ふるえて眠る子守唄/渚ようこ meets 阿久悠

週末はレンタル・クーポン券を使って、CDを借りてきました。普段CDを買って聴く僕のレンタル基準は、
①聴いてみたいけど、いきなり買うのは躊躇うアーティスト
②どのレンタル店でも置いてそうなメジャー作品
③お金がない

③が、まぁ一番大きな理由ですが(笑)、以下のアーティストを借りてきました。渚ようこ、弘田三枝子、竹内まりや、ライオネル・リッチー、ヌスラット・ファテ・アリー・ハーン、タルカンです。なんというか、ほどよくバラバラというか。

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今回は、渚ようこさんから。「ふるえて眠る子守唄」。彼女をちゃんと聴くのはこれが初めて。
もう、スッとハマりましたね。この昭和のアングラっぽい世界。昔が何もかも良かったわけじゃないけれど、確かに平成にはないパワーが昭和歌謡にはあるよな。
しかも、彼女、CKBとゆかりがあったとは。どーりで好きな世界なわけだ。剣さんに通ずるものがある。

そしてこの耳を惹く声。①の♪三十八度のヨー/熱まで出してても/みじめな顔などするものか/朝にはその気で 厚化粧・・・、なんてしたたかでたくましい昭和女なんだろう。タイトルの「ふるえて眠る子守唄」って、つまり風邪引きの唄なんだ。阿久悠先生、すごいすごいっ!! このアルバムは全て阿久悠氏の作詞によるミニ・アルバム。
ちょっと諦め調子のみゆきの声に似てるかな・・・、と思いかけたらば、なんとお次の②はみゆきが珍しく作曲のみ手がけた「世迷い言」。日吉ミミへの提供曲だよね。懐かしい~! なんといいますか、発音が昔の歌謡曲にあるような、きれいさ。

ちょっと飛ばしますが、⑥のカップヌードルCMソング「ハッピーじゃないか」は、僕は乳幼児期だったから知らんかったけど、なんとヌケのいいノリ(作曲:小林亜星)。
♪常識っていうやつと オサラバしたときに 自由という名の 切符が手に入る・・・
(阿久悠作詞 より抜粋)

THE FIRST OF A MILLION KISSES/フェアグラウンド・アトラクション

花粉症はクシャミや鼻水が特徴だが、僕の場合、口内が腫れたり腸がゆるくなって、倦怠感が続く。あぁ、TVの中のワシントンの桜がきれいだな~。この季節を毎年楽しめないなんて不幸だ(泣)

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懐かしい名盤を、中古入手。学生時代に借りて聴いてから、20年近くぶりに再会。
そういえば、数年前、エディー・リーダーのソロライヴを聴きに行ったのです。ブルーノートのね。
彼女については、ソロ以降のルーツ音楽回帰的な活動から少し興味が出て、ああこの人がフェアグラウンドの人だったのか、と遅まきながら一致したのだ。
ケルト音楽が好きになっていなかったら、回り逢うことはなかったかもしれない。

ブルーノートへは職場の、違う部署のそんなに親しくない女性の誘いで行った。彼女は大のエディファンらしいが、ブルーノートは一人でテーブル席に座りづらいイメージがあるようで、「一緒にいってもらったら、ライブ中は他人のフリしてもらっていい」と(笑)
ブー・フューワーディンとエディ自身のギターを中心とするシンプルなアコースティック・セットで、このアルバムの中からも歌っていた。やはり客はこのグループ時代からのファンが多く、「パーフェクト」「クレア」など、リアクションが大きかった。

その夜、客の入りが芳しくなかったためか、続けて2ステージ目も聴いていいということで、なんとエディを2クール分も楽しめてしまった。
なんのかんのとライヴ中、同伴女性とはノリノリだったが、終電時間が迫る帰り道は、夢から醒めたように、微妙な距離を保ちながら駅まで急いだのだった(笑)

DESERT HEART/エレノア・シャンリー

デ・ダナンの三大歌姫のあとに続くヴォーカリストだったエレノア・シャンリー。彼女のソロ・アルバムを久しぶりに引っ張り出してみた。'97年作。

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三大歌姫(ドロレス・ケーン、メアリー・ブラック、モーラ・オコンネル)それぞれ、個性と持ち味がハッキリ違っていたためか、エレノア・シャンリーについては、幾分、線が細く印象が薄いように思っていたが、今聴くと、アメリカのコニー・ドーヴァーにちょっと似ていて、コニーよりもややハスキーであっさりした感じだった。

基本はアコースティック・バンド・サウンドで、コンテポラリー・フォークを歌っている。このジャンルのアーティストはみな、リチャード・トンプソンがお気に入りみたいで、彼女も2曲カヴァーしている。僕が実際持っているリチャードのCDは一枚だけで、他のシンガーのトラックのほうがよく聴いてるくらいだ。他に、ジョン・フォークナーの曲も。この曲がいいんですよ。心なしか、ドロレスが歌ったら似合いそうな。

今聴いてるけど・・・やっぱりなかなかいいですね。他のアルバムも探してみようかな。

Quiet Fire/ロバータ・フラック

「やさしく歌って」のロバータ・フラック。この作品はベスト盤に入ってた「Will You Still Love Me Tomorrow」を気に入って、オリジナル盤をと買ったもの。

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しかし、何という頭でしょう。これは地毛?ウィッグじゃないの? でも、こんな髪型にいっぺんしてみたい!

タイトル通り、全編しっとりしたバラードに内なる情熱のようなものが感じられる。この時代のシンガーとして、どういう位置づけだったのか、僕は全然知らないのですが、むしろ白人シンガーに近い感性に聴こえた。メリスマを聴かせるでもなく、ソフトにしなやかに美しく高音を響かせる。②「明日に架ける橋」のカヴァーも解釈は異なれど、喉を聴かせまくりのパワー押しまくりではなく、抑制の効いた気品が漂う。
多少R&Bっぽい曲もあるが、パーカッション中心とした、あくまでヴォーカルを活かした薄味のアレンジで、この辺の音楽に疎い僕でも違和感なく入っていける。プロデュースはジョエル・ドーン(ダーン?)
今、書きながら聴いてる。やっぱり「Will You Still Love Me Tomorrow」、好きだな~。

夜にさりげなく流したい一枚。さっき、ウィキを見ると彼女、秋田犬のブリーダーだそうで。

御色なおし/中島みゆき

今夜、久々に会った友人と音楽談義で盛り上がる。方向性は違うけど、やっぱりどこかに共通点があるんだな。その友人が最近、みゆきの歌がいいと言い出したので、記事にしてみた。
'85年作「御色なおし」。提供楽曲のセルフ・カヴァー第2弾。

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1. ひとりぼっちで踊らせて/研ナオコ
2. すずめ /増田恵子
3. 最愛 /柏原芳恵
4. さよならの鐘 /グラシェラ・スサーナ
5. 海と宝石 /松坂慶子
6. カム・フラージュ /柏原芳恵
7. 煙草 /古手川祐子
8. 美貌の都 /郷ひろみ
9. かもめはかもめ/研ナオコ

スラッシュの後のアーティスト名は提供先。5組のプロデューサー(甲斐よしひろ氏、センチメンタル・シティ・ロマンス、クリスタルキング、後藤次利氏、クニ河内氏)によって多彩に楽曲の「御色なおし」が楽しめる。
このアルバムあたりから、彼女のサウンドはロック志向になっていった。試行錯誤をリスナーに受け入れてもらうべく、かつての楽曲群を今様に料理するのが、今作の狙いだったのじゃないかな。みゆきさんはプロデュースを他人に任せ、演じ手を愉しんでいるかのようだ。

僕が好きなのはセンチメンタル・シティ・ロマンスがプロデュースした作品。「すずめ」「最愛」「海と宝石」。結果的に、シンプルにアレンジされたこのグループのサウンドが、今聴いても色褪せていないように思う。
「最愛」については、♪メッセージをお願いします・・・、のヴァース部分が割愛されてしまって残念。情景的には柏原版のほうが、アレンジに広がりを感じるが、ここではアルバムのトータル性に配慮してかシンプルに仕上がっている。

甲斐氏は打ち込みを主体にしたサウンドで、「カム・フラージュ」のアレンジの変わりようが面白い。「ひとりぽっちで踊らせて」は、メジャー・キーの好きな曲なのだが、やっぱりアコースティックでも聴いてみたいところ。
ジャケット写真がフランスっぽく、「さよならの鐘」がムードに合う。意外にも歌い上げず、消え入るように絶句するところが聴きどころ。彼女のこうしたエンディングで絶句する類いの曲が好きだ。

「美貌の都」は唯一、筒美京平氏の作曲。なんだか他人の書いたメロディーは歌いにくそうで、そんな不器用なところが憎めない。
「かもめはかもめ」は、なんとパイプオルガンのみをバックに。よいアレンジですが、これはいささか荘厳すぎて、歌とのバランスがちょっとね。後年、コンサートで聴いた時は、ストリングスをバックにしっとり歌い上げておられました。

マグレブ音楽紀行 第一集 アラブ・アンダルース音楽歴史物語

タワーで貯まったポイントをはたいて、気になっていた新譜を買ってきました。

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2CDで、まだ二通りくらいしか聴いていないんですが、とてもきれいな音楽。音源は古いが、結構クリアーな良い音質で、きらびやかなコブシと弦の響きにうっとりしてしまう。

そういえば僕、コブシとメリスマの違いが解らないんですけど。コブシが邦、メリスマが洋とも限らないようで。ウィキにその違いが載っていたが、読んでも解らなかった。メリスマのある最古の音楽は、グレゴリオ聖歌(学生時代好きだった!)らしい。尺の短いのがコブシ、長いのがメリスマってこと??

地理や歴史にも暗い僕は、まず、マグレブってどの地域?という幼い問いから始まるのだ。→マグリブ
民族・宗教等が絡み、文化が複雑に混合されていくアラブ・アンダルース音楽史を実際の音源を用いて、紹介されていく。
音から入れば、世界史概観もすんなり読めるから不思議だ。高校の授業も、こんなふうに柔軟に教えてくれたら良かったのに。指導書なんか棒ヨミしないでさ(笑)。

アルジェリア出身のハレドが以前から好きだからか、この音楽にすんなり入れた。実際ハレドそっくりに聴こえる歌もある。「レンベーティカ」にハリス・アレクシウの原点を見たのと同じ感覚だ。すごいグルーヴ感があるよ。
これ聴いた後に、ふつうのロック&ポップス聴くと、気が抜けたみたいに変に聴こえてしまった。それほどマグレブ音楽は濃密な美しさを持つ。

ナポリの歌/ロベルト・ムローロ

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気分を変えて、想いはナポリへ(飛躍しすぎか?) ギター1本におだやかで大らかな歌。ロベルト・ムローロの「ナポリの歌」。
購入きっかけは、過去記事に書いたティノ・ロッシなのだが、もう一つは、自分の曲に時々、ハバネラ調の曲が出来てしまうのだが、このリズムのルーツを探る興味もあった。

ハバネラの起源は、よく分からないのだが、解説によれば、最初の作品がスペイン人なのだそうだ。
このリズム感が、港町の陽光を浴びたようなムローロの歌にぴったりだ。弾き語りでハバネラを歌うのは難しいと思い込んでいたが、ギターでボロロ~ンとふつうに弾き流している。

2枚組みで、まだ聴き込んでいないが、興味深いのは、長和音と短和音の使い方だ。コード展開が明るく進むのかと思えば、マイナー・キーに転換する。その逆も。これが独特の明るさと翳りを生んでいるように感じた。
クルーナー唱法で、押し付けがましくなく。シンプルながら、味わい深い。
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ラガーナ/シェイマス・ベグリー&ジム・マレイ

花粉症サイアク。もう外に出るのがこわい~
家族も近年、症状が出ていますが、子供の頃からヒドかったのは僕だけ。これが5月まで続くかと思うと憂鬱。

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シェイマスおじさんのアルバムを買おうと思ったのは、もちろんメアリーとのデュエット曲が入っているからなんだけど、アコーディオンの音も聴きたかったから。
シェイマス・ベグリーはアイルランドのディングルに住む農夫。農夫のおじさんが、なぜこんなにアコが上手いのか、と思ってしまうが、それだけ生活文化と音楽が切り離し難い環境にある、ってことなのじゃないかな。日本人は、音楽やることを特別な事と捉えすぎな気がする。

シェイマスの歌が、また結構好きで。ホッとする優しい声。メアリーのようなフル・コンサートをやるような歌手ではないし、メアリーのライヴDVDでデュエットする彼の映像を見ると、声量もそんなにないけれど、農夫らしいのどかな美しさがあるのだ。
ダンス・チューンもキレが良いし、アイリッシュ・トラッドの素朴な魅力たっぷり。アコファンにもお薦め。

ベスト・オヴ・ミゲリート・バルデース

今年はコンビニからおでんが消えたことで、「春」を実感したものだったが、ほんとは「痛感」する時期だったのだ。花粉症、例年通りボッパツしました。喉・目・鼻、かゆいです。

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自分の声が好きな人っているんだろうか? 歌の巧い歌手は、そうかもしれない。
中古で買ったミゲリート・バルーデスは、間違いなくラテン最高歌手だ。この間、サンプラーで1曲だけ試聴した限りでは、けっこうアクの強そうな印象だったが、まとめて20曲ほど聴くと、ラテンのさまざまな様式に合わせて、素晴らしく歌い上げている。声楽の発声に近い。

思えば去年、ハリー・ベラフォンテのカリプソに始まり、古いラテンCDを探すようになったわけだが、このミゲリートを聴くと、解説にもある通り、ハリーがずっと初心者向けに感じられてくるから不思議なものだ。それほどこちらがディープなのだ。ラテン音楽のあらゆるエッセンスがここに詰まっているかのよう。濃い~歌の数々にすっかりハマって、かけまくっている。めちゃ楽しい。
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Harvest Moon/ニール・ヤング

この冬は、ちょくちょく近所のコンビニに寄って、おでんを幾つか買うのが慣わしになっていたのですが、ついこの間、そのおでんコーナーが忽然と消えていてショック。しばし呆然と立ち尽くしてしまった。そうか、もう春なのか。

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今夜はとても茫漠とした気分なので、ニール・ヤングの'92年作「ハーヴェスト・ムーン」を取り出しました。聴くの、久しぶりだなあ。
ニールのアルバムで手持ちはこれだけ。ふつうなら先に出た70年代名盤「ハーヴェスト」も持っていそうなところですが。「ハーヴェスト」は、学生時代に借りて聴いていたため、あらたまって入手する機会を逃したまま。
あの、アルバム中盤のオーケストラがゴ~ンと入ってくるあたり、感動した記憶があります。あれが「孤独の旅路」だったのかな。

それで、続編ともいうべきこの「ムーン」。ヴォーカルは、ジャケやタイトルのイメージに違わない、茫々とした響き。武骨な体躯とは対照的な、繊細なファルセット。
アコギを主体にしたシンプルなバンド・サウンドも好きですが、この一連の作品には、オーケストレーション曲が「泣き」のツボになっていて、⑦「Such a Woman」あたりにハマる。

そのうち、「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」も聴こうと思って、ずっと機会を見送ったままだ。

ウィズアウト・ザ・ファンファーレ/メアリー・ブラック

メアリーのデビュー25周年2枚組ベスト盤は、やはり各ディスクの最後にボーナス・トラックで新曲が。もちろん買いますとも、この2曲のために(笑) 本国HPによれば、近日発売するようです(国内盤発売日は未確認)。既発曲も、名曲「ケイティー」や「ソング・フォー・アイルランド」などリミックスの上、全曲リマスターされているので楽しみだ。

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こちらは'85年作「ウィズアウト・ザ・ファンファーレ」。まだ世界的デビューを果たす前の作品で、ジャケット写真のメアリーもちょっと垢抜けないけど、良曲ばかり。メアリー版AOR? エレクトリック・サウンドが当時、フォーク・トラッドファンには受け入れ難い向きもあったようだが、通常のロック、ポップスを聴いている方からすれば、かわいいものよ(笑)

1.今夜でる夜汽車で 2.ステイト・オブ・ハート 3.夜になると 4.揺籠のカラス 5.グレーテスト・ドリーム 6.ウォーター・イズ・ワイド 7.エリス・アイランド 8.ストレンジ・シング 9.ウイズアウト・ザ・ファンファーレ 10.ネイディーンを後に残して 11.ダイアモンド・デイズ 12.ゴーイング・ゴーン

順不同で語ると、
⑪は、ステージで歌っているのを未だ聴いたことがなく、一度でいいから歌って欲しい、僕のリクエスト曲。歌詞もジーンと来るし、ワルツのメロディーとアコーディオンが可愛い。
⑨はミック・ハンリーの名曲で、これも最近のライヴでは聴かない。初来日時、新大阪のメルパルク・ホールで聴けたのがラッキーだった。メアリーは誰から教わったのか「おおきに!」を日本語で連発していた(笑)
⑦はノエル・ブラジルの名曲。ドラマティックな展開部が才気をうかがわせる。
⑩は、デ・ダナンの歴代ボーカルの中で白一点、男版メアリーといわれるトミー・フレミングも歌っていた。僕の大好きなジミー・マッカーシーの作品で、トラッドの香りがする。
①は今でも唯一の、デクラン・シノット作じゃないかな。サックスがフィーチャーされたジャジーなバラード。後にリメイクされています。
メアリーのヴォーカルにコンガが相性いいのが終曲⑫で分かる。軽いポップな曲が資質に合っている。

There You Are Again/リヴィングストン・テイラー

去年末にコレを買って、聴くのを忘れていたのだった。

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1週間ほど前、妙に物憂い気分になったのだが、iTunesをシャッフル再生していると、穏やかなホッとする音楽が流れ始めた。(物憂い気分は、どうやら風邪のぶり返しだった。)

リヴさんゴメンよ~、あなたのこと忘れてた。こんな素晴らしいアルバムを購入したまんま、ほったらかしにしてたなんて!

1. Best of Friends
2. There I'll Be
3. Yes
4. My Baby Don't Mind
5. Step by Step
6. There You Are Again
7. Tuesday's Lullaby
8. Tell Jesus (To Come to My House)
9. Blame It on Me
10. My Perfect Christmas Day
11. Wis I Were a Cowboy
12. You're the Boss of Me

ジェイムス・テイラーの実弟、リヴィングストン・テイラーの最新作にあたる2006年作品は「There You Are Again」。リヴのアルバム購入はこれが初。
音楽的バックグラウンドも、ジェイムスと変わらないように思いますが、兄ほど内省的ではないような。
ま、この一枚だけでは何とも言えませんが、フォーク以外にも、ゴスペルやジャズの要素が豊富に取り入れられていて、とてもハッピーで暖かい気分にさせてくれる。

ヴォーカルも声質そのものも、兄とそっくりに聴こえる瞬間があるが、枯れた軽さのような歌い口で、音楽に対して真摯で礼儀正しい。失礼ながら、本当にプロのお仕事だなぁと感動する、実直かつ丁寧な制作。奥が深いです。
①はカーリー・サイモンとのデュエット。現在もカーリーはテイラー一家と家族ぐるみの付き合いがあるそうだ。②はジェイムスがバックコーラス。

ベスト・オヴ・カルメン・ミランダ

この間、電気屋街の中古屋さんで、他に見つけたのが、コレ。

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オーディブック・コレクターになった訳じゃないんですが、カリプソ集はどれも良かったし、最近、SP盤の音にすっかり慣れてきているから、目に止まったら順次、買ってもいいかな、と思っている。
といっても、既に廃盤のこのシリーズ、当時の定価は2800円だが、ネット・オークションでは4000円以上のプレ値がしょっちゅう付いている。僕はプレ値が付いていたら簡単に諦める(笑) オーディブックの場合、傾向的に実店舗のほうが安いんじゃないかな。といっても偶然待ちだけどね。

「ベスト・オヴ・カルメン・ミランダ」は1500円程度で購入。
サンバは聴き始めの序の口だから、マルシャだのショーロだのスタイルの特徴や違いが分からんが、まぁ、楽しけりゃそれでいいのだ。
耳に止まりやすいのがショーロ系のマイナー・メロディーの⑬「お人形」や、⑰「裏山のキャバレー」あたり。サンバって、マイナー・キーも魅惑的だ。

カルメン・ミランダはサンバのビートに乗って高音で、コロコロッ・ピロピロッと軽やかに歌い上げる。が、結構、ブレスの箇所が少なそうで、難しそうだ。事も無げに唄っているが。
彼女について、あちこちの読み物で確認するには、アメリカのショービズ界のシステムによって、才能が潰されてしまったようなのだ。
この盤は、ブラジル時代の絶頂期1937年を中心に編集されたもので、カーニヴァルさながらの活況を聴くことができる。男女の掛け合いも楽しい。

①男なんかにだまされないわ②私はにぎやかな娘③いかした混血男④いたずら小僧⑤彼女を失ってしまった⑥夜明け⑦あなたのせいよ⑧ハートがチクタク⑨太鼓たたきよ、さようなら⑩トリコットのスウェーター⑪サンバは民衆の声⑫私たちはラジオ歌手⑬お人形⑭サンバとタンゴ⑮ジェンチ・バンバ⑯街の野良犬⑰裏山のキャバレー⑱私がバイーアを想う時⑲こっちを向いて⑳ハジケるサンバ21.バイーア女に何がある22.ママイ・エウ・ケロ23.バンブー・バンブー24.チャタヌーガ・チュー・チュー25.チコ・チコ

また愛聴盤が増えたね。
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ソングス・イン・ア・メロー・ムード/エラ・フィッツジェラルド

これも、エラの中で好きなアルバム。

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エリス・ラーキンスのピアノ伴奏のみの歌唱集。とってもいい雰囲気の作品ですよ~。コーヒーとこのアルバムがあれば、ずっとこのままで居たいくらい。
唄い飛ばすこともなく、張り上げるでもなく、コクのあるしっとりとした歌唱は、36歳とは思えないほど。

50年代の録音が好きな傾向にあるのか、このころの音質は今時のキンキンしたクリアーな音じゃなく、温かい。
一家に一枚を提唱したいほどの、これはお薦め。

1. アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユー
2. ホワット・イズ・ゼア・トゥ・セイ
3. 粋な噂を立てられて
4. プリーズ・ビー・カインド
5. 本当のことがわかるまで
6. メイキン・ウーピー
7. イマジネイション
8. スターダスト
9. 私の心はパパのもの
10. ユー・リーヴ・ミー・ブレスレス
11. ベイビー,ホワット・エルス・キャン・アイ・ドゥ
12. うまくやれたら

待夢(たいむ)/ちあき なおみ

先日、おやぢさんが教えてくださった、ちあきさんのビクター時代の編集盤でオーマガトキから発売されていた「アナザー・ワールド」、ビクターから各々が紙ジャケ再発されたためか、廃盤になっていました。残念。
ならばと、紙ジャケ再発のうちの1枚、「待夢(たいむ)」を買ってまいりました~。

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もう、素晴らしすぎる。この作品。一通り聴いてすぐに気に入りましたよ~。ホントはもっと聴き込んでから書くべきでしょうが。あまりに良すぎるもので。
ファドを日本語訳で歌ったアルバムは、僕はこれが初めてです。本場のファドは、アマリア・ロドリゲスとドゥルス・ポンテスをチラッとCDで聴いた程度。

01.秘恋
02.黄昏
03.嘆き
04.酔いどれ船
05.霧笛(難船)
06.酒ともだち
07.ひとり芝居
08.愚痴
09.始発・・・まで

たとえば①の歌い方がいいんですよ。♪はらはらラ・・・、の「」が凄い。この一文字の伸ばし方だけでゾクッとする。
②は、ファドらしさを堪能できるメロディーのような気がする。これ、ドゥルス・ポンテスが歌っていなかったっけ? ダルシマーのイントロもいいです。③④も魅力的。
⑤はNHK放映で、ちあきさんが歌っているのを聴いた憶えがあります(以下、動画発見)。♪グラスの毒は・・・愛なの、に絶句。
吉田旺氏の日本語詞も抜群に良いと思う。「あなたを(誰にも)渡さない」じゃなくて、(どなたにも)という言い回しに、大人の品を感じるし、毒殺というシチュエーションが愛ゆえの儀式にも聴こえる。

⑥は軽快なアコーディオンに乗せて陽気な歌い口。♪やだね、の抑揚ある歌いまわしなど、気風のいい姐御を表現。実にうまい。⑦はタイトル通り、まるで鏡に向かって演じているかのようだ。
⑧は、まさに愚痴っぽく、捨てるような歌い方が、伴奏とピッタリ合っている。物語は、歌謡作家志望の男に惚れた酒場の女が、さんざん尽くした挙句、知らぬうちに小粋なスーツを着て脚光を浴びる男を雑誌に見つける。ヒットした歌は、♪私を抱きよせて/おまえの歌だよと/唄ってくれた、あの歌だった。
⑨はコード楽器を除いて、パーカッションと弦楽器のみで。酒場や港町を舞台に、男女の人間模様が繰り返されるように、音楽もリフレインしながら幕を閉じる。

なんて素晴らしいアルバム。コブシも他作品と違う、ファドの香りがする。解説によると、アマリア・ロドリゲスの来日公演時、ちあきさんが楽屋を訪れると、アマリアはこのアルバムを聴いていて大歓迎されたとか。
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Noites do Norte/カエターノ・ヴェローゾ

なんと、カーリー・サイモンまでもが、スタバのヒア・ミュージックと契約したんですね。新作はブラジル音楽ということで、ちょうどサンバに興味が出てきているので、ますます楽しみです。

ブラジルつながりということで。
「粋な男」、「リヴロ」で好きになったカエターノ・ワールド。こちらは'00年作、「Noites do Norte」。

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コード楽器を控え目に、全体的にリズム楽器を主体にした乾いたサウンド。このパサパサ感が何故か寒い季節に合う。「粋な男」、「リヴロ」でアレンジ貢献したジャキス・モレレンバウムのオーケストラ・サウンドから一変して簡素。
カエターノのような歌唱はクルーナー唱法と呼ばれるそうだが、鼻腔にかかった抑えた囁き声とファルセットが少々ユニセックス的で、年齢を感じさせない。

本作以外から

FILM NOIR/カーリー・サイモン

オフィシャル・サイト以外のサイトのほうが、アーティスト情報が早い場合があって、こちらの記事によると、カーリーの今年5月発売の新譜は、ジミー・ウェッブがプロデュースするそうです。どうやら、ブラジリアン・ミュージック色になるようだ。
ジミー・ウェッブについては、実は一枚も聴いていないのだ(プロデュース作ではアート・ガーファンクルの「ウォーターマーク」くらい)。カーリーとは先にこのアルバムで1曲、共作&デュエットしてますね。

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1. ユー・ウォント・フォゲット・ミー
2. いつもさよならを
3. リリ・マルレーン
4. ラスト・ナイト・ホエン・ウィ・ワー・ヤング
5. スプリング・ウィル・ビー・ア・リトル・レイト・ディス・イヤー
6. フィルム・ノアール
7. ローラ
8. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
9. フールズ・コーダ
10. ツー・スリーピィ・ピープル(デュエット・ウィズ・ジョン・トラヴォルタ)
11. ベッドで煙草を吸わないで
12. サムホエア・イン・ザ・ナイト

'97年作「フィルム・ノワール」は、タイトル通り'40~'50年代の銀幕で流れた歌たちをカヴァー。僕はこの中の楽曲は少なからず知っていたけれど、残念ながら映画自体は観たことがないものばかり。

原曲とは較べようもないが、コール・ポーター作②「いつもさよならを」は大好きで、オーケストラを従え、カーリーはゴージャスに歌う。やはりポップなメロディー解釈が彼女は巧い。手持ちのエラ・フィッジェラルドの節回しとはまるで違う。息子のベン・テイラーが父親譲りの温かいバック・ヴォーカルを添える。
③「リリー・マルレーン」は、8拍子(3+3+2)の変拍子にして歌っている。⑤「スプリング・ウィル・ビー・ア・リトル・レイト・ディス・イヤー 」は、ジミーのピアノ伴奏で、2人の美しいデュエット。⑥「フィルム・ノワール」がカーリーとジミーとの共作。他の古い曲群にもスッと溶け込む懐かしさのあるメロディー。

⑦「ローラ」は好きな曲(以下、ライヴ動画を発見)。イントロに'70年代アルバム『男の子のように』の中の「Haunting」を挿入して演出。
旋律的には⑧「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」が好きかな。フランク・シナトラが共作で作曲。
⑩「ツー・スリーピィ・ピープル」は、なんとジョン・トラボルタとのデュエット。ささやくように歌っています。
⑪「ベッドで煙草を吸わないで」は、まさに重厚なノワール世界。

このCD、エンハンスドCDで、ちょっとしたお遊びが出来ます(輸入盤だけかな)。エンハンスドCDって、もうないよね?

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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