ハンク・ウィリアムスの伝記映画

harukas170726
Panasonic DMC-G8 LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 2017.07

今度はあべのハルカスに昇ってみました。電車で10分のところだというのに訪れるの初めて。いつか行くだろうとずっと思ったままだったのと、連れが無いとなかなかねぇ、というのがあって。
先に、遠いほうのコスモタワーを撮影に選んだのは、あちらのほうが港側で風情があると思ったからだった。実際、ハルカスは四方ビル街に囲まれ、通天閣を入れれば何とか大阪らしいといえるだろうが、言ってみればよくある都会の夜景なのだ。ハルカスの入場料は1500円。コスモタワーは700円。

WOWOW放送の『アイ・ソー・ザ・ライト』(2015)を途中から鑑賞。ハンク・ウィリアムスの伝記映画。トム・ヒドルストン主演。
丁寧に観てませんので、辛い評価もしづらいですが、伝記映画の製作って難しそうだな、と作り手の心中のほうに想像がいってしまい、物語に没入できなかった。
トムさんは頑張って演技していたけど、出来事をなぞるだけのようで、あらたな劇としてのチームワークが感じ取りづらいのだ。いっそモノローグを増やして、29歳の若さで亡くなった彼の内面を掘り下げるほうに注ぐべきだったかもしれない。
ハンクについては、酒飲みのイメージはあったが、もともと背中の病気を紛らすためだったんですね。当時のツアーは本当に過酷だっただろう。

TVを通した虚実の対話

kaochan170713
FUJIFILM X-Pro2 XF56mmF1.2 R 2017.07

『やすらぎの郷』は、大抵見逃し用のオンデマンド・サイトで視聴する。これほどマメに日本のドラマを観るのは、倉本作品に愛着を持っていたからで、この番組が終わったらまた海外ドラマしか観ないんじゃないかな。
海外ドラマ贔屓なのは、一種の外人コンプレックスからなのかなぁ、と思ったりもするが、欧米って若い人も演技が巧いんだよね。日本はなんだか事務所推しのイメージが強くて。セリフ覚える以外は鏡ばかり覗き込んでご自分にウットリしてそうな。
『やすらぎの郷』の中で、ニューヨーク帰りの冨士眞奈美が「日本の役者は勉強不熱心、デ・ニーロやホフマンはスターになってもレッスンを受けてる」と言うセリフがあり、頷いてしまった。

音楽もきっとそうで、最近、断片的にかつてバンドで関わった友達の商売について触れたが、何が引っ掛かるかって、ライヴをやるのは本人の勝手だが、誰にも師事せず、我流でギター・ヴォーカルやってるアマが、初心者相手に金取って教えているのがどうも許せないのだ。その技量で? その知識で? 学びの第一歩って肝心じゃないか?と。

先週の『やすらぎ』は主題歌担当のみゆきの既存の代表曲「時代」「ファイト!」も劇中挿入され、まさに"みゆき推し"だった。過去の倉本作品でも彼女の既発曲が効果的に使われる場面があったから、今回は特に(先生、やりたいようにやってるな)という感だった。
しかし、他人のツイートなどによれば、"葬式場面で「ファイト!」は合わない"などという意見もちらほら見かけた。

この場面、裏方スタッフ夫婦の合同葬で、夫婦の愛唱歌だった「時代」の他、「ファイト!」は、とあるドラマ制作に起用されたのが夫婦の知るきっかけだったという設定だから、80歳代でみゆきの曲を知ってるわけなのだ。この「ファイト!」が、あえて葬儀の場において合唱シーンになったのは、恐らく夫婦のうち妻が先立つシーンにおいて、夫が師弟スタッフを集めて瞬くプラネタリウムの装置で見送るという、一般の老夫婦にはあり得ないドリーミーな着想と同様で、「ファイト!」もまた、この業界人のための応援歌だったのだ。だから視聴者が似合わないイメージを持つのもある意味、無理はない。この夫婦と、取り巻く人々にしか解らない空気というものを描いているのだから。

「ファイト!」の詞は作者であるみゆき本人の具体的な解釈提示はなかったように記憶しているが、オールナイトニッポンのDJを務める彼女に寄せられた葉書に基づいたフィクションであるというのが通説だ。いわば放送業界という特殊な舞台装置を通して、視聴者に通底する普遍性への訴えを、倉本先生はこの歌の背景を理解した上で、意図的に起用したのでは無いかと思うのだ。

最後の手紙

hasu170704
FUJIFILM X-Pro2 XF35mmF2 R WR 2017.07

芸能人が自ら夫婦関係の問題についてYoutubeで告白する件、未だ国内では珍しいのじゃないだろうか。まず驚いたのは彼女が60歳にしてテロップ付きの動画をアップするスキルを持ち合わせていること。そしてこのシンプルな手法は、事務所を介した体制下における記者会見などよりダイレクトで臨場感があった。
彼女の発言内容など信憑性については、どのみち双方の意見を公平に聴けなければ判断しようもないのは、誰しも客観的に理解している筈なのだが、映像のインパクトは時に受け手に本質から逸れた印象をもたらす。スッピンの取り乱した彼女の姿に嫌悪感を催した人々は、情報の無い夫のほうのイメージ支持に回っていく。そしてこの先、その動画は繰り返し取沙汰される。
ぼくは、映像の全てをきちんと観ていないが、さすがにバイアグラの件など、生々しくてそこまで晒すのはちょっと(信憑性はともかく)、と引いたし、芸能人は後で告白本を出して稼げるから真剣に見てあげる気分にならない。が、ちょっと衝撃を受けたのは、最後のほうで夫に戻ってきて欲しいと訴えている箇所だった。

テレ朝系『やすらぎの郷』は、もう折り返し点に来たんですね。マヤ(加賀まりこ)の元に、自殺した小春(冨士眞奈美)が直前に手紙をよこしたことについて、マヤが「私は自分が死ぬ前に手紙を書く相手がいない」と泣きながら独白するシーンがあった。マヤにとってショックだったのは、家族や円滑で無難な付き合いの友人宛てではなく、確執が生じた自分宛に自死を覚悟した者が「ごめんね」と一言メッセージをよこしてきたこと。最後に心に残る人とは?
そういえば、みゆきさんがついにカメオ出演しましたね。しかも倉本先生と夫婦役! 倉本先生の乗った車椅子を押す彼女の姿は、先生への愛情と尊敬たっぷりに見えましたが。再登場もあるそうですよ。

取材~記事の構築

heron170619
Panasonic DMC-G8 LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6 II 2017.06

WOWOWにて米映画『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)鑑賞。ボストン・グローブ紙が、カトリック教会の神父による児童への性的虐待を調査、枢機卿・地域がらみの障害を背景に、取材を重ね、スクープに漕ぎつけていく。



アカデミーの作品賞・脚本賞を獲ったということで、関心はあったのだが、地味ですねぇ。もちろん見応えはあったのだが、いかんせん教会に馴染みが無いのと、司法システムに無知だから、何となく追従して観ていくしかない。あちらでは成人後に信仰心が薄れても子供時代には教会に行ってたそうだし、やはり被害のスケールに実感が湧くものなのだろう。ぼくは、エンドロール直前のテロップによる、虐待被害の地域リストを観てクリスチャンの分布に、ようやく驚愕。

キーマンは、全神父の約15%が虐待を行っているとのデータを割り出した、神父専用の療養所の医者だが、この医者はリアル登場せず、被害者への取材も、ほんの2-3例の描写で、教会側のリアクションも伝言のみと、新聞社を舞台にしているためか、面会シーンが少なく、記者が如何に丹念に根拠を積み上げたか、という説得力は映画の尺では感じにくかった。なんというか、記者ならではの、しつこさが伝わらない。観客が飽きないよう展開に配慮されているからだろう。
役者揃いだったが、別途ドキュメンタリーがあれば観てみたい。

性の移行

lotus170614
Panasonic DMC-G8 M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 2017.06

プライムお試しで、実在の人物を扱った映画『リリーのすべて』(2015)を観た。
描写されていない部分、脚色された部分ももちろんあるようだが、性同一性障がいを取り上げた作品であることは違いない。

鑑賞後、ついでにAmazonのレビューをかいつまんで読んでみたところ、主人公の生き様に対し、自身を基準に違和を唱えるありがちな人がいる。誰もあなたの事など知りたいとも思っていないのに。
ふと、過去の職場で勤務中、毎日えんえんと男性の話題ばかりやってた同じ部署の女性を思い出した。私語はやめてと注意すると「優しくない異性は嫌い」と言わんばかりの不貞腐れた態度になり、仕事そのものに支障が出たものだった。その彼女が、性同一性障がいの学生を扱う際、「えっ、だれだれ? どの学生?」と騒ぎ始めたもので、口外しないようわざわざ注意したものだった。

複雑なストーリーに見えるが、様々な愛のケースの一つである。難しいのは、当人が明確に自覚するまでの過程とその後の自立に、周囲がいかに寄り添えるかどうか。少なくとも映画の中で、主人公は妻と友人に恵まれ幸運だった。時代ゆえ手術の失敗は痛ましいが。

エディ・レッドメインの演技はとりわけ、手術前の出発際に、久々に男性の服装をした時の戸惑いぶりが素晴らしい。ダイエットしただけでこうも男装の麗人のように映るものだろうか。

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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

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