寂しき声

あの、実は「通りすがり」というハンドル・ネームって、苦手なんです。なんかドキッとしてしまうんですね。
一見さんから、後にも先にもこれっきりのコメントをいただくのは構わないんですが、ご意見を書かれた後、こちらのレスを必要としない場合、その旨もあわせて記していただくか、秘密コメントで投稿いただけると助かります。
早い話、通りすがりの人にレスするの億劫なんです、無駄だと思うと。レスをチェックするスタンスでおられる場合、なにか他のふつうのHNでお願いします。一回きりのコール&レスでも構いませんので。
と、通りすがりさんに呼びかけても仕方ないか。

vm
日曜の夕方以降の、あの独特の憂鬱感。知らずのうちに手に取ったのがヴァン・モリソンの『Veedon Fleece』。
ひところ、ヴァンの中古CDばかり取り憑かれたように買い漁っていた。それでも集めきらず(ヴァンは多作)、この盤は、リマスター一斉再発売によって購入しました。

ヴァンの歌って、聴きたい時とそうでない時がハッキリしてるんです。本作も一通り聴いて、しばらく寝かせていた。久々の声は、なんて寂しげな声なんだろう、と。
人の生き方って、声質や歌い口を形成するんでしょうか。まるで獣のむせび泣きのような。他のアルバムとも様相が異なっていて、きのう自分の気持ちとシンクした気がした。

コード感を抑え、ベースやフルートの簡素で裏寂しげなサウンドが、ヴァンの望郷の念をうかがわせるようだ。

'60年代のビギン

試聴して発売当日に即買いしました。(最近CDで金使い過ぎ。また辛抱しなくては。)
『黄金のビギン/オルケストル・トラディショネル・ドゥ・ラ・グアドループ』
biguine
4分の2でいちばん好きなリズムはビギンかもしれないなぁ。でも、ビギンのCDって集めたくても沢山無さそうで、手持ちは'30年頃のアレクサンドル・ステリオと、'90年代以降はカリ。録音年代が極端に飛んでしまう。

そしてこちらは'60年代のビギン。ミュージシャンの名前は、国内盤取扱ページを参照していただくとして(このメーカーのCD解説文って、どうも読みにくい。)、ソプラノ・サックスや、ドラミングにモダンさを感じる。無名の女性歌手も、イキイキといやみのない歌い口。なかなかのお気に入りです。
ボーナス・トラックの4曲は、アルバム・カラーが変わってしまうので、今のところカットして聴いている。

原盤はフランスのFREMEAUX ET ASSOCIE。ここから他に出てる2枚組のビギンも前から気になってる。欲しいな。

ストリングスの充実作

最近、録音の方法を変えて、クリック(メトロノーム)に合わせて伴奏を録るようにした。ダビングをやる以上、どうしてもタイミングの問題を避けられないので。
しかし、クリック音に合わせて弾くのってムズカシイ。後でクリック音を外してモニターすると、なかなか酷いことになってる。
まだまだ集中力が足りないのだ。「なんとか最後まで弾けそうかな」と甘い考えがよぎった瞬間、ヘコッとミスタッチをする。これを「魔が差す」という。

mn
懐かしいアルバムを取り出してみました。中島みゆき『寒水魚』。「悪女」が大ヒットした'80年代初頭の作品。当時、LPで持っていましたが、このころの彼女の曲が好きで、後にCDで買い直した。
LP発売当時は、ビニール包装され、帯の代わりにシールが貼られるようになった。セミ・ヌードのジャケからビニ本レコードとか言われてたっけ。

最近のJ-popを知らないが、僕が聴いた中・高校時代のニューミュージックって、渋かったよなぁと。今より、大人びていたと思う。
みゆき嬢は、まだこのころ「ネクラ」「ふられ歌」の代表格みたいな存在だったが、バイタリティがなければ、暗さも表現できないし、単に女々しいだけでは非凡さは感じえない。現に今なお、創作意欲の旺盛なこと!
しかし、ここ10数年ほどの、LAサウンドはいまひとつ馴染めない。名うてのミュージシャンばかりだが、彼女のウェットな情感を時折殺いでいることは、指摘している人も多いと思うが。
また、ライフワークとなった舞台『夜会』によって表現力が増したが、一方オリジナル・アルバムのモチベーションに影響をきたしたように思う。多才ゆえ、活動が各方面に分散してしまうのが少し残念。

本作の①「悪女」は、シングル(船山基紀編曲)と違った、気だるくファンキーなロック・ヴァージョン。みゆきの歌い口もガラリ変わっている。
大胆なアルバム構成で、冒頭2曲が後藤次利のロック・アレンジ、以降、青木望・松任谷正隆によるオーケストレーション・アレンジ。全編に叙情ムードが漂うが、その後の方向性から、実はロック・アプローチの布石だった事が分かる。

言いかえれば最後の叙情アルバムといってもいいかもしれない。ふんだんにあしらったストリングスが、フォーク・ソングを格調高く昇華。⑧「砂の船」が好きで、当時、ギター&マンドリンの編曲を試みたものです。
⑨「歌姫」は最近のセルフ・カヴァーで歌唱力アップしたが、こちらの青木ヴァージョンに愛着がある。

彼女から詞作の影響を受けたとすれば、「絶句」表現。♪どうぞ振り向いて どうぞ…、とプッツリ途切れる④「捨てるほどの愛でいいから」は、彼女の得意技。歌がウマすぎると嘘臭いし、ヘタだと茶番劇になる難曲。
→「捨てるほどの愛でいいから

ひたすら聴いてます

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不思議なことに、モノラルなのに時々、左右に広がりを感じる瞬間があるんです。バンドのノリが音を飛び散らせてる感じ。

ビートルズのボックスですっからかんなのに、昨日'60年代のビギンのリイシューCDを買ってしまって、そちらもモノラル音源なのだが音質はクリアーながら平坦で、あらためてビートルズのモノボックスの音が良いことに気づいた。
今回のボックス発売騒ぎ(?)は、まるでリミックスまで伴ったような過剰な期待をしてしまう向きもあるが、やはり丁寧なリマスタリングをされていて、アナログ感を伴った迫力がある。

手持ちの音響環境は非常に乏しいもので、音質云々についてエラソーなことを言える立場ではないが、いろんなCDをランダムにかけて較べてみると、素人なりに自ずとリマスターの安定感に納得できる。

初期のトータル・アルバムとして、最近気に入ってきたのが『ヘルプ!』。この作品に関しては、当時のステレオ・ミックスも併録(テイク違いがあるらしい)されているが、モノのほうが好き。
フランシス・ブラックがカヴァーしていた「夢の人/I've just seen a face」はキュートな曲。ビートルズに詳しくない僕ですが、逆にフランシスを知ってる人はなかなかいないでしょう(笑)。

「ラバー・ソウル」の不思議

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ビートルズのモノ・ボックス、聴きまくってる状態が続いています。『ラバー・ソウル』、あらためてカッコいいですね。
学生時代(初CD化された頃)は、同じ中期では『リボルバー』のほうが好きだったんですが。でも、今回の『リボルバー』のモノラル、なんだかイマイチな気がします。

『ヘルプ』、『ラバー・ソウル』のみ、モノラルに加え当時のステレオ・ミックスも併録されていて、『ラバー・ソウル』に関しては、ステレオのほうが気にいってしまった。解説には"謎のミックス"として、マーティンも納得していなかったらしいけど。

『ラバー・ソウル』がステレオのほうがイイと思うのは、モータウン系を意識したサウンド要素が入ってるから。僕自身は、モータウン・サウンドについて全く無知なのだけど、"華やかなステレオ・サウンド"のイメージが勝手にあるのだ。
あのメロウなグルーヴ感は、ちょっとモノでは雰囲気が暗く感じてしまう。同じ音源なのに不思議。タンバリンがセンターってのが、違和感ある。タンバリンは端っこでないと(笑)。
でも、このステレオ・ミックスはドラムまで一緒に端っこにいってる。基本的に楽器が左、右ヴォーカル、といかにもこの時代らしい"⇔ステレオ⇔"感。でも、このアンバランスさに、なぜかハマってしまった。
別途リマスター・ステレオ盤はまたパンの仕方が違うので、ひとまずYoutubeで試聴してみたのだが、結構ギンギラしていて、ここまで聴こえなくても…という気もした。

アルバム内容については、才気ほとばしる秀作揃いで、①「ドライヴ・マイ・カー」なんてオープニングにふさわしくて、若者の虚栄を表した歌詞も面白い。⑥「愛の言葉」は芸術的、他のいわゆる代表曲等も好きです。
こちらで「愛の言葉/The Word」のモノ試聴ができます。

録音芸術の変遷

ゆうべのNHKのビートルズ特集、観ました。途中うたた寝したけど。

アルバム・リリース順のドキュメンタリー内容だったが、あらためて聴くと僕、結構初期が好きですね。ピュアなバンドのアンサンブルが伝わってきて。以後、さらにアーティスト性を高めていくわけですが、初期の普通っぽさが逆に印象的でした。

彼らは、モノラルからステレオ、同録からダビングへの録音芸術の変遷をたどる立役者でもあるのだと思う。そもそもレコードというメディアがなければ、同じ音楽が世界的に注目される機会もないのだ。
僕はマニアじゃないけど、今回のボックスを買う人によっては、アルバムのコンセプト毎に、明確にリマスターの意図をはかろうとしているのだと思う。

個人的感想では、同録ほど音質比較は、さほど重要じゃないように捉えてる。面白いのは、ここにモノかステレオかの比較がかぶってくる事で、ステレオ化することによって、リズムやピッチのズレが目立ちがちな点を考慮すると、ダビングのない初期ほどモノラルの迫力の良さを実感する。

今回のリマスターは、一頃レンタルで聴きまくって購入きっかけを長らく失ってただけに、ビートルズを再び聴くいい機会にはなった。
ボックスの値段は高いが、少なくとも自宅電話と携帯電話、両方持つよりは価値は感じる。ただ、モノラルの分売が無いのは疑問。

続・カーリー情報

カーリー・サイモンの公式サイトからメール・インフォがあって、
カーリーは本日のグラウンド・ゼロのセレモニーで「レット・ザ・リバー・ラン」を歌うそうです。娘サリーと息子ベンとの共演らしい。

カーリーの新作となるアコースティック・セルフカヴァー集の発売日は本国10月27日。まだまだ先ですね。今日、歌われる「レット・ザ・リバー・ラン」は、この新作ヴァージョンだと思います。
この新ヴァージョンについて、公式サイトにアクセスし、メルアド登録すると、MP3の無料ダウンロードでフル試聴ができます。

↓ご参考までオリジナルPVを再掲

20年ぶりの買い替え

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今日、『アビイ・ロード』(リマスター)を購入しました。
ビートルズをリアルタイムに聴いていないし、ファンとは云えないけど、どれだけ音が良くなっているか確かめたくて。

学生時代、図書館で借りて聴きまくっていた中で、唯一購入したCDが『アビイ・ロード』。約20年を経た買い替えとなります。
「カム・トゥゲザー」から、ハッキリ違いが分かりますよ。特にドラムに迫力が増して、全体的にソリッドな良さが出てると思います。ヴォーカルも丁寧に処理されてるのが素人耳に分かる。

それで他のアルバムの購入についてですが、元々LPでさえも持っていないので、他にも好きな曲はいっぱいあるし、この機会にBOXの大人買いしてもいいんじゃないか?と思ったが、ここで悩ましい選択肢があるんですよねぇ。
ステレオ・バージョンとモノ・ボックス。
ここ数日間、リマスターの試聴をYouTubeなどで探して聴いていたんですが、なんとなくモノラルのほうが、音楽的にきれいに聴こえる気がしました。

ステレオ・バージョンといっても、いわば疑似ステレオだと思うが、'60年代特有のヴォーカルとリズムの極端な左右の振りは、場合によってはリズムのずれが少々目立つ。
モノラルだと、中央にギュッと凝縮されたような音場が、音圧を加えなくても迫力を生んで、バンドのノリがより伝わってくるような。

そこで、モノ・アルバムを買いたくても、こちらはバラ売りしていないんですよね? しかも限定盤でステレオ盤よりも価格がえらく高い。
まぁ両方買う余力があれば越したことはないんですけど(笑)。そうこうしてるうちに売切れか。

歌好きが伝わる・・・

mo2モーラ・オコンネルってやっぱりいいな、と再認識して'88年作の『Just In Time』を中古の激安価格で購入。グラミー賞にノミネートされた『Helpless Heart(ウェスタン・ハイウェイ)』の前作に当たります。

このころは若いだけあって、声質がきれい。キャリアを積むほど表現力は増すものだが、喉が荒れていきがちなだけに、軽やかな清涼感があった。
モーラに関しては、アイリッシュの歌姫の中でもトラッドをあまり歌わないのと、カントリー寄りのイメージが強くて、敬遠してた時期が長かったんです。

実際、ナッシュビルを拠点とする彼女だが、本作はアイリッシュ・フォークを意識しているようだ。トラッドでは「ウォーター・イズ・ワイド」。ギターを基調にフィドルやドブロのオブリガート。全体的に薄味のサウンドが歌モノとしてアルバムを性格付けている。意外な選曲では「愛の賛歌」が。トラッドみたいに聴こえるシンギング。レノン&マッカートニーの「I Will」も。

一通り聴いただけで、すっかりお気に入り。お腹一杯。このアルバムがあれば当分、何もいらないと思えるほど。20年越しの入手は遅すぎだね(笑)。
コチラでアルバム全曲一部試聴できます。
↓モーラの動画は意外に少なく、デ・ダナン時代の初期の映像と、先日記事にした強烈ジャケ新作から、ラジオ生出演時の無伴奏ライヴを。完璧なシンギングです。

続・APPLES

最近、どうも体がだるいんですよね。そういえば毎年この時期、同じことを言ってる。ビタミン不足かなと思って、レモン汁を飲んでるところ。

こういうコンディションに、あまり元気自慢な音楽って聴きたくないんです。ピタッとくるのが、英国のトラッド&フォークの女王、ジューン・テイバーなんですよ。
これは過去に一度記事にしたアルバムですが、今日あまりにしっくりきたもので。
jt
低温度のヴォーカルがすーっと入り込んできます。あらためてキメの細かいシンギングに感心。
穏やかな編成も好き。ダイアトニック・アコーディオン、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、ダブル・ベース。

'07年に発売された本作『APPLES』が現在のところ最新作で、落ち着いたきれいな音質。弦の微細な響きもよく伝わるし、一見、無機質っぽい彼女の歌は、不意に激しく、ユーモラスな表情をみせながら知性的。
本国では有名な人だけど、日本でももっと知られていいんじゃないかな。聴く心に深く、静かに分け入って来る。
コチラで全曲一部試聴できます。
コチラの映像は'08年、マディ・プライアとの共演。シリー・シスターズ復活

全曲無伴奏、モーラの新作

久々にピリッとしたアイリッシュの新譜に出会いました。
モーラ・オコンネルの新作。いつのまにか出ていた! '09年作『Naked with Friends』。
mo
しかし、まぁ、なんと無防備なジャケットでしょう。モーラ、すっぴん?!
タイトルが示すとおり、素っ裸の意を込めたのでしょう。これは、アルバム全曲、一切のバッキングを排したヴォーカルのみのコンセプトを反映したものでしょう。
全曲アカペラ(ここでは、シャーン・ノスというべきか)のアルバムは、彼女にとって今作が初めてのはず。きっと大胆な挑戦だったに違いない。実力がないと作れないもの。

トラッドとコンテンポラリーが約半分ずつ。「ダニー・ボーイ」のゲール語版も収録。この歌って、詞とメロディーの解釈、幾つあるんでしょう。他に有名トラッドは「Ae Fond Kiss」など。
コンテンポラリーでは、なんと1曲目に「ザ・ブライト・ブルー・ローズ」が。メアリー・ブラックの名唱などで知られるジミー・マッカーシー作。ゴスペル風のコーラスの静かな波が押し寄せ、耳新しくグッときますよ。
ハーモニー&デュエットのシンガーには、ケイト・ラズビー、ドリー・パートン、アリソン・クラウス、ポール・ブレイディ、モイア・ブレナン、メアリー・ブラックなど。メアリーは、ソロ・パートも取りますが、ずいぶんソウルフルな歌い口に変わっています。

久々のモーラのヴォーカルは、このコンセプトに合わせたものなのか、キー設定が低め。声質もハスキーになってきて、以前から知る人には多少イメージが変わるかも。でも、この朗々とした目の前で歌っているかのような一糸纏わぬ歌い口に、何かを感じ取らずにはいられません。

↓モーラのセミ・ヌード
mo1
モーラさんには、マイスペでフレンドになっていただきましたー。
モーラのマイスペでこのアルバムから数曲フルで試聴できます。

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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