真夏の朝のリンバ

zawose

この間、Ustでサカキマンゴーさんのライヴを少し観た。ライヴ前に評論家の松山氏とのやり取りを交えたレクチャーみたいなものがあって、アフリカの現地のスライドショーなど興味深いものだった。

その中でとりわけ目と耳を惹いたのが、少年達による親指ピアノのアンサンブルの映像。高低音のバランスを備えた清々しさは絶品だった。彼らは路上で普通にやってる感じだった。

親指ピアノはずっとカリンバという名称だと思っていたが、レクチャーによるとメーカー名だそうで、それが定着してしまったそうで、正しくはリンバ。

このアルバム『ザ・ヴォーセ・ファミリー/バオバブの木からの贈り物』でも子供達を含むピンと張った声と、打楽器・リンバの清々しさを堪能。久々に音楽から元気と栄養をもらった気持ちになれた。遅まきながら買ってよかった。

↓ライヴの模様

やはり少女マンガの王道

  • 2011/07/29 20:26
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ここ数カ月で色んなサプリや漢方薬を試している。鍼灸は確実に効果があったな。けど高い。とにかくこの不調を脱さなければ。

mask
天王寺の大型書店で演劇根性漫画「ガラスの仮面」47巻を手にしてレジに並んでいたら、隣のレジ前に並んでいる、僕と同世代と思しきオバサンに凝視された。な、なんやねん?
確かに読書はしない。唯一読む本がこの漫画だけとはねぇ。

・・・涙が出てしまった、不覚にも。ちょっと元気出た。
北島マヤと速水真澄がやっと両想いに。何十年かかったことか。
コミック発刊が待ち切れない僕は、あらかたネットで先に雑誌連載されてたストーリーを把握していたが、この漫画の場合、コミックにあたり大幅加筆修正があるから、油断できないのだ。

この漫画は劇中劇が扱われるのが、本筋の物語を相乗的に盛り上げて面白い。また、観客のリアクションが役者の演技の大きな解説役割を担っている。

今巻で意外だったのが、紫のバラについてマヤと真澄の間で話題にのぼらなかった事。マヤは内心(速水さんが告白するまで待つ)と考えていたようだが。
思うに紫のバラの件で二人の想いがここで合致するのは、かえってロマンに欠けるのかもしれない。間違いなくマヤは真澄が紫のバラの人と判り、明らかに恋を自覚するのだが、あしながおじさんへの感情をここで露わにすると、まるで"学費を出してくれたから""服を買ってくれたから"といった打算的な理由が付いてしまうからだ。これを回避した今回のワン・ナイト・クルーズでの表現は、新章<めぐりあう魂>にふさわしいものとなったと思う。
真澄はマヤが既に自分を紫のバラの人だと知る事に、未だ気がついてなさそうだ。鈍感過ぎるが、これが小学生から大人まで読みやすく支持される作者の手腕でもある。
(今でもちゃんと台詞にルビが振ってあるね。)

結末はどうなるのだろう。
準主役といえる亜弓さんは、紅天女の演技に際しアクロバット並みの稽古ばかりして、芝居の本質から逸れていたが、失明の危機が、図らずもさらなるステップへの好機となる。
しかし彼女には恋愛要素が足りない。対するマヤは素質のうえ、両想いも手に入れた。努力家が報われないという結末が有り得るだろうか?

マヤは、地味でも最終的に観客をアッと驚かせ納得させるほどの天賦の才能があるから、亜弓に負ける図も浮かばない。
もしや、マヤに軍配が上がる目前、小野寺がマヤの真澄とのスキャンダルをまき散らすのでは? それでは「たけくらべ」【「ジーナと五つの青い壺」だっけ?】の二の舞になってしまう。どうしたものか。

少なくとも僕が勝手にイメージする決定的なラスト・シーンの一つに、
マヤの「紅天女」の試演あるいは本番を、後部座席で見届ける月影先生アリ。うっすら微笑みながら(一蓮…これでやっとあなたに…)と心でつぶやく。月影先生の肘掛けの手のクローズアップ。手首がだらんとうなだれる。絶命。

今巻の帯には、速水真澄に扮する人物当てクイズの結果が、表紙裏に載っている。デーヴ・スペクターだった。自分はKABA.ちゃんだと思ってた。

雑記

先般亡くなった評論家について、ネット検索でいろんな方のブログ記事を読んだ。

蛇足だけど、ちょっと自分の追悼記事のスタンスについて触れようと思う。
まず、「自殺」という文字列は記事から外したかったのだ。
というのは自殺者の身内はナーヴァスになりやすいと想像出来るからだ。
故人が著名人で、独り身であったとしても、兄弟やその子供達が必ず居ると思う。
事実には変わりないが、特に若い人にとっては、囁かれるのが苦痛になるのでは、と。
赤の他人に気を回し過ぎだろうか?

とうようズ ハリス

中村とうようさんの訃報に驚いて、前回、自分なりの思い入れを書いたが、よく考えると、とうようさんに馴染みを覚えたのは、ここ数年の事で、オーディブックを中古蒐集し始めてからの事だろうと思う。

MM誌は、過去に長期間定期購読していたが、元々CDを沢山買わない僕は、レビューを参考に買った記憶がそれほどない。
ブレイヴ・コンボは、昔買ったなぁ。でも随分前に手放しちゃった。あの頃は、ヴォーカルものが基本だったから。

実際に購入参考の元にしていたのは、ケルト&SSW専門の「タムボリン」さんだった。
インターネットが無い時代だったから、当然試聴もままならない。
店から毎月郵送される新着リストを頼りに、一か八かで購入していた。中にはコア過ぎて、地味過ぎるものもあったが、概ね満足だった。

自分にとってMM誌は、アイリッシュ系以外のワールド音楽の情報入手が目当てで、その他のロック&ポップスにも予備的にアンテナを張っておこう、という位置づけだったと思う。
インターネットが普及した今では、ワールド系の誌面枠が物足りなく感じ出し、その他のジャンルも興味ないアイドル・グループの特集などに割かれるとシラけてしまい、次第に購入を控えるようになった。

ラテン誌「ラティーナ」も興味が無いではないが、CDを厳選購入したい僕にとっては、ある意味、MM誌の酷評は有難かった。候補を絞れるからだ。
尤も、評価の低い作品が実際に、それほど悪い代物なのかどうか、最終的に自分の耳で確かめた事がないだけに、なんとも言えない。
(記憶では、ラティーナの常連評論家が、あるブラジル音楽のCDライナーにおいて、ブラジルを"カンニバリズムの国"と呼んで、中村氏から痛烈な批判指摘をされ、訂正・詫びをしていた件があった。その記憶が引っ掛かっているためか、ラティーナには今一つ手が伸びないのである。)

リアルタイムには、'90年代初頭にハリス・アレクシーウが紹介された時点で、ようやく中村とうようさんの名前が自分の認識に刻まれる事となった。
ハリスを日本に初紹介したのは、このとうようさんだと自分は思っているが、もしかすると国際デビュー盤『祈りをこめて』の前に、オルター・ポップあたりから国内盤で'80年代の半ば頃の『愛を誘う夜』が先に紹介されていたかもしれない。その盤は、自分は輸入で買ったので、日本語解説者が誰だったか分らない。
いずれも、オーマガトキ(たぶん。シリウスシリーズだったかも)から発売された『祈りを込めて』のヒット~ハリスの来日もあって、早速ハリスの過去ミノス時代を一気に振り返られるベスト盤(オルター・ポップ)を編集したのが、やはりとうようさんだった。
なにせギリシャ語圏だから、ソースが乏しく日本語解説は有難い。読むと、いかに随分前からハリスの歌に親しんで、アテネのレコード屋を練り歩いてきたかが伝わった。

とうようさんのハリスに関する解説は、ちょっと愛する女性に言及するような酸っぱさも感じられた。ハリスに対する評価は後々も高く、'00年代の『酸っぱいチェリーと苦いオレンジ』は満点、ロイゾスのトリビュート・ライヴCD&DVDは、年間ベストの筆頭に挙げられていた。

↓ベスト・オヴ・ハリス・アレクシーウ
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解説でお世話になりました

中村とうようさんが亡くなったそうだ。信じられない。
落ち込んでしまう。とても暗い夏になってしまう。

自分は信奉者とはいえない。単行本一冊さえ所有していないし、ミュージック・マガジン誌も久しく購入していない。"とうようズ トーク"は、音楽的な話題以外は読み飛ばしていた。

解説、だ。手持ちのワールド系音楽の国内盤解説は、ほとんどが中村氏のペンによるものばかり。各国の音楽を詳細にガイドして下さる。
私事ばかり書いて資料価値にもならないライターも多い中、とうようさんはフットワークに裏打ちされた感性の鋭い充実した資料作成をされていたと思う。
個人的には、ギリシャのハリス・アレクシーウの国際デビューとなった『祈りをこめて』を初めて日本に紹介した解説者である、という印象が強い。
面識が無いので、人柄うんぬんについて勝手な想像は憚られるが、歯に衣着せぬというよりは、ただ正直な方だと受け止めている。

浅知恵の一音楽ファンに貴重な音源と解説をありがとうございました。今後も引き続き参考にさせていただきます。
ご冥福をお祈り申し上げます。

最近、レンタルで観た映画・3

土曜に2件の記事をアップしましたが、1件目は個人的な内容でつまらないので非公開に変更。

眠りの質が悪くなっているようだ。その繰り返しで段々辛くなってきている。食事に気を付けても変わらないわけだ。
ネット検索で効きそうなストレッチを見つけたので、しばらくやってみる。

picnic
・ピクニック
キム・ノヴァクは、「めまい」でしか観た事がなかったので、こちらも観賞。ウィリアム・ホールデンとの青春映画。
青春、といっても爽やかな印象というより、とても肉感的で、エロティックでさえある。ホールデンは終始半裸、ノヴァクは馥郁とした匂い立つ容貌で惹きつける。
こうした生と性をテーマにした、連れ合いと観るとやや居心地が悪くなりそうな作品は好き。登場する老若男女すべての立ち位置がしっかり描かれていて、誰しも情熱を取り戻さずに生きられないものだといった示唆を込めているかのようだ。
名シーンである二人の提灯の下のダンス・シーンがとても肉感的。バックに流れる「ムーン・グロウ」が歌無しのインストなのがかえって良かった。

・大脱走
このあいだ観た「パピヨン」が楽しめたので、引き続きマックイーンを借りた。
特典ドキュメントにて、史実に忠実である点を強調していたが、これは脚本が粗い印象。
編集と役者の魅力でかろうじて大作の風格を醸し出している感じがする。
特に「パピヨン」の後では、マックイーンの出番が少なすぎる印象で、
ラストのバイク・シーンは付け足しのように感じてしまった。
尤も観る側のこちらの欠点もある。戦争ドラマは登場人物が多すぎて、覚えられないのだ。最後までこの人だれ?という役者が一人か二人…。
しかも捕虜収容所が舞台となると、みんな軍服を着ているから、どっちが敵か味方か分らないという。

・シングルマン
「英国王のスピーチ」の主演コリン・ファース主演作品。共演にジュリアン・ムーア。
予備知識なしで観たら、、こういう内容でしたか。
デザイナーの初監督とは思えぬほど、素晴らしい出来だと思うが、スタイリッシュすぎて、完璧さが息苦しくもある。
モノローグ的な視点だから、よけいにそう感じたのかもしれない。
'60年のアメリカの世相を考慮して観ないと「サイコ」のスチールが登場する意味を見逃すところだった。ジャネット・リーのショッキングな「眼」のクローズアップなどは、隣人~社会が主人公にむける好奇の視線のメタファーだったのか。

最近、レンタルで観た映画・2

最近、浮いた時間をレンタル映画観賞に費やしています。一日一本ずつくらい。
多少ネタバレあり。

・狼たちの午後
アル・パチーノ主演。実際に起こった銀行強盗事件に基づくらしい。
硬派なアクションという先入観で観始めたら、犯人達があまりに愚鈍で、、しかしリアル。
銀行の建物と、その前にあるストリートのみの限られたロケーションにも関わらず、息もつかせぬ展開で占められる。
意外にも犯人達と親交が芽生える(ストックホルム症候群?)人質達のシーンも興味深い。
'70年代当時のアメリカの世相を考慮する必要があるかもしれないが、今の日本社会で観ても、妙に説得力を感じるんじゃないか。

・クレイジー・ハート
昨年公開されたジェフ・ブリッジズ主演のカントリー音楽ドラマ。
演奏シーンが多いだけに、物語の深みはそれほど感じないが、
相手の女性(マギー・ギレンホール、ジェイクとそっくりですね)の過去を具体的に描かないなど、抜き差しならぬ大人の心情を演出して、説得力をもたせている。
基本的に、落ちぶれた初老のカントリーSSWの物語という事だが、それほど悲惨でもない。
過去のヒットに縋っているといえども、ギグはしっかりこなしているし(本人歌唱。うまい!)、
契約話もあるし、好き勝手生きてるし、要はアルコール依存症の問題だけ。
個人的には羨ましいくらい。

・グラン・トリノ
これは泣かされました。クリント・イーストウッドは生粋の映画人ですね。
といっても彼の西部劇はあまり観たことがない。「ミリオンダラー・ベイビー」にもみられる、
人生の燃焼の仕方について感じさせられる。
こちらは現代劇だが、ある意味、西部劇の手法にのっとり自らコール・レスポンスしたかのよう。
自ら保守的なキャラクターを演じるが、根幹は世の多様性について鷹揚な考えの持ち主なのではと思う。
ラストまでの丁寧な伏線の張り巡らせには脱帽です。

・マルタの鷹
ハンフリー・ボガートは一作も観たことがないので、この機会にと。
そんなにカッコイイ人かな、と思ってたのですが、かっこいい~!!
相棒の探偵が殺されたというのに、なんとクールな役どころだろうと思っていたら…アッと声を出してしまった。
登場人物みな曲者。ものすごいテンポで、フィルム・ノアールの魅力をこの一本で堪能。音楽も映画も新旧関係ないですね。

リヴの一番

「ためしてガッテン」ブックスの血圧編によると、疲労解消に効果的な入浴時間は午後9時ごろだそうですよ。

lt1

既出CDです。
最近、他人の音楽聴くのさえ辛くなりかけていた。そんなしんどい時でも聴きたいと思える音楽が、いつしか離れがたいフェイバリットになっていきます。
リヴィングストン・テイラーなら、今のところ『INK』が一番かな。

ネットでは、オーディオに詳しそうな方が、このアルバムをオーディオ・チェックにも使っていると書いていました。
たぶんダイナミック・レンジが豊かなぶん、ナチュラルなメリハリがあるんだと思う。コンガの音なんか気持ちいいですよ。リヴのヴォーカルもきれいです。
'90年代のCDは、まだ音が硬い傾向にあったけど、これ('97年作品)はデジタル時代のアコースティック・サウンドとして、とても良い鳴りをしていると思います。
本人作含む全曲アコースティック・カヴァー。

04-02. Livingston Taylor - Isn't She Lovely by chippler

最近、レンタルで観た映画

ちょっと楽になってきました。
数か月続いた不定愁訴は、どうやら血圧が上がっていたからみたい。たぶん一時的なものだと思いますが、
ウォーキングをできるだけ実行しています。

久々にDVDレンタルしました。映画を観るのはホント久しぶり。その3本は以下。うっすらネタバレあり。

・「瞳の奥の秘密」
これはずっと観ようと気にとめていたアルゼンチン映画。
とても解りやすく親切なダブルミーニング。よく出来てるなぁ。
ラストはドンデン返しともいえるが、その前に登場人物の独白を実写しているから、
そういう風に見える。映画ならではの手法。
クラシカルなムードで、携帯電話が出てこないのがいい。
しかし、犯人はあのままなのかしらん…。

・「ONCE ダブリンの街角で」
これも観ようとずっと気にしてた。
ストリート(恐らくグラフトン・ストリート。懐かしい!)で歌うグレンに、声をかけるマルケタ
というシチュエーションで始まり、フィクションとドキュメンタリーを織り交ぜたような進行だ。
二人の男女は実際にユニットを組んでアルバム発表しているという。
あちらのコンテポラリーのフォークには自分はあまり関心がないが、グレンのパフォーマンス、いいですね。
無関心なエンジニアが段々本気になってくるところが痛快。こういうリアクション役が
立役者として効いてくる。

・「パピヨン」
スティーブ・マックイーンは「タワーリング・インフェルノ」しか観た事なかったのです。
かっこいいですね! こんなスケールのデカい作品は、今じゃお目にかかれないんじゃないか。
監獄を描いたストーリーは想像以上に泥臭く、マックイーンの体当たり演技が惹きつける。
ラストのヤシの実イカダで逃亡するシーンは、イカダを下支えするダイバーが映ってると知っていただけに、
確認してしまった。ヒレがパタパタしているのが分る(笑)。
逃亡先で「俺は脱獄囚のパピヨンだ」と、いちいち言うところがなんか可愛い。
案の定、老シスターにチクられちゃって・・・。

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プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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