ルンバ・パナメリカーナ/ラス・ルビアス・デル・ノルテ

ルンバ・パナメリカーナ ルンバ・パナメリカーナ
ラス・ルビアス・デル・ノルテ (2007/08/26)
ライス・レコード
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新譜で気になっていたアルバムを購入しました。
バンド名はラス・ルビアス・デル・ノルテ。「北のブロンド娘たち」という意味だそう。ラテンを歌う2人の白人女性ヴォーカル。販売元のオフィス・サンビーニャからセール価格で買いました(セールは10/1までだそう)。

ラテンの各種音楽性を僕は明確に捉えてはいなくて、単純に音楽を愉しんでいるだけなのだけれど、このアルバムではルンバをはじめ、ラテン・アメリカの古い曲を、親しみやすいキュートなアコースティック・アレンジにのせて歌っている。
ヴォーカルはクラシック音楽の素地を感じさせるものの、バンドの小気味良さのためか、辛気臭くはなく、むしろ本場ラテンの濃い口じゃないところが、かえって幅広くリスナーの耳に届きやすいかも、と思ったりもする。

この「軽さ加減」は、音楽的なバランス感覚において考えさせられる点かもしれない。
変な譬えかもしれないけど、筋トレをやるとき、重すぎるダンベルで運動すると、可動域が狭くなってかえって筋肉がちゃんと付かない。むしろ少し軽いヤツのほうが、伸縮運動が充分できて筋肉が付きやすい。
音楽もディープなのはいいけれど、単に重苦しく聴こえてしまう場合もある。あまり考えすぎず軽めに流したほうが、すんなり耳に届きやすかったりする。バランスって本当難しい。

本作のノスタルジックな音楽を聴いていると、ジャンルの違いは大きな壁ではない気がしてくる。彼女達、ハワイアン歌っても似合うかもよ?素直に奏でる異国のメロディーが、屈託なく溶け込んでくる。

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ウェスタン・ハイウェイ/モーラ・オコンネル

おやぢさんに教えていただいたモーラ・オコンネルの「ウェスタン・ハイウェイ」、ミュージック・プラントさんから購入しました。(ちなみにこちらの通販部、ウチの家からめちゃ近いんですが、直接買いに行って、送料タダにならないかしら?)

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彼女の歌は、メアリーがらみのコンピで、ちょくちょく耳にするのだけれど、フル・アルバムで持っていたのは「ワンダリング・ホーム」だけ。
というのもトラッド以外を歌う彼女は、ナッシュビル録音と聞くと、コテコテのカントリー・シンガーだと思い込んでいたのだ。ところが本作を聴くと、カントリーとアイリッシュ・テイストが自然に吸収されたような、良質のコンテポラリー・フォークだった。なんといってもモーラの初々しく、ふくよかなヴォーカルがいい。

解説を読んで少々意外だったのが、アイリッシュ・トラッド・バンドのデ・ダナンへの加入の誘いを受けた時、彼女は「伝統歌手でないから」と戸惑ったらしい。また、カントリー音楽には嫌悪感すら抱いていたとか!
つまり、彼女自身、ジャンルの方向性については、トラッドでもカントリーでもないと自覚していて、あくまでシンガーとして自身の歌心を大切にするべく、ただひたすら良質な歌を歌いたいという希望を持ち続けていたのではないだろうか。
モーラがナッシュビルに移住した頃は、まだアイルランド音楽が注目を集める以前の頃で、地元アイルランドでは有名歌手といっても、それほど収入が得られなかったそうだ。

①と③はコンピで先に聴いて知っていました。⑩から⑪の流れがたまらなくいい。「ウェスタン・ハイウェイ」は分かりやすい英語詞で、いつも心に想う人を胸に抱いて長旅をする、そんな内容が聴く者の心象風景になっていく。
このアルバムは、後に曲順を変えてグラミー賞にノミネートされたそうだが、やはり⑩⑪の曲順は変更されていない。
もっと早く買うべきアルバムだったな。しばし、このアルバムに自分の旅を重ねてみよう。

※モーラ・オコンネルのオフィシャル・サイトはこちら

Sahra/ハレド

Sahra Sahra
Khaled (1997/05/13)
Polygram International
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ハレドについて検索しようとすると、"DJ ハレド"という別のアーティストがヒットして紛らわしい。元のシェブ・ハレドにアーティスト名を戻したほうが分かりやすいんじゃないかな。

このハレドの'96年作品は、購入当時は一聴して、棚の隅に追いやってしまっていた。たぶん'88年の傑作「クッシェ」のタイトなリズムが、このアルバムには感じられなかったからだろうと思う。
というより、バークレーから発表されたハレドの作品は、プロデューサーも変わって、「クッシェ」とは違ったサウンド・アプローチがなされているのだ。そこに違和感を感じていただけで、もちろんハレド自身のコブシは相変わらず素晴らしい。

この作品をようやく振り返るきっかけになったのが、今夏、新星堂で半値で買ったライヴ盤「Hafla」が素晴らしく、ハレドの良さを再認識したからだった。このライヴには「Sahra」収録曲も歌われていて、フランスで大ヒットしたらしい「アイシャ」も含まれている。

あらためて「Sahra」を今一度聴き返すと、実にヴァラエティに富んだ作品で、弦やアコーディオンなどのアコースティック楽器の充実は、逆に「クッシェ」では聴かれない要素かもしれない。ズシンと来る1曲は⑨「Wahrane Wahrane」。
今頃になって、いいアルバムじゃないか、と度々リプレイしている。

Keramikos-Live/ハリス・アレクシーウ

先日、海外から購入した、ハリスのもう一つのライヴCD。2002年作。

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ちょっと画像がデカすぎました。なんせジャケ画像がネット上で見つからなくて。当然アマゾンでは取り扱っていません。このジャケ写のハリスは、ちょっと安藤キャスターみたい?

このライヴは、大掛かりなバッキングではなく、ブズーキなど民俗楽器を多用した、地唄のような親密な雰囲気で、派手さはないが、ギリシャのマイナー・キーのメロディーをたっぷり2枚組みで楽しめます。
「祈りをこめて」以降のインターナショナル・ポップなサウンドから入った僕にとっては、ちょっとローカルで、マニア向けっぽいかな、と思いましたが、聴けば聴くほど味が出るんですよ~、これが。
「祈りをこめて」以降のアルバムからは1曲ずつくらいの選曲。これも手に入りにくい名盤「Paraxeno Fos」からも1曲。

ハリスのピッチは、厳密に言えばフラットしている部分があるのだけれど、これはもちろん実力不足などではなく、マイナー歌謡を見事に表現したフレージングなのだ。とても情緒があって、人間臭くていい。ああ、ライヴを生で聴きたい。・・・

↓とても哀愁深い素敵な歌です。
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Don't get me wrong/フランシス・ブラック

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今夜は、長岡天満宮の名月祭に行ってきました。友達に誘われるまま、ほとんどお弁当目当てでいったのだけれど、神事に参加して新鮮な体験でした。普段、邦楽に接する機会がないので、神楽や琵琶が聴けたのも良かったです。残念なことに、夜空はどんより。お月様は大阪に戻ってきたら見えてきました。

フランシス・ブラックの'98年作「Don't get me wrong」は、彼女のアルバムの中で、もっともポップなアルバムじゃないかな。僕は好んで繰り返し聴いたものです。
以前、フランシスのビブラートのことを'縮緬ビブラート'と表したブログを見つけてウケた。この作品では、そのいわゆる「震え」っぽいビブラートは、目立たない。

今作ではさまざまなライターの作品を取り上げているが、有名どころはキャロル・キングの名盤『つづれおり』収録の「Will you love me tomorrow?」。この曲大好き。ほかに、バリー&ロビン・ギブ兄弟作の「Love me」。Dメロへの展開が気持ちよく、これも気に入っています。全12曲。

プロデュースはデクラン・シノット。ギターとピアノを中心としたサウンドは従来どおりだが、曲が進むにつれバンドで厚みを加えていく。秋の軽やかさを感じさせるアコースティック&ヴォーカル・アルバム。

Tribute/ダギー・マクレーン

Tribute Tribute
Dougie MacLean (1999/12/07)
Dunkeld
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いまだに暑いですねぇ。
暑いので、飼い猫のフードを買いに行くのをサボッて、残った同じフードばかりあげていると、ヤツが「またコレ?!」と非難がましい目つきで僕を振り向きやがる。へいへい、今日いろいろ買ってきたよ。ちなみにヤツの好物はナチュラルチョイスのサーモンです。

アルバム紹介は、昨日に引き続きスコットランドのダギー・マクレーンです。
このCDはスコットランド民謡の「蛍の光」の原詞を書いたロバート・バーンズのトリビュート・アルバムになります。原詞といっても、さらに古くから伝えられた詞があるそうで、バーンズがそれに手を加えたようです。作曲者不詳。
ウィキペディアの「蛍の光」の項に、この歌の成り立ちから、海外に伝播した経緯と、原詞訳と一般に知られていない3.4番の日本語詞などが記されていて、興味深いです。今の我々日本人にとって、もっとも身近にこの曲が聴かれるのは、スーパーなどの閉店間際でしょうか。

日本語詞が作られた歴史的背景に関わらず、好みでいえば日本語詞よりもバーンズの詞のほうが好き。酒を酌み交わしながら旧交をあたためる素朴な詞がいい。酒はやっぱりスコッチ?

このアルバムで初めてスコットランド人が歌う元歌「Auld lang syne」を聴きました。アコギのアルペジオに乗せて、ダギーのヴォーカルがセンシティヴに響く。他の曲もしみじみとして、アレンジも美しい。
まさに腹蔵を割って話し合える友と、これを聴きながら夜を明かしたい気分だ。

※ダギー・マクレーンの公式ページはこちら

Craigie Dhu/ダギー・マクレーン

Craigie Dhu Craigie Dhu
Dougie MacLean (1994/07/08)
Blix Street
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先日、ケルティック・ウーマンがらみでドロレス・ケーンが歌った「カレドニア」が収録されたアルバムをご紹介しましたが、肝心の作者のアルバム紹介がまだでしたね。
スコットランドのSSW、ダギー・マクレーンの'83年作「Craigie Dhu」。

彼のプロフ等、何も知らないのだけれど、国民的存在みたいだ。アルバムもかなり発売されていて、僕は4.5枚は持っている。全てタムボリンからの購入でした。

10曲中、6曲がダギー自身のペンによるもの、残りがトラッド。でも、クレジットを見なければ、オリジナルとトラッドの違いに気づかぬほど、彼の作風にはトラッドの香りが漂っていて、いわば全編「カレドニア」の世界といっていいほど。

彼のアルバムは、本人が奏でるアコースティック・ギターのアルペジオのリズムでほぼ貫かれ、ストロークがほとんどないところが魅力。ともすれば、ストロークして構成にメリハリをつけたりするものだが、郷愁を誘うアルペジオが淡々と続く・・・。ナイーヴで透明感のあるヴォーカルも正確なラインで、崩したりもしない。

以下は、本作とは別ヴァージョンの「カレドニア」。

お宝?珍品?(2)

これは何年も前にUSJに友達と行った時、ショップで偶然見つけて買った「めまい」のポスター。
そういえば、「めまい」の撮影は、ちょうど今から50年前のこの月から始まったんですね。

vertigo7

ウチに遊びに来た別の友人が、このポスターを見て「センス悪いな、おまえ」だと。そりゃ、50年前の映画だもの、タイトル・デザインとかが古臭く感じられるのは仕方ないよ~。
アイドル・スターの作品でもないから、ジミー・ディーンのようなカッコ良さもないし。もちろん、本作のジミーも大スターだけどね。

遊びに行った日のUSJは平日のせいか、全く混んでいなくて、一通りアトラクションを乗り潰した後、時間が余ってしまって、「じゃ、もう一度、E.T.にでも乗るか」と、かりそめのファンタジーをリピートしたのだった。

この日、「そっくりショー」なるイベントが催されていて、中へ入ってみると、有名な外人のそっくりさんが、物真似パフォーマンスを披露していた。
しかし、平日昼間の客の大半は日本人の年配者の団体で占められていて、似てるも何も、皆さん本物を知ってるのかいな、という、そもそもの疑問が湧くのだった。マイケル・ジャクソンは僕でも分かるが、ブリトニー・スピアーズなんて当時は僕も知らなかった(今でも知らない。丸坊主になったのは知っているが)から。ウケないお客さんを前に、そっくりさんも苦戦を強いられていた様子だった。

最近の大作映画もいいけど、できればヒッチコックの「サイコ」のあの屋敷なんか、建てて欲しかったなぁ。そして客に実演させてほしい。地下室の「アイアム ノーマン ベイツ~!!」の絶叫、僕にやらせてほしい。
そして、「めまい」のあの鐘楼のセットも。カップルで階段を鬼ごっこしながら、記念写真をパチリ。結末は二人の仲次第、ということで。

急流下りの瞬間写真よりも、よっぽど楽しくなるのになぁ。マニアックなリクエストかなぁ。

Another Passenger/カーリー・サイモン

Another Passenger Another Passenger
Carly Simon (1990/10/25)
Elektra
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'76年作。邦題「見知らぬ二人」。
このアルバムは渋くてよく聴いた。プロデュースはテッド・テンプルマン。ドゥービー・ブラザーズが絡んでいて、マイケル・マクドナルド作の「It Keeps You Runnin'」が歌われている。ヴァン・ダイク・パークスが編曲・演奏で参加。

この作品は不思議な香りがする。もちろんカーリーの艶っぽいフィーリングに溢れたヴォーカルの魅力が大きいが、R&Bやボサ・ノヴァ、カントリー、フォークなどの要素がL.A.ミュージシャンの洗練された演奏で、さりげなく渋く一まとめにされた、曲者の秀作。本盤を聴くと、アメリカの音楽って間口が広いんだなぁ、と思う。

お気に入りは、先述のマイク・マクドナルド作品「It Keeps You Runnin'」の他、フルートが気持ちいい、ボサ・タッチの「He Likes to Roll」、「In Times When My Head」と「Libby」は、A面・B面の終盤を飾る壮大なバラード。

裏ジャケは、見知らぬ男の隣りで、テーブルの上に横座りしたカーリー。うーん、色っぽい~。私生活・創作面ともに充実した時期だったんじゃないかな。是非是非ご賞味あれ!

ダーク クリスタル/吉田美奈子

ダーク クリスタル ダーク クリスタル
吉田美奈子 (1995/11/22)
ユニバーサル
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この作品も、ビーチボーイズ&山下達郎好きの友人に教えてもらって、後で自分も買いなおしたクチ。
僕が所有するのは再発分で、ジャケットはオリジナルと違って、権利の都合かクリスタルガラスの写真に差し替えられたほうで、なんだかそっけない。(美奈子さんが写っているオリジナルのほうは、こんな感じ

柔らかいサウンドが好きな傾向にある僕にとって、普段聴かないタイプのガギンガギンの打ち込みサウンドだが、なんといってもヴォーカルの迫力とうまさに、惹かれないわけにはいかない。そして独特な当て字の詞世界が、筋の通った一筋縄でない人であると納得させられる。
「凪」「December Rain」あたりが好みだが、吸血鬼を主人公にした「Nosferatu」の歌詞も面白い。

ライヴは、随分前に大阪公演を2.3度、観に行った。とにかく圧倒的な声量と正確なピッチで、彼女に促されて一緒に歌うお客さんもハーモニー・センス抜群!
初期の作品は「モノクローム」だけ持っているけれど、まだちゃんと聴いてなくて。本作以降のアルバムをよく聴いています。いつまでも筋金入りでいてほしい。

ところで、美奈子さんの公式HPを見ると、リンク一覧に「妖怪人間ベム」が。僕も好きですよ~、心躍らせるジャズのBGM。怪しげな洋館。

ビーティン・ザ・ヒート/ダン・ヒックス&ザ・ホット・リックス

ビーティン・ザ・ヒート ビーティン・ザ・ヒート
ダン・ヒックス&ザ・ホット・リックス、ブライアン・セッツァー 他 (2000/09/06)
ビクターエンタテインメント
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2000年作。27年ぶりのリリースだとか。ダン・ヒックス&ザ・ホット・リックスの音楽は、学生時代に友達がアルバイトをしていた京都のカントリー&ブルーグラス専門のレコード店に入り浸っていた頃、試聴しまくって「これ、いいよね」と言い合ってた。

バンドの特徴は、カントリー・テイストのヴァイオリンと、2人の女性コーラス。そしてダンのヴォーカルは、コーラスガールの腰に手を回して酒を煽りながら歌うような、怠け者ののようで、それでいて粋な感じ。流れ者のグルーヴ感。

アナログで聴くほうが味なバンドだと思うが、CDで聴く本作も印象自体は変わらない。カントリーやジャズの要素を混合させたこのサウンド、なかなか見つかりそうで探し当たらない気がする。ライヴもなかなか楽しそう。
ヴァイオリンはシド・ペイジ。ドラムスはグレッグ・ビソネット。ゲストにリッキー・リー・ジョーンズ、ベット・ミドラー、エルヴィス・コステロ、トム・ウェイツ。ほぼ全曲ダン・ヒックス作だが、近年、リンダ・ロンシュタットがジャズ・スタンダード集で歌っていた「ハミン・トゥ・マイセルフ」の他、「チャタヌーガ・シュー」のカヴァーもある。

旧作は一枚も持っていないので、急に聴きたくなったなぁ。新録の「アイ・スケア・マイセルフ」などを聴くと、初録音のアナログ盤に思いを馳せるのであった。

A Woman's Heart/ドロレス・ケーン、他

A Woman's Heart A Woman's Heart
Various Artists (1994/02/25)
Gifthorse
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この間、スコットランドのSSW、ダギー・マクリーンのビデオをYou tubeで探していたら、ケルティック・ウーマンが「カレドニア」をライヴで歌っているのが見つかった。

「ケルティック・ウーマン」、爆発的にヒットしたようですが、僕は興味なし。好きな方がこちらを読んでいらしたら申し訳ないけれど、いわゆるギミック感たっぷりのゴージャスなケルト音楽なんて・・・、と思うわけで。
大人数でやる以上、大ラスはお約束の大合唱になるのは目に(耳に?)見えてる。しかもライヴのシチュエーションも、古城がバックでいかにも。「カレドニア」をこんな壮大なアレンジで聴きたくないなぁ。でも、作者のダギーは、これで随分、印税が入るのかなぁ、なんて余計な想像もしたり。

同じウーマン物なら、こちらがお薦め。アイルランドで大ヒットした6人の歌姫(器楽奏者含む)のコンピレーション・アルバム「A Woman's Heart」。顔ぶれは、モーラ・オコンネル、フランシス・ブラック、ドロレス・ケーン、シャロン・シャノン、エレノア・マッケヴォイ、メアリー・ブラック。
「Only A Woman's Heart」をテーマソングとして、各アーティストの代表曲を2曲ずつ網羅している。

バッキングもヴォーカルやメロディーを活かした、シンプルなアレンジばかりで、好盤にしてアイリッシュ・コンテポラリーの入門編にもなると思う。聴くとホッとするね。

心守歌-こころもりうた/中島みゆき

心守歌-こころもりうた 心守歌-こころもりうた
中島みゆき (2001/09/19)
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
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ゆうべフルーチェが食べたくなって、夜中にスーパーに出かけていくと、店内で聞き覚えのある唸り声が天井から鳴っていた。みゆきさんの歌だった。

中高時代ほど熱心には聴かなくなったが、「夜会」には時々行くし、今年のコンサートも申し込んでみている。
僕等の多感な年代は、日本のSSWがニューミュージックと称されていた時代で、彼女の「あした天気になれ」をラジオで聴いた時、(大人でも、感性のある人がいるんだ)と感じたものだった。
「わかれうた」がヒットしていた頃は、僕も小学生だったし、暗い音楽だな、というイメージくらいしか持てなかったが、この歌から、彼女に対する印象は、けして女々しさを顕示する表現者でないことに気づいた。やがて、彼女は一人称を「僕」としてポジティヴな歌も歌うようになった。

彼女の魅力はやはり言葉の吸引力。それに歌謡性のあるキャッチーなメロディー。コード進行は極めてオーソドックスだが、曲ごとの切り口がシャープで、歌い方の表情もはっきりと分けられている。個人的に最近のド根性系唸り節のヴォーカルは苦手で、しっとりした歌い口の方が好きだが、長いキャリアの中で、新たなファンを獲得したのも事実だ。

彼女は対の表現が上手だ。「地上の星」がロングヒット中に発売されたこのアルバムでは、「樹高千丈 落葉帰根」がお気に入り。孤独と安堵を枝葉と根に喩え、母性と輪廻までも込められたような秀逸な一品。転調の仕方も絶妙。
カーニヴァルだったね」では、聴く者の隣りに寄り添うように大人の苦味を表現。♪愚かな望み 愚かな暮らし 愚かな悔い・・・、の韻の踏み方にもホロッとくる。

ロスレア港の長い日

アイルランドのロスレア港には、電車で辿り着いたのだったかな。行き先は全く決めていなかったから、ここを目指した訳でもなく、ただ終着駅だったからかもしれない。

アイルランドには各地に観光案内所があるので(確かクローバー・マークが目印だったかなぁ)、そこで泊数・室内、そして料金等の条件を伝えれば、スタッフがコンピュータで検索してくれる。地図をもらって進むと、程近く崖にそそり立つ白い建物が見えた。ここが当夜のB&B。

主人はまだ若い男性で、愛想良く歓迎してくれた。日本に詳しく、歴代の首相の名をスラスラ言う。今の首相は誰?と訊かれ、咄嗟の質問に面食らってド忘れし、慌てていると「オー!テリボー!(ひどい)」と笑われてしまった。

ここでは、ずっと崖のあたりの草地を散策した記憶しか残っていない。草原の中を進んでいくと、先のB&Bの主人と出会った。8月のアイルランドは日が長く、午後8時を過ぎてもまだ明るい。そんな小さな感動を覚束ない英語で会話した。ゆっくり時が過ぎていく・・・。

寝室はとても清潔で、よく眠れた。明朝、朝食をいただいていると、目の前で、奥さんがご主人に怒っている様子で、なんだかいたたまれなくなった。とても温和なご主人さんなのに、何が不満なのかな。

チェックアウトの際、ささやかな記念に5円玉をプレゼントした。穴のあいた硬貨は珍しいらしいから。ご主人さん、昨日より表情に翳りがあったけれど、喜んで受取ってくれた。

この地点から、電車をやめて、バスのフリーパスを購入した。さぁ、次は何処へ行こう。
クリスタルガラスで有名なウォーターフォードへ向かった。

Playing Possum/カーリー・サイモン

Playing PossumPlaying Possum
(1990/10/25)
Carly Simon

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以前、カーリーの'70年代の傑作アルバムとして「男の子のように」を推したけれど、記事アップしてから悩んでしまった。もしかしてこっちのほうが好きかも。'75年作「Playing Possum」、邦題は「人生はいたずら」。
'Playing Possum'の意味を昔、辞書で調べて「えっ、こんな意味なの?」と驚いた記憶あり。

当時としては、かなり贅沢なサウンド・アプローチだったのじゃないかな。特にハーモニー・ワークが、ワーッとした厚みをもって、耳に心地良く響く。コーラス陣には、ジェイムス・テイラー、キャロル・キング、リタ・クーリッジなど。
ビートルズ・ファンなら好きな音じゃないかな。実際、リンゴ・スターも参加している。多重録音に腐心した元祖MTR(マルチ・トラック・レコーダー)っ小僧なら、憧れただろう。

プロデュースはリチャード・ペリー、今作がカーリーとは3作目のタグ。近年、久々にこのリチャードがカーリーのスタンダード集「ムーンライト・セレナーデ」を手がけ、ビルボード初登場7位となった。

特にお気に入りは、カーリー作曲じゃないけれど⑦の「Sons of Summer」。
アコースティック・ピアノ一本にカーリーのヴォーカルをオーバー・ダブしたものだが、非常に美しいメロディーで、機会あればこの曲だけでも、聴いていただきたいほど。

このアルバムを傑作として真っ先に浮かばなかったのは、あまりにおいしい聴き所が多すぎて、一度聴くとお腹一杯で、たまにしか取り出さないから。そんなタイプのアルバムってありません?

以下は本盤以外から。ジェイムス&カーリーのデュエット。
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Brian Wilson/ブライアン・ウィルソン

Brian Wilson Brian Wilson
Brian Wilson (2000/09/05)
Warner Bros.
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高校時代の友人がビーチボーイズのファンでした。彼のほうが、ロック&ポップスなどの音楽を一杯聴いていましたね。
そして、ビーチボーイズのメンバーだったブライアンのソロが発売された時、聴かせてもらって、いいなぁと思っていて、随分経ってから僕も買ったのでした。'88年作「ブライアン・ウィルソン」。

これが初ソロということで、当時は音楽雑誌でも随分話題になっていたし、評価も高かったと思う。友達は「歌が下手になっている」と惜しがっていたけれど。
確かに、ブランクと加齢を感じはしたが、とても繊細な音作りと、どことなく少年的な感傷を含んだメロディーに親しんだ。
特に「メルト・アウェイ」はよく聴いたものです。クリスマスの夜とか似合いそう。ベルとかチャイムが鳴ると、単純発想でつい、=クリスマスとイメージを結び付けがちなのかも。

♪時々 僕は世界に対して心を閉ざしてしまう
君に対しても心を閉ざしてしまうことがあるよ
だけど君が話すのを聞くと
僕の心が開いていくのがわかる
すると暗い気持ちは消えてしまう
溶けてなくなってしまうんだ(「メルト・アウェイ」より、訳:沼崎敦子氏)

※本盤の30秒ずつの試聴はこちら

建物の中に入ると、そこには

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ヒッチコックは、スリラーの巨匠だ。観客の意表を衝く仕掛けが随所に散りばめられている。例えば追跡・尾行シーンなどで、よく使われる手がある。主人公が追跡相手の後を密かに追って、建物の中に入っていくと、そこには

Alexiou Malamas Ioannidis (Live 2006)

h2

同じアーティストの話題は出来るだけ続けないようにしているのですが、ノッているうちに書き出してしまいます。
今日、国際郵便でハリス・アレクシーウのCDが届きました。注文してから約二週間です。→GreekShops.Com. 2002年と2007年作の2CDライヴを2セット。合計4枚です。

こちらの記事では、今年発売された2006年に行われたライヴのほうから。このライヴ盤、注文してから気づいたんですが、ジョイント・コンサートだったんですね。でも、ハリスの公式HPで取り上げられるだけあって、ソロは一番多いと思います。
また、同作品の2CD+DVDバージョン(上の写真)もあったのにも後で気づきましたが、ワンマンショーじゃないなら、まぁいいや。現在You Tubeにはこのステージの模様が、どっさりアップされているので、そちらで堪能させてもらいます。

ハリスと、男性歌手二人が主役。MalamasさんとIoannidisさんという男性なのですが、まだちょっと顔と歌声と名前が一致しません。ジャケットは、てっきり夜のお花畑かと思っていたら、野外会場の大観衆でした。大ロック・イヴェントでもないのに、幅広い年齢層の人が集うところに、自国の歌謡曲を愛するギリシャの国民性がうかがえるよう。

なにせライヴ盤を沢山発表しているハリス、ここでも安定した実力を発揮しています。情熱を吐露するようなヴォーカル。バッキングは、レコーディングを意識した丁寧なアレンジ。
2人の男性歌手は、透明な高い声質と低い男性的な声質とで、ハリスを挟んで好対照のハーモニーを聴かせる。

ギリシャのオーディエンスは熱いね。僕も一緒に歌いたくなるよ。
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お宝?珍品?(1)

新シリーズを設けました。題して「お宝?珍品?」です。
これは新カテゴリーではなく、拙ブログにある従来のカテゴリー間を行き来しながら、手持ちの我が秘宝を自慢する、という趣向。
おもに音楽&映画ネタに集中するかと思いますが、興味ない人から見れば、全く羨ましくも何とも思わない珍品ばかり。よくそんなもの高いお金出して買ったね、なんてバカにしないで下さいヨ。

haris9

10年程まえに買った、ハリス・アレクシーウのハート型の変型CDシングル。
このCD、機器によっては、うまく再生できませんでした。トレイに乗せて、いざ再生ボタンを押すと、ガッリガリガリ~という怖ろしい音がして慌てて取り出したものです。文字通りハラハラドキドキもんのCD。

これは、はっきり言って規格外なんじゃないでしょうか。カットの仕方もなんだか、凄く手作りっぽいです。あらためてラベルを確認すると、やはり'COMPACT DISC'マークは刻印されていませんでした。マーキュリー・レコードからの発売。

↓内部には、ステップの踏み方が。
haris10

以下は、このシングル曲をフルで。こちらのほうが、安心して聴ける。

Storas/メアリー・ジェーン・ラモンド

Storas Storas
Mary Jane Lamond (2007/08/14)
Turtlemusik
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このところは、最近購入のCDばかり記事にしています。1週間ほど前、ボーッとしたアタマのまま、ぱかぱかクリック注文してしまった分が、最近になって、ぱらぱら届くんです。残すところは海外注文したギリシャのCD(シッピング手数料がメチャ高かった)のみ。しばらく買うのはやめて、手持ちを聴き直そうっと。

先日、カナダのゲーリック・シンガー、メアリー・ジェーン・ラモンドのファーストをご紹介しました。彼女のCDは、その後セカンドまでしか聴かなかったのですが、記事をきっかけに、公式HPの新作サンプルを試聴したところ、ずいぶん音が垢抜けて、これは良いなと思い、早速アマゾンで購入しました。2005年作「Storas」。
ブログは世の為、人の為と思って書いてきたつもりでした(??)が、自分にもちゃんとフィード・バックされてるんですね。彼女のCDを10年ぶりに買うことになろうとは。

彼女自身の歌唱力はもちろんのこと、サウンドがグッと良くなった。フィリップ・ストロングのプロデュースは、トラッドの純粋性を失わないまま、ドーナル・ラニーやフィル・カニンガムに匹敵する手さばき。これは楽しめた。

トラッドのアレンジって、実はかなり難しいと思います。4.5番までは当たり前、10番くらいまで繰り返される歌も多いから、どう味付けしてクライマックスへ持っていくかが課題。シャンソンのようにシアトリカルでもなく、ポップスのようにブリッジを挟んで、コーラスへと盛り上げる構成じゃないから、薄味ながら音を重ねていくテクニックが必要なんですね。

10年前、ファーストを聴いた段階では、ヴォーカルにそれほど個性も感じず、オール・ゲーリック・アルバムとして、資料程度にしか捉えていなかった。だから今回は、アーティストの成長を一気に目の当たりにするかのようです。

※メアリー・ジェーン・ラモンドの公式HP視聴スペース(MP3)はこちら

Calypso/ハリー・ベラフォンテ

ハリー熱、いまだ冷めやらず。
Calypso Calypso
Harry Belafonte (1992/04/28)
RCA
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Calypso Calypso
Harry Belafonte (2005/10/25)
Universe Italy
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ハリー・ベラフォンテのロング・セラーのアルバム「カリプソ」を聴きました。
先の手持ちのベスト盤とダブる曲が結構収録されているにも関わらず、このオリジナル盤を購入したくなった理由は、ベスト盤で好きだった「Brown Skin Girl」が、あとで試聴した「カリプソ」収録のものと、ミックスが違っていたから。ベスト盤ではリヴァーヴがかかり過ぎていて、この際、統一的に聴けるオリジナル・アルバムが欲しくなったのでした。

で、次に迷ったのが、上のジャケがオリジナル盤、下がオリジナル盤にボートラを沢山追加した別ジャケ盤。どうせなら、まとめて聴けるほうを選びたいところだが、そのぶん値段も違うし、ジャケの魅力はやっぱり上のほうですよね? 結局、装丁の勝利となりました。

「Day-O(Banana Boat Song)」「Jamaica Farewell」「Come Back Liza」「Man Smart」など11曲収録。ギターを中心に控えめなリズムを添えた簡素なサウンドが、南の島の心地良い暖かさを運んでくれる。やっぱりオリジナル盤で聴くと、また各曲の印象が変わりますね。

2.3分の曲ばかりなので、あっという間に終わってしまう。46分テープの世界。そういや、最近のCDって長くない? 収録時間一杯に入れてくれるのは良くても、リフを増やして曲をいたずらに引き伸ばしたりして、時間稼いでないかな。あまり長くても、アナログ時代と違ってB面がないから、後半あたりからダレてしまったり。アルバム構成がしっかりしていれば長さは関係ないんですけどね。

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sake moge Flickr(オリジナル写真集)                   ●手さぐりのリボン結び(オリジナル楽曲集)

プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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