上半期 その他お気に入りCD

いつのまにか体脂肪率が1ケタになっていた。喜ばしいことだが、これって食生活が貧しくなったからでは…?
さて、恒例の半期ベスト5に続く、その他のお気に入りCDを振り返りますー。

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↑ハリス・アレクシーウ/KRATAI HRONIA AVTI I KOLONIA

リマスター盤で買った古巣ミノスからの'90年作。同時に購入した'80年代のディミートラ・ガラーニとのフォーク・アルバムも好きだけど、いかにもギリシャ歌謡らしいキャッチーなメロディーの本作を特に好んで聴いた。ドラマティックで、サントラを聴くような気分に浸れる。

ギリシャものをまとめていきましょうか。
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↑エレフセリア・アルヴァニタキ/KE TA MATIA KI H KARDIA

メロディーというより、サウンドの質感的に好んで聴きました。それまでハスキー系の女性歌手ばかり聴いていたので、その点でも新鮮でした。
個人的には、透明なキレイ系の女性ボーカルはケルト方面で堪能しているので、ギリシャにはザラついたアクの強い節回しを求める傾向にはあります。

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↑ヨルゴス・ダラーラス/Me To'na Podi St'astra Ke Ta Dio Stin Kolasi

カザンジディスにすっかり傾倒して、最近おろそかになっているダラーラス。もちろんこちらも凄いです。
"スパイダーマン・アルバム"と勝手に名付けた'07年の本作は、バラエティに富んだ楽曲を緻密なアレンジで華やかなサウンドに。本国では若者受けもしたんじゃないでしょうか。カッコいいです。
このアルバムから数曲をアコースティックにリアレンジした後の新作も良かったが、そちらは手持ちの機器では音圧がかかり過ぎなのか、イコライザーがかかり過ぎているのか、ヴォーカルがちょっとキツめに聴こえる。

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↑ちあきなおみ/そっとおやすみ

これはツボにハマりました。夜のムードを満喫。これをあえて昼間にかけてみるのも乙です。
6枚組の『ねぇ、あんた』収録2曲とダブるが、これはオリジナル・アルバムで聴くのがいいでしょう。
「つめ」がお気に入り。爪をかむ癖のある男、って…。母性本能をくすぐるか?

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↑江利チエミ/チエミ・シングス

アットホームなジャズ・ソング、シンプルで響きのいいバンド・サウンドにほぐれました。ほんと職人芸です。英語と日本語が混ざっても違和感のない歌詞への発音取り組みは、かなりの努力が要ったのではないでしょうか。日本語をイキがって英語っぽく歌うJ-popとは格が違うように思います。個人的に「て」を「トゥエ~」、「と」を「トゥオ~」とか発音する人、苦手。

まだそんなに繰り返し聴けてないけど、今後も引き続き聴きたいのはこちら。ライスからの3点。
サンバ
↑ジョアン・ジルベルトが愛したサンバ

古いサンバっていいですね~。シロ・モンテイロとか、インティメイトな規模のサウンドが心地良いです。こうした小編成サンバがボサ・ノヴァへとごく自然に発展したのでしょうか(解説を読めば書いてある?? 後で読みます)

コンカニ
↑ゴアのコンカニ・ソングス

後に購入したカリプソ・コンピ『マーヴェラス・ボーイ』と双璧をなすといってもいいような、素朴さと快活さに満ちた混合音楽。
SP盤(だと思う)の時代って、なんか憧れるなぁ。

ジョアナ
↑ジョアナ・アメンドエイラ&海のアンサンブル

ジョアナさん、歌うまいなぁ。ファドを伝承する心意気が、付属DVDのインタビューからもうかがえました。
明るい声質なので、彼女をとっかかりにファドを聴き進めやすくなった気がします。

こちらの2点は、最近購入ではないのですが、、、
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↑シャロン・シャノン&フレンズ/The Diamond Mountain Sessions

これ、購入当時ちゃんと聴いてなくて、最近になってからエエやんか~、と気づいた。
アイリッシュ・ミュージックの楽しさを、この盤から味わってみるのもいいんじゃないでしょうか。いろんなボーカルが入ってて、カラフルです。

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↑カエターノ・ヴェローゾ/粋な男

当時も好きで聴いてたけど、マリーナ・ロセールをきっかけに、スペインの古謡にとても興味を持っています。その方向性から、あらためてこのアルバムを取り出した。豊潤で甘美なメロディー。
他にスペインの古謡集でお薦めがあれば、ご存じの方お教えください。

上半期 よく聴いた5枚

もう1年の半分が過ぎようとしてやんの。光陰矢の如し。個人的に、いい事もよくない事もありました。
そうした中、絶えず寄り添っていたフェイバリット・アルバム5枚を、例年通りご紹介。
iTunesの再生回数の頻度を基準に、自然とよく手が伸びたアルバムをベストとしています。
気に入ったアルバムは、過去記事においても繰り返し取り上げたので、普段からお付き合いいただいている読者さんには、もう予想がついてしまうかもね。

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①Stelios Kazantzidis / Anadolu Sarkilari "Ta Tragoudia Tis Anatolis"(2008年)

国内盤では今年『アナトリアの歌』と題して発売された、ギリシャの故ステリオス・カザンジディス(1931-2001)のアナトリア古謡集です。
カザンジディスのバリトン域の男らしい懐深い歌声に心酔。1年前は、その存在すら知りませんでした。
アナトリア古謡に関する歴史的背景は、国内盤を持っていないので理解できていないままだが、ライカからギリシャの音楽に入っていった僕なりに、トルコ的要素、さらには汎アラブ的なイメージを広げていった。
過去記事でも触れましたが、アルバムの終盤が別ソリストに変わってしまうのが、つくづく残念。その点で、隅々まで気に入ってるとは言い難いが、ご本人はとうに物故して監修にタッチしていないのだから仕方ない。とにかく特に音質の良い頭6曲聴くだけでも、鮮烈です。
春頃購入したボックスセットも、ヘビー・ローテーション。カザンジディスのライカを聴くと、強烈な潮の匂いがしてくる。
※関連過去記事→1/25,1/28

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②大貫妙子 / note(2002)

彼女の良さを知るのが遅すぎました。'07年のカルテット編成中心の『ブックル・ドレイユ』以来、すっかりファンに。
以降、遡って旧作を集めていくなかで、アコースティックとエレキが自然に融け合った本作にも感動。曲ももちろんいいですが、詞もしみじみと深いことに気づいていきます。ヴォーカルは、一見ウィスパー系に聴こえるが、実は非常にテンションが高いもの。
特に過去5年ほどの作品は充実してるんじゃないでしょうか。教授が絡まなくなってからが断然いいと言ったら、教授ファンの友だちに苦笑されましたが。
※関連過去記事→3/18,5/24

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②大貫妙子 / One Fine Day(2005)

同位でこちらも妙子さん。両作とも、山弦・森俊之を主にアレンジャーとして起用。山弦がフォーキーな曲、森氏がポップ・アレンジを担当。これが両作に絶妙なバランスをもたらしています。特に山弦のアレンジ、好きだな。
両作とも、現在製造していないのか、店頭では見かけない。ネットの在庫販売か中古になると思う。
ライヴがあれば、是非また行きたい。オリジナルの次作にも期待。
※関連過去記事→2/19,3/26

西アフリカのカリプソ
④マーヴェラス・ボーイ~西アフリカのカリプソ(2009)

手持ちのカリプソCD(といっても数える程度)の中でも、最も好きな一枚となった。カリプソの枠にとらわれなくても、純朴な歌メロだけでじゅうぶんに楽しめる。
カリブ系のカリプソとどう違うのか今でも解っていないが、こちらはうんと泥臭くてイキイキして聴こえる。西欧かぶれしていないというか。非西欧だから当たり前か(笑)。
※関連過去記事→5/23

ハレド
⑤Khaled / Liberte(2009)

祝・ハレド復活。国内盤でも発売。ハレドは学生時代に『クッシェ』にハマり、ライヴでも感激しただけに思い入れが強い。今後は、死ぬまでメソニエと組んでほしい。やはり二人は相性がいいのだと思う。ラストのチャラチャラしたボートラ1曲を除いてローテーション。
それにしても、よくこんなコブシが回せるよなぁ、と感心しきり。強靭なノドの持ち主だが、意外に風邪を引きやすいみたいだ。
※関連過去記事→4/13

次回は、「その他のお気に入りCD」の紹介です。

お宝?珍品?(10)

うたた寝をしてしまいました。
さて、忘れた頃にやってくる、"お宝?珍品?"コーナーです。
今夜はレコードを取り出してみました。
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アグネス・チャンのLP、『あなたとわたしのコンサート』。制作年の記載が見当たりませんが、恐らく'70年代前半でしょう。
アグネスは、元々、僕の姉が好きで、家にあるLPのほとんどが姉のものですが、この一枚だけは親にせがんで自分用に買ってもらった憶えがある。

この作品、名盤だと思うんですが。過去に一度だけCD復刻していたらしく、今や廃盤のプレ値。また復刻してくれないだろうか、と願うくらい上質なんです。
アルバムを通して、コンサートを体験するかのようなコンセプト。作家陣は主に作詞では松本隆・松山猛・安井かずみ・山上路夫。作曲は加藤和彦・穂口雄右・森田公一・井上忠夫。
編曲には、竜崎孝路・馬飼野俊一・東海林修、演奏は細野晴臣・林立夫・高橋幸宏・矢野誠・松任谷正隆、など。

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A面B面の別もあえて「第一部」「第二部」と表記、オープニングはオーケストラのチューニングがざわざわと沸き立つ凝った作りになっています。
「美しい朝がきます」は当時シングルで発売されたけど、こちらはバージョン違い。シングルではややオケと歌のバランスがぎくしゃくした感じだったけど、アルバムではオーケストラ編成でよりグッと素敵な朝に。

ちょっとアルバム曲に留めておくのがもったないほどの良曲ばかり。「雨模様」は6分ほどの大曲で、雨降りの午後を図書館で過ごすヒロインの絵が浮かぶ。
「ポケットいっぱいの秘密」もヒットしたよねぇ。編曲にキャラメル・ママがクレジットされています。歌詞の♪やだわ どうしましょ、というくだりがキュートで効いています。

年月が経って、ジャケはすっかりシミだらけだけど、手放すことのない一枚です。

ポケットいっぱいの秘密

「雨模様」

↓歌詞カードには、アグネスのサインを模した当時のラクガキが…
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ノルウェーとアイルランドによる"ウーマンズ・ハート"

こちらはカラ梅雨ですねぇ。でも今日は風が強いから、夜中から一気に降るかな。
以下はドロレス・ケーン&リタ・エリクセンのアルバム『時の大地』、'96年作。オーマガトキから。
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ノルウェー側の呼び掛けで実現した共演アルバム。ノルウェー人であるリタ・エリクセンの存在はこのCDで初めて知った。やはり北欧のヴォーカルって、独特のひんやり感があるんですね。よく、アイルランドも北欧と勘違いされがちだけど、アイルランドと北欧では、空気感が違う。

このころのドロレス・ケーンは既に声の艶を失っていて、最初に聴く彼女のアルバムとしてお薦めはし難い。けれど両者の共演による味わいは捨てがたく、むしろ愛着があるほどなのだ。
プロデュースはノルウェーのエリック・ヒレスタ。ミュージシャンは各自のメンバーで、中間地点であるスコットランド北東の古城でレコーディングされたそうだ。
ドロレスのソロ持ち歌は全て既発の曲だがリアレンジされていて、他に二人のデュエットもある。リタの澄んだ清涼感のある声と交互に織りなす終曲のフェイド・アウトしていくさまは、まさに潮の満ち引きのよう。アルバム原題は『Tideland』。

朗々とした歌唱

今夜はこちらを取り出してみました。
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一頃、ピアノとヴォーカルのみのアルバムばかり探していて、その一環で買った。

トニー・ベネット&ビル・エヴァンズの'75年作品。トニーは朗々たる歌唱。これだけ歌えたら人生明るいだろうなぁ。今も現役なんだからすごい。カンツォーネとか歌っても似合いそう…と思ったら、やはりイタリア系なんですね。

自分の好みとしてはクルーナー系が好きなせいか、それほど繰り返し聴いてきてはいないCDだけど。こんな夜(どんな夜?)には、よく似合う。

コチラで全曲一部試聴ができます

追跡の追跡

ずっと気になりながらも、なかなか聴く機会のなかった大西ユカリと新世界のCDを中古で初ゲット。
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ジャケ写に、見覚えあるロケーションがよく出てくるんですよ。初ソロとなった最新作の『HOU ON』のジャケは、天王寺動物園の新世界側入り口方面でしょう。
新世界あたりは学生時代、ぶらぶら散策したものです。レトロな場末ムード漂う喫茶店に初めてフラリと入ってみたら、思いっきり地元客でひしめいてて、しかも長椅子の相席ばかり。初めはちょっと引いたが、肩がくっつくほどの窮屈さに何故だかいつしか和んでいくのであった。

帯には"平成ゴッドねぇちゃん・オブ・歌謡ソウル・ダイナマイト!"と書いてある。この方、新世界で現在も月一でライヴされてるんですね。一度行ってみようかな。ちょっと頑張ったら自転車で行ける距離だし。今月分のチケット、まだあるかな。

パンチのきいた歌唱は、ぜひライヴで直に堪能したい。この作品は、デビュー時のリマスタリング作品だそうです。一発同録。
ご本人の挨拶文によると、「メンバー全員ヘッドホンが苦手」で、耳あて部分を「でこ」と「後頭部」に当てて、ちょんまげみたいにして録音したそうです。これって分かる気がするなぁ。耳が外気に触れてないと、落ち着かないんですよね。もちろんモニターの都合とかもあるんでしょうけど。

姉妹が贈るチルドレン・ソングス

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昨年リイシューされた、カーリーと、姉ルーシー・サイモンがデュオで'70年に発表した『sing songs for children』。
何曲か手持ちとダブリがあるので、しばらく購入をためらっていましたが、やっぱり入手。それほどまでにカーリーが好きなのか、って言われそうだけど、ほんとに好きなんですよ(笑)。

作曲はすべて姉のルーシーによるものらしい。高い声がルーシー、低いのがカーリーだろう。フォーク・デュオとしてのサイモン・シスターズ名義ではなく、カーリー&ルーシー・サイモンと表記されているのは、この作品が子供のための企画盤だからかな。もしくはデュオをいったん解散した後なのか。この作品の翌年、カーリーはソロ・テビューを果たし、ルーシーは結婚して歌手活動から離れているようだ。

アレンジが楽しい。フルートが大活躍。小物のパーカッションもいろいろ。アレンジャーはサム・ブラウンという人。これは大人でも楽しい。収録は30分と短いが、緩急あって充実してる。
リイシュー後、今年の「Parents' Choice」のオーディオ部門で、推薦アイテムに選ばれたらしい。子供にすすめたい物って、実は大人が楽しみたかったりするんだよね。

※全曲一部試聴はコチラ

ハナとノドの葛藤

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かなり前に買ってはいたのだが、どうもハマるきっかけがつかめていないのが、グリケーリアの2枚組。ハリスと歳の近いベテラン歌手。今回が初購入。
ギリシャのミキス・テオドラキスという作曲家本人監修による歌集ということだが、なぜかのめり込めなくて困った。
歌はとてもいい。パッと聴いた瞬間、青江三奈っぽいなと思った。ハリスと同じハスキー系だが、ハリスほどメリハリはないものの、逆に声量に均一感があり、その点聴き易い。
どうも気になるのはサウンドのほうみたいだ。好きなアコースティック編成なのに、過分な重厚感を感じてしまう。
彼女の他の旧作をimeemで試聴すると、軽い歌謡曲ふうなものが聴けて、手を出す順番が前後したかも、と思った。
↓本作以外、TVスタジオでのライヴ

ファドの週末

気になっていたジョアナ・アメンドエイラのCD、今月に入ってやっと購入してみました。
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ファドを歌う、26歳のポルトガル女性。
普段、ほとんど若い人のアルバムを聴くことはないんですが、彼女の歌をたまたま試聴してその歌唱力に感心したのでした。
管弦の華麗なアンサンブルにも、耳を惹かれました。ファドの通常の3人編成に9人が加わっているそうです。
ファドは初心者なので、その情緒ある音楽性について充分理解してはいないが、歌う立場にとってはかなり難しそうな印象がある。高音のメリスマをきれいに流しながら、シャンソンにも通ずる物語性を表現するには、かなりのテクニックと集中力を要求されそうだ。

なんといっても、彼女自身の歌いぶりがいきいきとしていて、歌うのが楽しくて仕方ない、といった様子がライヴからまざまざと伝わってくる。
ジョアナは息の送り方が上手なんですね。まぁ、歌のうまい人はみんなそうですが。
付属DVDの、CD内容そのままのライヴ映像に加えたリハーサル映像をみると、特に声量を抑えるでもなく、苦もなく歌いこなしているようだ。

ライヴとは思えない完璧な歌唱と、クリアなアンサンブル・サウンド。実兄がポルトガル・ギターで、夫が普通のギターで出演している。
客層はかなり年配の方々が散見されるが、彼女の歌を聴いて、どう感じているのだろう。今後は年齢を重ねて、渋味も増すに違いない。

※nanmo2さんの記事を参考にさせていただきました(無断リンク失礼!)
マイスペースにて本作『ジョアナ・アメンドエイラ&海のアンサンブル』が試聴できます。

Wildest Dreams

おっと、更新が遅れましたね。ひとまず短い文で、ご勘弁を。
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これは、メアリーのシングル「Wildest Dreams」。これと同じジャケのベスト盤収録の未発表曲で、他のアルバムには入っていない。カップリングはダギー・マクリーン作「Turning Away」。
このシングルは、メアリーのコンサート・リポートを寄稿したとき、いただいたもの。他にもシングルやポスターなどいろいろ下さいました。

この曲、メアリーの資質に良く合ってると思うんですよね。こういう軽いフォーキーな感じ。もちろん「ソング・フォー・アイルランド」のようなバラードも絶品ですけどね。

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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