Aqaba/ジューン・テイバー

ここ2日ほど体調が悪かったけど、さっきTV観て笑ってたら治ってきました。単純なヤツです。
夜、寝付けない時(は滅多にないけど)、調子の悪い日はジューン・テイバーのアルバムを取り出します。

Aqaba Aqaba
June Tabor (1988/06/01)
Topic
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彼女のアルバム・ジャケットは何か独特の雰囲気で、どんな音楽なのか一見して分からない感じがいい。
トラッドに興味を示さなければ、彼女の歌は地味でどれも同じように聴こえてしまうかもしれない。メアリー・ブラックのように楽しんで高らかに歌うトラッドとは違い、哲学的と言えるような硬質で淡々とした歌唱。

この「アカバ」は、他のアルバム同様、シンプルなアコースティック編成だが、静寂にギターのチョッパー、奇妙に下降するグリッサンド、彼方で鳴るストリングスに意表をつかれる。タイトルのせいか、どこかしらエキゾチックな香りもする。こんなフォークは、他に聴いたことがない。

Attic Tracks 1972-1984/サンディー・デニー

Attic Tracks 1972-1984 Attic Tracks 1972-1984
Sandy Denny、Trevor Lucas & Friends 他 (1997/12/01)
Unknown Label
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これはトレヴァー・ルーカスの死後、発売された企画盤だったと思う。すでにサンディーも亡くなっていて、このアルバムは残された子供のために作られた経緯があるようだ。

恐らくここでしか聴けない音源は、マンドリンが印象的な「Listen, Listen」のフランス語バージョン「Ecoute, Ecoute」。
他に、死後見つかった自宅録音と思われるメトロノーム入りのデモなどが聴ける。
旦那さんのトラックはあまりちゃんと聞いていなくて、ついサンディーばかり聴いてしまう。ピアノ1本の「One More Chance」は素晴らしい歌唱で、20代の歌唱とは思えない達観したヴォーカルだ。続く「Rising For The Moon」も。

好きなSSWについては、試行錯誤も興味深い。僕は「Gold Dust」を歌ったアルバム「ランデブー」のエレクトリック・サウンドも好きだな。アルバムのラストは「時の流れを誰が知る」のライヴ・トラック。吐息が白くなる頃、海辺で聴きたい。

シャンソン歴史物語/V.A.

久々に観たい映画が「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」。最近、シャンソンのCDを買ったところで、興味が出てきています。

シャンソン歴史物語 シャンソン歴史物語
リス・ゴーティ、ティノ・ロッシ 他 (2006/12/31)
ライス・レコード
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このアルバムは、映画が上映されると知らず、オフィス・サンビーニャのセール時期に「キューバ音楽の真実」繋がりで購入しました。
今日は終日、天気がど~んより。そこでたまたまこのCDをかけたら、似合うんだわ。

音源が古いので最初に聴いた時点では、とっつきにくかったけど、年代順にだんだん音質が向上していく。僕が知っていたのは、ダミア、グレコ、そしてピアフ。でも名前だけ知っていて、歌そのものはちゃんと聴いた事がなかったから、まとめて聴くいい機会だ。

聴き流しつつ、聴き捨てならん歌唱は、やはりピアフだ。耳が惹かれる。「アコーディオン弾き」も良かったが、衝撃の1曲は「いつかの二人」。訳がないのが惜しいが、充実した解説によると、連れ込み宿のメイドがカップル達を見て、自分の将来を夢見るが、現実には貧しく希望がない。やがて洗っていたコップを割る音で歌は終わる。
ほとんどの歌は、数分の中で或る感情が歌われるものだが、この歌には、羨望が鬱積に変わっていくプロセスが、密かな狂気を表現していて、その場面性に、いわゆるシャンソンらしい演劇性を感じる。

この盤では、歴史物語と題しているだけあって、歌手達の発声もさまざまだ。実は他にも知っている歌手が収録されていた事に、後から気づいた。ジョルジュ・ブラッサンス。手持ちの「シェルブールの雨傘」のサントラに名前があり、有名な自作自演歌手とあらためて認識した。渋い味わいで、他のも聴いてみたくなっている。

異国の香り~アメリカン・ソングス/カエターノ・ヴェローゾ

iTunesをシャッフル再生していたら、耳慣れない「さらばジャマイカ」が聴こえてきた。カエターノ・ヴェローゾのスタンダード・カバー集だ。

異国の香り~アメリカン・ソングス 異国の香り~アメリカン・ソングス
カエターノ・ヴェローゾ (2004/05/21)
ユニバーサル ミュージック クラシック
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このアルバムを機に来日ツアーがあって、僕は大阪フェスに聴きにいったのだが、このアルバムに関しては、当時そんなに好んで聴いてはいなかった。スペイン語でもポルトガル語でもない、英語で歌うカエターノに違和感を感じていたからだった。中性的な声質で"魅惑のスタンダード"を歌われると、変にウェットに聴こえて居心地が悪くなったからだと思う。

でも、今日意識せずに聴くと、軽めに流せるなと思った。たぶんカエターノは楽しんでカバーしたのだろう。屈託ないなぁと思うくらい、誰でも知ってる名曲ばかりなのだ。「ボディ・アンド・ソウル」「ソー・イン・ラヴ」「ソフィスケイティッド・レディ」「ダイアナ」「クライ・ミー・ア・リバー」などなど。
元々、ボサ・ノヴァを歌っていただけあって、ウィスパー系のシンガーだから声量は発揮しないが、代わりに繊細なニュアンスが増幅する。今作はそこに甘いストリングスが絡んでくる。しなやかな感性で、チャレンジ精神旺盛な人だ。

Stories/モーラ・オコンネル

先日、おやぢさんに教えていただいたモーラのアルバムを中古でゲットしました。

Stories Stories
Maura O'Connell (1995/09/19)
Permanent
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モーラのヴォーカルって、どこかオールド・タイムな雰囲気がありますね。『ウェスタン・ハイウェイ』ほど、メロディーの魅力はすぐに感じなかったけど、じわじわ来る佳作です。佳作といっても、もちろん演奏は素晴らしい。
かねてから好きだったのは、JTがハーモニーを添える③「ラブ・ディバイン」。ジミー・マッカーシーはほんとにメジャー・キーのキャッチーないい曲を書く。ホイッスルが効果的な④「ポエティック・ジャスティス」もいい。
そして⑥「ハーフ・ムーン・ベイ」が美しくて(泣)。こうした曲は、モーラの十八番ですね。ロマンティックです。
ビートルズのナンバーは、カヴァーで聴いてもビートルズらしいメロディーですね。ラストのメアリー・チェイピン・カーペンター作品はメアリー・ブラックも取り上げたことのある女性SSW。ワルツでしっとりと。

『ウェスタン・ハイウェイ』は歌と一緒に旅している気分だったけど、本作はオールド・タイムなバーで酒を片手にじっくり聴きたいですね。

Island Angel/アルタン

アイリッシュ音楽が好き、とか言いつつ、まだアルタンの記事を書いてなかったですね。

Island Angel Island Angel
Altan (1993/10/06)
Green Linnet
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歌モノが好きな僕なので、ジグやリールよりもやはりソングを優先して聴く傾向にありますが、この「アイランド・エンジェル」についてはインストも凄く研ぎ澄まされていて好きです。グリーン・リネット・レーベルからのアルバムで、この後彼らはヴァージンと契約したんだったかな。ヴァージン・レーベルでのアルバムは、サウンドが軽めだったため、本作のほうに真髄を感じていた。2曲目のゲール語の歌とか、いいですね。

一度だけ、心斎橋のクアトロでのアルタンの単独ライヴを聴きに行きました。マレード(モレード?)のエンジェル・ボイスはかなり抑えた声量で、間奏でマイクから口を逸らして咳払いした時の音も、ばっちりマイクに拾われていたので、相当薄い声で歌っているのが分かった。僕もアマチュアながら、最近また音を録り始めたので実感するのだけど、小さい声で歌うのって、案外難しいんだわ。声量を発揮しない代わりに、音程とタイミングのズレが目立ちやすくなるんだよねぇ。

クアトロでの彼らの演奏に関する印象は、随分前のことなので忘れてしまったけれど、当時はこうしてアイリッシュ系のミュージシャンが軒並み来日していたから、ほとんど一人で色々聴きに行ったものでした。日頃、よく利用していた通販の店主さんが即売に来ていて、初めて顔をあわせたり。

デ・ダナンやダービッシュなんかも久々に取り出して聴こうかな。

Strange Weirdos: Music from and Inspired by the Film Knocked Up/Loudon Wainwright III

最近の最もお気に入りのSSWが、ラウドン・ウェインライト3世。

Strange Weirdos: Music from and Inspired by the Film Knocked Up Strange Weirdos: Music from and Inspired by the Film Knocked Up
Loudon Wainwright III (2007/05/22)
Concord
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この夏に中古で買った「Little Ship」がとても良くて。ずっと繰り返し聴いています。こんないいアルバム売っ払う人もいるんだな。
って、僕自身も他人様に言えない、超名盤を売っ払った事があります。今後の記事で明かしますが、ロック・ファンから馬鹿者呼ばわりされそう・・・。

本作はラウドンの最新作で、どうやら"Knocked Up"という映画音楽に彼が携わったようです。この映画は、まだ日本で公開されていないのかな?内容的には、その映画のサントラを自身の歌によって、あらためてオリジナル作品に仕上げたもののようだ。インスト曲は数曲のみ。

2000年代のラウドンの作品は、僕はこれが初めて聴く事になるが、「Little Ship」の頃より、音に厚みが出て丁寧なアレンジと演奏だ。なんといっても、ラウドンのヴォーカルとギターがうまいんだよねぇ、ほんとに。日本のオヤジたちも、ラウドンのこの闊達な声を聴いたら、励まされると思うよ。若々しい、いい声してる。どうしてもっと日本で紹介されないんだろう。

最近、紙ジャケット仕様でラウドンのサード・アルバムが国内盤で発売されたけど、他作品もどんどん訳付きで出してほしい。絶対、僕は買うよ。

SOUL電波/クレイジーケンバンド

SOUL電波 SOUL電波
Sami-T (2007/08/08)
Almond Eyes
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先週末、クレイジーケンバンドの大阪フェスのライヴに初めて行ってきました。
3.4人組のグループ客が結構いたようだ。この日の僕は一人。というか映画もコンサートも一人で観るほうが多い。時々「コンサートに一人で行くなんて寂しい」とか聞くけど、海外追っかけ経験のある僕としては、平気なのだ。

しかし、のっけから総立ちとは。考えてみりゃ、総立ちになるようなコンサートは、ほとんど縁がなかったから、ちょい疲れたワ(笑)
いつも静かな音楽ばかり聴いてる僕としては、予想以上の大音量に驚いたけど、バンドが巧いし、剣さんの歌も楽しいし、ずっとノッて聴けました。3時間近くあったかな。

ゴッタ煮の音楽の中には様々なジャンル要素が込められている。とかく濃いイメージのするバンドだが、ボサノヴァ・タッチの曲などの、涼しげなクルージング感も運んでくれる。だが十八番はやっぱり、昭和歌謡の哀愁漂う「路面電車」あたりでしょう。コブシは堂に入っているし、擬音を効果音にしたような楽器のテクニックが面白い。

アンコールは予定外の進行だったのか、やや散漫だったが、剣さんの「私達はこうしている間に死に向かっています。楽しみましょう。」の言葉に共感。ほんと、意地でも楽しく生きたいものだ。
アルバム「Soul電波」、もっと聴き返そうっと。

それにしても隣に座った、ちょっとヤンキー入ってそうな兄ちゃんがココナッツ臭くて。終始、甘ったる~い、オイリーな香りがしていました。

DTMに再挑戦

久しぶりにDTM(デスクトップ・ミュージック)ソフトを再購入して録音作業をしました。
きっかけは、以前の古いソフトを久々に使ってみようと、インストールしようとしたらOSが対応してなくて。
しばらくDTMを使っていなかったのは、OSが98の頃、動作があまりにも遅すぎて、歌入れの時、よくフリーズしてしまって、イライラしてしまったからなのでした。これで懲りた。

以降、長い間、ポータブルMDの会議用マイクを使って、一発録音していたのだけれど、弾き語りとはいえ、音のバランスをとるのが難しく、音質自体も悪いから、他人には聴かせられない。やっぱり機材は必要だな~、と思った。

ほんとはプロツールズを買ってみたかったのだけど、あれはMacのみ対応かな? 最寄の店にはどのみち売っていなかったので、またローランドから出てるヤツを買いなおしました。XP対応。

ソフトの使い方は、僕の場合極めてシンプルで。というより使い方が解らないから(笑)ソフト内臓音源は一切使わず、外部キーボードとヴォーカル・マイクだけです。ピアノ・パートとヴォーカル・パートをそれぞれ録って、ミックス・ダウン。実に、もったいない使い方だなー(笑)
あと、メトロノームに合わせて録るのは苦手で。カウントに合わせて弾いても、あとでそのカウント音を消去すると、ピアノがぎこちなく聴こえてしまう。ドラムやベースなどのリズム隊を編成しないなら、多少はテンポが揺れても、自分でカウントとりながら録音したほうがいいみたい。
そのあと、ヴォーカル録りが大変だけど(笑)。伴奏がノタったり、シャカリキになっている箇所に、その都度合わせて歌わないといけなくなるから。でも、一発録りの緊張感は楽しい。

ブログで発表してみようかと思ったんですが、ファイルのサイズが大きすぎて無理でした。(FC2のアップロードは500kbまでなんです。)他にアップする方法はあるのかな。
週末から、夜中にこっそりこんな事をやっています。

オマーラなら、この3枚

ラテン・ミュージックのCDをかけながら一人で踊っていると、飼い猫がシラけた目で僕を見つめています。踊りというより「変な動き」とでも言いたげだ。

オマーラ・ポルトゥオンドのアルバムを発売年から遡って、少しずつ買い足して、手元に6枚あるのだけれど、私見では彼女のアルバム・ベスト3は、以下のとおり。
Buena Vista Social Club Presents Omara Portuondo Buena Vista Social Club Presents Omara Portuondo
Omara Portuondo (2000/05/09)
World Circuit
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Flor de Amor Flor de Amor
Omara Portuondo (2004/07/13)
World Circuit/Nonesuch
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Palabras Palabras
Omara Portuondo (1996/09/17)
Intuition
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上から2枚は、過去記事で紹介済みで、「Buena Vista Social Club Presents Omara Portuondo」は、ご存知ブエナ・ビスタ絡みのアルバムだが、そんな冠など不必要な女王の実力を示す、優雅さと気品に溢れたクラシカルなキューバ音楽。
「Flor de Amor」は現時点のオリジナル作品としては最新作にあたる。こちらは女性コーラスを配した軽めのバンド・サウンドが、女性らしさを演出。佳曲揃い。
3枚目の「Palabras」はジャケ違いの日本盤で持っていて、バンドとヴォーカルのレンジが、ある意味、3枚の中では最もナチュラルに表れていると思う。

他の購入作品は繰り返し聴いていない時点で、今ひとつ気に入らなかった理由がそれぞれにある。
'97年作「運命の競演」は、ピアノと歌だけという僕の好きなパターンなのだけど、ピアニストのチューチョ・バルーデスの伴奏が出過ぎのきらいがあり、歌を邪魔しているような気さえした。僕がフィーリンというものを理解せず、ひたすらラテンに軽さを求めているせいかもしれないが、気取ったジャズ・ピアニストが弾き過ぎているような感じで、受け付けなかった。

'01年作「想いあふれて」はキングから発売されたものだが、実際の録音年は80年代のようだ。オマーラの歌は完成されているが、シンセの音がチープでブエナ・ビスタなど最近作の華麗さを聴いた後では、貧弱に聴こえる。だが歌モノとしてはいい曲が入っていると思う。

'07年作「Singles」は、過去のシングル盤を集めたもののようで、手持ちの中では彼女のもっとも古い歌唱が聴けるが、今では抑制の効くベテランの歌いぶりの彼女でも、若い頃はリキんでいたのだな、と思った。音質が古いためヴォーカルがよけいにヒステリックに聴こえたのかもしれない。

もう少し、集めてみよう。あらためて良盤を見つけたら記事にします。
以下は「Buena Vista Social Club Presents Omara Portuondo」より30秒ずつメドレー試聴ができます。

キューバ音楽の真実/V.A.

キューバ音楽の真実 キューバ音楽の真実
セプテート・ナショナール、ドン・アスピアス 他 (2002/11/24)
ライス・レコード
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キューバ音楽に興味が出て、CDを少しずつ探し始めているのだけれど、ブエナビスタ関係では、オマーラ・ポルトゥオンドしか気に入ることが出来なかった。といってもキューバ音楽全体としての魅力は感じていたので、いっそキューバ音楽史を壮観できる'30-'50年代の音源を集めた、この「キューバ音楽の真実」を購入してみた。選曲・解説は中村とうよう氏。

SP盤の時代の音だから、音質そのものには期待していなかったけれど、予想以上にちゃんと聴けるし、音楽そのものの華麗さ、気品が充分詰まっていました。まだ各曲のタイトル・アーティスト名を把握するに至らないけれど、現在ヘビーローテーションに突入しつつあります。いやぁ、いいですよ。掛け値なしに楽しい。

このアルバムでは、'51年のセリア・クルースの歌が聴ける。彼女のCDは発表数が多すぎて、どれが傑作なのか分からず、'60年代頃のティト・プエンテとの共演作など過去に買ってみたが、もう少しレアなものを聴いてみたかったので、ちょうど良かった。ここでの共演楽団はラ・ソノーラ・マタンセーラ。この時期のセリアのCDを探しなおしてみようかな。

アルセリオ・ロドリゲスという名前はよく目にしていたけれど、ようやく聴けました。盲目のトレース奏者ということですが、まだトレース自体を知らないもので、これから調べてみます。

カリが新盤「ラシーヌVo.5」で演奏していた「南京豆うり」も聴けました。こうして少しずつですが、僕の中でラテン音楽の分布図がイメージできそうです。いいね、キューバ音楽!

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I Love You,答えてくれ/中島みゆき

I Love You,答えてくれ I Love You,答えてくれ
中島みゆき、瀬尾一三、 他 (2007/10/03)
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
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中学時代にファンになって以来、新譜が出るたび毎回聴いていますが、最近はそんなに繰り返し聴く事がなくなってしまったなぁ。久々の力作の前作「ララバイSINGER」は気に入った数曲だけ繰り返し聴いた(特にラテン歌謡風のメロディーで、人生の邂逅を旅に譬えた「鍵」が好きでした)。

新作のロック・アルバム「I Love You,答えてくれ」は、拓郎がのりうつったかのような、字余り節回しの和製ロックで、かつてないアルバム構成は新鮮。それでもなぜか繰り返し聴いていないんです。
元々、僕がロックを普段から聴いていないことも原因のうちでしょうが、このビッグバンド風のアレンジがあまり好きじゃないのと、よく前奏・間奏・後奏に、歌の伴奏コード進行をそのまま流用しているパターンが多いので、分かりやすい一方、平板に聴こえてしまいがち。私的には倉田信雄氏や久石譲氏のアレンジや、ロック路線では「36.5℃」の椎名和夫あたりが好きだったな。あと、後藤次利のグリグリベースとかね。

キャリアの長いアーティストは、とかく旧譜のほうが良かったと言われがちだと思うけれど、かつてほど音楽に魅力を感じなくなったのは、舞台「夜会」が始まって以降、夜会曲のセルフカヴァー・アルバムが出るようになってからだ。「夜会」の舞台はとても魅力あるもので、感服した作品も多いが、劇中歌を集めた企画アルバムとなると、無理にアプローチを変えたようなアレンジと、荒削りな歌唱に、繰り返し聴く気をいつしか削がれてしまった。その点、近年はオリジナル発表が続いていて嬉しい。

今作のみゆきさんの凛々しさは頼もしい限り。②「顔のない街の中で」の♪ならば見知れ~、なんて喝入れられているようで、思わず背筋が伸びます(笑) 音楽的にハッとさせられたのは⑦「アイス・フィッシュ」。ユーミン声の抑えた歌唱で、かつてのロック・アルバム『miss.M』の「月の赤ん坊」のような神秘的な佇まい。
⑩「昔から雨が降ってくる」はTVの主題歌。みゆきさんの歌詞に(恐竜)って単語が出てくるようになるとはねぇ。いい歌です。
⑥「Nobody Is Right」はゴスペル風フォーク。なんですが、メロディーが「関白宣言」に聴こえちゃって・・・。
コードもテンション・コードなど今後は入れてみてほしい。

この⑥や力強いタイトル曲⑪「I Love You,答えてくれ」には、かつての「I Love Him」の歌詞に共通するイズム的なものを感じるが、(損得)や(プラスマイナス)などの語彙による、バランスシートの真ん中に立った博愛的な表現が、かえって損得勘定の歌みたいに聴こえてしまう。ラヴソングに(取引)とか(投資)が出てくるのはちょっと違和感が。

といいつつ、今月18日の大阪フェスのコンサート、楽しみです。

Against the Streams/ジューン・テイバー

これも秋にぴったりのアルバムですねぇ。ジューン・テイバーの「Against the Streams」。'94年作。

Against the Streams Against the Streams
June Tabor (1994/11/15)
Green Linnet
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アコーディオン、フィドル、クラリネットなどを交えた、トラッド数曲含むアコースティックサウンド。

ジューン・テイバーのCDを取り出す時は、いつも心を鎮めたい時だ。淡々と静謐の中に響くヴォーカル。

エルヴィス・コステロやリチャード・トンプスンの楽曲も良いけれど、やっぱりトラッドがいい。③「False False」の寂寥感、⑦「Apples and Potatoes」の躍動感はトラッドならではの美しい旋律。静かな夜にどうぞ。

ジューン・テイバーのオフィシャル・サイトはこちら

Have You Seen Me Lately?/カーリー・サイモン

晩夏から聴きたくなるカーリーのアルバムが「Have You Seen Me Lately?」'90年作。たぶん「レット・ザ・リバー・ラン」でオスカーを獲得した頃に発売されたんじゃないかな。アリスタ移籍第2弾。

Have You Seen Me Lately? Have You Seen Me Lately?
Carly Simon (1990/02/01)
Arista
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軽めのポップサウンドと陰影のあるフォーキーなナンバーが落ち着いた季節に合う。プロデュースはフランク・フィリペッティとポール・サミュエル-スミス。キーボードにティーズ・ゴール。

めちゃくちゃお薦めは②「Didn't I?」。4ビートのピアノをバックにカーリーのヴォーカルが切々としたシンプルな短いバラード。この曲だけでもお願い聴いて、ってくらい。
④はエイズの治療クリニックで使われたという「Life is Eternal」。
♪生命は永遠/愛は不滅/死は地平線に過ぎない♪と歌うサビが幾多もの輪唱を重ねて舞い上がっていく。
⑥「Happy Birthday」は大人の男女の意味深げなラヴ・ソングだが、メロディーはアットホームな優しさで、アリスタ移籍からこうした穏やかな楽曲が目立つようになった。
⑧「It's Not Like Him」は鐘の音が印象的で、不安定感を醸し出すメロディーがどこかビートルズの「エリナー・リグビー」に似ている。
⑩「Fishermans Song」はカーリーの原点、サイモン・シスターズが復活! 姉ルーシーとのフォーク・デュエットが気持ちいい。落ち着きます。
⑪「We Just Got Here」はウッドベースのグリッサンドが決まる穏やかなフォーク・チューン。まさに秋到来といったエンディングだ。

アルバム1曲目の「Better Not Tell Her」。♪私があなたの恋人だったってこと 彼女には言わないほうがいいわ(中略)でももし口をすべらせて私の名前を言ってしまったら 私のこと知らないなんていっちゃだめよ♪
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お宝?珍品?(3)

珍品というと失礼にあたるのですが、これはオーストラリアのマイケル・ブレディさんという方、ご本人さんからいただいたCD「The Mistress」です。

mb

メアリー・ブラックのコンサートを聴くため、オーストラリア入りし、国内線に乗り換えメルボルンへ向かった。アルバム「フル・タイド」発売前のオーストラリア・ツアーで、ボブ・ディランの曲など、この夜のライヴで先に聴くことが出来ました。

メアリーはアイルランドの国民的大歌手だけれど、コンサート終演後は気さくに握手やサインに応じてくれるので、他のファンと出待ちをしていました。CD販売コーナーでは、なんと彼女の夫ジョーと娘ローシンが手売りしていました。
メアリーがロビーに登場し、ニュージーランドから来たという熱心なファンにお願いして、僕とメアリーのツーショットを撮影してもらいました。この時、メアリーの手が僕の腰に。メアリーの腰に回した僕の手は緊張しっぱなしでした。

過去のオランダ・ツアーで楽屋にも入れてもらった経緯もあって、この後、打ち上げパーティーに連れていってもらうことに。パーティー会場までの迎えの車を、メアリー一家3人と待つ僕。なんか妙な気分でした(笑)
そして、この時、車を乗り付けてきたのが、上記CDのシンガー、マイケル・ブレディでした。彼は、メルボルンで現地コーディネーターとしてメアリー達をお世話していたようです。体の大きいコワモテのマイケルさんですが、英語のてんで駄目な僕にゆっくり話しかけて下さいました。

CDは、その会場に着いた折、彼が車のトランクから引っ張り出して手渡してくれたものでした。その時は、まさかご本人さんのアルバムとは気づかず。きっと音楽活動を地道に続けているサラリーマンなのだろう。年をとっても音楽をやりたい人は沢山いるのだ。

本作は、ロマンティシズムを持ち合わせたフォーク&カントリー・テイストのカラッとした、かつセンチメンタルなサウンド。マイケルさんのヴォーカルもレベル高いし、直接会った時に感じたジェントルな歌い口だ。
彼をネットで検索しても、なかなかヒットしなかったが、マイケルをマイクに直して探しなおすと、MySpaceにヒットしました。間違いなく、この方です。どうか活動頑張って!!

Spor/カリ・ブレムネス

kari

カリ・ブレムネスは、ノルウェーの女性シンガー。このアルバムは'91年作。アメ村にあったWAVEで衝動買いしたもの。もう随分前ですね。WAVEはワールド系が比較的充実していたと思います。閉店してしまって残念。

カリは本国で大変人気のあるシンガーだそうで、北欧らしい低温度感の知性的かつ気品あるヴォーカル。
そんなに繰り返し聴いてはいないが、普通のポップと何処か違うユニークなメロディーで、バンドはコンガを主体に、アコーディオンを交えたジャズ的な要素を持つ。

心を鎮めつつ、時折意表をつくサウンド。これからの季節に合いそう。
カリ・ブレムネスの公式サイトはこちら

淡淡幽情/麗君(テレサ・テン)

淡淡幽情 淡淡幽情
テレサ・テン (1995/07/26)
ポリドール
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なんか突然、秋になりましたねぇ。
秋の夜長に合いそうな音楽を、手持ちのCDの中から探してみました。
'83年作、麗君(テレサ・テン)の「淡淡幽情」はいかがでしょう。

テレサ・テンの歌については日本語の歌謡曲さえ、僕はほとんど知らなくて、そらで口ずさめるメロディーは、かつて職場の宴会で後輩女性とカラオケで歌った「別れの予感」「時の流れに身をまかせ」くらい。

このCDはテレサ急死後、再発された折に買ったもので、中国の古詞にメロディーを新しくつけた曲集。解説は中村とうよう氏。とても充実したブックレットで詞の解釈・解説も記載されている。テレサの写真も結構載っている。

いまだに歌詞はじっくり読んではいないのだけれど、詩情あふれる大陸メロディーを、たおやかに歌う彼女の歌い口に耳を傾けるだけで、情緒が満たされていくようだ。

③「幾多愁(悲しみが流れていく)」はヒット曲なのだろうか、④⑦⑨あたりも好きだ。というか、どれもいいですねぇ。

「剪すれど断ちえず、理してなお乱る」
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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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