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2020/12/27

2020年リスニング ベスト・アルバム5枚

20201226

今年は不意にレコード・プレーヤーを買い、続けてプリメインアンプを替えるという、巣篭もり年に相応しい(?)オーディオ環境になった。
このヤマハのアンプ(A-S801)、説明書をよく見るとやはり筐体を遮蔽するのはまずいようで、またラックから外して上置きに戻した。どうしてもこの一台だけずんぐりしていて他の機器と見栄えが揃わないが、ヤマハの開発者さんによると、ヨーロッパのユーザーは大きい物を好むが、日本のユーザーはスリムを好むので、国内向けに高さをこれでも抑えたほうらしい。だが音がとても良く、気に入っている。コスパ優先ゆえ細かいパーツなど、ちゃちい部分もあるのだが、家庭用でこれだけ鳴らせれば充分。以前の音響ストレスが解消できた。
ちなみに右端のパソコンの台座は、我が家の初代サラウンド用サブウーファー。廃棄寸前だったところ再利用。左端の三脚の上に載っている機器が、Ankerのモバイルプロジェクター、Nebula Capsule II。

さて、年間ベストですが、近年、サブスク試聴した上でのディスク購入が可能になり、普段の記事に挙げてきたアルバムは、いずれもお気に入りで、これ以上絞り込む意味も無くなってきたかな、という感じがしますが、恒例行事化してますので、中でも特に短期集中的にリピートしたアルバムのリストアップになります。

20201226(1)

(1)Peter Allen/I Could Have Been A Sailor(1979)
読者さんに教わったアーティスト。当時のAORファンの方なら既に押さえてるかと思いますが、Spotifyなどのファン登録数など見る限りでは、著名な故人にしては少数で、もっと思い出されてもいい存在。
次作のほうがヒット作になるようだが、AORに行き過ぎない、本作の立ち位置が好み。

(2)The Hi-Lo's/Back Again(1979)
以前からサブスクで気に入っていた。中古LPの帯にはスウィング・ジャーナル選定ゴールド・ディスクと記されていて、やはり評価高かった模様。この盤、オーディオテクニカのマイクロリニア針で聴くと、パキパキの最新録音のようで古さどころかゴージャス。非の打ちどころないジャズ・ハーモニー&オーケストラ。

(3)Peter Allen/Taught By Experts(1975)
ブルックス・アーサーのプロデュースとロジャー・ケラウェイのストリングス・アレンジが秀逸。注目はダスティ・スプリングフィールドとレスリー・ゴーアのコーラス。彼女らが参加したトラックがとても気に入っています。

(4)Boz Scaggs/Fade Into Light(1996)
このアンプラグドのセルフ・カヴァー集は、日本独自企画だったようですね。まだ日本が外タレを高額ギャラでCM出演させたり出来てた時代だったのだろう。完璧に拘り過ぎない程よいテイクにリラックス感が伝わって、代表曲の網羅にかかわらず、ゆったり味わえる。

(5)James Taylor/American Standard(2020)
盤石のプレイによるカヴァー集。フォーマットを固めてサウンドのバラエティよりも曲調を淡々と演じる中から醸し出される表情の豊かさがいい。不変の溌溂としたヴォーカルは少々嗄れかけてきているが、今後のオリジナル作品にどのように投影されるか。

他に、ジェイムス・テイラーのワーナー初期ボックスLPの中のリマスター版『Sweet Baby James』が、CD復刻時から飛躍的に音質が上がったのが印象的。また、当時ブロガーさんの影響で購入したマリア・ジョアン・ピレシュ(ピリス)の後期ショパン作品集が、最近になってからのヘビロテとなりました。
2019/12/13

2019年リスニング ベスト・アルバム10枚(ポピュラー)

もう、そんな季節か。思い付くままメモした順に挙げます。(画像はAmazonにリンク)


(1)Johnny Mathis/Once in a While(1988) ※所有Box Set CD
ちょうど一年前のクリスマスシーズンに、Deezerから勧められたのがきっかけで初めてジョニー・マティスの名を知った。これほどの名立たる米シンガーを知らなかったなんて。口からハンドマイク50㎝くらい離して歌うのは、この人と尾崎紀世彦くらいじゃないですか。
ドゥ・ワップはじめ爽快な質のナンバーを当時の豪華なサウンドで。我が失われた'80年代青春は、この盤で取り返す。


(2)John Pizzarelli/Dear Mr. Sinatra(2006) ※所有CD
今年はマティスとピザレリの年でした。ビッグバンドをバックにしたヴォーカル・アルバムは敬遠しがちだったが、ピザレリの普通のヴォーカルが乾いた響きでスウィング。小編成のトラックも挟みつつ秀逸な録音。ジャケの好感度も大きいか。


(3)ドリス・モンテイロ/若き日のドリス・モンテイロ 1951〜56(2011) ※レンタル2CD
これは先日から聴き始めたばかりだが、年末年始に集中して聴きたいSP盤の良きサンバ・カンソーン。日本からはサンビーニャから出ているようです。エリゼッチより断然好きだな。


(4)John Pizzarelli/Double Exposure(2012) ※所有CD
1970年代中心に活躍したシンガー&ソングライターなどの名曲をカヴァー。ニール・ヤングやジョニ・ミッチェルなどは90年頃の作品で、ピザレリ自身がリアルタイムに好んで聴いてきたのかな。アレンジが充実の意欲録音。


(5)Johnny Mathis/Christmas Eve with Johnny Mathis(1986) ※所有Box Set CD
1980年代のマティスがいいんですよ。初期に既にクリスマス・アルバムのヒット作を生んでいますが、こちらは合唱団をフィーチャーし、マティスのヴォーカルは幾分控え目でホリディものらしく聴き易い。


(6)Johnny Mathis/Isn't It Romantic: The Standards Album(2009) ※所有Box Set CD
2000年代に入って、幾分声量が落ちたようだが、艶やかな甘いヴォーカルはまだまだ健在。ジャズ・スタンダードを贅肉を削いだアレンジで。「Dindi」も印象深い。「虹の彼方に」はレイ・チャールズがゲスト。


(7)Johnny Mathis/I'm Coming Home(1973) ※所有Box Set CD
このアルバムに掴まれました。ライター&プロデューサーにトム・ベル。ソウル系といってもフォーキーなサウンドで、ストリングスが単調なのが残念だが、全てが印象強いメロディで味わい深い。


(8)Livingston Taylor/Man's Best Friend(1980) ※レンタルCD
今年で活動50周年を迎えたリヴの、初期ヒット曲「First Time Love」を含むオリジナル・アルバム。AORをリラックスしたフォーキーな感覚で。リイシュー盤が現在800円程度の価格なので買えば良かったかな。


(9)John Pizzarelli/Kisses in the Rain(2000) ※所有SACD
兄弟マーティンのベースを含む、トリオでのスタンダード・ヴォーカル集。ピザレリのアルバムは今年集中的に漁ったが、特に本盤はSACD(中古)とあってポイントが高い。ヴォーカルが引き気味の録音だけにニュアンスが高音質により細かく伝わる。


(10)Johnny Mathis/Rapture(1962) ※所有Box Set CD
この陶酔感は忘れがたい。ポピュラー・ジャズと言えばいいのか、ドン・コスタのオーケストレーションに乗せた、若かりしマティスの甘美な歌声。
2018/12/03

2018年リスニング ベスト・アルバム10枚

sea181202
Panasonic DC-G9 LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0 2018.11

今年のマイ・ベスト・アルバム選出は、全てサブスクリプションによるリスニングから。近作と旧作にそれぞれ分けました。懐古趣味丸出しといわれればそれまでですが、今年はDeezer元年ということで、CD同等の音源が聴き放題となり、選択肢が一気に増え、結果的に年代が拡散したようです。単に古い作品を知らなすぎなのですが。

■近作(1999年~)
(1)Erin Bode/The Little Garden(2008)
今年初めて知ったミソネタ出身の彼女、ジャズの素地があるが、優れたアコースティック・バンドをバックにフォーキーなヴォーカルは、個人的に聴いてきたケルト系ともリンクする感覚。ポール・サイモンの影響にも納得。

(2)大貫妙子/attraction [アトラクシオン](1999, 2016リマスター)
これは東芝EMIからの初出盤が既に廃盤になった時期に中古屋で買い求め、随分前から聴いてはいたのだが、リマスタにより、テクノポップ曲の音抜けが向上した結果、俄然リピートするようになった。サウンドも楽曲も秀逸で海外にも誇れる。どなたかのブログで本作中の楽曲を"品の良い不良性"と評されていたが、まさしく。

(3)Quercus[June Tabor]/Nightfall(2017)
英国ベテランのトラッド・シンガーが、盟友ピアノ伴奏者ヒュー・ウォーレン、サックス奏者イアン・バラミーと組んだジャズ・レーベルからの第2弾。深淵に佇むような凛としたパフォーマンスにただただ聴き入る。

(4)The Four Freshemen/The Four Freshmen & LIVE Trombones(2010)
老舗男性ハーモニー・グループの2009年ライヴ録音。最近録音で5人のトロンボーン奏を加えたアレンジに魅力を感じた。もちろんオリジナル・メンバーは残存せず。本盤のメンバーは、Brian Eichenberger (lead vocals), Curtis Calderon (V2), Vince Johnson (V3), Bob Ferreira (bass vocals)。今月、東京で連続公演があるんですね。

(5)Karrin Allyson/From Paris To Rio(1999)
ブラジル音楽を探す途上で、偶然聴いたジャズ・シンガーの彼女。本盤は異色の趣向かもしれないが、歌謡的な要素が気に入った。アコーディオンのフィーチャーも私的にツボ。

(次点)Jaimee Paul with Mason Embry Trio/Too Marvelous, Andreas Vollenweider/Hymn: A Musical Christmas Card

■旧作(~1970年代)
(1)The Four Freshemen/The Four Freshmen and Five Guitars(1959)
これは爽快なサウンド。初期オリジナル・メンバーでは最高作といってもいいのでは。クレジットでは総勢9名のギタリストが参加。どういうアレンジ配分なのだろう、とてもマジックを感じる。

(2)Bing Crosby/New Tricks(1957, 2017新装リイシュー)
最も息の長い歌手の一人であるビング・クロスビーのデッカ盤のリイシューは重複無しのボーナストラック満載で、トリオのバッキングが絶妙に彼を引き立てる。クリスマス・アルバムより広く知られるべき。

(3)The Hi-Lo's/Back Again(1979)
一時、女性との混合コーラスを経て、男性4人のカムバックとなった1950年代からの人気ハーモニー・グループ。西海岸のテイストを携えて華麗に昇華。このビッグ・バンドとのタッグで以降も制作してほしかった。

(4)Os Cariocas/A Bossa Dos Cariocas(1962)
ボッサ・ノーヴァの言わずと知れた名盤を遅まきながら。いきいきと洗練されたハーモニーは、フォー・フレッシュメンと双璧をなすのでは。彼らがボッサ・ノーヴァに取り組む以前の、古い音源もラテン絵巻さながらの絢爛さで興味深い。

(5)Sylvia Telles/Briskness(2014デジタル・コンピレーション)
これはデジタル・オンリーのコンピレーション・アイテムのようです。1960年代らしい何とも懐かしい歌い口を感じた。ボッサ・ノーヴァ歌手だが、張り上げ方はイーディー・ゴーメなどを彷彿とさせる。現代でもこのような歌い方をする人はいるだろうか。

(次点)Mel Tormé/At the Crescendo, Anita O'day/Songs By Anita O'Day
2017/12/10

2017年購入アルバム・ベスト5(ポピュラーのみ)

FUJIFILM X-Pro2 XF56mmF1.2 R 2017.12
hanwa171204年末にかねてからSpotifyで気に入ってたアルバムを合わせ買いするつもりだったが、先日シグマの中古カメラを衝動買いしてしまい、音楽CDの購入は年内見送りに。
ちょっとベスト選出などと見出し付けるには、購入10点中の5点ほどで、おこがましいですね。クラシックはフォーレのみ。SACDは一点も買えず。

以下、素直に選んだ5枚、順不同。

・John Pizzarelli/bossa nova(2004)
これはもう何度も取り上げたので、お気に入りと分かっていただけるはず。こんなセンスのいいアレンジと、ボッサ・ノーヴァ曲以外の選曲の妙は、意外と見つからないものなんです。ジョンとはこれきりの付き合いだと思うけど。

・Eliane Elias/Made In Brasil(2015)
こちらもブラジル系。ピザレリのアルバムと替わりばんこによく聴いた。洗練された現代ラテン・ジャズが、ふくよかに沁み入ります。奇をてらわないハーモニー感覚が好き。

・Mary Black/by the time it gets dark 30th Anniversary Edition(2017)
オール・リミックスに追加・修正を加えたオリジナルは'87年の名盤。絶頂期のヴォーカルにデクラン・シノットのプロデュースがさらなる傑作の次作『ノー・フロンティアーズ』に導く。音のバランスは良くなったが、旧盤は手放せない。

・Livingston Taylor/SAFE HOME(2017)
教会でのライヴ・レコーディングが目玉。弾力のあるソフトな音響が聴き心地よい。リヴのヴォイスはだいぶ嗄れてきたが、若手女性ヴォーカルのサポートとうまくバランスを取ったプログラムになってる。まだまだ活躍してほしい。

・セルジオ・メンデス&ボサ・リオ/イパネマの娘(1962)
このころのセルジオ・メンデスのインストが好きですね。他にアントニオ・カルロス・ジョビンをフィーチャーした同時期のアルバムも購入候補だった。ブラジル'66以前のほうがムードが渋いね。
2016/12/18

2016年下半期購入アルバム(ポピュラー) ベスト3

今年後半のポピュラーCDは、Spotifyの日本上陸もあり、10枚も買っていませんので、ベスト3を公開記事で。別途Spotifyで聴いたベストアルバムも併せて書こうかと思ったのですが、現在契約が切れてるため、手元に無いものは書きづらいと見送り。やはり買わないと順位は付けられないですね。

第1位 Mel Torme/1956 Torme-Paich Legendary Sessions(2006)

マーティ・ペイチ率いるブラス十重奏とのセッション。2枚別々に出ていたアルバムを1枚に収めたもの。日本のレーベルから発売された最新リマスター盤が気に入らず、こちらに辿り着いた。日本のR&B歌手などで、高いキーで頑張って歌うことがアピールに繋がると思っている人には聴いて欲しい。トーメの洒落たクルーナーに録音の古さも忘れてしまうほど。

第2位 Linda Ronstadt, Dolly Parton & Emmylou Harris/The Complete Trio Collection (Deluxe) (3CD) (2016)

『Trio』(1987)と『Trio2』(1999)、年月を隔てた2枚のアルバムが均一にリマスタリングされ、やや高域はきついが、聴きやすくなったのが嬉しい。アウトテイク満載のボーナス・トラック集目当てで買い直した。特に現役を退いたリンダのファンには懐かしいでしょう。カントリー色を出しすぎないプロデュースが3人のハーモニーを引き立て、いつでも聴く気分になれる。

第3位 Everson Moraes, Aquiles Moraes & Leonardo Miranda/Irineu de Almeida e o Oficleide 100 Anos Depois(2016)

滅多にポピュラー畑のインスト・アルバムを上位に挙げることがないが、これはお気に入り。イリニウのショーロに敬意を込めて、現代グループがオフィクレイドを再現。このアルバムを友達に聴かせると「ショボっ」と言わんばかりに肩を落とされたのには愕然。この小気味良さ、明るさだけでも、万人に好かれると思ったのだけど。