濃いさらり

なぜか正月やGW等、家族連れで巷が賑やかになりそうな時期に、ちあきなおみさんが聴きたくなります。独りなりの居場所を感じるからでしょうか?

そういえば、以前の直属の上司は、家族の写真をデスク・マットに並べ尽くす、日本人にしては珍しいタイプの人だった。妻子だけでなく両親の写真までも所狭しと飾っていた。
その人と二人だけの出張は苦痛だった。帰りの飛行機で家族が総出で迎えに来るという。見せつけられるのがイヤで着陸直後、僕はそそくさと先に出払ったものだった。
そんな上司は横領が発覚し、泣きながら退職していった。きっと家族にいろいろ贈り物をしたのだろう。

このアルバムはLP2枚分を一枚に収めた『もうひとりの私~ちあき 船村徹をうたう』です。

naomi

うわ、やっぱりうまいですね。この世のものとは思えないほどの歌唱力。
どちらかといえば洋モノ系統を歌う彼女のほうが好きな僕ですが、ラストの「矢切の渡し」には、唸らずにはいられません。伴奏はごくあっさり。背景から男女の情感が浮かび上がるようです。あっさりしているようで濃い歌い口。この匙加減は、和洋折衷的な彼女のセンスからくるものなのだろうか。結果として細川某さんより、永く聴ける仕上がりになっていると思う。

1日1曲(32)

SACDプレーヤーを買ってから、過去の購入CDを少しずつ聴き直しているところですが、ポピュラーに関しては大体'90年代以降の音源は、ほぼ違和感なく聴けた。というか、前より良くなっている。
ほんとはね、アンプももう一段上のクラスが欲しいんだけどね・・・。

アルタン/若きブリッド・オマリー/Brid Og Ni Mhaille(1993)
altan

アルバム『アイランド・エンジェル』より。昨今のアイリッシュ音楽シーンには、すっかり疎くなってしまいました。曖昧な記憶だが、アイルランドのバブル以降のインタビューで、モレートは「音楽家は経済状況に左右されない」といった旨の発言をしていたと思う。強靭な精神を持った彼女を始めとするバンドは、本年も果敢に新作を発表している。

今日の1曲はゲール語。密かに愛していた女性が他の男性と結婚し、打ちひしがれる若者の歌だそうです。
http://grooveshark.com/#!/s/Br+d+g+N+Mhaille/2GXVqY?src=5

カーリー、ASCAPから受賞

カーリー・サイモンがASCAP(米国作曲家作詞家出版者協会)から賞を受けたそうです(功労賞?)。写真にはポール・ウィリアムスの姿も。
来日はもう叶いそうもないけれど、あなたのフィーリング豊かな数々の歌に励まされてきました。おめでとう!カーリー!

シューマンの四番

SIGNATUREシリーズ、第2弾はいつ出してくれるのかな。このままいくとウチのSACDプレーヤーは、ほとんどEMI専用になりそう。クラシックはもうCDに戻れない。
デッカやDGの音源もぜひ聴いてみたいが、ユニバからで4500円だもんな。この価格設定って、かねてからLPやCDで愛着を持っていた年配層にしかアピール出来ないんじゃないか。あまつさえ物故した演奏家ばかりだというのに。
でも試しに(記念に?)アンセルメの『三角帽子』だけ買ってみようかな(笑)。

emi

シューマンの交響曲第4番、他の指揮者のレコードで聴いたことがある。クーベリックだったかなぁ。
明快な輪郭をもった堅固な曲調。シューマンはピアノ曲のほうで、愛聴していました。リリカルでどちらかといえば女性的なイメージ。交響曲サイズになっても、本質的に線の細さは変わらない感じがする。そこがまた好きなんですけど。

第4楽章

レントより遅く

エラのSACD、やはり音がキツくて繰り返し聴く気になれない。あれが最終マスター盤として世に残るのは、自分的には残念でならない。
リマスタリング作業は複数のエンジニアでディスカッションしてほしい。EMIなどは、以前は音質的には大嫌いと言ってもいいほどだったが、ビートルズといい、本気を出すと飛躍的なアイテムを出してくる。

emi

ヴァルター・ギーゼキングのドビュッシー集(4枚組)。ギーゼキングも名前ばかり目にして、今回がやっとの初入手。
明らかにモノラル然とした音質ではあるが、CDから買い直した人からすれば、かなり空間性が出ているのではないかと。

どういうわけか、ラヴェルなら管弦で聴くのが好きだけど、ドビュッシーはピアノ独奏のほうが、耳に自然に溶け込んでくる。
「レントより遅く」など、後の管弦編曲ではカラフルになり過ぎて、ソロのさりげない味わいが軽音楽的で親しみがある。

エラのSACD

エラ・フィッツジェラルドの'57年作品、『Like Someone in Love』をSACDで購入しました。初めてのジャズSACD購入です。

ella

エラのSACDとしては、かねてから『エラ・アンド・ルイ』が発売されていますが、自分が待ち焦がれていたのは本作。ストリングスたっぷりの甘いバラード群は、SACD化にもってこいだと思っていた。
特に、ハリウッドならではのメリハリのあるフランク・デュボワの編曲が、ここでは柳がサヤサヤとなびくようなシットリと抑えたストリングスを全面フィーチャー。同アレンジャーが携わったエラのアルバムの中でも、この感覚は本作だけじゃないかな。またスタン・ゲッツ他のソロ・プレイが香りを一層立てている。

CDとしては国内盤とボーナス・トラック入り輸入盤と2種持っていたが、いずれも音源そのものの瑕が目立ち、今回の改善に期待していた。
全体的に、音が前にせり出して、確実に向上しているとは言えると思う(マスタリング・エンジニアはジョージ・マリノ)。ストリングスがきれいに鳴っている。やはりSACDは管弦打に強い。

エラのヴォーカルも、さらに音質向上している(本来の録音技術の限界はある。ピークで音割れあり)が、ちょっと"シャリ感"が出ていて、鮮明さを出し過ぎな気がする。本作のまろやかな印象とちょっと違う感じ。トーン・コントロールでかなりtrebleを絞りbassを上げていても、まだキツく感じる。
SACD購入にあたっては、価格帯の問題から事前にレビューをリサーチするようにしているのだが、ジャズ評の中には、「聴こえ過ぎる」という感想があって、本作に自分も同様の意見だ。
『エラ・アンド・ルイ』でも、サッチモの喉奥の苦しそうな喘ぎが聴こえてしまった、などという感想があって、どうも音場から得られる生々しさとは別の感触を持つ点も出てしまうようだ。
これは、クラシックと違い、マイクと至近距離で録られているからだと思う。

2回通り聴くと、慣れてきて違和感は薄れてくるが、ジャズやポップスでは、リマスタのバランスにおいて評価がかなり分かれそう。SACDならではのエアーな音場の再現は、ソースに対してイン・アウトの関係がシンプルなクラシックがやはり強い。

と、多少の不満を書いたものの、鮮明さを伴って、あらためてエラのヴォーカルの巧さには舌を巻く。これほど甘くたっぷりと歌えるシンガーは、現代なら誰に当たるだろうか。

↓邦題は「偽れぬ心」
http://grooveshark.com/s/What+Will+I+Tell+My+Heart/3AnD9H?src=5

↓ドリス・デイとは対照的なムード
http://grooveshark.com/s/Close+Your+Eyes/3AnDKu?src=5

続・生々しいディースカウ

今回のSACDシリーズ購入で初めてブルックナーをまともに聴いたんだけど、よくわからない…。いま独墺系にあまりアンテナが向かないので、取り敢えずは買っといて、と。

master
引き続きディースカウを聴いていますが、むか~し習った曲が懐かしい。「白鳥の歌 D.957~『わが家』」と「音楽に寄す D.547」。声楽の発声に馴染めなかった自分には苦い経験だったが、それでも曲自体には思い入れがある。

特に「わが家」は、やや狂気を込めて表現した記憶が。詩は表立って狂気を孕んだ内容ではありませんでしたが、旋律に従って自然と昂ぶってしまう。
人前で自分の殻を破れたような喜びも束の間、伴奏の女の子のほうが歌がめちゃくちゃ巧かったので、彼女は「まぁまぁやな」とごく冷静にジャッジ(笑)。
ディースカウの歌唱で、自分も当時歌えていた気分に。



「音楽に寄す」もシューベルトの愛情が詰まったような幸福感に満ちた旋律。詩の音楽に寄せる実直さも頼もしい。↓こちらは生演奏

生々しいディースカウ

フィッシャー=ディースカウのシューベルト歌曲集を、例の英SIGNATUREシリーズで購入。日本では各3000円だったディスク、こちらは4枚セットで2008円。なんという価格差よ。
このシリーズは、日本盤のようにオリジナル・ジャケを復刻してはいないものの、カラー・ブックレットには表裏ジャケ、アーティスト写真、マスター・テープの存在も証明する写真など多数掲載。

声楽アルバム購入なんて、'80年代にLPで買ったキャスリーン・バトル以来じゃないかな(笑)。
dieskau

なんて生々しいディースカウの声。今回のシリーズ購入は、正直SACDの音質チェック優先で、特にモノ録音については後回しにする予定だったが、買って良かった。
全4集のうち、唯一3集だけがステレオ録音だが、むしろモノ録音のほうが生々しい。少々、声量のピークで音割れが生ずるが、それほど気にならない。(モノ・トラックの音割れはナポリ歌手、ステファーノ盤のほうが顕著。)

シューベルトはやっぱり歌曲がいいな。ピアノ・ソナタは自分には冗長に感じてしまう。対訳がほしいところだが、ネットで探して参考にしている。
バリトンの音域が個人的にも落ち着く。伴奏(ジェラルド・ムーア、他)も素晴らしい塩梅。
「魔王」など収録された第4集が現在お気に入り。最も有名な旋律は長短を巧みに織り交ぜる「白鳥の歌 D.957~『セレナード』」だろう。

1日1曲(30)

明日も英EMIのSACDがまとめて届く。SACDもこれだけ廉価になれば、今後プレーヤー購入する人ももっと増えていいんじゃないか。
しかし、先行発売した日本のレーベルは、今後どう価格設定の見直しに対応するだろう。

ドビュッシー:管弦楽曲全集/ジャン・マルティノン指揮
フランス放送国立管弦楽団 他
martinon

このアルバムは当初、そっけない記事しか書けなかったけど、以後気に入ってよくかけています。音の感触は"フワーッ""ボワーン"。そして"キラキラ"。
僕には覚えにくい難曲もあるのだけれど、中には初期に書かれたという「小組曲」など、ヨーロッパのローカルな旋律を素朴に味わえて、自分好みである。

アンセルメの指揮でどうぞ
http://grooveshark.com/s/Petite+Suite+III+Menuet/4q08jl?src=5

英EMIのSIGNATURE COLLECTION

日本で先行発売したEMIクラシックス名盤SACDの輸入盤を幾つか入手。
emi
日本では既に100タイトル発売されたが、この英EMI盤では今月皮切りにひとまず10タイトルほどが出た。
仕様の違いとしては、日本盤がオリジナル重視で分売している同指揮者・同作曲者の作品2~3枚分が、一括アイテムになっている。
価格が、日本盤が1枚3000円のところ、こちらは約1300円、3枚組でも約1700円と超お得。日本盤はプラケース、英輸入盤がハードカバーのブック仕様。声楽もののように取り立てて対訳を必要としないものであれば、あえて日本盤を選択する理由は無い。解説といっても、日本盤は従来解説文に、今回のSACD化に際しての一律文が後付けされているだけ、その点においても英盤のほうがカラー仕様なだけ高級感がある。英盤のCD収納の紙ケースが取り出しにくく、作りが粗いのが惜しいが。
ジャケ左側のオリジナル・ジャケを表した帯が安っぽいが、シールなので後で剥がすことも可能だ。

まだ一部しか聴けておらず音質の件だけになるが、今回入手分はいずれも初聴きであり、既に日本盤で入手しているクリュイタンス関連作品のような愛着が無いだけに、新旧音質比較は出来ない。
さすがに、'50-'70年代間における、サウンドの質感の差は、一聴して分かる。最新録音ほどの迫力感には及ばないものの、過去の国内EMIリマスタ盤の酷さを思えば飛躍的だと思う。

今回入手は
・クレンペラー/モーツァルト後期交響曲集
・デュ・プレ/エルガー、ディーリアス、チェロ協奏曲集
・シューリヒト/ブルックナー交響曲8.9番

「佇まい」の音楽

ブーレーズ&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のラヴェル管弦楽曲集を購入しました。こちらは2枚組SACD。
ravel

SACDならではの音響。
初ブーレーズですが、構造美的演奏というか、楽曲の「作り」を嗜むような佇まい。
他に触れたことのないようなラヴェル。聴いていて何だか弾まない。特にdisc2の「ボレロ」「道化師の朝の歌」などラテン系の曲は合ってないような…。

なんというか「考えすぎ」な感じなのだ。そういう僕が「考えなさすぎ」と言われればそれまでだが。
「マ・メール・ロワ」のような比較的小ぶりな編成では、その精緻さが効果を上げていると思うが、紡ぎ車がリズミカルに回っているような感じがしない。グリッサンドの一音一音まで取り出しかねない丁寧さに、いっぽう粘着質的な感触も。
デュトワ、クリュイタンス盤では違和感なく、インテンポでぐいぐい引っ張ってくれたのだ。なんだろう、この、流れが流れない感じ。
動画で観た「クープランの墓」のライヴなどは、いい感じだったのだがなぁ。

もちろん演奏テクニックは申し分ない。つくづく指揮者とオケによるものと。本作を最初に聴いていたら今ほどラヴェルに興味は持たなかったかもしれない。

デュトワのラヴェル

この間、動画で試聴してみたシャルル・デュトワ盤のラヴェルが良かったので、管弦楽曲全集(4枚組)を購入。初デュトワです。
dutoit
Disc.1
 バレエ 「ダフニスとクロエ」全曲
 亡き王女のためのパヴァーヌ
 ラ・ヴァルス
Disc.2
 ピアノ協奏曲 ト長調
 組曲 「クープランの墓」
 高雅で感傷的なワルツ
 古風なメヌエット
 左手のための協奏曲
Disc.3
 バレエ 「ジャンヌの扇」~ファンファーレ
 ボレロ
 道化師の朝の歌
 バレエ 「マ・メール・ロワ」 全曲
 洋上の小舟
 スペイン狂詩曲
Disc.4
 歌劇 「子供と魔法」全曲
 歌曲集 「シェエラザード」
 夢幻劇の序曲 「シェエラザード」

SACDではまだ発売されていないのでCD購入だが、結構、音はいい。ふんわりした音響が曲想によく合う。
ラヴェルの管弦楽について、今までクリュイタンス、カラヤン、アンセルメ、ブーレーズ(未記事)の指揮で聴いてきたが、自分も「ラヴェルといえばクリュイタンスとデュトワ」という世評通りの感想を持った。(後日、ミュンシュも聴いてみたい。)

デュトワ盤はクリュイタンスよりも約20年を隔てた録音('80年代)でもあるだけに、とても聴き易い。初めてラヴェルを聴くなら、安価な全集でもあるしお薦めだ。http://youtu.be/2uDiT3uBDQU
クリュイタンス盤も今回の音質向上によって、再び脚光を浴びれば良いなと思う(現在、バラ売りのみ)。

このデュトワのラヴェル全集で、子供用オペラ「子供と魔法」を初めて聴いた。が、よく解らなかった(笑)。オペラに関心がないので仕方ないか。台詞に旋律を付ける意味自体が解らないんですよね。ネコの鳴き声の掛け合いはコケティッシュで楽しいが。

「ボレロ」は、クリュイタンス盤が粗いだけに(といっても各ソロの色気は捨てがたい)、この盤が最もバランス良いかなと思う(一箇所だけチューバがドジってるが)。
ピアノ協奏曲(ピアノ:パスカル・ロジェ)は、やはりふんわりしたトーンだが、先に知ったフランソワの印象が強すぎた。

それで、またいつものオチになってしまうが、やはりクリュイタンス盤の直球ながらの香気が好き。昔の人間の「厚さ」を感じるのだ。

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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