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2020/07/02

LP「Like An Old Fashioned Waltz」

20200701

7月のコンビニ。エコバッグを持って行き、購入商品の袋詰めはスーパーみたいにセルフになるんかな?と尋ねたら、バッグを渡せば従来通り詰めてくれるそうだ。しかし、欧米ではコロナの影響でレジ袋に逆戻りつつあるとか。

サンディ・デニーの1974年アルバム『Like An Old Fashioned Waltz』は、かつて中古屋で衝動買い。CDで既に持っていたくせに、LPジャケの迫力に感動して手元に置いておきたくなったらしい。
その後、ボーナス・トラック付きリマスターCDを買い直したが、そのリマスタリングの音を好かず、最終的にこのジャケ買いしたLPを最近になってヘビロテする結果に。

英国フォークのSSW。まだ若いのに滋味のある深い歌詞と歌声。特にこの盤を聴くと、アイルランドの海岸沿いの鄙びた遊園地の前を、スーツケースを引きながらぶらぶらした時の感覚を何故か思い出す。ウィックロウに立ち寄る前だったか後だったか、気まぐれに降り立った東海岸。
英国経由の旅行ではなかったが、サンディ・デニーの声の湿感は、きっとあちらの気候を肌で感じるとより理解しやすいように思う。
ストリングスでバックアップされた自作ピアノの弾き語りはスケール大きく、その対極のような2曲のユーモラスなオールド・ジャズの配置がノスタルジックな味わいを醸し出している。
海岸沿いをすれ違いざま、微笑みかけてくれた老婦人を思い出す。
2020/06/14

LP「Babes In The Wood」

20200613

メアリー・ブラックの1991年アルバム『Babes In The Wood』は、発売当時CDにて求めましたが、ほどなくこのLPも購入した憶えがあります。場所は大阪アメ村か京都河原町のカントリー専門店のどちらでだったか。

タイトルデザインが、国内キング盤では変更されていますね。今でも、洋盤の国内仕様にあたり、そういった改変があったりするものなのでしょうか?
LPでは10曲収録、輸入CDでは全12曲、さらに国内盤は、エミルー・ハリス、ドロレス・ケーンと斉唱したボーナス・トラックが追加された13曲収録となっています。輸入CDも持ってるので、何故かこのアルバムについては3種も所有していることになりますね。
今回、久々にLPで聴いてみて、10曲目「Might As Well Be a Slave」のこのマイナー・キーのアップテンポでの幕切れも呆気なくて良いな、と思った。

LPレコードのリスニングをヘッドフォンからPCミニ・スピーカー、さらにオーディオ用モニタースピーカーと聴き合わせてみて、やはりレコード・プレーヤーのグレードを上げてみたいと思い、この数日で検討して機種を決めた。
落としどころは、如何せん操作性。音質は上げたい、でもオールマニュアルは嫌、ならばせめて聴き終わった後のオート・リフトアップは欲しい、と条件を絞ったところ、自ずとコレしかないね、と落ち着きました。フォノイコライザーも外付けと使い分けすることにし、おいおいカートリッジの付替えの汎用性も考慮して。
たぶん古いレコード盤の再生に留めるなら、俄かに高望みしなかっただろうと。先日聴いたジューン・テイバーのLPが、モノが良すぎて、現在の再生環境では盤のポテンシャルを引き出せていないのは明らかだった。低音は良く伸びるんだけどね。

ただ今後、レコード購入に積極的になるかといえば、どうかな。近年、サブスクを優先に、ヘビロテするほどに聴き込める作品は、別途CDで求め直していました。
たまたま先日、CD化されていなかったアルバムを妥協したかっこうでLPで入手してみて、結果的にアナログの魅力を再認識できた。このようなパターンか、過去に納得いかなかったリマスターCDの買い直しに限り、細々とレコードを溜め込んでいく、という感じになっていくのではないかな。
2020/06/12

LP「Ashore」

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手持ちレコードプレーヤーのピッチコントロールは、1.4mmのマイナスドライバーを底穴に突っ込んで少し回してみると、だいたいの聴感で合ってる感じになった。まだストロボスコープを使ってチェックしていないので、思い込みの可能性あり。なにせプレーヤー購入から10年以上経って気づくくらいだから。絶対音感絶命したんじゃないか?
ついでに現行のプレーヤーのラインナップを調べたところ、上級機になるほどフルオート機能が無くなるみたいなんだね。マニュアル操作が面倒なぼくには生涯エントリー機がお似合い。ベルト式以外にダイレクトドライブ方式があるのも初めて知った。

レコード興味がぶり返したところで、以前諦めてたアレを手に入れてみたいと実現。ブリティッシュ・トラッド&フォークの女王、ジューン・テイバーの『Ashore』。初出CDは2011年。LPリイシューが2018年。レーベルはTOPIC。
CDでは1枚モノだったが、LPでは2枚組4面構成。横帯でダブルジャケを封印。バストアップにトリミングされてた彼女のポートレートが全身までになっていて迫力があります。
ほどいて開いてみてびっくり。もっとチープな輸入盤らしいペラペラの質感だろうと思ってたら、内袋までしっかりしてる。

20200611(2)

さらに驚いたのがレコード盤が白! カッティングの溝が見えないくらい。きれいですね。ピアノブラック色のプレーヤーと合わせてみたくなる。(ビニールの内袋は別途購入のナガオカ製。)

20200612

肝心の音にももちろん満足。静かな音楽ですが、相当なハイテンションで臨んだシンギングだと思います。多少、音割れするのがどうもプレーヤーの実力に起因するものと思うだけに、今後もこの環境で辛抱できるかどうか思案してしまうところ。
2019/11/18

パティさんの面影

先日、過去音源に新たにオーケストラを加えた新作がリリースとなったメアリー・ブラックが、アイルランド公共放送の長寿番組である「レイト・レイト・ショー」に出演した最近映像の件を、コメントで教えていただいて、視聴してみた。
やはり、というか予想以上に衰えてしまっている。歌い口そのものは、スタジオ録音とは違った、ライヴならではの従来通りの抑揚の付け方だが、絞り出すので精一杯という印象。
心なしか、オケ団員の面持ちも、"出ないほうが・・・"と言いたげに見えてしまった。演奏後の司会者も幾分取り繕ったような感じで。
アコーディオン奏者が長年共にしてきたパット・クロウリーで無かったのも、少しショック。もう一緒に活動していないのだろうか? スケジュールが合わなかっただけ?
SNSでは視聴者の厳しいコメントもちらほら見受けた。ぼくも音楽には音色も大事な要素と捉えているので、このメアリーのパフォーマンスにはコメントが難しい。絶頂期の実績を知らない人が、この回だけ見れば誤解してしまうんじゃないか・・・。(往年の名ヴァイオリニストが、引退際の理由に"99%しか力を出せなくなったから"とコメントしたのを思い出した。)

ただ、彼女自身は恥じてはいないと思う。プロモーション義務から出演を強いられたのではなく、彼女の人の好さそのものじゃないか。
実際、国内と近隣国間でのコンサート活動は今も継続しているようで、高齢者や彼女のファンが、いわば懐メロ感覚で足を運んだりしてるのだろう。顔を見せるだけでも喜ばれる名士なのだ。
日本国内じゃ、メアリーほどの実力も無い歌手でも、セキュリティ高くて直接会わせてなんかもらえないが、この国民的歌手は、楽屋にもすんなり引き入れてくれた。打ち上げパーティへの誘いには、さすがにメアリーの娘が、ぼくから距離を置いて"あんな知らない日本人連れてっていいの?"と母ちゃんに注意してたようだったが、当のメアリーは"大丈夫でしょ"とケロッとした感じだったね。身長は165㎝も無い位の、日本人女性と変わらない小柄だが、ステージでは朗々と圧倒的に美しい歌い上げだった。

彼女のラスト・ワールドツアーは5年くらい前だったか、最後の来日は東京のみで、これだけぼくは行けなかった。というか、この直前の「レイト・レイト・ショー」出演の彼女の歌に既に兆候をみてとったので、観るのを躊躇ったのだった。この時、彼女自身、自分の力を自覚していた筈で、充分やり切ったと自負できていたと思う。

今回の直近映像を一通り観ながら、ハラハラしつつも、メアリーの歌声に彼女の母親、高齢のパティさんが生前TV出演した際の歌声がふと重なった。パティさんはプロでは無かったが皆音楽一家で、ブラック・ファミリーの活躍も知られる通り。メアリーが、フィジカル的な自覚をもってしても歌い続けるのは、音楽による家族の繋がり-既に子供たちも人気プロである-に、母パティを晩年の人生のロールモデルとして自身に重ね始めたからではないか?

視聴後、夜中にジムトレしながら、自分も衰えたよな、と。もうあんなに意識の中に入り込んできたヴォイスに出会うことなど、今後有り得ないのではないか?と。
それにしても、スペシャルながらこのオケ共演が最後の映像機会になってしまうと残念だ。いつものバッキング・メンバーで聴かせて欲しいね。

2019/10/18

逆効果のディスク

前回記事のバリーのアルバム、当時はネットが無い頃で店頭購入したものだが、あらためてネット・レビューを見ると絶賛されてますね。なんか、今振り返れば、ぼくにとってあの音楽バーだけが、唯一バカにされた場所だったような気がする。何枚か、その店に持ち込んだディスクは、悉くコケにされた。テレーザ・クリスチーナの時なんか、たまたま珍しく居合わせた見知らぬ他の客に向かってマスターが、"こんな音楽だれも聴きませんよね?"と同調を促す。そしてその翌年には、目出度くクリスチーナが来日を果たすという。

とにかく客が来ない店で、一度"アジア人観光客にもPRしてみてはどう?"と意見してみても、"それは絶対イヤだ"と頑な。
閉店の決定後、店を訪れた際、少しおちょくってみた。"ぼくが通い出した店は、大抵つぶれるんだわ"と言うと、"ええーっ、ウッソー?!"と、のけ反りつつ、そういうジンクスは信じ込みたがっていた。ぼくが贔屓にしてきた店は、何処も今も続いてるけどね。



何でもmoraもハイレゾ配信開始するそうですね。ぼくはAmazonに落ち着くかなぁ、Echo Linkがあるから。これ、良い音出しますよ。
アレクサ対応の機器設置が前提となるために、オーディオファンにはスルーされそうだけど。かくいうぼくも、たまたま前世代のEchoスピーカーを安く買ったタイミングで、AmazonからHD配信サービスが始まり、ついでの連携でEcho Linkを揃えたまでで、そんなに期待してはいなかったのだ。

手持ちCDの音は、このEcho Linkと、つい先日入手したヘッドホンアンプの両方から出力して、好みに合うほうをエクセルにメモしていってる。かなりヒマがかかりますが。
大抵は、ヘッドホンアンプを介したほうが優位なのだが、稀に逆効果に感じたものが、画像のメアリーの『By the Time It Gets Dark (30th Anniversary Edition)』。

30年越しの再編集のためか、DACアンプを通してでは、ツギハギ感が丸分かりで、特にヴォーカルに烈しくリミッターをかけた痕跡あり。声が張り上がった箇所で、抑制した不自然な加工音がする。聴こえすぎの問題。
こういうディスクは、かえってスペックの高くない環境で聴くほうが良いみたいだ。稀なケースだろうね。