ダークダックス大全

今年はCDを厳選して経済的負担を軽減するつもりだったが、厳選する能力が無いことに気づいた。あれもホシイ、これもホシイ~。

'09年作『ダークダックス大全』を購入しました。
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去年あたりから、唯一購読していたMM誌さえ買わなくなりました。年間ベストの特集号だけ久々に買う程度。ダークダックスは、レココレ最新号のジャンル別リイシュー・ベスト10を参考に衝動買い。同じ歌謡曲ジャンルでは他にザ・ピーナッツ、フランク永井、いしだあゆみなども魅力的だった。いしだあゆみのジャケはショート・カット時代のもので、なんだか十勝花子みたいだった。でも初々しくて、そちらもつい手が出そうだった。

さて2枚組ダークダックスは、Disc1が"CM/ラジオ挿入歌篇"。33曲。昭和40年代前半生まれの僕は、アタマ2曲の「光る東芝の歌」「明るいナショナル」などが懐かしかったが、ほとんどリアルタイムには聴き覚えのないトラックだった。
極力レアなロング・ヴァージョンで収録されているようだが、「新三共胃腸薬サウンド・ロゴ」はホントに♪新三共胃腸薬 顆粒~、だけの歌詞だった。最短07秒。
厚木ナイロン工業の「アツギのうた」は♪アツギ、アツギ、ばかり繰り返す歌詞だが、ムーディーなジャズ・サウンドと洒落込んでいる。

ロシア民謡のレパートリーで有名なグループらしいが、僕にとってのダークダックスは、幼少時代に聴いた童謡LP収録の「手のひらを太陽に」今でも当時のサウンドの感じが甦ってくるほど記憶に残っています。同収録では故川田正子さん歌唱の「みかんの花咲く丘」が大好きでした。
<追記:「手のひらを太陽に」の歌唱はボニー・ジャックスだったかも。記憶が曖昧です。>。

Disc2はロシア民謡を除く"主題歌/オリジナルソング篇"。初音盤・初CD化と、こちらも目玉トラック揃い。1曲目のフランシス・レイの「愛のメルヘン」よかった。現役グループに対して失礼かもしれないけど、なんかやっぱり懐かしい昭和に引き戻される感覚だ。
ハーモニーがよく共鳴して、順番に歌う箇所なんか、チャイムみたいにきれいに揃う。グループが信奉し、書き下ろしてもらったという「手紙」が収録されている平岡精二作品は、ちあきなおみの『そっとおやすみ』で初めて知ったが、語り口とメロディーに品があって、しっとりと味があるんですよね。作曲家のエピソードなど興味深いインタビュー付き。

コチラで部分試聴可。CMトラックは、ほとんどフルで聴けるものも。

BSで聴いたピュア・アコースティック

先週末のBSの大貫妙子さんのライヴ放送、しっかり観ました。録画もバッチリ。
なぜかウチのTVでは、かなりベースの音が立ち過ぎるので、低音を絞って聴いた。
DVDではもっと音質いいのかな。何曲かは放送されなかったので、やはりDVD発売されたら買うかな。ファンだからダブっても買う、というより、敬意を表して買いたい気持ちになるんですよね、彼女に対して。

放送は東京公演収録分だったが、大阪公演のほうを観た友人と番組終了後、「微妙に大阪のほうがコンディションが良かったような気がするね」とか電話で喋ってた(番組終了直後、「観た?」などと電話し合うところが、幾つになっても無邪気な我々)。いずれにせよ、生ライヴに勝るものはないですよね。

50代で今なお活躍する日本のポップス・アーティストは沢山いるけど、最後に歌い続けているのは彼女なんじゃないかと思う。
DVD発売は2月17日予定。

ケイトさん、安らかに

先週末は、ある会議があり、紆余曲折の展開に少々くたびれました。書きあげたばかりの自作の歌も早く録ってしまいたい。

さて、その先週末、ケイト&アンナ・マッガリグルのケイトさんが亡くなったことを知り、驚きました(訃報記事)。ご冥福をお祈りします。
と悼みつつ、未だにこの姉妹のどっちがケイトで、どっちがアンナだったか分からなくなるんですが、鼻の下の口元にホクロがある人がケイトさんだったはず。

代表曲はリンダ・ロンシュタットに取り上げられた「Heart Like A Wheel」。この曲や姉妹のバイオに関してBackstreetsさんが詳述されているので、是非ご覧ください。

↓いつのまにかアルバム全部(?)集めていた。
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この他、『マッガリグル・アワー』というビデオも所有しています。2000年頃の作品で、姉妹の家族が揃って参加したライヴ。ここにケイトの元夫ラウドン・ウェインライトⅢ、二人の間に出来た息子ルーファス・ウェインライト、娘マーサ・ウェインライトの姿が観られます。僕がラウドンに惚れたきっかけは、このビデオでした。

手持ちのVHSデッキが故障したままなので、再見出来なかったのですが、印象に残ったシーンがあります。記憶違いかもしれませんが、、
娘マーサがソロで声が引っくり返った時があり、母ケイトが厳しい目で娘を睨んだ瞬間がありました。親子関係だろうが、ミュージシャンとして容赦しないプロ意識を垣間見た気がしました。

ケイト&アンナは、か細く、やや不安定な声質ながら繊細なハーモニーが他のフォーク・シンガーでは聴けない独特の味で、ピアノ、アコーディオン、ギター等中心に、フレンチの和声感覚やケイジャン(かな?)など、多彩要素を含み、家族的でノスタルジックな空間を紡ぎ出します。

年代別にお気に入りを挙げるなら、'70年代では、先述の「Heart Like A Wheel」収録の名盤『ファースト』(画像ど真ん中)。わが座右のアルバムとなっています。とにかく一度聴いてみて下さい。
'80年代では『love over and over』(画像左上)。エレキを導入しユニークでファニー。メロディーもキャッチーで田舎の移動遊園地に遊びに行ったような感覚です。

'90年代は『マタピーディア』(右下)。これが最初に出会った作品でした。現在、聴けばオーディオとの相性バッチリ、姉妹復活の傑作だと思いました。
'00年代では、娘・息子の活躍とともに、ファミリー・アルバムの制作が目立ちます。

→ケイト&アンナ・マッギャリグルのMySpace

過渡期のサーカス

メアリーの記事って、どこまで書いただろう。
あぁメアリー、ニューアルバム、出してくれないかな。首を長くして待っています。
こちらは'95年作『CIRCUS~時の交差点~』、日本ではキングからメルダック移籍第一弾となりました(画像左ジャケ)。
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1. ザ・サーカス
2. イン・ア・ドリーム
3. ワンダー・チャイルド
4. ソウル・シスター
5. オール・ザット・ハマリング
6. ドネゴール・ブリーズ
7. ア・ストーンズ・スロー・フロム・ザ・ソウル
8. フリー・アズ・ストーン
9. ローシン
10. ルッキング・フォワード
11. ガブリエル
12. レイヴン・イン・ザ・ストーム
13. オンリー・ア・ウーマンズ・ハート

このアルバム、曲ごとには好きなのですが、トータルではやや散漫な印象。といっても彼女の作品はどれもレベルが高いので、もちろん聴き応えは十分なのですが。
当時の評論でも形容されていた、それまでの爽やかで透明な歌い口の彼女にない"ツッパリ"が現れた。
彼女が本作で求めていたものは、次作の『シャイン』を聴けば分かる。当時、彼女はロック志向だったのだろうと思う。
しかし『シャイン』は、あまりにも変貌しすぎた。ジョニ・ミッチェルの元夫ラリー・クラインのプロデュースで、メアリーのライヴを観たラリーが、プロデュースを申し出たらしい。あまりのソリッドな変化に、当時僕は戸惑ったものだった。

現在、この『サーカス』を聴き直せば、彼女が従来通りのデクラン・シノットのプロデュースによるフォーマットに、もどかしさを覚え、自分の殻を破りたくてウズウズしているようにも感じ取れる。ちなみに、デクランとの共同作業は今作が最後となる。
②⑨⑪⑬あたりが、あまり好きになれなかった。②はブラス・セクションが新鮮ではあった。⑪は催眠術のようなムード。ボーナス・トラックの⑬は大ヒットしたアイリッシュ女性コンピレーション『ウーマンズ・ハート』の代表曲で、オリジナルはエレノア・マケヴォイとのデュオだが、ここではエミルー・ハリス。ちょっとメアリーとハモらない感じ。恐らく、メアリーのパートはバックトラックの流用だろう。

⑨「ローシン」は、メアリーの娘ローシンのことを歌ったものだと思う。ローシンさんは『シャイン』発売当時、来日して母メアリーとアンコールのステージに立ち、恥ずかしそうにしてたっけ。あの頃まだ小さい子供だったのに、数年前、オーストラリア・ツアーでお会いした時は、すごい背が高くなってビックリ。

今作の「ローシン」はラップ調になっていますが、実はオリジナルがあるんです。それが画像右の'92年『the collection』。ベスト盤ですが要チェックの新録や新曲が含まれています。「ローシン」は、フォーキーにメロディを崩さずフィドルがフィーチャリングされ、作者のノエル・ブラジルも歌っています。どうしてこちらをオリジナル・アルバムに入れなかったんだろう。
他に『ウィズアウト・ザ・ファンファーレ』の1曲目だった「今夜出る夜汽車で」も、新録されて洗練されています。

メアリーの資質的には従来のイメージが好きだが、完全にツッパリを否定している訳ではなく、『サーカス』のラスト⑫「レイヴン・イン・ザ・ストーム」(ライヴ)は魂を撃つような烈しい詞。ジョン・ゴーカの作品には結構興味があります。
♪見知らぬ人にたずねてごらん
私が弾倉に控えている理由を
(国内盤より訳抜粋)

メアリーのCD購入はM.プラントさんでどうぞ!

素直で、たおやか

今年はかなり厳選してCDを買おうと思う。よって記事数も減ると思いますが、、、
そういいつつ俄かに暴走するんですよね。
去年末から気になっていたライス独自盤をサンビーニャのセール期に買い求めました。
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マリア・テレーサ・マルケス。アルゼンチンの歌姫の1950年代全盛期までの録音集。
発売前から気になっていたのですが、ネット上でなかなかサンプル音源が見つからず、それが余計にミステリアスな感じがして、一か八かで手を出してみたわけですが、これが予想通りのヴォーカルで即魅了されました。

素直でたおやか。見つかりそうでなかなか今では聴けない自然体の歌唱。マリーナ・ロセールをきっかけにスペイン古謡の旋律性に興味を持ったこともあり、この地域の楽曲の衒いのない優美さにもスムーズに入っていけそうです。音源の状態は多少トラックによって様々だが、予想以上に良質で、やはりSP盤の音って厚くてイイなと。

知る曲は無いだろうと聴き進めていたら、1曲、「イパカライの思い出」はカエターノ・ヴェローゾの『粋な男』で親しんでいた。パラグァーイ歌謡の代表曲だそうで、作曲はデメトリオ・オルティース。きれいなメロディです。
70分以上みっちり収録されているが、全く疲れないといってもいいほど。

これほど素朴で普遍的な歌曲でありながら、ポピュラー史におけるマリア・テレーサの立ち位置は、パラグァーイ音楽をアルゼンチンが育てる、といった倒錯性の魅力であったことが興味深い。虚構こそが歌の真実なのでは?と思う。

↓充実の解説。パッケージと一体型なので、解説だけ何処かへ紛失しがちな僕には便利。
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重厚過ぎる...

ダラーラス記事が続きますが、、、
こちらは去年かおとどしに買ったヨルゴス・ダラーラス'08年『ミキス・セオゾラーキス作品を歌う』。2枚組ライヴCDです。
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一度か二度聴いたままになっていたのは、ナレーションが曲毎に入るのが、ちょっとかったるいからだった。そう考えれば音楽の力って大きいですね。メロディが付けば言葉が分からなくてもグッと惹き付けられるのだから。

ゆうべ本作を再度聴き返してみたところ、やっぱりいいやん!と再認識した。が、聴き進めていくうち、もたれてきた。音楽が重厚すぎる。
これまで買ったギリシャものでハズレはないが、このCDはしんどいな。手持ちのダラーラスの中でも最も苦手かな。これと、去年買ったグリケーリアの2枚組が受け付けない。
と、思い返せばなんと両者とも同じミキス・セオゾラーキスの作品集だった。ああ、僕はこの作曲家の音楽とどうも合わないみたい。グリケーリアもヴォーカルは良かったけど、サウンドがしんどくて。

重厚さは嫌いではないが、威圧感がある。重々しさを表現するのにティンパニをドコドコ鳴らすのは、いかにもクラシック寄りの発想で、ベタな感じがする。昔、知り合いのサックス講師が、グループを組んでいるクラシック出身のフルート奏者に「そこ、何かオカズ(オブリガード)入れてみて」と注文したところ、トリルばかりピロピロ鳴らすしか芸がなかった、というエピソードを思い出した。クラシック系の柔軟性のなさというか、難曲がこなせるのに譜面通り以外はアイデアが浮かばない、といった極端な人がたまにいるのだ。

と、まるでセオゾラーキスさんを貶しているようだが、「その男ゾルバ」の偉大な作曲家だそうです。楽曲は、わかりやすいメロディで、僕は昭和の青春歌謡(?)を思い出してしまった。「青い山脈」とかああいったマイナー・キーの行進曲っぽいタイプ。曲そのものは保守的で、本質的にフォーク・ソングの手法とそう変わらないんじゃないかと思う。
だから、ダラーラスの名唱とライヴ感で臨場感があるものの、オーケストラに合唱団といった形態より、いっそナイロン・ギター1本でデロンデロンとやってくれたら、感動できたかもしれない。

続・違いの分かる男らしさ

昨日、憂鬱な用件が一つ片付いて、久々によく眠れた。それでスカッとしたわけじゃないんだけど。
前回記事に引き続き、ヨルゴス・ダラーラスの今度は2枚組ライヴ盤です。'09年作『SAN TRAGOUDI MAGEMENO』。
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ギリシャの音楽家って、自国の音楽が多様な要素を含んだ混合音楽である事を、明確に認識してるんだろうなと思う。トルコ系、バルカン系の要素etc.と。
ダラーラスの女々しさ、これはダラーラスの個性というよりは、トルコ音楽の影響もあるのかなとも思いました。以前トルコのライス盤の解説だったか、トルコ歌謡では女性性をもった男性歌手が居たとかなんとか…。自分がトルコを聴かないし勉強家じゃないもので、詳しく追究するまでに至らないが、タトルセスのような甲高い声域の男性歌手の存在には、そうした系譜が背景にあるのだろうと勝手に想像しています。

レンベーティカを得心するダラーラスも、トルコ色を多分に受け継いだ歌手であって、ややユニセックス的な感触を僕が感じていたのは、ここら辺にあるのかもしれない。トルコ人の感覚から、ギリシャの音楽はどう聴こえるのだろう。
かといってナヨっとしている意味じゃなく、むしろ端正でキリッとした歌い口には、聴いていて姿勢を正すほど。このライヴ盤では、イントロの子分男性の中性的でソフトだが幾分頼りない歌唱を聴いた後、ダラーラスの歌唱が登場するや、その歌の巧さに圧倒される。
スタジオ作などでは、ロック調のアプローチもあるせいか、ハードボイルド的な男の色気も漂う。そういう意味では、僕がやたら引き合いにするカザンジディスよりも、時代の進化もあって多面的だ。

コチラで部分試聴可

違いの分かる男らしさ

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ヨルゴス・ダラーラスの最新オリジナル・アルバム、'09年作『GI AFTO IPARHOUN I FILLI』を購入。あわせて2枚組の最新ライヴ盤も入手しました。年末が押し詰まってから、なんやかんや散財。
しっかし、あまりにハイ・ペースなリリースに少々気遅れ感あり。だってギリシャのCD高いもん。金がもたない。

2枚組ライヴ盤のほうは後日書くとして、こちらのスタジオ作、笑顔のダラーラスのジャケ、かっこいいですね。横顔のほうが写りがいいですね。
ハイ・ペースのリリースが可能なのは、やはり歌が巧いからレコーディング作業が早いのだろう。ベテラン歌手は、何を出しても定番アイテムになる。だからハズレなし。
音楽性は本質的に変わらないが、サウンドに微妙な耳新しさがあり、毎回新鮮さを与える。ダラーラスはカチッとしたバッキングが好みのようで、ハリスと較べるとロック&ラテン系のアプローチが目立つ。サウンド・プロダクションに関しては、僕はハリスのほうが好きですね。ハリスはメランコリックに女性らしさを巧くアピールしているように思う。

このCDの注文に際し、エル・スールの店長とメールやり取りをし(僕は通販のみの関わりで、未だ店長にお会いした事がない)、僕は「カザンジディスを知ってから、ダラーラスが少々神経質に聴こえてしまうんですよね、優秀なミュージシャンだけど、カザンジディスには俳優でいえばショーン・コネリーのような職業枠を超えた男らしさを感じるんです」と感想を述べたところ、返信に「ダラーラスの場合、ちょっと女々しい感じが、ツボにはまるとたまらないような気もします」といただいた(支障ない内容なので勝手に転載させていただきました)。

女々しさ! なるほど。僕の場合、ここでいう「男らしさ」は単に表面的な捉え方で、声の低さ・太さ・節回しの豪放さ、だったりするのだが、「女々しさ」は恐らく繊細さゆえ、「違いの分かる男」に近い意味合いなんじゃないかと(見当違いならゴメンナサイ)。
ダラーラスのほうが聴きやすいですけどね。現代感覚に即応したサウンドも申し分ない。でも最近の僕は、カザンジディスの、ヤクザ風で、数々のキャリアを持ちつつも、なお自己の歌唱にどことなく無自覚な感じが残っているようで、そこが人間臭くてたまらないんですね。

→本作はコチラで試聴可

ラウドン親父の新作

昨年出たラウドン・ウェインライトⅢの新作が届きました。'09年『High Wide & Handsome: The Charlie Poole Project』。
中古購入の'97年作『Little Ship』を気に入って以来、少しずつ旧作を集めていますが、まだ聴き込んでいない状態だったので、今回の新作は買い控えていました。が、グラミー賞ノミネートを知り、やはり聴くことに。

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2枚組の本作、古書を模したデザインで、パッケージとしての魅力が最大限に発揮されているといってもいいほど。
↓インナー。CDはポケットに入っています。
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↓豪華ブックレットもオールド・タイミー。シミまで付いてる。これで通常の一枚モノの価格より安いのです。
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肝心の音楽のほうですが、以下のミディレコードクラブのサイトの中川五郎氏の文に詳しく解説が書かれていますが、
http://midiinc.com/cgi/contents/magazine.php?id=266
チャーリー・プールという古き時代のオールド・タイム・ミュージックの人の作品を取り上げたものらしいです。本人の音源も残されているようで、ラウドンの歌の後に当時の録音が被るDisc1-②「Took My Gal Out Walkin'」なんか、昔のヤンキー風な浮かれた感じがイイです。
本作はラウドンの娘マーサ、息子ルーファスも参加。録音が素録りのような作為のないカラッとした音がシンプルで、乾いたトロンボーンやユーフォニウムの音が懐かしい感覚を醸し出す。

ラウドンについてはアクの強い泥臭いイメージを持たれる方も多いかもしれないが、ギター&ヴォーカルのテクニックは抜群で、むしろ垢ぬけていると思う。元々俳優を志していた事が発声にも影響しているのだろう。
メロディー感覚だけで聴くには、ダイレクトにリスニング出来ない僕なんかには、ちょっと聴いててキツイ部分もあるが、カヴァー中心となる本作はトラッドなどメロディックなトラックも多いので、意外と入門用としてオススメじゃないかな。

コチラのデモ演奏だけでもかっこいい。

余韻の魅力

今年もよろしくお願いします!

といっても、一日明けたからって、心機一転とか、そういう気持ち、もうあんまり無いな(笑)。これほどダレた気持ちで迎える正月もないか。

紅白は、偶然スーザン・ボイルさんのとこだけ観ました。別に普通かなと思った。容姿がどうのと騒ぎすぎなんだよね。
ちあきなおみさんのBS再放送『BSまるごと大全集 ちあきなおみ』、ようやく観れました。今回はバッチリ録画。お宝映像が多く、特に画像が粗い昔のものは、ちあきさんが幻の人のように見えた。
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これは、テイチク時代の2枚組ベスト、『ちあきなおみ大全集 黄昏のビギン』。→曲目リスト
これを当初から買ったために、テイチクのオリジナル・アルバムで幾つか買いそびれているものがあるんですよね。『伝わりますか』あたりとかは未購入です。

1曲目「黄昏のビギン」を流した時、思わず気持ちいいー、と唸ってしまった。
ちあきさんの大人の歌い口には、発音の仕方に大きく因る所があると思った。薄く口を開いたまま息を流すので、日本語の一語一語が連音みたいになって、フレーズが途切れない。要はハキハキ歌いすぎないので、フッと儚い余韻が残る。
ちょっと腹話術の感覚に近いかもしれない。口を半開きにしたまま意識だけで歌う感じ、と言えばいいでしょうか。

本作は、Disc1がポピュラー、2が演歌と分かれているため、気分によって聴き分けられる。僕はやっぱりポピュラーのほうが好きだな。倉田信雄氏のアレンジが冴えます。
先日、テレサの日本盤ベストを聴いたのだけど、なんかアレンジがチープな気がして、本国制作のほうが豊饒に聴こえるのだけど。やっぱりアレンジも大きく左右しますよね。

「かもめの街」、素晴らしいとしか言いようがないですね。フォーク・テイストも感じられる演歌で、作詞・ちあき哲也、作曲・杉本眞人、編曲・倉田信雄。
この曲でいいと思ったのが、♪ドンブラコの繰り返しの後、最後は♪あ~あ~、で締める点。もしこれが最後まで♪ドンブラコ~、だとシラけてしまう。他の演歌歌手なら思い切りドンブラッコ~、と唸りたいんじゃないかな。最後に軽く流すところがたまりません。フーッと消えゆくんですね。

「帰れないんだよ」の歌詞が妙に刺さる。作詞・星野哲郎。
♪秋田へ帰る 汽車賃が
あれば一月 生きられる
だからよだからよ 帰れないんだよ

と、初恋の人に会えない、都会暮らしの男の侘しさが描かれる。

♪今日も屋台の やきそばを
俺におごって くれた奴
あいつも楽じゃ なかろうに

歌詞の中にヤキソバ!! そういや小生の歌詞にメシネタはあまり出てこないな。
でもヤキソバが合うシチュエーションって、、いざ取り組むとなると難しそう。。

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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