声の抜けが抜群のバーブラ

bs

ミュージカル系のシンガーは、あまり好んで聴かないのですが、バーブラ・ストライサンドについては、幾つか代表作の映画と、'80年代の自宅の広大な庭でのコンサート・ビデオを見て、何曲か好きになった。
CDとしては、ベスト盤を2種。ただ、あまり通して聴く機会がなく、同じ曲ばかりリピートしている。
彼女は、とにかく声の抜けが良い。やはり鼻が高いほうが得? かのピアニスト、グレン・グールドがポピュラー音楽で最も好んだ歌手だとか。
3曲選びました。

①スター誕生愛のテーマ
この曲で、彼女を好きになりました。素晴らしい自作メロディ。美しいアルペジオがスケールの大きな展開に。作詞はポール・ウィリアムス。




②ギルティ
これは、先述のコンサート・ビデオで聴いて好きになった曲。バリー・ギブと揃って真っ白な衣装でデュエット。大人の香りがしたものです。




③パパ、見守ってください
こちらもビデオで聴いて好きになった。これ、ミッシェル・ルグラン作曲なんですねぇ。
この曲、なぜかハリス・アレクシーウのアルバム『ネフェリス通りにて』のイメージと重なるのです。


硬質さが心に残る

前回記事のケイト&マッギャリグルのアルバムのプロデューサー、ジョー・ボイドについて他の作品を調べていたら、手持ちのジューン・テイバーの作品も彼のプロデュースと分かった!

jt2
ジューン・テイバー'89年作『Some Other Time』。英国フォークの女王の唯一のジャズ・スタンダード集。
このアルバム、レーベルはハンニバル・レコード。ジョー・ボイドはこのレーベルの創始者なのだ(多分)。ちなみにジューンは現在、トピックスに在籍。

ジューン・テイバーをプロデュースするのは不思議ではないのかもしれない。彼はアメリカ人でありながら、初期にフェアポート・コンベンションをプロデュースしてる。そしてマリア・マルダーと彼女の元夫ジェフの多くも担当。
マリア・マルダーも本腰入れて聴いてみたいのだけど、ケイト&アンナの鄙びた味を知ってしまうと、この姉妹の曲のマリアのカヴァーを聴いても、あまりピンとこなかった…。歌は勿論とびきり巧いし明るい。とにかく、こういうのは縁ですよね。ずっと後に好きになる事もある。

プロデューサー繋がりで洋楽を聴くやり方は、僕はあまりしてこなかった。どうしても決め手がヴォーカルにかかっているので。サウンドの指向だけでは収集できない。
本作は既に廃盤。リマスター盤で是非リイシューしてほしい。恐らく、こんなスタンダード・アルバムは誰も聴いた事がないんじゃないかな。硬質な歌声が、いつしか心に残る。

姉妹のラスト・ベスト・アルバム

アマゾンUSをなんとなく眺めていたら、ケイト&アンナ・マッギャリグルのアルバムが28位。何、これ新作?!
k&a2
1st.と2nd.のアルバムに、未発表音源を追加した3枚組。昨年亡くなったケイトを悼んでのラスト・アルバム発売の運びとなったのでしょう。Disc.1と2は手持ちとダブるが、リマスタリングされて間違いなく音に厚みが増しています。特に劣化していた2nd.が良くなりました。
リイシュー・プロデューサーは、アルバム制作時と同じジョー・ボイド。ノンサッチから。輸入盤のみ。

1st.「Kate & Anna McGarrigle」('75年)と2nd.「Dancer With Bruised Knees」('77年)がこの機会にリイシューされたのは、やはり姉妹の作品の中で評価が高いのだろう。
アマゾンの日本サイトのレビューを覗くと"ヘンテコ姉妹"と呼ばれてた(笑)。「こういう音楽、日本ではどんな人が聴くんだろう」って。ここに居まーす。尤もレビュアーさんはこの姉妹を評価していたね。
フォークのカテゴリーになるだろうが、カナダからアメリカ南部まで包含したような、豊かな混合音楽。ケルト、フレンチ、カントリー、ジャズetc. そこに姉妹の個性的なデュオが…

【特にケイト・マッギャリグルを偲んで彼女の作品を1st.から2曲ほど。



最近よく聴きます。個人的にこんな曲が書けたらと思う憧れのチューン。クラリネットがチャーミング。



これは後のファミリー・アルバムでも再演された美しい名曲。けして大袈裟にならない編曲も良いです。】

さて、期待のDisc.3は、同じく'70年代の未発表デモ集だが、とても良い音。(3)「人生はジグソーパズル」は、コード進行が異なるデモ。曲作りの過程を窺い知るようだ。他のトラックも曲想の違いが比較出来て興味深い。未発表曲も入ってるようだ。これ、買って良かったワ。
前出の「メンドシーノ」とアンナ作の有名曲「ハート・ライク・ア・ホィール」は、2テイク収録。


海に太陽を昇らせるのよ
私は浜辺から見つめているわ
アメリカ杉の上に太陽を昇らせるのよ
私も一緒に昇っていく これ以上昇れないところまで

「メンドシーノ/Talk to Me of Mendocino(Kate McGarrigle)」よりワーナー国内盤対訳より抜粋

↓若かりし頃の姉妹の写真がいっぱい
k&a3

リアルタイムに聴いたポール

ps
(ジャケ画像はアマゾンから)

このアルバム、現在廃盤になっていますねぇ。昔、持ってたのに何故手放したんだろう。
大学図書館で借りまくって聴きまくってた頃、繰り返し聴いたものでした。ポール・サイモン'83年作『ハーツ・アンド・ボーンズ』。
このCDが自分にとって最もかなりリアルタイムに聴いたポールのソロ・アルバム。恐らく当初LPで発売され、数年後にCD化されたんでしょう。

何度も借り直したあげく購入したのに手放してしまったのは、ツルツルした音質が微妙にイヤだったからだと思う。やっぱり自分は'70年代のナチュラルな音が好き。

ただ、ホントに楽曲はいいのです。最近S&Gを再び聴き始めた関連で、本作が再結成の計画予定であったと知り、驚くと共に、確かにデュオにぴったりなトラックが幾つもあると思う。
特に「犬を連れたルネとジョルジェット」なんて、アーティのハーモニーが聴こえてきそうです。「ハーツ・アンド・ボーンズ」のエキゾチックなパーカッションは、後作「グレイスランド」への布石?

ポールのキャリアの中で最低の売上だったらしいが、経緯等タイミングが悪かっただけじゃないかな。今度こそリイシューされれば手に入れたい。
来月上旬、初期作品を幾つか入手予定なので、その折また軽くレビュー書きます。

↓犬を連れたルネとジョルジェット




↓ハーツ・アンド・ボーンズ


気になるエンジニア

cs2
カーリーの'76年作『見知らぬ二人/Another Passenger』は、CD棚を誤って引っくり返して盤を傷めてしまい、読み取り不能で聴けないまま。現在廃盤。
が、iTunesでエンコードしてみたところ、1曲目を除けば再生可能が分かり、早速現在のオーディオ・セットでも試しました。

いい音ですね! '70年代の音響は概ね好きだが、この作品、エンジニアの耳がとてもいいんじゃないかな。
と思って、あらためてクレジットに注目。エンジニアは、ドン・ランディー。そういえば、本作はドゥービー・ブラザーズがらみなのだ。ゲスト・コーラス他、マイク・マクドナルドの作品も歌ってる(その後、カーリーとの共作「ユー・ビロング・トゥ・ミー」がヒット)。プロデューサーは、テッド・テンプルマン。

→「Another Passenger」のトラック毎のクレジット

ドン・ランディーが手掛けた他アーティストを調べると、ドゥービー以外に、ヴァン・モリソン、ヴァン・ダイク・パークス、ヴァン・ヘイレン、マイケル・ジャクソンetc. 耳が良い、だなんて畏れ多い。
本作は'90年のCD化にあたり、同エンジニアによってリマスタリングされたようだ。ウェスト・コーストなカントリー・ロック、と言えばいいか。カーリーの作品の中でも、とりわけヒネリが効いた傑作。

↓本作ハイライトともいえる「リビー」
Libby by Carly Simon - Official

セントラルパーク・コンサート

S&G、あともう一枚買ったのがあります。'81年、地元セントラール・パークでのライヴ盤。
s&g

当時ダブル・ジャケットで発売されたらしく、紙ジャケCDでもきちんと再現されています。
(ところで、ポール・サイモンの旧譜が6月以降リイシューされるようですが、国内盤発売は無いのでしょうか?
最近の新譜ですらも良い作品がなかなか国内配給されなくなっているようで、ちょっと残念。輸入盤買えば済む事なんですけどね。)

この作品は、VHSでも持っていたので内容は知っています。でも、あんまり愛着が無かったのか、1.2度しか見ていません。
このCDでは、音源のみということもあってか、ポールのソロ中の乱入があった曲と、アンコールのダブリ曲はカット。
乱入者のシーンは、見るだけでハラハラする。このシーンがあるからビデオを繰り返し観たくなかったのかもしれない。
ウィキには【さすがのポールも驚いていた】という記述があったと思うけど、そりゃ誰だって驚くよ。ステージに立つ人にとって、いわゆる逆光を浴びてる状態と同じで、真っ暗闇から突然モノや人が飛び出してくる脅威は大きいはず。

リマスタリングの音、なかなかいいです。
フュージョン・バンドをフィーチャーしたサウンドは、S&Gの本質に必ずしもマッチしているとは思い難いが、時代性や、彼らのソロとしての現在をアピールする好機でもあったのだろう。なんたって野外イベントだし、プロデューサーが、あのフィル・ラモーン。ヴォーカルがそのままビリー・ジョエルに入れ替わってもイケそうです(笑)。

「明日に架ける橋」はコードをちょこちょこイジっている。符割を変えてウンとジャズっぽくなってる。違和感を覚えるが、エンディングで待ち構えるスティーヴ・ガッドのドラムにやられます。
この曲、当時としてもギリギリの音域だと思うし、ぼくが観た大阪でのソロ・コンサートは絶不調で、往年のファンと共に溜息をついたものだった。でも、今でもアーティはキーを変えずにやってますね。

ライヴ盤としては'69年ライヴがお気に入りだが、こちらはバンドならではのラテン調もありと、年月の経過がレパートリー豊かで、カラフルな演出となった。

マリーナのスタジオ・ライヴ

どうやらチョコレートや赤ワインでも鼻づまり、片頭痛を起こす。アレルギー持ちって不幸。

マリーナ・ロセールの数年前のバルセロナ・ライヴDVD、以前から買おうか迷っていたんですが、
サンビーニャの現在セール対象を見ていたら、1000円台で売っていたので、予約しました。

それで商品が届く前に、動画で彼女について検索したところ、とっても素敵なスタジオ・ライヴの映像を発見。
以下の2曲は、手持ちの5枚ほどのCDのいずれにも収録されていない。
冒頭のライヴDVDは、大劇場での歌唱のせいか、彼女は幾分エキサイトしたような、いささか大仰な歌い口になっているが、以下のスタジオのほうは、リラックスしていて完璧。気持ち良さそうに歌っています。

情熱的、だけど声質のせいか、つつましやかに聴こえるのです。





mr

端正なデビュー作

ほんとは本業(?)のブログのほうを更新したいのに、毎年、春と秋には呪われてしまう。
もっと大変な人もいるのだからと、気合い入れ直すんですが。。辛いのは自分だけ?

沢山CDを買わないので、一枚ずつチビチビ行くつもりでしたが、ババッと印象だけ。
sg

S&Gのオリジナル旧作。紙ジャケ・リマスターです。
リマスターによる感動は、『明日に架ける橋』では圧倒的だったが、上の2作はそれほどでもなかった。マスター・テープの状態の違いか? 自分自身の感動が薄れたからか?
「サウンド・オブ…」は、デビュー盤か、ポールのソロがいい。ドラムス追加バージョンは、やっぱり後付けだけよなぁ、という耳で聴いてしまう。
『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』は、美しい佳品揃いだが、「7時のニュース/きよしこの夜」のナレーション入りはギミックを感じて、繰り返し聴く気になりづらい。
上2作は、ポピュラリティを持たせようと、いろんな事をやっている感じだ。

下のデビュー作『水曜の朝、午前3時』は、いい音だった。トラッド色の濃い、端正な歌い口とサウンドが個人的な好みに合います。ダブル・ベースやガット・ギターをフィーチャーしてるのが、柔らかい厚みを持たせているんですね。このころの敬虔なフォーク・ソングの歌い口のままでは、もしかすると彼らはヒット・メイカーになれなかったかもしれない。が、この路線でもあと数枚、残してほしかったですね。
sg


メアリー・ブラックの新曲

メアリーの新曲ビデオ! アルバムに先駆けてのシングル。iTunesで買うつもりでしたが、動画で聴けるなんて!

Pagination

Utility

別宅のご案内

sake moge Flickr(オリジナル写真集)                   ●手さぐりのリボン結び(オリジナル楽曲集)

プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

月別アーカイブ

全記事(数)表示

全タイトルを表示