下半期 その他お気に入りCD

今年後半のベストCD5枚に続き、その他印象に残ったCDは以下の通り。

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ザ・ビートルズ/モノ・ボックス(2009年)
ボックスセットって、なかなか各アルバムを平らに聴く事ができないんですね。初期~中期ばかり繰り返し聴いていて後期までなかなか進みません。「ラバー・ソウル」が気に入っています。限定盤なので急いで買ったが、結局アンコール・プレスされたそうで。

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アントニオ・カルロス・ジョビン/波(1967年)
これは、ベスト5に入りそうなほど繰り返し聴きました。魔法のように心地よいインスト。

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フィル・スペクター・プレゼンツ・ザ・ライチャス・ブラザーズ(1996年)
全盛期のオリジナルLP3枚分を収録したCD。フィル・スペクターの「音壁」でブルー・アイド・ソウルを堪能。

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モーラ・オコンネル/Naked with Friends(2009)
初の全曲フル・アカペラ作品。アイリッシュのベテラン・ミュージシャンをゲストに迎え、集中力の高い歌唱を聴かせる。

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魅惑のクロンチョン・2(オーディブック)
1.2集合わせて愛聴。夏の間の清涼剤となりました。

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ドリス・デイ/HOORAY FOR HOLLYWOOD(1958年)
スタンダード集。音の厚みが気に入って、ドリスのCDの中で最も好きなアルバムの一つに。

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マリア・マルダー/ON THE SUNNY SIDE(1990年)
子供向けの楽しいアルバム。表情豊かでサウンドもカラッとして気持ちいい。大人もハマります。

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ザ・ブラック・ファミリー/Time for Touching Home(1989年)
購入当時ちゃんと聴いていませんでしたが、最近のお気に入り。兄弟の歌声はクセがなくて聴きやすい。

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ホット・ウィメン~1920~50年代の78回転レコードに聞く暑い国の女性歌手たち
SP盤時代の音源なのに音がいいです。濃厚すぎる熱い女の熱唱群です。

下半期 よく聴いた5枚

今年後半のベストCD5枚です。
例によって新旧混合。「それ、今頃聴いたの?」と言われてしまいそうな旧作も、臆面なくラインナップ。オーディオ一新により手持ちを聴き直していた事もあって、購入枚数は少ないです。新作に関しては、12月頃になってドドッと興味深いものが出てきました。まぁ、ほとんど贔屓のアーティストばかりですが。

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①モーラ・オコンネル/Just in Time(1988年)
今年グラミー賞にノミネートされたフル・アカペラ新作も良かったが、遡って聴いた本作に入れ込みました。
ナッシュヴィルを拠点に活動するアイリッシュの彼女が、トラッドやビートルズ、シャンソンを歌い上げる。他作ほどカントリー色を出さない薄味のアレンジに、かえってヴォーカル・アルバムとして瑞々しい魅力を感じた。
モーラはポピュラー・シンガーにしては声に強弱があり、マイクから距離を置いた録り方が遠近感を生んで、なんとも言えない郷愁感を醸し出している。普遍的な美しいフォーク・アルバム。どんな気分の時でも聴いています。

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②カルロス・ヌニェス/ALBORADA DO BRASIL(2009年)
初めて買ったスペインのケルト文化圏のガイタ奏者カルロス・ヌニェスのCD。ブラジル勢との混合を試みた快作。ケルトの良い意味での淡泊さと、ブラジルのドライな風合いがマッチして、旋律・リズム・音色ともにとても印象的。正直、チーフタンズのコラボ・アルバムよりユニークでいいんじゃないか。カルロスのホイッスルのピッチの良さにも感心。夕飯時に聴くとゴハンが進みます。

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③大貫妙子/プリッシマ(1988年)
20年前に日本にこんな素敵なアルバムがあったとは。20数年続けられたピュア・アコースティック編成の活動は、いわゆる彼女のベスト曲を網羅したものだが、本作はその形態に近い唯一のオリジナル・アルバム。収録曲から既にリメイクされている曲もあるが、聴き比べると本作当時のほうが、若いだけあって微妙に尖っているのが興味深い。彼女はワールド系に分類してもいいんじゃないでしょうか。今年のライヴのオープニングに歌われたジャジーなワルツ曲②「Monochrome & Colours」がカッコいいです。月の輝く夜に聴いています。

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④リヴィングストン・テイラー/Last Alaska Moon(2009年)
年末滑り込みのランク・イン(笑)。どうしても彼を讃えたかったのです。自分の知る限りアメリカで年をとるほど良くなるSSWは、ラウドン・ウェインライトⅢとこのリヴ・テイラー。本作は、タイトル・内容も相俟って素敵なクリスマス・プレゼントとなりました。フォーキーながらバランスの取れたAOR感覚で、これほどまでに音楽が優しさであると教えてくれる人はいないかも。心温まりたい夜にどうぞ。

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⑤ハリス・アレクシーウ/LOVE WILL FIND YOU WHEREVER YOU MAY BE(2009年)
待望のオリジナルは、自作曲を中心としたソフト・ロック、タンゴ調を織り交ぜたモノクロ&モノローグの世界が広がる。地味なほどシンプルに練り込まれたサウンドに、ハリスのヴォーカルは円熟の極みをも超えたよう。Aメロがややパターン化して聴こえるが、プロデュース感覚にも感心します。ちょっと個人的な不景気モードと重なって、聴いててやや沈痛になる時も。③-④の流れが好き。

次回、その他お気に入りアルバム紹介です。
上半期 よく聴いた5枚

続・リヴの新作『Last Alaska Moon』

リヴから素晴らしいクリスマス・プレゼントが届けられました。
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先日、MP3先行で聴いたリヴィングストン・テイラーの新作『Last Alaska Moon』です。
公式サイトでしか入手出来ないのは、リリース前の先行販売だからみたいです。現在、日本で入手してる人は一握りじゃないでしょうか。やっぱりCDで聴くと全然違いますね。

バンジョー、ドブロ、マンドリンなどカントリー&ブルーグラス・テイストを取り入れたAOR。参加ミュージシャンにスティーヴ・ガッド、リー・スカラーなど。プロデュースはグレン・ローゼンシュタイン。

真冬に聴くのがピッタリな、ハートウォーミングなアルバムです。
リヴの鍛えられたヴォーカルは、枯れた円熟味を伴って、張り上げてもイヤミにならず、安心を与えてくれます。
テイラー一家では、ジェイムスとこのリヴしか聴いた事がありませんが、あえて言うならリヴのほうが僕は好きですね。声質は兄弟だから似てるけど、リヴにはよりスウィング感が感じられる。ジェイムスの曲のほうが内省的だからかな。

ほぼ全曲リヴの作曲ですが、最もポップな⑤「the girl is mine」は、なんとマイケル・ジャクソンの曲だった。マイケルに関心がないから全然知りませんでしたー(笑)。1982年にマイケル&ポール・マッカートニーがデュエット曲として発表した楽曲で、『スリラー』収録。勿論、『スリラー』いまだ未聴。友達に、「興味なくても映画は観てみて!」とプッシュされてたんですけどね。クルージング感のあるとてもいい曲で、リヴはカーリー・サイモンの息子、ベン・テイラーとのデュエット。追悼の意を込めて収録されたのでしょう。

アルバム中、最も壮麗なトラックは⑥「kitty hawk」。鷹が大きく旋回するような壮大なイメージに感動。
⑧「christmas is almost here」は、カーリーの'02年クリスマス・アルバムのオープニングを飾った、リヴの名曲。(希望がほぼ遠のいた時/遠く光が現れる/クリスマスはもうそこに)←小生訳。
こうして歌詞カードを見ると、見事に韻を踏んでいますねぇ。

⑨「answer my prayer」はキャロル・ベイヤー・セイガーとの共作。⑪「walk until it's heaven」は、ペニー・ホイッスル、ストリングスをフィーチャーした美しいバラード。

(リヴ、ありがとう)と言いたくなりました。うんと年は離れてるけど、友達になったような気分です。
→サンプル音源は、前回記事からどうぞ

ハイテンションの女たち

このCDのこと、すっかり忘れていました。
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『ホット・ウィメン~1920~50年代の78回転レコードに聞く暑い国の女性歌手たち』。タイトル通りSP盤時代の女性ヴォーカル集。
このコンピレーション、しばらく放置したのは、一回聴くと濃すぎて当分いいやと思えてしまうほどだからなんです。
アメリカ発で世界を一巡。途中、中近東あたりで歌いぶりが一生懸命すぎて、笑ってしまう歌がある。
それにしても実にイキイキとした歌唱群。音楽に新旧なんて関係ねぇやとつくづく思う。
米国の漫画家・イラストレーターのロバート・クラム氏のコレクションから選曲。いい趣味してるワ。

コチラで試聴できます。国内盤はライスから出ています。

ウッ!!

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オーディブック、『マンボの祝祭』です。1年くらい前に買った。この1.2年でオーディブック・シリーズ、全体の3分の1くらいは集めたかな。
よく分からないのが、書籍型とCDサイズのシリーズでは、内容が違うのだろうか? さらにライス復刻盤とどれだけダブリがあるかどうか。廃盤だけに把握しづらいんです。

さて、マンボ。この季節に合うんじゃないでしょうか。ブラス・セクションがゴージャスです。
ブレイク時の「ウッ!」なら、僕でも出来るかな。いや、いざとなると意識しすぎて「ウ、ウッ」とタイミングを外しそう。何でも自分で手掛けるとなると、難しいもんです。

収録アーティストの概要は、裏ジャケ画像で確認どうぞ。
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ストーン・フラワー

今日、MM誌を購入。年間ベスト・アルバム特集だった。今年前半に僕が1位にしたステリオス・カザンジディスの『アナトリアの歌』、誰も推してないよ~と思ったら、ただお一人、あがた森魚氏が選出! なんか嬉しかった。
そろそろ当ブログも下半期ベスト5を作成する頃ですね。なにせ新譜購入の絶対数が少ないため、中古ばかりのラインナップになるかと思います。

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アントニオ・カルロス・ジョビンとトム・ジョビンが同一人物だと、最近知ったばかりの小生は、ブラジル音楽のバリバリ(死語)初心者。

ここ1カ月ほどでジョビンのアルバムを3枚集めました。『イパネマの娘』『波』…そして今回は'70年作『Stone Flower』。
このCD、新品で600円と安かったんですよ。
先の2作はストリングスがこってり絡んだものだったが、今回はバンド編成であるためか、ぐっとコンテポラリー感が増したよう。インストもので立て続けに聴きたくなった人はジョビンが初めて。
ご本人も数曲歌っていますが、いわゆる作曲家のボーカルといった感があり、『波』同様、1曲程度に留めたほうがいいかな、と思った。
3枚のお気に入り順は、『波』>『イパネマの娘』>『Stone Flower』。ストリングスが入るほうが好きみたい。 

ケルト発 ブラジル発

今年の後半は、いわゆるワールド系のCD購入が少なかったですね。
常に平らに各国の音楽を聴き漁っている訳ではなく、あくまでとっ散らかっているだけなので、自分はワールド・ファンにも属さないかも。その他ファン??
うーむ、何処にいても疎外感感じる…。
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ハリスに続き、エル・スールで再び通販購入。ケルト文化圏のスペイン北西部ガリシア出身パイプ奏者カルロス・ヌニェスの'09年新作『ALBORADA DO BRASIL』。
ワールド系の中で、ケルト音楽は最も系統的に聴いたほうですが、カルロス・ヌニェスについては実力派と知りつつ、一枚も聴いた事がありませんでした。
(これまでインストに興味を示さなかったこと、額の広いジャケがあんまりそそられなかった点もあるかも…)

本作、ブラジリアン・アーティスト達とのコラボ作。これが面白いんですよ。
あくまでケルト、ブラジルに音楽性が分かれる曲もありますが、両者が融合しています。
ケルト音楽の淡泊さと、ブラジル音楽のドライな風通しの良さが、違和感なく手を繋いでいる感じ。

まぁ、パイプ系の楽器って、遠景に置けば、どんな音楽ともマッチするような気もしますが、
いわゆるコンピの雑多さもなく、無理な実験性は微塵も感じられず(ヒップ・ホップまで取り入れられている!)、良く響く透明な音楽が、最新のミックスで聴けます。贅沢な心地よさ。

ひところ、チーフタンズが立て続けに企画モノを出して、ちょっと飽きてしまった時期がありましたが、このアルバムは、続編を期待したくなります。

オマケで泣けた! リヴの新作『Last Alaska Moon』

そういえばジェイムス・テイラー&キャロル・キングが来日するんですってねぇ。
行きたいけど武道館オンリー。諦めた。JTは一回は観てみたいんですけど。
キャロキンを未だあまり知らないんですよねぇ。何枚かアルバム持ってますが、それほど聴いてなくて。

さて、リヴィングストン・テイラーの新作『Last Alaska Moon』! 発売情報は公式サイトで把握していました。
が、何故かアマゾンで発売していない。どうして?
公式サイト直購入ではシッピング料がかかってしまう、としばらく躊躇ったが、
ドルが安いことだし、やっぱり注文してみました。
すると、自動返事メールに、フリー・ダウンロード・サービスが付いていた!
つまり、その新作CDの到着を待たず、MP3でも聴けるのです。このパタンは初めて。
待ち切れない僕は、早速聴いてしまいましたよ~、1曲ずつのダウンロードは少々面倒だったけど。

嗚呼、リヴ。やっぱり素晴らしい人。夜中に聴いてて、自然と泣けてしまった。
今回はナッシュビル録音とあって、ブルーグラス調のトラックが幾つかありますが、
全体的にはAORな感覚で、様々な要素がバランス良く取り込まれている。とても考え抜かれたはず。
でもリヴのヴォーカルはいつものリラックスした優しさで、聴いていて音楽に包まれている気分だ。

カーリー・サイモンが先に発表しているリヴ作の「Christmas is almost here」が、ここでは彼自身のパフォーマンスで聴ける。
ストリングスを取り入れたトラックは、いずれも幻想的で、まさにオーロラを見ているよう。
リヴのロマンティシズムも表出したアルバムでもあるといえるのじゃないかな。
情報量の少ないスカスカのMP3でも充分感動してしまった。後は本体の到着を待つのみ(笑)

コチラでアルバム部分試聴できます

モーラとラウドン、グラミー賞ノミネート

モーラ・オコンネルが今年発表した新作、『Naked With Friends』が、グラミー賞のベスト・トラディショナル・フォーク・アルバム部門でノミネートされました。'89年の『Helpless Heart』以来、2度目のノミネートでしょうか。

まぁ、グラミー賞そのものに正直、関心は無いんですが。必ずしも売れるアルバムが受賞するとも限らないそうで。普段、贔屓にしてるミュージシャンがノミネートされるのは、やはり嬉しい。

それから、なんとラウドン・ウェインライトⅢ、『High Wide & Handsome: The Charlie Poole Project』も、同じ部門でノミネート! ひゃあ、ラウドン、今回の新作に限って購入してなかったよ~。所属のYep Roc Recordsからのメール・インフォでノミネートを知って、即購入手続き完了。バンジョー・プレイヤー、Charlie Pooleへの敬意を込めた企画アルバムらしい。試聴したところ、ますます若々しくかっこいい。憧れる。

→グラミー賞公式サイト、ノミネート一覧。ベスト・トラディショナル・フォーク・アルバム部門はCategory 68。

→ラウドン・ウェインライトⅢ、『High Wide & Handsome: The Charlie Poole Project』の公式サイト。アルバムより4曲試聴できます。

アイリッシュ・イヴニング

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'92年作、ザ・チーフタンズの『AN IRISH EVENING』は、当時繰り返し聴きました。'91年、7月31日と8月1日にベルファストで行われたライヴ・アルバム。
ゲスト・シンガーのロジャー・ダルトレーの熱唱曲⑨「ラグラン・ロード」は、少々調子っぱずれながら力強く、込み上げてくるものがあります。名立たるアーティスト達がこの曲を歌っているのを後に聴きましたが、最初に知ったこのロジャーの歌唱が自分にとって最も印象に残っています。

フル・アルバムではあまり好きになれないナンシー・グリフィスも、ここでは④⑤で可憐なトラッドを聴かせる。キュートなんですが、ちょっとヘンな声なんですよね。
チーフタンズの演奏はアットホームな楽しさで、前作『ベルズ・オヴ・ダブリン』に引き続き、クリスマス・アルバムのような気分で聴いた。
ダンサーにジーン・バトラー。彼女はチーフタンズ来日時にも出演しました。トップ・ダンサーへの道を歩み始めた頃に観た覚えがあります。

全曲一部試聴

聴くエネルギー

また風邪ひき。気が弛んでいるのだろうか。
音楽って聴くほうにもエネルギーが要るんですよね、演奏家だけじゃない。
このCDを、長らく放置していたのは、自分に聴くエネルギーが足りなかったからだと思う。
ルイ・アームストロング、'57年『プレイズ・W.C.ハンディ』。
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1. セントルイス・ブルース
2. イエロー・ドッグ・ブルース
3. ラヴレス・ラヴ
4. アーント・ヘイガーズ・ブルース
5. ロング・ゴーン
6. メンフィス・ブルース
7. ビール・ストリート・ブルース
8. オール・ミス
9. 小声で歌う
10. ヘジティティング・ブルース
11. アトランタ・ブルース

まぁ、ブルース自体を聴いてこなかったし、ブルースというとディープなイメージが有り過ぎて、つい敬遠しがちだった。
W.C.ハンディについても全く知識はない。「ブルースの父」と呼ばれるハンディは1873年アラバマ生まれ、黒人や初期のジャズメンが無意識に歌っていたブルースに、より美しい形を与え、それを再現することによって多くの「作曲されたブルース」を発表し、大衆にアピールする様式を広めたという<ソニー国内盤解説を参考>。

解説者も書いている通り、初回一通り聴いた時点で疲れてしまう。というのは物凄いエネルギーが伝わってくるのだ。
でも、以前聴いた時は、それきり敬遠したが、今は少し近くなった。自分の疲れた気分・鬱憤とこの状況をなんとか打破したい気持ちに、そこはかとなく寄り添っているように聴こえた。
奥底に秘めた激情。喜びは悲しみでもあり、悲しみもまた喜びであるという、「生」の放射をひしひしと浴びている感じだった。

ヴォーカル・パートはサッチモ以外に、ヴェルマ・ミドルトンという女性ヴォーカル・ソロも。ステレオ一新は、手持ち再発見のいい機会だ。
コチラでセントルイス・ブルースが聴けます

ピュア・アコースティック・プラス

ピュア・アコースティック関連では、これが最後の収集CDになります。大貫妙子さんの『Pure Acoustic PLUS』。
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アコースティック・コンサートを始められた動機は、'87年のサントリー・ホールでの公演依頼だったそうです。
クラシック専用である為に、最小限の音響システムしか使えず、ほぼ生音で臨む体験が、彼女にとって丁寧に歌うという姿勢を、あらためて思い起こされたそうです。('07『ブックル・ドレイユ』本人挨拶文参考)。

この形態によって録音された『ピュア・アコースティック』を、先日中古で入手しましたが、ネット・オークションで調べるうちに、『ピュア・アコースティック・プラス』なるものが別に出ている事を知り、今般入手。
発売経緯としては、当初通販で発売された『ピュア・アコースティック』の後、本作の『プラス』が出ているようです。こちらも公式盤ではないようですので、やはり通販のみだったと思われます。

1. カイエⅠ
2. 雨の夜明け
3. 黒のクレール
4. 横顔
5.新しいシャツ
6. Siena
7.レイン・ダンス
8. 突然の贈りもの
9.ソーン・トゥリーのうた
10.エンディング・テーマ

収録曲は、ほぼ『ピュア・アコースティック』と変わらないですが、"from concert"という表記があったため、既出のスタジオ録音とは別のライヴ・テイクか?と期待して入手したのですが、どうも同じテイクのようです。ミックスかマスタリングがちょっと違う感じ。
ただ、これまで未聴だった①⑨⑩の追加構成が良く、クリスマス・ミュージックみたいな色合いで、ダブリは多いけど、これはこれで似て非なるアルバムとして重宝しています。廃盤だしね。
↓本作以外

「擦り切れるほど聴いた」

先日、ネットのトップ・ニュースに「CDを買うのは、もはや30~40代以上のシニアだけ」とか書いてあった。シニア?!
シニアには上級者という意味もあるらしい。でもそう呼ばれるのはやっぱり違和感がある。各種割引とか摘用されるならいいけどさ(笑)。

若い人には、パッケージ概念なんて既に無いんかしら? 友達と好きな音楽聴かせ合いっこする時は、どうしてるの?
ヘッドフォンの片耳ずつ分け合うのかな。泣き別れステレオじゃ聴けないね(笑) そうか、バックアップ用CDなら他人に貸せるか。
いまアーティストにとって、パッケージとダウンロードでは、どれほど実益に差が出るのだろう。

「擦り切れるほど聴いた」とはアナログ世代の表現。ヘヴィ・ローテーションという言葉も、やはりレコード&CDの盤が回るイメージが基になってるはず。ダウンロード世代では、何と言うのだろう。

もし、パッケージ販売が消滅したなら、それは本来のライヴの意義に帰着するのかもしれない。そもそも音楽そのものは形や物ではないから、パッケージは無駄なアクセサリーだったとも言えるのだ。
ただ、ライヴ鑑賞後にパンフレットが欲しくなるように、生音と違って、メディアでアーティストに接する時、ジャケットなり歌詞カードなり、手触りとなるものがやはり欲しい。手ぶらのスーベニールは、何か寂しい。

音楽の愛し方は人それぞれだが、愛聴した愛着というものはパッケージのほうが表現しやすい。それはジャケの擦れ痕だったり、歌詞カードの手垢であったり。
ある意味、この愛着感を削いだ初段階が、デジタル化に伴ったCDの出現だろう。スクラッチ・ノイズの忌々しさと引き換えに、手持ちにしかない盤の個性が薄れてしまったともいえる。摩耗は、愛着の足跡でもあったのだ。デジタル化の時点でフォーマットの置換は予測のついた事だった。
かといって、今更アナログには引き返せない…。

総ては記憶の範疇に過ぎない、と言われればそれまでかもしれない。今後、身の周りにどんな風に音楽を置くのだろう。
いずれにせよ、自分は古いタイプの人間に当たる。ダウロードしまくったこともあったが、直後にPCがクラッシュ。バックアップ取ってなかった。アホだ。

パッケージなら、気に入らなけりゃ、後で売り飛ばせばいいじゃんという算用もあるのは、単にセコいだけかもしれない。

冬と独りとライカと

ハリス・アレクシーウの新作! 本日、エルスールから届きました。'09年『LOVE WILL FIND YOU WHEREVER YOU MAY BE』。
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一度しか聴いていませんが、またちょっと今までと違う音像。
従来通りのアコースティック編成を中心に、曲によってはソフト・ロック調の味付けが施されている。
センターに音をギュッと集めたようなモノラルっぽい音響で、モノクロの写真によく合っています。
全体的にゆるやかな曲調。冬のギリシャってどんな感じなのでしょう。少し陰鬱な気分にソファにどっぷり埋もれて聴くのが合いそう(ちなみにソファ一応ありますが、洗濯物置きと化している・・・)。
ハリスのヴォーカルは、新たなプロダクションにマッチしたニュアンスを醸し出しています。
過去作で近い印象のアルバムをあえて挙げるならば、『恋愛ゲーム』あたりでしょうか。ロイゾスのトリビュート・ライヴとは全く印象が違います。
装丁も毎回、凝っていますよねぇ。手堅いです。

オフィシャル・ページで試聴できます

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プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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