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2018/09/08

ハウス・オブ・カード・ファイナルのトレイラー

▼中之島公会堂
nakanosima180907
Panasonic DC-G9 LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0 2018.07

・災害続きだが、素直に喜ばしいのは大坂選手の決勝進出。下した対戦相手はホームのキーズ。キーズには3連敗で、過去にこの全米で優勢だったにも関わらず大坂は途中から一気に崩れてしまったので、トラウマになってやしないかと思ったが、、ここまで勝ち上がるとはねぇ。

錦織選手の対ジョコビッチ戦、毎回終盤には、すっかり観念したかのようにスルスルと終わってしまう。ジョコのあの観客煽りは、ショー的見せ場を意識しつつ試合をモノにする側面もあるのだろう。
ラリーがきつい。ジョコの明快なコートカバーリングがまるで錦織の視野を狭めていくように映った。加えて錦織自身のフォアミス。厳しい見方をすれば相手のミスに助けられる形でポイントを積むこれまでの彼の勝ち上がり方では、ジョコには通じない。
このままでは今後ドロー運悪く、早期にジョコとぶつかってしまうと、そこで上位進出を阻まれる訳で、チームはジョコ相手をシミュレーションしたトレーニング法を徹底できないのだろうか?と、これも素人意見。ベスト4までの復活は素晴らしい。

・向かいの道路の電線、まだ垂れ下がったままだ。ま、みんな避けて通ってるみたいだけど。街なかで、飛散したトタン板や看板を集積してキケン札を立てた箇所を見かける。港の高層マンションに住む知人は、いいオッサンだが一人で居るとさすがに揺れもあり怖かったそう。

・ケヴィン・スペイシーが降板したネトフリ『ハウス・オブ・カード』のファイナルシーズンのトレイラーが登場。ま、こういう運びにするしかありませんね。スペイシー自身が製作者だっただけに、関係者は大変だったろう。これ、回想シーンにすら彼の姿は出てこないんでしょうかね。この物語の鮮烈さは、何よりシーズン1において女性新聞記者をスペイシー大統領が自ら線路に突き落として電車に轢かせた事件にあるので、どう練ってもこの主役の立ち消え感は回収へのスパートを殺ぐものだろう。

2018/08/26

守るべき異質

minatomati180825
FUJIFILM X-Pro2 XF10-24mmF4 R OIS 2018.08

ロバート・キャンベル氏へのインタビュー記事において、
【「日本のテレビドラマを見ていると、LGBTの取り上げ方や描写に関し、ごく一部の例外を除いて、あまりにも現実から乖離しているという気がします。ドラマの中にLGBTがほとんど出てこない。たまに出てきても、非常にステレオタイプな描かれ方です。アメリカだと、テーマがLGBTでなくても、主人公がゲイやレズビアンという設定の映画やドラマが普通にあります。LGBTがより身近な存在なのです」 】
という発言があり、これには自分も同感で、日本のドラマがどうも嘘臭く感じられて観る気がしない。若手俳優の芝居に興味が無いのもあるけど、昭和の頃、大ファンだった倉本ドラマさえ、今時この作りではねぇ、と溜息が出たものだ。

こう書くとLGBT等をトレンドのように取り上げるべき、と意見しているようなものだが、そうではなく、今まであったにも関わらず取り上げなさすぎたのだ。
随分前、性同一性障害の学生から使用トイレの希望を許可した件は、過去記事において軽く触れたが、この学生が受験する試験監督立ち会いを務めた際の件だ。
その科目は、筆記の他、歌唱を伴うテストがあり、当該学生は声がひっくり返りまくりの、ちょっと散々な出来だった。全員分の試験終了後、試験官を務めた担当教員が、この場で早速採点して片付けてしまおうと採点表を持ち出した。「さて、例のオカマちゃんはどう点数つけるかな」。これは伝えなくては、と思った。

「先生、前後して申し伝えるようで恐縮ですが、その学生は、実は戸籍上は女性なんですが、本人の希望で、本名そのまま、読みだけ変えて男性として生活しているんです。事務側から本人には、トイレ使用と名前の読み変更について許可した以外には、特段教務上の配慮は一切行いません、と返答しておいたので、本人も納得の上、事情を直接先生に伝える意思は無かったようですが、どうも最近ホルモン治療を始められたようで、声変わりの最中みたいなんです。私のほうも、今回のような口頭に関わる試験で支障が出ることに早目に気づいて予め先生に伝えるべきでしたが。」
教員は「ああ、そうだったんですか・・・」と神妙に。今振り返れば、あまりに受け入れの判断に乏し過ぎた。

ネットフリックスより(画像のみ)
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多様な言語・文化・セクシャリティが行き交うネトフリドラマ『センス8』のシーズン2をようやく視聴。シーズン1で手堅くまとめ上げた物語の、後日談を枝葉広げて盛り沢山に見せてくれた。製作・脚本は映画『マトリックス』のウォシャウスキー姉妹が手掛けた。エネルギッシュでクレバーな作品に拍手を送りたい。
痛快で溜飲が下がるような内容だが、唯一、救われないエピソードがあるとしたら、自爆テロ犯が、このドラマにおいて、いわゆるロボトミー手術された感応者の仕業だったこと。現実には、各地で他ならぬヒトの意志によって乱発するものだ。それはまさに洗脳された者と同じだという意味の暗喩が込められていたかもしれないが。

いったんシーズン2をもって打ち切りとなった本作、視聴者の熱い要望に応えて年内、スペシャルドラマが放送予定だそうだ。自分も愛すべきキャラクター達と感応し合いたい。
2018/08/16

感応者たちは教える

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Panasonic DC-G9 LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 2018.07

新しいパソコンに替えたら、ブログの文字ポイントがヤケに小さくなってしまった。読者さんの手元では元々こんなに小さかったんかしら? それで新しいテンプレに変更しようとしかけたが、記事レイアウトがおかしくなってしまうので、やはり従来テンプレで続行します。小さくて見づらい方は拡大して下さいね。そのぶん写真はボヤけてしまいますが。

(拡大可)
sense180814

かねてから気になっていたネトフリ・オリジナルドラマ『センス8』シーズン1を一気に視聴。いやぁ、面白い! ネトフリは本当に凄いドラマ作るね。
地域・言語・文化・セクシャリティなど異なる男女8人が、テレパシーで繋がり、互いの能力をして窮地を補完し合いながら、ロボトミー実験を試みる組織の追跡を逃れるというストーリー。

粗筋をザッと文章にすると、よくあるSFアクションのようであるが、見せ方が進化しているというか、よくこんなの考えるなと感心する。
ポイントはセクシャリティを重用していること。いきなりレズビアン・カップルのディルドを使ったセックス・シーンに釘付け。このカップルのうち、白人女性ノミが後にロボトミー手術の危機にさらされるが、その際、母親が彼女に"マイケル"と呼びかけ、彼女は"その名前で呼ぶのはやめて"と遮る。
その時点ではピンと来なかったが、回を追ううちに彼女が女性を愛するトランス女性であることが理解できてくる。これは意外だった。このアプローチは、つまりトランスジェンダーにとって、どちらに見えるかという他者の不用意な先入観を省いた、演出の成功例といえるのではないか。(実際にトランス女性が演じてるそうだ。)

他のエピソードに登場する、たとえばメキシコのセクシー男優は、私生活では男性パートナーが居り、スキャンダルが漏れそうになった時点で、苦悩する彼に、先述のノミがテレパシーで繋がり突如現れる。トランスジェンダーとして味わった苦痛と、その後に得た幸せについて伝え、彼にアウティングを恐れない勇気をもたらす。・・・というふうに、知らない赤の他人同士が、感応しながら助け合うのだ。

感応者たちは場所移動も自在で、"面会"目的で相手の場所に瞬時に飛ぶことができるが、その姿は周囲には映らない。ヘテロの感応者同士のキスシーンで、第三者の目に一人でキスのパントマイムをしている滑稽な警察官ウィルには吹いた。

リアルに家族の理解を得られない孤独者や、また親の暴力を受けた子供たちが、ユーモアとアクションを交えたこのファンタジーでほんのひと時、救済を感じることが起こり得る見事な作品といえるのではないか。ぼくはB級といわれながら、評価高い映画『オーロラの彼方へ』を思い出す。あの作品も現実逃避だが、誠実な物語だった。

本作の、終盤、まるで全性愛のように8人が乱交みたいに絡み合うシーンに驚いた。人は生来、誰とでも繋がりうることを、このような手の込んだ仕掛けで提示してくる作品があるとは。これは既に配信中のシーズン2の視聴も楽しみだ。
2018/08/13

盆に観る"IT"

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Panasonic DC-G9 M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 2018.08

長居植物園に行ってきたけど、やっぱり暑いわ。陸上競技場では高校の大会とかやってる。マラソン大会もあるのか、老若男女が走る走る。みんな丈夫。
ここのひまわりは、丘陵じゃないのでお立ち台みたいな撮影ポイントが設置してあるが、去年は無かったはずのグリーントンネルが見晴らしの邪魔してる。これも熱中症対策なのかね。
写真は、強い照り返しを活かすべく、ブリーチっぽい色味に編集。



ネトフリに『IT/イット “それ"が見えたら、終わり。』がアップされていたので、怖いもの見たさで鑑賞。地下室やマンホールのシーンが多いだけに、やはり劇場鑑賞向きですな。
先にドラマ化されているので、そちらとの比較レビューも多いが、自分は原作もいずれも未見。ピエロの造形がよく出来ているが、怖さと展開の予定調和のバランス感覚に、好みが分かれるみたい。"「スタンド・バイ・ミー」のホラー版"という大方のレビュー通りの印象か。いじめられっ子のティーンたちの成長物語として、できた作品だと思う。リアルには釈然としない部分も残るが。
ピエロのペニーワイズに扮したのは、なんとスウェーデンの名優ステラン・スカルスガルドの息子のビル。
2018/08/11

数学者の創造愛

new180811
Panasonic DC-G9 LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 2018.07

杉田議員の発言へのジャーナリストによる批判記事に、アラン・チューリングの件が参考として挙げられていたので、実話に基づいたという映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)をネトフリ視聴してみた。出演者はベネディクト・カンバーバッチ他、英国人気・実力俳優ばかりだ。



この作品の存在は公開当時に知っていましたが、ドラマ『シャーロック』と似たような謎解き趣向のエンターテインメントだと思い込んでました。
ナチスの暗号機エニグマの解読に挑むチームのリーダー、アラン(カンバーバッチ)が開発した暗号解読機、名付けてクリストファーは、かつて彼が少年時代に思いを寄せていた同級生の名前から。

作品構成は、現在:男娼と交わった猥褻の疑いで逮捕された教授アランへの尋問シーン、戦中:暗号解読に勤しんだ諜報部員としての活躍ぶり、そして少年時代の回想と、この3つがわかりやすく交差する。

大変な時代だ。暗号が解け、皆して喜びを分かち合うも、今しも身内が乗った戦艦が追撃されると判明、しかし大局的な観点から、エニグマの解読をドイツに悟られまいと上官への通報を見送るという残酷。

アランの性的指向については、素地となる少年時代に集中して説明されており、部員時代の女性との婚約中、同僚達がうすうす気づいてた点など、少し描写が欲しかったところだが、メイン・ストーリーが戦局の流れだったのと、観客受けの考慮だったか。
一応、ハンサムな同僚、ヒュー(マシュー・グード)には、ときめいた風だったが、仕事上では反目、解読成功の瞬間、唯一ふたりだけが抱き合わなかったシーンによって、暗に表現されていたかもしれない。

しかし、拘留を逃れるための選択肢が、女性ホルモン投与による去勢とは。情報公開後、チューリングの功績がほんの近年、日の目を見始めたようなものだ。60年を経た恩赦を死者が知るだろうか。主演カンバーバッチの、チューリングに関してのコメントが素晴らしい。

以下、ウィキペディアより引用
【「アラン・チューリングは、すべての人間がそうであるように、与えられて当然の愛を求めたがためだけに、彼を犯罪者呼ばわりした社会によって、訴追されたばかりか、ほぼ間違いなく人生を早く終えるよう促された。60年後、同じ政府が彼を恩赦する、「赦す」といった。これは嘆かわしいと私は思う。なぜなら、赦しを可能にしたのはチューリングではなく政府の行為であり、他の4万9000人の訴追された男性たちも同じ処遇を受けて当然だからだ」
—カンバーバッチ、英国の同性間性行為に関する法律によって有罪とされたゲイ男性たちの恩赦に賛同して】