Mr. ノー・フロンティアーズ

ジミー・マッカーシーの記事を書いた時、最近活動してるのだろうか、と思っていましたが、
ウィキペディアで調べたら、2010年に最新アルバムが出ていました!
JM

それにメアリー・ブラックの新譜が年内に出るようなんですよ。メアリーがツイートしていました。(メアリーがTwitterやる時代になったんですねぇ。)

ジミー・マッカーシーの存在は、このメアリーが多く作品を取り上げた事と、ダブリンのメアリーの旦那様が経営するドルフィン・レコードで、スタッフに薦めてもらった経緯から、ソロ購入に至りました。

今回の新作はUKからの取り寄せ。本国アイルランドでは、やはり大物らしく、CM、国営の看板番組「レイト・レイト・ショー」など出演映像の動画が確認できました。
ブロデュースはドーナル・ラニー。ひょっとしてドロレスの『檻の中のライオン』みたいなんじゃ…と危ぶんだが、落ち着いたシンプルなバンド・サウンドでした。

やはりキャッチーでよく練られた作り方ですね。フォークを基調にAOR、ポップスなどの感覚が入って聴きやすいです。もっともファーストが一番のお気に入りですが。

↓「レイト・レイト・ショー」出演時。


→「Shuffle of the Buckled

大人のビター&マイルド

前回、ヨルゴス・ダラーラスは好きだけど、巧過ぎてちょっと疲れる、と書きましたが、もちろんアルバムによってコンセプトも様々で、その豊かな音楽性に驚く。
発音がちょっとキツいかな。ギリシャ語を理解していないので何ともいえないが「イ」が特に。声が良く通るからだとは思いますが。

dalaras

手持ちの10枚程度のアルバムのうち、コンテンポラリー、つまりライカ・アルバムとして最も好きなのは、'04年作『君に捧げる歌には』(アオラ発売の邦題。ライスからも別名で発売)。これは大人のビター&マイルドな雰囲気で、意外に清涼感があります。アレンジは抑制を効かせつつ、ギリシャ風味たっぷり。
他作ではなかなか味わえない秀作で、大阪日本橋の中古屋で見つけたのはラッキーだった。1000円か1200円だったと思う。

dalaras

ダラーラスさんは、かなりかっちりしたバッキングがお好みのようで、数年前、上京時にエル・スールで買った『ヨーロッパ・ツアー 1995』の演奏・ミックスにその志向がはっきり表れていると思う。
ハリスとダラーラスはほぼ音楽性が似通っていると思っていたが、ハリスのサウンドはもう少し軽く流すような感じもあって、ゆえにしっとりと聴かせる。ダラーラスは、もう少し崩してもいいんじゃないかな。カッチリさが男らしいともいえるのだけれど。完璧主義なんでしょうね。

もっと集めたいが、この辺で諦めようかな。オリジナルだけでも5、60枚以上は出てるでしょう? テンション・コードをほぼ使わないので、テイストが解ればいいかな、と思っています。

"泣き"のラテン

fairuz

フェイルーズの名はずっと前から気に留めてはいたものの、どれを聴いていいのか分からないままだったのだ。
何年か前、国内仕様のベストが発売されたが、MM誌のレビューで中村とうようさんが酷評しているのを読んでしまい、買う気が失せた(笑)。
今回、オーディブックでも親しんだその評者による選曲という事で、ようやく初入手です。

一聴した時点では、(想像してたより良い意味で軽いな)と。簡素なサウンドでした。
アラブ系の女性歌手は他にアスマハーンとググーシュしか知らない。最初にアスマハーンを思い起こした。そう、あの喘ぐような泣き節。
その泣き節にラテンのリズムが乗ると、不思議な暗い浮遊感を伴い、フェイルーズさんが微笑みかけてくれているようだ。

ただアラブ音楽には、なかなかハマり切れない。聴いてるうち頭がクラクラしてくる。自分にはギリシャのような中庸さが合っているようだ。ヨーロッパ系のフォーク・テイストも入ってるし。とはいってもハリスばっかりだけどね。(ダラーラスも好きだけど、歌い方がキツくて、ちょっとしんどい。その分、伝統芸能色を感じますが。)
ググーシュは、なんであんなに打ち込み使うんだろう。ギター一本でも色気が立つのに。

絶妙な4人のアンサンブル

  • 2011/02/13 16:22
  • Category: 演劇
梅田のシアター・ドラマシティから帰宅したところ。大竹しのぶさん、高橋克実さんら出演の『大人は、かく戦えり』。
otake
ああ、楽しかった。公演期間中なので内容は伏せるとして、4人の大人が理性的な振る舞いから、段々と本音を剥き出しにするプロセスが軽妙な掛け合いで繰り広げられる。役者さん同士の間合いは最高。

昨日から消化不良で胸のあたりがつまっていて。もう一つのブログに書いた通り、最近から電子レンジ使用を止めたため、固い冷や飯そのまま食ったら、おかしくなって…。これからは残り飯は、おじやかおかゆにします。
今日は一瞬、行くのを止めようかと思ったほど優れなかったのだけど、甲斐がありました。笑いまくって、こなれてきたみたい。

数少ない演劇鑑賞の中で、大竹しのぶ×松尾スズキの芝居が一番笑ったかな。場所は青山スパイラルホールだったと思う。

幸せになるスウィトナーBOX

この間、買ったオトマール・スゥイトナー指揮の『ブラームス、ハンガリー舞曲集』が良かったので、スウィトナーのBOXセットを購入。10枚組で2567円。最近になってクラシックが好きになって良かった。LP時代じゃ高くて届かなかったもの。
os
『ハンガリー舞曲集』で特に気に入ったのが弦アンサンブルの美しさ。ベルリン・シュターツカペレの演奏だった。今回のBOXは、よく見るとシュターツカペレ・ドレスデン。あれ、違うオーケストラ?
こちらも弦が美しい。変なたとえだけど、弦アンサンブルがきれいだと、シンセ・ストリングスと錯覚する瞬間があるんです。チープという意味じゃなくて、完璧なハーモニーだからなんです。

指揮者の手腕によるものかは、ぼくには分からないが、仄暗さの向こうに暖かさが佇んでいるようなボワンとしたサウンド。こんもりとした管楽器群。録音時期は'60-'70年代でリマスタリングされ、音質良好。やや低音が浅いかな。

知られた曲も多く含まれており、中でもチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」のロマンティックな漂いにうっとり。これ、CMでもお馴染みでしたね。
↓指揮者に拘らず貼り付け。


クラシックは曲とタイトルが一致しないことが多いのですが、探していたあの曲、コレだったんだ。
↓モーツァルト、交響曲第40番


高校時代にクーベリック指揮で愛聴していたマーラーの交響曲第1番≪巨人≫、スウィトナー指揮も良かった。きちっとした演奏設計に、温もりのある重厚感です。

アンセルメのラヴェル

ラヴェルの管弦楽曲をクリュイタンス指揮以外でもう少し探してみました。
ravel
エルネスト・アンセルメ(1883-1969)指揮、スイス・ロマンド管弦楽団演奏、『ラヴェル名演集』です。
「ボレロ」「スペイン狂詩曲」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「ラ・ヴァルス」「クープランの墓」収録。

'60年代初頭の録音だが、きれいな音質です。クリュイタンスといい、この年代は意外に音がいい。
自分にとって聴き比べの基準は、「組曲 クープランの墓」。特にプレリュードの出来にかかっています。
デュトワもカラヤンも今一つ受け付けなかったが、本盤はラヴェルの透明感を精緻なタクトで再現。
なんでも指揮者アンセルメは数学者だとか。テンポの取り方が律儀なのはそのせいかな?

その「クープラン」のプレリュードは、水底から泡がポコポコ湧き立つようなイメージ。
クリュイタンスにもそんな感覚を抱きましたが、クリュイタンスは弦のつむじ風が瞬時に立つようなアンサンブルが見事ですが、アンセルメはあくまで淡々としています。

そう、全体に淡々としているかな。きれいな演奏です。
しかし、口直しのようにクリュイタンスを後で聴き直してしまう。イメージが強いのだ。
クリュイタンスのは、楽器の個性を活かした明晰なメリハリのある演奏。やはりラテン系の明るさなのか、堅苦しさを感じない。
つくづく同じ曲でも全く演奏が違うから、探し当てるものだなとは思う。

合わせて聴く楽しさ

ケンプの記事ばかりで恐縮。たぶんこれが最後だろう。
前回紹介したヴィルヘルム・ケンプの平均律クラヴィーア曲集(抜粋)、とうとう第2集も買ってしまった。そう、プレ値で。
もっと安く売ってるよ、などと情報は今さら要りません、もう遅い(笑)。しかしこれ、なんで限定盤なの?
kempff
平均律クラヴィーア曲集の第2巻って、1巻と同じスタイルから通称続編の名で通るようになったのですね。
CDの第2集は、1巻(抜粋)の続きと2巻(抜粋)からなる。

感想は前回記事と同様ですが、解説にもある通り、確かに現代のピアニストに較べれば、ケンプの技術は劣るのかもしれない。
今回、アンドラーシュ・シフの唯一手元にあるバッハ『フランス組曲』等々、聴き返してみたのだが、演奏の精度は高く、温かみのあるニュアンスはケンプに通ずるものがあるが、少し退屈を感じてしまう。何故なのか。
どうもシフの演奏は右手偏重のスタイルなのではないか。
ぼくはバッハについては、対位法を活かして両手のボリュームが均等なほうが好きだ。ケンプは左手の主旋律も良く出ている。穏やかに弾いてそうでも、結構エッジも要所にきかせていて、やはり只者じゃない。

ちなみにシフは今月来日するんですね。チケット取ろうと思った時には完売。ネット・オークションは高額で手が出なかった。

バッハ関連にはお金をかけてしまった。
現在、ピアノを弾く機会は、自作のヴォーカル曲ばかりで、どうしても右手に対し、左手がベースの単音のみでテクニックが疎かになりがち。バッハだとバランス良く両手の鍛錬になる。
かつて放棄したクラシック。まさかこの段にきて再トライするとは。
過去に習った『フランス組曲』の楽譜には、ピアノ教師による細かい指示メモが鉛筆書きで残ってる。曲の最後には"アンプ"と。暗譜せよ、という事だが、今じゃとても覚え切れないなぁ~。
kempff

『平均律クラヴィーア曲集』は、当初、春秋社版を使用していたが、実家に送り返したのか手元になく、あらためて運指の分かりやすそうな全音の市田版で再購入。他人様に披露する義務もないので、気楽に鍛錬します。
とにかく3声以上になると難しい。もちろん片手練習は必須だが、コツは全ての旋律をよく聴いて弾く事だろう。必要なテンポは後からついてくる。
↓分厚っ。解説も充実(ちゃんと読まないと思うけど。。)
kempff

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
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