続・「暗くなるまえに」発売30周年

kao170430
FUJIFILM X-Pro2 XF56mmF1.2 R 2017.04

なんとメアリーの『By The Time It Gets Dark 30th Anniversary Edition』は、すでにSpotifyで聴けるんだね! CD取り寄せにまだ時間がかかるので、PCスピーカーで先に試聴しちゃいました。
このアルバム、初出の音はヴォーカルのリバーブ量が多くて、サウンドのレンジが狭いというか、浅い感じだった。今回のリミックスに異議を唱えるファンはほとんど居ないんじゃないか。音は太くなり、そのぶん音像はすっかり変わっていて、ジャケットの夕暮れの海岸を思わせるリバーブの印象は薄れてしまったが、音楽的には客観的にみて今回のほうが聴き良いでしょう。
ヴォーカルのリバーブの余剰分が取れて、メアリーの歌の巧さを益々実感できる。ホント、うまいよ。最高傑作『ノー・フロンティアーズ』より前作のこちらのほうがメランコリック成分があって、学生当時ぼくは2週間ほどぶっ通しでヘビロテしたものだった。
アイルランド旅行へと駆り立てたのは、まさしく彼女の歌声が動機。特にこの時期のヴォーカルは鮮度があって一番好きだ。

リマスター盤なら、買い替える価値も考え込んでしまうところだが、全曲リミックスとなればね。着手したエンジニアがオリジナルと同じビリー・ロビンソンだし。彼が30年越しにどうミックスし直すかも興味深いじゃないですか。
このビリーとは、メアリーのオランダ・ツアーの際、移動の車に同乗させてもらった事があるが、まさに裏方らしい地味&地道な印象の方でした。

ところで、このリミックス盤、数箇所、音を追加したとメアリーのコメントにありました。一通り聴いた段階で、トラック(4)「Farewell Farewell」、(5)「Sparks Might Fly」、(11)「Trying To Get The Balance Right」の3曲に変化を見つけました。
(4)のリチャード・トンプソン作品は、途中からストリングス挿入によって、厚みが増した。(5)のノエル・ブラジル作品も、ストリングス・アレンジ追加。効果的ですが、何十年もヘビロテした音源からの変化に、まだ戸惑いが。(11)は、パット・クロウリーの個性的なオブリガードが大幅にカット。これは頷ける気もします。淡々としたアルペジオなどに差し替えられているが、今回、追加や差し替えられた音の部分だけが真新しくて、ちょっと古い音の中で浮いてる気もしますが、そのうち慣れるかな。

特に(1)サンディ・デニー作の表題曲は、オリジナルではヴォーカル以外のバンド全体の音もリバーブが過剰で、唯一浮き立っていたのが、しっかり改善されて通して聴きやすくなったのは嬉しい。もうこの味わいは、他の誰の盤でも経験出来ないだろう。

▼(7)Leaving The Land(初出音源)
https://youtu.be/LHfrx_BnNNA

「暗くなるまえに」発売30周年

sakura170429
Panasonic DMC-G8 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 2017.04

久々にメアリーの公式サイトをチェックすると、'87年発表のアルバム『By The Time It Gets Dark(日本盤発売当時の邦題「暗くなるまえに」』の30周年記念スペシャル・エディション盤が発売されていました。ぼくが現時点で確認した限りでは、この新たなCDの日本国内発売は確認できず、LPのほうは日本のAmazonで後日発売予定となっていましたので、CDを直接メアリーのサイトでオーダーしました。送料込みで2000円程度。

▼画像のみ
30years

さて、編集内容について、オリジナル収録全11曲のリミックスに加え、ボーナス・トラック「ムーン・リヴァー」も合わせてリミックス。さらに当時シングルカットされた「Once In A Very Blue Moon」のカップリングとして収録されていた「Copper Kettle」が、リミックスのうえ、追加。最後に新録として「Wounded Heart」を。これら2曲は、ぼくは初めて聴くことになります。
おって発売となるLPも、リミックス処理後の新たな発売となります。ボートラ曲の収録については未確認。

この記念盤発売の前に、25周年ベスト盤において、本アルバムの「Once In A Very Blue Moon」などがリミックス収録されていたが、高域がきつくオリジナルより迫力は出たが、ぼくは不満だったので、今回の総リミックスでさらなる改善に期待していますが、どんな出来でしょうね。一部試聴できますが、サンプルではよく分かりませんでした。ボートラの新録は、やはり声が荒れて加齢によるビブラートが目立ちますが、本質的な透明感は残っている。曲はチェロ入りのきれいなバラードのようです。

メアリーは、今回のリミックスに際し、「録音当時の音と光景を憶えていることは、素晴らしい旅行でした」と感慨深げにコメントをしています。さらに最近亡くなったというマンディ・マーフィーに捧げます、とある。この女性はたぶん収録曲「Leaboys Lassie」等で、ハーモニー・ヴォーカルを担当していた人でしょう。

▼収録中、7曲のライヴ・ビデオが編集されて一つの動画にまとめられています。
https://youtu.be/_z9w1KOz2mY?list=PL8k9qZ3HCzz2jyj-ntl_8kK_p7pnVN0x8
▼『By The Time It Gets Dark』購入サイト(Mary Black Official Site)、全曲一部試聴可
https://www.mary-black.net/album.jsp?id=176

春の宵のヴァン

kao170428
FUJIFILM X-Pro2 XF56mmF1.2 R 2017.04

オレンジに含まれるポリアミンが腸に効くらしく、深夜スーパーに買いに行くとレジのおじさんが「オレンジの匂いすごいな、目、覚めたわー」と。鼻の粘膜がすっかりやられているぼくは、匂い全くわからず。



前作『Duets』で、過去の曲をゲストと共にリアレンジしたヴァン、このアルバムが充実していたので、去年の新作『Keep Me Singing』の試聴が押してしまった。
どうせ連休中は、アレルギーのせいでまた例年通り篭り切りになるだろうからと、Spotifyに再加入。今日も調子悪くてイライラが最高潮だったが、このアルバム聴いたら子守唄を聴かされた赤ん坊みたいに治まった。
ヴァンは春が似合う。このテンポ感かな。いい歳の取り方やねぇ。別に、孤高だとか、カリスマ性を冠せずとも、音聴いたらすんなり入れるよね。なんせ自分の場合、『The Healing Game』から入ったようなものだし、浮かれ調子が好き。グルーヴ優先と思われる曲作りに、けして新味があるわけではないが、リズムワークはもちろんストリングスやコーラスの導入など、今回も新たな感覚を覚えた。

何やら初期の公式コンピレーション3枚組もあらたに出てるんですね。これも楽しみに聴きますワ。

チーフタンズ 4

dotonbori170425
FUJIFILM X-Pro2 XF56mmF1.2 R 2017.04

ちょっと出歩いただけで、鼻血。Flickrでコメントを下さる外国人から、5月再来日に伴いカメラ散歩イベントに参加しないか?と誘っていただいたのだけど、この調子じゃ、きっとドタキャンしてしまうだろうから、ロウ・アマチュアを理由に見送ろうと思う。



チーフタンズの旧作(1988)。今や有名シンガーなどとコラボする企画盤が定番となっているアイルランドの伝統バンドだが、本作の彼ら自身のバンドのみの全編トラディショナル・インストは、かえってピュアで心打たれる。
歌モノ好きなぼくは、やはり入り口として企画盤がとっつきやすかったが、シンガーの入れ替わり立ち代わりに、ちょっと辟易してきた。とうようさんも生前、企画趣向に手詰まりを感じると評してたね。
レコード会社側の要請もあるのかもしれないが、チーフタンズの本来のスタンスは、こうしたアルバムに本質をみることができる。豊かな気持ちと、他に何もいらない気持ちになれる。

https://youtu.be/8pyGVCUufJU

不遇のサード

osakavillage170316

ケイト&アンナ・マッギャリグルの1978年発売のサード・アルバム『Pronto Monto』が、2016年にリマスター&リイシューされているのを、Spotifyをきっかけに知った。
ワーナー発となるこの3作目、セールスは芳しくなかったそうで、そのせいか長年CDリイシューがなされていなかった。

(画像のみ)
k&a170317

Spotifyで試聴したところ、めちゃイイじゃないの! 傑作ファーストに何ら引けを取らない。プロデュースにもだいぶ力が入っているのが分かる。プロデューサーはジョー・ボイドからDavid Nichternに変わっている。

一声でこの姉妹と分かる個性的な声と、フォーキーながらフレンチ系の優雅さも感じる。とにかく一口では語れない、クロスオーヴァーな作風。考え抜かれた筈だが、インテリ風にならず、素朴なチャーミングさを醸し出す。

幾つかの曲は後年のライヴ音源で馴染んでいたが、どの曲ももったいないほど良質。日本のAmazonでは未だCD取り扱いにラインナップされていないが、米国では扱い中。長い間、待たれていたせいもあってかユーザーは高評価レートばかりだ。

▼Come back baby
https://youtu.be/NULWuy4E5ZE

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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