なつかしの「彼と彼女のソネット」

昨日、映画を観るまでの間に、久しぶりにジーンズとバックルのベルトを買って、タワレコに寄った。衝動買いはもうしないと決めていたのだが。

Boucles d'oreilles (ブックル ドレイユ) Boucles d'oreilles (ブックル ドレイユ)
大貫妙子 (2007/03/21)
Sony Music Direct
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大貫妙子の「彼と彼女のソネット」を試聴したら、つい買ってしまった。彼女のアルバムを聴くのは久しぶりだ。セルフカバー集ということで、全曲、カルテット(弦楽四重奏)とピアノのアレンジである。他の収録曲は、映画の主題歌になった「Shall we dance?」、「黒のクレール」、今CMで流れているトラッド「Shenandoah」など。

静と動のタイプに分けるなら、「静」の人だ。正確なピッチで丹精に歌い込む姿勢が伝わってくるようだ。昔は、言葉を切る歌い方が気になっていたが、今作は生楽器のアレンジのせいか、一語一語呼吸を感じるような緊張感が聴こえてくるようだ。

声量を誇るタイプのアーティストではないので、静かに音楽を楽しむ環境で聴きたい。瞬間風速のCMのバックに流れているだけでは、彼女の魅力はなかなか伝わらない。

文化祭で歌ったみゆきの曲

中高時代は、ニューミュージックといわれた自作自演歌手・バンドの全盛期。オフコース、松任谷由実、中島みゆきなど、この頃良く聴いていた。

そして、高3の文化祭の時、バンドを結成して、みゆきの曲をこのアルバムから2曲歌ったと思う。当時のみゆきのイメージが強い方なら、彼女の曲をバンドで?と思われるかもしれないが、このアルバム、以前の叙情的な面を排して、ロックに取り組んだ異色作だったのだ。

はじめまして はじめまして
中島みゆき (2001/04/18)
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
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このアルバム(当時は、まだLPだった。トシがバレるね)は、「ひとり」という曲がヒットした時期。この中から、「幸福論」「不良」を歌った。
邦楽は歌詞の引用が難しいので、内容を要約すると、「幸福論」は他人の不幸を喜ぶことが幸福ではないと歌ったもの。幸福は比較級で感じるものではない、ということだ。「不良」は、反社会的な一方で未熟な少年少女の恋を歌ったもの。どちらも自分と他者の関係を考えさせられる内容。

この頃から彼女の作風には、歌詞の一人称に「僕」、男女二人を客観的に描く中性的な視点が目立つようになり、詞・サウンドともに、失恋ソングで名を馳せた彼女が、明らかにアプローチを転換したものである。これが、後年の「空と君のあいだに」あたりのヒットへの布石となっていると思う。

文化祭当時の本番の緊張を思い出すと顔から火が出そうだ。受験最優先の高校だったから、最終学年での出演は、学年主任に呼び出しを食らって、大いに戒められたものだった。あの頃、周囲に感性のある大人を見出せなかった僕にとって、みゆきは「気持ちのわかる」歌書きだったのだ。30歳の時の作品だった事を振り返ると、やはり達観した人だと今でも納得する。

文化祭のオーディションの時は、ルネの「ミドリ色の屋根」を歌った。これは僕と同年代でも知る人は少ない。ルネって知ってる?

硬質の安堵感-ジューン・テイバー-

ブリティッシュ・フォーク・シンガーのジューン・テイバーは、主にトラッドを歌っているが、最初に僕が入ったアルバムは、ジャズ・スタンダード集「Some Other Time」だった。

Some Other Time Some Other Time
June Tabor (1991/07/01)
Hannibal
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ジャズ畑の人が聴くと、どんな感想を言うだろう。エモーショナルとは対照的な、淡々とした硬質なボーカル。質の高い調度品に囲まれて瞑想しているような響きだ。

Aleyn Aleyn
June Tabor (1997/08/26)
Topic
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トラッド本領発揮のアルバムは、「Aleyn」。ライブ盤だが、聴衆の拍手等はカットしている。この集中力。一体どんな雰囲気のコンサートなのだろう。
いつのまにか、彼女のアルバムをほとんど集めてしまっていた。眠れない夜にお薦めかな。
視聴はこちら

若々しい感性-カエターノ・ヴェローゾ-

カエターノ・ヴェローゾのコンサートに行ったのは2年前だったろうか。

ブラジルのカエターノの音楽を知ったのは、音楽雑誌「ミュージック・マガジン」の年間ベスト。評論家達がこぞって彼のアルバム「粋な男」を評価していたので、試聴もせず買うと、クラシカルで上品な味わいで、とても気に入って、良く聴いた。

粋な男 粋な男
カエターノ・ヴェローゾ (1994/10/26)
ユニバーサルインターナショナル
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上記アルバムは、トラッドがメインだったが、続く自作曲のアルバム「リーヴロ」は、洗練された曲とサウンドでとても刺激を受けた。このアルバムも評判がすこぶる良かった。

リーヴロ リーヴロ
カエターノ・ヴェローゾ (1997/12/26)
ユニバーサルインターナショナル
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2枚のアルバム共に、編曲の立役者として、チェロ奏者のジャキス・モレレンバウムの貢献が大きいようだ。

大阪フェスティバルホールのコンサートでは、彼を崇拝するファン層の広さに驚いた。彼のボーカルはやや中性的と言われるが、むしろ少年性を湛えたしなやかな感性が、20代の若者まで熱中させるのだろう。
途中、ギター弾き語りで、コード進行をド忘れして音楽が止まってしまった。会場が静寂に包まれる中、「ウーウー」唸りながら、コードを探っているカエターノの様子に、会場が爆笑の渦と化すという微笑ましい一幕もあった。

彼のプロフィールについても興味深いが、またの機会に。

Sozinho!

Nao Enche

スウィーニー・トッド/主演・市村正親、大竹しのぶ

  • 2007/03/21 02:04
  • Category: 演劇
ブロードウェイ・ミュージカル「スウィーニー・トッド」を観たのは、一ヶ月くらい前。大竹しのぶが好きなのである。
彼女の芝居を初めてライブで観たのは、数年前。東京・青山スパイラルホールでの松尾スズキとのコント「蛇よ!」だった。もう、これが抱腹絶倒。とにかく面白くて、涙を流して笑い転げた。そして、コントとはいえ、彼女の確かな演技に、惚れ惚れしたのである。

大阪公演のチケットは完売だったので、愛知県厚生年金会館まで行った。行きは近鉄特急、帰りは新幹線の日帰りである。
この日、女性客ばかりだった。男1人でぶらぶら大阪から来るなんて、僕だけだろうか。

本来、ミュージカルはそんなに好きじゃない。僕の場合、「この出演者だから観たい」というものであって、作品優先ではない。
大きな劇団では、同一作品が各地域で、当地の役者によって演じられるようだが、それってなんだか芝居のフランチャイズ・チェーンみたいで、プロデュース・ワークに興味がない僕にとっては、やはり演じ手が肝心なのである。

大竹しのぶは発声が出来ているので、声がよく通る。だから歌にも説得力がある。市村正親を観るのは二度目。舞台映えする演技である。彼や鹿賀丈史に続く国内の男性ミュージカル俳優って誰だろう。

物語については、なんの予備知識もなく、テーマについても深く考えなかったが、意外にブラックだったので驚いた。
市村が演じる理髪師が、復讐相手の客の首をカミソリで切り殺し、死人が客の姿のまま床下へ落ちていくシーンでは、芝居とはいえ、その残酷さに、観客席から思わず「えーっ」と、ざわめきが起きるほど。
そして共謀するパイ屋のおかみを演じる大竹が、その死体をパイにして売り出し、人肉だと知らぬ庶民たちに好評を博すのだが、焼いている時の煙さえ、匂ってくるように感じたほどだ。

ミュージカルでこんなブラックなのは初めてだった。

自己憐憫3部作(3)

昨日に引き続き、お薦めバラード集CDの第3弾。

By the Time It Gets Dark By the Time It Gets Dark
Mary Black (1994/09/15)
Grapevine
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メアリー・ブラックの出世作「ノー・フロンティアーズ」の前に発売された、日本盤では「暗くなるまえに」という邦題のアルバム。
これもギター・ピアノを中心としたアンサンプルが絶妙な、泥臭くないアコースティック・サウンド。ジャケット写真そのままの、夕暮れ時に聴きたくなるような憂いと優しさ。そしてメアリーの透き通った歌声。

今は閉店してしまったが、昔、京都の四条河原に「チェロキー」というカントリー・ブルーグラス専門のレコード・ショップがあり、そこで友達がアルバイトをしていたのをきっかけに、店に遊びに行って、あれこれ試聴させてもらっていた。
アイリッシュ・フォーク系も扱っていて、店に飾っていたメアリーのポートレートがどうしても欲しくて店長に掛け合ったのだが、譲ってくれなかったのだ~。

♪人生が深刻でなければいけないなんて、誰が決めたの?
(「暗くなるまえに」対訳:田中美紀 より)

暗くなるまえに(エミルー・ハリスと共演のライブ)

アルバム「ノー・フロンティアーズ」より
カロリナ・ルー(リハーサル&ライブ)

自己憐憫3部作(2)

12月末の記事以来、ご無沙汰になっていたお薦めのバラードがたっぷり入った、僕の好きなヘビーローテーションCD、第二弾。

Whispers Whispers
Haris Alexiou ()
Mercury
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歌のうまい人は抑制がきく。ギリシャのハリス・アレクシーウの「whispers」は全曲、ピアノとギターのみを伴奏とした簡素なアルバムだが、実に味わい深い。ハリスが馴染んできたかつてのギリシャ歌謡曲を哀切こめて歌い上げる。

ギリシャ歌謡はポルトガルのファドに近いものを感じる。また日本のマイナー歌謡にも通じる親しみやすさがある。歌手でいえば、ちあきなおみあたりのイメージか。
ギリシャの場合、ライカやレンベーティカというギリシャ音楽が今様のサウンドに吸収され、なおマーケットの中心となっている点は大衆音楽の理想形ともいえる。

あいにく日本のレコード会社との契約条件の折り合いがつかず、ハリスの最近作の国内盤は出ていないが、キャリアに裏打ちされた滋味なボーカルは、ギリシャ風景を想起させるだけでなく、馥郁とした香りと感情を聴く者に運んでくれるのだ。

Apopse Thelo Na Pio
アルバム「To the end of your heaven」より

ヴァン・モリソンの楽曲は意外に明るい

Into the Music Into the Music
Van Morrison (1999/12/28)
Warner Bros.
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Poetic Champions Compose Poetic Champions Compose
Van Morrison (1994/06/14)
Polydor
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2枚のジャケットともに、非常にとっつきにくそうで気難しそうだが、楽曲は意外にメジャーな曲調が多く、童謡風のものもあって、親しみやすい。壮大なバラードは、やはりケルト風味があり、本人もそれを意識して取り込んでいるように思う。

ボーカルは、確かに頑固そうだ。サックスも演奏するからか、肺活量の多そうな太い声で、即興性のあるメロディーを歌う。
即興性ゆえ、メロディを覚えてCDに合わせて口ずさむのが難しいが、楽曲構成、コード進行は極めてシンプルで、ヴァンの場合、メロディ先行の曲作りではなく、コード進行からメロディを後付けている可能性が高い。
むしろホーンセクションなどは定型のアレンジが施されていて、こうしたアレンジのひな型のもとに、ヴァンのアドリブが自在に利くのだろう。

※上記2枚のアルバムから3曲、カフェにて視聴できます(今月末まで)。

Real Real Gone(アルバム「Enlightenment」より)

ハリーコニックJr.と共演

すぐに削除されそうな気もするが、
You Tubeを漁っていたら、まだDVD化されていないカーリーのライヴ映像を見つけたので、紹介します。

オーケストラをバックにジャズ・スタンダードで構成された'90年のライヴで、以前拙記事で取り上げたスタンダード・アルバム「トーチ」に続く第2集「マイ・ロマンス」のリリース後の映像。

曲は自作曲の「We Have No Secrets」。'72年発表当時のアレンジとはガラリと趣向を変えて、ボサノバタッチ。
演奏は、ハリーコニックJr.(ベース)、名ドラマーのスティーヴ・ガッド(ハンド・クラップ)、そして今年1月、白血病のため亡くなったマイケル・ブレッカー(サックス)。

♪私達には秘密がなさすぎる、なんて当時のラヴラヴ(死語?)な私生活をそのまま歌にしたような、素敵な曲。もちろんジェイムス・テイラーのことを歌ったものなんだろうな。

We Have No Secrets


バーナード・ハーマンの音楽-「めまい」-

vertigo

先日の記事で紹介したヒッチコックの代表作「めまい」の映画音楽は、バーナード・ハーマン作曲の3連符の旋律が螺旋状に効果をなすプレリュードから、全編にわたって色彩豊かな音楽だ。

シーンに即した音楽は、使用楽器によって分かりやすく表現されている。全体的には、サスペンス・シーンでは管楽器、ロマンス・シーンでは弦楽器を多用しているが、他に、主人公がめまいを起こす時のめくるめくハープのグリッサンド、セコイヤの森の中で、幽玄さを醸し出す電子オルガンなど。
また、スパニッシュの肖像画が主人公の夢に現れるシーンでは、ハバネラのリズムを用いるなど、芸が細かいのである。
延々と続く尾行シーンは、ハーマンの音楽がなければ、冗長なものになってしまっていたかもしれない。

ハーマンによる「めまい」の音楽性は、ワーグナーの「トリスタンとイゾルテ」との共通性がしばしば語られているようだ。
「「めまい」のスコアは、ロマン派又は新ロマン派の考え方にその大部分を依っているが、しかし、所々にそうした感情主義とはあからさまに相対する表現もみられる。これは特に前半の数曲に顕著で、ここでは特に後のミニマル芸術をすら予期させる手法が用いられている。(「めまい」サウンドトラックより、文:ケビン・ムルホール、訳:上原昭一)」
ミニマル・ミュージックは、久石譲も影響を受けていると、この間TVで言っていた。

サウンドトラックは公開時の原盤と、スコアに忠実に演奏されたというリメイク盤と2種類持っている。原盤の性急なテンポに対し、リメイク盤はゆったりしていて、映像のイメージが強いとスリリングさにやや欠けるかもしれないが、原盤未収録曲もあり、音がクリアーなので、僕はこちらも愛聴している。

<リメイク盤CD>
Vertigo: Original Motion Picture Score (1995 Re-recording) Vertigo: Original Motion Picture Score (1995 Re-recording)
Joel McNeely & The Royal Scottish National Orchestra (1996/03/12)
Varese
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<「めまい」プレリュード>

洗礼/楳図かずお

  • 2007/03/11 22:16
  • Category:
洗礼 (1) 洗礼 (1)
楳図 かずお (1995/10)
小学館
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びあんこさんの記事の中で、楳図かずおの漫画の紹介があった。
思わず、「懐かしい~」

楳図作品との出会いは、人それぞれ違うのではないだろうか?
僕が最初に読んだのは「洗礼」だったのだ。

当時、幼稚園児だった僕は、姉が定期購読していた「週刊少女マーガレット訂正:週刊少女コミック」をふとめくってみたのだった。新連載の巻頭カラーだった。
美しい大女優が仕事を終えて、楽屋に鍵をかけて引きこもる。クレンジングクリームを顔に塗り、ドーランを落とす。するとそこに現れた顔は…
醜いアザだらけの顔だった。

あまりに強烈な絵柄は、他のお目目キラキラな作品群から孤立していると言ってもいいほど、異色だった。少女漫画というより、劇画に近いリアルな描写は、他の作家に類を見ない、卓抜したテクニックだった。

ストーリーがまた強烈で。
醜い顔を隠し切れなくなった女優は、引退し、密かに女の子を産む。
そして、主治医と共謀し、娘が成長したら脳を移植し、
また、若い美しい女性としての人生をやり直す、というものだ。

恐怖のクライマックスは、数え切れぬほど。動物実験。脳移植の手術。見開きページで、逃げ惑う娘さくらの「ギャッ」「ゲッ」なる絶叫シーンは、目を覆うばかりである。

意外だったのが、元女優の母が娘の肉体を借りて選んだ再出発の夢は、平凡な家庭を持つという点だった。ここに、この作品が少女漫画誌に掲載された狙いがあるのだろう。
しかし、娘に乗り替えた母は、小学生の身を忘れて、学級担任の先生を誘惑する。そして先生に妻がいることを知った時の表情といったら!
ランドセルを背負って、女の嫉妬の炎をたぎらせるのだ。

これをきっかけに楳図作品から離れられなくなってしまった。「少女コミック」で熱心に読んだのは、この作品だけ。楳図作品はベタ(黒塗り部分)が多いので、目次でいちいち探さなくても、パラパラ漫画のように本を曲げれば何処に載っているか、すぐ分かる。黒いページのかたまり。ここだ~

本屋さんの仕事 太陽レクチャー・ブック005

  • 2007/03/09 02:05
  • Category:
本屋さんの仕事 太陽レクチャー・ブック005 本屋さんの仕事 太陽レクチャー・ブック005
江口 宏志、北尾トロ 他 (2005/11)
平凡社
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なんとなく買ってみた本。
仕事内容全般も興味深いが、ネット流通や、大型店舗が台頭していく中で、町の本屋はどうやって生き残ろうとしているのか。
わざわざ本屋に行かなくてもアマゾンで1クリックするだけで、翌日商品が届く時代。リアル店舗の存在意義は、「棚の魅力」なのだ。
なんとなく、陳列された刊行物にランダムに目をやり、装丁の凝った本など、ふと手に取る感覚は、リアル店舗でしか味わえないものである。そして、その棚を作るのは店員なのだ。やはり「人」である。

この本に登場する書店経営者たちは、いずれもアート系中心の個性派揃いであるが、総合店であろうと、専門店であろうと、書店員にも「編集能力」が問われると書かれている通り、客と交わりながら棚の魅力をアピールしていく事が書店の使命なのだ。

余談だが、以前勤務していた大学の社会人教育部署で、テキスト作りに多少携わった事があった。もし、大学に限らず通信教育を受けようと思われる方がおられたら、必ず申し入れをしてテキスト見本を手に取って確かめるといいと思う。指導能力と執筆能力は必ずしも一致しないもの。指導者の自己満足的な研究論文に留まっているテキストがいかに多かった事か。

百聞は一見にしかず。リアル店舗の立ち読みは絶好のお試し機会なのだ。

バーナード・ハーマンの音楽

bh
アルフレッド・ヒッチコックの代表作「めまい」「北北西に進路を取れ」「サイコ」などの映画音楽はバーナード・ハーマン(1911-1975)が作曲している。他の監督作品では「市民ケーン」「タクシードライバー」などが有名。

ヒッチコックの映画の魅力に夢中になったのは、高校時代からであった。
ビデオレンタル・ショップが立ち上がり始めた頃、僕の田舎では、まだ家電チェーン店の一隅にほんの少し、レンタルコーナーがあるくらいだったが、数十本くらいしか置いていない中で、なぜかほとんどの作品がヒッチコックばかりだったのだ。

誰にでも分かりやすいサスペンス。そして、それを盛り立てているのが、効果的な音楽。他に追随を許さないオリジナリティの高いバーナード・ハーマンの映画音楽に関心を持った。たかが映画音楽、されどハーマンの音楽は一級の芸術作品なのである。

「北北西に進路を取れ」オープニング・クレジット


「めまい」レストラン・シーン

2つのバラード

こ゛ん゛ば゛ん゛は゛

鼻づまりがヒドイ。花粉症のない楽園へ逃げたい。
ひたすら癒しを求めて、アイリッシュのバラード2曲をご紹介。

Have I Told You Lately/ヴァン・モリソン
アルバム「アヴァロン・サンセット」収録。
アイルランドの風土に家族的な映像。ヴァンも大地に立って歌っている。ストリングスをたっぷり盛り込んだ感傷的なバラード。


Fields of Gold/メアリー・ブラック
アルバム「スピーキング・ジ・エンジェル」にボーナス・トラックで収録。本人は出演せず、男女の感傷的な映像で。スティングの曲のカバーであるが、本家よりこちらの方が好きだ。高いテンションで澄んだ声を聴かせる。

ガンコ親父の安らぎ-ヴァン・モリソン-

この1ヶ月あまりの間、生活ぶりは何も変わらなかったが、
ヴァン・モリソンのCDをよく聴いた。
以前にもご紹介したが、このカリスマ的アイルランドのシンガー・ソングライターは、未だ来日せず。

頑固な歌声が良いのだ。ここのところずっとそんな気分である。
何でも話を聴いてくれる饒舌な友人よりも、ムスッとしたままで
近寄り難いが、ふと気づけば傍に寄り添ってくれる、そんな親近感。ボプ・ディランに近いものがあるかもしれない。

元々アルバムは10枚くらい所有していたが、本気で集めてみようと思い、一気にアマゾンで買い漁り始めたのだが、既に廃盤になっているものも多数あり、中古で1枚1~2万円のプレミアがついている。さすがに手が出ず、他の方法をとヤフーオークションで探してみたが、欲しい時に欲しいものはないもの。そこであらためて検索サーチにかけてみたら、札幌に実店舗を持つ中古CDショップで900円で売っていた。即購入。

以下は、廃盤になっていない、今でもヴァン・モリソンの名盤として誉れ高いアルバムであるが、すでにジャズ、ブルース、R&Bなど幅広いジャンルを消化した音楽性は、とても25歳時の作品とは思えないほどだ。そして40年もの間、一貫した音楽を送り続けているのである。

※アルバムから3曲カフェに収めています。(今月半ばくらいまで)
Moondance Moondance
Van Morrison (1990/10/25)
Warner Bros.
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プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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