ディーヴァ復活/エルフィ・スカエシ

こっち方面の音楽は全く知らないのだ。
ダンドゥットの女王という触れ込みは、当時よく音楽雑誌で目にしていたから、気になってはいた。

この頃、デティ・クルニアという女性アーティストのCDを先に聴いていたが、後に売り払ってしまったのだ。嫌いな音楽じゃなかった。むしろ、インドネシアの音楽にいったんハマると、抜け出せなくなりそうで、コワかったのだ。
ハマると、身も心もホニャホニャに融けそうになって、仕事や明日のことなんか、もうどうなってもええわ~、ってな気分になりそうだったのだ。

で、去年から聴き始めたエルフィ・スカエシ。先に持っていたベスト盤は後回しにして、最近入手したこちらから。

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なんともしなやかで、妖艶なヴォーカル。で、巧いんですよ。
日本の制作サイドによって復帰したアルバムだそうで、タイトルが「ディーヴァ復活」。プロデュースが久保田麻琴。

1曲目からなんと「恋のフーガ」のカバー。あちら語で歌っているがまったく違和感ありません。この、腰を回して踊りたくなるようなホニャホニャ感。危険な魅惑。
マドンナの「ライラ・ボニータ」も歌っているが、僕はマドンナ、全然知らないんですよ。だから、この曲は比較しようがないですが、これもキャッチーでスーッと入ってきます。

ダンドゥットは、ちょっと日本の演歌に通じるようなコブシが聴けるが、演歌みたいな辛気臭さは感じない。むしろ元気が出てくる。南国のうねるようなヴォイスに身を委ねりゃ、太平楽気分。
歌詞内容は屈託のない恋愛物語で、ちょっと媚びを売る感じがまた、良かったりするのだ。

できれば打ち込みじゃなく、全部アコースティックで聴きたいが、これはこれで当時の洗練されたサウンドに乗せた彼女の歌が新鮮だった。

1. 恋のフーガ
2. マラー
3. ライラ・ボニータ
4. ワン・アバド
5. ティアダ・マァフ・マァファン
6. ハスラッ・タッ・トゥルチャパイ
7. タンギス・バハギア(ダラム・ドゥリタ)
8. ゴーヤン・ダンドゥット・レゲエ
9. ドゥニア
10. 君恋し
11. 恋のフーガ(ヌード・ヴァージョン)
12. バブル・ドゥット

イン・ジス・ルーム/レスリー・タッカー

先日買って、少しずつ聴き続けているのが、このアルバム。きっかけはおやぢさんが薦められていたのと、僕が時々利用させてもらっているこちらの通販が取扱っておられて、激オススメされていたのだ。

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41歳デビューという、レスリー・タッカーの'96年作デビュー・アルバム。この後は、発表していないようだ。
歳を感じさせない、安定した落ち着きあるきれいな声で、懐深いものを感じる。離婚後、4人の子供を育てる母性の強さか。

全曲本人のペンによるもので、私生活の苦悩が素直に綴られているような、実直な詞。
曲自体は、最初に聴いた段階では、大きなインパクトは感じないが、後でジワジワくるんですよ~~。
とても、シンプルにデザインされたアコースティック・サウンドで、モーラ・オコンネルが好きな人なら、これは気に入るんじゃないか、と思った。
解説を読むと、実際にモーラのプロデューサー(ジェリー・ダグラス)がドブロで参加していた。やっぱり何処かで繋がっているんだな。

おやぢさんも記事に書かれていましたが、特にバラードがすーっと耳に溶け込んできます。そこに絡む弦も、たまらない。

1. トゥルー・ジェントルマン
2. ジェシー(ゴーイング・スルー)
3. オン・ステップ・アット・ア・タイム
4. ファイヤー・オブ・ロンリネス
5. スピーキング・マイ・ランゲージ
6. イン・ディス・ルーム
7. リトル・ボックス
8. イズント・エヴリシング・イナフ
9. リヴァー・キャニオン
10. KB’s ガーデン

たとえば、離婚の危機を歌ったと思われる②は、こんな詞。

【数え切れない子供たちが
大人の仮面のその下で
逃亡に費やした年月は
痛みを癒しはしなかった】

今、僕が気に入っている④は、女性のたおやかさ、暖かさを感じて、ジーンと来る。

【もう 寂しさの炎の周りを踊ることもない

あなたにも遠くから その灯りが見えるかも知れない
その灯りは 夜 あなたの道標になるかも知れない
あなたが辿り着けるように 私に・・・】

対訳:木戸敦子氏
より抜粋

ハンドフル・オヴ・アース/ディック・ゴーハン

アイリッシュ音楽を聴き始めた頃に、聴いてみたいと思いつつ、20年経過してから最近になってやっと購入したアルバム。スコットランドのSSW、ディック・ゴーハンの「ハンドフル・オヴ・アース」。

学究的探究心もないのに、こうしてアイリッシュを中心に、色んなアーティストを聴くきっかけが出来るのは、トラッド繋がりで追っていくと、初めてトライするアーティストのアルバムでも、次第に聞き覚えのある曲が増えていくから。同曲の解釈の違いを楽しむようになると、また他のアーティストに手を出していく。そうして芋蔓式にハマッていくんですよね(笑)

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この作品も、既に馴染みある曲が10曲中、4曲。
なんといっても、メアリーの歌唱で思わずウルッときた、「BOTH SIDES THE TWEED」(ツウィード川の岸辺)の作者がこの人で、本作収録。他に「ソング・フォー・アイルランド」、ドロレス・ケーンの名唱で知った「クレイギー・ヒル」、オイスター・バンドの、女性とのデュオが印象的だった「アイリッシュ・タンブリンマン」の、異名同曲と思われる「LOUGH ERNE」。

ディック・ゴーハンになかなか手が出なかったのは、武骨な歌唱イメージがあったからだった。もともと女性シンガー贔屓の僕だから、メアリー一辺倒だった若い頃に聴いても、好まなかったかもしれない。「メアリーとはやっぱり違う」と(笑)

でも、こうして繰り返し聴くと、剛健さの向こうに優しさが透けて聴こえてくるんですよ。不思議ですね。それは、ぶっきらぼうどころか、ひたすら歌い込む勤勉な歌姿勢。あまりの実直さに、頭が垂れる。うんざりする寒い日に、ストーブの前で歌われると身も心もあったかくなるような職人のごとき歌の数々・・・。

本人のギター伴奏が中心だが、アレンジがきめ細かく、よく練られていて演奏面もハイレベル。メアリー・ブラックがこのアルバムを聴いて、シンガーを志したのが分かる気がする。'81年作。

THE LEGENDARY Joao Gilberto/ジョアン・ジルベルト

ここ数日、何故か急にアクセスがボカンと伸びて、戸惑ってる。ご期待通りの記事じゃなかったら、申し訳ないなぁ。
まぁ、またすぐに下火になるでしょう。 ウチの読者は知識層しか根付かないんで(笑) なぁんて、単に記事題材がマイナーなだけなんですけどね。

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といっても、このお方はマイナーどころか、超ビッグですね。
ジョアン・ジルベルトのこのCDは、かつて勤務していた職場の上司から譲ってもらったもの。この上司とカエターノ・ヴェローゾの話題で盛り上がったもので、カエターノのビデオを貸したところ、なかなか返ってこず、催促したら、お返しに付けてくれたのがコレ。

このアルバム、ベスト盤にあたると思いますが、'58~'61年の3年間の録音から選曲されたものなので、ベストものによくありがちな、音質・音像の飛躍的なバラつきがなくて、その点とてもいい。いわばボサノヴァの最盛期にあたるんだろうか。

上品で陽気な歌い口。ウィスパー・ヴォイスのリップ・ノイズって好きなんですよ。あの、口を湿らせる時の「クチュクチュ」という唾のノイズ音(笑)。いかにも傍で歌ってくれているような感じがするじゃないですか。
あと、音の左右の振り方もいい。右にリズム・セクション。左はギター、という具合に。これって、リズムがしっかり合っていないと、出来ないんですよね。

ボサノヴァについては、他にイーディ・ゴーメを持っているくらいで、他に出会う機会がなかなかない。というのも、このCD1枚で充分楽しめてしまう。
「デサフィナード」「ワン・ノート・サンバ」「ビン・ボン」「黒いオルフェ」など代表曲は全て網羅されているような感じだ。全38曲
たまたま、ネットオークションでこのCDが15000円で売られているのを発見。レアものなのか。タダでもらってラッキー!?

う~ん、欲しい・・・

昨日、全集買いの話をしましたが、ハリス・アレクシウのBOXセットが以前から気になっている。
しかし、↓なんでこんな形状なの? 置き場所取られそう(笑)
初めはト音記号に見えたんですが、どうやら船みたいですね。

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ハリスのファンを自称しているわりには、古巣のミノス時代をほとんど知らない僕。このセットと手持ちは数枚ダブるだけだし、今回はリマスター盤だから、やはりこれは「買い」でしょうな。もちろん、買えば並べるだけじゃなく、ちゃんと聴きますよ(笑)

気になるお値段ですが、昨日現在のレートでざっと計算したところ、約45000円也。高けぇ。
17枚組だから、一枚単価は約2600円。一枚ずつ、海外注文するよりは率はいいか。中古も見つからないし、リマスターとくれば、やはり「買い」でしょうな。(って、こればっか)

限定500セット販売らしい。定期的にチェックしているギリシャの通販サイトでは、10個ストックしているという。最後の1個で決心しようか。
しかし、これ、輸送中にポキンと折れやしないか? 特にけむりの部分が。

Ella & Duke at The Cote D'Azur

ひところ、とり憑かれたようにエラ・フィッツジェラルドのCDばかり、買い漁っていた。まとめて買い過ぎて、あまり聴いていないものもある。
本なども全集買いすると、本棚に並べてうっとり・・・するだけだったり(笑)

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エラのライブ盤をざっと聴いた中で、気に入っているのがこの「アト・ザ・コートダジュール」。これ、そんなに知られていないんでしょうか。巷では、「エラ・イン・ベルリン」とか「オペラハウス」だのが傑作として有名らしいですが。

このライブ盤が好きなのは、音が乾いているから。ライブ録音によくあるホール残響がまったくなくて、サバサバしているのが気持ちいい。また、拍手の音も、前列の客の音が、多少入っている程度。実際は相当の客が入っている筈だが、なんだかアットホームな音場で、自分もその場にいるかのような生々しさ。
このドライな音場が、またエリントン・サウンドによく合っている。僕はエリントン、好きなのかな。エラのアルバムでしか出会っていないのだけれど。

この作品はエラの歌唱ばかりでなく、エリントンのオーケストラの演奏が挟まれ、歌とジャム・セッションが交互に聴けるのも、リラックスできる要素の一つ。エラは歌が上手すぎで、歌い過ぎるきらいがあるから、丁度良い塩梅だ。

エリントン作の「スウィングしなけりゃ意味がない」の他、他の作家による名曲のほうが多く取り上げられている。「バードランドの子守唄」「ミスティ」「I More I See You」など。ガーシュウィン作の「How Long Has This Been Going on?」は僕の大好きな曲。サンバを楽しそうに歌うエラは、おきゃんな少女みたいだ。

お宝?珍品?(4)

このシリーズのこと、すっかり忘れていました。連載って、苦手なんですよね(笑) 手持ちの珍しいブツを披露する、という趣向。では、早速・・・

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アイルランドには、また行きたいんですが、いつになるやら。もう、15年も前になりますが、これはダブリンのレコード・ショップで買った、メアリー・ブラックのベスト盤。値札は9.99アイルランド・ポンド。
レコード・ショップは、メアリーの旦那さんが経営するドルフィン・レコード。ダブリンの中心街を歩いていたら、あちこちに支店を見かけました。

このベスト盤、日本では未発です。というより、未だ他のベストや日本独自ベスト、いや、オリジナル盤にも収録されていない曲が、1曲だけ入ってるんですよ。
それが、「I JUST WANT TO DANCE WITH YOU」という曲。メアリーにピッタリの軽快な楽しい曲で、ドロレス・ケーンとのタイプの違いがわかります。
さすがに、いくらメアリー通でも、この曲を手元に持ってる人は、ほとんどいないと思いますよ。どう?羨ましい?(笑)
ってか、メアリーって誰よ?とか言わないで下さいよ、もう~

この間、You Tubeでも「ラグラン・ロード」を見つけたし、初期秘蔵音源がまだ色々残っているんじゃないかなぁ。新作のリリース・ペースが落ちているので、ここらで未発表集とか出してくれたら・・・。

上記の曲以外の曲。メアリー版、月がとっても青いから。

Ballroom/デ・ダナン

このアルバム、いつ買ったのかな。ロック・ファンも唸らせたという、アイリッシュ・トラッドの名盤中の名盤。'87年作。

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この傑作をどこからどう語れば良いのか。
歌モノ好きな僕にとって、やはりドロレス・ケーンのヴォーカルの素晴らしさを先に取り上げてしまう。
特に②「テディ・オニール」の歌唱。後に発表されたモーラ・オコンネルの歌唱も良いが、ドロレスのこれは、もう絶品。ここに入ってるソングは、どれも素晴らしい。
ソングと、ジグやリールのインストが半々の全10曲。

このCDは、特に音がいいんですよ。分離のいい音質のことじゃなく、バンドの音がよく絡み合って、マジックみたいな臨場感なのだ。この絡み具合は、もうなんと表現していいのか分からない。
デ・ダナンのメンバー変遷については、詳しく知らないが、恐らくこのメンツが最強では?
フィドルはフランキー・ギャビン、アコーディオンはマーティン・オコナー、ギター&ブズーキは、アレック・フィン。ボーランは、ジョニー・マクドナー。
パイプが入らないのが特徴。パイプはある意味、楽器の音が立ちすぎるので、このバンド編成は、アンサンブルには平等で良いと思う。

ジグとリールについでですが、ジグがいわゆるハチロク(8分の6拍子)、リールが4分の2または4分の4拍子のリズム、と簡単に認識しています。これで合ってるかな?(笑)

トラッド・バンドのCDは、ついソングばかり取り出して聴きがちな僕ですが、これはジグもリールもソングもすべて、通して何度も聴いた。
興味ある方はぜひぜひ! といっても現在入手困難?

1. ホーンパイプ:人権ホーンパイプ~プライド・オヴ・ペトラヴォア
2. テディ・オニール
3. ジョン・キメルズ・ジグ:ハリィズ・フェイヴァリット~キティがやってきた~マリンズ・ファンシィ~オペラ・リール
4. 愛らしい忘れな草
5. ホーンパイプ:エリノア・ニアリ~リール:ドロアンの粉屋
6. ジグ:ほほえむ花嫁~かわいい若いメイド
7. 遥かオーストラリア
8. ユダヤ風リール2曲:羊飼いの夢~オンガ・ブルチャレスティ
9. オール・ザ・ファイン・ヤング・メン
10. ワルツ:ダン・マーフィの家の玄関外の石~椰子の木立が高く揺れる~ブーラヴォウグ~ブラインドをおろして~母の愛はありがたきもの

クラウズ・イン・マイ・コーヒー/カーリー・サイモン

公式HPによれば、カーリーの最新オリジナル・アルバムがついに5月頃リリースされるようです。ここ数年リリース・ペースは順調でしたが、スタンダード・カヴァー集ばかりだったので、8年ぶりの発表が楽しみ。何よりも歌を書き続けてくれているのが嬉しい。

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これは、'96年に、カーリーのデビュー25周年を記念して発売されたボックス・セット。アルバム「届かぬ手紙」までの中から、ヒット曲・隠れた名曲・バラード別に構成された3枚組み。
ほとんど、未発表曲2曲のために購入したようなもので、あとは全部持っている曲ばかりだったが、カーリーの手記とかも読んでみたい。ファンの弱みですね(笑) 4800円。ボックス・タイトルの「クラウズ・イン・マイ・コーヒー」は、かの「うつろな愛」の一節。

初期のカーリーのヴォーカルはジャニス・ジョプリンの影響などもあってか、声を潰すほど男性的だ。少女時代はレコード・ショップで何時間も試聴しすぎて、しまいにはブースから追い出されたという。
カーリーに感じる魅力の一つに、シンガー・ソングライターでありながら、女優のような華やかさを持ち合わせているところ。音楽的にも、プロデューサーによって、次々と新たな一面が引き出されるのだ。土臭さも都会的センスも持ち合わせ、それがピッタリ似合うシンガーって、そういないんじゃないかな。そして、そのフィーリングの豊かさ。

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あえて地味なお気に入り曲を選ぶとすると、
映画「オーロラの彼方へ」に挿入されたアカペラ「私を野球に連れてって」、カーリーがオペラ作曲に挑戦した「ヴーレ・ヴー・ダンサー」、子供向けの「レイニング」、映画「私を愛したスパイ」の主題歌を歌った頃に発表されたアルバムの中の「ネヴァー・ビー・ゴーン」など。

いつまでも素敵な女性SSW、カーリーの軌跡が3枚のCDに詰まっています。
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ゴールデン・イヤーズ・オヴ・カリプソ Vol.3~ロード・キチナー

カリプソって、妙に気になる音楽なんですよ~、僕にとって。

去年の夏、カリの「ラシーヌVol.5」をきっかけにハリー・ベラフォンテ、マイティ・スパロウなど、少しずつ買い足していった。
そういや、学生時代にオーディ・ブックから発売された「ゴールデン・イヤーズ・オヴ・カリプソ」のVol.2だけ買っていた。これを久々に引っ張り出して聴いてみると、やっぱりよくて。
だから、この週末にVol.1&3を見つけた時ゃ、狂喜しましたよ。

カリプソ初心者の素朴な疑問が2つほど。
・カリプソには女性の歌手はいないのか? 強さを誇示するカリプソニアンは男性社会だった?
・現代では、ソカといい、カリプソはあくまで一時代のジャンル名称なのか?

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強烈なメッセージ性を持ちながら、チキチキ小刻みなビートとブラスの華やかさが楽しい。
スパロウはパワフルだけど、先輩格に当たるロード・キチナーのみ網羅した、この「ゴールデン・イヤーズ・オヴ・カリプソ Vol.3」は、サウンドが可愛くのんびり感があって、こちらも憎めない。
気の早い僕は、早速キチナーの他のCDも注文してしまった。

'50年代を中心にロンドンで活躍した背景もあってか、伴奏も結構洒落ているように思う。コール・ポーターなどのジャズ・バラードを含んだカリプソも、また違った味わいが。歌い口も工夫されていて、その表情すら時代をくぐりぬけたパワーが混ざり合っているかのようだ。惜しくも2000年没。

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フォーク・ルーツ、ニュー・ルーツ/シャーリー・コリンズ・アンド・デイヴィ・グレアム

それにしても、世の中にトラッドは幾つ存在するのだろう。
シャーリー・コリンズのCDは入手しづらいのでは、と思っていたがタワレコであっさり見つかった。

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シャーリーの声って、朝が合うなぁ。朝靄の中とか。聴くうちに、取り込まれていきそうだ。
彼女のような唱法は、いわゆる頭声で、合唱隊に近いものじゃないかな。口先で歌うのじゃなく、頭に抜けていくような歌い方。だから、はっきり発音していないように捉える人もいるのかもしれない。

1. Nottamun Town
2. Proud Maisrie
3. The Cherry Tree Carol
4. Blue Monk
5. Hares On The Mountain
6. Reynardine
7. Pretty Saro
8. Rif Mountain
9. Jane, Jane
10. Love Is Pleasin'
11. Boll Weevil, Holler
12. Hori Horo
13. Bad Girl
14. Lord Greggory
15. Grooveyard
16. Dearest Dear

全曲初耳でした。アメリカ・スコットランド・アイルランド系のトラッドが中心。デイヴィー・グレアムのギターのみが伴奏だが、このギター・プレイが挑戦的。純トラッド伴奏では聴かれないタイプで、ジャズやインド的要素などが感じられユニーク。

口承で歌を憶える、ということに僕はとても魅力を感じてしまう。(トラッド系シンガーのアルバムには、時々「誰それから習った」と付記されていることがある。)
英国ロックが好きで辿り着いた人には、どんなふうに聴こえるのだろう。素朴な曲者アルバム。

収録曲が、以下の番組のBGMに使われていました。
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シャーリー・コリンズの公式サイトはこちら

補完できた!~中古屋巡り~

今日は、ジャンジャン横丁を通り抜け、電気屋街へ。ジャンジャン横丁の串カツ屋は、すごい行列でしたよ。

電気屋街で、何件か中古屋さんを回ったのですが、思わぬ収穫がありました!
僕はドライアイなので、目をサラのようにして物色していると、一件目だけでヘトヘトに疲れてしまう。
そこで今日は心掛けとして、あまり疲れないよう「意識と無意識の中間」くらいの集中力で、欲しいCDを見つける覚悟をしていたのでした。一枚一枚見ているとホント疲れるからねぇ~。
背表紙だけでは分かりにくい輸入盤も多いから、ちゃんとカタカナ表記をしてくれている店は親切だな。

僕が興味あるワールド系は、ロック&ポップよりも奥の薄暗いコーナーにあったりする。おかげで、ゆっくり物色できるのはいいが、トイレの傍だったりして、それなりの匂いもする。

本日の掘り出し物はこれ↓
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オーディ・ブックの「ゴールデン・イヤーズ・オヴ・カリプソ」全3集。
これまで、Vol.2しか持っていなくて、1と3を手に入れたかったんですが、既に廃盤で、ネットでは高値が付いているし(4000円くらいだったかな)、諦めていたんです。それが、各1500円で、同じ店で2枚とも見つかり、即即ゲット!!
もう、とてもとても嬉しいです。カリプソは古いほうが味わいがあって好きなのです。

そして、あと一つ揃ったのがこれ↓
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「パリ・ミュゼット」シリーズの、欠けていたVol.2を見っけ!(笑) これは廃盤かどうか知らないが、カリプソといい、よくまぁ上手い具合に欠落していたものだけ、売っていたものだ。こちらは700円也。
シリーズものなので、手持ちCDの背表紙のイメージが頭にインプットされていたから、すぐに見つけやすかったのかもしれない。

で、中身の記事は?って? これから聴きます(笑)~

タワレコでもシャーリー・コリンズのCDを購入。そのうち部屋がCDで埋もれるんじゃないか??

ザ・スゥイート・プライムローゼス/シャーリー・コリンズ

このアルバム、ちょっと迷ったんですが、iTunesストアで買いました。音楽ファンの端くれとしては、パッケージが伴わない事に違和感を感じてしまうのですが。
過去にも試しにダウンロード購入したアルバムは幾つかあるんだけれど、何故かあまり聴いていなくて。有り難味を感じないんでしょうかねぇ。

にも関わらず、この「ザ・スゥイート・プライムローゼス/シャーリー・コリンズ」('67年作)をダウンロードしたのは、このCDを扱っている国内盤の解説を既に入手していたから。英国トピック・レコードの名盤選のうちの一枚、ディック・ゴーハンのアルバムの解説に、シャーリー・コリンズも共通解説として併載されていたのだ。同じ解説なら・・・と思案した結果、安さのほうを取ったわけ。

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それで、シャーリー・コリンズ。彼女の歌声に触れるのは、これが初めて。いいですねぇ。結構好きですよ。クレジットがなくて不便だが、全曲トラッドだよね。
これを買う直前に、彼女のCDを購入した人のレビューを読んだのだが、趣味の合わない人にとっては、全然良くないらしい。声がくぐもっていて「本当に巧いのか?」とも。
それも一方で解らなくはない。だって、彼女のヴォーカリゼーションは、録音時代以前のものだから。第一、トラッド自体が商業音楽じゃないのだから。だが、僕らほとんどの日本人が英国やアイルランドのトラッドに接する機会は、レコードやCDばかりだ。

これはひとえに口承の魅力なのだと思う。僕は彼女は巧いと思う。きっと、CDよりもPAを使ったライヴよりも、傍で彼女が生で歌ったら感動するんじゃないかな。「マイクを意識しない」歌手なのだ。ジューン・テイバーもこれに類するんじゃないかな。彼女らは、歌によって自己表現や自己顕示をするのではなく、自身の声をフィルターとしているだけなのだろう。

伴奏は極めて簡素で、ギターや姉ドリーが弾く小型オルガンのみ。湿り気を含んだ、とても素朴な歌い口。
彼女の作品で、もうひとつ気になるアルバムが。「Folk Roots,New Routes」。なんか、カッコ良さそうじゃないですか。

Blue Shamrock/アレック・フィン

元、デ・ダナンのギター&ブズーキ奏者、アレック・フィンのアルバム。ケルティック・ハートビート・シリーズ'94年作。

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僕にしては珍しく、全編インスト・アルバムの購入。
全曲トラッドだが、ジグやリールなどは無く、エアーを淡々と演奏したもの。ギターにブズーキの音がピランピランと絡み、心地良い。
リズム楽器は無く、他はフィドル・ホイッスル・パイプなどが、さりげなく。メアリーの「ノー・フロンティアーズ」でダブル・ベースを弾いていたガーヴァンが参加している。
ケルトものにありがちな、深~いリバーブで幽玄さを醸し出すようなあざとさもなく、素朴で上品。

街なかでは、店内や待合室など、色々なBGMが流れているけど、どうせ流すのなら、チープなものじゃなく(笑)、こういうのにしてほしいなぁ。
③を好んで聴いた。

1. Down by the Sally Gardens
2. Micky Finn's Air
3. Mountains of Pomeroy
4. Lakes of Coolfinn
5. Sean O Duibhir An Ghleanna
6. Water Is Wide
7. Eamon an Chnuic
8. Dark Island
9. Slan le Maighe
10. West's Awake

Paraxeno Fos/ハリス・アレクシウ

このアルバムは凄いよ。
去年末、ハリスのDVDを観て、「サガポ・サガポ」を収録していたアルバムを、久しぶりに聴きたくなって、取り出したのがこれ。「Paraxeno Fos」2000年作。

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最初に聴いた時は、スケールのデカさに圧倒されて、作品の性格を掴めなかったほど。捨て曲なしの全14曲。
「インターナショナル・ポップ」という呼称は、今では無くなってしまったかもしれないが、この作品こそ、世界に誇れる英語圏外のポピュラー音楽だと思う。
テクノロジーを用いた点では、「祈りをこめて」「永遠の想い」の延長上といえるかもしれない。加えて、アコースティック・サウンドのスケール感も増し、アラブ的な要素も多分に感じとれる。

斬新なアレンジが特徴で、イントロが曲のイメージを打ち破る意外性に富んでいて、「そう、くるか~」などと思ったものだ。
ラストはトルコのセゼン・アクスとのデュエット。一見、声は似ているが、明らかにハリスのほうが情感たっぷりで上手い。

前作「Whispers」が、ピアノとギター伴奏のみの簡素な内容だったから、今作のアプローチには驚いた。恐らく、「Whispers」制作中に、このアルバム・プロジェクトが同時に進行していたのではないか? それほど時間を充分かけた濃厚さだ。

ラシーヌVol.2/カリ

むかーし、中古で売り払ったアルバムを、このほど買い戻しました。それが、このカリの「ラシーヌVol.2」'90年作。
当初は、Vol.1よりインパクトがなかったように感じたのと、レゲエ色が気に入らず、売り払ってしまったのだ。買い戻したのは、これが初めてじゃないかな。
音楽との出会いは、人との出会いと同じで、タイミングが合わなかったり、自分が成長していなかったため、相手の良さが分からなかったりする。つまり「縁」なのですね~。

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今、聴くと「ええやん」(笑)。
もちろん歌ものがもっと多いのに、僕としてはこしたことはないが、この軽快なカリブの素朴な音楽に、陽光をあびた浮かれ気分にさせてくれる。
シンセはVol.1と同じ音色を使っているのだろう。Vol.5を聴いたあとで、こうして旧作を振り返ると、一貫したコンセプトのもと、制作されているのが今では分かる。

残すところ未聴はVol.3と4。前者はクリスマス・アルバムらしい。後者は、約10年ぶりに出たもの。こりゃ、揃えないと気が済まなくなってきたな(笑) 中古入手は厳しそうだから、新品で買うかな。まだまだ散財が止まらないよ~

ニュー・シネマ・パラダイス【完全盤】/音楽 エンニオ・モリコーネ

今夜は何を書こう・・・。
毎日CDを買っているわけじゃないから、ほぼ毎日更新していると、いつかはネタ切れになるはず、なんですがCDは増える一方。先月は、買いすぎたので、今月は中古で自重しています(って、結局買うわけね・・・)。
でも、買い込んだきりで、ちゃんと聴いてあげていないものが多い。まとめて買うのも良くないなぁ。

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「ニュー・シネマ・パラダイス」を観たのは、ほんの3.4年前だったと思う。僕が最初に観たのは完全版で、通常版より気に入っている。でも、友人は通常版のほうが、絶対いいと言う。こちらのほうが夢がある、と。

僕が、この映画に見出したテーマは「時間」だった。主人公が若かりし頃愛した女性と中年になって再会するシーンがあるかないかで、随分と物語の印象が変わってくる。だが、それ以上に、中年女性の娘の果たす役割が、完全・通常で全く違う。完全版で表していた娘の役割は、無常な時の経過だったと思う。

主人公が、頑なに長年帰郷しなかったことに矛盾を感じたり、青年期と壮年期とでは、俳優の風貌が違うという意見もあるが、作品の魅力がそんな小さな問題などクリアーしてしまう。特に壮年期の俳優が素晴らしく、後味がすこぶる良かった。
何度も見て、ついにはリール缶仕様の限定DVDを中古で買いつけたものです。

おっと、これはサントラのレビューでした。
美しい旋律・・・言葉もありません。

ビューティ・クイーン・オブ・リナーン/主演・大竹しのぶ、白石加代子

  • 2008/01/06 00:00
  • Category: 演劇
土曜の夜は、久々に芝居を観に梅田に出かけました。
お2人とも好きな女優さんなので、チケットを取っただけで、出し物については予備知識がなかったのですが、なんと、アイルランドのゴールウェイが舞台の物語でした。
偶然とはいえ、アイルランドが俺を呼んでいるのか?と思いましたよ(笑)

しかも、劇中、ラジオから流れてくる歌は、ザ・チーフタンズのケヴィンの声じゃないですか!他にも聞き覚えのある歌がチラホラ。
ちゃんとDJが日本語で「チーフタンズでした~」などと曲紹介してる。音楽ファンに限らずアイルランド贔屓の方なら、思わずニヤッとしたんじゃないかな。
こりゃ、映画「ONCE ダブリンの街角で」も観るべきかなぁ。

それにしても、芝居は女性客が多いですね、やっぱり。出演陣にもよるんでしょうが。
感想ですが、しのぶちゃんはやっぱり凄い! 狂気を演じると尚更に。それと脚がきれい!
白石加代子さんのオババぶりも壮絶! 「百物語」以来、拝見しましたね。しのぶちゃんの相手役の田中哲司も、堅い演技。
急遽代役出演となった、本作演出家の長塚氏の演技が、鼻に付きました。役柄のせいでしょうか。彼、父上と声がそっくりですね。

ラストは意表を衝く結末とは思えない。精神疾患者を主人公にした時に、よく使われる手だ。オチが読めただけに、結果的にやはり、大女優2人のカラミが見所だったと思う。

アワ・タイム・トゥギャザー/ブラック・ファミリー

新春のメアリー関連初記事は、これにしました。
2004年作、5人兄弟によるシンギングが楽しめる「アワ・タイム・トゥギャザー」。

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これは、メアリー・ブラック兄弟の母、亡くなったパティ・ブラックに捧げるべく作られた、心のこもったアルバム。
メアリーは、お母さんの臨終の際に立ち会えたのだろうか。この頃、たしかオランダ・ツアーの真っ最中だったと記憶しているのだが。

ジャケットの子供時代の兄弟。ど真ん中がメアリーだと、すぐ分かりますね。向かって左端がマーティンじゃないかな? 黒髪で一番メアリーに似ているから。

さて、このアルバムですが、以前からお気に入りのプロデューサー、スコットランド人のフィル・カニンガムの手によるもの。コニー・ドーヴァー他、多数手がけている彼は、アコーディオン・プレーヤーで、金欠の僕は、彼のソロ名義の作品を買おうかどうか今迷っているところ。
本作では、あくまで兄弟を前面に、プロデューサー色を感じさせない控えめなサウンドが、かえって敏腕ぶりをうかがわせる。⑫のピアノ・アレンジあたりに、「らしさ」を感じたりする。

おおすめトラックはなんといっても、メアリーのソロ3曲。貫禄。特にディック・ゴーハン作②「セイル・オン」、⑫「ソー・ヒアーズ・トゥ・ユー」は、泣けますよぉ。ここ最近のメアリーのソロ・アルバムは、メッセージ性が強く顕れていて、言葉のアタックがややきつく感じられる時があるのだが、本作では、コラボのためか、かつての控えめな歌い口。音質も柔らかく、アナログっぽい優しさだ。

もちろん、フランシスも良いし、他の兄弟のソロもそれぞれの持ち味がある。男兄弟は、武骨な声質を聴かせるが、ハーモニー・センスに裏打ちされた聴き易さを持ち合わせる。長男シェイマイケルの声が特に僕は好きかな。
そして、ラストは生前の母パティのアカペラのワルツに、兄弟がダビングしてハーモニーを添えて終わる。母へのオマージュが、とてつもなく美しい作品を創り上げた。家族で歌が歌えるのはいいね。

すたんだーど・なんばー/ちあきなおみ

大晦日にタワレコで買ったCDの一つは、ちあきなおみの「百花繚乱」の復刻盤でした。まだ聴き込んでいないので、こちらの手持ちを先に。「すたんだーど・なんばー」'91年作。こちらも去年、めでたく復刻されたようです。

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1. 黄昏のビギン /水原弘
2. 白い花の咲く頃 /岡本敦郎
3. 東京の花売娘 /岡 晴夫
4. スタコイ東京 /菊地正夫
5. ダンスパーティの夜 /林伊佐緒
6. 遠くへ行きたい /ジェリー藤尾
7. 星屑の町 /三橋美智也
8. 赤と黒のブルース /鶴田浩二
9. 黒い花びら /水原弘
10. 宵待草

初出の歌手を自分なりにネットで調べて、スラッシュの後に記してみましたが、合っているでしょうか? なにせリアルタイムに聴いていない曲ばかりで、⑥⑨⑩くらいしか知りませんでした。水原弘さんについては、低音で歌うイメージが微かに記憶をよぎりますが、ソラで歌うには至らず。→当時、幼かった僕には、こちらのイメージが強いです。

ということで、オリジナルと聞き比べ様もない僕ですが、ちあきさんの歌声で充分、楽曲の魅力は引き出されているのではないでしょうか。
僕と同世代の音楽ファンは、「喝采」は好きでも、テイチク時代の彼女を聴く人は僕だけだった。ウィキペディアによれば、CMで「黄昏のビギン」が流れた頃から、若い世代からの問合せが増えたらしい。
彼女はもっと日本中の幅広い世代に愛されるべき存在だと思う。歌の巧い人は沢山いるけれど、彼女は中でも日本語の発音がきれいだ。

アレンジがシックなトーンにまとめられ、軽く聞き流せる好盤で、ジャズ・アレンジあり、ハバネラあり。「遠くへ行きたい」はラテン・バージョン。僕が一番好きなのはやはり「黄昏のビギン」かな。当時、水原盤がB面だったなんて、もったいない。この曲、昔、場末のバーのカラオケで歌ってみたら、うるさがたのオヤジ客から「はっきり歌いすぎる」との指摘が(笑)。鼻歌っぽく歌うほうが似合うそうだ。

⑩は、有名な夢二の詩ですが、レコード時代以前だったため初出の歌手が誰か分かりませんでした。
こちらもウィキペディアで調べると、こんなエピソードが。
【夢二と親しかった西條八十によって新たに第2番の歌詞が加えられた。ところがその歌詞の中に、宵待草の花が「散る」という表現があり、後日「月見草は萎むもので直ぐには散らない」という指摘を受けて歌詞は訂正された】

詞をイメージだけで作ると、現実的に矛盾が生じることってありますね。本作では改稿前の歌詞で歌われていました。
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追記:
ちあきさんの特集番組が放送されるそうです。
たけしの誰でもピカソ『名曲伝説!ちあきなおみ 第2弾』
放送日時(予定):テレビ東京系 2008年1月25日(金) 22:00~22:54
*放送日変更の可能性あり。
情報をお寄せ下さった方、ありがとうございました。

A Cut Above/ジューン・テイバー&マーティン・シンプソン

ジューン・テイバーの初期の頃のアルバムの中では、これを最もよく聴いたかな。
「A Cut Above」。'80年作。
ほぼ全曲トラッドだと思われますが、クレジットがなく不明です。手持ちは'92年にリイシューされたグリーンリネット盤で、歌詞も付いていません。

ジューンは、僕にとっては不思議な存在だ。けして大好きとはいえないシンガーなのだが、歌に対する佇まいが、超然としているように感じる。ただ、オイスター・バンドと共演したアルバムは、どうしても好きになれず唯一、売り払いました。彼女の歌唱にロックは、どうも合わないと思う。

june

ジャケットのジューンは長いロングブーツですね。自分が学生時代に某百貨店で、婦人靴のバイトをしていたのを思い出しました。女性客が試着したロングブーツが全く脱げなくなって、必死に脱がしたことがあります。

このアルバムが特に好きなのは、ギター・プレイが非常に良いところ。マーティンがとても巧いです。よく練られた演奏・録音です。
あとは曲が良いこと。ジューンの各アルバムは全体的に淡々としていますが、本作は楽曲が特に優れているせいか、メリハリを感じさせます。

②など、なぜか、彼女のアルバムで聴かれる弦のメロディーには、アラブ風な香りがするのだ。本作は傑作。

1. Admiral Benbow
2. Davy Lowston
3. Flash Company
4. Number Two Top Seam
5. Strange Affair
6. Heather Down the Moor
7. Joe Peel
8. Roi Renaud
9. Riding Down to Portsmouth
10. Unicorns

以下は本作以外から。♪Water is wide
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ライブ・イン・モントリオール/オマーラ・ポルトゥオンド

今年もよろしくお願いします!

大晦日の夜に、CDの買出し(?)にミナミに行ってきました。タワレコは通常通りの営業で、僕はこの日、CD2作品で6000円以上のダブルポイントの買い物。
で、ここで引き返せば良かったのに、2つ上の階のワールド・コーナーも一応チェックがてら立ち寄ってしまった。欲しいモノはもう無いはず、と念じながら(笑)
いきなりオマーラのDVDが、僕のほうを向いてディスプレイされているじゃありませんか~

op

今から思えば、河内長野市で聴いたオマーラ・ポルトゥオンドのコンサートは、貴重な体験だった。本作収録のインタビュー(英語字幕)によれば、彼女は'70年の大阪万博の時に来日していたらしい。相当長いキャリアの人なのだ。僕の好きなシンガーの中では最高齢。ギリシャのハリス・アレクシーウでおそらく57歳。オマーラはたぶん70代後半。

そんな歳など感じさせない艶やかさと伸びのある声。
僕が去年の上半期ベストに入れたアルバム「Flor De Amor」発表後のこの2005年ライヴは、ラテン・オーケストラを迎えたジャズ・フェスティバルでの模様。主に「Flor De Amor」から選曲されていて、アレンジの違いを比較するのも楽しい。やっぱり歌の上手い人は、テンポやアレンジを変えても、自在にフィットさせるだけの技量がある。
オマーラはどんなに歌い上げても、ヒステリックにならない。まろやかな声質でボレーロなど、ラテンの熱気を伝える。ラテン・バンドも巧い巧い。

マイクの使い方はプロによって違うようだ。オマーラはマイクと距離を置かないが、口に近づけるのではなく、口と鼻の間に近づける。鼻から抜ける声も拾わせているのだろう。
アンコールでピアノ伴奏のみで歌った「ベサメ・ムーチョ」は必聴だ。オーディエンスの感激が手に取るようにわかる。僕もその場で溜息が出てしまった。ステージの呼吸が届くようなエネルギッシュで嫌味のない素晴らしい歌唱だった。

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
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