『Forget Yourself』/アグネス・チャン

僕にとって幼少時代の歌謡アイドルといえば、天地真理、浅田美代子、麻丘めぐみ、リンリン・ランラン、そしてアグネス・チャンなどである。
(「人形の家」弘田三枝子や「白馬のルンナ」内藤洋子までは遡れない。)

今年は、暇が出来たこともあり、過去のアナログ盤を聴き返そうと、レコード・プレーヤーを安く買い直した。一番最初に聴いてみたかったレコードが、なぜかアグネス・チャンのかつての名盤『私の恋人』だった。

agnes

確かこのアルバムが発売された頃、アグネスはすでに引退していたが、亡くなった父への追悼の意味も込めた内容だったようだ。ヒット曲は収録されていないが、カンツォーネの「花咲く丘に涙して」と、松本隆作詞の「愛のパントマイム」などがお気に入りだった。(CD化はされていない。)

思えば最初に聴いた'70年代洋楽のヒットソングは、彼女のカバーで知り得たものばかりである。僕にとってカーペンターズやカーリー・サイモンの曲は、アグネスの歌声がオリジナルなのである。

そして、そのアグネスが今年、全米デビューを果たしていた。アルバム・タイトルは『Forget Yourself』。コーラスにジャッキー・チェンやサンタナのボーカリストが参加している。
来日当時聴いたアグネスのたどたどしい日本語の歌声とは違い、今様のサウンドに乗って、彼女のボランティア活動を通じてのメッセージソングが中心となっている。今までにないアプローチで、これがアグネス?と驚いた。彼女は現役のシンガーだ。

Forget Yourself Forget Yourself
Agnes Chan (2006/02/21)
Bungalo
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「シャケ's カフェ」に『Forget Yourself』から3曲取り込んでいます。(1月半ばまで流します。)

自己憐憫3部作(1)

過去にヘヴィ・ローテーションで聴いたアルバム3枚をご紹介。
気分的には、ゆったりしたい時、落ち込んだ時に聴きたくなるバラード集ばかり。本日、まず1枚目。

Torch Torch
Carly Simon ()
Warners
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カーリー・サイモン/トーチ('81年作)
 
発売から10年程経ってから購入したカーリー初のジャズ・スタンダードアルバム。やっぱりカーリーか、と言われそうだが、学生時代に落ち込んでいた時期があって繰り返し聴いたのだった(何が辛かったのかは、もう忘れてしまったが)。

カーリーにとっては、ジェイムス・テイラーとの離婚後のアルバムとなるらしく、全編哀しみに満ちたもので、これほど哀しい彼女の歌声は、後に発表したジャズ・アルバム、いや全作の中でも、この1枚のみといえる。
以前、出産を控えた妊婦姿をジャケットにしたアルバム『ホットケーキ』のように、私生活を今度は深い哀しみで表したかのような、見ていて辛くなるジャケットだ。「ジェイムス、行かないで!」

ポップ・シンガー初のジャズ・スタンダード集として、草分け的アルバムらしく、同じ頃スタンダード・アルバムを制作中だったリンダ・ロンシュタットがカーリーの仕上がりを聴いて、発売を見送ったという。
また、カーリーのファンである竹内まりやが、このアルバムを聴いて名曲「元気を出して」を作曲したというエピソードも有名だ。

トーチとは、トーチ・ソングといって、失恋の歌・片思いの歌のこと。'20~'30年代にかけて盛んになったスタイルだそうだ。
「かつて、ほんの少しの間でも 恋したことを思い出させるこの子には何て言ったらいいの」
(対訳:山本さゆり より)

※上記アルバムより、3曲を「シャケ's カフェ」に収めています。哀しすぎるので試聴は年内にお済ませ下さい。
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妹、フランシス・ブラック

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メアリー・ブラックの妹、フランシス・ブラックFrances Blackもアイルランドで人気のシンガーだ。
メアリーよりも線が細く、やや頼りなげなヴォーカルだが、やはり姉妹。時々聞き違えそうになるほどだ。初期のメアリーに近いかもしれない。

2人とも曲を書かないので(メアリーは'05年新作「フル・タイド」で息子との共作を初披露)、アルバムの性格は本人の選曲のセンスの違いにより、姉妹でも異なってくる。近年のメアリーは圧倒的な歌の実力をもって、よりメッセージ性の強い歌を選ぶ傾向にあり、フランシスは姉のように声量はないが、可憐でメロディアスな選曲で、僕はこの点でフランシスの方が好きだったりする。

以下のコンピレーション・アルパムからフランシスの「Fear is the Enemy」「Talk to Me While I'm Listening」の2曲を「シャケ's カフェ」に収めています。

※フランシス・ブラックのオフィシャル・サイトはこちら

夜会『24時着00時発』/中島みゆき

今年、心のビタミン剤となった作品は、映画「ブロークバック・マウンテン」「かもめ食堂」の他に、今年の春、大阪初公演となった中島みゆきの舞台、夜会『24時着00時発』だ。

なにせこのころの僕は、パワハラとしか思えない配置転換のダメージで頭とアゴが一部禿げるわ、夜も怒りと悔しさで、床に就いても動悸が頭にガンガン響いて寝付けない日々。(脱毛は現在完治。ストレスが如実に体毛に現れることを思い知った。不眠症の頃は、ふだん呼んでも知らん顔してる愛猫カオがこの時ばかりは、夜中布団の上で正座したままうつむいている僕の様子におかしいと気づいたのか、ずっと黙ったまま寄り添ってくれたのだった。動物の優しさに驚いた。)

そんな時期、姉と久しぶりに会って、ニューオオタニで夕食を済ませてから隣りのシアターBRAVA!に向かった。開演は8時。
全席2万円の高額チケット。国内アーティストではトップクラスだろう。演劇演目メインのホールだが、中島用に改築までしていると聞く。

『24時着00時発』は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をベースに、「鮭の一生」をモチーフにオリジナル・ストーリーを絡ませた全曲書き下ろしの音楽劇。みゆき扮する「あかり」と宝塚出身の香坂千晶扮する「かげ」の2人が、メビウスの輪さながらの舞台セットで時空のねじれを演じ、「私の人生はこんなはずじゃなかった」という問いから「人は生きながら何度でも生まれ変われるもの」という答を見出していく。劇中、「転轍機」や「鎖錠」といった鉄道用語が出てくるので、少し予習が必要かもしれない。

近年の中島みゆきの歌い方は、やや力んでいて好みの分かれるところだが、こうしてトータル・コンセプトをもった作品の中で数々の歌に接すると、その「歌い分け」の表現に、自作自演とは思えないエンターテインメント性を感じさせられる(ラストの壮麗なアイリッシュダンスに誰もが驚いたはず)。一流のスタッフワークに支えられ完璧に作り手と演じ手とをこなしてみせた。舞台は、暗中模索の中で、生きる手がかりとなる一筋の光明を見出すかのような一種のカタルシスがあった。

魔術はささやく/著:宮部みゆき

  • 2006/12/23 14:23
  • Category:
宮部みゆきの作品を好んで読んでいた頃、友人と宮部作品の中で一番好きな作品はどれか? という話をした。江戸物より現代物、その中でも少年を主人公にした作品がいい、と好みが一致した。

「魔術はささやく」。少年物といえば他にも「龍は眠る」などの傑作があるが、少年の心的成長に重きを置いたこの作品は、ミステリーとは思えないほどの感動で、読み手を惹き込ませる。

一見、何の関連性もない複数の自殺事件。しかし、それらは自殺ではなかった。失踪した父を想う少年は、知らず知らずのうちに事件の核心へと迫っていく。…

トリックについては、本書の解説にもある通り、説得力に欠けるというか、今ひとつ現実味を覚えないのだが、人間味のあるキャラクター造形に定評のある著者が、初期作品にしてその実力をすでに発揮していることがうかがえる。「火車」もそうだったが、ミステリーで涙を誘われたのは今のところ宮部作品だけかもしれない。

大人の優しい歌

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先ほど何となくアマゾンUSのトップセラーを開いたら、ジェイムス・テイラーの新作クリスマス・アルバム「James Taylor at Christmas」が2位にランキングされていた。JTって今でも売れてるんだなぁ。クリスマスが迫っていることもあろうが。→Amazon Bestsellers
ツツーッと下へスクロールするとカーリー・サイモンの新作ララバイ・アルバム「Into White」が15位(発売は年明け)。'70年代チャートを賑わせた元おしどり夫婦の作品が2000年代の今も、こうしてヒットしているのはファンとしてはなんだか嬉しい。

ランキングにはボブ・ディラン、トニー・ベネットのアルバムもランクインしていた。
これからも時代に耐えるアーティストのハートウォーミングな歌声をリアルタイムに聴き続けたい。

※JTの上記アルバムの中から「River」のPVがこちらで視聴できます。
※JTの記事もちょくちょく書くので、カテゴリー名「カーリー・サイモン」に「&ジェイムス・テイラー」を加えます。

元旦発売

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来年早々に発売されるカーリー・サイモンの新作「イントゥ・ホワイトInto White」が待ち遠しくてたまらない。
これは、前作「ムーンライト・セレナーデMoonlight Serenade」に続く、スタンダード・ナンバー集である。

昨年発売の「ムーンライト・セレナーデ」はジャズのスタンダード集で、ビルボード初登場7位となった、カーリー久々のヒット作である。
これに続く新作「イントゥ・ホワイト」は、ララバイ・スタンダード集と言えばいいだろうか。
ご存知の曲名もあるはず。

イントゥ・ホワイト/カーリー・サイモン
1. Into White(キャット・スティーヴンス作)
2. Oh! Susanna(「おお、スザンナ」)
3. Blackbird(ビートルズ・レノン&マッカートニー作)
4. You Can Close Your Eyes(ジェイムス・テイラー作)
5. Quiet Evening
6. Manha De Carnaval
7. Jamaica Farewell
8. You Are My Sunshine
9. I Gave My Love A Cherry
10. Devoted To You(エヴァリー・ブラザーズのヒット曲。'78年カーリーのアルバム「男の子のように」でジェイムスとデュエットした曲の再録)
11. Scarborough Fair(「スカボロー・フェア」)
12. Over The Rainbow(「虹の彼方に」)
13. Love Of My Life('92年ノーラ・エフロン監督映画「ディス・イズ・マイ・ライフ」主題歌の再録。カーリー作)
14. I'll Just Remember You

このアルバムの発売日は2007年1月1日。本国アメリカより1日早い日本発売である。先行発売はいいが、元旦早々開店しているCDショップって、あったっけ?
新譜は、発売日の前日に店頭販売していることもあるが、大晦日も開いてたかなぁ。

※近年米国では大人の鑑賞にも耐えうる新たな子供向け音楽の市場も急成長している。だから、本作の大人と子供が一緒に楽しめる選曲は多くの聴衆を見つけるはず。
-「ミュージック・マガジン」2007年1月号、五十嵐正氏レビュー「60年の人生の中で出会ってきた愛唱歌を優しく歌う」より-

こちらで「スカボロー・フェア」のPVが視聴できます。

「Have Yourself A Merry Little Christmas」ジェイムス・テイラー

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お気に入りのクリスマスソングをリストアップ出来るほど、クリスマスにもクリスマスソングにも詳しくないが、ここ最近うちのカフェでも流しているジェイムス・テイラーの「Have Yourself A Merry Little Christmas」が大好きだ。飾り気のないジャズ・アレンジと、ジェイムスの暖かい声が、小さなスピーカーから、ささやかな灯火のように部屋を満たしていく。…

オリジナルは、1944年の「若草の頃」という映画の中で、主演のジュディ・ガーランドが歌ったもので、後にスタンダード・ナンバーとなった。
2005年のアメリカ映画「幸せのポートレート」に、TVの中でジュディが歌うシーンが挿入されていたが、あらためて歌詞を読み返すと、この映画にぴったりの内容だった。
この歌は、クリスマスソングというか、一年を回顧しながら、自分や愛する人を慈しみたくなるような、ノスタルジックな想いを与えてくれるのだ。

♪Have Yourself A Merry Little Christmas
(Hugh Martin/Ralph Blane)


未来のクリスマスはうんと先のこと
過去のクリスマスははるか昔
今現在のクリスマスを今日こうして迎えている
いつまでも絶えることのない喜びをもたらしてくれるクリスマスを

楽しいクリスマスをあなたもどうかお迎えください
あなたの心が明るく弾みますように
この一年のうちに
わたしたちの悩みはきれいさっぱり消えてなくなることでしょう
楽しくささやかなクリスマスをあなたもどうぞ
クリスマスの日を大いに楽しみましょう
この一年のうちに
わたしたちの悩みも遠い昔のできごとになってしまうことでしょう

それぞれにうんと年齢を重ねたわたしたち
溢れるしあわせに輝いていた過ぎ去りし日々
優しくいとしいわたしたちの大切な友達が
今ひとたびわたしたちのもとに集う

この一年のうちに
わたしたちはみんな同じ場所にいれるようになるでしょう
運命のお許しがでればね
その時が来るまで
わたしたちは何とか毎日をやりくりしていかなくちゃならない
そして今はとにかくみんなで
楽しくささやかなクリスマスを送ることにしましょう


(ジェイムス・テイラー/アルバム『オクトーバー・ロード』対訳:中川五郎)

ジェイムス・テイラーの「Have Yourself A Merry Little Christmas」は、「お気に入りソング」にクリスマスが終わるまで、入れておきます。

メアリー、マクギャリグル・ファミリーと共演

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映画「ブロークバック・マウンテン」の中でジャックが泣きながら運転する車のラジオから流れる「A LOVE THAT WILL NEVER GROW OLD」を歌ったエミルー・ハリス。
エンドロール曲「THE MAKER MAKES」を歌っているルーファス・ウェインライト。そしてルーファスの母親姉妹デュオ、ケイト&アンナ・マクギャリグル。

彼らとメアリー・ブラックが共演していた。曲は「HARD TIMES」。フォーク・ソングとして有名な曲。アイリッシュ系アーティストが海を越えて、エミルーのようなカントリー系歌手とナッシュビルで共演する例は珍しくないようだ。マクギャリグル姉妹は、フレンチ・カナディアンだが、先祖にアイリッシュがいると、どこかで読んだ記憶がある。

映像では、向かって右からケイト&アンナ・マクギャリグル(左右どちらがケイト、アンナかまで詳しくなくて判りません。悪しからず。どちらかがルーファスの母)その左がルーファス、そしてエミルー、メアリー…と続く。
10年くらい前の映像じゃないかな。2コーラス目をメアリー、3コーラス目をエミルーが、リード・ヴォーカルをとっている。
ルーファス、腰細いね~

イン・マーサズ・ヴィンヤード

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カーリーの'87年のライヴ映像はとてもナチュラルなサウンドに加えて、シチュエーションが抜群だ。アメリカのマーサズ・ヴィンヤードは高級別荘地。カーリーは、現在ここに居を構えている。その別荘地の海辺で歌う「思わせぶり/DO THE WALLS COME DOWN」は、夕刻の風景とピッタリ合っていて、僕のお気に入りライヴ曲だ。

バック・ミュージシャンも一流だ。この曲の間奏で、AKAIのEWIを吹くのは、マイケル・ブレッカーのはず。今や現代ジャズ界の押しも押されぬ名プレーヤーだ。

「鮮やかな夢の中でなら あなたを取り戻すことができるかもしれないわ」(対訳:丸山京子 より)



ビリー・ジョエル IN CONCERT 2006

半年前、実家で懐かしいアナログ時代のLPやシングル盤など、引っくり返してみた。その中で、久しぶりに聴いてみたくなったのがビリー・ジョエルの『ニューヨーク52番街』」だった。

京セラドーム大阪(旧大阪ドーム)は三塁側、ステージから遥か遠い席。狭いし寒い。
ドーム級のライヴは嫌いなのだが、8年ぶりの来日ということで一目観たいと思ったのだ。
客層は50代がかなり占めていた。親子連れは親の方が大ファンなのだろう。

「すっかり禿げ上がってしまった」と頭を撫でながらジョークを飛ばし、ビリーはMCもそこそこに歌と演奏の上手さでグイグイと惹きつける。
熱心なファンではないが、セットリストはどれも耳馴染みのある曲ばかりだ。「オネスティ」「マイ・ライフ」「ストレンジャー」…基本的にアレンジもそのままだ。
楽曲がキャッチーで分かりやすいのが、日本人に親しまれる理由の一つだろう。聴かせるツボを心得ている。観ていると、ビリーがだんだん音楽教師に見えてきた。
嬉しかったのが「ザンジバル」。『ニューヨーク52番街』から。ラテンとジャズが入り混じったような猥雑さが好きだ。トランペット・ソロもカッコいい。

ついにトイレが我慢できず、ビリーよ休憩を取ってくれ、という願いも届かず、ガンガン歌いまくりは続く。いよいよ限界が近づいたとき、メンバーの一人がサンタの格好をし、リード・ヴォーカルをとり始めたので、この隙にと中座。

アンコールの終曲は「ピアノマン」。この曲をやると大ラスだとファンは知っているのか、終わった途端、拍手もそこそこに、皆一気に出口へ向かい始めた。終電が気になる人が多いのか、駅員が「増発しますので、走らないで」と叫ぶ中、階段をなだれ込むように人々が駆け下りる。余韻もへったくれもない。

ビリー帰りのオーディエンスで一杯の車両は、疲れた中年たちの姿ばかりだ。ほとんど話し声もなく仏頂面だが、気持ちは満足そうだ。


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6日(水)、京セラドーム大阪へ、ビリー・ジョエルのコンサートを聴きに行った。そのことをぜひ次の記事にしようと、下書きしたつもりが、操作を誤ったのか、フイになってしまった。(またよりによって長い文の時に…)

あまりのショックに、ビリーの記事はひとまず見送って、ひとつ小さなお知らせを。

ブログのトレードマークみたいになってるアナログ時計の下に、「お気に入りソング」と題して音楽視聴スペースを設けました。これはfinetuneというもので、楽曲を丸々1曲分視聴ができるコンテンツです。僕の独断で、お気に入りの曲をセレクトしていますので、記事をお読みいただく時や、コメントいただける時など、何かついでのようにお聴きいただければ幸いです。

音楽の話題を中心とされている他のブログから知り得たもので、海外の楽曲を合法的に、クリアーな音で無料視聴できます。J-Popなど国内アーティストは楽曲管理をしているJASRACの監視下にあるため、取り上げられません。

僕の大好きなメアリーやカーリーも今回選曲していますが、選曲には条件があり、同一アーティストにつき最大3曲までとなっています。そして、最低計45曲以上選曲することとなっています。これは、視聴を促進するための目的かと思われます。

再生・音量調整方法はYou tubeと同じです。なお、再生リストは表示されず、ランダム再生となります。再生中、ジャケット写真の右をクリックすると、次の曲が、左をクリックすると前の曲がかかります。

今後、気まぐれに随時、更新します。
主にメアリー・ブラック、カーリー・サイモンに加え、ジェームス・テイラー、エラ・フィッツジェラルド、ハリス・アレクシーウを中心に、その他ケルト・ミュージック、シンガー&ソングライター、ジャズ、ワールドミュージックなどを取り入れています。今回はビリーもね。

残念なのは、スキンがこれしかなく、サイズがややデカいことかな。

ジョー・オライリーをたずねて

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メアリー・ブラックの夫、ジョー・オライリーJoe O'Reillyは、本国ダブリンでメアリーのマネージャー兼レコード会社社長である。また、「ドルフィン・レコード」というショップを経営していて、街角のあちこちにチェーン店を見かけた。

その「ドルフィン・レコード」に立ち寄って、日本では入手不可能とみられるCDを片っ端から購入ついでに、メアリーのCDジャケット裏に記載されている事務所に行けばジョーに会えるかどうか、店員に尋ねてみた。すると「ああ、ジョーなら今、その事務所にいるよ」とのこと。その返事を受けて、早速向かってみることにした。

住所となるストリートは、小さな路地なのか、地図で確認しても見つからない。タクシーの運転手や、通りがかりに道を聞いてきた老人に、逆に尋ね返して、親切に教えてもらった。

辿り着いたのは、コンテナのような小さな事務所だった。確かに此処のようだ。
思い切ってノックすると、細長い眼鏡をかけた男性が出てきた。
「あなたはメアリーの夫ですか? 私は日本から来たファンです」とたどたどしい英語で言うと、「Oh!」とリアクションして、早速、中に招き入れてくれた。

パソコンを置いたデスクの上は、いかにも仕事中といった多忙な感があった。
僕はありったけ、メアリーの音楽がどれだけ好きか、ひどい英語でまくしたてると、ジョーは知的な笑顔でその都度、相槌を打ってくれた。
ジョーは、僕にいつまで滞在しているか?と訊き、今メアリーは海外ツアー中だが、帰国したらダブリンのコンサートで会わせてあげるよ、と言う。だが当時、外国でコンサートを聴きに行く心積もりがなく、生憎僕の帰国日と重なっていたために、その件は実現できなかった。

最後に突然押しかけた非礼を詫び、踵を返しかけた時、ジョーは、メアリーの最新シングルCDを僕にブレゼントしてくれた。当時、アルバム未収録曲で僕は未聴だったので、とても嬉しかったのを憶えている。

その後、10年ほど経ってから、日本でマネージメントしている女性とお話をする機会があり、そのエピソードを披露すると、「その話、ジョーから聞いた事があるわ。日本から男の子が来たって。」

↓お休み前にいかが?

悪女について/著者:有吉佐和子

  • 2006/12/04 00:00
  • Category:
bad

職場の後輩から、おすすめの小説があれば教えてください、と訊かれた時、パッと浮かんだのが「悪女について」だった。有吉佐和子の作品は高校~大学時代、夢中になって次から次へと読み耽った。

ストーリーテラーの名を欲しいままにした彼女の作品には、まさに読者をぐいぐい惹き込む魅力がある。とにかく面白い。怒涛の吸引力で、あっという間に読み終えてしまう。しかも読みやすい。読者に大変親切な書き手だ。

「悪女について」は起承転結がなく、小説の始まりから、すでにヒロインが殺害されてしまっている点が特異だ。死人に口無しである。そして20人以上にのぼる周囲の関係者へのインタビューによって、彼女の人間像を浮き彫りにしていく。よって、内容は全て取材を受けた人物の言質のみで構成されるという、大胆な手法をとっている。

ある人は彼女を「冷酷な女」と吐き捨て、ある人は「聖女のような女」と称える。彼女を殺した人物は果たしてこの中にいるのか?
興味深い終章では、彼女の2人の息子が、おのおの全く違う母親像を語り始める。…

彼女の真の姿は?事件の真相は?発言者の主観や記憶違いも入り混じって、読めば読むほど迷宮入りになる。彼女は悪女なのか?人間の本質を暴き描いた傑作である。

悪女について

「The Star Of County Down」ヴァン・モリスン&ザ・チーフタンズ

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いかにもアイルランドの頑固おやじのようなヴォーカルだ。
ヴァン・モリスンは、アイリッシュ・トラッドの大御所ザ・チーフタンズとのコラボ・アルバム『Irish Heartbeat』を88年に発表している。(メアリー・ブラックもハーモニー・ヴォーカルで参加。)

シンガー・ソングライターの彼はR&Bをはじめ、ジャズ・カントリーなど、音楽性は実に幅広く、アルバム・リリースはハイ・ペースで購入が追いつかないほどだ。
僕は、基本的にピッチ(音程)の悪いヴォーカリストは好かないのだが、ヴァンの調子っぱずれは、ソウルフルで癒される。かえってカリスマ性が引き立つほどなのだ。
 
バックを務めるザ・チーフタンズは、グラミー賞を何度も受賞しているキャリアの長い民族バンド。一度だけ大阪公演を聴きにいったことがある。映像左端でキーボードを担当するデレク・ベルはすでに亡くなっている。

アイルランドは15年ほど前に一人旅した。パブで「ワン・パイント・オブ・ギネス」と言って注文してみると、「ニヤッ」と笑みを浮かべてギネス・ビールを出してくれた。



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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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