取材~記事の構築

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Panasonic DMC-G8 LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6 II 2017.06

WOWOWにて米映画『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)鑑賞。ボストン・グローブ紙が、カトリック教会の神父による児童への性的虐待を調査、枢機卿・地域がらみの障害を背景に、取材を重ね、スクープに漕ぎつけていく。



アカデミーの作品賞・脚本賞を獲ったということで、関心はあったのだが、地味ですねぇ。もちろん見応えはあったのだが、いかんせん教会に馴染みが無いのと、司法システムに無知だから、何となく追従して観ていくしかない。あちらでは成人後に信仰心が薄れても子供時代には教会に行ってたそうだし、やはり被害のスケールに実感が湧くものなのだろう。ぼくは、エンドロール直前のテロップによる、虐待被害の地域リストを観てクリスチャンの分布に、ようやく驚愕。

キーマンは、全神父の約15%が虐待を行っているとのデータを割り出した、神父専用の療養所の医者だが、この医者はリアル登場せず、被害者への取材も、ほんの2-3例の描写で、教会側のリアクションも伝言のみと、新聞社を舞台にしているためか、面会シーンが少なく、記者が如何に丹念に根拠を積み上げたか、という説得力は映画の尺では感じにくかった。なんというか、記者ならではの、しつこさが伝わらない。観客が飽きないよう展開に配慮されているからだろう。
役者揃いだったが、別途ドキュメンタリーがあれば観てみたい。

性の移行

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Panasonic DMC-G8 M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 2017.06

プライムお試しで、実在の人物を扱った映画『リリーのすべて』(2015)を観た。
描写されていない部分、脚色された部分ももちろんあるようだが、性同一性障がいを取り上げた作品であることは違いない。

鑑賞後、ついでにAmazonのレビューをかいつまんで読んでみたところ、主人公の生き様に対し、自身を基準に違和を唱えるありがちな人がいる。誰もあなたの事など知りたいとも思っていないのに。
ふと、過去の職場で勤務中、毎日えんえんと男性の話題ばかりやってた同じ部署の女性を思い出した。私語はやめてと注意すると「優しくない異性は嫌い」と言わんばかりの不貞腐れた態度になり、仕事そのものに支障が出たものだった。その彼女が、性同一性障がいの学生を扱う際、「えっ、だれだれ? どの学生?」と騒ぎ始めたもので、口外しないようわざわざ注意したものだった。

複雑なストーリーに見えるが、様々な愛のケースの一つである。難しいのは、当人が明確に自覚するまでの過程とその後の自立に、周囲がいかに寄り添えるかどうか。少なくとも映画の中で、主人公は妻と友人に恵まれ幸運だった。時代ゆえ手術の失敗は痛ましいが。

エディ・レッドメインの演技はとりわけ、手術前の出発際に、久々に男性の服装をした時の戸惑いぶりが素晴らしい。ダイエットしただけでこうも男装の麗人のように映るものだろうか。

冨士眞奈美に泣かされる

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FUJIFILM X-Pro2 XF56mmF1.2 R 2017.06

この辺りの撮影はアングルが限られる。シャッターが切られるまでの長秒間、ヒマそうにしてると、釣り人のおじさんが話しかけてきて、カメラと釣りの話題をした。地の人だろう。さすがに一通り趣味を渡り歩いておられるようで、カメラもフィルム時代に凝ったらしく詳しかった。「レリーズ使わへんの?」と訊かれ、ぼく「始めたばかりで、まだ持ってないんです。」
この撮影スポットはネットで知ったというと、時々撮りに来る人いるよ、と言いつつ、おじさんが「ネットは良し悪しやなぁ」と少々苦い顔をした。かつて、釣り仲間にある穴場を教えてあげたところ、後日、大きな魚が釣れた嬉しさに、場所をネット上に明かされてしまい、次回行った時には、釣り人がわんさか集まってきたと。それで、二度とおまえには教えん、と絶交したらしい。なるほどねぇ。

yasuragi170606

テレ朝系『やすらぎの郷』の本日の冨士さんの演技に落涙。わずか5分ほどの語りで、ぐっと掴まれた。セリフ中に出たアーサー・ミラー作『セールスマンの死』については、恥ずかしながら自分は舞台も映画も未見だが、単にブロードウェイ・ミュージカルと捉えるだけでも汲み取れる。
本ドラマは老人が多く登場するものの、芸能界の大物中心とした特別無料ホームを舞台としているため、視聴者のツイートの中には「実際の老人介護は、こんな生易しくない」という意見もある。だが、こういう設定のほうが華があって、また極端に惨めな感情も描けて効果的だと思う。毎日のこの時間帯・この尺でもし『恍惚の人』をドラマ化するとどうなると? メシ時に蟹糞が出てきますよ。
倉本さんは老いをテーマの一部としつつ、人間に必要なのは情操だと言ってるような気がする。

Who Knows Where the Time Goes

▼長居植物園
koinobori170422

今年ほど桜の季節を惜しんだ年は無かった。次こそもっと良い写真を、と意気込んだ時にはすっかり散っていた。
ちょうど観賞中に、こいのぼりを揚げる準備場面に遭い、ここぞと連写。なかなか整然と風になびくショットが撮れない。鯉の腹ばっかり写ったり、余裕で構えられた時に限って、風になびかずずっとダラーンとしていたり。



ネトフリ『グレイス&フランキー シーズン3』を観終えた。何度も書くようだが、なんて優れた脚本なのだろう。頭良すぎるわ。たぶんチーム体制で書いてるとは思うけれど。
倉本さんのドラマにも期待しているが、あれはいかにも単独執筆という感はある。倉本さん自身を投影したようなものだし。でも、こっちの『グレイス・・・』は、パーソナリティが平らに描かれていて、人種問題はじめ、お互いの価値観の違いを実に注意深い視点から、コメディに仕立てる。

引退目前の悠々自適生活の夫同士が相思相愛~結婚へと発展、残された妻同士が女の友情を育む。ジェーン・フォンダらが、高齢者向けバイブレーターを開発し、俄然イキイキとし始める演技が滑稽かつ魅力的。
一方、新たな結婚生活に入った夫同士は、ゲイ・コミュニティに参加し、フォビア活動家に逆抗議運動を展開。ここで彼らの弁護士という役柄が活かされるのも、当初からの計算ずくだろう。

今シーズンの最終エピソードのエンディングは、グレイスとフランキーが熱気球に乗って舞い上がるシーンで終わる。そのバックに流れるのはサンディ・デニーの「時の流れを誰が知る」! 製作チームに拍手を送りたい! 惜しみない拍手は次シーズンまでとっておく。

▼Who Knows Where the Time Goes
https://youtu.be/5oBMDcLf6WA

倉本さんは猫嫌い

bicycle170409

週末の雨続きで桜が散ってしまうのでは、と合間の曇天に撮影に行ったが、やはり晴天に比べると写りは不利だなと思う。あえてアンダー気味に撮るとか、ホワイトバランス調整だとか、接写を試みたりと色々カバーしてみるけど、晴れるに越したことは無い。

期待の倉本ドラマ、一週目の放送の最後に、ようやく大女優が揃いました。それぞれ役名があらたまって付いてるが、実際大物女優なだけにいっそ実名のままのほうが分かりやすいような。覚えられるかな?
これと、ネトフリでは『グレイス&フランキー シーズン3』がイチオシ。

『徹子の部屋』をYoutubeで観たところ、倉本さんは犬好き・猫嫌いなんだね。猫の件で、またまた閉店バーのマスターとの会話を思い出した。
音楽好きといいつつ実のところ折り合わなかったマスターとぼくだが、残すは猫好きだけが共通点。うちの飼い猫も結構な歳なので、先のことを考えたくはないが、その後の処理について先に経験のあるマスターに、カウンター越しに問いかけた時のこと。
「近所の公園に埋めた」と。ぼく「エッ? それって、不法投棄に当たるんじゃないの?」と疑ったが、向こうはシレッとした表情。

会話の中で、考えが異なると向こうはいつも露骨に侮蔑の表情を浮かべるが、こちらはあまり表に出さず、帰宅してからあらためて行政のサイトを調べてみた。なるほど、引き取り手数料がかかるからそれで忌避したのだろう。
これも彼の音楽に対する取り組み態度と同じようなものだと、今では合点がいく。彼の経済観念が、何かにつけ発想を狭めていて、お金をかけずに自分は心を込めてやっている、と信じているのだ。愛猫の埋葬についても、それは手厚く施したことだろう。
人前で演奏するなら、まずは詰まらないことを目標にしないと。一度レッスンを受けたほうが良いと思うが。表現云々以前の課題。

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プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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