早々の再購入

かつてはワールド・ミュージック専門店のリンク集に入れられた関係で、その筋のブロガーさんからのアクセスが一時多くあったが、もうだいぶん減ってくれたかな。
思うにブログは"誰かが誰かのブログを読んでる"くらいの巡り合わせ感覚で良いんじゃないかな。双方向を続けると、どうも相手の、"オレのほうがよく知っている"という自負を間接的に押し付けられてるようで、次第に付き合いづらさを感じるんだよね。こちらは他人がいかに音楽狂かなど関心が無くて。自分のペースで探して聴けばいいんじゃないですか。
ある盤の紹介記事を書いた時など、その数日後に先方記事には同じ盤について大層に「皆さんにとっておきを紹介しましょう!」と臆面も無くあって、ウチを参考にした件を記さないのは別に構わないのだけど、どうコメントさせてもらえばいいやら、こっちが気恥ずかしくなってしまった。そうまでして"オレが一から探して見つけてきた"と誇りたいのかと。だから"読み合い"は止めました。好きな音楽の話は、やはり直接の友達とするのが良いかもねぇ。



愚かにもいったん通常CD(900円程度)で入手していたエサ=ペッカ・サロネン&ロスアンジェルス・フィルハーモニック『バーナード・ハーマン:ヒッチコック映画音楽集』、内容が充実していてどうしても良い音をさらに望んでしまい、当初躊躇したSACD盤に早速買い替えてしまった。
SACD盤、Amazonでは廃盤と見受け、プレ値が付いていたのですが、国内ソニーの通販サイトをチェックすると取り扱い中で、通常価格では3150円、さらに調べるとヨドバシのサイトでは割引扱いとなっていて、2840円(送料無料)でゲット。3000円切ると、急に買い求めやすく感じるのはLP時代の感覚がまだ残っているからでしょうか。たった数百円の違いなんですけどね。

SACD再生すると、オケがキメ細やかになり、演奏全体の輪郭がくっきりする。本来あった情報量に近付いて聴くことができる。ヒッチのファンの中には、実際に映画で使用されたサントラのイメージに囚われる人もあろうが、この透明度の高い演奏と録音は群を抜いている。選集の決定盤としたい。

▼日本語収録リスト拡大可
salonen

ハーマンの転進

サロネン&LAPO/バーナード・ハーマン映画音楽作品集が届きました。

taxiherrmann

ハーマンは現代作曲家ゆえ、現代音楽にカテゴライズされる向きもあろうが、音楽性そのものは僕は近代音楽に属するのではないかと思っている。が、映画音楽の作曲は、映画製作側、つまり監督のオーダーにより作られるものであろうから、本来のハーマンの作曲の引き出しは、もっと無限にあったに違いない。

ヒッチコックと袂を分かつきっかけとなった映画『引き裂かれたカーテン』の未使用スコアがこの盤で聴けた。要はボツ曲で、実際に起用されたのはジョン・アディソン。この時の具体的な経緯が分からない。ヒッチは、ハーマンにどういうオーダーをしていたのか?(過去に『映画術』を読んだ筈だが、ハーマンとのこの時期の確執については触れられていなかったと記憶する。)

僕の推測では、単にハーマンのスコアに古臭い印象を持ったのかな、と。それはハーマンが悪いのではなく、映画業界のムードが変わりつつあったからなのではと。アメリカン・ニューシネマの台頭により、ヒッチの作風も東西冷戦のリアリティを求めた結果、サウンドについても刷新すべきだと意見でも出たのでは?
しかし、この12本(16本説もあり)のホルンを使用したという未使用曲、ハーマン贔屓のせいか、こちらのほうが今となってはマッチしていたと感じる。当時、オーケストラ編成の重厚さを嫌い始めた風潮にあったのじゃないか。

この作品を最後に、ハーマンはヒッチを離れ、トリュフォーやデ・パルマ監督など映画音楽を担当。僕はデ・パルマ作品は、ヒッチ作品の延長で鑑賞したが、どうしても見劣りを感じてしまい、ゆえにハーマン絡みとはいえサントラも集めてはいない。

終曲のスコセッシ監督の『タクシードライバー』のサントラはオーケストラにサックス独奏が鮮烈。サックスは比較的新しい楽器なので、主に近代音楽から使用され始めた。ここでハーマンのクラシックのマナーを押さえたジャズの感覚が、ある意味、ヒッチの活劇からニューシネマへのマッチングに見事に転進したのではないだろうか。

到着前から無人島

何気に"ハーマン SACD"で検索すると、こんな商品が出ていた事を知った。フィンランドの作曲家・指揮者、エサ=ペッカ・サロネン&ロサンジェルス・フィルによるバーナード・ハーマン映画音楽集(2005)。'90年代録音盤のリイシューらしい。



動画サイトでほぼ試聴したところ、ハーマンの弦楽器の重層さを堪能できる精緻で繊細なサウンド。何より現代録音で聴けるだけでも嬉しい。同じ'90年代に録られたジョエル・マクニーリー&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラによる『めまい』以来だろうか、これほど感激したのは。主にヒッチコック各映画作品からの抜粋だが、納得の選曲だ。特に冒頭の『知りすぎていた男』の前奏曲を音源で聴くのは初めてだった。

他にハーマン自身のタクトによる録音盤や他の作曲家とのカップリングだの、手持ち盤はそこそこある。が、手慰みって訳でもないのだろうが、どうも映画音楽がクラシック畑から軽んじられているような大味な演奏(もちろんハーマン本人は別として)に感じられなくもない印象が残りがち。
本盤は、純クラシックのコンセプトから取り組まれた透明感のある演奏。ネット試聴だけでもかなり満足できた。
本来、SACDで入手したいところだが、価格が高すぎて断念。千円以下の通常盤で注文。到着が待ちきれず記事にしてしまった。

たゆとう和声

一週間前の週末に、『波の盆』の過去記事に多くのアクセスがあり、調べたところNHKの番組で演奏されてたようですね。僕も聴きたかったな。
たぶん、その日に初めて聴いた人達が、ドラマにも関心を持って検索されたのではないかな? DVDは現在廃盤のようで、Amazonでは中古がなんと15万のプレ値に。僕も今売ったらウハウハかしら・・・いやいや、これは手放せない。10代に観た宝物。
笠智衆、加藤治子、中井貴一、石田えり、石田純一、伊東四朗、蟹江敬三、原知佐子・・・皆さん適役だった。(若かりし頃の石田純一の軽薄な役柄がぴったり)

naminobon

武満徹作曲のサントラは、過去に岩城宏之&オーケストラ・アンサンブル金沢版の録音CD(左)を持っていたが、オリジナル・サウンドトラックで聴きたくなり、このブログを開始してから、岩城宏之&東京コンサーツ版を廃盤中古(右)で買った。
さすがにドラマ用に書き下ろされただけに、分かりやすい。たゆとう旋律と少しずつ変化をつけた和声の抒情に、しんと耳を傾けてしまう。主題曲とともに多くの人に視聴していただきたいドラマ。

https://youtu.be/OlMOedlchMc

手放せない抜粋盤

frencfsound

数年前に完全収録リマスター盤で買い直した『ロシュフォールの恋人たち』のサントラ盤(画像右)、もとは『シェルブールの雨傘』のカップリング2枚組(左)で持っていました。
『シェルブール・・・』にはあまり思い入れが無く、目当ての『ロシュフォール』のほうはDisc2の途中からの収録で物足りなかったから、中古に出そうと思っていた。が、この国内盤、野口久光さんの解説付きで、『シェルブール』のシナリオが添付されているのと、『ロシュフォール・・』はハイライト曲のみながら、完全収録盤のようにセリフ付きで無いから結局聴きやすい。フィリップスの録音は元々良い音してるし。
というわけで、ダブリが生じつつやっぱり手元に置くことに。

https://youtu.be/4Y6feUFOhZA

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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