'07年のダラーラス

ダラーラスの'07年発売のアルバムを2点購入しました。まずはこちらから。
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ダラーラスは多作ですねぇ。年に2枚以上は出してるんじゃないか。しかもどれから買っても損はしない。このアルバムはバルカン風のブラスや、トルコのイブラヒム・タトルセスが歌っても似合いそうなアラブ弦を取り入れたライカ・アルバム。

'08年の最新作となぜか収録曲のダブリが数曲ある。最新作での付録DVD収録のPVのオリジナル1曲が本作に収録。厳密に照合していないが、他にリズム・アレンジの違う曲が1曲と、全く同じヴァージョンが2曲ダブっている。
あえてどっちを薦めるとなれば、うーん、やっぱりどっちも「買い」でしょう(笑)。

最近、故カザンジディスにどっぷり浸かって、その後ダラーラスを聴くとダラーラスの繊細な歌唱がやや神経質気味に聴こえてしまった。でも繊細といっても、とても粘り気があるんですよね。
ギリシャ語は全く分からないんですが、シンガーそれぞれ発音に特徴があって、ダラーラスは「イ」の発音がややキツい。ハリスは「ミャ~」の発音が少しおトボけて聴こえたりして。
それにしてもダラーラス、60歳前でこれだけ歌えるのだから、まだまだいけますね。

ハリス&エレフセリア

先日、エレフセリア・アルヴァニタキの新譜の件で、彼女とハリス・アレクシウの共演は想像し難いように書いたんですが、YouTubeでなんと見つけてしまった。以下2件貼り付け。

↓TV番組での共演。ハリスの顔は分かるんですが、隣でソロを取るのはエレフセリアですよね? ここでは、ハリスが合いの手を入れる程度です。
ギリシャの歌謡番組って、こういう風にソファに皆で座って、座敷で盛り上がるような宴席っぽい雰囲気がありますね。


↓素人撮りのようですが…、音質は結構良いですね。ハリスの'07年ライヴDVDに出演していた男性シンガー(お名前知らず)とエレフセリアが一緒に歌っています。ハリスのライヴに二人がゲスト出演したもののようです。
http://www.youtube.com/watch?v=wG6AEDEsvx8

(このところ花粉症がヒドく、更新ペースが遅くなりそうです。時期が過ぎればケロッとしているのですが。ブログを続ける気は充分あるので、当面はゆっくりお付き合いください。大阪が雨の日に更新する確率高し・笑)

'90年のライヴ

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こちらはハリスの'90年のライヴCD。リマスターされる前の購入です。
以前の記事で、ミノス時代の旧作は音質が良くないように書いてしまったけれど、このライヴ音源は結構いいです。
このCD、購入当時ちゃんと聴いていなかったようで、久々に再生すると、いつのまにか聴き覚えのある曲ばかりになっていた。このころ発表したアルバム『KRATAI HRONIA AVTI I KOLONIA』をひっさげ、往年のヒット曲、レンベーティカのメドレーなどで構成。

本作でもマノス・ロイゾスのメドレーが歌われ、いかにハリスがロイゾスと共に歌手の道を歩んだか、今でははっきり認識できる。ロイゾスのメロディーは親しみやすくて、聴衆もよく口ずさむ。
'07年の傑作ライヴ盤とでは、15年以上の隔たりがあるが、アレンジは'07年において随分洗練されたことが、遡ってこの作品を聴けば分かる。
また、ハリスの歌唱は'07年ではシットリしていたが、こちらは若いだけあってパンチの利いた迫力があって、さながらロック・イヴェントのムード。ハリスは客を煽る煽る。

終盤ではテンポのいいレンベーティカを歌いまくる。ノリが良いと音ヌケも不思議と良くなるのが音楽のマジック。ライカとはまた違ったイキイキとした歌の表情。こんな凄いライヴ盤をしばらく寝かせてしまっていたなんて、もったいないことしたな。

春になれば…

「木の芽どきは・・・」とは言うが、外出直前の自分の帽子&メガネ&マスクのなりを鏡に映すと、まさにヤバイ人そのもの。
ここ数日かなり悶絶したが、今日はまだマシ。とにかくこの上に風邪を併発しないよう気を付けよう。

春を感じ始めると、過去記事で何度も絶賛した大貫妙子さんの、ピアノと弦楽グループをバックに歌われた'07年作『ブックル・ドレイユ』を取り出したくなった。去年もそうだった。妙子さんの音楽には'春'を感じるのかな。
それに今こんな体調でしょう、押しつけがましい音楽なんて聴きたくない。迫力や貫禄で打ち負かされるんじゃなくて、ただただピュアな歌が聴きたい。
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『ブックル・ドレイユ』で彼女に遅まきながら惚れ込み、以降コンサートにも2度足を運んだ。ひとつ前の旧作を聴いてみようと今日届いたのがこれ。'05年『One Fine Day』。
フォーク・テイストを含んだ穏やかなポップ・アルバムで、こちらはエレクトリックも使っているが、とてもナチュラルで、いずれも彼女らしいオーガニックさを感じさせるところが、実は凄いことじゃないかと。
彼女の凛とした音楽への佇まいが、何かしらそう感じさせるのだろうか。

僕は中学高校時代を日本のニューミュージックで過ごした世代で、その頃聴いた彼女の音楽はやや線が細いイメージだったが、そうじゃないですね。むしろ"和"を不思議と感じている。モダンな和というか。本作を聴いてたら、またその前作も聴きたくなったな。

ソフトなグリーク・ヴォイス

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ギリシャをもう少し開拓してみようと最近購入したのが、えーっと、エレフセリア・アルヴァニタキ。エル・スールのベスト10にずっと挙がってるの見つめてるうちに、次第に買う気になっていった。

ギリシャはせいぜい4.5人くらいの歌手しか聴いたことないが、この人が最もあっさりしてる。澄んだマッタリ感があって、それをソフトに弾むサウンドが包み込む。音像も今まで耳にしたことがない感覚で、ギリシャの別な地平が見えるよう。
一通り聴いた時点では結構淡白だな、と思ったが、繰り返し聴くうち心地よくなっていった。ホーンの入り方が新鮮で、ハリスにもやってみてほしいと思った。

エレフセリア・アルヴァニタキの公式ページにアクセスすると、ディミトーラ・ガラーニとの共演ライヴの告知があった。二人なら相性が良さそう。たぶんハリスとは合わないだろうな。ハリスはフラット気味で、ソロが映える人だから。

ボサ・ノヴァあれこれ

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思考力が普段に増して低下中なので、小難しい音楽を聴きたくはなく、本能的に手を伸ばしたのがオーディブックの『ボサ・ノーヴァ物語 放浪篇』。最近、中古購入したもので、これより前篇が2編あったと思うが、持ってはいない。
本篇は、ボサノヴァの拡散期の選曲。入手するまで曲目は分からなかったが、ジャケ中央のイーディ・ゴーメを見て(もしや、あの曲では?)と思ったら、やはり「恋はボサ・ノーヴァ」だった。
この曲、同名タイトルのアルバムで持っていますが、曲が軽すぎてあまり好きじゃなかった。本作解説でも、ヒット曲であり歴史的重要性からあえてチョイスされたようだ。

ボサ・ノーヴァを熱心に聴いてきてはいないが、商業的思惑なども絡めながら、ジャズ・ボッサ、ポップ・ボッサへと分化していったのが解る気がする。予想よりはヴォーカル曲が少なかったけど、BGMとして軽く流しつつ、リズム・パターンを網羅しながら多彩なアレンジへ変貌するボサの魅力が次第に見えてきそう。

みゆきの「ほうやれほ」

nmゆうべは、みゆきさんの『夜会』を観にシアターBRAVA!に行ってきました。大阪公演が催されるようになって、今回が2回目。前回の『24時着00時発』は姉と観に行き、感動しました。
今回はちょっと行こうか迷いました。なんせ通常コンサートの3倍ほどもする高額チケット。加えて今回の演目、先に東京公演があったのですが、評判があまり聴こえてこないもので。

今回は『山椒大夫』がモチーフになっているとのことで、公演日前日に急いで読みました(笑)。人買いに売られた安寿と厨子王の話。(コチラで読めます)
舞台はその後のストーリーとのことだが、全曲書き下ろしの新曲で構成されている為、ボンヤリさんの僕は、歌詞を聴き取るので精いっぱい。しかも今回は文語調(?)なので、言葉が難しい。"弘誓(くぜい)の舟"と聴いて、すんなり漢字が浮かぶ人がどれだけいるだろう。
一幕終了後の休憩で客電が上がった時点で、僕が感じた限りでは周囲の客はみんな???な表情だった。

物語仕立てというよりは、今生と来生、死んだ者と生きる者、捨てた者と残された者、すべていちどきに掛け合わせたような印象があって、人はいろんな境遇にあるが、本来は同じ一つの願いを持って生まれたのではなかったか、という問いかけが感じられた。

正直な感想をいうと、曲が楽しめなかった。フォーク・ロック調の重いビートが何度も繰り返され、初聴きとはいえ、単調さを感じてしまった。和モノという設定から、曲想にも制約が出てくるのかもしれない。また、『夜会』の場合、歌詞を聴き取りやすくした結果、ヴォーカルとバックの演奏がかい離して、贅沢な生演奏が平坦に聴こえがち。
舞台装置は大量の水を使った大掛かりなもので、舞台美術に興味ある人なら、一見の価値がありそう。
安寿と厨子王を恋い、紅い目隠しで母を演じ歌うみゆきさんの「ほうやれほ」に鳥肌が立つ。背景に幾つもの灯籠が漂い、この世のものとは思えない光景だった。

カザンジディスの歌心

sk4ステリオス・カザンジディスのオリジナル・アルバムはやはり入手困難で、キューバのミゲリート同様、ベスト盤しか残っていない。今回、米国から曲目リストの確認をしないまま(どのみちギリシャ語わからんし)取り寄せたこのベスト盤、再生してみると、ほとんど聴き覚えのある曲だった。相当数の音源があるはずだが、代表曲となると大体似たようなプログラムに落ち着くようだ。

カザンジディスを初めて聴くなら、意外と先日書いたトルコ・アルバムから買ったほうが、躍動感があって、すんなり入れるかもしれない(国内盤も発売されるようですね)。僕が最初に買った2枚組ベストは、ライカがどれも同じように聴こえてしまった。
トルコ音楽はほとんど知らないので、これは先入観なのだが、トルコの歌手って、喉に負担をかけたような歌い方をするイメージがあって、それが聴く方にも生理的にキツく聴こえてしまうムキがあって。
ギリシャのカザンジディスが歌うと、無理のない中くらいの音域(たぶんバリトンくらい。バスほど低くはないと思う)で、のびのびと豊かな節回し。この点がお気に入りの大きなポイントかな。

トルコ・アルバムに親しんだ後に、例のライカの2枚組ベストを聴くと、これが驚いたことに各曲、ヴァリエーション豊かに聴けるようになったのですよ。
ある意味、アナトリア古謡~ライカと聴き進めるのは、音楽的背景から見れば順当なんですよね?

今回のベストもライカ集だが、数曲、トルコ風味がはっきり聴きとれる。ライカの、隣国の音楽性を取り入れた中庸性(とでも言えばいいのか)を垣間見たようだった。そして懐深いカザンジディスの歌心。さすがライカの帝王と言われるだけあって、これが本物の歌なのだと教わった気がする。後続に継承されるわけだ。

配列表&続・シャロン

コンサーティナの配列表が見つかった。
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そうか、ドレミファソラシド(CDEFGABC)は、左右互い違いに押さえながら昇っていく配列になっているんだな。C(ハ長調)とG(ト長調)を基本にしているようだ。
下段の1、2、3は人差し指、中指、薬指の順だろう。親指と小指で楽器を支えるから、メロディーを弾くには、この三本指しか使えない。
実際に、ドレミファ…とスケールそのまま弾く曲はないから、メロディーによって右、右、左とボタンを押さえることもある。この"右右"とボタン押さえが続く時、スラーで繋ぐのが難しい。ブツ切れになって、滑らかに弾けない。
そうしてボタン押さえに苦心していると、音が鳴っていない。蛇腹を引くのを忘れているのだ。

ss1ついでにアコーディオン興味が復活し、シャロン・シャノンの旧作も取り出してみた。'00年作『The Diamond Mountain Sessions』。
実はこれ、購入当時はあまり気に入ってなかったんですが、今聴いたら…いい!凄くいい~。
当時はゲストが多彩なのがイマイチだと感じたが、そもそもそうしたコンセプトの下に制作されているんですよね。
ヴォーカルものが多いが、当時はアイリッシュ・シンガーといえばメアリー一点張りだったから、なかなか他のシンガーを受け付けられなかったのだろう。
カルロス・ニュネス、ジャクソン・ブラウン、ザ・ホットハウス・フラワーズ他を迎えて、シャロンのアコがずっと寄り添っているのが心地良い。
気取らず、演奏力が高い。アイリッシュ・ミュージシャンの心ずくし。

お宝?珍品?(8)

con2手持ちの珍品コーナー。こちらはコンサーティナ。いくらで買ったかなぁ。ツテを通じて安くしてもらったと思う。
膝の上に乗るほどのコンパクト・サイズ。アコーディオンに較べたら、はるかに軽量で持ち運びも便利。

ただ~し、音の配列が鍵盤と違う。アコーディオンにもボタン式がありますが、僕はピアノを少々習った事があるだけで、ボタンは初めて。ドレミの順番じゃなくて、5度ずつ(ソ→レ→ラ→ミ)上がっていく。

購入当時は嬉しげにライヴで使ってみようと、曲の間奏部分で引っ張り出してはみたものの、手が緊張で固まって、ちっとも鳴らせず。ちょろっと練習しただけじゃ、やっぱりダメだった。

con1今日、久し振りに取り出してみて、チロ~っと鳴らしてみた。なんか、楽しい。もいっかいトライしてみようかな。
しかし配列表をどっかにやってしまった。ええい、この際、弾きたいメロディーから手探りで始めればいい。お行儀よくスケール(音階)のお稽古からなんて、つまらない。
蛇腹の妙味は、<(クレシェンド=だんだん大きく)できること。ピアノは最初のアタック一音で後はすぼんでいく。
皮ベルト部分には、親指を、もう一方の金具部分に小指をはめて、楽器を固定する。
膝の上に置いて弾くと、蛇腹に挟まれてしまうので、宙に浮かして弾くと、重さで小指が痛~い。へこたれそう(笑)。

それでも早速、フガフガと録音してみた。嬉しがりだね。

アンサンブルに融けたアコの音

ss去年、セール期に買ったシャロン・シャノンの'07年作『レネゲイド』、聴くのを忘れていました。というか、一聴して(アレ?アコーディオン・ソロが少ない?)と思ったんです。
今になって聴いてみると、なるほどアンサンブル・アルバムなんですね。シャロン名義だけど、アコを中心としたカルテット。
アコがあまりにも他の楽器と融け合っていて、フィドルやフルートとユニゾンしていたら、音色が聞き分けられないくらい。それほどノリが一体化してる。

歌モノが好きなこともあって、しばらく放置してしまったけど、やっぱりアイリッシュ系はいいね~。和む。
TVで、海外文化を伝えるドキュメンタリー番組など観てると、アイルランドから遠く離れた外国を扱っているのに、B.G.Mにケルト系がかかっていることが少なくない。けど、それなりに風景とマッチしてるように聴こえたりする。不思議とどんなシーンにも合い、どんな音楽とも融け合うテイストを持ってる。

今作もヒップ・ホップ?などを取り入れながらも、伝統音楽のフォームはきっちり押さえられているのがいい。過去作の中には、ゲストやジャンルがヴァラエテイに富み過ぎているように感じたものもあったが、今作はとても聴きやすい。

男性2人のヴォーカル・ソロ曲も(イーワン・マッコール作の「The First Time Ever I Saw Your Face」が印象的)。そういえばシャロンって歌わないんだっけ??
おやぢさんも記事にされています。
↓ファーストより

Blackbird (Sharon Shannon) - A Womans Heart (Various)

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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