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2020/06/30

LP『Hearts and Bones』

20200629

ポール・サイモン、1983年アルバム『Hearts and Bones』を、ほぼ新品で通販の中古購入したところ、届いたのは未開封品だった。この盤、静電気がしつこくて、当分はスプレーで手入れ必要。曲の静かないいところでパチパチしてイラッ。

デジタル・レコーディングされた本作、当初アナログで発売され、数年後にはCD生産が主流になり、この盤も追ってCD化された。
今回入手分は2014年リマスターのアナログ盤。デジタルらしい、ハンドクラップなど当時流行のサンプリング音がアコースティック・サウンドを基調にしながら聴かれる。
初出の音は、録音手法を変えたばかりだったためか、マスタリング~アナログへのカッティングが理想通りに行かなかったようで、切れの悪いボヤけた音像でした。セールスが良くなかったらしいが、ガーファンクルとの再結成が流れた件以外に、音質の問題もあったのでは?と思う。あと、ジャケット・デザインもいまいちかな。

内容は充実した楽曲群で、曲のアーシーさにツルツルしたデジタルのサウンド感触が新鮮。以後、アフリカン・リズムを取り入れたアルバムが発表されるが、S&Gの延長のような本作のスタイルをもう少し続けてほしかった。
本作で唯一、弱い曲があるとすればB-4「Cars Are Cars」か。テンポの良い曲を配した意図はわかるが、やや単調。しかし、切れ目なくラストトラックに続くので、組曲的立ち位置なんだね。ともかくもっと評価されていい作品。
2020/06/23

LP「Trio」

20200622

ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリスの美しいハーモニーによる1987年カントリー・アルバム『Trio』は、数年前、その続編『Trio 2』と、未収録トラックを含んだコンプリート・リマスターCDが新たに出ています。
両CD共に持っていたぼくは、リマスター発売を知り、即手元の『Trio』を手放して、その3枚組リマスタを入手。ですが、キリキリに締め上げたような高域のキツさにゲンナリ。
もう、CD音質で聴けるサブスクがあるからいいや、とそのリマスタCDもさっさと売却。しかし、サブスクの『Trio』も、リマスタ版に差し替えられていることを後で知る。

今さら元のCDを中古で探すのもなぁ、と保留状態だった。そこへマイ・アナログ・ブーム。中古LPで手に入れましたの。このジャケット、CDサイズだとごちゃごちゃして見えましたが、レコードだと見栄えがして楽しいね。
さて、音の質感のほうは・・・レコードもけっこう高域きつめなんですね。CDのリマスタは、原盤に忠実だったわけかぁ。『Trio 2』が1990年代録音とあって、微妙な音質の違いのためリマスタに期待したものだったが、、。

それと古い盤のせいか、ヴォーカルのサ行がノイジー。この問題はネットでもよくやり取りされているようで、自分も参考に針圧を変えるなどして若干の改善がみられたが、内周の終曲が音割れしたりと、なかなか厄介。最近購入の180g重量LPは、気になる箇所は無かったけどね。この点を除けば、豊かな鳴りに満足。クラリネットなどスコーンと脳天を抜けます。

先に出会った『Trio 2』のほうが、内容的にあっさり目。といってもこちらの『Trio』がコテコテのカントリーかというと、一貫して3人のハーモニーを中心に、抑制のきいたアコースティック伴奏でフィドル、ドブロなどゆったりとオブリガートを聴かせる。『Trio 2』のほうはLP生産してないんじゃないかなぁ。

▼I've Had Enough
https://youtu.be/GDV97h7kcOo
2020/06/08

ベティ・ライトの1st

20200607
FUJIFILM X-T30 XF56mmF1.2 R 2020.06

去年の夏はエアコンを点けっぱなしにして節約を試みて、お腹が冷えてしまった。確かに従来より電気代は抑えられたが、代わりに止瀉薬を買い求める羽目に。
先週末は冷風扇を初購入。大手はあまり開発していない製品なので、あまり期待せずに卓上用のミニを選んでみた。仕組みはシンプルでタンク水をミストにして吹き飛ばすもの。
近距離でないと効きを実感出来ない程度のもので、さすがにエアコンの代替にはならないが、扇風機より気持ちいいかも。給水トレイに氷を載せておくといい。



先日、中古で入手したピーターの国内CDの帯に、同シリーズのAOR名盤のラインナップが載っていて、ランダムに選んだのがベティ・ライト。名前もジャケも憶えはあったが、当該の盤は代表作のためかDeezerに無く、代わりに初期とみられる初々しいジャケの本作を試聴。

A面はノリよくアップ中心に、そしてB面はスローへと。特に後半のバラード系を聴くあたりにはすっかり彼女の美声とフレージングに惚れていた。
何でも14歳のデビューだそうで、これが初アルバム。国内盤の商品説明にある通り、大人顔負け。シンプルなサザン・ソウルを素直に歌うが、圧倒的だ。
個人的にサザン・ソウルを聴くきっかけになったダン・ペンの歌声も耳の裏でオーバーラップさせたりもした。

▼The Best Girls Don't Always Win
https://youtu.be/bOlNmxH9KZc
2020/05/21

巧さを重ねて

20200520
FUJIFILM X-T30 TTArtisan 50mm f/0.95 2020.05

検事長辞任意向のニュースは、既にこの年間ニュースのトップに位置するくらいなんじゃないの? なんかもう皆ズブズブだね。第一、時の人ありきの法案って、浅知恵過ぎない?



'90年代に発表されたボズ・スキャッグスのセルフ・カヴァー集『Fade Into Light』。代表作『シルク・ディグリーズ』(1976)などの名曲がインティメイトなバンド編成による新録で堪能。オリジナルがハード目だった楽曲も、ミディアム・テンポの抑えた傾向で、ロックを好んで聴かない自分には聴き易い。
素地があるうえ歌が巧いから、どういうコンセプトを打ち出しても説得力があるわぁ。何といってもこの色気。
'90年代に入って、各パートがダイレクトに届くクリアな録音になったが、逆に『シルク…』のような、アナログならではの奥行きある音像への郷愁も募って、再び取り出して聴くのであった。
2020/05/04

春のクリストファー

20200503
FUJIFILM X-T30 XF56mmF1.2 R 2019.05

大阪はPCR検査待ち最長10日だって。入院以前に患者本人が崩壊しそう。病床確保してもこれでは。検査の民間委託が急がれるとニュース記事にはあったが、今からの手配じゃ他県の自治体に先手打たれてしまってるのでは?と邪推する。TVなどで採取した検体を輸送する場面を見る限り、輸送網さえあれば委託先地域は問わない筈。39度熱続きで4日待機してもまだ尚、って辛いよね。



Amazon Music HDも排他モード装備したそうで、現在利用中のmora qualitasを解約したら今度試してみよう。
最近のピーター・アレンの試聴続きで、クリストファー・クロスのことを思い出し、ランダムに選んでみた。画像の『Back of My Mind』(1988)がいい。

CDは一枚も持っておらず、EP盤でかの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」だけ所有。本作は、アルペジオや8ビートを基調とした純製ポップスがずらりと。'80年代のサウンドはおしなべて僕は嫌いなのだが、この人は逆に合ってる。一声で誰か分かるハイトーン・ヴォイスは実直な歌い口で、妙に吐息まじりに切なくマイクに吹きかけたり、しゃくり上げたりしないのが好感。

ついでに他のアルバムで、ライヴ録音トラックの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」を聴いたが、なかなかライヴ再現の難しい曲だと思う。バリー・マニロウも近年カヴァーしたが、キーに合わせ転調を余儀なくされてしまうんだね。