続・優美なプリッシマ

今月、更新がやや緩やかになりましたねぇ。音楽聴く時間が、ちょっと減ったかな。
CD買うペースも控え目。といっても遠ざかった訳じゃなく。手元にちゃんと聴いてないのが、まだまだありますが。
こないだから中古で買った妙子さんの'88年『プリッシマ』に心酔して、なかなか他に移れません。音楽聴いて別世界に引き込まれる感覚って、そう味わえるもんじゃない。
ot4この『プリッシマ』収録の「Cavaliere Servente」は、後の'07年『ブックル・ドレイユ』で新録され、手元にある『ブックル・ドレイユ』の譜面集で、ちょっと楽曲の構成を見てみました。
タンゴ調のすごく華やかな曲です。以下は、未聴の方にはワケワカメかもしれませんが・・・、

譜面を画像に取り込むのは、さすがにまずいと思うので、コード進行上で捉えるには、
調性はDメジャーで始まり、ブリッジの途中からいつのまにか半音上がって、Eフラット・メジャーに転調。これは、楽譜見るまで気づかないほど自然で、ハッと視界が明るくなる感じ。

間奏が、これまた複雑に調性が変わっているようなのですが、分析できず。
学生時代、たまたま友人に作曲を学んでいた人がいて、転調してしまったキーを2コーラス目で、また元のキーに戻すには、元のキーの属七の和音を持ってくるといい、と教えてもらった事がある。
この曲の間奏終わりも元のDメジャー・キーの属七の和音になってる。と思ったら本来のAセブンスではなく、半音低いAフラットセブンスから戻っている。こういう技もあるんですね。
アフタクト(弱起)でなく、調性を戻して一拍目から歌えば、メロディーはぶつからない。でも、よく音程が取れるなぁ。

11月開催された東京公演のライヴが、インタビュー交えて来年1月にBSで観られるそうです。発売予定のDVDと多少内容が違うそうです。DVD、めっちゃ欲しいけど、TV放送があるなら録画でガマンしようかな・・・。

座右のアルバム

いいものは、やっぱりイイ!
と、大好きなCDに関する記事を書いても、日々更新するとレイアウトの都合上、どんどんずり下がって忘れ去られていく。
これまで半年毎にベスト・アルバム記事を書き、最近カテゴライズもしました。
が、もう少し切り口を増やしたいと思って、標題の記事を作りました。つまり、時節にとらわれないエヴァーグリーンなマイ・ベスト・アルバム記事。
1記事内において少しずつ更新するスタイルで、加筆のたび最新記事としてアップしていきます。いわばホームページの形態に近いでしょうか。

ブログだと、日常、読者さんの気配を感じることができますが、コンテンツ利用においては、機能的にホムペより劣る気がするんです。特に自分は、ダラ書きが多いので…。
そして、次から次へと新しいCDを買い込んで、とっとこ記事更新を続けることに、いささか躊躇いを感じてしまいます(金も無いしー)。本来、沢山聴く義務などないから、懐古趣味的でも、いいものは折に触れて都度目にしていただこう、と。

手持ちのCDの枚数はしれていますし、当然かなり偏るでしょう(笑)。過日取り上げたCDがまた登場するでしょう。これは、繰り返し慈しみ、尊敬する音楽達のダイジェストです(ところで字数制限あったかなぁ?)。
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ハリス・アレクシーウ/WHISPERS('00)
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新作の到着が待ち遠しい(今週入手予定)、ハリスのライカのカヴァー集。伴奏はギターもしくはピアノのみがほとんど。『ネフェリス通りにて』('95)というアルバムが大好きだったが、そちらをさらにシンプルにしたようなアコースティック・アルバム。
ハリスはギリシャならではの情熱的に張り上げるスタイルを持つ一方で、こちらでは抑制のきいたシットリした歌唱を聴かせる。つくづくうまい人だなと思う。次作の大作に向けての繋ぎで制作されたようだが、それを気取らせないほどのベテランの余裕を感じる。
今後は年齢的な限界も出てくるかもしれないが、フレージングが出来ている人なので、彼女が歌い続ける限り、追従したい。一度でいいからライヴが観たい。(2009/11/29)
コチラで全曲一部試聴できます

エラ・フィッツジェラルド/ライク・サムワン・イン・ラヴ('57)
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エラの甘く、まったりしたバラード集。ドリス・デイを好んで聴いてた友人に勧められて最初に買ったエラのアルバム。いきなりシブいとっかかりでしたが、濃密なバラードに酔いしれて何度も繰り返したものです。
鮮烈だったのが「クローズ・ユア・アイズ」。ドリス・デイのチャーミングさとは180度違う、ダークなムードでこちらも絶妙。後にボーナス・トラック追加盤も購入しました。
ひそやかにたなびくオーケスレーションは、フランク・デ・ヴォール。スタン・ゲッツのサックスがフィーチャーされて、この上なく甘美。(2009/10/24)
コチラで全曲一部試聴できます

ドロレス・ケーン/ソリッド・グラウンド('93)
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アイリッシュ・トラッドの女王、ドロレス・ケーンのコンテンポラリー・アルバム。ソロ作の中には、無理にポップな方向性を打ち出していた時期もあったが、こちらは見事な原点回帰。プロデュースはアンドリュー・ボランド。
トラッドは1曲もないが、フル・ヴォーカル・アルバムとして彼女の最高傑作ではないかと思う。トラッドの香りを湛え母なる大地の声が、黄金の風に吹き抜けていく。全曲どこを切り取ってもドロレス印。
元夫のジョン・フォークナーがギター、アレンジの他、ハーモニー・ゲストにエミルー・ハリス、ヴォイス・スクワッド。(2009/10/12)
コチラで全曲一部試聴できます

ジューン・テイバー/サム・アザー・タイム('89)
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英国トラッドの女王が唯一発表したジャズ・スタンダード集。彼女のアルバムの中で、最初に愛着を持ったのがこれ。彼女のトラッド・シンギングが洗練されていると評される所以は、こうした素地を持つところにもありそうだ。
ジャズ・ファンの方の感想をうかがってみたいところだが、スウィング感を期待すると外れると思う。"直立不動"タイプの歌い口は、ひたすら淡々としているが、「ナイト・アンド・デイ」「ラウンド・ミッドナイト」など、彼女のシンギングの印象が自分には強く残っている。どこか超然としている。(2009/10/7)
コチラで全曲一部試聴できます。

めまい/オリジナル・サウンドトラック・スコア('95)
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ヒッチコックの'58年『めまい』は自分にとって最も影響を受けたといえる映画。ゆったりとした時空の映像美に何度酔いしれたことか。この世のものとは思えない、神業的作品。
この映像にピッタリとマッチした作曲家バーナード・ハーマン(1911-1975)の才能も凄い。ヒッチとのコンビは他に『サイコ』などがある。他監督では『市民ケーン』『タクシードライバー』など。
本作は、『めまい』を完全収録した恐らく最新録音であり、テンポもスコアに忠実らしい。指揮はジョエル・マクニーリー、演奏はロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラ。レアどころでは、スコティ(ジェイムス・スチュアート)とジュディ(キム・ノヴァク)がデートをするシーンでのワルツが聴ける。
スパイラル状に奏でる3連符のプレリュードや、スパニッシュ絡みの謎かけシーンでのハバネラ等、よくここまで的確に表現できるものだと思う。
ハーマンのこのスコア・ブック(高価)をいつか入手するのが夢。(2009/8/2)
コチラで全曲一部試聴できます

カーリー・サイモン/ジス・イズ・マイ・ライフ('92)
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『ジス・イズ・マイ・ライフ』。ノーラ・エフロン監督のこの映画を、日本で観た人ってどれくらいいるだろう。地味だけど、あったかくて笑える作品だった(冒頭はやや説明的だったが)。ガラガラの映画館で、スクリーンに流れるカーリーの歌声に聴き入ったものだった。
これはサントラだけど、全曲カーリーのペンによるもので、実質的には5曲程度だが、サントラによくあるリプライズが、本作では自然な流れでなぜか飽きない。
彼女はセールス的には、若い頃のエレクトラ時代がピークだったけど、後年のアリスタ時代は、より音楽的に充実していたと思う。『ワーキング・ガール』の主題歌でアカデミー賞を獲得した「レット・ザ・リバー・ラン」以降、アットホームな作品が目立つようになり、ヴォーカルも優しい表現がより豊かで艶やかだ。(2009/7/25)
コチラで全曲一部試聴できます

ケイト&アンナ・マッガリグル・ファースト('75)
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<最も美しいフォーク・アルバム>と聞いて真っ先に浮かぶのが、このフレンチ・カナディアン姉妹のファースト・アルバム。
一口にフォークといっても、ここではブルーグラスやオールド・タイムなジャズっぽさなど、複雑な味わいが個性的(解説には、ガーシュインからの影響についても言及が)で、細やかなホーン・アレンジを絡めた軽妙なアコースティック演奏が、寛ぎの空間を醸し出す。
音質がとても良く、姉妹のヴォーカルも若いだけに瑞々しく美しい。ファーストが最高傑作との呼び声が高い。
ほぼ姉妹のペンによる楽曲。他にバハマの宗教歌、ケイトの元夫ラウドン・ウェインライトⅢの代表曲「スゥイミング・ソング」も。(2009/7/19)
コチラで全曲一部試聴できます

メアリー・ブラック/ノー・フロンティアーズ('89)
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国内発売当初のキング盤、輸入LP、紙ジャケ再発と3種類所有。ケルト音楽に傾倒するきっかけは、そもそもエンヤだったが、ライヴ感のあるメアリーの歌唱とバンド演奏の虜に。彼の地へ思いを馳せながら聴いたものだった。
メアリーの清涼感溢れるたくましいヴォーカルと、奇を衒わないアコースティック・サウンドが心地よいが、当時着目したのが、ドラム・セットのスネアをコンガに入れ替えた、"コンガ・セット"。
それまで、コンガはラテン・パーカッションとして、あくまでドラム・セットの副え物と捉えていたから、これは新鮮だった。
ジミー・マッカーシー、ノエル・ブラジル等のソングライティングも傑作揃い。アイルランドのヒット・チャートのトップ30に56週留まったそうです。
紙ジャケでの再発時、M.プラントさんのブログでジャケの色校が進められている様子が楽しそうだった。当初のキング盤は、バックの森林が干からびた海藻みたいな赤色だったが、再発によってオリジナルの深いブラウン色が甦った。(2009/7/17)
コチラで全曲一部試聴できます

ピュア・アコースティック

こちらも現在廃盤とみられる大貫妙子さんの'96年『pure acoustic』。
'07年『ブックル・ドレイユ』からカルテット+ピアノ+ベースを中心とした彼女の音楽に触れたわけですが、本作が前身となるアルバムのようです。
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当初は'87年録音分を通販で流通し、後に'94年ライヴのボートラを追加し、改訂版として発売されたそうです。
ネット・オークションで調べると、なんでも他に『ピュア・アコースティック・プラス』なるものも出ていて、そちらは全曲ライヴ音源のようで、昔からのファンは全て集めているのでしょうね。

1. 雨の夜明け
2. 黒のクレール
3. 横顔
4. 新しいシャツ
5. Siena
6. レイン・ダンス
7. 突然の贈りもの
8. ひとり暮らしの妖精たち
9. 彼と彼女のソネット
10. 若き日の望楼
11. 風の道

⑧~⑪がライヴ音源。以外はスタジオ録音。②③④⑤⑦が既に持ってる'07年『ブックル・ドレイユ』と収録曲が重なるので、長らく本作購入をやや躊躇いました。購買意欲のきっかけは、なんといっても先日のライヴですね。ライヴ鑑賞によって音楽が自分の中でより血肉化し、その後のCD鑑賞にフィードバックするのです。

単純に曲数で比較するなら、本作からベスト・トラックをチョイスし新録と併せた『ブックル・ドレイユ』が充実していて、演奏面でも長年培った生楽器とのコラボ活動の集大成として、コンプリート盤に近い。また、再収録音源もリマスターされて落ち着いた音質感になっている。

本作で自分にとって未聴となる⑧は、当初シングル盤だったんですね。教授の作曲。
⑥は、前回記事にした'88年『プリッシマ』にも収録(同じバージョンかな?)。この『プリッシマ』は、現在、猛烈に愛聴しています。
コチラで全曲一部試聴できます。
↓うちのお猫様は今日も元気。
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優美なプリッシマ

先日行った大貫妙子さんのライヴで、オープニングのカッコいいワルツ曲がずっと気になって。自分の持ってるCDには無かったのだ。
ネットの書き込みにセットリストがあがっていて、それで曲名が分かった。'88年作『プリッシマ』収録の②「Monochrome & Colours」。
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昨日、届いたばかりのこのアルバム、すでにヘビロテ。現在は廃盤で、ヤフオク購入しました。彼女の旧作の幾つかは、現在入手困難になっている。
ストリングスの多用、アコースティック主体としたコンセプトが、僕の大好きな『ブックル・ドレイユ』、そして先日のピュア・アコースティック・ライヴに最も近い感覚といえよう。

彼女の歌は大好きだが、積極的に旧作を聴くに至っていない。どうもテクノ・ポップ系サウンドに興味がないからだろう。その点、山弦とのコラボ等、近年の活動傾向が好き。
ヨーロピアンな憂いを描いたような、このアルバム、特に前半はまばゆいばかりの華麗な楽曲。①「Tema Purissima」は、最近NHKドラマに起用された、マーティ・ペイチ編曲の美しいストリングス曲。
③「Cavaliere Servente」は、ヴェニスを描いた詞・曲ともに絶妙な一品。定番となっているのが頷ける。オリジナル収録となる本作では、バンドネオンが華をそえる。④がボサ・ノヴァなのが、また意外。小野リサのギター。

彼女の声の美しさは、20年前も今も全く変わっていない。そして熟成された伴奏との絡み具合はさらに良くなってきているのだと思う。DVDも待ち遠しい。極上に繊細な味わいです。

ディープなデュオ

ライチャス・ブラザーズにハマりました。
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ブルー・アイド・ソウルって、彼らに由来するんですね。知らなかった。
こないだ記事にした、一枚だけ所有のベスト盤収録の「アンチェインド・メロディー」が、自分の中でリヴァイバル・ヒットして、アタマの中をぐるぐる回り出した。
デュオって、当たり前の話ですが、一人では出来ない事をやれるところが魅力。音域の違う両者が、野性味のある節回しで縦横無尽に歌いまくる。

もう少し充実したベストを、と今度は2枚組を購入(上記画像)。年代順の選曲。向って左が低音のビル・メドレー、右が高音のボビー・ハットフィールド。
ラストの'70年代になると、どこかカーペンターズっぽいサウンドになってくる。歌は世につれ、ですね。ですが、彼らの本来持つダイナミクスが少々損なわれている感も。

うー、まだ物足りない。やはりオリジナル盤で腰を落ち着けて聴きたい。ところが、ベスト盤ばかりでオリジナル入手困難。
rb1廃盤国内CDを中古購入。絶頂期といわれる'60年代フィレス時代の3枚分のLPを2枚のCDに。
いずれのアルバムもフィル・スペクターのプロデュースで、曲によってはビルがプロデュースをしています。
先の2種のベストは音割れが目立つものもあったけど、こちらの'90年代にリイシューされたオリジナルが最も音質が良かった。同じ曲でも違うもんです。

いやぁ、彼らのおかげで、長らく縁のなかったソウル・フィーリングの音楽が聴きやすくなった。それにはフィル・スペクターの音壁のウォーム・サウンドに寄るところも大きいと思う。これまであまり聴かなかったレイ・チャールズのベストももう一度取り出して聴いてみよう。
そのレイのカヴァーのほか、ビリー・ホリデイの「ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド」やガーシュインの「サマータイム」もブルース調やブルージーな色合いで、想像以上にディープ。ちなみに「アンチェインド・メロディー」も'55年公開映画『アンチェインド』に起用されたハイ・ザレットとアレックス・ノースの作品を、彼らが'65年にカヴァーしたそうです。
↓♪フラレた気持

カルテットとのコラボ

妙子さんのピュア・アコースティック・ライヴが素晴らしかったので、ポピュラー系アーティストで他にカルテットと組んだCD、持ってなかったけ?とガサゴソしてみました。
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'93年、エルヴィス・コステロの『The Juliet Letters』。
これ、もろカルテットのみをバックにしたアルバム。久しぶりに聴いてみました。
妙子さんのと違って、こちらは各パートがかなり主張しています。実際カルテットのメンバーが共作で曲を書いたりもしていて、組曲的な味わい。

が、やっぱり僕はコステロのヴォーカルが苦手みたい。鼻にかかった声が、抜けずに鼻腔にたまって苦しそうに聴こえてしまう。
自分が花粉症で鼻づまり体質だから、よけいそう思うのかな。ロック自体、あまり聴かないし、コステロのCDはこれしか持っていない。
といって、ご本人さんが花粉症でもなく、爽快に歌ってるつもりなら、めちゃ失礼ですよね、ごめんなさい。
ジューン・テイバーがカヴァーした曲なんか、とてもきれいで好きなんですけどね。

コチラで一部試聴可

NEVER BEEN GONE

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カーリーのセルフ・カヴァー新作購入、悩んだ末、いったんキャンセル。サンプルが全曲試聴できるうちは、我慢することに。
たぶん、発売日に到着してたら、何も思い留まる事もなかったんだけど、輸入の間に全曲何度も聴いちゃったもんで、ゆとりもないし、先送りしました。
カーリー、惜しいな。もう少し声が出てくれればいいんだけど。彼女の息子ベンのアレンジについて、アマチュアっぽいとのレビューも見かけたが、オリジナルとのコンセプトの違いは明らかで、ヴォーカルのコンディションを踏まえた優しいサウンド・プロダクションではあると思う。

その新作でカヴァーされ、アルバム・タイトルにもなった『NEVER BEEN GONE』は、もともと'79年に発表された『スパイ』に収録された自作曲(画像CD)。
このアルバム、最もCD化されるのが遅かった。カーリーが『007/私を愛したスパイ』の主題歌を歌った頃のものだが、権利の関係で主題歌はアルバム収録されず。その経緯で『スパイ』とタイトルだけ流用して、リスナーの購買を目論んだのではないかな?

アリフ・マーディンのプロデュース、ゲスト・プレイヤーでフィーチャリングが目立つのが、デヴィッド・サンボーン。他にスティーヴ・ガッド、マイク・マイニエリなど。
アップ・テンポよりも、バラード・タイプのトラックが印象的で、当時ならではのメロウなサウンド感覚。中でも⑤「NEVER BEEN GONE」が一番好きだ。
↓ライヴ・パフォーマンス(一箇所、途切れます)

アコースティックの呼吸感

札幌から来た友達には、ちゃんと大阪案内をしてあげるつもりだったが、滅多に街なかにアクセスしないもんで、僕のほうが迷子になって待ち合わせに遅刻する有様。
しかも、大貫さんのコンサートに行った後、CDまでいただいちゃって。こちらは大したおもてなしも出来なかったのにホント恐縮です。
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そのCD、早速聴きました。妙子さんのベスト・トラック集『palette』。過去のCMや映画に起用された曲集です。
ダブリが何曲かあったので、しばらく購入をとどまっていたのでしたが、良かった。子供向けの曲は今のところ飛ばしているけど、特にライヴと違わないアコースティック編成の最近録音のトラックがいい。

1. snow
2. 星の奇跡
3. 森へ行こう
4. 金のまきば
5. ピーターラビットとわたし (CD BOOK version)
6. めがね
7. 春の手紙 (2005 version)
8. Shenandoah
9. ファム・ファタール
10. 私のフランソワーズ
11. A Kiss From The Sun
12. メトロポリタン美術館 (Piano Quartet version)
13. Voyage (Long version)
14. 名前のない空を見上げて
15. 懐かしい未来 -longing future-
16. 嘘と噂

②「星の奇跡」が、タイアップがないにも関わらず収録されたのは、ご本人の矜持の表れでしょう、この曲、大貫スタンダードといってもいい名曲。アルバム『note』収録。
⑥「めがね」は、見逃した同名映画の主題歌。やっとここで聴けました。
⑩はユーミンのカヴァー。初期らしい淡い曲ですね。
⑬は、これも傑作アルバム『One Fine Day』から。エンディングが別編集で聴けます。
⑮は、彼女にしては比較的、声を張った歌い口。彼女の現在のメッセージが強く伝わるようです。

俺って、私ってスゴイだろー、と力業で押し切りがちなポピュラー界にあって(ポピュラーに限らず、ですが)、彼女のようなリラックスした姿勢で、一貫した音楽スタイルを届け続ける事が、いかに大切で難しいか。来年発売のDVDが楽しみです。

コチラで①「snow」が聴けます。

南部の果実をもぐような

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マケプレで出品者にキャンセルされて、いったん諦めていたマリア・マルダーのCD、ネット・オークションで、さらに安い価格であらためてゲットしました。
'90年作、『ON THE SUNNY SIDE』。

このアルバムから、マリア・マルダーに入る人って、あまりいないんじゃないでしょうか(笑)。これが初買いです。
おやぢさんのマリア特集記事チャイルド・ソング記事を参考に、中でも子供向けの3部作のうち、部分試聴でまず気に入ったのが、本作でした。

ドリーミーでハッピー。そんな印象の明るい作品。マリアさん、歌がうまいです。とても安定した歌唱力で、生まれつき巧いタイプの人ですね。
どこかケイト&アンナを彷彿とさせるのは、本作のオールド・タイミーなムードに共通点を感じるからでしょうか。擬音を交えユーモラスな歌い口ながら、大人を頷かせる楽しさ充分。
俄然、他のアルバムも聴きたくなりましたね~。

コチラで部分試聴できます

堪能しました・・・

今夜は大貫妙子さんのコンサートに行ってきましたよ。僕はこれで三年連続の、ピュア・アコースティック・ライヴ体験となる。
今回はこのライヴのために、札幌から来阪した女友達と一緒に鑑賞。
otライヴ直後ということもあって、なかなか言葉にならないが、堪能しました。ああ良かった。
ファイナル・アコースティック・ライヴとのこと、東京・大阪公演のみで、今夜の大阪が最終日。東京公演分は収録、来春DVD化されるそうです。

いや~、良かった。おんなじ事言ってますね。それしか浮かばなくて。声もきれいで、よく伸びていらした。一音一音、神経の行き届いた歌への姿勢が清々しい。黒のロング・ドレスの容姿も素敵。
メロディーもきれい。詞もサウンドにうっとりしつつ実は深い。教授の書いた曲「タンゴ」は、さすがに和声が凝っていますねぇ。頽廃的で鮮烈。

伴奏のミュージシャンも名うての方ばかり。フェビアンさんのピアノ伴奏、素晴らしいですね。バンドの皆さん、抑制のきいた呼吸の伝わるバッキングでした。途中からカルテットも加わり、流麗なストリングスが妙子さんのお歌を、さらに盛り立てます。

MCの「私もポップス・シンガー・・・」という件で、客席がクスクス笑った。そう、彼女って、どのカテゴリーにも当てはまらない、唯一無二の個性の持ち主。それでいてどのリスナーの耳にも心地よく滑り込む、誰とでも共生できる自然な音楽。

遅まきながら彼女のファンとなるきっかけとなった『ブックル・ドレイユ』は今でも繰り返し聴く。『note』と交互に聴く日々。
同伴の友人は今回の滞在中、他に某大物シャンソン歌手のリサイタルも鑑賞したそうだが、そちらより妙子さんが100倍良かった、と言っていた。
画像は、その友人が撮って送信してくれたもの。ありがとう。気をつけて帰ってね。

全曲フレンチ

ゆうべ友達との待ち合わせに難波に出たら、全身血まみれのグルグル包帯男に出くわしてビックリ。そーか、ハロウィンか。ワロタわ。
k&a
フレンチ・カナディアン姉妹、ケイト&アンナ・マッガリグルのアルバム、『French Record』。'75-'78年の音源をまとめた'80年作編集盤。
この作品、カナダではかなりヒットしたそうです。やはりフランス系のリスナーに受けたんじゃないでしょうか。
このCD、装丁もいい感じですが、あまり聴いてません。既に他のアルバムで発表済みの楽曲を英語からフランス語に置き換えて歌い直していますが、バック・トラックが流用されていて、カラオケみたいに聴こえるトラックがあって、しかもオリジナルより音質が劣化していたりと、玉石混交の印象。

他のアルバムを先にほとんど揃えてしまった事が、新鮮味を欠いて聴こえてしまったのかもしれない。楽曲そのものは、細かく分析はできないけれど、フランス音楽の隠し味が効いた、諧謔センス溢れる美しいメロディー。

初めて買う姉妹のアルバムとしては、ベスト盤としてかえってとっつきやすいかも。いつのまにか姉妹のアルバムはこれで全部揃えたかな。
コチラで全曲一部試聴可

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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