密度と柔らかさを増す歌声

【追記】収録曲「Shipbuilding」
June Tabor - Shipbuilding by Proper Music Distribution

変わらない人だなぁ、と思う。そのうえ、密度と柔らかさが増したヴォーカルだ。
june
ジューン・テイバー、'11年最新作『浜辺へ』。全曲、海がテーマ。内陸育ちの彼女は、特に海への憧憬があったようだ。
ピアノ、アコーディオン、ダブル・ベース、フィドル等によるフォーマットに落ち着いて随分経つが、さらに簡素に研鑽された感。録音もいい。

今年64歳になる彼女。硬質と評されてきたその個性的な歌唱は、さらなる深淵を辿り、いつのまに柔らかさをも備えたのだろう。
一枚が一曲のように一気に聴けます。

→BBC2004年ライヴから

Scar

カーリー・サイモンの公式サイトによれば、どうやらBMGと契約を交したようです。ひどい英語力なので確約情報ではありませんが、旧譜もそこから出るとか何とか。このクラスのアーティストにしては、遅いタイミングで続々と紙ジャケ・リイシューされるかもしれませんね。

cs2
カーリーはいかにもアメリカ女性らしい、ワイルドなヴォーカルですが、意外と自作曲は内省的な要素があり、そこに振り幅の魅力を感じるのです。

'00年発売の『ザ・ベッドルーム・テープス』も、乳癌の手術を経た復帰作という事もあって、ロック&ポップスのスタイルでありながら、どこか沈痛な趣を漂わせます。
その中から特に自分が気に入ってる曲「Scar」を↓。このころの音楽シーンは、アイリッシュ・テイストを入れるのがトレンドで、このアルバムもカナダのトラッド・グループ、ランキン・ファミリーのランキン姉妹をフィーチャー。この曲では、リアム・オメンリィも参加している。

Scar by Carly Simon - Official

SCAR(Carly Simon)

2月、グレイなある日
茶色い斑点の中
散らばる白い斑点
紫色のショックが神経を刺激し
全てが落ち着くまでに
あなたの興奮の扉を叩く

ナイフや
傷の縫い合わせや針の数々
心臓に向けられた矢とともに
残された私

私はそれを
感傷的な悲しみの源と呼び
いくつもある私のパーツの
一部になっていく

(中略)

前に知り合いだった男が
私と付き合いたいと言った事がある
私は長い間病んでいたけど
今は回復の方向に向かっていると告げた
それから少し
事情を話したら
彼は言った「そりゃ酷い」って
それっきり一度も電話をよこさなかったわ

(中略)

彼女は言うの
「合図を探すのよ
身近なところにあるわ
あなたの心を案内人にして
あなたの傷に従いなさい」

(BMGファンハウス国内盤より歌詞抜粋)

陰鬱な日はニール・セダカ

友達からニール・セダカの話題が出たのを機に、1枚は持っていようとベスト盤を中古購入。
neil

もちろん名前は知っていました。ポール・アンカとごっちゃになるんですよね。
友達の話題は、ぼくの書いたある曲からニール・セダカの「恋の日記/The Diary」を思い出したそうで、そこで
どれどれ聴いてみようと。

なるほど、キー展開が似ている。ぼくのはこんなにお洒落なアレンジじゃないが。自分の場合、曲が出来て初めて楽器を鳴らしたり、譜面におこすので、譜面にして初めて(ああ、ここで転調していたのか)と分かったりします。天然というか無意識なんですワ。

ニール・セダカは他の曲も、ひらりとかわすような転調で、'50-'60年代と思えないほど素敵なポップス。ポップス作る人って、頭いいなぁと思う。ヴォーカルはキーが高く若々しい。
↓「恋の日記」


唯一なじみのあった曲が「悲しき慕情/Breaking Up Is Hard to Do」。'90年代のシルヴィ・バルタンのアコースティック・カヴァーで知っていました。オリジナルがセダカで、'62年とバラードにリアレンジした'75年の2回、ヒットしたらしい。
↓「悲しき慕情」('62年)

a life

この一週間、何も出来ないまま、なんだか疲れてしまった。が、ぼちぼち音楽を聴こう。

↓大貫妙子さん&坂本教授の「a life」(アルバム「UTAU」より)

シフの12枚組バッハ

先月のアンドラーシュ・シフの来日公演も先日のBS再放送も、結局逃してしまった。今後バッハの演目で来日があれば、是非行きたい。

bach
シフのバッハ集(12CD)を新品オークションで購入。
個人的に、バッハを秘密(?)練習していて、だいぶ弾けるようになった曲を、試しに録音してみたのだが、聴き返すとガチガチで(苦笑)。自作以上にお披露目出来る代物ではなかった。

シフはなんて繊細で滑らかなんだろう。柔らかな音色はケンプに近いものも感じるが、ケンプのような古典の峻厳さはあまり感じない。
主題のみならず、曲全体を歌わせとても軽やか。これが現代的解釈なのだろうか。ケンプやグールドと違って、BGMのように聞き流せてしまう。

先に買ったシフのバッハの2枚組とかぶるDisc4と5は、靄がかかったような残響が気になったが、'93年録音の音源分のみで、その他はノーマルで好ましい。惜しむらくは、ジャケ写。

あれれ?

haris
アオラのサイトを見ていると、ハリス・アレクシーウの見覚えのないジャケが目にとまり、早速買ってみた。

しかし、これは自分的には期待はずれだった。ジャケから男性との共演ものと予測はついていたものの、
ハリスの歌が少なすぎて残念。その男性の歌唱が、丁寧なんだけど音楽を感じないというか、
ハリスと相性いいの?と首をかしげてしまった。ジャズ・シャンソンというか。なんか変です。
リマスター・リイシューの対象のアイテムでなかった訳が分かる気がしました。

ところで、例のハリスのダウンロード失敗の件、とうとうサポート・センターからはなしのつぶて。
ギリシャ語の問合せじゃないと駄目なん? おでんを記号化したような文字にはさっぱりですワ。

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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