カーリー作のオペラ

こちらはカーリーが初めて手がけたファミリー・オペラのCD、『ロムルス・ハント』。
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さすがにこれは、かなりのカーリー・ファンでないと持ってないんじゃないかな。
メトロポリタン・オペラ・ギルドとケネディ・センターの共同委託を受け、'93年に上演された子供のためのオペラ(ボックスセット解説より)。

もちろんパフォーマンスはオペラ歌手によるものだが、やはりカーリー節が所々感じられ、彼女自身のヴォーカルが容易にイメージできる。
オーケストラ演奏だが、バンド・セクションもあり、ポピュラー色もからめた軽い感覚で聴くことができる。

とかなんとかいっても、ラストにボーナスで1曲収められたカーリーの歌ばっかり聴いていましたね。
カーリーが作る3拍子系の曲が大好きで。どんなジャンルに挑んでも、3拍子のメロディーには、本来の彼女の家庭的な優しさが表れているようで、ホッとするのだ。
↓テーマ曲となる「ヴーレ・ヴー・ダンサー」

聴くほどに音がキラキラ

ここ数年で一気に大好きになった大貫妙子さんの音世界。'02年作『note』は以前、購入時点で印象だけ記事にしたけど、繰り返し聴くほど良くなっていくんだよね。日曜の夕方からの気分にぴったり。
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1. あなたを思うと
2. 緑の風
3. ともだち
4. Wonderland
5. 虹
6. la musique
7. 太陽がいっぱい
8. snow
9. 星の奇跡
10. ただ

①のみ作曲が山弦。他すべて彼女の作詞曲。編曲は山弦、森俊之、フェビアン・レザ・パネ。
僕はこの次に発表されたアコースティックな『One Fine Day』を先に買って、とても気に入っていて、後に、ほぼ同じ編曲者によるフレンチっぽい、シンプルかつ華やかな本作も、どんどん好きになっていった。
②「緑の風」のスリー・フィンガーのフォーキーな感じがとても好きで。前にも書いたけど山弦のアレンジがいいですね。⑨「星の奇跡」は、ジャズ・スタンダードとして歌われても似合いそう。

織物のように丹精込められたサウンド。ヴォーカルは涼しげで美しいが、相当粘り強く録音に臨まれたのではないだろうか。素敵な人ですね。

西アフリカの豊かなカリプソ

インフル予防に気を取られていたら、鼻風邪ひいちまった。腹出して寝てたからだ。

ワールド系の新譜で、こないだから気になっていたファド歌手のライヴCDとこちらのどちらを買うか迷って、結果安いほうを取った。「マーヴェラス・ボーイ~西アフリカのカリプソ」。
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カリプソって妙に気になる音楽なんですよ。4分の2拍子が好きなんですね、基本的に。ほどよいノリとノンビリ感は、聴いてるうちいつしか二足歩行のリズムと合ってくる。

カリプソにも西アフリカの音楽にも詳しくないが、こちらのカリプソは、カリブ方面のそれとはどこか趣が違う印象。エレキの導入以外に、打楽器やブラス・アレンジに違いがあるのだろうか、ある意味、さらに混合音楽的で、豊かに聴こえる。

日本語解説をすっ飛ばして、可愛らしい歌メロと素朴な集団コーラス、協和的なブラスの音などに浸っている。ボリュームを上げるともっと楽しい。
コチラで全曲一部試聴可。

おでんとジャズ

通天閣近くのある商店街の入口角に、駄菓子とおでんを売っている店があり、ジャズが流れている。商店街を通ると、自転車に乗った姿のまま倒れて、寝ているおっちゃんがいた。

連休中に買った江利チエミさんのアルバムはこちら。
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ジャズ・コンピの『チエミ・シングス』。おやぢさんの記事がきっかけで、彼女のCDを初購入。
ふつうにうまい。というと、あまり褒めていないように聴こえてしまいそうだが、語り口があまりに上手だから、自然に聴こえるのだ。

潔いストレートな歌唱。昔の歌手(というと大雑把だが)って、発音がきれいですよね。音質も良くて自然なエコー。ビッグバンドの演奏もクドく聴こえない。
基本的に英詞で歌い、時折日本語詞が挿入されるが、ニュアンスが保たれていて自然体。ハスキーな部分がチャキチャキの下町娘らしさを醸し出す。

全体的に快活な明るいイメージだが、繰り返し聴くと様々な声質・表情が読み取れる。ブギやマンボまで収録。いやぁ、見事な職人技ですわ。

全曲ゲール語

こちらは全曲ゲール語による、アイリッシュ・アーティストのコンピレーション。
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'99年作「イシュト」。リッスンという意味だそうです。輸入盤で所有。
全14曲、ゲール語の曲名は割愛して、アーティスト順にご紹介。

①アルタンのマレードのシンギング曲。たぶんメジャー・レーベル時代のアルバム収録曲でしょう。高いきれいな声で歌っています。
②シェイマス・ベグリーおじさんとメアリー・ブラックの歌唱。この曲は大好きで、よく繰り返して聴いたものです。(記事最下にメアリーのソロ映像を貼付け)
③ヴァン・モリソンがチーフタンズとコラボした『アイリッシュ・ハートビート』からの1曲。メアリーがユニゾンで参加しています。
④ブライアン・ケネディとモイア・ブレナンのデュエット。ブライアンはヴァンのバック・コーラスをやってたと思います。彼の声はジェントルで、かなり鼻にかかったウェットな感じ。女性ファンが多いそうです。
⑤モーラ・オコンネルがジミー・マッカーシーの名曲「ミスティック・リップスティック」をゲール語で歌い直しています。モーラってクラシックも歌えるんじゃないかな。
⑥クラナド。クラナドは過去に聴いたけど、あまり好きになれなかった。幽玄ポップ感が馴染めず…。
⑦フランシス・ブラックのソロ。小さな細いささやき声でトラッドを歌っています。彼女の歌は聴きやすく今でも時々取り出して聴いています。
⑧ポール・ブレイディ。ポールはパワフルで筋金入りのアーティストですが、じっくり聴いたことはないです。
⑨シネイド・ローハン。たしかデクラン・シノットのプロデュースでデビューした女性SSWだったと思う。
⑩メアリーのソロ。『コレクティッド』収録の邦題「素早き戦士」を新録で。初期と比べて声が太くなって、余裕を感じる。
⑪ジョン・スピラーン。ノモスというバンドの人。『ゲール・フォース』にも出演してたかな。ナイーヴないい声してます。
⑫モレート・ニ・ゴーナル。ドーナル・ラニーのプロデュース。一度だけ、ドーナル率いるバンドの来日ライヴで生歌を聴きました。民謡歌手らしい味わいで、高音がやや僕にはきつくて苦手だが、このトラックは低めでわりと好きです。
⑬ドーナルがプロデュースしたコンピ『魂の大地』の中でも白眉のトラック、「アイルランドの女」。ケイト・ブッシュが素晴らしい歌唱を聴かせる。今聴くと、ストリングスがちょっと前面に出過ぎかな。とにかく彼女のヴォーカルに圧倒。
⑭ラストはクリスティ・ムーア。以前も書きましたが、どうも大御所ムーアの歌は苦手。歌い口が硬くて重くて。弟ルカ・ブルームは声質は似てても、パーソナルな色気が立つSSWで、弟が歌ったトラッドなら聴いてみたいと思う。
コチラで購入できます。
↓②収録の別バージョン。メアリーのソロ。

しっとりと しっぽりと

ちあきなおみさんのコロムビア'76年作『そっとおやすみ』紙ジャケ復刻盤。



1. ベッドで煙草を吸わないで
2. つめ
3. あなたのすべてを
4. 酔いしれて
5. あいつ
6. 暗い港のブルース
7. たばこのけむり
8. つかれたわけじゃないわ
9. 芽生えてそして
10. 知りたくないの
11. 愛のフィナーレ
12. そっとおやすみ

のっけからサックスのイントロがブワワ~っと。そして彼女の語り口が始まり、一気に夜の褥になだれこみます。
カヴァー集になると思うけど、「ベッドで煙草を吸わないで」以外は原曲を聴いたことはほとんどなく、違いが分からないが、すっかり彼女のカラーに仕上がっているのではないでしょうか。

声がきれいですよね、やっぱり。そして発音を大切に、様々な表情を紡ぎ出す。「あなた」と歌われるだけでドキッとさせられる歌手は、そうはいない。
セリフもいい。「ちょっと火をかしていただけません?・・・・・・有難う・・・・・・」。この(有難う)の「ト」がいいのだよ(笑)。
伴奏は控え目でムード歌謡のコンセプトで作られているのだろう。濃厚で濃密な歌空間。

思うに、今では彼女の復活を願う声があちこちで聴かれるが、活躍してた頃は、そんなに高評価を受けていたっけ?
僕の年代では、「喝采」は知ってても、他はほとんど知らない人が多かった。僕はテイチク時代からリアルタイムに再び聴くようになったけど、アルバムを買う人は周囲にあまり居なかったと思う。

どこか無国籍風で、想像力を刺激される。しとやかな幻を見ているよう。↓裏ジャケもいい感じ。
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豊潤なサンバ

今日、西心斎橋のプランテーションに初めて行ってみました。が、イベントがあるとかで臨時休業。残念。古いクロンチョン集があれば、と思ったんだけど。
他にアメ村に用事もなく、昔ちょくちょく寄った中古屋さんを一応覗いてはみたものの、ヒップホップとかクラブ系ばかりで、僕にはさっぱり(笑)でした~。
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こちらは、この間タワレコで衝動買いした'40-'50年代を中心とした古いサンバのコンピ。『ジョアン・ジルベルトが愛したサンバ』(ライス)。全25曲。
ジョアンがカヴァーしたサンバが主に選曲されているようなんですが、ジョアンの歌をほとんど知らない僕には初聴きの曲ばかり。
それでも、去年からシロ・モンテイロやカルメン・ミランダのCDを好んで聴いてきたので、様々な歌手によるサンバにもすぐに親しみが持てました。いや、ほんとに楽しい!
サンバというか、ポピュラー全ての楽しみを味わうよう。バック・コーラスもたっぷり入って、洒落ている。

収録アーティストは以下の通り。
フランシスコ・アルヴィス、ルイス・バルボーザとカルメン・ミランダ、シルヴィオ・カルダス、オルランド・シルヴァ、バンド・ダ・ルア、アンジョス・ド・インフェルノ、ジャネー・ジ・アルメイダ、イザウラ・ガルシアとオス・ナモラードス・ダ・ルア、オス・カリオーカス、オス・ナモラードス、ガロートス・ダ・ルア、トリオ・スルジーナ、ディック・ファーニー、マリーザ・ガタ・マンサ、ジョアン・ジルベルト
↓収録曲(静止画)

情感の凄味

連休中は金を使わず大人しく、のつもりだったが、HMV通販でついついクリック。国内盤3点オフ。ちあきなおみ・江利チエミ・李香蘭。我ながらエエ趣味しとんなぁ。
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おやぢさんも既に記事にされている、ちあきさんの『百花繚乱』、僕は一年前に復刻版(オリジナル発売は'91年)で購入しました。
このアルバムを久々に聴きたくなったのは、先日NHKの歌謡番組で演歌のベテラン歌手が「紅い花」を歌っていたのがきっかけ。比較するつもりはないんだけど、無性にちあきさんの歌声で聴き直したくなったのでした。

「さらり」の情感。喉自慢の演歌歌手が歌い飛ばすだけでは到底表現しえない。ちあきなおみって本当に素晴らしい。
実際どれほどの声量で歌っているのだろう。囁き声のようでいて、張りもあって。声の抜けがとても良くて、発音がとてもきれいだ。

全9曲。最初と最後にアップテンポの曲を持ってきて、あいだはしっとりとした構成。抑制のきいた歌唱がたまりません。
④「あなたのための微笑み」、ディテールを一切描かないで二人の関係を聴き手にうかがわせる歌詞が秀逸。小椋佳作品。
③「時の流れに」、一瞬、ハイファイセットが歌っているのかと思うほど、ハーモニーが冴えるポップ・チューン。倉田信雄作・編曲。
現在、お気に入りの曲は⑥「ほおずきの町」。ストリングスがしっとり絡む。服部隆之編曲。
⑧「紅い花」。曲自体は親しみやすいが、いざ自分で歌うとなるとこれがなかなか・・・・

ハリスの新曲

Youtubeでハリスの新曲らしきものを見つけました。
ギリシャの大作映画の主題歌と思われます。映画の英題は『SLAVES IN THEIR BONDS』 。
たまに一般ユーザーが、無関係の映像と合成する場合もあるので、違ってたらゴメンナサイ。
でも重厚な映像とマッチした曲想でハープの音がミステリアス。そして一声あげれば、ハリス・ワールド。
↓再生後「HQ」をクリックするとハイクオリティ・サウンドで聴けます。

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sake moge Flickr(オリジナル写真集)                   ●手さぐりのリボン結び(オリジナル楽曲集)

プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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