スポイルド・ガールのリマスター

カーリー・サイモンの'85年作『スポイルド・ガール』がリマスタリングされて、UKからリイシューされているそうです。「マイ・ニュー・ボーイフレンド」のリミックスなどボーナスとして追加。

このアルバム、カーリーの大ファンである僕が唯一気に入らなくて手放した作品。当世らしい打ち込みとオーヴァー・ブロデュース。
あらためて試聴すれば、曲毎には悪くないし、安価リイシューなのでこの機会に再購入してもいいかなとも思う。
カーリーの公式サイトから2曲、試聴できます。

life
ところで女性映画監督のノーラ・エフロンさんが亡くなったそうですね。『ユー・ガット・メール』『めぐり逢えたら』などの代表作の他、『ジス・イズ・マイ・ライフ』は、佳作ながらカーリーが音楽担当した事もあって個人的に思い入れが強い。

↓劇中シーンが挿入されるPV

私、ひそかに貴方を想っているわ

こちらは過去に買ったペギー・リーの「ブラック・コーヒー」。'53-'56年録音。
lee

のっけから「ブラック・コーヒー」が雰囲気もの。ハスキーでクールなヴォーカルにドライな録音が良い。トランペット、ピアノ、ベース、ドラムなどの編成。

コール・ポーターの(2)「アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキン」が大好きで、僕が知る限りこのペギー・リーの歌唱がベスト。
他にも軽快な伴奏の(4)「私の心はパパのもの」など、伴奏とのマッチングがクール。ほんと、古いとか関係ないです、かっこいいです。
(12)ロジャース&ハートの「ゼアズ・ア・スモール・ホテル」はワルツのヴァースが粋。ラストにふさわしい、大人の女性の魅力がしとやかに横溢する。

国内盤解説は小説家の片岡氏だが、思わせぶりな小説風の文章より、音楽評論家の資料に基づいた内容的な詳細解説が欲しかった。

家庭音楽

気になっていたトラジコメディアの『アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻(1725年)より』を昨日購入しました。
エソテリックSACDの取扱店である西田辺の南海オーディオに初めて行ったのですが、看板が目立たなくて二周目にして気が付いたほど。店内の真空管アンプなどをヨダレ垂らしたまま横目に、SACDのみ持ち帰りました。

bach

古楽器による小アンサンブルの趣向が興味を惹いた本作。編成は声楽の他、
・オルガン
・アルパネッタ
・ダブルハープ
・トリプルハープ
ということですが、アルパネッタってどんな楽器でしょう? ウェブ検索したが見つけられませんでした。
この他、明らかにチェロらしき音色が聴こえるのが、トラジコメディアの通奏低音奏者でしょうか。

ま、詳細は豪華ケース添付の解説を読むとして、これまで接してきたバッハの音楽の中で、最も身近に感じる。平均律やゴルドベルクからの抜粋曲がなんとも新鮮に響く。オルガンのモクモクした優しい音。こんもりした教会の響きも心地良い。

音質的にはEMIのSACDよりもアナログライクな感じでしょうか。これ一枚ではホール録音との比較も出来ないので何とも言えませんが。

いまの朝食時間になんともピッタリですわ。ヘビロテの予感。
CD全曲一部試聴はコチラ

台風明けのフォスター

スティーヴン・コリンズ・フォスターのトリビュート・アルバムを聴きました。'04年作『ザ・ソングス・オブ・フォスター~ビューティフル・ドリーマー』。
foster


なぜかいつもコンピレーションCDについては、買ったきり聴かないパタンが多い。結局好きなヴォーカリストばかり聴いてしまうからなんですね。
けれど本作、あらためて聴いたら、オーヴァー・プロデュースもなく、今日の台風明けのすっきりしないが鄙びた気分にしっくりきた。グラミー賞も獲得したらしい。

カントリー界のアーティストが中心らしいが、僕が名前を知ってるのはアリソン・クラウス、ベス・ニールセン・チャップマン、ロン・セクスミス、メイヴィス・ステイプルズあたり。ヨーヨー・マも参加。

プログラムは超有名曲。トラッド&フォーク・ファンならより馴染みあるはず。「草競馬」「おおスザンナ」「ハード・タイムス・カム・アゲイン・ノー・モア」「ケンタッキーのわが家」「スワニー川」等々。タイトルでピンとこなくても、ああこれか、というメロディばかり。

1. Beautiful Dreamer-Raul Malo
2. Slumber My Darling-Yo Yo Ma, Edgar Meyer and Mark O'Connor featuring Alison Krauss
3. Don't Bet Money on the Shanghai-BR5-49
4. Nelly Was A Lady-Alvin Youngblood Hart
5. No One To Love-Judith Edelman
6. Camptown Races-The Duhks
7. My Old Kentucky Home-John Prine
8. Autumn Waltz-Henry Kaiser
9. In The Eye Abides The Heart-Beth Nielsen Chapman
10. Old Folks at Home (Swanee River)-David Ball
11. Oh! Susanna-Michelle Shocked & Pete Anderson
12. Willie We Have Missed You-Grey DeLisle
13. Hard Times Come Again No More-Mavis Staples
14. Gentle Annie-Ollabelle
15. Jeanie With the Light Brown Hair-Roger McGuinn
16. Ah, May The Red Rose Live Always!-Suzy Bogguss
17. Holiday Scottisch-Will Barrow
18. Comrades Fill No Glass For Me-Ron Sexsmith

(11)の「おおスザンナ」はメロディが激変すぎて、気に入らない。別版が存在するのだろうか?じゃなければ改悪すぎな気がします。
好きな曲は、ケイト&アンナ・マッギャリグルで親しんできた(14)「ジェントル・アニー」かな。いずれも眺めが良い。トリはロン・セクスミス。味わいのあるピアノ弾き語り。
あらたに気に入った曲はベス・ニールセン・チャップマンの(9)、スージー・ボッグスの(16)あたり。全体に極端にアクの強いヴォーカリストは入っていないと思います。

↓(16)Ah, May The Red Rose Live Always!/スージー・ボッグス
http://grooveshark.com/#!/s/Ah+May+The+Red+Rose+Live+Always/3wMXws?src=5

最後の歌

Sigシリーズって、続編ちゃんと出るんでしょうか? なんか心配になってきましたよ。
なんでも、ディスクの収納が悪く、擦れ痕が最初から付いていてクレームいれる人とかいるそうだけど、自分は結構テキトーな人なので、かかればいいやって感じ。それよりこの安さで聴ける有難味のほうが勝ってましたから。

stefano

先にディースカウのほうに惚れたので、後回しになりましたが、ジュゼッペ・ディ・ステーファノの『ナポリ民謡集&イタリア歌曲集』。
季節柄シューベルトが合わなくなってきたのか、このイタリアの開放的な歌声に気分も変わっていきます。
ディ・ステーファノの存在はSACD入手まで、全く知りませんでした。HMVでプロフを確認すると、大スターだったんですね。
しかし晩年は不運にも別荘先で強盗に遭い、3年以上昏睡の末、亡くなったそうです。1921生-2008没。

2枚のアルバムを合わせたもので、イタリア歌曲とナポリ民謡集が聴ける。後者は「フニクリ・フニクラ」「オー・ソレ・ミオ」「帰れソレントへ」など、日本人にも馴染みの歌など。
トスティのイタリア歌曲が懐かしい。声楽を受けていた頃は右も左も分からなかったが、先生は良い曲を選曲してくれていたんだな、と今更気づく。でも、こんなスケールのでかい曲、当時歌いこなせていたとは思えない。
このたっぷりした楽曲性、巻き舌の国に生まれたかったなぁ、と憧れます。

トスティ「最後の歌」

誰が誰をどのように愛したか?

アルフレッド・ヒッチコック監督の「めまい」と、アン・リー監督「ブロークバック・マウンテン」は、共通点があると思っている。"愛の幻想"というテーマにおいて。

愛し合うカップルは、互いに違うものを見ていた。
こう書くと、たかが感情のすれ違いの物語じゃないか、と受け止められそうだが、これらの作品は特異である。

vertigo

今日のできごと

・故ヴィルヘルム・ケンプの遠縁にあたるというフレディ・ケンプのピアノ・リサイタル(ザ・シンフォニー・ホール)を聴きに行ってきました。一番安いC席2000円。A席はほぼ満席だったが、Bは空席が目立ち、C席は満席。ファンと低価格志向に客層が分かれたようです。
ポピュラーなプログラムだったけど、ベートーヴェン・ソナタ「月光」以外の曲は、脳内再生できるほど親しんできていないもので、大した感想にもならないけど、男性的な厚みが自然に出ていて「熱情」など迫力あり、テクニックも安定していたと思います。
「月光」の二楽章はテヌート気味の演奏で全体的に粘ったタッチだったが、これは故ケンプの朴訥としたニュアンスのほうが好きだった。
アンコールが懐かしい。チャイコフスキーの「舟歌」。瞬間、全音ピアノ・ピースの扉が浮かびましたね。難易度が比較的低いので、子供の発表会用によく選曲されます。

↓「舟歌」別の人の演奏だけど
http://youtu.be/eBDAklpf8X4

・リサイタル後、スポーツ・ジムへ。以前、僕にしつこく誘いをかけてきた男が、最近数か月ぶりに姿を現わし、また電話番号を訊いてくるので、再度断った。
クラブ側の話では、その男に退会の警告をしたそうで、なんでも女性スタッフに何度も声掛けしていたらしい。しかし女の子ばかり誘うなら分かるけど、なんで僕に??

・トラジコメディアのバッハに興味あり、最寄りのエソテリック販売店に入荷状況を電話確認。未入荷だったので予約した。初エソテリック、楽しみ。

ミゲリート、再々

久しぶりにエル・スールから買い物をしました。キューバの名歌手、故ミゲリート・バルデスのペルー録音盤です。
babalu

60代半ば頃の録音だそうですが、全く衰え知らずの声量で、音質良好だが時々声が音割れしている。
この濃い歌声にハマッて、一頃取りつかれたようにミゲリートばかり集めまくっていて、ブログも記事がずっと続きましたっけ。

現地ペルーのバンドとのセッションということですが、オルガンが全面的にフィーチャーされていて、これがどうも気に入らない。オルガンの音色が入って来ると気分が黄昏てくる。
オルガンは音量が持続して減衰しないので、スパイス程度にアレンジしないとベターッと聴こえる。音色が立ち過ぎて他の楽器が食われてしまい、なんだかエレクトーンをバックに歌ってるみたいだ。ラテン・バンドがオルガンを導入し出した時期なんでしょう。

ホーン・セクションの曲も数曲あるのが救い。やはり往年の楽団を彷彿とさせるアレンジが良い。オルガン曲も、そのまま管楽器に差し替えれば、豊かでノーブルなサウンドになるだろうに。
と、自分の好みを書きましたが、ヴォーカルはあくまで不動。憧れの男性歌手の一人であることを再認識。

ちなみに店のサイトで、ヨルゴス・ダラーラスを例にプッシュされていたアラブの人気男性歌手の動画をたまたま試聴してみたのですが、切なく呻くような歌い口が僕には苦手。しかしトルコなど中性的な要素を持つ歌手を、男臭いエル・スール御用達の諸兄が好むのが興味深い。

クリュイタンスの命日

今日はクリュイタンスの命日です。
早速、今朝はベートーヴェンの6番「田園」(CD)から聴き始めています。やはり先日買ってみたカラヤンのSACDより、すんなり入れる。
若くして亡くなった為に、レコード時代の寵児となったカラヤンより忘れられがちな存在にみえるが、音楽的にはクリュイタンスはずっと面白く、クラシックの楽しさを教えてくれる。
自分が生まれた年に亡くなったので、この指揮者の人となりは知るべくもないが、音楽に対し常に奉仕の精神で、けして自意識が過ぎるタイプでは無かったのでは、と想像する。

どんどんSACD化してほしいと思う。先刻のEMIの見違えるようなラヴェル録音のリマスタのように、SACDがブームになれば、逆転現象(?)でクリュイタンスが真の実力者として今一度台頭するかもしれない。

そう言いつつ、自分はいつも管弦曲ばかり聴いて、オペラのほうは入手したまま聴いていないものが多い。伴奏も巧みな指揮者なので、少しずつ聴き進めていこう。

現在CDで発売中のものは、かなり頑張って集めてきたほうだが、既に廃盤の「モルダウ」など、この際、SACD化を見越して、しばしネットで辛抱。
↓読み込みに時間が少々かかります

チーフタンズの新作全曲試聴

ザ・チーフタンズの新作『Voice of Ages』が今年リリースされていたんですね。
↓予告映像


公式サイトに行くと全曲試聴できます。「カロリナ・ルー」、「スクールデイズ・オーヴァー」など、各アーティストがゲストで歌っています。

ニール・ヤングといい、あちらの大物は新作の全曲試聴が通例になってきていますね。録音音源は有償にこだわらずシェアして、ライヴ収益を見込んでいくのでしょう。音楽ソフトはいよいよ好きな人しか買わない時代になったなと思います。
ちなみにニールのほう、ハードにやっていますが、本質的にフォークだよね?

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プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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