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2018/12/08

シンフォニックのEP

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Panasonic DC-G9 LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0 2018.11

先日購入の大貫さんの『カイエ』映像版、気に入ってリピート中。添付インタビューのやり取りにある通り、観てて恥ずかしくなるようなアーティストのPVが多い中、年月の経過に耐える作品だ。
通しで映像を視聴する時間が無い時も、流しながらふと見やるとTVモニターが、まるで小窓から見るパリがいつでも其処にあるような雰囲気。寄り添うような映像だ。



ポニキャニから2016年に発売されながら、購入見送りだった大貫さんの『TAEKO ONUKI meets AKIRA SENJU~Symphonic Concert 2016』が、SpotifyにEP盤扱いでラインナップされたので試聴。ライヴDVDのほうは持ってるけど、このスタジオ録音盤は当時、曲数が6曲と中途半端で、しかもうち2曲が千住氏によるインスト、価格設定も高かったのでスルーしていたのだ。

アレンジそのものは先にライヴ音源で聴けたので、スタジオ録音もあらためて良いな、とは思う。このアイテム、なぜフル・アルバム制作しなかったのだろう? 当初からこの内容予定だったのか。
ポップス・シンガーのフル・オーケストラのアルバムは難しいとは思った。ライヴ音源ではあまり感じなかった、スタジオ録音での、オケとヴォーカルの呼吸合わせが大変そう。声楽とダイナミズムの差があるからだろう。「Voyage」など間が持たない瞬間をたびたび感じた。ワルツ系の曲は違和感ないが。
ドラムスなどリズム隊を取り入れたほうが良かったかもしれない。

ジャンルは異なるが知りうる範囲では、ケルト系米在住アーティストの、コーニー・ドーヴァーが地元のチェンバー・オーケストラと組んだクリスマス・アルバムの失敗が頭を過ぎった。声量バランスがオケと違いすぎて、ミックスに限界が見受けられたのだ。大貫さんの、ライヴ音源のほうが自然に聴こえるのは、ホール音響とのミックスがスタジオより深く共鳴しているからではないか。
2018/12/05

再リイシュー「カイエ」

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FUJIFILM X-Pro2 Carl Zeiss Touit 1.8/32 X-mount 2018.11

写真もクオリティのみならず、質感というものを求めるならフィルムにも手を出すべきなのだろうけど、そこまでは経済的に無理。盛り上がりの一途をみせるフルサイズもよくよく検討してからにしなくては。
SNSで知り合ったアマの、高級カメラにグレードアップした写真を拝見する機会があるが、ボディを変えても撮り方が同じだねぇ、と感じたりもする。道具を持つほど表現の幅が広がる、とも限らないような。



大貫さんの誕生日に合わせてリイシューされた過去のアイテムの中から、映像作品『カイエ』を入手。再リイシューにして初鑑賞。
このリイシューは今年、マスタリング・エンジニアで知られるバーニー・グランドマンによる一連のラインナップの一環で唯一扱われたDVD。
なぜこれを選んだかというと、いずれもアナログ盤オンリーで、価格が高いから、という一言に尽きる。その中で唯一、このDVDが2000円ちょっとで買える。
特に『カイエ』については、アナログ盤と比較して映像版のほうがお得に感じた。収録内容が微妙に異なるようで、その点でも、彼女のシンフォニック・コンサートで初めて知った「幻惑」が、映像版のみ収録されていることも、個人的な購入ポイントとなったのだ。
実際のところ、インスト中心の作品とあって歌入り曲がどれだけあるのか不明だったが、「幻惑」「夏色の服」は、オリジナル・アルバムからの抜粋のようだ。
この2曲は最近の再録音でとても好きになった曲。しかし、当時の打ち込みの音には、昔も今も閉口する。タムタムの"ピュンッ"混じりの音色が変だ。

映像の作風は、驚くほど淡々としていて、何となくぼんやり見つめていると、音楽のエンディングには帳尻が合わせられていて、意外な幕引きが用意されているトラックもある。ほぼ全編モノクロで温黒調寄りの懐かしいトーン。本人出演は敢えて控えめに、しかし2曲分まるまるハンドマイクで歌う若い彼女をじっくり観られる。心象に沿うように、作為を込めないながらも意外性も感じられ、リピートする甲斐がある。

2018/11/17

スライス・オブ・ライフとの再会

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Panasonic DMC-G8 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S 2018.03

ATPツアーファイナルでの錦織選手は、フェデラーには勝ち星をあげたものの総じてサーフェスやボールの感覚に馴染めないまま、あれよという間にリーグ敗退してしまった。観ているほうもつまらなくて、あれがジョコなら状況悪くても捻じ伏せるように勝ちに繋げるよなぁ、とボヤいてしまう。が、復帰組ではジョコは別格としても、錦織の成績はものの一年で安定した。ケガとランキング低下でもがく選手が多数いる中、大したものだ。



そのファイナルズの決勝トーナメント視聴待ちの間、大貫さんの旧作を。配信予定が遅れていた『コパン』以外のミディ時代の作品が、いつのまにかSpotifyに揃っていました。先日取り上げた『プリッシマ』も聴けるようになってますよ。

実はぼくが初めて買った大貫さんのCDが『スライス・オブ・ライフ』でした。たしか高校時代、発売とほぼ同時に。この作品も今回ラインナップされ、実に約30年ぶりの再会となります。当時の盤は学生時代に売り払ってしまっていたので。
当時、そんなに気に入れなかった憶えがあります。それはぼくがポップスの旨味をまるで理解していなかったからでしょう。購入きっかけは多分「彼と彼女のソネット」が流行っていたから。今聴くと・・・いい曲ばかり。

亡くなられた大村さんには申し訳ないが、この作品にフィーチャーされるギター・サウンドが、必ずしも彼女のフィーリングに合ってるかどうか疑問。これは今般再聴しても意見は変わらない。でも、このギターがアルバムのサウンド・カラーの特徴になってるんですね。尤も演奏そのものは申し分なく、アコースティックなプログラムがリマスタの効果もあって心地よい。

「恋人たちの時刻」、懐かしい。映画の主題歌だったんだね。フレンチ映画のサントラみたいな美しさ。今のヴォーカルでも聴いてみたい。当時、達郎氏に「最近のター坊は、切って歌い過ぎ」とFM番組で指摘されていたのを記憶しているが、確かにピッチを気にするあまりか、言葉の連なりが伝わりづらい。このへんの改善に、ピュア・アコースティック活動がプラスに働いていると思います。
2018/09/27

秋のコパン

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FUJIFILM X-Pro2 XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro 2018.09

大貫さんのミディ時代のアルバムがサブスクリプション配信開始ということで、Spotifyで試聴。計5作品の筈だが、今のところ『コパン』(1985)しかアップされていない。
この作品、CDリイシューされてから、ずっと気にはなっていたが、ミディの紙ジャケCDの価格がなかなか高設定で、ぼくは『プリッシマ』しか手に入れていないままだった。



アコースティック路線を中心に彼女のアルバムを集めているので、本作はざっと動画サイトで試聴したものの、'80年代の打ち込みは今更聴く気がせず、なかなか買うに至らなかった。
「Siena」は、先にピュア・アコースティックで知っただけに、すごい変に聴こえる。これ、あえてコード楽器を抑制したアレンジの狙いで、オブリガードなどは後の弦カルにも継がれている。重たいドラミングの音色が不粋だ。'70年代から活動するアーティストは、この'80年代のテクノロジーの追求を通して、過去作品をどのように振り返っているのだろう。

「ベジタブル」は、「色彩都市」の延長のようなアレンジのイメージで、この辺りなら教授のセンスに頷ける。ぼくの手持ちの彼女のアルバム、教授がタッチする作品は『UTAU』だけなんだよね。これじゃ大貫ファンと呼べないか。
2018/09/20

新宿ピュア・アコースティック

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Panasonic DMC-G8 M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 2017.12

昨日、発売日だった大貫さんの新作CD、Amazonには疾うから予約してたというのに、品切れで10月入ってからだと。たぶんプライム会員優先なんだろうな。こんなに発送に差付けられるとは。
それで一応Spotifyお試し版を覗いたら、まぁ聴けるじゃないですか。ということで、PC用ミニスピーカーを通して、一通り試聴。



久方ぶりの編成で彼女を聴くと、ヴォーカルがずいぶん落ち着いた。やっぱり生身の歌声、その変遷が興味深い。失礼ながら、とても余裕が出てきたのを感じる。歌いまわしを、その場の空気感で判断して歌えるようになった。ラストの、アンコールで歌われたと思われる「メトロポリタン美術館」など、アレンジも歌い方も、程よく遊んでる。いずれも細かなところで過去録音と聴き比べて違いを楽しめそう。

個人的には以前も書いたが「横顔」のキーは、もうちょっと高くしてほしい。オリジナルより何度下げたかまでは確認していないが、軽快なトーンの曲なので、ぎりぎりひっくり返りそうな高らかなキーでトライしてほしかった。近年ずっとこの低いキーなんだよね。特に主要曲のキーが変わると、イントロから変に聴こえてしまいがちで。「突然の贈りもの」は、下げてて違和感はないが。当初の『Pure Acoustic』から彼女とカルテット&ピアノの演奏は、数十年を経て密度の高いパフォーマンスへと練られました。