうなのに。

続・気になるバリー・マン

さて、予告通りバリー・マンのCDを初購入。
soul

'00年作『Soul & Inspiration』。
アトランティックのCDを、ほとんど持っていない私ですが、最近、ライチャス・ブラザーズのヒット曲や、バリー・マニロウのカヴァー曲などで、少しずつバリー・マンを意識するようになりました。

それくらい、名曲男の認識が遅かった訳ですが、本作は豪華なゲスト陣を迎えながらも、作家を過分に讃えるような"ゴージャス大会"にならず、本人のピアノを基調に緊密なバッキングのサウンドがとても落ち着いている。

バリーのヴォーカルも、ピッチがいいし、ソウル系の歌い込んだシンガーほど、キンキンしていなくて聴き易い。スティーヴィーとか筋金入りが苦手な私としては、このシンプルさが実直に感じて、ジャンルの分け隔てなく聴ける。

おすすめの一つは、(7)「Sometimes When We Touch」。いずれも綺麗なメロディ、コード展開が凝縮されています。
これで、名盤と聞くファーストも欲しくなった。
http://grooveshark.com/#!/s/Sometimes+When+We+Touch+LP+Version/3vgNfS?src=5

気になるバリー・マン

近頃クラシックorポピュラーに記事が分散するので、読者さんによってはクラシック記事を、あるいはポピュラーのみを希望されておられるかもしれませんね。
クラシックを再び聴くようになったのは、自分が高校時代に、欲しくても届かなかった全集などが、驚くような廉価で再発売されているのを知ったからなんですけど、SACDの魅力を知ってしまい、やはり金額がかかるようになってしまった。

クラシックの演奏家、指揮者に関する知識は、アナログ時代のまま止まってしまっているので、今後もSACD購入はリイシューに集中するかと思いますが、中でも、かなり厳選すると思いますので、英EMIのSigシリーズのような廉価盤の発売が続かない限り、またポピュラーの中古盤などの話題が占めるかと思います。

↓以下は、未入手のCD
mann

オールディーズを聴いていて、この曲いいなと思ったらクレジットに必ず出てくる名前がバリー・マン。一枚も持っていなので、特に由紀さおりさんが、ピンク・マティーニとの共演でカヴァーしていた「わすれたいのに」(I Love How You Love Me)が収録されているアルバムを探したのだが、バリー・マンのCDって割と廃盤になっていて、国内ではMP3のみの販売になっていた。
ひとまず、入手可能な範囲で最近作を購入手続きしましたので、その話題はあらためて・・・。

I Love How You Love Me

好きなみゆきジャケ

還暦になられた中島みゆきさん、手持ちのアルバムから、好きなジャケットを挙げてみます(好きな順ですが、順不同のようなもの)。
'70年代の作品は全て実家に保管しているため、今回対象外。'00年以降の作品は、L.A.サウンドに馴染めずほとんど手放してしまった。同じL.A.色でも、'90年代までの硬質さは好きでした。
今年はツアーもあるとの事で、夜会よりコンサートを好む私としては、来阪が楽しみです。
(以下、ジャケ写はAmazonから拝借。)

はじめまして/'84年
miyuki
ディスコグラフィーの中で、最も浮世離れしたジャケがこちらではないでしょうか。LPのラベル写真もまたきれい。まだTVへの露出などほとんど無かった頃で、発売前は内容も全く想像つかず、期待感に溢れました。
ロック・サウンドに大きくシフトした分岐点で、30歳頃でこれだけの詞が書けることに、あらためて驚く。
発声を腹式に変えた時期だったのか、ややヴォーカルが不安定だが、切れ目なく聴かせるスリリングな構成だった。

中島みゆき/'88年
miyu
首筋のラインと遅れ毛だけで、彼女らしさを感じさせた。ダブル・ジャケのインパクト大。見開きの何かをジッと見据えたような写真はもっと好き。サウンド面では、らしくないかもしれないが試行錯誤期の中で、最も好きだった。久石譲氏が参加。「土用波」や「ローリング」は後にリメイクされたけど、こっちのほうがやはり好きだな。リマスターで鮮烈に甦ってほしい。

心守歌-こころもりうた/'01年
miyu1
これも浮世離れ系。モノクロが自分は好きなようです。アコーディオンに馬、鳥獣らしき柄をまとったドレス。どういうシチュエーションを想定して撮ったのか(笑)。
抒情性のあるフォーク曲が多く、「樹高千丈 落葉帰根」は哲学的。ポニキャニからヤマハへの移籍以降は、サウンドの質感がベタッとしていて、本作あたり以降あまり熱心に聴かなくなった。身近に感じた「カーニヴァルだったね」がお気に入り。

グッバイ ガール/'88年
miyu
臆面もないような堂々とした正面撮影。ルンペンのような衣装が、フランクかつ大胆不敵な作品内容を物語るかのよう。
アレンジャーの瀬尾氏との第一作。氏とこの後、現在に至るまでタッグを組んでいる。今振り返ればA面B面の、構成を真っ二つに分けた曲配置が良かった。明るい入口だが、よくよく聴けば作品の本質は裏ジャケにあり?
この時期のツアー・コンサートが、観賞した中で最も印象に残ってる。

予感/'83年
miyu
黄昏時のベッド上のジャケが色っぽく、オープニングの「この世に二人だけ」にぴったり。装丁が美しく、彼女のLPは、どれも他のアーティストよりも凝っていた。鼻の穴が平行四辺形とか呼ばれてたっけ(笑)。
大名曲としての誉れ高い「ファイト!」収録。ドライなサウンド質感が特徴だが、イコライザーっぽさを除いたリマスターを聴いてみたい。
この作品、振り返れば不思議な曲順ですね。重ったるいレゲエ曲「ばいばいどくおぶざべい」が舞台袖から姿を覗かせる、ツアー・パンフレット写真と重なる。A面は彼女自身の編曲、B面は井上堯之氏。

臨月/'81年
miyu
最もカジュアルなジャケではないでしょうか。前作「生きていてもいいですか」から一転、飾り気の無い雰囲気。
「あした天気になれ」「ひとり上手」収録。
なんやかんやいっても、初めて出会ったこの作品が一番好きかな。最近と違って、何度もテイクを重ねたと思われる丁寧な制作が、聴き易い。
「バス通り」の明るさは当時意外だったのでは。「夜曲」のリフレインに包み込まれるよう…。

歌でしか言えない/'91年
miyu
ジャケ写だけではピンとこないかもしれないが、タイトルを合わせれば俄然深みを帯びてくる。物言いかけた唇、ぶれた画像が、壊れそうな心象を表すかのよう。CD収録時間ギリギリの長尺曲が並ぶのは、彼女流の洒落っ気?
ソリッドさが特徴のサウンド、「Maybe」「渚へ」などが好きでした。「笑ってよエンジェル」「た・わ・わ」は、もう少し演歌調の歌い口を抑えてほしかった。「炎と水」のような対比表現が本当に巧い人。
そういえばかつて札幌出張時、「南三条」に訪れてみたっけ。。

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プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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