記憶とホルモン

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Panasonic DC-G9 LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0 2018.07

以前視聴してから続きが大いに気になった米ドラマ『アフェア 情事の行方』のシーズン3が来月WOWOW放送らしい。未見のシーズン2をオンデマンドで今般まとめて観た。

(画像のみ)
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【同じ時間を過ごしているにもかかわらず、言動や服装、性格などが食い違うという「羅生門効果」に基づいた構成となっている】(ウィキペディアより)という男女の不倫をきっかけとした人間模様を刑事事件を絡めて展開する。

シーズン1では主役男女それぞれのパート構成で、過ごした時間の事実が異なる視点で2度ずつ描写され、視聴者側からは、その微妙な食い違いにより真実が突き止めかね、男女間の何かと難しさを目の当たりにさせられた心地になる。

シーズン2では、さらにこの主役カップルに関わるもう一組の男女の視点も加わる。傾向としては男性側は、女性は自分に好意を持ってくれてるものという、独りよがりに溺れがちで、女性側の描写はやや冷めているのがユニーク。男性は、相手の女性の黄色い無地のドレスを褒めるが、当の女性のパートでは、その時、模様が配された別の色の淡いドレスを着ている。これはつまり、女性側の証言のほうが正しいのだろう。自分が着ている服の記憶だから。また、男性はファッションに取り立てて興味が無く、女は綺麗ならなんだっていい、という大雑把な感性が見受けられるのだ。

時系列前後して刑事事件のシーンも挿入され、解明まで上質なラヴ・サスペンスの趣向を愉しめる。R15+指定で、セックス描写にはボカシが入るが、そういうシーンより、ヒロインが老人のリハビリをヘルプしている際、老人の股間がもりあがっていたり、主役の男性作家の小説の中のヒロインが、あからさまに実際の彼女そのもので、魔性の女と周囲に見られてしまうなど、カップルを取り巻く気まずいエピソードに、アダルトを感じた。

サマンサ大統領

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Panasonic DMC-GF7 LUMIX G VARIO PZ 45-175mm F4.0-5.6 2017.01

WOWOW一挙放送のスウェーデン・ドラマ『犯罪心理分析官インゲル・ヴィーク~消えた大統領~』を鑑賞。『セックス・アンド・ザ・シティ』のサマンサ役のキム・キャトラルが米国初の女性大統領として、スウェーデンを公式訪問する設定。※以下ネタバレあり。

▼海外ドラマNAVIより
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このドラマは先にシリーズ第1弾があり、飛ばし見した覚えがある。連続殺人事件の犯人は、同性愛者を憎悪するカルト集団で、陰惨な印象を残すものだった。
今回の2弾では、主役の女性心理分析官の、米国時代の上司との確執を絡めながら、スウェーデン訪問後に失踪した大統領の行方を追うサスペンス。

だが、このドラマ作りのぎこちなさといったら。伏線とその回収という王道路線から妙にズレた、ご都合主義の満載だ。クライマックスの一つといえる、セメント廃工場の爆破シーンのために、発見しつつも大統領をいつまでも留まらせる筋書きが、わざとらしい。

同じ予定調和でも、このドラマに限って肩入れしづらいのは、主人公の感情の乱れが立つからだろう。私生活を絡めた見せ場とはいえ、心理学の専門家とは思えない不安定さだ。
現夫が彼女の過去を心配していても、事実を隠そう逸らそうとムキになり、夫婦間に溝ができ観ていてハラハラすべきところだが、大統領発見までのサイド・ストーリーにしては間が持たない。問題の彼女のレイプ診断書が入ったプライベート・ボックスがこれ見よがしに自宅放置されてるのが可笑しい。自閉症の娘にまでちゃっかり知れるという。

大体、この作品の登場人物は、次なる展開までの間、何してたの?というほど悠長で、プロ集団に見えないのだ。全8話の尺に見合ってると思えない。いっとう最初の不審者の身元が分かるのが、ほとんど最終回とは。
同じく、大統領を拉致した護衛の死体に付着した石灰から、セメント工場に当たるまでの時間もかかり過ぎる。常に持ち歩いているプロファイリングだけど、専門家以前に警察官でも突き止められそうな特徴じゃん。

最も滑稽なのは、レイプ上官であるウォーレン(グレッグ・ワイズ)だ。エロ演出に一役買うキャラクターだが、敏腕設定なのに捜査の足は引っ張る、真犯人と寝ても何も気づかないとは。映像の出来は良いが、北欧サスペンスのセンスに戸惑わされた。

翻弄される

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Panasonic DMC-G8 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S 2018.05

ゆうべの全仏2回戦、錦織選手の対ペール戦は、視聴しながら途中でもうダメじゃなんじゃないか、と諦めてしまった。何せここんとこ負けを喫し続けてる天敵だよ。完全アウェーの中、1セット目は好調だったが、2.3セットはほとんどポイント獲れていない印象。結果的にペールの好不調の波に対し、錦織の安定性が勝ったが、主導権はほとんど無かった気がする。危なかった。

先週末から始まったこの全仏の視聴は昨年に引き続き節約都合で、今月末までBS朝日で我慢して翌月からWOWOW加入するつもりだったが、WOWOWから、今月末の加入に限り7月末まで1ヶ月分視聴料OKとの嬉しい案内メールが。



それでテニス試合視聴ついでに他番組をチェックしたところ、英ドラマ『ブロードチャーチ 殺意の町 シリーズ 3』の一挙放送が! えっ、あれまだ続くの?と興味津々で大変だが全8話を一気見した。
この作品はシーズン1での、ある家族を巻き込んだ近所間の殺人事件に基づく。シーズン1のラストで犯人特定、2ではその裁判と、主人公刑事の過去事件がサイドストーリーとして並行する。このサイドストーリーに登場する中年カップルのエピソードが、ぼくにはつまらなくて、すっかり忘却の彼方。シーズン2の印象はあまり良くない。シャーロット・ランプリングが出演してることが救い。

さてこのシーズン3は、この田舎町で起こったレイプ事件の捜査を新たなメインに据え、当初の事件の遺族がレイプ事件のカウンセリングを担うことで、手堅くサイドストーリーに転換した。シーズン1なくして鑑賞できない連続ドラマなのだ。
今回もまた5人以上の被疑者が浮かび、展開するほど皆怪しい。終わってみればほとんどの人物が捨てエピのようなものだが、真相が分かるまで巧みに引っ張られてしまう。キーワードはポルノ、不貞行為など性的欲望だ。平凡だが鍛えられた茶目っ気ある主婦刑事と、正義感溢れるが病弱な男性刑事との掛け合いは絶妙。

ひと夏の半身

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「君の名前で僕を呼んで」が今週金曜でラスト上映と知り、レイトショー鑑賞した。TOHOシネマズなんばのミニシアターで、ネット予約の際、通路側の席がほぼ塞がっており、前列で観たが、さすがに首が痛い。

北イタリアで教授の美しい息子と、教授のアシスタントとしてやってきたアメリカ人のこれまた美しい男性の院生が登場ということで、浮世離れした平凡な内容では?と不安ながら観て来たのだが、いやどうして、何とも一言で言い表せない余韻が残った。

現実離れはしているように見える。少年の両親が知的で、彼がたくましくも頭の良い院生に恋することをタブーとはみなしてもいない。特に終盤での、息子に語り掛ける父の理解ある言葉、「彼も君も善良な人間である」というくだりが自分には印象的で。イタリアの田舎村で、ギリシャに基づく彫刻・哲学などを織り込みつつ、少年のひと夏の初恋と成長が、根源的な説得力をもって観る者にも原体験を重ねられるような豊かさを感じ取れる作品だった。

院生役のアーミー・ハマーのディスコ・ダンスがちょっと彼の体格が大きいせいか、不器用にみえたが、1980年代のフレーヴァーも楽しめる。
観客の質も時代とともに少しずつだが変わってきたようにも感じる。10年以上前、出張先の東京の映画館で『ブロークバック・マウンテン』を観た時など、主役二人のキスシーンでドッと笑い声など起きてたが。今作は続編決定らしい。

ル・シャレーの秘密

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Panasonic DMC-G8 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S 2018.02

悲観してたよりは腰痛はマシになってきた。どのみちGWは毎年籠っているから冴えないことに変わりなし。

素人ほど鳥をどアップに見せたがる、と拝読しているプロの記述を読んで頷く。鳥は迂闊に近付くと逃がしてしまうだけに、キャッチできたらクローズアップして写りを誇示したくなりやすい。もちろん趣旨にもよるが、トリミングし過ぎて小鳥をアップにすると、怪獣のように膨張して見えてしまう。望遠使うと、つい嬉しいから陥りやすいが、案外シチュエーション込みで等身大にみせたほうがスケール感が出るんじゃないか。

(画像のみ)
netflix180429

ネトフリはアクセスの度、新しいオリジナル・ドラマがアップされていて、しかも一定のクオリティは保っているから凄いね。今のところ、趣味の違いはあっても時間を無駄にしたと思わされる作品は無かった。

今回は『ル・シャレー 離された13人』を鑑賞。そして誰もいなくなった系のミステリー。フランスの奥村の出身男性が婚約者の彼女を連れて、同窓生たちとコテージに宿泊すると、1人ずつ殺され・・・・。
全6話完結でよかった。シーズン2に突入されると悶絶する。引っ張るのも話数によるよね。多数のフレンチの名前が覚えづらくて、登場人物まとめをしてくれてるブログを時折参照しながら観た。さらに、現在と過去のエピソードが交差するため、少年時代と大人時代で取り違えてたキャラに途中で気づくというありさま。

中盤で犯人の目的が見えてくれば、冒頭シーンも後追い理解でき、犯人の目星が早期に付く鑑賞者もそうでない者にとっても、結末の愉しみが損なわれない出来だったと思う。

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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