座右のアルバム

いいものは、やっぱりイイ!
と、大好きなCDに関する記事を書いても、日々更新するとレイアウトの都合上、どんどんずり下がって忘れ去られていく。
これまで半年毎にベスト・アルバム記事を書き、最近カテゴライズもしました。
が、もう少し切り口を増やしたいと思って、標題の記事を作りました。つまり、時節にとらわれないエヴァーグリーンなマイ・ベスト・アルバム記事。
1記事内において少しずつ更新するスタイルで、加筆のたび最新記事としてアップしていきます。いわばホームページの形態に近いでしょうか。

ブログだと、日常、読者さんの気配を感じることができますが、コンテンツ利用においては、機能的にホムペより劣る気がするんです。特に自分は、ダラ書きが多いので…。
そして、次から次へと新しいCDを買い込んで、とっとこ記事更新を続けることに、いささか躊躇いを感じてしまいます(金も無いしー)。本来、沢山聴く義務などないから、懐古趣味的でも、いいものは折に触れて都度目にしていただこう、と。

手持ちのCDの枚数はしれていますし、当然かなり偏るでしょう(笑)。過日取り上げたCDがまた登場するでしょう。これは、繰り返し慈しみ、尊敬する音楽達のダイジェストです(ところで字数制限あったかなぁ?)。
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ハリス・アレクシーウ/WHISPERS('00)
ha
新作の到着が待ち遠しい(今週入手予定)、ハリスのライカのカヴァー集。伴奏はギターもしくはピアノのみがほとんど。『ネフェリス通りにて』('95)というアルバムが大好きだったが、そちらをさらにシンプルにしたようなアコースティック・アルバム。
ハリスはギリシャならではの情熱的に張り上げるスタイルを持つ一方で、こちらでは抑制のきいたシットリした歌唱を聴かせる。つくづくうまい人だなと思う。次作の大作に向けての繋ぎで制作されたようだが、それを気取らせないほどのベテランの余裕を感じる。
今後は年齢的な限界も出てくるかもしれないが、フレージングが出来ている人なので、彼女が歌い続ける限り、追従したい。一度でいいからライヴが観たい。(2009/11/29)
コチラで全曲一部試聴できます

エラ・フィッツジェラルド/ライク・サムワン・イン・ラヴ('57)
ef
エラの甘く、まったりしたバラード集。ドリス・デイを好んで聴いてた友人に勧められて最初に買ったエラのアルバム。いきなりシブいとっかかりでしたが、濃密なバラードに酔いしれて何度も繰り返したものです。
鮮烈だったのが「クローズ・ユア・アイズ」。ドリス・デイのチャーミングさとは180度違う、ダークなムードでこちらも絶妙。後にボーナス・トラック追加盤も購入しました。
ひそやかにたなびくオーケスレーションは、フランク・デ・ヴォール。スタン・ゲッツのサックスがフィーチャーされて、この上なく甘美。(2009/10/24)
コチラで全曲一部試聴できます

ドロレス・ケーン/ソリッド・グラウンド('93)
dk
アイリッシュ・トラッドの女王、ドロレス・ケーンのコンテンポラリー・アルバム。ソロ作の中には、無理にポップな方向性を打ち出していた時期もあったが、こちらは見事な原点回帰。プロデュースはアンドリュー・ボランド。
トラッドは1曲もないが、フル・ヴォーカル・アルバムとして彼女の最高傑作ではないかと思う。トラッドの香りを湛え母なる大地の声が、黄金の風に吹き抜けていく。全曲どこを切り取ってもドロレス印。
元夫のジョン・フォークナーがギター、アレンジの他、ハーモニー・ゲストにエミルー・ハリス、ヴォイス・スクワッド。(2009/10/12)
コチラで全曲一部試聴できます

ジューン・テイバー/サム・アザー・タイム('89)
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英国トラッドの女王が唯一発表したジャズ・スタンダード集。彼女のアルバムの中で、最初に愛着を持ったのがこれ。彼女のトラッド・シンギングが洗練されていると評される所以は、こうした素地を持つところにもありそうだ。
ジャズ・ファンの方の感想をうかがってみたいところだが、スウィング感を期待すると外れると思う。"直立不動"タイプの歌い口は、ひたすら淡々としているが、「ナイト・アンド・デイ」「ラウンド・ミッドナイト」など、彼女のシンギングの印象が自分には強く残っている。どこか超然としている。(2009/10/7)
コチラで全曲一部試聴できます。

めまい/オリジナル・サウンドトラック・スコア('95)
vertigo
ヒッチコックの'58年『めまい』は自分にとって最も影響を受けたといえる映画。ゆったりとした時空の映像美に何度酔いしれたことか。この世のものとは思えない、神業的作品。
この映像にピッタリとマッチした作曲家バーナード・ハーマン(1911-1975)の才能も凄い。ヒッチとのコンビは他に『サイコ』などがある。他監督では『市民ケーン』『タクシードライバー』など。
本作は、『めまい』を完全収録した恐らく最新録音であり、テンポもスコアに忠実らしい。指揮はジョエル・マクニーリー、演奏はロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラ。レアどころでは、スコティ(ジェイムス・スチュアート)とジュディ(キム・ノヴァク)がデートをするシーンでのワルツが聴ける。
スパイラル状に奏でる3連符のプレリュードや、スパニッシュ絡みの謎かけシーンでのハバネラ等、よくここまで的確に表現できるものだと思う。
ハーマンのこのスコア・ブック(高価)をいつか入手するのが夢。(2009/8/2)
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カーリー・サイモン/ジス・イズ・マイ・ライフ('92)
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『ジス・イズ・マイ・ライフ』。ノーラ・エフロン監督のこの映画を、日本で観た人ってどれくらいいるだろう。地味だけど、あったかくて笑える作品だった(冒頭はやや説明的だったが)。ガラガラの映画館で、スクリーンに流れるカーリーの歌声に聴き入ったものだった。
これはサントラだけど、全曲カーリーのペンによるもので、実質的には5曲程度だが、サントラによくあるリプライズが、本作では自然な流れでなぜか飽きない。
彼女はセールス的には、若い頃のエレクトラ時代がピークだったけど、後年のアリスタ時代は、より音楽的に充実していたと思う。『ワーキング・ガール』の主題歌でアカデミー賞を獲得した「レット・ザ・リバー・ラン」以降、アットホームな作品が目立つようになり、ヴォーカルも優しい表現がより豊かで艶やかだ。(2009/7/25)
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ケイト&アンナ・マッガリグル・ファースト('75)
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<最も美しいフォーク・アルバム>と聞いて真っ先に浮かぶのが、このフレンチ・カナディアン姉妹のファースト・アルバム。
一口にフォークといっても、ここではブルーグラスやオールド・タイムなジャズっぽさなど、複雑な味わいが個性的(解説には、ガーシュインからの影響についても言及が)で、細やかなホーン・アレンジを絡めた軽妙なアコースティック演奏が、寛ぎの空間を醸し出す。
音質がとても良く、姉妹のヴォーカルも若いだけに瑞々しく美しい。ファーストが最高傑作との呼び声が高い。
ほぼ姉妹のペンによる楽曲。他にバハマの宗教歌、ケイトの元夫ラウドン・ウェインライトⅢの代表曲「スゥイミング・ソング」も。(2009/7/19)
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メアリー・ブラック/ノー・フロンティアーズ('89)
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国内発売当初のキング盤、輸入LP、紙ジャケ再発と3種類所有。ケルト音楽に傾倒するきっかけは、そもそもエンヤだったが、ライヴ感のあるメアリーの歌唱とバンド演奏の虜に。彼の地へ思いを馳せながら聴いたものだった。
メアリーの清涼感溢れるたくましいヴォーカルと、奇を衒わないアコースティック・サウンドが心地よいが、当時着目したのが、ドラム・セットのスネアをコンガに入れ替えた、"コンガ・セット"。
それまで、コンガはラテン・パーカッションとして、あくまでドラム・セットの副え物と捉えていたから、これは新鮮だった。
ジミー・マッカーシー、ノエル・ブラジル等のソングライティングも傑作揃い。アイルランドのヒット・チャートのトップ30に56週留まったそうです。
紙ジャケでの再発時、M.プラントさんのブログでジャケの色校が進められている様子が楽しそうだった。当初のキング盤は、バックの森林が干からびた海藻みたいな赤色だったが、再発によってオリジナルの深いブラウン色が甦った。(2009/7/17)
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 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
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