フレンチ&ミュージカル&ジャズ

'67年フランス映画『ロシュフォールの恋人たち』のDVDを再見していたら、やっぱり完全盤サントラCDも欲しくなり中古購入。
french
もともと『シェルブールの雨傘』と併せて収録されてる2枚組(画像左)で愛聴していたのですが(「シェルブール」のほうは、ほとんど聴いてませんが)、「ロシュフォール」は全編名曲なので完全盤で買い直したわけです(画像右)。

完全盤にあたりリマスターされており、音質向上しています。旧盤はセリフなし・完全盤はセリフ挿入の違いがあり、旧盤は、野口久光氏の詳細解説付きもあって、そのまま保存しておきます。
完全盤ではボーナス・トラックとして、ジャズ・インストや英語吹き替えのトラック収録。

リプライズを除くと実質的なソング数は、10曲程度だろうか。それらは、まるでソルフェージュの鍛錬にもなりそう。子音ナシの母音だけで歌うとヘロヘロになりそうな、めくるめくような旋律性。よく歌詞を付けたものです。
以下、特に代表曲と思われる3曲を探しました。

↓ドヌーヴ姉妹(実際の姉妹共演、歌は別人による吹替え)の「双子姉妹の歌」

↓「マクサンスの歌」、水兵役のジャック・ペランは後年、『ニューシネマ・パラダイス』で渋い壮年期を演じた。

↓「夏の日の歌」、見せ場となってるお祭りシーン。3拍子からジャジーな4拍子への変化が洒落ている。

愛についての5本の映画

映画もそう沢山観ているほうとは言えないですが、
映画館やレンタル・ビデオで観賞した後も、気になって
繰り返し再見した作品は以下の5本。

①めまい
監督=アルフレッド・ヒッチコック
主演=ジェームズ・ステュアート、キム・ノヴァク

サスペンスのつもりで観ていたら、意外にも
思わず「愛の本質」について考えさせられる作品。
瓜二つの女に出会う男。嘘を愛された女の本物の愛。
精神と肉体が乖離しそうな残酷さ。
渦巻きの暗示とあいまった映像と音楽のこの上ない美しさ。

②ブロークバック・マウンテン
監督=アン・リー
主演=ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール

こちらはヒッチコックと違い、隠れトリッキーな作品で、
一見、女性やその筋(?)のファンを満足させる描写でありながら、
鑑賞者の視点・主観によって、ストーリーの読みが異なる稀有さ。
ほとんどの人間が、実は自分を知り尽くさないまま、生き方をまっとうできず、
人生を終えているんじゃないか?といった問いを偏見の中で突きつけられる。

③鬼婆
監督=新藤兼人
主演=乙羽信子、吉村実子

「新藤監督好きなの?夢やロマンがないよ」と、映像系の大学講師から
言われてしまった事があるが、この作品はプロットが凝縮されたファンタジーであると思う。
物語は戦国時代、生活のため追はぎをして暮らす夫不在の嫁・姑の関係が
間男の出現によって変容する。芒野原の密室劇。
嫁の情事を覗き見し、自らも大木を挟みこんで身悶える姑役の乙羽さんの演技が凄まじい。

④赤い航路
監督=ロマン・ポランスキー
主演=ピーター・コヨーテ、エマニュエル・セイナー

よく自分の若い嫁サンにこんな演技さすなぁ、と
観賞後、監督のプロフを見て驚嘆したものだった。役者はすごい。
いわゆる男女の愛憎劇であるが、ここでは男性の作家としてのキャラクターが
女性を作為的に翻弄する展開が特異。復讐すらも愛情表現であるかのようだ。
これに好対照のカップルとして登場するヒュー・グラント、クリスティン・スコット・トーマスがまたいい。

⑤神経衰弱ぎりぎりの女たち
監督=ペドロ・アルモドバル
主演=アントニオ・バンデラス、カルメン・マウラ

これは大阪三越劇場があった時代、4回観に行った。
ずいぶん記憶が薄れてしまったが、ブレイク前のアントニオ・バンデラスが出演してたんですね。
5本の中では唯一コメディといえるが、スタイリッシュなタイトル・クレジットや
登場人物のカラフルなファッション、キャラクターはとびきり個性的。
まるでラスト・シーンのような悲劇的な男女の別れは、その後、爆裂する笑いへのプロローグだった。

直近の購入(3)

「ボク的100選」でフェイバリット・アルバムを選びながら気づいたのが、(あんまり沢山音楽聴いてきてないんだなぁ)ということ。
やっぱりヴォーカリストがヘッダーにきて、結果として色んな国のテイストに触れていくプロセスであって、
元来、世界のポピュラーを平らに聴くスタンスではない。コレクターでもないし。いやコレクターになりたいが、金が無い。。
「ボク的100選」はCD購入意欲減退もあって、繋ぎとして始めた記事だったが、、、細々と買い足してしまいますねぇ。

↓最近の購入はこちら
burt
左上は、バート・バカラックの3枚組ボックス・セット。提供曲のオリジナルをリリース順に収録。バカラック作品は、ディオンヌ・ワーウィックのアルバムで主に聴いてきたが、俄かにオリジナルをぶっ通しで聴きたくなった。やはり'60年代の作品は絢爛たるもので、やはりディオンヌのまったりと伸びやかで上品なヴォーカルがマッチする。トム・ジョーンズにも提供してたんだ。えらいエネルギッシュで。
そういえば、僕が初めて子供の頃買った洋楽シングルが「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」だった。このボックス・セットの終盤に入っているが、最初から聴いていくと'80年代あたりでは、魔法から醒めた感覚に陥りそうになる。楽曲自体は良いのに。どうしても'60年代の編曲・ステレオの振り方の印象が強いのだ。

右上はフランスの故ジャック・ドゥミ監督のミュージカル作品「ロシュフォールの恋人たち」のDVD。デジタル・リマスター版。ミシェル・ルグランの作曲はフレンチ・テイストが詰まった傑作揃いで、個人的にはヒット作「シェルブールの雨傘」よりおすすめ。
ミュージカルは基本的に好きじゃないが、本作は押しつけがましさを感じない、比較的淡々とした進行で、あまりヒロイン&ヒーローにスポットを当てず、広場の俯瞰ショットに象徴されるように、男女達のそれぞれ恋の予感を描く。

左下はJTことジェイムス・テイラー&キャロル・キングのライヴDVD&CD。新作で、つい先日も来日ライヴを行った2人ですが、本作音源は'07年収録音源。LAミュージシャンの登竜門だったライヴ・ハウス、トルバドールでの模様。
かなり狭いハコのようで固定カメラとハンディカムの映像を交互に編集しているのだが、ハンディカムの映像がチラついてやや見づらい。リアル感はあるんだけど。
自分の場合、音楽DVDは結局一回通して、あとは付属CDばかり聴くことになる。音楽に絵はいらない。ただ、長らくヴォーカルが苦手だったキャロキンさんのプレイを見てると、だんだん好きになってきた。やはり映像効果か。JTには、そろそろオリジナル新譜を期待したいところ。

右下は、ジョニ・ミッチェルの歌唱で親しんできた「WHY DO FOOLS FALL IN LOVE」のオリジナル、フランキー・ライモン&ザ・ティーンエイジャーズの'56年のヒット曲を含んだベストCD。彼、10代でこの曲書いて歌ったの?信じられない。変声期前の高らかなドゥ・ワップのアフター・ビートがのどかで、なぜか懐かしい。ジョニは意外とオリジナル通りにやってるんですねぇ。過去、二度もライヴ・ビデオに収録するくらいだし、それだけ思い入れがあるのかもしれません。

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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